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カネキ「白鳩になった喰種」

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  1. 1 : : 2015/10/30(金) 23:15:48
    所々、原作設定を無視します。
    更新は基本休日に行います。

    物語はカネキ目線で進行します。
    意外とありそうな物語ですし、もしかした似たようなSSがあるかもですが、パクりではないです。


    オリキャラ説明

    サクラ(鳥羽 咲良)
    CCGの三等捜査官。高い知能と統率力を兼ね備えている。
    クインケ:Bレート尾赫「サクラⅡ」

    ナオト(倉井 ナオト)
    CCGに入るもう一人の喰種。
    赫子:Aレート甲赫
    クインケ:C+レート羽赫「アイボウ」


    よろしくお願いいたします。
  2. 2 : : 2015/10/31(土) 09:22:59
    __僕は、喰種だ。


    それは生まれたときから決まっていた。
    4区で結婚した父と母の間に僕が産まれ、白鳩や喰種に怯えながら暮らし、友達だろうが平気で食う。それが僕の日常だ。


    今は父も母も、喰種に食われ、僕は一人になった。


    僕は、喰種だ。だけど、喰種が憎い。


    平和な生活と、喰種を倒す力が欲しい。


    それでも僕は、普段の日常を送る。



    「なんで、信じていたのに…。」


    「いいから黙って食われてよ。」


    ガブッ!!
  3. 3 : : 2015/10/31(土) 09:43:40
    「なぜ、私たちが、Cレートごときを相手するのでしょう…?」


    「亜門君、君は彼をどう思う?」


    亜門「…?ただの喰種だと思います。真戸さん。」


    真戸「…彼は、喰種より、CCGに向く気がしてね。」


    亜門「は、はあ?!喰種をCCGに入れるなんて…、我々の駆逐対象なのですよ?!」


    真戸「亜門君、CCGの決まりやプライドなんて、喰種には通用しない。奴らにも知性があるのだから、むしろ裏をつく作戦が向いているとは思わんかね?」


    亜門「し、しかし…」


    真戸「安心したまえ、上官からの許可もとってる。」


    亜門「だから、そういうのを先に言ってくださいよ…。」
  4. 4 : : 2015/10/31(土) 09:46:04
    面白そう、期待!
  5. 5 : : 2015/10/31(土) 09:49:49
    >>4

    ありがとうございます♪
    コメントだけでなく、お気に入りまで…感激です((o(^∇^)o))
    本当に感謝です!!
  6. 6 : : 2015/10/31(土) 10:27:04
    ガチャ…。


    ドアが開く音がした。
    何も知らないと言わんばかりに本で顔を隠す。


    真戸「失礼、金木研君はいるかな。」


    カネキ「そんな人いません。」


    この人たちはCCGだ。
    普通の人間が僕の家に用があるわけない。


    真戸「そうか。それにしても、随分と大人しい。君の名前は?」


    カネキ「…佐々木琲世です。」


    真戸「…そうか。君は、喰種捜査官になる気はないかね?」


    カネキ「…!!」


    真戸「君は喰種だと私は思っている。だけど、この危険な生活より、喰種捜査官になれば、比較的平和であろう、佐々木君。」


    カネキ「…僕は、喰種捜査官になります。」


    亜門「…。」


    真戸「クックック…。それはよかった。では、君は今日から【金木研】だ。喰種捜査官として、活躍してくれ。」


    カネキ「はい。」
  7. 8 : : 2015/10/31(土) 13:47:23
    丸手「…は?」


    真戸「だから、彼は喰種だと言っている。」


    丸手「おいおい、なんでそんなやつを放置しているんだ?」


    真戸「彼は喰種捜査官になりたいそうだ。」


    丸手「はあ?!」


    真戸「彼はあの4区出身でね。親が喰種に食われたそうだ。死ぬかもしれない覚悟で来たんだし、受け入れればどうだ?」


    丸手「却下だ。こんな子供赫子を思い通りに操れるかが不明なわけだし、食料の用意ができないであろう。」


    真戸「それは問題ない。赫子についての研究は行って問題はなかった。食料は死体で我慢する覚悟があるそうだ。」


    丸手「…はぁ、お前はイカれてやがるな。」


    カネキ「…。」


    丸手「しゃーない。上には言っておく。とりあえずはアカデミーの技術だけ授けろ。そこからだ。」


    真戸「ククク、助かるよ。」




    >>7は自分です。失礼しました。
  8. 9 : : 2015/10/31(土) 15:17:34
    「あははははは!!ホンット、残念ね。」


    「頼む!誰にも言わないから!命だけは…」
    グチャァァァァァァァ


    ムシャ、ガブッ!!


    「あー、美味しい♡」




    亜門「厳しいですね、既に15人殺られました。」


    真戸「大食いか、ククク。」


    亜門「どうされました?」


    真戸「いいや、なんでもない。」
  9. 10 : : 2015/10/31(土) 16:31:18
    カネキ「はあっ!!」


    自分でもわかる成長度…、クインケの扱いも慣れて、これで喰種共を駆逐できる…!!


    皆も俺が喰種だと知っている。
    けど、軽蔑なんてしない。
    むしろ俺の度胸を認められてる状態。


    一人より何倍も居心地がいい。
    僕は、喰種捜査官だ…!!



    「…ってことがあるわけなんだよ。」


    「そんなクズ、興味はない。」


    「つれないなぁ、タタラ。私は彼、面白いと思うよ。」


    タタラ「ふん。」
  10. 11 : : 2015/10/31(土) 16:56:28
    誰か見てくれていますかね?やはりコメントがないと不安ですね(笑)
  11. 12 : : 2015/10/31(土) 19:08:26
    はっ!!(゜ロ゜;
    いつの間に閲覧数100に!?

    ありがとうございます♪
  12. 13 : : 2015/10/31(土) 22:50:10
    「冗談だろ?!“ラビット”が?!」


    こう呼ばれる喰種が現れたのは、大体アカデミー2年頃だった。


    どうやら相当強いらしい。
    だが、僕は、こんなところでつまずいていられない。


    カネキ「真戸さん!ラビット討伐、僕も協力させてください!!」


    真戸「ククク、その度胸は素晴らしいな。だが、レートAの喰種を、アカデミー生が殺れるわけがない。いつも通りにしてなさい。」


    カネキ「…。」


    真戸「大丈夫だ。私たちが勝つ。」


    真戸さんがこう言い放つと、不安の声が一気に歓喜の声に変わった。
  13. 16 : : 2015/11/01(日) 12:33:00
    亜門「ハァッ!!」ブンッ


    「・・・あなたの攻撃、面白さがないわ。」


    真戸(・・・大食いの正体は女か。)


    亜門(CCG相手にここまで冷静になるか。逃げるかもしれないな。)


    「あーあ、つまらない。白鳩がどれだけ強いか計りたかったけど、これじゃ相手にもならないわ。」


    真戸「尾赫かぁ。面白い。」


    「あははははは!!!」


    亜門(考えなしに赫子を振り回しているだけ・・・。これなら俺でも!!)


    真戸「・・!!亜門君、逃げよう。」


    亜門「え!?何故…。」


    真戸「どうやら私たちは、敵の戦力を見誤っていた。」


    「今度は美味しそうな子連れて来てね♡」
  14. 17 : : 2015/11/01(日) 12:49:37
    亜門さんたちが撤退した噂はたちまち広まった。


    あの捜査官たちは逃げたのだ・・・と。


    けど、僕にはそうは思えない。
    二人とも勇気と、並々ならぬ喰種に対する思いがあるんだ。


    そんな、敵を前にして逃げるなんてことはしないはずだ。


    きっと何か理由があるんだ。



    亜門「なぜ、敵の前で逃げたのですか?」


    真戸「ああ、確かに私は、君に教えたな。『手足をもがれても立ち向かえ・・・。』と。でもね、彼女は私たちが倒すより、適任な者がいる。彼の初仕事になるだろうな。」


    亜門「まさか・・・、あんな初心者に、Sレートをやらせるのですか?!」


    真戸「そうだ。」


    亜門「・・・。わかりました。」
  15. 18 : : 2015/11/01(日) 14:44:51
    そうして何年もアカデミーで暮らし、僕らはついに喰種捜査官になった・・・。


    そして次は対面式・・・、捜査官になったときのパートナーと会うのだ。


    基本的に能力に差が出ないように、パートナーは決まる。


    また、班決めやクインケ作りも行うから、アカデミーを卒業したら忙しくなる。


    カネキ「あった。『232号室。金木研、鳥羽咲良』入ります。」ガチャ


    サクラ「こんにちは、新しいパートナーですか?」


    カネキ「はい、金木研と言います。宜しくお願いします。」


    サクラ「よろしくね。私は鳥羽咲良。三等捜査官よ。」


    カネキ「三等なのですか!?とてもお若いですね。」


    少し雑談を続けていると、目が赫眼になってしまう。


    サクラ「・・・そうか。君が噂の喰種の捜査官か。」


    カネキ「あ、はい。はは、まだ目のコントロールはできないようです。」


    やっぱり、喰種は憎いし、あまり話してくれないかな。


    サクラ「けど、大丈夫。犬でも猫でも喰種でも、喰種捜査官になったらみんな仲間だと思っているから。」ニコッ


    よかった・・・、と心の中でため息をつく。

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