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〜Future memory〜未来の記憶

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  1. 1 : : 2015/10/27(火) 19:20:19

    1作目
    http://www.ssnote.net/archives/40487#bottom

    2作目
    http://www.ssnote.net/archives/40517

    3作目
    http://www.ssnote.net/archives/40541


    のシリーズ編です。
    3作目以外はよんでもらった方が話のながれはわかると思います。



    最後の終わり方はちょっとほかのと違うかもしれません。

    亀さん更新です。
  2. 2 : : 2015/10/27(火) 20:05:51
    ここは…どこだ?
    …森、か?
    おれは…死んだはずじゃ…

    あの時、確かに処刑されたはずだ…

    俺は人類の敵だから、と。

    何故俺は生きているんだ…

    切られたはずの腕と足がいつの間にかまたはえている…
    自分が気持ち悪い。


    ……川か。川に沿ってあるこう。
  3. 3 : : 2015/10/31(土) 23:32:22
    ーーー



    村だ。

    俺の味方だったら良いけど、敵派の人だったら…
    いや、ここでいても死ぬだけだ。声をかけよう。

    エレン「あの…誰か…いませんか?」

    ???「ん…?誰だ。こんな夜更けに」

    ???「どうしたの?お父さん。」

    ???「どうしまし…え⁉︎あ、あなたは…」

    エレン「はい、エレン・イェーガーです。」

    ???「ま…まさか、こんなところで会えるとは」

    エレン「?え?」

    ???「あ、すみません。私はディールといいます。これは娘のサラです」

    エレン「ディールさん、どういうことですか?」

    ディール「私たちはあなたの処刑の反対派のだったんです。」

    エレン「そうだったんですか…」

    ディール「あの、なぜあなたは生きているのですか?」

    エレン「自分でもよくわからないんです。気がついたら森の中にいて、川に沿って歩いてきたんです。」

    ディール「そうですか。」

    エレン「あの…もしご迷惑でなかったら少しの間ここに居させてもらえませんか?いま、戸籍も住む場所もなにもないので…」

    ディール「もちろんです。この村のやつはみんなあなたの味方です。それにこの家には私と娘しか居ないので部屋が余っていたんです。少しといわず、長い間いてくださって大丈夫ですよ。人類の英雄を家に泊めることができるなんて光栄です。」

    エレン「ありがとうございます。」





  4. 4 : : 2015/10/31(土) 23:33:14
    ーーーーーー
    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー

    こうして、俺はディールさんの家に滞在することになった。
    でも、こんなところに俺の味方がいるなんて思わなかった。
    人類の英雄…か。






    ーーーー
    ー数ヶ月後

    俺がここで過ごしはじめてからもうだいぶとたつ。

    俺はここにきて、日にちを聞いた時に驚いた。

    処刑されてからその時でもう数ヶ月たっていたから。

    俺が処刑されてとうすぐ一年くらいたつのか…


    サラは8歳で外の世界に興味があるらしく、おれの話をよくききたがった。
    もても無邪気な子だ。
    巨人のいなくなった外の世界には2回しかいっていないんだけどな。
    サラはとても物知りでまるでアルミンみたいだ。
    ここにはミカサみたいな子もいた。
    サシャみたいな子もコニーみたいな子もいた。
    みんなとても人懐こく、俺によく話掛けてくる。
    ここにいると何だか懐かしい気分になる。

    …ミカサ達は大丈夫だろうか。
    巨人はいなくなったから無事だとは思うが。


    やっぱり気になる。




  5. 5 : : 2015/10/31(土) 23:34:37
    ーーーーー


    そういえば…


    俺はある噂を思い出した。




    一時期ミカサが妊娠している、という噂がながれていた。
    確かに、一時期のミカサは四六時中気分が悪そうだった。
    それに同じものばかり食べていたし、腹がすこしでていた。
    たぶん噂は本当だろう。
    そして、父親は多分俺だ…
    心当たりはある。
    逆算して考えると今は1歳すぎのはずだ。
    会いに行きたい気持ちはやまやまだ。
    でも会いには行けない。
    場所がわからないわけではない。
    多分、旧調査兵団本部にでもいるのだろう。
    理由はそういうのではない。
    ディールさんたちが裏から手を回して俺の新しい戸籍をつくってくれたのだ。
    いまの俺の名前はキルト・サイアだ。
    それに、新しい仕事ももらった。ディールさんの商会で人手が足りないから、ということで雇ってもらった。

    こんな複雑な、人類の敵とされて一度処刑された父親がいるとしったらその子供はどうなる。
    もしそれが他の子にしれたら…いじめられるで済んだらいいが、憲兵とかにでもばれたらたいへんだ。
    巨人化する能力があるのでは、となって殺すだろう。
    それだけは避けなければならない。
    俺があいたいのをガマンすればいいだけなのだから。

    …でも一度だけでいいからみておきたい。


  6. 6 : : 2015/11/01(日) 10:40:39





    エレン「ディールさん。明日、少し出かけてきたいのですが…」

    ディール「あぁ。いってらっしゃい。」

    サラ「エレン!お出かけするの?お土産なにか買ってきて!!」

    エレン「わかった。なにがいい?」

    ディール「こら、サラ。やめなさい。」

    エレン「いいんですよ。」

    サラ「えーとね、髪飾り!」

    エレン「了解!」






    ーーーーー

    先にサラへのお土産を買ってしまおう。
    そうえば、子どもの頃にミカサにも一度ねだられて髪飾りを買ったことがあったな。
    懐かしいな。
    子どもの誕生日は過ぎているはずだ…
    そうだ。ミカサの家は4歳まで半年ごとに祝う、といってたな。


    …サラにはこの髪飾りが似合うな。




    えっと…たしかもうすぐ旧調査兵団本部につくだろう。


    …あれだ。
    久しぶりにみる本部は昔と全然変わってなかった。
    変わっているのは中から104期生の声が聞こえるところだ。

    やっぱりここにいたんだな。





  7. 7 : : 2015/11/01(日) 10:41:24
    ここには気づきにくいんだがすこし高めの位置にひとつ穴がある。玄関のすぐ隣の部屋の中がひとつキレイに覗けるところだ。
    オルオさんが昔自慢げに俺に話していた。

    オルオ「おい、エレン」

    エレン「はい、なんでしょうか?」

    オルオ「見ろ。この穴を。俺が見つけて、キレイにしたんだぜ!ここからこの部屋の中全体が見渡せるんだ。」

    エレン「そーなんですか(どーでもええー)」

    オルオ「おい、気にならないのか?」

    エレン「いや、別に…」

    ペトラ「ちょっとオルオー?なにを見つけてキレイにしたんだってぇー?
    覗きとはいい趣味をしてるねっ!」バキッ!

    オルオ「ぐふぉ!」

    ペトラ「こうみえても私、対人格闘術は同期の中で1番だったんだから。」ゲシッ!

    オルオ「ひぃぃぃ!すみません!」

    ペトラ「このドアホが。」ゴン

    エレン「(なんかオルオさんがかわいそうに見えてきた…)」

    ペトラ「エレン、あなたはこんなんになったらダメよー?」

    エレン「はいぃ‼︎」






    その時はペトラさんの部屋じゃなかったんだけど、次の日にペトラさんの部屋の壁が一部崩れた、とかいってペトラさんの部屋にになっていた。
    あの時は中から紙が貼られていたそうだ。

    …よかった。紙は剥がれている。
  8. 8 : : 2015/11/01(日) 10:42:19
    その穴から覗くと都合よくその部屋は皆の広間になっているようだった。6人か…アルミンとミカサとサシャとジャンとコニーと…女の子。
    1人、女の子が歩いている。
    おい…なんか投げながら歩いてるぞ…



    アルミン「エレナー!まってよー。僕もう疲れたよ…ものを散らかしながら歩くもんだから…」


    あの子はエレナというのか。
    もしかして、俺の名前からとったのか?




    エレナ「きゃはは!アシャー!」




    アシャってサシャのことか。



    エレナ「とりしゃん!」

    サシャ「よーし!エレナが飛びますよー!」

    エレナ「きゃーーー!」

    ミカサ「サシャ。落とさないでね。」



    みんなが楽しそうに笑っている。

    笑うことが少なかったミカサもにこにこしている。

    よかった。みんな楽しそうで。





    エレナ「おかしゃ!おかしゃ!ぎうーーーー!」


    ミカサ「はいはい、ぎゅー!」




    不意に涙がでてくる。
    皆幸せそうなのに…なんで涙が…





    ジャン「それにしてもよー、死に急ぎ野郎はほんとに死んだのかよ。」

    コニー「は?お前バカか?ついに頭がイかれたか?」

    ジャン「てめぇにいわれたかねーよ。」

    「いや、あいつの渋とさはすさまじいから殺しても殺せなさそうだからさ。どっかで生きてんじゃねーかなって。」

    アルミン「まぁ、エレンはすごい渋といけど、さすがにそれはね…」


    コニー「そういえば、あと5ヶ月でエレナ1歳半だろ?なにが欲しい?」


    エレナ「?」


    ミカサ「コニー、そんな言い方してもわからない。」


    コニー「そっかそっか。」

    エレナ「クイスター!ろこー?」






    今すぐあそこに飛び出したい。ミカサを抱きしめたい。

    …だめだ。そんな事したらあとであいつらが大変なことになる。



    帰ろう。これ以上いても苦しくなるだけだ…




  9. 9 : : 2015/11/01(日) 10:42:59
    キィー

    エレン「ただいま。」

    サラ「あ、エレンだ!おかえりーー!」

    エレン「ただいま。お土産だよ。4つ買ってきたからいつもいるあの4人でわけて。」

    サラ「ほんと!やった!みんなと一緒ーーー!」

    エレン「あ、ディールさんもこれ、どうぞ。街で最近人気の果物です。モモというらしいです。俺も食べましたが美味しいですよ。」

    ディール「すまんな、エレン」

    エレン「いえいえ。」

    ディール「そういえば、今日はなにをしていたんだ?」

    エレン「欲しい本を探してたんですけどなかったんで街をぶらぶらと散策してました。ちょっといかないとだいぶと雰囲気かわりますよねー」

    ディール「なんだ、本屋にいったのか。なら俺も本を頼めばよかった。」

    エレン「またこんど違う町にいってみるんでその時にいってくれたら買ってきますよ。」

    ディール「じゃあ、その時よろしくな。」


    ーーーーー


    夕食後おれはサラの部屋に行った。

    コンコンコン

    エレン「サラ、起きてるか?」

    サラ「うん。」

    エレン「ちょっと聞きたいんだけどサラが小さい頃誕生日になにもらった?」

    サラ。「うーんとねー……覚えてるのが3歳の時に可愛いコートをもらったの。すっごく嬉しかった!あと…私は覚えてないんだけど、1歳か2歳の時はクツをもらったらしいよ。すごく喜んでたらしいの。いまでも残してるよ。」

    エレン「そーなんだ。」

    サラ「どーして?」

    エレン「いや、俺の友達の子供が3歳の誕生日らしいんだけどなにがいいかな…っていってたから。」

    サラ「そっかー。」

    エレン「じゃあ、邪魔してごめんな。
    おやすみ。」

    サラ「うん。おやすみ。」


    クツか。

  10. 10 : : 2015/11/01(日) 10:43:31
    翌日

    誰に聞こうかな…

    あ、あの子。最近入ってきたばっかりの子だ。
    そういえば18歳とかいってたな


    エレン「あの、えっと…ミオさん?だったっけ。」

    ミオ「ええ。そうですよ。どうかしましたか?」

    エレン「ちょっと聞きたいんだけど最近の誕生日にもらったプレゼントでなにが1番嬉しかった?」

    ミオ「プレゼントですか…そーですねー…」

    「私は去年もらったカーディガンとネックレスですかね。」

    エレン「そうか。ありがとう。」

    ミオ「どうかされたんですか?」

    エレン「いやな、俺の友達の彼女が誕生日らしいんだが女友達とか聞ける女が全然いないらしくって。」

    ミオ「そうだったんですか。私で力になれたのなら嬉しいです。あ、そのお友達にプレゼントするなら、普通に渡すより少しロマンチックに渡した方がいいですよ、っていってあげてください。」

    エレン「ありがとう。助かった。」




    ネックレス…

  11. 11 : : 2015/11/01(日) 10:44:09
    ー街


    やっぱりここは人が多いな。

    〜宝石屋〜
    ここでいいか。

    カランコロン…


    <いらっしゃいませー

    店員「どのようなものをお探しですか?」


    エレン「誕生日プレゼントを。17歳の娘で妻にはネックレスと指輪です。どちらも普段身につけていられそうなものがいいんですが…」

    店員「そうでございますか。
    …では娘様にはこちらなどどうでしょうか?」


    だされたのはとてもキレイで、シンプルなネックレス。

    店員「こちらはシンプルになっているので普段から身につけていられます。お値段もお手頃です。
    これの石言葉は「貴方の幸せをねがう」です。流行はずれになりにくいですね。
    娘様への贈り物にはぴったりかと。」


    エレン「じゃあ、それを。」


    店員「はい。ありがとうございます。」

    「奥様には…こちらとこちらはどうでしょうか?」

    ピンクの小さな石のネックレス。
    それと輝く石のついた指輪。


    店員「こちらもシンプルで形も落ち着いた感じです。お値段は娘様のよりは少し高めですが奥様への贈り物としてはとても良いものです。
    石言葉は
    『愛』です。」


    愛。気持ちを伝えるのにはちょうどいいだろう。

    エレン「じゃあ、それで。」

    店員「はい。ありがとうございます。では、あちらでお会計を…」






    よし。これでプレゼントは全部オッケーだ。


    あと5ヶ月…
  12. 12 : : 2015/11/01(日) 10:44:50
    今日でその5ヶ月目だ。今日までずっとそわそわしていた。といっても会うわけじゃない。ただプレゼントを置いておくだけだ。104期生の誰かから、ということにしておいて、絶対バレないようにしておく。
    俺は存在を知られなくてもプレゼントを渡せるだけで十分だ。

    あのあと一度旧本部をみにいった。

    エレナはあの前よりも言葉をずっと話すようになっていた。

    何故かエレナがおとしゃ!といっていた。
    誰かが教えたのだろう。あの時は涙がずっと止まらなかった。危うくバレるところだった。
    お父さん、の意味や誰なのかはわかっていないだろう。
    だが嬉しいことこのうえなかった。

    今日は休みだから朝から花を買いに来た。


    どの花がいいか…

    エレン「あの…すみません。」

    店員「はい。」

    エレン「妻に花を贈りたいんです。」

    店員「そうなんですか!いいですねー。任せてください!いい花を選びますよ!」

    エレン「ありがとうございます」

    店員「どんな感じの花がいいですか?」

    エレン「そうだな…花言葉、でしたっけ?それがいいやつを。」

    店員「じゃあ、そうですねー。」

    「…これとこれと、これはどうですか。
    『永遠の愛』『可愛い君』『あなたを愛している』」

    エレン「じゃあ、それを花束にしてもらえますか。」

    店員「はい!わかりました。5分ほどお待ちくださいね。」


    5分後…

    店員「どうぞ!これでいいですか?」

    エレン「はい。とてもキレイですね。ありがとうございます。」


    店員「いえいえ。あ、メッセージカードをつけておきましたよ。では、お会計は…」


    エレン「これで足りますか?」

    店員「はい。では、お釣りを…」

    エレン「あ、いいです。こんなにキレイにつくっていただいて。」

    店員「そうですか。ありがとうございます。では、がんばってくださいね。」

    エレン「はい。」

  13. 13 : : 2015/11/01(日) 10:45:26
    旧調査兵団本部


    ここまできた。
    心臓がたかなる。


    不安になってきた。
    耳をすませて中の音をきくと誰もここにはいなさそうだ。
    そっと1番手前の部屋にプレゼントを置いてかえろう。



    ガチャ

    扉を開けると






    エレナがこっちを見ていた。
    まさかエレナがいるなんて。




    エレナ「おとしゃ!」

    え、、?おれのことを見てお父さんと言った?

    気がつくとエレナが向こうまで行っていた。


    <おとしゃ!あっちいる!


    やばい…かえらなきゃ。

    そう思って引き戻そうとした瞬間…






    ミカサが来た。




    ミカサ「あのー、、どなt…


    エレン⁉︎」




    ミカサ「エレン…どうして…」
  14. 14 : : 2015/11/01(日) 10:46:08
    ミカサだ。真正面から近くで見るミカサはだいぶ大人っぽくなっていた。


    ミカサ「私は夢か幻をみているの…?
    …ううん、夢でも幻でも、なんでもいい!会えて嬉しい!」


    ミカサが泣きながら抱きついてくる。

    俺は少しの罪悪感を覚えた。


    エレナは泣きながら抱きつく母親を不思議そうに見ている。




    エレン「ミカサ。ほんとにごめん」



    <オーイ、ミカサー


    遠くからサシャの声が聞こえてくる

    サシャ「…エレン⁉︎なんでエレンがおるん⁉︎死んだんじゃなかったんけ!」

    サシャが驚きのあまり方言にもどっいる。

    サシャは驚きすぎると方言にもどっていたな。

    俺は懐かしくてつい微笑んだ。













    エレン「久しぶり。」


  15. 15 : : 2015/11/01(日) 10:46:45
    奥から人が次々とでてくる。


    リヴァイ「おい、なんの騒ぎだ…」

    「お前….エレンか…」


    え、兵長まで….



    ハンジ「まぁ、奥で話そうよ。」



    あれ、分隊長いつのまに…
  16. 16 : : 2015/11/01(日) 10:47:46
    俺は食堂で今までのことを全て話した。

    皆神妙な顔をしている。
    そりゃそうだろう。



    最初に口を開いたのは兵長だった。


    リヴァイ「エレンよ。いまのお前の名はなんと言うんだ。」

    エレン「…言った方がいいですか?今の名前をいってしまうと、皆の中で、エレン・イェーガーでなくなってしまうような気がして…」


    それに…知らない方がいいだろう。



    ジャン「バカかよ。お前の名前が変わろうとも俺らの中ではずっとエレンはエレンだよ!」

    サシャ「そうですよ!」

    エレン「…ありがとう、皆。」


    ここの皆には言っても大丈夫な気がした。
    「今の俺の名前はキルト・サイアといいます。」

    ハンジ「へぇ…キルト、か。良い名前じゃん!」

    エレン「ありがとうございます。」

    「あ…もう時間が…そろそろ行きますね。」

    ミカサ「え?もういくの?これからここでいるんじゃないの?」

    エレン「ごめん。俺はもうエレンじゃないんだ。仕事もある。
    それに、もしなにかあったらみんなに迷惑をかける。
    だから一緒にいることはできないんだ」



    そう。ここには戻れない…そう、一生。残念だけど…




    ミカサ「そんな…一緒にいてよ…やっと会えたのに…」

    エレン「ほんとごめん。だけど…これが俺の選んだ道なんだ。」

    これが…おれの選択だ。
    正直、死ぬほど苦しい。


    「そうだ、ハンジさん、絵得意でしたよね?おれとミカサとエレナの3人の絵、書いてもらえませんか。」

    ハンジ「もちろんだよ。」

  17. 17 : : 2015/11/01(日) 10:48:41
    ハンジ「はい、描けたよ。」

    おれと、ミカサとエレナの3人の絵。

    エレン「本当にありがとうございます。宝物にします。」

    「では…そろそろ…」

    コニー「おい、本当にいっちまうのかよ。」

    エレン「あぁ…すまない。」

    「じゃあな。」

    エレナ「おとしゃ。」

    「おかしゃないてう。メッ!:

    エレン「ごめんよ…じゃあな、エレナ。」


    ミカサ「いってらっしゃい。エレン」



    "いってらっしゃい"

    これはミカサなりに答えを選んだのだろう。


    「さようなら」じゃないのは、


    また来い、という意味だろう…












    本当にすまない…








    キィー、バタン…


    涙が溢れでてくる。




    花屋でもらっあメッセージカード。あれに
    メッセージをつけたから大丈夫だろう。





    Even if being far gets old in the distance, this feeling does not change.

    『I love you.』







    To twice and you without meeting…


    (遠くに離れても、歳をとっても、この気持ちは変わらない。

    『愛している』



    もう二度と会うことのない君へ…)







    さようなら…




























    …レン、エレン




    ん?ミカサの声がどこかから響いてくる…



    なんだ…?

  18. 18 : : 2015/11/01(日) 10:49:47


























    ミカサ「エレン!起きて」


    エレン「ん…?」


    ミカサ「もう帰らないと日が暮れる」





    エレン「……?」

    「…あれ?」



    「ミカサ…お前…髪が伸びてないか…?」


    ミカサ「そんなに寝ぼけるまで熟睡してたの?」


    エレン「イヤッ…なんかすっげー長い夢を見ていた気がするんだけど…なんだったっけ…思い出せねぇな…」






    ミカサ「…‼︎」

















    「エレン?どうして泣いてるの?」






























    エレン「え……?」

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著者情報
0421Chihiro

ファザム・アッカーマン@復活

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