ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

アルミン「僕の好きな女性のタイプ?」

    • Good
    • 5

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2015/10/27(火) 02:43:18
    ユミル×アルミンのユミアルです。


    アルミン視点で展開します。


    一応露骨な描写が入るかもしれませんので「そういった行為」表現在りとさせてもらいます。※ない可能性もあります


    単行本知識のみですので設定おかしい可能性有ります


    カップリング表現がありますのでお嫌いな方はそっとブラウザバックをお勧めします。


    他の読者の方が不快に思うような発言はお控えください。
  2. 2 : : 2015/10/27(火) 04:13:29
    アルミン「僕の好きな女性のタイプ?」


    正直こういった話題が始まった時点で察したけどやっぱり話を振られてしまったか


    消灯時間はもうちょっと先だけど流石にそろそろ寝始めたいな


    ライナー「あぁ、ないとは言わせないぞ?『好きな女性』ではなく『好きな女性のタイプ』なんだからな」


    アルミン「…」


    ライナー、僕が『好きな女性のタイプ』を言ったら間違いなく君は訓練兵の中で当てはまる女性を考えるんだろう?同じことだと思うんだけど


    ベルトルト「ライナー、好きな女性のタイプを言うってことは好きな女性のことを話してるのと殆ど一緒じゃないか」


    ライナー「構わないだろう、ただ自分の好みを話すだけだからな」


    ちなみに俺はクリスタがドストライクなんだがな、と言ってから笑ってるけど


    皆知ってるのが何とも言えない


    エレン「お前の好みなんて言われるまでもなく全員知ってるぞ」


    ベルトルト「そうだよ」


    ライナー「そうなのか?まぁいい…『俺は』話したんだからお前らも聞かせてくれよ」


    ライナーの狙いは『自分が言ったのだからお前も言え』という立場を作ること


    例え他の三人が全員知っている情報でもそのスタンスを作れたなら構わない、そういう事なのだろう…何故なら…


    エレン「だから、お前がクリスタ好きなの皆知ってんだってば」


    ベルトルト「同じく」


    ライナー「おいおいエレンよ…お前は自分だけ良ければいいという自己中心的な人間なのか?それだとお前の言う内地の臆病者と何ら変わらないな?」


    とため息交じりに落胆しながら言えば…


    エレン「そんなことねぇよ!」


    とエレンが食いつくんだよね…エレンは極端に臆病者だとかという煽りに弱いからだ


    それでもってじゃぁ聞こうかなんて言いながら


    ライナー「安心しろよ、俺みたいに好きな奴を言えという訳じゃない…あくまで俺は好きな女性のタイプが知りたいだけさ」


    なんて言われればエレンの中では要求される情報の重要度が一段階下がるわけで、それならまぁ…ってことになる


    交渉において相手に要求を飲ませやすくする常套手段だ


    エレン「仕方がねぇな、ちなみにどう答えればいいんだ?身体的特徴でもいいのか?背が小さいーとか」


    もう話す気だしね、しょうがないね


    ライナー「構わないぞ?エレンは背が小さいのが好きなのか?」


    ベルトルト「…」


    ベルトルトも話に食いついてるし


    まぁ僕自身エレンの好みは聞いてみたいから止めないけど


    エレン「いや…肌の綺麗な奴かな」


    ライナー「ほぅ?ほうほうほう!詳しく聞かせてくれ?」


    結構マニアックじゃないかな?ライナーも意外な回答で興味津々だし何より僕自身も聞いてみたいし


    エレン「深い意味はねぇよ、そのままの意味だ」


    ちょっと面白くなってきたな…


    少し追及してみよう


    アルミン「それってそばかすとかニキビとかのない肌って事だよね?」


    エレン「まぁな」


    この時点でエレンの中でユミルとサシャは外れるか、ユミルは肌は凄く綺麗なんだけどそばかすがあるし


    サシャはニキビはないけど肌が凄く綺麗って訳でもないし…まぁ大体夜遅くに食糧庫に忍び込んで干し肉食べてるからだろう


    ライナー「アルミンも興味あるのか?」


    アルミン「それはあるさ、なんといってもエレンのタイプなんだからね」


    これで僕自身は無関係は装えないけど別にいい、やりようはいくらでもある


    アルミン「肌が綺麗か…それこそ絹のように滑らかな肌ってことなんだろうね?誰だろう、クリスタとミカサとかかな」



    エレン「まぁ…な……グイグイ来るじゃねぇかアルミン?」


    もう訝しんでも遅いよエレン?敢えて今『その女性』を外して言ったんだからね


    アルミン「とてもスベスベで手触りがいいんだろうね、キメが細かくて…透き通ってて…雪みたいに『真っ白』な肌で…」


    エレン「…」


    『真っ白』という単語に反応せずに考えてるね?可哀想だけどミカサも外れちゃうかな


    アルミン「それこそ…」


    ここで一気に顔を近づけて


    エレン「うぉっ!?ちけぇよアルミン!」


    アルミン「こんな距離で綺麗な肌の上を滑って滴る汗を見たら…クるものがあるんじゃない?」


    なんて言えば


    エレン「ッ//」


    とまぁこの反応でエレンにとっての『その女性』はクリスタでなくアニであることが確信できた


    エレンがクリスタと対人格闘組んだこと殆どないからね


    以外なのはベルトルトが視界の端で一瞬硬直したこと


    ベルトルトもアニが好きなんだね


    ライナー「ほーう?エレンがなぁ?」


    エレン「ニヤニヤするんじゃねぇ!」


    さて…次は僕かな?
  3. 5 : : 2015/10/28(水) 09:01:36
    誤字ありましたね。
    上は「以外」ではなく「意外」です。
  4. 6 : : 2015/10/28(水) 10:18:05
    ライナー「それじゃぁ次は…ベルトルト…は知ってるし…アルミン?」


    ベルトルト「えっ?…えっ?」


    ライナー「知ってるに決まってるだろ、見すぎだ」


    ベルトルト「」


    アルミン「言い渋るほどのことでもないし僕はいいけどさ」


    エレン「…」


    アルミン「僕の好きな女性のタイプは…」


    エレン「待てよ」


    アルミン「!?」


    エ…エレン…?


    エレン「俺のこと散々掘り出しておいて自分はさっさとトンズラなんてさせねぇぞアルミン?」


    ベルトルト「そうだね…ちゃっかり僕のことにも『気づいていた』みたいだし…ねぇ…アルミン?」


    ベルトルト…君からは聞き出した訳でもないのに…


    エレン「ベルトルト…この中で一番本読み込んでそうなお前に聞くが『人が人を好きになる基準』ってなんだ?」


    ベルトルト「なんか言葉にトゲがある気がするけど…そうだね、いくつかあるかな?」


    ちょっと状況がまずくなってきたぞ…どうする…


    エレン「聞かせてくれよ」


    アルミン「ぼ、僕お腹痛いからトイレに!」


    エレン「行かせねぇぞ、ライナー」


    ライナー「おう」


    ちょっ!エレンンンン!


    エレン「知ってんだぞアルミン…お前が体調管理には余念がない奴だってことはな…それに…トイレには三十分前に行っただろ?」


    アルミン「エレン!ちょっとホントにここから先は不味いから!」


    僕らの友情的な意味で!


    ベルトルト「僕の考察の域を脱しないけどいいかな?」


    エレン「構わねぇ…たまにはアルミンにも恥ずかしい思いをしてもらう」


    ベルトルト「人が人を好きになる基準は僕が思うに二つあってさ…一つは『自分と似た趣味嗜好を持つ女性』ともう一つは『自分にはない何か若しくは自分に足りない何かを持つ女性』だね」


    …!!『当てはまる』!!


    ベルトルト「エレンってアルミンの趣味嗜好わかる?」


    エレン「…まず趣味ってのは間違いなく『外の世界について』だろうな…嗜好はわからんが…」


    ベルトルト「そっちもわかりやすいね…アルミンの嗜好と言うか好きなことは『外の世界について誰かに話すこと』だと思う」


    エレン「なるほど…一つ目の条件はアルミンと同じく『外の世界に興味を持っている』且つ『アルミンの話を楽しそうに聞いてくれる』奴って所か」


    やばいやばいやばい…本当にやばい…当てはまってるって!


    アルミン「お願い離してライナー!」


    ライナー「静かにしろって…教官がくるだろ」


    そっちでいいから!今なら死ぬ寸前まで走ってもいいから本当に教官早く来て!


    ベルトルト「難しいのはここからだよエレン…アルミンの『ないもの』かアルミンにとって『足りないもの』が何か僕にはわからないんだ」


    エレン「アルミンにないもの…『体力』じゃねぇか?」


    ベルトルト「じゃぁ『足りないもの』はなにかな?アルミンが欲しいって考えてたりそれこそ…『本能的に求めてるもの』は?」


    エレン「…わかんねぇな」


    ベルトルト「…アルミンがつまらなそうだったりしてた事昔はなかった?」


    エレン「つまらなそう…うーん」


    悩まなくていいからエレン!


    エレン「あ!」


    ベルトルト「何かな?」


    エレン「アルミンさぁ…母さんが何日か家開けた時にはすげぇ寂しそうだったな、父さんは夜まで遊んでても俺を怒らなかったから嬉しかったのにな」


    ベルトルト「なるほど…アルミンに『足りないもの』は『親』か…言い換えれば『母性』…かな」


    エレン「…なるほどな…すまねぇアルミン」


    暗くならないでよ!気まずいから!


    ベルトルト「ごめんねアルミン、で続けるけど…」


    続けないで!申し訳ない気持ちがあるなら続けないで!


    ベルトルト「アルミンの好きな女性は『外の世界に興味を持っていて』それでいて『アルミンの話を楽しそうに聞いてくれる女性』」


    ライナー「『体力』があって…」


    エレン「『母性』がある女性?」


    ライナー「…誰だ?」


    エレン「あ」


    あぁ…終わった…ごめん…エレン…


    エレン「ミカサじゃね?」


    …?………あっ!


    エレン「そうだよ!ミカサだよ!あいつ昔からアルミンの話楽しそうに聞いてたし!」


    ライナー「『体力』あるし!」


    ベルトルト「エレンの世話を焼く『母性』もある!」


    エレン「どうだ!正解だろアルミン!」


    これは…ミカサには本当に申し訳ないけどこれで通すしかないか…ごめん!ミカサ!


    アルミン「うぅ…///僕もう寝るから!///」


    布団を被ってっと


    ベルトルト「キターー(゜∀゜)ーーーー!」


    ライナー「はっはっは!勝ったぞアルミン!」


    エレン「ピッタリすぎてびっくりした!」
  5. 7 : : 2015/10/28(水) 10:31:36
    ライナー「いやぁ…まさかアルミンの好きな奴が『ミカサ』だったとはなぁ…」


    ベルトルト「ほんとだね、でも深く考えれば納得も行くよ」


    エレン「よっしゃぁ!アルミンに勝ったぜ!いつも口や勉強ではボロ負けだったからな!」


    キース「そうだな、では次からは勉学でも負けんように課題を増やさねばな」


    ライナー「…」


    ベルトルト「…」


    エレン「…」


    キース「…申し開きはあるか?」


    「「「ありません」」」


    キース「アルレルト訓練兵は寝てるか…免除だな…死ぬ寸前まで走ってこい」


    「「「ハッ」」」


    キース「全く…」


    キィィ…バタン


    行ったかな?


    全く…時計くらいちゃんと確認しなよ…いつ教官が来てもおかしくない時間なんだからね


    それにしても…ミカサで通しちゃったけど…仕方ないか…


    言える訳ないよね…


    『カルラ』さんが好きだった…なんて…
  6. 8 : : 2015/10/28(水) 13:50:15
    -翌日-


    アルミン「おはようみんな、昨日はよく眠れたかい?」ニッコリ


    エレン「…眠れたように見えるか?」


    ベルトルト「昨日のこと根に持ってるね…」


    ライナー「今日が座学で午前だけなのが救いだな」


    アルミン「三人とも凄いクマだね、まぁ時計を見てなかった君たちが悪いと思うよ?それに今日が立体起動訓練だったら危なかったからね?」


    エレン「わかってるって…くっそぉー、自分はタイミング見計らってさっさと布団に入りやがって…」


    ベルトルト「まぁそれだけのリターンは得たってことで」


    エレン「そうだな!飯行くぞ!」


    はしゃいでるけどエレン…君勘違いしてるからね…


    -食堂-


    ミカサ「おはようエレン、席をとっておいた…クマがひどい…寝れなかったの?」


    エレン「おっす、昨日教官に夜ライナー達とはしゃいでたのばれて走らされた」


    アルミン「僕は走ってないけどね」


    ミカサ「エレン、ライナー達と話すのはいいけど体調管理も必要なこと。もし今日が立体機動装置を扱うような訓練だったらどうするつもりだったの?もし寝不足による注意不足でアンカーの射出ミスがあったら命に係わる」


    エレン「わかってるって、いちいち言わなくても!」


    アルミン「ミカサ、僕が朝注意したからそこまででいいよ」


    ミカサ「わかった、私は男子寮には入れないのでエレンのことはお願いする」


    アルミン「わかった、それじゃぁご飯にしようか」


    クリスタ「おはようみんな、私とユミルで前いいかな?」


    エレン「おう、はよっす」


    ミカサ「おはよう、私は構わない」


    アルミン「おはよう、いいよ」


    ユミル「はよっす、よいしょっと」


    クリスタ「うわ、エレン凄いクマだね…どうしたの?」


    ユミル「どうせ一人でオタノシミだったんだろうよ」


    ミカサ「ユミル…?ここは食事の席なのだけれど?」


    ユミル「はいはい」


    エレン「昨日ライナー達と話し込んじまってな…教官にばれた」


    ユミル「自業自得じゃねぇか、それにしてもベルトルさんもクマひどかったけど…その様子じゃぁアルミン以外は全員走ったみたいだな」


    エレン「まぁその分のリターンはあったがな…なぁ?アルミン?」


    君って奴は…仕方ない


    ユミル「なんだ?猥談か?」


    クリスタ「ユミル!」


    ユミル「あんだよ、女神さまは清純なこって」


    エレン「まぁミカサも言ってるしここまでってことで…」


    アルミン「まぁ方向性はあながち間違いでもないかな?」


    エレン「!?」


    何を驚いているんだい?この話で困るのは『僕だけ』じゃぁないだろう?


    ミカサ「アルミン?」


    アルミン「大丈夫だよミカサ、大層なことでもないからね」


    ユミル「へぇ…?ここで話せるのか?」


    アルミン「構わないよ?」


    エレン「お…おいアルミン?」


    アルミン「まぁ昨日の話題は簡単に言えば『好きな女性のタイプ』だね」


    ミカサ「!」


    クリスタ「!」


    ユミル「…へぇ、詳しく聞かせてくれよ」


    エレン「いいのかよアルミン!ライナー達いないんだぞ!?」


    アルミン「ライナー達のは黙ってればいいだろうからね」


    ライナーの好みなんて皆知ってるだろうし


    ユミル「…(ライナーはクリスタだろうな)」


    クリスタ「聞きたい!」


    ミカサ「アルミン…あなたがいいのなら多少興味がある…よかったら少し話してもらいたい」


    エレン「俺の意見は!?」


    無視で


    ミカサ「エレン、私はいまアルミンと話している。静かにしてほしい」


    アルミン「じゃぁエレンの好みなんだけどさ」


    エレン「ストップ!」


    アルミン「どうしたんだいエレン?好きな人をいう訳でもあるまいし」


    エレン「もしバレたら気まずいなんてもんじゃねぇだろ!」


    アルミン「うーん…そうかな?そこまで大きいヒントでもないんだけど」


    ユミル「わかったよ、じゃぁお前のタイプ聞いても余計な詮索はしないってことでいいだろ?」


    エレン「確証がねぇじゃねぇか」


    ユミル「そうだな…じゃぁ破ったら『アニ』のローキックってことで」


    エレン「ッ」


    ユミル「…」


    あ、ユミルには即バレしたね


    エレン…君わかりやすすぎだよ…


    まぁミカサ達は気づいてないかな


    クリスタ「アニのローなんて貰ったら私一日立てなくなりそうなんだけど!?」


    ユミル「だったら詮索しなけりゃいいだろ?とはいえアニのローはあいつが嫌がるだろうしな、お返しに自分のタイプでも話せばいい」


    ミカサ「私は構わない。アルミン、続きを」


    エレン「あーもう!わかったよ!」


    エレン、残念だけど君が僕を上回るにはまだまだ早いよ?
  7. 9 : : 2015/10/28(水) 17:34:49
    アルミン「エレンの好みの女性のタイプは『肌の綺麗な女性』なんだよ」


    ユミル「またマニアックな感じだな?」


    クリスタ「(私結構肌には気を使ってるから大丈夫だよね…?)」ペタペタ


    ユミル「自分の肌気にするなんてかわいい女神さまだなオイ?」ムニムニ


    クリスタ「ひゃめてよひゅみる!」


    ミカサ「肌…」


    エレン「恥ずかしいんだが…」


    アルミン「別にいいんじゃない?」


    ユミル「(そういえばアニはかなり肌キレイだったな…あいつ簡単な手入れ以外なんも手入れしてないはずだが…ちょっとからかってやるか)」


    ユミル「そういえば肌キレイな奴って誰がいたっけ?」


    アルミン「えっと…」


    ユミル…完全にエレンをからかいに来てるな


    まぁ昨日の仕返しってことで…待てよ?


    ちょっと試してみるか?


    アルミン「僕の主観でいいならクリスタと…」


    クリスタ「(やった!男子からみて肌は大丈夫みたい)」


    アルミン「ミカサと…」


    ミカサ「あんまり手入れはしていないはずなんだけど…嬉しい」


    アルミン「アニでしょ?」


    エレン「(無反応だ俺!反応したらばれる!)」


    エレンは無反応で通すつもりだね


    ユミル「(チッ…慌ててくれればからかえたんだが無反応で通すつもりか)」


    さて…どうなる…?


    アルミン「あとは『ユミル』だね」


    ユミル「…?…は?」


    アルミン「ん?」


    ユミル「おいおいアルミン、あたしの体裁繕おうなんて無駄な事しなくていいんだぜ?」


    ふむ…『コッチ』の反応で来たか…


    アルミン「別に僕自身思った事言っただけなんだけど」


    ユミル「私『なんて』そばかすばかりじゃねぇか」


    『なんて』…か…褒められ慣れていないから素直に受け取れないのか


    少し押してみるか


    アルミン「うーん、でも…」ジー


    ユミル「うお、ちけぇよ」


    アルミン「肌のキメは凄く細かいし荒れてる様子は無いよ?」


    ユミル「…はいはい、わかったから離れろって」


    アルミン「うわっぷ」


    ユミル「食ったし私はもういく、先に待ってるぞクリスタ」


    スタスタ


    クリスタ「う…うん(二人のやり取りが恋人みたいに自然過ぎてドキドキしたんだけど…これ私だけ?)」バクバク


    エレン「アイツ怒ったんじゃねぇか?大丈夫か?」


    それはないかな


    ミカサ「大丈夫、私にはユミルが恥ずかしがっているのがしっかりと見て取れたから」


    ユミルは褒められても直ぐには受け取れないみたいだね…


    お世辞なんかは逆に彼女を傷つけることになりかねないみたいだ


    ユミルと話すときは本音が一番かな


    アルミン「僕らもそろそろ講義室に向かおうか」


    エレン「おう」


    ミカサ「わかった」


    クリスタ「ユミル待たせちゃうからね」


    スタスタ


    アニ「(私って肌キレイかな…?)」ペタペタ


    ミーナ「アニは肌すっごいキレイだから安心しなよ」ニヤニヤ


    アニ「…いこっか」


    ミーナ「うん!」


    -講義室-


    ユミル「(顔見られたかな…まだ顔熱いし)」ペタペタ



    ユミル「(肌がきれい…か…男子からは初めて言われたな)」


    クリスタ「お待たせユミル!」


    ユミル「おう」


    ユミル「(私に近づいてくる男はみんなクリスタ目当てだし、どいつもこいつも発情期のサルみたいなやつだったからな。少し脅したらビビッて『ブス』だなんだと毒吐いて逃げやがる…)」


    ユミル「(ライナーは分別はついてるまだマシな奴だが相変わらずうざいからクリスタはやらん)」


    ユミル「(男なんてロクなもんじゃねぇと思ってたんだがな、こんなので『嬉しく思う』なんて私も安い女だな全く)」


    クリスタ「ユミルってば!」


    ユミル「んぁ?どうした?」


    クリスタ「こっち来て席に座りなって!」


    ユミル「あぁ…悪い、考え事してた」


    クリスタ「アルミンの事?凄くドキドキしたねあれ!///」


    ユミル「…なぁクリスタ…お前男の『眼』見たことあるか?」


    クリスタ「?…あるけど?」


    ユミル「(わかんない…か…どいつもこいつもお前に近づくような奴は大抵同じ『眼』をするんだ、泥水みたいに濁ってて…ドブみたいな不快な『眼』だ)」


    ユミル「もしお前に好きな奴ができたらよ…一番最初に教えてくれるか?」


    クリスタ「…?…うん!」


    ユミル「(もしお前がそんな『眼』をした奴を好きになっちまったら…お前に嫌われようと私はそいつ叩き潰すぞ?そんでもって後は『ライナー』辺りに事情話して『ナイト』の代わりでもしてもらうんだ)」


    ユミル「(アイツは…『澄んだ眼』をしてるからな…アイツにならまぁ…任せてもいいか)」
  8. 10 : : 2015/10/28(水) 21:24:23
    -講義終了後-


    ライナー「…」


    ベルトルト「…」


    エレン「…」


    エレン「(信じられねぇ…キース教官本当に俺たちの分の課題三倍にするように言いつけてやがった…)」


    ミカサ「午後は特に用事もないから私でよければ手伝う」


    アルミン「僕も大丈夫だけど…」


    まぁ課題が三倍になったとはいっても複雑な応用って訳でもないし夕方までには終わるかな


    アルミン「それじゃぁ自習室に行こうか」


    ライナー「かたじけない…時間をかければ一人で出来そうなんだがこの量だと捌ききれる時間がない」


    ベルトルト「助かるよ…」


    ユミル「お?なんだお前らも自習室行くのか?」


    アルミン「ユミル?君もかい?」


    ユミル「女神さまが勉強教えてもらいたいんだとよ」


    クリスタ「アルミンにも教えてもらいたいんだけど大丈夫かな?」


    アルミン「構わないよ、それじゃぁまずはご飯食べてこようか」


    『にも』ってことはいつもクリスタはユミルから教えてもらってるってこと?


    ユミルは座学も優秀だったんだ…今度作戦立案の課題が出たら議論してみようか…


    -二時間後-


    アルミン「それでこれをここに代入して…」


    クリスタ「やった!解けた!おーわり!」


    アルミン「お疲れさま」


    ベルトルト「こっちも終わったよ、やっぱりアルミンから解き方を聞くと楽に進むよ」


    アルミン「ベルトルトは最初だけ教えれば理解が早いから言うほど僕必要なかったね。」


    ベルトルト「そんなことはないさ、最初が一番つらかったし…ありがとうアルミン」


    アルミン「うん、お疲れさま」


    さてと…こっちは二人とも終わったしミカサも既に終わってる…


    問題は…


    ユミル「だーかーら、ここにコイツをぶっこみゃぁいいんだっつってんだろ!」


    ミカサ「ユミル、それでは大雑把すぎる。もう少し詳しく教えてあげないと」


    エレン「全然わかんねぇよ…」


    ライナー「アルミン、そっちが終わったならこっちに来てくれると助かる」


    ユミルは大雑把過ぎて、ミカサの解説はエレンが聞こうとしない…


    ライナーは終わったけど彼自身まだ教えれるほど理解が深まってないって所かな…


    アルミン「うん」


    -さらに一時間奮闘後-


    エレン「お?こうか?」


    アルミン「うん、そうだね…それからそこに今出したのを…」


    エレン「こうで…こうか!!よっしゃぁ!終わったー!」


    アルミン「はいお疲れさま」


    ユミル「物分かりが悪いってのも辛いもんだな?」


    エレン「うるせー、お前は大雑把すぎんだよ」


    アルミン「まぁ手伝ってくれたことには変わりないんだからちゃんとお礼言いなよエレン?」


    エレン「…サンキュ」


    ユミル「最初からそう言え」


    ベルトルト「いま四時だね」


    ライナー「微妙な時間帯だな」


    ユミル「他に人もいないみたいだし朝の続きするか?丁度こいつらもいるみたいだしな」


    ライナー「朝?」


    ベルトルト「何の話?」


    エレン「そうだよ!朝アルミンいってねぇじゃねぇか!俺だけは納得いかねぇぞ!」


    そう言えばあの後話途中で終わったんだった


    アルミン「あぁ、話っていうのはさ…『昨日の続き』なんだよ」


    ライナー「…女子もいるんだが?」


    ライナー、残念だけど止めないよ?例え『目の前』にクリスタがいてもね…


    ベルトルト「アルミン…君って奴は…」


    ユミル「まぁ今回は私達のタイプも少し教えてやるよ」


    クリスタ「えっ!?嘘でしょユミル?」


    ライナー「!!!(考えろライナー…ここで俺のタイプを話すか…?だが待て…もしクリスタに悟られるようなことがあったら何が起きるか予測がつかん…リスクマネジメントだライナー・ブラウン…)」


    すっごいライナー悩んでるな…


    まぁ低身長だとか金髪だとか言ったら少なからずクリスタが意識するだろうし


    クリスタの返しによっては爆死しかねないからね


    ベルトルトはアニがこの場にいないけど下手なこと言うとエレンとの確執になりそうだから悩んでる…と…まぁベルトルトの方はフォローあげつつってことで…


    いいね、いい感じに盛り上がってきたね


    ユミル「さて?じゃぁ順番はライナー・ミカサ・ベルトルさん・私・アルミン・クリスタでいくか?」


    あ、そっか僕も入ってたんだ…


    しまったな、この場にはミカサがいるから下手なことは言えない…どうしよう


    ライナー「お、俺がトップバッターか!?」


    ユミル「あぁ」


    ライナーがトップなのは間違いなく場の演出だろう


    次がミカサなのは然程言うのに抵抗が無さそうだから


    ベルトルトは後の方のプレッシャーが辛そうだから真ん中って所かな
  9. 11 : : 2015/10/28(水) 22:40:18
    ライナー「(どうする…なんていえば危機を回避できる…)」


    ユミル「さっさと言わないと逆につらくなるぜライナー?」


    ライナー「(くっ…思いつかない!仕方ないここはありきたりな奴で!)」


    ライナー「お、俺は『女性らしい』女性かな…?」


    …それは悪手だよライナー


    ユミル「ほーう?どう『女性らしい』のが好みなんだ?」


    ライナー「(くそっやられた!!)」某『新世界の神』風


    当たり前でしょ…それじゃぁ範囲が広すぎる


    クリスタに悟られず且つ意識もさせるギリギリの距離ってとこ狙わないと


    それに早くしないと『女性らしさ』が身体的な特徴として捉えられかねないし…


    ユミル「おいおいライナー?そこで言いよどむってことはお前の言う『女性らしさ』ってのは『胸』とかか?」


    まぁユミルがそこを見逃すはずもないんだけどね


    クリスタ「胸って…ライナー?」


    ライナー「(ユミル貴様ああ!悪魔の末裔め!)」


    ベルトルト「(クリスタが軽く引き始めてる…これは僕も心しないと危ないな…)」


    エレン「(俺の話をしたのがアルミンでよかったぜ…流石にユミルにこんなにも追及されてたらバレかねん)」


    仕方ない…少し助け舟をだしてあげるかな


    アルミン「ライナーってこの前怪我してた人をクリスタが手当てしてあげてた時に『手際がいい』って褒めてたよね?そういう事?」


    ライナー「…ああ!!俺の言う『女性らしさ』ってのは俺みたいな男を支えてくれるような女性ってことだ!」


    ユミル「(チッ、アルミンめ…)」


    クリスタ「そうなんだ!ありがとライナー!」


    ライナー「あぁ!(助かったぞアルミン!)」


    ユミル「まぁ女性らしさってとこで真っ先にサシャは消えるな」


    仕方ないね…サシャだもんね…


    ユミル「まぁ次はミカサでいいか?」


    ミカサ「大丈夫…」


    ミカサか…『エレン』って即答が来そうだな


    ミカサ「私が男性に惹かれる基準は『自分が出来ること若しくは自分がやらなければいけないことを全力で成し遂げようとする人』」


    ユミル「……意外だな…てっきり『エレン』って帰ってきそうなもんだと思ってたが」


    同じくそう思ってたんだけど、これはこれで聞いてみたいな


    ミカサ「確かにエレンはそう考えてもとても魅力的、言うなら姿勢の問題」


    クリスタ「エレンは『巨人を倒すこと』に全力だからってことだね?」


    ライナー「…」


    ベルトルト「…」


    ミカサ「そう、これが当てはまる人はとても少ない」


    エレン「結構恥ずかしいなこれ」


    なるほど…


    ユミル「なるほどねぇ…悪くない…じゃぁ次はベルトルさん」


    ベルトルト「次は僕か…どういったものかな」


    アニについてだからなぁ…これ結構難しいんじゃないかな?


    ベルトルト「……『僕を理解してくれる女性』…かな」


    ライナー「(ベルトルト…)」


    ユミル「『理解してくれる女性』…ね、また面白そうなのが来たな」


    ベルトルト「うん、僕って親しい人に対しても口数少ないから理解されにくいんだ…だから言い換えるなら『僕について察しのいい女性』でもいいのかな」


    なるほど…


    ユミル「いや本当に思いのほか面白い話になってきたな」


    次はユミルなんだけど…正直気になるな


    ユミル「私のタイプは…『クリスタ』だ!!」


    うん、知ってた…って


    アルミン「それはないよユミル…」


    ライナー「そうだぞ!お前それいつものノリじゃねぇか!もう少し恥ずかしい感じだせよ!」


    ミカサ「ユミル…それは余りにも不公平」


    エレン「薄々そんな気はしてたけどよ」


    ユミル「何だよ揃いも揃って…」


    クリスタ「もう真面目に答えてよユミル!」


    ユミル「わかったよ…んー、そうだな…」


    あれ、案外すぐ出てくると思ってたんだけど


    ユミル「…『意外性のある奴』…かな」


    意外性?


    エレン「意外性があるってどういうことだ?」


    ベルトルト「ギャップがあるとかってことかな」


    ユミル「何だろうな…『私を驚かせてくれるような奴』だったり『私に興味を持たせてくれるような何かを持つ奴』ってとこか」


    なるほど…ユミルって察しがものすごくいいから少し一緒に居れば大抵の人は本質とか性格を見抜けちゃうんだ


    だから『意外性のある奴』なんだね


    ミカサ「実際に『意外性のある人』は少ないのでは?」


    ユミル「こればっかりは色んな奴に会ってみねぇとな?」


    ユミル「まぁ簡単に考えたら『私を愉しませてくれる奴』だな!」


    さて…次は僕の番なんだけど…正直皆の回答が思いのほかレベルが高くて不安になってきたな…大丈夫かなこれ…
  10. 12 : : 2015/10/29(木) 05:30:26
    ユミル「さて、次はお前だぞアルミン?」


    アルミン「うーん…ちょっと恥ずかしいんだけど」


    男子連中がニヤニヤしてるのが少しイラッとする


    アルミン「『外の世界に興味を持ってくれる女性』かな」


    ユミル「…まぁ予想通りといえば予想通りだな」


    ミカサ「アルミンの話はとても面白い。何時までも飽きずに聞いていられる」


    アルミン「ふふ、ありがとうミカサ」


    面と向かって言われると少し照れるな


    エレン「…」ニヤニヤ


    ライナー「…」ニヤニヤ


    ベルトルト「…」ニヤニヤ


    …全く


    クリスタ「私も今度『外の世界』について聞いてみたいんだけどいいかな?」


    アルミン「大歓迎さ」


    ユミル「とはいえ…だ…『外の世界』に興味持ってくれる奴なんて男でもいるだろ?女限定の条件が聞きたいんだが?」


    まぁそうだよね


    アルミン「…」


    あれ…?本当に何だろう…


    『カルラさん』に似てる女性…?言える訳ないし…


    そもそも…何で『カルラさん』に惹かれたんだっけ…


    『カルラさん』に惹かれた理由は本当に『僕の話を楽しそうに聞いてくれたから』だとか『母性があるから』なのか…?


    でもそれなら一番恋愛感情を持ちやすいのは年も近い『ミカサ』に対してのはず


    でも『ミカサ』ではなく僕は『カルラさん』に惹かれた…本当に何でだろう…


    ユミル「おい、アルミン?」


    アルミン「あ、あぁ…ごめん…『何で惹かれたか』わからなくて…」



    ユミル「(『何で惹かれたか』?『何に惹かれるか』じゃなくてか?)」


    アルミン「うーん…ちょっと時間貰っていい?」


    ユミル「仕方ないな、じゃぁ次はお待ちかねの女神さまだ」


    クリスタ「うっ、まだ纏まってないのに…」


    何でだろう…


    まず…いつ僕はカルラさんに惚れたんだっけ


    最初にカルラさんに会ったときどんな感じだったっけ


    僕がいじめられてて…エレンが助けてくれて…


    エレンが僕の話を楽しそうに聞いてくれて…


    毎日話したんだ…


    それで…初めてカルラさんに会って…


    そうだ…思い出した…『怖かった』…


    エレンは『純粋』だったから僕の話を聞いてくれていた


    そう思っていた


    大人たちは外の世界の知識が禁忌であることを知っていた


    だからいじめっ子の親達は皆忌み嫌われる知識として子供に教えていたし


    子供も僕の知識を嫌った


    カルラさんもその親達と同じように僕の知識が嫌いで…それでエレンと離れ離れになる…それが『怖かった』


    でも…『違ったんだ』


    カルラさんは僕に会って言ったんだ『ありがとう』って…


    『エレンが帰ってきて外の世界について話す顔がとても楽しそうだから』


    そう言って僕を『認めてくれた』


    家族以外の大人で『初めて』


    小さいことだけど…『救われた』んだ


    『ミカサ』と出会う前に僕は『カルラさん』を好きになってたんだ…


    母さん以外で『初めて僕を理解してくれた女性』だったから…


    そんなの…


    アルミン「…」ポロポロ


    好きになるに決まってるじゃないか…


    ミカサ「アルミン!?どうしたの?」オロオロ


    ユミル「おぉ!?なんだ?あたしのせいか?」


    エレン「何だ?どうしたんだアルミン?嫌なことでも思い出したか?」


    ライナー「落ち着きすぎだろエレン!?アルミン腹痛いのか?救護室行くか?」オロオロ


    クリスタ「私が背負うよ!!」オロオロ


    ベルトルト「落ち着いてよクリスタ!君背負えるほど力ないでしょ!僕が背負うよアルミン!?」オロオロ


    エレン「落ち着けよお前ら…仕方ねぇ…部屋戻るぞアルミン」


    アルミン「大丈夫だよ…お腹痛いだけだから…救護室行ってくるね」グスッ


    フラフラ


    ユミル「んー(絶対嘘だろアイツ)」


    エレン「(こういう時はそっとしておくのが一番か…?)」


    ミカサ「(アルミンの事は気になるけど…構いすぎるのもいけない気もする)」ソワソワ


    ライナー「俺アルミンに付き添ってくる」


    ベルトルト「止めなよライナー、君アルミンが何で泣いてるかわからずに励まそうとするつもりだろ?余計な気を使わせるべきじゃないよ…」


    クリスタ「(私じゃ男の子の気持ちわからないし…)」ウーン


    ユミル「じゃあ私が様子見てきてやっからよ、お開きだ…お前らもうお部屋戻っとけ」


    エレン「(うーん、俺とミカサじゃ余計な気を使わせそうだし…かと言ってライナー達だと理由が聞き出せそうにないし…)」


    ミカサ「(ここはユミルが適任?)」


    エレン「わかった、頼んだぞユミル」


    ミカサ「アルミンのフォローをお願いする」


    ユミル「おう」


    ユミル「(さてと…救護室はっと…)」
  11. 13 : : 2015/10/29(木) 20:23:20
    -救護室-


    アルミン「はぁ…皆にはあとで謝らないと…」グスッ


    カルラさんのことは吹っ切れたはずだったんだけど…


    駄目だなぁ…僕…


    ガラッ


    ユミル「お?もう落ち着いてきたか?」


    アルミン「ユミル…」グス


    ユミル「失礼するぞ」


    ギシ


    ユミル「腹が痛い訳じゃ無かったんだろ?」


    アルミン「うん…あんまり心配されたくなくて…」


    ユミル「ふーん…まぁ詳しくは聞かない様にする」


    アルミン「ありがとう」


    ユミル「あの状況でお前が泣くなんてのは嫌な事思い出した位しか思いつかないし、思いださせたのは私だろうからな…」


    アルミン「…ユミルと話すのは楽だね」


    ユミル「何でだ?」


    アルミン「ユミルは相手の気持ちを察するのが上手いから…」


    ユミル「何でそう思うんだよ?大半の男子からは私は『デリカシーのない下品な女』って評価だぜ?」


    アルミン「それはユミルがその男子たちに興味がないからでしょ?」


    ユミル「…」


    アルミン「ユミルって少数の男子を除いてそれ以外の男子には一貫してぞんざいな態度とってるように見えるんだ」


    アルミン「人は本当に嫌いな人間に対しては『興味を失くす』って言うじゃない?」


    ユミル「夫婦の話でよくある奴だな?」


    アルミン「そう…ユミルがまともに会話する男子ってそれこそ上位の男子と+α位しか見たことないから」


    アルミン「もしよければ理由を聞いてみたいな」


    ユミル「…」


    アルミン「駄目…かな?」


    ユミル「私が話す男子は取り合えず分別のある奴だよ」


    アルミン「分別…」


    ユミル「そうだ、私が嫌いな男子…というかどうでもいいと思ってる奴は大抵クリスタが関わると眼の色が変わる奴だ」


    アルミン「それは…でもライナーとかもクリスタには凄く優しいと思うんだけど」


    ユミル「アイツがクリスタに対して何か犯罪じみた真似する奴に見えるか?」


    アルミン「それは…ないけど」


    ユミル「中にはいるんだよ…クリスタを手籠めにしようとする男がな」


    アルミン「…でもそれは」


    ユミル「まだ起きていないだけだ…私が『未然に』防いだからな」


    アルミン「実行しようとした人がいるのかい?」


    ユミル「あぁ、三か月前に開拓地送りになった三人だ」


    アルミン「…彼らか」


    『規則違反』で開拓地送りになった人達がいたっけ


    ユミル「アイツらはかなり性質の悪い奴だったよ全く、女子の中にはアイツらに無理矢理された奴だっているんだぜ?しかもその女子は精神的に参って退団しちまったしな」


    ……


    ユミル「暴力で脅しつけて自分たちの言う通りに…、そんな奴らさ」


    アルミン「どうやって彼らの事を見抜いたんだい?」


    ユミル「そいつらがクリスタに近づいたときになんとなく、だから聞き込み程度だが調べ上げた」


    ユミル「退団した女子の話、その女子の数日間の行動、その女子の言動からそいつ等が何かしていた事は把握出来た」


    ユミル「そいつ等アニだとかミーナ、色んな女子に声かけまわっててな」


    アルミン「彼女たちは断ったのかい?」


    ユミル「当たり前だ、ミーナは流されそうになってたがアニが威嚇したらしい」


    ユミル「ご丁寧に気の弱そうな女子や一人でいることが多い女子、男子との関わりが少ない女子がターゲットだった」


    アルミン「でもクリスタは…」


    ユミル「確かに男子との関わりはあるけどよ、考えてみろ?」


    ユミル「クリスタが『一人でいることが多い場所』を」


    アルミン「…厩舎」


    ユミル「そうだ、あそこは離れてるし馬糞の匂いも多少ある。あそこに好き好んでいくのはクリスタ位だ」


    アルミン「でも君が付き添っていれば安全だろ?」


    ユミル「確かにな…でも場合によっちゃクリスタが一人になるタイミングが必ず出てくる」


    アルミン「先に手を打ったのかい?」


    ユミル「あぁ、アイツらの前に『敢えて』クリスタを一人にさせた」


    !!!


    アルミン「それは危険すぎる」


    ユミル「安心しろって私は『教官に呼び出されてしばらく戻れない演技』をアイツらの前でしただけだしな」


    アルミン「上手くいってよかったよ本当に…でも君が返り討ちにでもあったらどうするつもりだったのさ」


    ユミル「三人だけなら問題はねぇよ…『男子』ならな」


    あぁ…成程ね…


    ユミル「それに『教官』、『ミカサ』、『ライナー』にも声かけたからな」


    ユミル「私が一人だと見るや聞いてもないのにベラベラ話してな…『教官』が外にいることも知らずに」


    ユミル「んで『言質』もとれたし私とミカサとライナーが血祭にあげて終わりだ」


    ユミル「以上」
  12. 14 : : 2015/10/29(木) 21:46:23
    アルミン「ミカサ達も関わってたんだね…」


    ユミル「あぁ、あの中では一番ミカサが怒ってたな。片手で男ぶん投げるとかあいつの体はやっぱりおかしい」


    アルミン「あはは…」


    ユミル「ライナーもライナーで容赦無かったし教官が出るまでもなかった」


    アルミン「クリスタは無事だったのかい?」


    ユミル「怯えてたがな、ライナーとミカサの豹変ぶりに」


    アルミン「そうか…トラウマにならなくてよかったね」


    ユミル「軽くトラウマになったぞ?クリスタ曰く『ミカサが一番怖かった』らしい」


    アルミン「…何で?ライナーが怒ったら凄く怖そうだけど」


    ユミル「『表情一つ変えずに淡々と相手の顔を殴り潰してたから』だそうだ」


    アルミン「昔僕がいじめられてた時にミカサが仲裁に入ったことがあったけど…あれがMAXじゃなかったんだ…」


    体も成長したから力が膨れ上がってるのか…


    ユミル「まぁクリスタも今はなんともないみたいだしこの話はこれで終わり、良ければ何を思い出して泣いてたのか教えてもらってもいいか?」


    アルミン「話してもらったしね…構わないよ」


    離せば少しは楽になるかな…


    アルミン「昔の初恋の事を思い出したんだ」


    ユミル「初恋ね…」


    アルミン「これエレンには秘密にしてほしいんだけどさ、僕は『エレンのお母さん』が好きだったんだ」


    ユミル「…親に向ける感情じゃなくてか?」


    アルミン「うん…恋愛感情として…かな」


    ユミル「エレンの母さんが亡くなったのって…」


    アルミン「845年だよ」


    ユミル「それ以前からってことはとんだマセガキだな?」


    アルミン「本で知識はあったから…そういう感情を持つのも早かったんだと思う」


    アルミン「元々は『外の世界の知識』は禁忌だから…それが原因でいじめられてたんだけど、エレンに会って友達が出来た」


    ユミル「んでエレンの話を聞いて母さんが出てきたのか?」


    アルミン「うん…『エレンに近づかないで』なんて言われたらどうしようってすごく怖かったんだけど…逆に感謝されてさ」


    ユミル「…」


    アルミン「『これからもエレンと友達として仲良くしてほしい』そう言われた時にさ、初めて母さん以外の女性に『理解してもらえた』んだ」


    ユミル「『救われた』か?」


    アルミン「うん、初めて家族以外の大人に認められたからね」


    ユミル「そうか…いい人だったんだろうな」


    アルミン「本当に…後々新しく家族になるミカサもお母さんとして見ていたから…」


    ユミル「お前がミカサに惚れなかったのも既にエレンの母さんに惚れてたからか…」


    アルミン「そう…だね、それにミカサはエレン一筋だからね」


    ユミル「お前らやっぱりヘビーな人生生きてきてるよな全く」


    アルミン「三人で助け合ってきたからここまで来れたんだろうね」


    ユミル「んで?これからどうすんだ?」


    アルミン「…どうするって?」


    ユミル「この様子だと事あるごとにエレンの母さん思い出して凹むことになるぞ?」


    アルミン「それは時間の問題じゃないかな?」


    ユミル「何年も経ってるのに時間も糞もあるかよ」


    アルミン「それはそうだけど…方法がわからないし…」


    ユミル「簡単だよ…『新しい恋』を探せばいい」


    アルミン「『新しい恋』って…」


    ユミル「恋を忘れるには恋が一番だろ、忘れるというよりかは乗り越えるだな」


    アルミン「…」


    ユミル「それこそミカサとかはお前の言ってた『外の世界』についての話についてきてくれる奴だろ?それにクリスタもだ」


    アルミン「クリスタは駄目なんじゃないの?」


    ユミル「お前は『分別のある奴』だからいいんだよ、私が許す」


    私が許すって…


    アルミン「なんか…ユミルを勘違いしていた気がするよ」


    ユミル「別に私は『レズ』じゃないぜ?クリスタと一緒にいるし大抵の男を毛嫌いしてるからそんな勘違いされるけどな」


    アルミン「君を同性愛者として見ていた訳じゃないよ、ユミルって『面倒見がいい』よね…まるで…」


    まるで…


    ユミル「…アルミン」


    アルミン「な、何だい?」


    ユミル「話変わるけどよ…朝にさ、お前から『肌が綺麗』って言われたの…あれ結構嬉しかったぜ?ありがとよ」


    アルミン「っ、僕はもう行くよ…また明日」


    ユミル「あぁ、また明日な」


    ガララ


    ユミル「(まるで…『エレンのお母さん』みたい…か?)」


    -廊下-


    アルミン「ハァ…」


    新しい恋を始めろって言われておきながらユミルとカルラさんを重ねるなんて


    駄目だな僕は…


    でも…顔つきは違うけど…


    雰囲気が『そっくり』だったな


    ユミル…か…
  13. 15 : : 2015/10/30(金) 17:27:02
    -アルミン達の部屋-


    ガチャ


    ライナー「お、お帰りアルミン。大丈夫だったか?」


    ベルトルト「お帰り」


    エレン「おう」


    アルミン「うん、大丈夫だよ。ごめんね心配かけて」


    エレン「ミカサ達も心配してたぞ?夕飯の時に一言言っておいた方がいいかもな」


    アルミン「そうだね」


    皆凄い慌ててたからな…


    エレン「(一応落ち着いてるみたいだし…ユミルには礼しないとな)」


    アルミン「…あ、エレン?アニとの自主練は?」


    エレン「ッ!!やっべぇ!忘れてた!」ガバッ


    ダダダ


    バダン


    ライナー「…転がされるな、アイツ」


    ベルトルト「…」


    アルミン「ライナーたちは夕飯までどうするの?」


    ライナー「筋トレと自主勉ってとこかな、ホントに今日は助かったぜアルミン。」


    アルミン「どういたしまして」ニッコリ


    ベルトルト「僕は読書かなぁ」


    アルミン「ベルトルトは読書家だね」


    ベルトルト「僕の持ってた本読み切っちゃってね、そろそろ兵団所有の本も読み切っちゃいそうなんだ」


    アルミン「どういったもの読むんだい?」


    ベルトルト「小説くらいだね…難しいのは読む気になれないんだ」


    アルミン「小説だと数も限られてくるよね…そうだ、僕のでよければいくつか貸そうか?」


    ベルトルト「本当かい?でもアルミンが読むものが無いんじゃ?」


    アルミン「僕同じ本何回か読み返すから、いくつかあれば大丈夫。それに兵団が所有してる調査兵団の作戦行動のまとめなんかも勉強になるし」


    ベルトルト「凄いの読んでるね…あの辺ホコリ被ってるのに…」


    アルミン「仕方ないよ、これでも調査兵団志望だし…何より作戦立案課題に使えるから」


    ライナー「ほぼ満点なのはそこから来てるのか、俺も今度一緒に使わせてもらってもいいか?」


    アルミン「いいよ、話し合うのは楽しいからね」


    ベルトルト「作戦立案課題が出るたびに教官のもとに呼び出されてるのは教官に対して説明してたのか…」


    アルミン「又聞きなんだけど一度だけ僕の作戦案が調査兵団に通ったって聞いたことあるよ。採用されたかはわからないけど」


    ライナー「凄いな…」


    ベルトルト「アルミンは参謀に向いてるんだろうね」


    アルミン「そこまで大層な人間じゃないよ僕は…はいこれ、僕の本」


    ドッサリ


    ベルトルト「これは…凄い量だね…」


    ライナー「コニーなら一生かかっても読み切れんな」


    何でコニー…


    アルミン「調整日に入るたびに本屋さんまで行ったし…気づいたら溜まっちゃって…ちなみにそれ全部三回は読み返してるから」


    ベルトルト「えっ!?これ全部三回も!?」


    ライナー「コニー三人分…っ!?」


    だから何でコニー…


    アルミン「そろそろ作戦立案の課題が出てもおかしくないだろうし、僕はそっち勉強するから今は読まないんだ。だから好きなの持って行ってよ」


    ベルトルト「うん、どれにしようかなっと」


    さて…勉強するか…


    ライナー「俺もまずは勉強にするか、アルミンに教えてもらったとこ忘れないうちに」


    ベルトルト「…」パラ……パラ…


    アルミン「どう?いいのあった?」


    ベルトルト「うん、これと…これと…これ借りていい?」


    アルミン「全部面白いから期待していいよ」


    ベルトルト「ありがとう」


    -数時間後、夕飯-


    エレン「…」ボロ…


    アルミン「エレン…しごかれたんだね…」


    エレン「あぁ…口の中が切れて喋ると痛い…」


    アルミン「食べるのも辛そうだね…」


    ミカサ「…アニにはそろそろ『罰』が必要」ポキ…コキ…


    エレン「やめろよミカサ…アニは厳しいがこれで心が折れるようじゃ巨人には勝てないからな」


    ミカサ「私はエレンが練習終わりに毎回ボロボロになるのが許せないだけ。それに何故服に土埃が付いているの?蹴りの練習ならそこまで付くとは思えない」


    エレン「あぁ、『寝技』の練習もアニが教えてくれるっていうから」


    ミカサ「…」スタスタスタ


    アルミン「ミカサストップストップ!!」


    まずいって!あの目はまずいって!


    ミカサ「エレンを誑かす雌猫には『仕置き』が必要…違う?アルミン」グググ…


    アルミン「落ち着いてってミカサ!アニに『その気』があったとは限らないよ!」ズル…ズル…


    ホントに力強いなミカサ!!


    ミカサ「『その気』が無いなら『蹴り技と体の運び』のみでエレンは満足するはず。話を持ち掛けたのならつまりはそういう事」グググ


    アルミン「エレンも止めてってば!」


    エレン「…っあぁ、その辺にしとけよミカサ」


    エレン!君何思い耽ってるのさ!!
  14. 16 : : 2015/10/30(金) 23:17:34
    アニ「さっきから『罰』だ『仕置き』だと物騒なこと言ってるけど私に何か用かい?」


    ミカサ「…単刀直入に言おう、『エレンを誑かさないで』」


    アニ「私は誑かしたつもりはないのだけれど?」


    うぅ…空気が重い…


    ミカサ「エレンは『蹴り技』を覚えたいと言っていた。なら『寝技』など必要ないはず」


    アニ「対人格闘は短刀を取り上げて終わりじゃない。その後に相手を取り押さえて無力化してはじめてこちらの勝ちが決まるものだと私は考えるんだけど?」


    ミカサ「ならば『寝技を教えるのはあなたである必要』は無い」


    アニ「そうかな…私の技は『蹴り』と『寝技を含んだ組み技』でセットの動きが多くてね。『蹴り』だけに動きを絞ると逆に次の行動が遅れるんだ。だから『この教え方が一番効率がいいんだ』」


    ミカサ「…」ギリ…


    アニ「それに…エレンが一度でも『やめたい』なんて言ったのかい?」


    エレン「もういいだろミカサ、アニの言う通りだ。」


    アルミン「そうだよミカサ、僕はエレンが『もう嫌だ』だとか『やめたい』なんて言ったのは聞いたことないよ」


    ミカサ「…わかった、アルミンも認めるのなら認めよう。ただし、もし必要以上にエレンを痛めつけるようなことがあればその時は容赦しない」


    アニ「はいはい…エレン…ちょっといいかい?」クイクイ


    エレン「何だ?」


    アニ「今日の自主練で少し思ったことがあるんだけど…耳貸しな」


    エレン「…?」




    アニ「『アンタ人の胸見過ぎ』」ボソ




    エレン「!!///」


    ミカサ「…」イライラ


    アニ「ミーナが待ってるから私は戻るよ」ヒラヒラ


    エレン「(ばれてた…死にてぇ…)///」


    何言われたんだろう…まぁ大方エレンが何か嫌らしいこと考えてたのがばれたんだろうなぁ、顔真っ赤…


    ミカサ「エレンにはもっと相応しい女性がいるはず…」ブツブツ


    アルミン「ほらほら、僕たちも食事にしよう」


    グワッシ!


    アルミン「うわっ!?」


    え?何!?


    ユミル「よう、『新しい恋』は見つかったか?」ボソ


    アルミン「びっくりした…心臓に悪いし後ろからいきなり抱きつかないでよユミル」バクバク


    顔近いって…ユミルって睫毛長いな…


    クリスタ「(顔近い…ユミルって私以外にもこんなことするんだ…)」ドキドキ


    ユミル「悪い悪い、同じテーブルいいか?」


    アルミン「いいけど…」バクバク


    うぅ…まだ心臓ドキドキしてる


    ミカサ「構わない」


    エレン「いいぞ」


    ユミル「サンキュ、こっちだクリスタ」


    クリスタ「失礼するね」ヨイショ


     -席の配置-

     ユ ク 空席
     -----
     
     -----
     ア エ ミ

     -以上- 


    エレン「…」


    ミカサ「エレン」


    エレン「うっ」ギク


    ミカサ「野菜をちゃんと食べる」


    エレン「…わかったよ」パク


    ユミル「まぁスープの味薄いし野菜の味モロに出るからな」パク


    アルミン「タンパク質は不足気味だとはいえ野菜だけでも取らないと健康にかかわるよエレン」


    エレン「わかってるよ…まじぃ」ウェ


    クリスタ「タンパク質不足してるのにライナー達ってなんであんなに大きくなったんだろうね」


    アルミン「本当にね…僕もライナー達程高くなくていいけど少し身長欲しいなぁ」


    ミカサ「心配ない、背を伸ばす要素は運動して食べて早く寝る。兵士としての生活はこの理念に適っている」


    ユミル「栄養は不足気味だけどな」


    ミカサ「それでもアルミンはもう少し伸びるだろう。ライナー達はアルミンよりも1、2年早く生まれている、そろそろアルミンも伸び始めてもおかしくはない」


    ミカサ「それよりも…問題はエレン」


    エレン「何だよ」


    ミカサ「あなたは最近肌の荒れとクマが酷くなっているように見える。夜更かしによる睡眠不足、それではアルミンに身長を抜かされるのも時間の問題」


    エレン「ぐっ…それは…」


    ユミル「今現在私に負けてるけどな」←172センチ


    エレン「お前は身長高すぎなんだよ」←170センチ


    アルミン「エレンを抜かすのが想像できないや」←163センチ


    クリスタ「私から見れば皆身長高いよ…」←145センチ


    クリスタ「ベルトルトやライナーと話すと首が痛くなるもん…」


    ミカサ「エレン、まず私とユミルを越すことを目標にすること。…ごちそうさま」


    エレン「わかったよ…ごちそーさん」


    ユミル「ごちそーさまでしたっと…じゃぁ部屋戻るかクリスタ」


    クリスタ「うん!ごちそうさまでした!」


    アルミン「ごちそうさまでした」


    さて、部屋に戻るか…
  15. 17 : : 2015/10/31(土) 01:15:31
    -アルミン達の部屋-


    歯も磨いたし後は寝るだけ…


    布団に入ってっと


    エレン「アルミン、ちょっといいか?」


    アルミン「何だい?」


    エレン「アニの事だけどよ…」


    ベルトルトとライナー…は今は部屋にいないね


    アルミン「どうしたの?」


    エレン「今日とかさ…なんかアニにいいように遊ばれてる気がしてよ…なんか悔しいんだ」


    アルミン「不快なわけでもないんでしょ?」


    エレン「それは…そうだけど///」


    結局のろけ話じゃないか


    アルミン「じゃぁ見返したいって事?」


    エレン「そうだな」


    アルミン「強くなりなよ、以上。僕は寝るね」


    エレン「おい!」


    アルミン「うるさいよもう…事実だろ?」


    エレン「事実だけどそれはまた違うだろ」


    アルミン「君はアニからある意味見下されてるんだ、口でも体術でも勝てないから」


    エレン「うっ…それは…そうだけどよ」


    アルミン「君は口で勝てるとは思えないから体術で強くなるしかない」


    エレン「それだとどれだけ先になるかわかんないだろ?」


    アルミン「はぁ…アニが君に対してどんな気持ち抱いてるかわかる?」


    エレン「……嫌われてはない…と思う」


    アルミン「君の思うようにでいいから10段階でアニが君に対してどれだけ好意を抱いてるか教えて、MAXが10ね」


    エレン「…7~8」


    アルミン「それと今日アニに何か囁かれて顔赤くしてたよね?何言われたの?」


    エレン「それは…悪いが言えない///」


    恥ずかしいと思うことなんだね…冗談めいてるとはいえエレンに意識させることを言った…


    つまりアニ自身もエレンに対して好意は持ってるとみていい


    アルミン「これから僕のいう事を次の自主練の時に実行すれば恐らくアニの余裕を崩せると思う」


    アルミン「簡単にアニの余裕を奪う方法…それは…」


    エレン「…」ゴクリ




    アルミン「アニの前で上半身裸になればいいよ」




    エレン「はっ!?出来る訳ねぇだろ!」


    アルミン「何でだい?簡単だろ?脱ぐだけなんだから」


    エレン「いや…でもよぉ…」


    アルミン「はい、成功すると思われる理由」


    アルミン「『1、アニがそれなりにエレンに対して好意を持っていること』」


    エレン「そうなのか?」


    アルミン「冗談めいてるとはいえ君が恥ずかしいと思うようなことを言ったんでしょ?ならOK」


    アルミン「『2、アニが女性であること』」


    エレン「…それが?」


    アルミン「エレン?アニの裸想像してごらん?」


    エレン「…///」


    アルミン「つまりアニもエレンの裸…というか肉体には女性としての本能的に興味が多少あると思う」


    鍛えてるから見栄えもいいからね


    アルミン「『3、状況によるアニの自爆を狙える』」


    エレン「…??どういう意味だ?」


    アルミン「エレンは『吊り橋効果』って知ってる?」


    エレン「知らないな」


    アルミン「簡単に言うと興奮する状態で異性を意識するとそれを恋と勘違いすること…と僕は考えてるんだけど、これはその応用」


    エレン「…詳しく頼む」


    アルミン「タイミングは明日の自主練の終わる直前くらい、状況はアニも君もそれなりに息が上がって汗をかいてる状況…これはまぁ組み手を何本かすれば出来ると思う」


    アルミン「組み手の直後は君もアニもかなり心拍数と息が上がってるとみていいからそこで君が上半身裸になる」


    エレン「いきなりすぎじゃないか?」


    アルミン「『汗をかいて服が張り付くからうっとうしい』とでも言えばいいよ」


    エレン「成程…」


    アルミン「それを見てアニは少なからず君を『男として』意識せざるをえない、心拍数と息も上がってるしそれによる興奮もあるからね…ここで『吊り橋効果』が出る」


    エレン「おぉ…」


    アルミン「最後に『もう一回相手してくれ』とでもいってアニの目の前に行けば心拍数による興奮と酸欠でアニの脳内は軽い『パニック』を起こす、余裕なんて消え失せてるよ」


    エレン「そうして組み手に持ち込めば…」


    アルミン「勝てる可能性は十分あるね」


    エレン「よし…待ってろよアニ…」


    アルミン「君が余裕失くしちゃだめだからね?肝に銘じておいてよ?」


    エレン「わかってるって!サンキューアルミン!明日が楽しみだぜ!」



    ガチャ


    ライナー「ただいまっと」


    ベルトルト「まだ起きてたんだ。どうしたの?嬉しそうだけど…いいことあった?」


    エレン「あぁ!明日が楽しみだぜ!おやすみ!」


    ベルトルト「あぁ、おやすみ」


    ライナー「おやすみ」


    アルミン「おやすみ、明かり消すね」


    応援はするよ、頑張ってねエレン
  16. 18 : : 2015/10/31(土) 09:34:59
    -翌日、朝食-


    エレン「おはよう!みんな!」


    ミカサ「おはようエレン、今日は機嫌がいい」


    エレン「当たり前だ!今日はアニに勝てそうだからな!」


    ミカサ「…そう、応援している」


    アルミン「おはようミカサ」


    ミカサ「おはようアルミン」


    ユミル「おはようさん、あいつ朝からテンション高いな」


    クリスタ「おはようみんな」


    ミカサ「おはよう二人とも、何でもアニに勝てそうだから…らしい」


    ユミル「アニに…?アニに正攻法で今のあいつが勝てるとは思えないが…どうせ…」


    凄いユミルこっち見てる…


    アルミン「あはは…」


    ユミル「だろうな」


    相変わらずユミルは察しがいいな…


    ユミル「お手並み拝見…だな?まぁ私はあいつらの自主練見に行くほど暇じゃないが」


    クリスタ「そろそろご飯にしよ?」


    ユミル「あぁ、悪い…待たせたな」


    アルミン「いただきます」


    ミカサ「いただきます」


    エレン「いただきます」


    クリスタ「いただきまーす」


    ユミル「いただきますっと」


    -朝食後、立体機動訓練-


    班分け(という名のご都合主義)


    エレン・クリスタ・アニ班


    ミカサ・ユミル・アルミン班

        -以上-

    クリスタ「うー二人の足引っ張りそう」カチャ


    アニ「別に速さを競う訳じゃないし気楽にしな、10位だろ?」


    エレン「クリスタは腱を切るのに集中してくれ、アニは両方上手くやってくれるか?」


    アニ「仮にもアンタより成績上位なんだけど?」


    エレン「っく…その内抜かして見せる…見てろよ…」


    アニ「じゃぁ合図出たし私先に行くよ」パシュ


    クリスタ「行こうエレン!頑張ろうね!」パシュ


    エレン「よっしゃぁ!」パシュ


    張り切ってるな…


    ミカサ「私が二人をサポートする、任せてほしい」


    ユミル「心配してねぇよ、私はうなじ狙うからアルミンは腱狙ってくれ」


    遅れないように急がないと


    アルミン「うん、わかった」


    ユミル「じゃぁ行くか」パシュ


    ミカサ「怪我をしないように注意して」パシュ


    アルミン「…」パシュ


    ----
    ---
    --



    -立体機動訓練後-


    まさかエレンの班に勝てるとは…


    エレン「まさかミカサの班に負けるなんて…」


    クリスタ「ミカサがいるし結構順当な結果だと思うけど…」


    相変わらずミカサは凄かったけど…


    アニ「そうでもないんじゃない?」


    エレン「?」


    アニ「一番結果を残したのは『ユミル』だよ」


    そう…ユミルなんだよね…


    エレン「そうだったか?」


    アニ「ユミルは常に模型の位置を把握するようにしてたし…アルミンに合わせてスピードの調整もこなしてた」


    自分のペースで動けたから…スムーズに出来た


    アニ「ミカサも教官からの評価高いだろうけど、ユミルも注目される位の評価は得てるはずだよ」


    お礼言わないと…


    ユミル「お、お疲れさん。一位取れたな」


    アルミン「お疲れさま。今回はありがとう」


    ユミル「礼言われるようなことしたか?」


    アルミン「僕に合わせてくれたでしょ?だから…」


    ユミル「…あのなぁアルミン、私はお前に合わせるのがベストだと思ったからそうしたんだよ」


    アルミン「何で?」


    ユミル「お前急いでるのが目に見えてたし、あの状態でスピード上げたらどっかでミスして逆に危ない」


    ユミル「ミカサが『怪我しないように』って言ってたのにお前の耳には入ってなかったみたいだしな」


    そうか…


    アルミン「ごめんねユミル…余計な気を使わせちゃって…」


    駄目だな僕は…


    ユミル「…」


    ガシ


    アルミン「っ!?」


    ユミル「アルミン…『それ』がお前の悪い癖だ」


    アルミン「ちょ…ユミル近いって」


    ユミル「『私の目を見ろ』…アルミン」


    アルミン「…」


    ユミル「お前は卑屈になりすぎだ、自分の評価が低すぎる」


    アルミン「でも…僕は体力も殆どないから」


    ユミル「力仕事だけが兵士の仕事じゃない…多いのは事実だがな。何よりお前にはその『頭脳』があるだろ、この訓練所内一番の『頭脳』がな」


    ユミル「考えてみろ、お前より立体機動ができる奴は大勢いる、サシャとかな…でも『サシャが100人いる』のと『アルミンが100人いる』のと…どちらが人類にとって有益か」


    アルミン「…」


    ユミル「お前がいる方が人類の技術向上には欠かせないと思うがね。何よりサシャが100人もいたら食糧不足で人類絶滅だわな」


    アルミン「『ありがとう』…ユミル」


    少し…


    ユミル「『救われた』…か?」


    お見通しか…


    ユミル「じゃぁまた後でな」フリフリ
  17. 19 : : 2015/11/01(日) 02:52:34
    -昼食-


    私の目を見ろ…か…


     『顔を上げて…私の目を見てアルミン』

     
     『私はあなたにお礼が言いたいの』

     
     『エレンと友達になってくれて…ありがとう』


    どうしてもカルラさんが出てきちゃう…未練がましいにも程がある…


    ユミルにも迷惑だろう…でも…もっとユミルのことが知りたいな…


    エレン「アルミン、ここのテーブルでいいか?」


    アルミン「…」


    ミカサ「アルミン?」


    アルミン「っあぁ、大丈夫だよ」


    ユミル「よう、元気ねぇな」





    クリスタ「今日も同じテーブルいいかな?」


    サシャ「こんにちは皆さん!私も同じテーブルいいですか!?」


    エレン「構わねぇよ…相変わらずテンション高いな」


    アルミン「今日はサシャも一緒なんだね」


    サシャ「はい!午後はクリスタ達と一緒に座学を受けるんでついでにご飯もご一緒にと!それではいただきます!」


    あはは…元気だね…ご飯食べきれるかな…


    ミカサ「サシャ、ゆっくり食べて…喉が詰まりかねない」


    エレン「豪快だな、相変わらず」


    クリスタ「見ていて気持ちいいよね」


    ユミル「おい、芋女…こっちに汁飛ばすんじゃねぇ」


    サシャ「…おや?アルミン浮かない顔してますね、体調悪いんですか?」


    ユミル「無視してんじゃねぇよ」


    アルミン「…そんなことないけど?」


    サシャ「そんなことあります!…アルミンの食の進み具合がいつもより遅いです」


    本当に…この勘の良さは見習うべきものがあるよね…


    ミカサ「アルミン…大丈夫?昼食は食べれるだろうか?」


    サシャ「…ハッ!アルミン!」


    ミカサ「駄目」


    サシャ「まだ何も言ってないじゃないですかぁぁ!お願いしますアルミン!何でもしますからぁ!」


    ミカサ「しつこい」


    そうだ…


    アルミン「じゃぁ一つ『お願い』してもいいかな?」


    サシャ「…アルミン?なんか雰囲気が怖いんですけど…?」


    アルミン「…だって今『何でもします』って言ったよね?」


    サシャ「いや…今のは言葉の綾で…」


    アルミン「ふふ…冗談だってば…内容を聞いた後に考えてくれればいいから、これはあげるよ」


    サシャ「パァン!!」


    ミカサ「…アルミン?あげてもよかったの?」


    アルミン「うん、体調優れないんだ。この後座学だし倒れるようなことはないと思うけどね」


    ミカサ「ならスープだけでもお腹に入れておいた方がいい、頭が回らなくなってしまう」


    アルミン「わかってる、サシャ…後でちょっといい?」


    サシャ「はい!何なりと!」


    -昼食後、廊下-


    サシャ「アルミン、先ほどの話のことで内容をお聞きしたいのですが…?」


    アルミン「あぁ、それはね…ちょっと耳貸してくれるかな…」


    サシャ「ふむふむ…成程…いくつか書き出してきますので少々お待ちを」


    タッタッタ


    エレン「アルミン?講義室行くぞ?」


    アルミン「ごめんエレン、やっぱり救護室で休むから教官に伝えてもらえるかな…?」


    エレン「う…お前がいないとなると少し厳しいが…仕方ねぇ、わかったよ」


    ミカサ「私たちも講義が終わったら一度様子見に救護室に向かうことにする」


    アルミン「うん、ありがとうミカサ」


    タッタッタ


    サシャ「終わりましたよアルミン、これが『ユミルのよく読む小説』です」


    アルミン「ありがとうサシャ」


    サシャ「ユミルのスリーサイズ等でしたらお断りしましたがこれくらいなら…と…」






    サシャ「『ユミルも許してくれましたから』」






    っっ!?




    アルミン「っ!」ゾクッ


    「お前にしては詰めが甘いなアルミン、犬にちゃんと口止めしないなんて」


    アルミン「…ユ…ユミル…」クルリ


    ユミル「全く…お前って奴は…サシャ…お前はもう講義室に行け、クリスタに私も救護室でサボること伝えといてくれ」


    サシャ「はい!それではアルミン私はこれで!」/)(`・ω・´)


    アルミン「…」


    やばい…どうしよう…考えるんだ僕…脳味噌をフル回転させて…


    ユミル「アルミン、救護室行くぞ」


    アルミン「っ…わかった」


    嫌われただろうな…


    仕方ないよね…人の趣味を調べさせるなんて…ストーカーじみてるし…


    アルミン「っ…」ジワ


    泣きそう…


    ユミルに見られないようにしないと


    アルミン「っ」ゴシゴシ


    ガチャ


    ユミル「入れよ、アルミン…他に人もいないしな」


    アルミン「うん」


    スタスタ


    カチリ


    アルミン「?」


    ユミル「さて…これでここには『私たち二人だけ』で『誰も入ってこれない』訳だが…」


    え…


    ユミル「『詳しく聞こうか?』」
  18. 20 : : 2015/11/01(日) 21:28:15
         お  ま  た  せ


    ※ここから少し軽めですがR展開に入ります


    R展開なので地の文を多めに入れます


    なので読みにくいかもしれません


    ご了承下さい
  19. 21 : : 2015/11/02(月) 00:06:42
    アルミン「え…ユミル?」


    ユミル「…」


    スタスタスタ


    ギシ


    ユミル「ほら、『こっちに来いよ』」


    ユミルがベッドに腰かけて手招きをする


    アルミン「…うん」


    何だろう…ユミルの様子がおかしい


    怒ってる…?いや…わからない


    ギシ



    ユミル「何で…『私なんだ』?」


    っ…


    迷ってる


    言い訳はしないようにしたほうがいい


    アルミン「…『嫌だった』?」


    ユミル「……『悪い気はしない』」


    ユミル「とはいえ…だ…私自身『誰かの代わり』として想われるっていうのは嬉しくもないな」


    『カルラさんに似てるユミル』ではなく


    『ユミル』として見てほしい…そういう意味なんだね?


    アルミン「…ごめん、ユミル…僕自身どうしても忘れられないんだ…」


    ユミル「忘れたいか…?」


    でも…もし…忘れたら…


    ユミルに対してのこの気持ちはどうなるのだろうか


    親切にしてもらったのに…引っ掻き回すだけ引っ掻き回しといて


    全てが『偽り』になってしまう


    だったら


    アルミン「ユミル…僕は『忘れたくない』」


    ユミル「…」


    アルミン「君に惹かれたのは君が『僕の理想』にとても近かったから…」


    『カルラさん』に似ていたから…


    でも…もう『そんなことはどうだっていい』


    アルミン「『そんなもの』はただの一つのピースなんだ」


    アルミン「君と二人きりで話すようになったのは…ここ最近になってから。『恋に恋してる』なんて…勘違いされるかもしれないけど…」



    アルミン「『忘れてしまったら…この気持ちが偽りになる』」


    それは…嫌だ


    アルミン「『君を忘れたくはない』」ジワ…






    アルミン「『君が好きだ…ユミル』」ポロ…ポロ






    ユミル「…全く」


    ユミル「たかが数回…話し込んだだけなのに…私も『軽い女』だな本当に」


    ユミル「わかったよ、アルミン…『忘れないでくれ』」


    息は整っている


    なのに涙が止まらない


    ユミル「私が…」


    ユミル「『上書き』してやる」


    アルミン「っ…ユミル」ポロポロ


    ユミル「アルミン…逃げるなよ?」


    そう言って僕の目を覆うユミルの手のひらはとても暖かくて


    僕の腰に回される腕はとても優しくて


    唇に当たる感触はとても柔らかい


    アルミン「…っ…」


    ユミル「…っ…アルミン…口開けろ」


    っ…


    唇の力を緩めると


    ユミルのそれが入り込んでくる


    初めての感覚


    口の中にユミルの『意識』が流れ込んでくる


    僕の舌に触れ、押して、絡ませてくる


    アルミン「…っ…っふ…んむ」


    目をふさがれて


    腰を片腕で撫でられる


    鼻からはユミルの香りが流れこんできて


    耳にはユミルの吐息だけが飛び込んで来る


    舌にはユミルの味が沁み込んできた


    僕の五感はただ『ユミルを感じること』のみに集中して


    そのためなら規則的な呼吸すらも投げ捨てた


    …どれくらい時間が経ったのだろう


    脳内を麻痺させていく水音


    時間を確認する術も無く


    感覚も既に狂っている


    それでも意識が曖昧になってきて


    酸素を欲した体が無意識に


    ユミルの服を握りしめるように強制する


    アルミン「…っつ…」ギュ


    察したのか『ユミル』が僕の中から離れていく


    ユミル「…っは…///」


    やっと自由になった口を使って肺が酸素を吸い込む


    空気はとても冷たく、ユミルの『熱さ』を再確認させる


    アルミン「…ハッ…ハッ…///」


    ユミルの手が僕の目から離れる


    暗闇に慣れた目を開くとまばゆい光と共に


    ユミルの顔が映り込む


    とても柔らかく微笑んで、熱によって少し顔を赤らめている


    美しくて、目が離せなくなる


    ユミル「全く、これじゃあお前が『女の子』みたいだな?」


    アルミン「…『ユミルの好きなようにして?』」


    アルミン「『全部…受け止めるから』」


    ユミル「クハハ、本当に『女の子』みたいだな。いいぜ?『滅茶苦茶にしてやる』」


    そういうとすぐさま目に手を置かれて…


    今度はベッドに押し倒され覆いかぶさってくる


    ユミルの舌が口の中に入り込んでくる


    今度は口の中を優しく撫でるようなものではなく


    激しく熱を高めるもの


    口の中に響く音も脳を震わせる


    手がシャツの中に入り込み、僕の下腹部をさする


    下腹部をさすられる度に甘い震えが皮膚の上を走る


    少しずつ手が下に潜り込み


    僕の性器に到達し、確認するかのように撫でまわす


    ユミル「へぇ…かわいい顔とは裏腹に結構大きいんだな」


    アルミン「っ///恥ずかしいからやめてくれよ///」
  20. 22 : : 2015/11/02(月) 01:20:37
    ユミル「体を起こしてくれ」


    そう言われて体を起こす


    ユミル「ベッドの上で膝立ちになりな」


    言う通りにする


    ユミル「よし」


    ユミルもベッドの上で膝立ちになって向かい合う


    僕がユミルを少し見上げるような形になった

               カ オ
    ユミル「さて、『お前の表情をよく見せてくれよ?』」


    そういって僕の性器を服から出すと…撫でるような刺激を与える


    アルミン「ユ…ユミル///これ恥ずかしい///」


    あまりの恥ずかしさにユミルから顔を背けて下を向くが


    ユミル「アルミン、『こっちを見ろ』」


    その言葉に心臓が跳ね上がる


    アルミン「っ…」


    顔を上げるとユミルと目が合う


    ユミル「『それでいい』」


    そうして背中に回された手で後頭部を撫でられ


    額にキスを落とされる


    その瞬間がとても心地よくて


    気づいた


    まるで…


    餌付けをされているみたいだ


    アルミン「ユミル…こんなの…」


    このまま受け入れたら…


    自分が自分でなくなってしまう…そう感じてしまった


    背中が強張ってくる


    ユミル「怖いか?」


    そういって後頭部を撫でられる


    とても暖かくて


    強張った背中の筋肉がほぐれていくのを感じる


    アルミン「……」


    あぁ


    アルミン「…『怖くないよ』」


    わかった




    僕はもう








    『君のもの』なんだね








    ユミル「じゃあ…もっとその顔を『よく見せてくれ』」


    顔を上げる


    またユミルと目が合う


    アルミン「っ…///」


    ユミル「『よく出来ました』」


    今度は性器を上下に擦るようにして


    スピードがあがる


    クチ…と少ししかしなかった音が


    今ではグチュグチュと激しく淫らになっていく


    アルミン「っ!っはぁ…!///」


    腰から波打つような刺激が背骨を伝わって脳を揺らす


    腰が震えて


    体が九の字に折れる


    ユミル「ほらアルミン、『もう少しの辛抱だから体を起こしな』」


    そう言われて体を起こしてしまう


    何度もユミルと目が合う


    その度にユミルは僕に向かって微笑んで来る


    心が震えて、僕も小さな笑みがこぼれる






    もう…抗えない






    ユミル「よし、アルミン…『イっていいぞ』」


    瞬間


    お尻や腿の筋肉が一気に強張って


    つられて全身の筋肉が強張る


    ユミルの肩口を握りしめて『それ』に備える


    アルミン「っつ!…っは!…!!」


    何度か襲ってくる波に脳が思考を投げ捨て


    『その感覚』にのみ…意識を向ける


    波に合わせて僕の中から熱が流れ出す


    『それ』を出し切った僕はユミルに体を預けてしまう


    ユミル「おっとっと…掃除が面倒だからこぼさないようにっと」


    そういって片手を受け皿のようにして僕のを受け止めている


    ユミル「いっぱい出たな…『お疲れさま、アルミン』」


    アルミン「…うん」


    そう言ってベッドを降りて流しで手を洗うユミル


    洗い終えて帰ってくると


    ユミル「…何だよ、まだ『おさまってない』じゃねぇか」


    僕の下半身に目を向ける


    まだ硬さを失っていない僕の性器があった


    アルミン「っ///」

                 コッチ
    ユミル「まぁいい、今度は『口』でしてやる」


    ベッドに四つん這いになるようにして乗ってきたユミルが僕の性器を咥える


    アルミン「ユ…ユミルっ!汚いって!///」


    ユミル「…」


    静かにしてろとでも言いたげな上目遣いを送られ


    大人しく快感に身をゆだねる


    ユミルの口はとても熱く、舌が指では出来ない柔らかさと動きで僕の性器を包む


    アルミン「っつ///うあ…///」


    自慰でも感じたことのない感覚にただうめき声を上げるだけしかできず


    時間を殆どおかずに『その時』が再び訪れた


    アルミン「っく…!っあ!…!//」


    ドク…ドク…と殆どさっきと変わらない量が出た


    アルミン「っつ…ユミル、大丈夫!?吐き出さないと!」


    と慌てる僕を尻目に


    ユミルは僕の性器から口を離すと、咀嚼するような仕草を見せた後



    『それ』を飲み込んだ


    アルミン「ユミル!?」


    ユミル「っ…ふぅ、全然量減ってねぇじゃねぇか。口ゆすいでくる」


    そういってまた流しに行き、口をゆすぐ


    アルミン「うぅ…最近自分でもしてなかったから…」


    ユミル「じゃあそれなりに楽しめたか?」


    アルミン「もちろん…本当に気持ちよかったよユミル」


    ユミル「そうかい、そいつは良かった。じゃああいつ等もそろそろ戻ってくるし服着ときな」


    そう言われて急いで服を着た
  21. 23 : : 2015/11/02(月) 12:08:07
    ユミル「ベッドに入っとけ」


    そう言われてベッドに入ってるとベッドまでユミルが椅子を引いてくる


    ユミル「看病とまではいかないが…私がサボりついでに様子を見ていたってことにするか、横になりな」


    アルミン「わかった」


    ベッドに体を預けると


    体に溜まっていた疲れが顔を出す


    ユミル「『いい子』だ」


    そう言われて額にキスを一つ


    アルミン「ふふふ///」


    何だかもうどうにでもなれって感じ


    ガチャ


    エレン「おいアルミン…大丈夫かって…」


    そう言ったエレンが顔をしかめる


    エレン「なんか臭わねぇか、この部屋」クンクン


    ミカサ「確かに…何だろうこの臭いは…」


    っまずい、換気してなかった


    ユミル「あぁ、アルミンがさっき『戻しちまってな』。一応拭いたんだが臭いが残ってたな」


    換気する、と言ってユミルが窓を開ける


    頼りになるなぁ


    ミカサ「そう、だがユミル。アルミンが戻してしまったならあなたにも感染の危険があるから…」


    ユミル「大丈夫だよ、アルミン戻した後すぐに体調がらくになったらしいし…やばいのじゃないだろうからな」


    ミカサ「そう…でも手洗いとうがいはキチンとして欲しい、感染の可能性は少しでも下げるべき」


    エレン「(この臭い…え、でも待てよ…『ユミルもいる』よな…?)」


    ユミル「わかってるって、夕飯は食べられそうかアルミン?」


    アルミン「大丈夫…だと思う。吐き気ももうないし…ごめんね」


    ユミル「アルミン…そういう時は『ごめんね』じゃなくて『ありがとう』だ」


    アルミン「…うん、『ありがとう』」


    ユミル「よし、『それでいい』」


    そう言ってまた頭を撫でられる


    アルミン「…//」


    エレン「…(え、何この空間)」


    ミカサ「…(アルミンが甘えている…私にではないのが残念だが…これはいいものを見た)」ホッコリ


    ユミル「部屋には戻れるか?」


    アルミン「大丈夫だよ」


    ユミル「じゃあ私は部屋に戻る。また後でなアルミン」


    アルミン「うん、また後で」


    ミカサ「また後でね、アルミン」


    アルミン「またねミカサ」


    バタン


    エレン「行ったか…おい、アルミン」


    アルミン「…?何エレン、部屋に戻らないの?」


    エレン「それよりも…だ…」


    エレン「お前…ユミルがいたのに『一人でした』のか?いくらなんでもそれは…」


    アルミン「…?…っ//そんな訳ないだろ!?それじゃぁ僕が変態みたいじゃないか!」


    エレン「だってあの臭いどう嗅いだって『アレ』の臭いだろ!?」


    アルミン「だからユミルの言ったとおりだってば!早く部屋に戻ってよエレン!」グイグイ


    エレン「うぉ!?お、おい!」


    バタン


    アルミン「全く…変な勘違いしないでよ…」


    思い出しちゃったじゃないか…


    うぅ…また少し起ってきちゃった…


    治まるまで大人しくしてよ…


    -廊下-


    エレン「(おかしい…絶対にアルミンは嘘をついてる…)」


    エレン「(どう考えても『アレ』の残り香だし…)」


    アニ「やっと見つけた…エレン…今日の自主練のことなんだけど」


    エレン「(ライナー達に相談してみるか…?いやでも…下手したらアルミンが変態認定されかねない…うーん)」


    アニ「ちょっと」


    エレン「(どうすればいいのか…ミカサ…は論外だし…)」ウーン


    アニ「…」


    ポン


    エレン「ん?」


    ギリギリギリ


    エレン「あだだだだだ!!肩の肉抉れるって!!」


    アニ「無視してんじゃないよ」


    エレン「いってぇ~!お前どんな握力してんだよ…もっと別のやり方あるだろうが…」


    アニ「あんたが考え事して話聞かないからだろ」


    エレン「…で?何の用だよ」イテテ


    アニ「今日の自主練のこと…これからじゃなくて夕飯の後に変更だから、それじゃぁこれで」


    スタスタ


    エレン「あ、おい!」


    アニ「…何?」


    エレン「今日は勝たせてもらうからな!(アルミン直伝の『アレ』を使うからな…)」


    アニ「そう…『私が負けたら何でも言うこと聞いてやるよ』」


    スタスタ


    エレン「言ったなアニ!覚えてろよ!」


    エレン「ふふふ…だがその余裕も今の内だけだ…」


    エレン「(今に見てろよアニ…俺が勝った暁には…)」


    エレン「(暁には…)」


    エレン「(……何だ?)」


    エレン「(アニが強すぎて勝った後のことなんも考えてなかった…)」


    エレン「(まぁいいか…『勝った後で』考えれば)」


    エレン「部屋もどろっと」
  22. 25 : : 2015/11/03(火) 01:34:30
    ※ここから『エレン視点』に切り替わります


    -少し時間を飛ばして夕飯-


    アルミン「今日はいろいろごめんね振り回しちゃって…」


    ミカサ「構わない、アルミンが無事なら。」


    エレン「まぁいつも助けてもらってるしな」


    クリスタ「皆来るの早いね、一緒に食べていい?」


    ミカサ「構わない…けど…ユミルは?」


    クリスタ「課題のことで教官に呼び出しされたの、だから今日は少し遅めになるって」


    アルミン「そうなんだ…」


    エレン「…」


    アルミンの様子が変だな


    まだ体調戻ってないのか…?


    ミカサ「そう、なら食べてしまおう。いただきます」


    クリスタ「いただきます」


    エレン「いただきます」


    アルミン「…いただきます」


      -席の配置-

      ク 空 空
      -----

      -----
      ミ エ ア

       -以上-

    クリスタ「…」チラチラ


    エレン「(やっぱりクリスタもアルミンのこと気になってるみたいだな…)」


    ミカサ「(アルミンが寂しそうなのはユミルが関係しているのだろうか)」


    エレン「…」ズズズ


    沈黙が辛いんだが


    ミカサ「(でも…たまにはこういった静かな食事もいい)」モクモク


    クリスタ「…(やっぱりアルミンって『ユミルがいないから寂しがってる』のかな)」


    アルミン「…」…パク…パク


    やばい…この雰囲気は耐えられねぇ…


    いっそジャンあたりでもいいからなんとか会話させてくれ!


    アニ「さっきから何だいこの空気、お通夜か何かかい?」


    アニ!助かったありがとう!


    エレン「おぉ!どうしたんだアニ?」


    ミカサ「…(せっかくの静かな食事を…)」


    アニ「ミーナが体調崩しててね、飯が入らないらしいから私一人で夕飯ってこと」


    エレン「じゃぁクリスタの隣にでも座れよ!」


    アニ「構わないかい?」


    クリスタ「うん!大丈夫だよ!」


    アニ「失礼するよ…ユミルは?」


    クリスタ「教官に呼び出しされちゃって…」


    アニ「ふーん…」


    エレン「そうだ…アニ、食い終わってすぐ自主練するのか?」


    アニ「そんな訳ないだろ…腹休めしないとアンタ吐くよ?それでもいいならやってあげてもいいけど」


    ミカサ「…」ジロ


    エレン「やめろミカサ」


    えっと、今が6時30分だから…


    食い終わるのが7時とみて


    エレン「8時からでいいか?」


    アニ「構わないよ」


    ユミル「お?なんだなんだ?アニがいるなんて珍しいじゃねぇか」


    エレン「ユミルか、遅かったな」


    アルミン「!」パァ


    クリスタ「(アルミンが一瞬でにこやかに…やっぱり『そう』なんだね?)」キラキラ


    ユミル「クリスタの隣が取られちまってるな…まぁいいか、『アルミンの前』だし」


    アルミン「っ!」


    ?…どういう意味だ?


    ユミル「…」ニヤニヤ


    クリスタ「(やっぱりそうだよね!?これもう『そういう事』なんだよね!?)」キャー


    アニ「…?(こいつらこんなに仲良かった?)」



      -席の配置-

      ク アニ ユ
      ------
      
      ------
      ミ エ アル
     
       -以上-


    ミカサ「(やはり…アルミンの様子が変わった…まるで『主人が帰ってきた飼い犬』のよう)」


    アニ「(こいつら恋仲だったっけ?違うよね)」


    クリスタ「(アニが不思議そうな顔してる?残念!『愛』に『時間』なんて関係ないよ!)」フンス


    エレン「何で今日呼び出されたんだユミル?」


    ユミル「今日の講義サボったからな、その分だ」


    アルミン「…?僕は出されてないけど?」


    ユミル「お前は教官からの信頼も厚いし実績もあるからだろうよ」


    ユミル「まぁ…それなりに『有意義な時間』を過ごせたから良しとするさ」


    アルミン「…//」


    クリスタ「(恋人同士の時間ってやつかな!?///)」


    サボってただけだろ…?有意義?アルミンと話してたのか?


    そうか…『外の世界』の話か…アルミンの話は為になるからな


    エレン「さて…食い終わったし一旦部屋戻って準備してくる。ごちそうさま」


    アニ「私も戻るよ、ごちそうさま」


    ミカサ「私も部屋に戻ろう、ユミルがまだ食べてるけどクリスタはどうするの?」


    クリスタ「私も先に戻るねユミル!(二人の邪魔しちゃいけないもんね!)」


    ユミル「あぁ、また後でな」


    アルミン「…」


    ユミル「さて…『寂しかったか?』アルミン」


    アルミン「…多少ね?」


    ユミル「じゃあ…少し『遊んでやる』」


    アルミン「え?…っ!」
  23. 26 : : 2015/11/03(火) 01:46:03
         お  ま  た  せ


    『ユミ×アル』だと思った?


    残念でした!


    今からは場面が変わって『アニ×エレ』です


    補足:エレンがアルミンとユミルの関係に気づけないのはエレンの中で『アルミンはミカサが好き』っていう考えが定着してるからです。


    決してエレンが鈍感だからって事ではありません。


    ※それではここからまたR展開が入りますので


     地の文が増えて読みにくい可能性がありますがご了承ください


    『アニ×エレ』なんていらねーよ!なんて方は我慢してください…


    唐突に『アニ×エレ』書きたくなったんです…


    終わり次第『ユミ×アル』書きますんで…
  24. 28 : : 2015/11/03(火) 04:02:22
    -屋外-

    1、2、3、4…っと


    エレン「うっし…準備運動も終わったし始めるか」


    アニ「今日はいつも通り『蹴り』と『体の運び』を最初にするよ」


    エレン「その後は?」


    アニ「『組み技』と『組み手』で終了する予定」


    アニ「じゃあ後ろで見といてやるから始めな」


    よし、やるか!


    エレン「ッシ!」


    バン!


    アニ「音が悪い、インパクトがマットに伝わり切ってない」


    アニ「もっと体を『しならせる』意識を持ちな、腰を中心に腿、膝、脛、足首、足先まで神経を通わせて」


    ズバン!


    アニ「上半身がお留守になってる、手は下げるんじゃないよ。相手に当てるまでガードとして使えるからね」


    ----
    ---
    --



    アニ「この体勢だと早く外さないと首折られるよ」


    っくっそ、外れねぇ…!


    アニ「…はい、アンタ一回死んだよ」


    エレン「っ…くっそ」


    アニ「もう一回だ、対処してみな」


    ----
    ---
    --



    アニ「さて…それじゃあ『組み手』始めるけど…何本先取にする?」


    エレン「…納得できるまでだ!」


    アニ「…わかった、アンタから『ならず者』始めようか」


    アニ「私は『短刀を奪う、そしてアンタを取り押さえる』」


    エレン「俺は『お前に短刀を突き立てる事とお前に背中をつかせる事の二つ』」


    アニ「…来な」スッ


    エレン「…あぁ」


    短刀を持って姿勢を低く


    アニの胸に短刀を当てる、それが俺の勝利条件の一つ


    だがそれが『最も難しい』


    無理に踏み込めば『ロー』を打たれてひっくり返される


    もう何度も体験した


    突き立てるのは後、まずはアニの動きを止めて『組み技』に持ち込む


    そのために…まずはローで足を止めるっ!


    エレン「ッシ!」


    アニ「ッツ(そう、先ずはそれからだ)」


    スパン!


    よし!このまま『組み技』に持ってかせてもらう!


    アニ「(足を止めて『組み技』に…セオリー通りだ)」


    ガシッ


    ギリギリギリ


    っつ…油断すると技術の差で一気に地面に叩きつけられる…このままゆっくり『力でねじ伏せる』しかねぇ


    アニ「っ…(全く…私にもミカサ位の力があれば直ぐに地面に叩きつけれるんだけどね…)」


    アニ「(まぁいいよ…ここから先は『重心の崩し合い』…『技術の世界』だ)」


    パシ


    っ奥襟を取られちまった!


    クン


    エレン「うおぁ!?」


    アニ「(貰った…!)」


    グイィ


    グルン!


    エレン「っがぁ!」


    ドシン!


    パシ


    アニ「私の勝ち」


    エレン「…ッハァ…っくそ!もう一回だ!」


    アニ「フゥ…いいよ、『納得するまで』やろう」


    ----
    ---
    --


    アニ「…ハ…ッ」


    ギリ…


    エレン「っく…」


    どうしても『組み技』から先で勝てねぇ…っ!


    アニ「ッハァ…ッハァ…(最初の内に比べたらアンタも成長してるよ、でも…まだ私には『勝てないよ』)」


    パシ


    っつ…肘を極められるっ!


    エレン「っく」


    ブン


    アニ「(そこで腕を出すのは悪手だよ!)」


    ガシ


    腕とられた!投げられる!


    アニ「(遅いよ!)」


    グイ


    エレン「っつ」


    受け身を…っ!


    ドシン!


    エレン「っかは!…ゴッホ…」


    アニ「フゥ…あっつい…」ポタ…


    エレン「ハッ…あぁくそ!…もう一回!」


    アニ「ハッ…ハッ…まだ…納得しないのかい…こっちは汗だくで水浴びしたいんだけどね」ポタ…


    エレン「あぁもうペタペタヘ鬱陶しい!」


    ヌギヌギ


    ベシャ


    アニ「いきなり何脱いでんのさ!?」


    エレン「邪魔なんだよ!もう一回だ!」


    アニ「っ…わかったよ、次で最後だ」…ポタ


    ----
    ---
    --



    ギリギリ


    エレン「ッハァ…」


    ここから…ここからだ…


    アニ「ハッ…ハッ…」ポタ…


    だが…心なしかアニの反応が悪いか…?


    エレン「どうしたアニ…動きが…悪いじゃねぇか…」


    アニ「っ…アンタの汗で掴みにくいだけさ…ご丁寧にシャツまで脱いでさ…」


    …シャツ?


    『アニの前で上半身裸になればいいよ』





    これでアニの動きが悪いのか!


    サンキューアルミン!


    このまま行けば俺が勝てる!






    「こっちは『脱ぎたくても脱げない』っていうのにさ…」






    …え?


    エレン「っ…」


    汗で…コイツのシャツ透けてるじゃねぇか!


    アニ「っ!(隙在り!)」


    グルン


    エレン「うおぁ!」


    ドシン!


    ああぁ負けちまった!


    アニ「終了、これで『訓練』終わり」
  25. 29 : : 2015/11/03(火) 05:42:01
    エレン「ちょ、待ってくれアニ!もう一回頼む!」


    せっかく勝てるチャンスなのに!


    アニ「駄目だ、『自主練及び訓練』は終わり」


    エレン「頼む!もう一回頼む!」


    アニ「……じゃぁ」






    アニ「ここから先は『特別授業』だ」






    …?


    エレン「『特別授業』?どういう事だ?」


    アニ「やるの?やらないの?やらないなら私は水浴びしに行くけど」


    エレン「やるよ!このまま終われねぇ!」


    アニ「…じゃぁついてきな」


    スタスタ


    …?ここじゃだめなのか?


    エレン「…?」


    スタスタ


    アニ「着いたよ…入りな」


    ここって…倉庫?


    エレン「なぁアニ…これどういう事だ?」


    スタスタ


    アニ「どういうもなにも…」


    カタン


    アニ「『こういう事』」


    エレン「?何で内側の閂かけたんだ?」


    アニ「…此処は昔から『逢引』に使われてたらしくてね」


    エレン「『逢引』?何だそれ」


    アニ「ハァ…簡単に言えば『秘密裏に男と女が出会うこと』さ」


    エレン「…?」


    アニ「私もミーナから聞いたから半信半疑だったんだけど…ホントみたいだね」


    そう言ってカバーを外すと


    エレン「…ベッド?」


    そこには簡易的な組み立て式のベッドとマットレスがあった


    エレン「…??」


    アニ「全く…察しが悪い奴だよ本当に」


    アニ「考えなよ、『男と女が秘密裏に出会ってする事』と言えば…一つだろ?」


    エレン「……っ!?」


    アニ「やっとわかったみたいだね」


    いやいやいや、待て待て待て!


    エレン「待てってアニ!いくらなんでもこんな状況…」


    アニ「『人の胸』見て顔赤くしてた奴が今更何言ってるんだか」


    ギシリ


    そう言ってベッドに腰かけるとシャツを脱いでいく


    シャツを脱いでいく過程で髪を下す


    解けた髪が散らばる瞬間


    エレン「っ…」


    真っ白な色の下着と真っ白で透き通るような肌


    文字通りに『見惚れて』しまった


    エレン「…」


    アニ「黙ってないで感想の一つでも言ったらどうだい?」


    あぁ…


    これは…






    『腹括るしかねぇ』






    エレン「あぁ、『綺麗だ』」


    アニ「…!…驚いたよ、アンタから『そんな言葉』聞けるなんて」


    エレン「事実だろ」


    アニ「言うじゃないか…これ…外してくれるかい?」


    そう言って背中を向ける


    うなじから腰にかけてのラインに視線を這わせる


    ホックに指をかけて外す


    同時に背中のラインをもう片方の腕の指でなぞっていく


    アニ「っ…へぇ…アンタ片手でホック外せるんだ…」


    もちろん練習なんてしたことはない


    男子の中には猛練習するやつもいるらしいが


    そんな暇は無い


    パチ


    とホックが外れてアニがゆっくりと腕を抜いていく


    エレン「っ…」


    背中を向けていたから一瞬しか見えなかったアニの胸は形がよく、その先は薄い綺麗な桜色


    アニ「…どう?」


    明かりを取り込むための窓から差す満月の光を背に受けて


    胸をさらけ出し、裸足になって足を組みつつ


    顔を傾けてこちらを試すように微笑みかける


    そこには『淫ら』だとか言うものは何一つ存在せず


    あるのは形容できない『絵画のような美しさ』


    エレン「…悪い、どう言葉にすればいいかわからねぇ。ただ…本当に『綺麗だ』」


    アニ「そう…こっち来なよ」


    そう言われて目の前に行く


    アニ「…どうしたい?」


    首に両手を緩くまわされる


    同時にアニは後ろに倒れ込むようにしたために俺はアニを挟むような形でベッドに手を突いて


    さらにアニの股の間に片膝を立てる形になった


    アニ「…」


    何も言わないで目を合わせるアニ


    エレン「…キスしてもいいか?」


    アニ「あぁ」


    そういって目を合わせたままのキス


    アニの唇は柔らかく


    目の前にアニの目がある


    大きな瞳は揺らぐことなく俺を捉える


    一度唇を離す


    アニ「もういいのかい?」


    そう問いかけられる


    エレン「そんな訳ないだろ」


    そうしてまた唇を合わせる


    アニは柔らかい表情で見つめ返してくる


    舌先で唇をつつくと答えるかのように口を開く


    アニの口内は熱く、舌も俺を受け入れるように絡まる


    クチュ…クチャ…と長い間静かな倉庫の中に音が響く


    アニ「…っふ…ん…」


    口の間から漏れるアニの吐息が耳に飛び込んで来る


    『愛しい』


    『離したくない』


    素直にそう想った

               アニ
    それ程までに目の前の『彼女』の全てが


    俺の『本能』に呼びかけてくる
  26. 31 : : 2015/11/03(火) 07:14:32
    キスだけでどれだけの時間が経ったのだろう


    時計もないこの倉庫では確認する術などない


    もしあったとしても

           アニ
    今は目の前の『彼女』のことしか目には入らない


    それ程までの存在感で俺を惹きつける


    何だか少し悔しくて


    アニの肩に爪を立ててみる


    アニ「っ…」


    一瞬首に回された腕の力が込められたのを感じる


    血は出ないまでも、ほんの少し食い込んだ跡が残る


    指を滑らせ後をなぞる


    彼女に自分を『刻み付ける』


    自分の独占欲でした行動


    それだけで少し『満足感』が得られる


    でも『足りない』


    『もっと欲しい』


    『もっと感じてほしい』


    そう思い


    指を今度は胸に持っていく


    指が肌の上を滑る


    絹のように美しい肌


    そうしてたどり着いた胸に手の指先を全て当てる


    乳房の周りを何度もなぞる


    でも先端には触れない


    それを何度か繰り返す


    次は手の平で押すようにして刺激していく


    それでもまだ先端には触れない


    乳房を柔らかく揉んで


    大きな面で刺激する


    何度かその作業を繰り返す内にアニの目線が下に多く向けられるようになる


    『触ってほしい』


    そう考えているのが手に取るようにわかる


    『駄目』


    そう伝わるように同じ作業を繰り返す


    何分でも、何十分でも、『続けてやる』


    伝わったのかアニの目に焦りが浮かぶ


    もどかしいのだろう、でも『触らない』


    …それからどれくらい時間が経ったのかわからないが


    アニの手は既に首ではなく俺の胸に押し当てられるようになっていた


    こぶしを握り締めて


    キスする余裕も無いのだろう


    ただひたすら耐えるようにしている


    その時


    アニ「っエレン…っお願い…//」


    アニの息は既に小刻みに震えている


    そう言われて咄嗟に思いつく


    答えるように指先を先端に持っていく


    『ソレ』はもう硬く、しこりのような硬度を持っているのが目で分かった


    そうして…


    わざと手を腿へと退けた


    アニ「なんっ!?」


    アニの表情が青ざめた瞬間


    逆の手で『ソレ』を


    痛みを与えないように、且つ弱すぎない力でつねりあげる


    瞬間


    アニ「くぁっ…っは…っつ!//」


    肩を掴んでいたアニの手のひらに力が込められ


    全身の筋肉が波打つように硬直しているのが分かった


    男子のだれかが『女性は胸だけでもイケる』と言っていた気がするが…


    ホントだったとは


    まだ体を震わせているアニに呼びかける


    エレン「大丈夫か?」


    アニ「…っ…」


    『見てわからないのか』


    そう言いたげな目を向けてくる


    少し意地悪してやろうと思い起ち


    震えているアニの胸にまた刺激を加える


    アニ「っつ…あっ…っ!!///」


    腕を掴んで拒否を示すが


    既に腕には力が入っていなく


    掴むというより当てているに近かった


    エレン「さて…次はどっちにする?」


    胸か、下か


    少しずつ落ち着いて来たらしく表情に少しだけ余裕が戻っている


    アニ「…こっち」


    今度は俺の手を股間に持っていく


    エレン「じゃあ下脱いでくれ」


    下着などもすべて取り払ったアニの姿


    何も纏わずに待っている


    とても興奮しているが、脳は冷静に働く


    エレン「よし」


    そういってアニをベッドに寝かせて股間に手を当てる


    下の毛は手入れしているようで、引っ掛かりも感じない


    下腹部をさする


    アニ「っ…///」


    顔を赤らめながらも目をそらそうとはしない


    あぁ


    本当に『愛おしい』


    既にヌルヌルと濡れている


    でも指を中には入れない、爪を手入れしていないから


    敏感な場所だから爪で傷ついたりすると危険だとアルミンが話していたのを覚えている


    仕方なく『突起』への刺激でイかせることにする


    既に『ソレ』は勃起しており剥く必要も無さそうだった


    『ソレ』の周りから弱く刺激していく


    時間をかけてじっくりと


    アニ「っ…」


    もどかしいが少しの辛抱といったところか


    『突起』の周り、『割れ目』のふちをなぞるように刺激していく


    少しの時間でアニの息が小刻みに震えだす


    念を入れてもう少し時間をかける


    アニ「エレンっ…もう…///」


    エレン「あぁ、わかってる」


    そうして『突起』を蟻をつまむような優しさで摘まむ


    アニ「あぁっ!…っつ…!!///」


    アニの体が反り返る


    同時に手の平に暖かい感触を感じる


    見ると硬直の波と同じタイミングでアニは潮を排出していた


    エレン「あーあ、後片付けが大変だなこれ」


    アニ「っ…うる…っさい…///」
  27. 32 : : 2015/11/03(火) 08:20:28
    アニにも規則正しい呼吸が戻ってきた


    アニ「…アンタは…どうするの?」


    エレン「そうだな…手くらいでお願いできるか…?」


    流石にこっちもそろそろ我慢の限界


    アニ「…ベッドに腰かけな」


    そう言われてベッドに腰かける


    そうすると俺の足の間にアニが座り込む


    何をするのかも予想出来たから足を少し大きく開いて自分の性器を取り出す


    既に先走りでベトベト


    アニ「全く、アンタもこんなに濡らしておいて…あんな偉そうに」


    エレン「『可愛かったぞ』?」


    アニ「っ…///」


    俺を黙らせようと


    ゆっくりと上下に擦られる快感に背中がざわつく


    スピードを上げたり、握る力を変えたり


    一通り満足したのか次は舌を出して舐め始める


    舌がざらついており


    ざわつく感覚はゾクゾクとした大きな波となって


    背骨を走り抜け脳に到達する


    エレン「っ…抵抗ないのか?」


    アニ「…別に…『アンタのだし』」


    そうして恥ずかしさを消すかのように今度は咥える


    口の中はとても熱く、ざらついた舌もあり


    うめき声が漏れる


    それを聞き少し嬉しそうにする仕草


    髪をかき上げて口に入らないようにする仕草


    上目遣いで見上げる仕草


    全部が変わらず『愛おしく』感じる


    流石にこっちもあれだけ興奮していたのだから『終わり』も近いことを悟る


    エレン「っアニ…!ちょっと『乱暴にする』ぞ…っ!」


    そうしてアニの頭を強めに押さえつける


    体を走る波のような段階的な快感


    身が何度か強張り熱が抜けていく


    エレン「…っ…っは」


    アニ「…ん…ふ…」


    治まったのを確認して少し吸い出すように吸ったあとアニが頭を引く


    ズル…と口から離れた性器は時間を置いたのち硬さを少しずつ失っていく


    アニ「ん…」


    何度か咀嚼する仕草を見せた後…顔を上げて飲み込む


    アニ「っはぁ……マズ」


    エレン「飲み込むことはなかったと思うが」


    アニ「…別に…『私の勝手』だろ?」


    そうか…


    エレン「アニ」


    そうしてアニの口にキスをする


    アニ「…アンタ自分の出した物に抵抗ないのかい?」


    エレン「…それこそ『俺の勝手』だろ?」


    顔を見合わせる


    終わってみればアニもまた始める直前と同じ表情で


    またそそられるところがあったが


    流石に消灯時間の都合もありこれ以上は不味いので


    今日は部屋に戻ることにする


    シーツとマットの片づけはアニがしてくれるらしい


    マットもシーツも一人で持てる厚さと大きさだから


    それにこの時間に水浴び場を使う女子はまずいないらしい


    水浴びをするついでに水で流して干しておくとのことだ


    男子と女子で水浴び場が別々なのが残念だ


    エレン「あー、気持ちよかったな…少し疲れたが…」


    さっさと部屋戻って水浴びする準備をするか


    -エレン達の部屋-


    ガチャ


    エレン「ただいまー」


    アルミン「お帰りエレン…なんか疲れてる…?」


    エレン「あぁ、今日は少し多めに自主練してな」


    エレン「汗もかいたし水浴びしてくるけどお前も来るか?」


    アルミン「…うん、そうするよ」


    エレン「お、珍しいな。よし、行くか」


    アルミン「うん」


    ライナー「何だ?お前ら水浴びしてくるのか?もうすぐ消灯時間だから手早く済ませろよ?」


    エレン「わかってるって、じゃぁ行ってくる」


    ベルトルト「行ってらっしゃい」


    アルミン「行ってくるね」


    ライナー「おう」


    -男子用水浴び場-


    ザバァ


    アルミン「っつ…さすがに夜に水を被るのは辛いね」ピチャピチャ


    ザバァ


    エレン「そうか?俺は慣れたけどな、冬場は絶対辛いが」ピチャピチャ


    アルミン「冬場は薪が使えるからお湯が出るのが救いだね」ゴシゴシ


    エレン「ミカサは冬でも水だけらしいけどな」ゴシゴシ


    ザバ


    アルミン「うそっ!?それ大丈夫なの!?」ピチャピチャ


    ザバ


    エレン「曰く『慣れ』だそうだ」ピチャピチャ


    アルミン「相変わらず凄いなぁ…ミカサ…」ピチャ…


    -女子用水浴び場-


    アニ「…(やばい)」


    ユミル「…何やってんのお前?…そんなもん抱えて」


    アニ「…いや…これはその…」


    ユミル「…ふーん(察し)」


    アニ「!」


    ユミル「…で、相手は?」


    アニ「…帰る」


    ユミル「冗談だ、『エレン』だろ?途中通ったし知ってるよ」


    アニ「は!?あそこ人通ることまずないだろ!?」


    ユミル「『エレン』なのか…」


    アニ「はっ!」


    ユミル「まぁ…後で詳しく聞こうじゃないか?」ニタァ
  28. 33 : : 2015/11/03(火) 20:33:31
         お  ま  た  せ


    ここからは『アルミン視点』に戻ります


    時間も少し戻り、エレン達他の訓練兵が部屋に戻ってユミルとアルミンのみになった状況です


    再度R展開に入りますので地の文の増加により読みにくいかもしれませんがご了承ください
  29. 34 : : 2015/11/04(水) 10:38:04
    -食堂-


    アルミン「ユ…ユミル…」


    ユミル「…何だ?」


    アルミン「だ…ダメだって…ここ食堂だよ…?」


    ユミル「…『何のことだ』?」


    っ…


    食堂の机の下、そこで今ユミルの足が僕の下半身を撫で始めている


    靴はもう脱いでいるのだろう


    アルミン「もし誰かに見られたら…」


    ユミル「…それはお前が変な反応しなければ心配いらないだろうさ」


    そういって淡々と食事を進めながらも僕の足に自分の足を絡ませてくる


    ユミル「…」


    アルミン「っ…」


    少しずつ足が触れ合う部分が上に上がってくる


    足首から脛、膝と上に


    アルミン「ユミルっ…『ここから先は』別の場所で…っ」


    今ならまだ大丈夫だけど


    もしここから先を誰かに見られたら…


    ユミル「…さぁ…『どうしようか』」


    そういって今度は腿の間に足を割り込ませてくる


    腿の内側が擦られて刺激された瞬間


    背筋にざわざわとした弱い波が走る


    アルミン「…っ」


    ユミル「…」


    そうしてユミルの足先は僕の股間へと到達する


    ユミル「ふぅ…ごちそうさま」


    そういって表情を変えないまでも僕への愛撫は止まらない


    指先がファスナーに到達し


    下して、入り込んで来る


    アルミン「っ…器用…だね…///」


    ユミル「どういたしまして」


    既に僕の性器は硬くなっており、ユミルが足の指で挟んで擦るように刺激してくる


    アルミン「…っく…」


    ユミル「ほらほら、誰かに見られたらバレちまうぞ?」


    僕はもう机に突っ伏しており


    取り繕う余裕など既にない


    ガチャ


    アルミン「!!」


    心臓が跳ね上がる


    ベルトルト「あれ?君たちまだ居たんだ?」


    ベ…ベルトルト…


    ユミル「よぉ、ベルトルさん。教官に呼び出されてな…遅めの夕食だよ」


    離れてるとはいえ…もし近づかれたら…


    っ…ユミル…お願いだからこの足を止めてくれ…っ


    ベルトルト「そうなんだ…あれ?アルミンどうしたの?」


    少しずつベルトルトが近づいてくる


    汗が止まらない


    呼吸が早くなる


    アルミン「っ…あぁ、大丈夫だよ…少しっ…眠たかっただけだから…///」


    っ…そろそろまずい…ホントに我慢できなくなる…!


    ベルトルト「大丈夫?息荒いけど?」


    アルミン「っ…大丈夫っ…だから…そういえばエレンがベルトルトの事探してたよ…?///」


    早く…早く離れてっ…


    ベルトルト「エレンが?…わかった、先に部屋に戻っておくよ。また後でねアルミン」


    アルミン「っ…うん、また後で…っ!///」


    バタン


    アルミン「っ!!…っふ…!!///」


    ドク…ドク…


    頭が真っ白になる


    ユミル「はは…『バレなくてよかったな』?」


    アルミン「ひどいよユミル…っ…ハァ…///」


    ユミル「悪いって」


    ユミル「ほら…こっちに来て『綺麗にしてくれるか?』」


    アルミン「っ…///」


    そう言って椅子の上で足を組み


    手招きをするユミル


    本当に…


    これじゃあ僕は犬みたいだ


    でも…『嫌だ』という気持ちが湧いてこないのだから


    僕ももう『手遅れ』なんだろう


    アルミン「…」


    机の下をくぐり


    ユミルの足元へたどり着く


    ユミルの足は綺麗で、爪も整っている


    靴を履いていたからか


    汗で蒸れたユミルの足の匂いと


    自分の精の臭いが鼻をつつく


    頭が痺れるような感覚


    『綺麗にしないと』


    足を手に取り


    舌を垂らして顔を近づける


    ユミル「『良い子だ』」


    そう言って頭を撫でられる


    自分の行いを褒められた子供、飼い犬のような気持ち


    アルミン「っふ…ん…」


    ペチャ…クチュ…


    確かに自分で出したものという抵抗はある


    それでも


    ある意味『異常』とも言える状況に


    『興奮している自分がいる』


    アルミン「ハッ…ハッ…///」


    ユミル「おいおい…こんなので興奮するなんて『変わった趣味』してるなアルミン」


    ペチャ…ズズ…


    アルミン「…ハッ…君が…『こうした』んだろ?///」


    ユミル「っ…///」ゾクゾク


    見上げる僕と


    恍惚とした表情で僕の頬を撫でつつ見下ろすユミル


    この状況を見られたら言い逃れなんて絶対に出来ない


    背徳的な空間がさらに僕の興奮を促す


    ユミル「(あぁ…本当に『可愛いなぁ…アルミン』)」ゾク


    アルミン「っふ…」


    ペロ…


    足の甲


    指の間


    爪の隙間


    舌を這わせて息をかける


    舐めとった自分の精を飲み下す


    綺麗にし終わっても舐めていたい


    ユミル「…もういいぞ、アルミン」
  30. 35 : : 2015/11/06(金) 01:32:38
    ユミル「今日はこれでお終いだ」


    そういって靴を履きなおし立ち上がるユミル


    アルミン「うん」


    そこで『疑問』が浮かぶ


    アルミン「…ねぇ、『ユミルはいいの』?」


    思い返せばユミルは僕自身に『する』のみで


    ユミル自身は一度も『される』側には回っていない


    ユミル「どういう意味だ?」


    アルミン「いや、言葉通りなんだけど…その…ユミルは『満足できてるのか』って…」


    ユミル「…確かに『満足はしてない』が」


    そう聞いて今の関係の『さらに先』を想像してしまう


    アルミン「じゃ…じゃぁ」


    ユミル「でも駄目だ」


    アルミン「…?」


    ユミル「簡単だよ、流石に『我慢』できなくなる」


    アルミン「『我慢』…?」


    ユミル「そう、私自身『やらなくちゃいけない』事があるから…『もしも』の事を考えると…な?」


    アルミン「…うん、そうだね」


    自分勝手にも程がある


    僕はユミルのことを何も考えてはいなかった


    男としても


    人としても


    最低だ


    アルミン「っ…」


    ユミル「…なぁ」


    アルミン「な、なんだい?」


    ユミル「多分、お前は『自己嫌悪』に陥ってるだろうが…それは多分なにも『おかしい事』じゃない」


    アルミン「なんで…?僕は自分の『欲求』を満たすことだけしか考えていなかったのに…」


    ユミル「お前のその感情はあくまでも『人間の本能』によるものだ、『男が女を孕ませようとする』…何もおかしくはない」


    恋人同士なんだから尚更な


    そう言って肩に手をまわしてくる


    ユミル「まぁお前がそう考えてくれてるかはわからないが…」


    アルミン「そ、そんなことないよ!ユミルは僕の…その…『恋人』なんだから…」


    ユミル「ははは…今のは『意地が悪かった』な」


    これで手打ちにしてくれ、と抱きしめられる


    背中に手をまわして抱き返す


    顔を摺り寄せる


    ユミルの服の香り


    ユミルの髪の香り


    心が落ち着いて


    とても暖かい


    ユミルが離れると寂しく感じてしまう


    ユミル「…それよりもまずはその自分を卑下するところから治さないとな」


    アルミン「…これに関しては…正直『癖』に近いものだから…」


    ユミル「なぁに、『私に任せとけって』」


    そう言って頭を撫でられる


    アルミン「うん…『これからもよろしくね』ユミル」


    ユミル「あぁ、『よろしくな』アルミン」


    -アルミン達の部屋-


    ガチャ


    ライナー「お帰りアルミン。遅かったな」


    ベルトルト「お帰りアルミン、エレンって僕を呼んでたんでしょ?入れ違いするのは困るから部屋で待ってたんだけど探しに来ないんだ」


    アルミン「っ…ごめんベルトルト…僕寝ぼけてて…エレンが君の事話してたからてっきり『エレンが君を探してる』ものだと…」


    ベルトルト「そうなんだ…別に怒ってないよ。特に用事もなかったから本読んでたし」


    アルミン「本当にごめんねベルトルト」


    ベルトルト「うん、大丈夫」


    ライナー「エレンが帰ってくるまでまだ時間あるな…またこの前みたいに語り合うか?」


    ベルトルト「ライナー…それもう知ってるでしょ」


    ライナー「じゃぁ『してみたいプレイ』なんてのはどうだ?」


    アルミン「っ…いや…それはそれで言いたくないよね…」


    ベルトルト「何で性癖について語り合わないといけないんだ…」


    ライナー「仕方ない…『トランプ』でもするか…」


    ベルトルト「それならいいけど…何するの?」


    ライナー「『神経衰弱』でもするか?」


    ベルトルト「アルミンに勝てる気がしないんだけど?」


    アルミン「あはは…」


    ライナー「じゃあ『ババ抜き』でいいだろ、ほぼ運だから」


    ベルトルト「それならまぁ」


    アルミン「僕もいいよ」


    ライナー「よーし、じゃあ混ぜるぞー。あ、『罰ゲーム』でもつけるか?」


    どうせ女の子関係なんでしょ?わかるよライナー


    ベルトルト「…(女の子関係だろうな絶対)」


    ライナー「じゃあ何回かやって総合で最下位になった奴で『罰ゲーム』な」


    ライナー、君一回『痛い目』みないとわからないんだね…


    ベルトルト?


    ベルトルト「…(アルミンがアイコンタクトしてる…やるんだね?今ここで)」コク


    勝負は今!ここで決める!


    -30分後-


    ライナー「…」チーン


    ベルトルト「…(さりげない会話の中での『通し』の連発…ライナー全く気付いてなかったし…えげつないねアルミン…)」


    うん、ベルトルトも分かってくれたから勝ちやすかったよ


    ベルトルト「(まぁ罰ゲームやりたくないってことでは利害が一致してたから協力したけど…さすがにこれは…まぁいいか)」
  31. 36 : : 2015/11/07(土) 22:23:58
    ライナー「何でだ…一回も勝てなかったぞ…」


    ベルトルト「じゃぁ…可哀想だけど…ライナー?」


    ライナー「な…何だベルトルト?」


    ベルトルト「忘れたのかい?『罰ゲーム』の事だよ」ニッコリ


    ライナー「あ…あぁ…」ガタガタ


    アルミン「じゃぁ…『何にしようか』…ベルトルト?」ニタァ


    ベルトルト「もちろん…『女の子関係』がいいよね、君もそうしようとしてたんだろ?ライナー…」ニタァ


    ライナー「ひ…ひぃぃ!」


    ベルトルト「…なんてね、冗談だよ」ニッコリ


    アルミン「うん」ニコ


    ライナー「…?」


    ベルトルト「いや、君いろいろな事に絡ませて『女の子の話』聞いてくるのやめさせたくてね」


    アルミン「そうだよライナー、僕たちにだって話したくないこともあるんだからね?」


    ライナー「あ…あぁ…すまん。これからは気を付ける…」


    ベルトルト「わかればいいさ」


    アルミン「まだエレン帰ってくるまで時間あるね…何しようか」


    ライナー「そうだな…『トランプ』はもうしばらくはいいし…」


    アルミン「ふふふ…」クスッ


    ベルトルト「僕本読んでいいかな?続き早く読みたいんだ」


    ライナー「…そうだな、じゃあ俺は筋トレするか」


    アルミン「じゃあ僕も勉強してようかな」


    ベルトルト「あ…そういえば明日休みだけどアルミン何するの?」


    アルミン「…うーん…予定はないかな?出かけても本買ったりとかじゃないかな」


    ベルトルト「そうなんだ、ミカサとかと出かけたりとかしないの?」


    アルミン「ミカサ?何で?」


    ベルトルト「いや…幼馴染だし?偶には三人で過ごしたいとかないの?」


    ライナー「(ベルトルト…)」


    ベルトルト「(はぁ…僕たちもアニ誘って三人で出掛けたいんだけど…なぁ…ライナー気づいてないよなぁ…)」


    ライナー「なら俺たちも明日出掛けるか?ベルトルト」


    ベルトルト「えっ?いいの?」


    ライナー「構わないさ、少ない休日だしな。なんなら『お前の誘いたい奴』も誘えばいい」


    ベルトルト「…ライナー」


    ライナー「『大丈夫だ』…一日位な」


    ベルトルト「(…ありがとう…ライナー)」


    アルミン「うーん…ミカサの予定空いてるかな…」


    ベルトルト「空いてると思うよ?ミカサも久しぶりにエレンや君と過ごしたいって思ってるんじゃないかな?(僕がそうだから…ね)」


    アルミン「そうだね…そうするよ」


    買い物でいいかな


    給金もかなり余ってるし


    何か二人にプレゼントしようかな


    エレンには…なんだろ


    残るものがいいよね…?


    これから寒いし…手袋?


    いや…季節が過ぎたら使わなくなるな


    …そうだ、ハンカチにしよう


    エレンはハンカチ持ってなかったはずだし


    ミカサもちゃんと使ってくれるはず


    ハンカチなら年中使えるよね…?


    アルミン「それじゃあ僕は勉強するね」


    -時間が進み、女子寮-


    ユミル「…で?」


    アニ「…何さ」


    ユミル「決まってんだろ『エレン』とのことだよ」


    アニ「…アンタに話すことは何もないよ」


    ユミル「全く、つれないねぇ。あんなもの掃除してた位なんだから『盛大にヤっちまった』んだろ?さすがに避妊したよな?」


    アニ「『アンタが思うような事』はしてないよ…少なくともね」


    ユミル「へ…?じゃあ汗とかで汚れたんじゃないのか?」


    アニ「…」


    ユミル「え…じゃぁ何で…?…!!…え…マジで?…プッ…ッククク…アハハハハ!!!」


    アニ「…」イライラ


    ユミル「マジで!?…ククク…お前…よりにもよって…アイツにイかされたのか!?ダハハハハ!!」


    アニ「…さっさと自分の部屋に帰んな」


    ユミル「まぁ待てって…もうちょっと…フフ…聞かせろって」


    アニ「…最後の質問にしな…こっちも疲れてるんだ、下らないのだったら蹴るよ」


    ユミル「…そうだな…いや…やっぱいいや、帰るわ」


    アニ「…バラしたら蹴り殺すよ」


    ユミル「安心しろって、こんな事ネタにしてウケ狙うような女じゃないよ私は」


    アニ「あっそう」


    ユミル「んじゃな」ヒラヒラ


    バタン


    アニ「はぁ…寝よ」


    -廊下-


    ユミル「いやぁ…それにしてもアイツが『される側』だったなんてなぁ…てっきりエレン相手ならエレンが『される側』になるもんだと…」


    ユミル「人って見かけによらないもんだな本当に」


    ユミル「さて、私も体洗えてスッキリしたし寝るかな」
  32. 37 : : 2015/11/09(月) 04:11:37
    ミカサ「…ユミル」ヌッ


    ユミル「うぉ!?」ビクッ


    ミカサ「相談がある」


    ユミル「…相談?」


    ミカサ「そう、相談」


    -----
    ----
    ---
    --



    -ユミル達の部屋-


    ユミル「で?何だよ?」


    ミカサ「明日は休み、ので…エレンとアルミンを誘って街に行こうと思う」


    ユミル「…で?」


    ミカサ「ユミルに明日着ていく服を選んでほしい」


    ユミル「…そんなの私じゃなくてもいいだろ」


    ユミル「大体クリスタ辺りに聞くのが妥当だろう」


    クリスタ「どうしたの?」


    ミカサ「…クリスタには聞いた…だが…」


    クリスタ「あ、さっきの話?私は大丈夫だと思うんだけどな」


    ユミル「何だよ?」


    ミカサ「端的に言うと…クリスタの選んだ服は…『可愛すぎる』…私のイメージとは合わない」


    ユミル「…成程ねぇ…それで男っぽい私に相談したわけね」


    ミカサ「男っぽいと思ったわけではない…私と同じ『可愛いイメージ』とは思われにくいから頼んでいる」


    ユミル「なんかトゲがある気もするが…まぁ自分自身わかってることだしな、簡単にでも協力しよう」


    ユミル「とはいっても私なんて出かけるときは大抵スキニーやローライズに適当に合わせるだけだし…あ、ローライズの時は下着も見せてもいい奴選ぶぜ?」


    クリスタ「ユミルはスタイルいいからなんでも似合うんだよね…というかユミル…女の子なんだから下着を見せるのは駄目だよ!」


    ユミル「はいはい…まぁお前はローライズはやめとけ、腹回り強調されやすいから…その…な?」


    クリスタ「…うん」


    ミカサ「…今だけはこの腹筋が憎たらしい」


    ユミル「そうだな…黒のスキニーと白のシャツでいいだろ。定番だし、お前顔いいからいけるいける」


    クリスタ「もう…でも私もそれで、後は上に簡単なベストなんか着てマフラー巻けばいいと思うよ」


    ミカサ「わかった…そうしよう。ありがとう二人とも」


    ユミル「あいよ、んじゃあ私は寝る。おやすみ」


    クリスタ「んー、私も寝るかな…おやすみ」


    ミカサ「おやすみ」


    -----
    ----
    ---
    --



    -アルミン達の部屋-


    アルミン「おはよう皆」


    エレン「おはよう…眠い」


    ベルトルト「おはよう、ご飯食べに行こうか」


    ライナー「おはようさん、今日の予定決めるついでに飯だな」


    -----
    ----
    ---
    --



    -食堂-


    ミカサ「おはよう二人とも」


    エレン「おっす」


    アルミン「おはようミカサ」


    ミカサ「二人に話がある」


    アルミン「?」


    ミカサ「今日は久しぶりの休み…だから三人で出掛けたい」


    アルミン「うん、僕も誘おうと思ってたから大丈夫だよ。エレンはどうするの?」


    エレン「俺も特に予定ないしいいぞ」


    ミカサ「それはよかった、ならご飯を食べたら早速行こう」


    ---
    --



    クリスタ「私たちもどこか出掛ける?」


    ユミル「そうだな…いくつか買うものもあるし行くか」


    ---
    --



    アニ「…で?何の用?」


    ライナー「今日は久しぶりの休みだしな、三人で出掛けよう」


    アニ「…ほかの訓練兵に見られたらどうするの?」


    ライナー「俺たちが荷物持ちだとでも言えばいいだろ、いい訳なんざ後で考えればいい」


    ベルトルト「久しぶりに…ね?駄目かな?」


    アニ「…別にいいけど」


    ライナー「そいつはよかった、じゃあ飯を食ったら集合だ」


    ベルトルト「また後でね、アニ」


    アニ「…ん」


    -----
    ----
    ---
    --



    -街-


    ガヤガヤ


    エレン「なんか人多くないか?」


    アルミン「…そうだね、はぐれることはないと思うけど…」


    ミカサ「エレン、アルミン…手をつなごう、はぐれたらいけない」スッ


    エレン「ハァ?出来るかよそんな事!ガキじゃ無いんだぞ!」


    アルミン「…うん、わかったよ」ギュ


    エレン「アルミン!?」


    アルミン「僕とならいいでしょ?ほらエレンも!」ギュ


    エレン「いや…他の奴に見られたら…まぁいい…わかったよ…」ギュ


    ミカサ「…」ホッコリ


    ---
    --



    ライナー「多いな…」


    ベルトルト「…手でもつなぐ?」


    アニ「それこそ見られたらアウトじゃないか…いくよ、私が前歩くから」


    ライナー「お前が後ろだとはぐれた時背が小さすぎて見つかr」


    スパーン


    ライナー「…」チーン


    ベルトルト「…自業自得だよライナー」


    ---
    --



    クリスタ「うわぁ…人いっぱい」


    ユミル「ほれ、離すんじゃねぇぞ」ギュ


    クリスタ「うん!行こっか!」ギュ
  33. 38 : : 2015/11/10(火) 17:13:38
    クリスタ「それにしてもこの人の量は凄いよね…何だろう」


    ユミル「名前は覚えてないが…食い物の屋台がやってるんだとよ」


    クリスタ「食べ物?」


    ユミル「あぁ…なんでも肉が使われてるらしいぞ、それでいて高すぎない値段設定なんだとさ…だからこんなに集まってるんだ」


    クリスタ「へー…買占めとか起こらないの?」


    ユミル「お一人様一つまでだったからだろうな」


    クリスタ「よし!後でいこうユミル!」


    ユミル「あぁ」


    ---
    --



    ミカサ「…どこに行こうか」


    エレン「何も決めてないしな」


    アルミン「そうだね…」


    ミカサ「…少し行きたいところがあるのだけれどいいだろうか」


    アルミン「僕は大丈夫だよ?」


    エレン「俺もいいけど」


    ---
    --



    アニ「…」モフモフ


    ライナー「(何この状況…居づらいんだが)」


    ベルトルト「(アニがぬいぐるみ抱いてモフモフしてる…来てよかった)」


    アニ「…フフ」ニコ


    ライナー「…(アニが微笑んだ)」


    ベルトルト「(可愛い)!」


    ベルトルト「…それ欲しいの?」


    アニ「うん、私はこれ買うから…値段は…」


    ベルトルト「じゃあそれ買ってくるから貸して?」


    アニ「?いや…私が欲しいんだしこれくらい自分で払えるよ」


    ベルトルト「それじゃあアニがこの後何も買えなくなっちゃうでしょ?それ結構値段張るみたいだし」


    アニ「いや…でも…」


    ベルトルト「いいからいいから」ヒョイ


    アニ「ちょっと!返しな!」


    ベルトルト「取れたらね?」タカイタカーイ


    スタスタ


    アニ「アンタ本当に背高過ぎ!」


    ライナー「(うむ…いいぞベルトルト…やればできるじゃないか…後で俺も半分金出してやるか)」


    アリガトウゴザイマシター


    アニ「…ありがとう」


    ベルトルト「どういたしまして」ニコニコ


    ライナー「(…来てよかったな)」


    ---
    --



    エレン「ここって…」


    ミカサ「衣類の修復を受けてくれる」


    アルミン「何を出すの?」


    ミカサ「これ…」


    アルミン「マフラー?」


    ミカサ「そう…少しほつれなどが出てきてしまった…そろそろ修復してもらう」


    エレン「新しいの買えばいいじゃねぇか」


    ミカサ「…これはマフラーでもあるし『思い出』でもある、捨てる訳にはいかない」


    アルミン「そうだね」


    エレン「…わかったよ、ほら行くぞ」


    ---
    --



    ユミル「えーっと…あったあった」


    クリスタ「…?何それ?」


    ユミル「『お前には必要のないもの』」


    クリスタ「…ふぅん?(私に必要ないもの…なんだろう)」


    ユミル「さて…私は後は必要な物はないし…お前何か買いたいものあるか?」


    クリスタ「私は髪留めと服かな」


    ユミル「じゃぁ行くか」


    ---
    --



    エレン「取りに来るの一か月後って長くね?」


    アルミン「うーん…結構依頼入ってるみたいだし妥当じゃないかな?」


    ミカサ「エレンのマフラーと一か月もお別れなのは寂しいが…次はまた傷もなく綺麗になって戻ってくる」


    アルミン「確かその日の少し後に休日入ってたはずだし三人で取りに来ようか」


    ミカサ「うん」


    エレン「まぁ…いいけどよ」


    ---
    --



    クリスタ「うわー…やっぱりこの広場の人数は凄いね…人口密度が…」


    ユミル「…あれだな、よし並ぶか」


    クリスタ「うん!」


    ---
    --



    エレン「お?なんか屋台やってるみたいだな…並ぼうぜ!」


    タッタッタ


    アルミン「エレン!ここ人凄く多いから手を離したらはぐれちゃうって!」


    ミカサ「アルミン、追いかけよう」


    ---
    --



    ベルトルト「うわー、一気に人増えたね」


    ライナー「うむ…何だか人込みの中に行列が出来ているが…」


    アニ「食べ物の屋台みたいだね」


    ライナー「そろそろ腹減ってきたし並ぶか」


    ベルトルト「そうだね…行こうかアニ」スッ


    アニ「…うん」ギュ


    ---
    --



    アルミン「もー、はぐれるところだったじゃないかエレン!」


    ミカサ「はぐれたら面倒、手をつなぐこと」


    エレン「いいじゃねぇか…買えたんだしよ…」


    ミカサ「…あそこのベンチで食べよう」


    ヒッタクリダー‼


    エレン「あ?ひったくり?」


    ドン!


    エレン「いってぇ!」


    ミカサ「大丈夫エレン!?…今のが?」


    アルミン「まだ子供じゃないか…」


    エレン「仕方ない、俺が追っかけて叱ってくるからよ…お前ら先に待ってろ」


    ミカサ「駄目、私も行く」


    エレン「あぁもうわかったよ!」
  34. 39 : : 2015/11/10(火) 18:33:11
    アルミン「僕ベンチで待ってるからね!」


    エレン「あぁ!すぐ戻る!」


    ダダダ


    アルミン「あそこのベンチなら見通しがいいし…あそこでいいかな」


    スタスタ


    アルミン「よいしょっと」


    「悪い、前失礼するぞ…全く…お人よしも大概にしてほしいもんだ」


    アルミン「…あ…え?」


    ---
    --



    ライナー「並行して同じ屋台を出してるみたいだな、あまり並ばずに買えたぞ」


    ベルトルト「一つだけだとこの人数だしすごい行列になっちゃうからね…」


    アニ「早く食べよう」


    ヒッタクリダー‼


    ライナー「…だそうだが…どうする?」


    アニ「パス」


    ベルトルト「うーん…顔は良く見えなかったけど何人か追いかけてるのが見えたし…僕らが行く必要ないんじゃないかな?」


    ライナー「…そうだな…いや、あれは…クリスタか?」


    ベルトルト「うわ…よく見えたね(相変わらずクリスタに関係することは敏感なんだね…)」


    ライナー「あっちはユミルか…追いかけるか迷ってるって所か?」


    ベルトルト「入れ違いを恐れてるんじゃないかな」


    ライナー「成程な……よし、お前ら先に行ってろ」


    アニ「はいよ」


    ベルトルト「頑張ってね」


    スタスタ


    ライナー「俺一人かよ…まぁいい…ユミルもこっちに気づいたな…行くか…アイツは察しいいだろうし『待ってろ』って伝わるだろ」


    タッタッタ


    ---
    --



    クリスタ「美味しそうだねユミル!」


    ユミル「あぁ」


    ヒッタクリダー‼


    クリスタ「ユミル!ひったくりだって!…私追いかけるね!」


    ダダダ


    ユミル「は!?ちょっと待てって!」


    ガヤガヤ


    ユミル「くっそ!邪魔だ!どけって!」


    ユミル「くそっ…(この人込みだ…はぐれちまったか…『入れ違い』になったら面倒だぞ…?でも追いかけねぇと何があるかわからん…行くか…)」


    ユミル「…あ?アイツは…ライナーか?」


    ユミル「(何だアイツこっち見て……走ってったぞ…?)」


    ユミル「(…成程な、自分がクリスタ追いかけるから待ってろってか?…仕方ない…『入れ違い』は面倒だからな)」


    ユミル「(…あそこのベンチでいいか、見通しがいいし…誰か座ってるが事情話して譲ってもらえばいいか)」


    スタスタ


    ユミル「悪い、前失礼するぞ…全く…お人よしも大概にしてほしいもんだ」


    ---
    --



    アルミン「…ユミル?」


    ユミル「あ?…アルミンじゃねぇか…そうか、お前らも街に来るんだったな」


    アルミン「ユミルもどうしてここに…?」


    ユミル「ちょっとした物を買いに、んで終わったから飯食ってからクリスタの買い物手伝おうとしたんだが…」


    ユミル「あいつひったくり追いかけて行きやがってな…入れ違いも困るから待ってるんだ」


    アルミン「一人にしていいのかい?人さらいとかいたら…」


    ユミル「問題ねぇよ、ライナーがクリスタ追いかけるみてぇだったから」


    アルミン「ライナーも来てたのか」


    ユミル「エレンとミカサは…まぁひったくり追いかけたんだろうな」


    アルミン「ひったくりが子供だったからね…エレンが叱ってやるんだって」


    ユミル「成程ね」


    ベルトルト「あれ?アルミンじゃないか、ユミルは見つけれたけど君もここにいたんだね」


    アルミン「ベルトルト!…それに…アニ?」


    ベルトルト「うん、偶然会ってね、ライナーが一人では危ないって一緒に行動してるんだ」


    アニ「…」


    ユミル「…それは?」


    アニ「なんでもない」


    ベルトルト「あぁ、ぬいぐるm」


    スパンッ!


    ベルトルト「…」チーン


    アニ「黙ってな」


    アルミン「あはは…(可愛い趣味だな…)」


    ユミル「可愛い趣味だこと」ニヤニヤ


    アニ「チッ…アンタひとりかい?エレン達がいないみたいだけど」


    アルミン「ひったくりを追いかけちゃってね」


    アニ「そう…じゃあ先に食べようか」


    アルミン「君たちも屋台に並んでたんだね…ライナー待たないの?」


    アニ「ミカサ達やクリスタも追いかけてるんでしょ?ならすぐ終わって集まって戻ってくるでしょ」


    ベルトルト「何もライナーだけ一人で寂しく食べる訳じゃ無いから大丈夫」


    ユミル「(こいつら…妙に親しいな…本当に『偶然』会っただけなのか…?)」


    アルミン「(まぁ三人の関係に深入りする必要もないかな)」


    アニ「私お腹すいたし、冷めると嫌だから」


    ベルトルト「それは僕も同感かな」


    アルミン「うーん…」


    ユミル「大丈夫だよ、ミカサがいるから今頃終わってる」


    アルミン「じゃあ…」


    「「「いただきます」」」
  35. 40 : : 2015/11/11(水) 08:38:55
    ※アルミン視点に戻ります


    買ってきたものを包みから取り出す


    すると香ばしい匂いが立ち上る


    バケットに挟まれたレタスと薄切りにされたベーコン


    ソースの香りが食欲をそそる


    バケットサンドだ


    こんなにも美味しそうなものが価格破壊ともとれるあの値段で買えるとは…


    ユミル「へー、結構ちゃんとしてるんだな」


    そういって躊躇なしにかぶりつくユミル


    ユミル「うん、うまいな…味が薄めかと思ってたがソースがかかってるし、ソースの味もレタスといい具合に合って丁度いい」


    見るとアニとベルトルトも美味しそうに頬張っている


    アルミン「なんだか勿体ない気が…」


    ユミル「ははは、お前が金出して買ったんだろ?だったら何も問題ねぇよ」


    そういって食べるように促すユミル


    アルミン「なんか…うーん」


    そういってユミルの顔を見る


    突然


    ユミルが思いついたように


    ニヤッと不敵な笑みを浮かべる






    ユミル「…アルミン、ほら…『あーん』」






    ユミルが自分のサンドを具を落とさないように上手くちぎり


    僕の口の少し前に持ってくる


    周囲の時が止まる






    自分の思考も停止していた


    ベルトルトとアニが食べるのをやめてこちらを茫然と見ている


    アルミン「ちょっ!?ユミル!?」


    ユミル「何だよ…『食べないのか』?」


    その顔は…いつも皆といるときに見せる表情ではなく


    『僕といるときにだけ』見せる表情


    アルミン「あ…」


    言葉に詰まる


    ユミル「ほら…『あーん』」


    目を見て、頬杖を突きながらサンドを口に持ってくる


    アルミン「あ…ん」


    口に含むと


    焼きたてのパンの香ばしい香り


    ベーコンの塩味とソースの甘辛い味


    レタスのシャキシャキとした食感


    全てが合わさって僕のだ液腺が刺激される


    ユミル「はは、『可愛いなぁお前』…ん…」


    そういってソースが垂れてきたのだろう


    指についたソースを舐め上げる


    アルミン「っ///」


    とても煽情的で


    目をそらしてしまう


    「何…やってんだ…お前ら…」


    顔を上げるとそこには


    ジャン「いや…え…?…は?」


    通りかかったのであろう、ジャンがいた


    ユミル「ジャンじゃねぇか」


    何事もなかったかのようにふるまうユミル


    ジャン「…俺用事あるから」


    そういってそそくさと立ち去ろうとする


    あの顔は面白いものを見たという顔、言いふらされるのは目に見えてる


    ガシッ!


    ジャン「うお!?」ビク!


    ジャンの肩を掴み少し背伸びをして耳にささやく


    アルミン「ジャン…今ここで見たことは内緒だよ…?じゃないと…君の『変わった趣味』や『そういった癖』が訓練兵の間で流れることになる…特に『ミカサ』の周りで」ボソボソ


    ジャン「その顔止めろ!怖ぇよ!わかったって!離せ!」ギャアアア


    アルミン「内緒だからね?」ニッコリ


    ジャン「わかってるよ…」ゼェ…ゼェ…


    アニ「いや…私たちもいるんだけど…」


    ベルトルト「…(僕もアニに『あーん』やりたい…でも…出来ない!!)」グググ


    アルミン「内緒に…してくれるよね?」ニッコリ


    アニ「いや…別にいいけどさ(言いふらしたらエレンとのことユミルにバラされるし)」


    ベルトルト「うん…大丈夫だけど…(アニのことバラされたくないし)」


    アルミン「それよりも…ジャンも街来てたんだね」


    ジャン「あ?…あぁ、コイツをマルコと一緒に買いに来たんだよ」


    そういって袋から取り出したのは


    アルミン「…『機械油』?」


    ジャン「あぁ…立体機動装置の手入れにな」


    アルミン「でも機械油なら支給されるじゃないか…なんで…」


    ジャン「あのな…兵団から支給されるのなんざ質の悪い安物もいいとこだ…」


    ジャン「その点値が張ろうが質のいいコイツを使えばトリガーや駆動部分の動きも滑らかになる、防錆油も兼ねてるから錆による故障も無縁だ」


    ジャン「錆を防いで装置の動きを改善する…そうすれば細かい動作もしやすくなるんだよ…それが『結果』に繋がるんだ」


    ジャン「言っちまえば『先行投資』だよ」


    アルミン「…成程ね」


    ユミル「流石立体機動上位様だ、心構えが違うね」


    ジャン「チッ…『手を抜いてる』お前に言われたくねぇよ」


    ユミル「…」


    マルコ「あ、いたいた…バケットサンド買ってきたよ…ってあれ?皆も街に来てたんだ」


    アルミン「こんにちはマルコ」


    マルコ「こんにちはアルミン…そうだ、一緒に食べていい?」


    アルミン「構わないよ」


    マルコ「よいしょ、ほら…ジャンも」


    ジャン「…ったく」
  36. 41 : : 2015/11/11(水) 16:06:24
    ジャン「…で、何人かいないみてぇだが?」


    マルコ「うわ、おいしそう…さっきのひったくりを追いかけたのかな」


    アルミン「うん、その通りだよ」


    マルコ「成程、僕も追いかけようとしたんだけどジャンに行く必要ないって止められちゃってね」


    ジャン「必要ねぇだろ、ミカサが行ってるんだし」


    マルコ「そうだけど…憲兵志望の僕としては行かなきゃいけないと思ってさ」


    ジャン「何だよ…その言い草だと俺がおかしいみたいじゃねぇか」


    マルコ「正直なのもいいけどさ…」


    ベルトルト「そこがジャンのいいところなんじゃないのかな」


    ユミル「ベルトルさん…とりあえず褒めておけばいいかなって感じが出てるぞ」


    ベルトルト「あ、ばれてた?」


    ジャン「どいつもこいつも…いいだろ別に、『安全で快適な暮らし』を求めて何が悪いんだよ」


    ユミル「『快適』…ねぇ?」


    ジャン「なんだよ」


    ユミル「憲兵ってのは上層部が腐り切ってるらしいじゃねぇか…なんでも新兵だろうと面倒ごとは押し付けて、失敗したらそいつのせい…」


    ユミル「そうやって上司に気を使って頭下げて…自分の気を擦り減らして…『快適』?」


    ジャン「自分はお前とは違うから偉いですってか?笑わせるなよ…10位にも入ってねぇお前にはそうやって頭を下げる資格すらねぇんだよ」


    ユミル「…『自分は違うから偉い』…か」


    マルコ「ジャン…やめなって」


    アルミン「ユミルも…やめなよ」


    ユミル「別に喧嘩売ってるわけじゃないさ…ただ…『勘違い』してるみたいだからな」


    ジャン「勘違い…だと?」


    ユミル「あぁ…今の『自分は違うから偉い』って言葉だよ」


    ユミル「それは…『王に身を捧げる』だとか『人類の役に立つ』だとか言ってる…あぁマルコやお前らは違うぞ?」


    ユミル「そういった『流れに流されて訓練兵になって』『そんなどうでもいい』様な事しか言えない奴らと『内地で快適で安全な暮らしを』…そう言える自分は違うって思いたいように私には聞こえるんだよ」


    ユミル「まるで『この世から巨人を駆逐する』なんて言う奴とそっくりだがな…『俺はお前らとは違う』…そう思いたい…根本的なところで」


    ジャン「…俺とアイツがそっくりだとでも?」


    ユミル「さぁ?私はただ自分の思ったことを口にしただけだが?」


    マルコ「…でも…僕はジャンがエレンと似てるっていうのも間違いじゃない…そう感じる」


    ジャン「お前もかよ」


    マルコ「何だろうね…『感覚』なんだけどさ…ジャンは憲兵になったら…『心が腐敗してしまう』…そんな気がするんだ」


    ジャン「は?」


    マルコ「君は…『調査兵団』に向いてるんじゃないか…たまにそう思うんだ」


    ジャン「やめてくれよ、あんな自殺志願集団に向いてるなんてよ」


    ベルトルト「立体機動が上手いから?」モグモグ


    マルコ「うーん…それもあるんだけど…なんか…ジャンは『人の気持ちが分かる人』だから…それでいて『自分の限界も分かっている人』。そういう人は戦場での『現場の指揮』が出来る人だと思うんだ」


    ジャン「けなしてると思ったら今度は褒めてんのか?」


    ジャン「チッ…うめぇなこれ…それでも俺は『調査兵団』には入らん」モグモグ


    マルコ「選択は君の自由…だけどね。美味しいねこれ」モグモグ


    アニ「アンタら喧嘩してたのかい?それともしてなかったのかい?」モクモク


    ユミル「ただの意見交換だ」


    ジャン「あぁ」


    アニ「紛らわしいね」


    アルミン「本当だよ…」


    まぁ…喧嘩にはならなくてよかったのかな


    ジャン「しっかしそれにしても…(こいつらがねぇ…)」ジー


    アルミン「ん?」パク


    ユミル「何だよ」


    ジャン「なんでもねぇよ(いや…ある意味お似合いか?)」


    ジャン「(男勝りな女に女々しい男…性別取り換えたらどうなんだこいつら)」


    「やっと見つけた…って、あー!何もう食ってんだよお前ら!」


    アルミン「あ、エレン…美味しいよ?」


    エレン「ふざけんなよ!人が頑張ってたってのに!」


    アルミン「でも捕まえたのはどうせミカサなんでしょ?」


    エレン「うっ…それはそうだけどよ…でも大変だったんだぜ色々と」


    ライナー「おかげで少し服汚れちまったしな」


    ミカサ「あの程度どうということはない」


    クリスタ「うぅ…トラウマが…」


    アルミン「何かあったの?」


    エレン「どこから話すべきなんだろうな…なんか結局『乱闘騒ぎ』になった」


    アルミン「うん、最初から話してくれるかな」
  37. 42 : : 2015/11/12(木) 03:55:35
    ミカサ「事の発端はひったくり…私たちは追いかけたの」


    エレン「そしたらクリスタと会ったんだよな」


    クリスタ「うん…エレン達も来てたなんてって思ってたらライナーも合流したんだ」


    ライナー「あぁ…ユミルが追いかけるか迷ってたからな…流石に一人にはできんだろ」


    ミカサ「ひったくり自体は直ぐに捕まえた」


    エレン「鉄拳制裁してやった」


    クリスタ「そしたら怖い人が一杯来たんだよね」


    ライナー「孤児であろう子供たちを使ったひったくりの元締めがな」


    ミカサ「相手が逃げるのなら追いはしなかった」


    エレン「いや追えよ」ガサガサ


    クリスタ「そしたら私を攫おうとし出して…」


    ミカサ「クリスタはとても可愛い、人攫いの標的」


    エレン「何人位いたっけ?…うまっ!?何これ!」モグモグ


    ライナー「15人くらいじゃないか?…俺の分くれベルトルト」


    ベルトルト「はい」つバケットサンド


    ジャン「そいつらお前らでやったのか?」


    エレン「あ、お前居たんだ」モグモグ


    ジャン「居たわ!今さっき混ざったけどな」


    ミカサ「アルミン…私の分も」


    アルミン「はいミカサ」つバケットサンド


    クリスタ「私なんにもできなかった」


    エレン「いいんじゃね?お前が人質にでも取られたら逆にめんどくせぇから…見ることもまた戦いってな?」


    ライナー「エレンがいいこと言ってる…うまっ!?やばいなこれ」


    エレン「どういう意味だライナーおいこら」


    アニ「で…あんたは何人張り倒したのさ」


    エレン「あー…4人?」


    ライナー「俺3人」


    ミカサ「8」


    ベルトルト「うん、ミカサは格が違うね」


    アニ「…後1~2人は倒せたはずだ」


    エレン「いや…相手ナイフ持ってたし」


    アニ「練習してたよね?何?今度は木刀じゃなくて本物使ってやる?」


    エレン「怖ぇから怒んなって…悪かったよ」


    ライナー「まぁ凶器持ってたしな…いや…本当に全員ケガ無くてよかったよ」


    ベルトルト「全く…気を付けてよライナー?」


    ライナー「あぁ」


    クリスタ「…皆これから食べ終わったらどこ行くの?」


    エレン「服とかの買い物?」


    アルミン「かなぁ」


    クリスタ「私も行っていい?」


    アルミン「いいけど…ユミルも来るよね?」


    ユミル「クリスタが行くんなら」


    ベルトルト「僕たちも行っていいかな」


    ライナー「特にする事ないしな」


    ジャン「俺たちは帰る。装置の手入れがあるしな」


    マルコ「うん」


    アルミン「そっか、じゃあ食べ終わったら行こうか」


    ライナー「おう」モグモグ


    エレン「美味い」モグモグ


    ミカサ「エレン、ソースがついてる」


    エレン「いいって!母さんかお前は!」


    クリスタ「あははは」


    ユミル「お前もだぞ」


    クリスタ「嘘っ!?」


    アルミン「ははは」


    ----
    ---
    --



    アルミン「服のお店がいっぱいだね」


    ライナー「シャツの替え買ってくる…合うサイズあるかな」


    ベルトルト「僕も」


    エレン「俺も行く」


    ミカサ「私も…」


    エレン「お前はクリスタ達となんか探せばいいだろ、行こうぜライナー、ベルトルト」


    ライナー「お、おう」


    ミカサ「…」シュン


    クリスタ「私たちも服見よう!」


    ミカサ「…うん」


    ライナー「じゃあ1時間したらまたここでいいか」


    アニ「…(可愛いのあるかな)」キョロキョロ


    そうだ、ハンカチ買わないと


    ユミル「どうした?探し物か?」


    アルミン「うん…ちょっとね」


    ユミル「…じゃあ私たちで行くか」


    アルミン「あれ?エレン達は?」


    ユミル「あいつ等なら他のとこ行ったよ、ほら行くぞー」グイグイ


    クリスタ「おー!」スタスタ


    ミカサ「おー」スタスタ


    アニ「…」スタスタ


    アルミン「ちょっ、ちょっと!?」


    ----
    ---
    --



    アルミン「ねぇ…ユミル…ここって…」


    ユミル「あ?まぁ女物のショップだな」


    アルミン「…僕今からでもエレン達の方にいくよ」


    ユミル「大丈夫だって」


    クリスタ「ねぇユミル!これどうかな!」


    ユミル「似合ってるぞ」


    クリスタ「じゃぁこれは!?」


    ユミル「似合ってる似合ってる」


    クリスタ「…ねぇ?適当じゃない?」


    ユミル「いや、お前が似合わない物の方が少ないだろ…それだけ可愛いってこった」


    クリスタ「もー」


    アニ「…(あ、これ可愛いな…試着は…皆がいるしやめとこう)」


    ガシッ!


    アニ「っ!?」ビクン


    ユミル「へー…可愛いじゃん…着てみたらどうだ?」
  38. 43 : : 2015/11/12(木) 06:07:51
    アニ「いや…別に…目に留まっただけだし…」


    ユミル「ゴスロリファッションがお好みとは…お前も変わった趣味してんなおい」


    ユミル「まぁ…クリスタ、アニがこれ着るみたいだぜ」


    クリスタ「あ!なにそれ可愛い!」


    アニ「え、いや…その」


    クリスタ「試着室いこ!すいません!これ試着できますよね!?」


    店員「はい、出来ますよ」


    クリスタ「私も似たようなの着るからさ!オーケー出たし早くいこ!」


    アニ「いや…ちょ」


    クリスタ「ほらほら早く!」


    アルミン「…凄いね」


    ミカサ「クリスタのファッションへのこだわりは幅広くそれでいて深い…並々ならない物がある」


    ユミル「さて…じゃあ…」






    ユミル「『お前はこれな』?」






    アルミン「…へ?」


    ユミルが手渡したのは


    青や水色を基調にしたベスト


    素朴な薄い茶色のスカート


    白いブラウスには気持ち程度のレースとリボン


    どうみてもアニとクリスタが今頃試着しているであろうものと


    色使いや雰囲気は全く違うが


    『似たタイプ』のものだった


    アルミン「えっ!?何で着なきゃいけないの!?」


    ユミル「だってお前…『女装』似合いそうじゃん?」


    アルミン「恥ずかしいじゃないか!?」


    ユミル「…(女装は否定しないんだな…)」


    ユミル「面白そうだし…なにより『見てみたいし』」


    アルミン「いや…でも…」


    ユミル「(あん?…こいつ…満更でもない感じか?なら…)」


    ユミル「お前も見てみたくないかミカサ(あと一押しだな)」


    ミカサ「アルミンが可哀想…ではあるが、興味はある」


    アルミン「ちょっとミカサ!?」


    ユミル「はい決定。なに、似合ってたら私が買ってやる」


    アルミン「お金の無駄遣いにも程があるよ!?」


    ユミル「いいっていいって…アホみたいに高くないしな」


    アルミン「ちょ…ちょっと!?」


    ウワアアア


    ----
    ---
    --



    エレン「あれ?アルミンは?」キョロキョロ


    ライナー「…そういえばいないな」


    ベルトルト「あぁ、ユミルに引っ張られていくのは見たけど」


    エレン「…何で?」


    ベルトルト「…さぁ?」


    ライナー「まぁ…ミカサもいるし…はぐれてないなら大丈夫じゃないか?」


    エレン「…だな」


    ライナー「今頃女子たちに『女装』させられてたりな!アハハハ!」


    エレン「そんな訳…」


    ベルトルト「いや…でもユミルもいるんだよ?」


    エレン「あ…」


    ライナー「ハハハ…ハ…」


    ベルトルト「悪ふざけというか…ありそうじゃない?(だって『あーん』してたくらいだし…)」


    エレン「…」


    ライナー「…」


    ベルトルト「しかも僕たちならともかくあの『アルミン』だよ…?」


    ベルトルト「地味に似合いそうなのがなんとも可哀想だね」


    エレン「いや…大丈夫だろ…ミカサがいるから…」


    ライナー「それに…アルミンも嫌がるだろうし…」


    ベルトルト「…(うーん、アルミンはユミルに逆らえないみたいな雰囲気あったし…まぁ心構えくらいはしておこうかな)」


    ----
    ---
    --



    アニ「クッ//」←ゴスロリ


    クリスタ「アニ可愛い!お人形さんみたい!」←ゴスロリ


    ミカサ「これは…可愛い」


    アニ「恥ずかしいからやめな//」


    ユミル「へー、やっぱり似合うんだな…さて…?」


    ユミル「そろそろ出て来いよ…アルミン?」


    アルミン「いや…やっぱ無理だって…っ//」


    クリスタ「え…?アルミンどうして試着室にいるの?」


    ユミル「ふふふ…決まってんだろ?」


    スタスタスタ


    ユミル「こういう事だよっと!」


    シャッ





    アルミン「ユミル!?ちょっと!まだ心の準備が…!」←クラロリ





    ユミル「…」


    クリスタ「…」


    ミカサ「…」


    アニ「…」


    ユミル「…マジで?」


    クリスタ「可愛い!え!?アルミンだよね?凄くないこれ!?凄いよこれ!」キャー‼


    ユミル「すっげー、似合うとは思ってたが…」


    アニ「可愛い…」


    ミカサ「何だろう…この敗北感は…」


    アルミン「も…もういいでしょ!?早く着替えさせて!」


    ユミル「何言ってんだ、このままメイクして男子のとこ行くぞ。すいません、着たままで会計できますか?」


    デキマスヨ-


    アルミン「え!?嘘だよね?冗談だよね!?」


    クリスタ「メイクは任せて!アルミン!ついでにアニも!」


    アニ「え?私も?」


    クリスタ「三人でメイクするの!!行こう!」


    アルミン「ちょ、ちょっとおぉぉ!」


    ウワアアア


    ----
    ---
    --
  39. 44 : : 2015/11/12(木) 14:40:52
    ライナー「やっぱり女子の買い物ってのは長いらしいな…」


    ライナー「俺もサイズの合うシャツを買うのに時間はかかったはずなんだが…」


    ベルトルト「仕方ないんじゃない?試着とか良くするみたいだし?」


    エレン「まぁ欲しいのは買えたし…待つだけなんだが…」


    ライナー「あ、ユミルだな…来たみたいだぞ…って…」


    エレン「…は?」


    ベルトルト「…」


    ユミル「よぉ待たせたな!」


    アニ「…//」←ゴスロリ


    クリスタ「お待たせ!」←ゴスロリ


    ミカサ「待たせてしまった…申し訳ない」


    ライナー「あ…あぁ…構わない…(クリスタ可愛い、アニ天使)」


    エレン「へぇ…似合ってんじゃん(クリスタも可愛いけど手を繋ぎながら恥ずかしがってるアニ…ギャップが凄くて色々とやばいな…これ今日襲ってもいいよな)」ムラッ


    ベルトルト「…凄く似合ってるよ(うわ、可愛い…アニ可愛い!)」


    ユミル「反応は上々だな…」


    ミカサ「後は」


    クリスタ「ふふふ」


    エレン「…あれ?そういやアルミンはお前らの方行ったんだよな?」


    トントン


    エレン「?」クルリ


    「あ…あの…」


    エレン「…どうされました?(凄い可愛いなこの子…)」


    「え!?あ…いや…」オロオロ


    ユミル「っ!!(気づいてねぇ!やべぇ!笑いそう!)」


    アニ「…」絶句


    クリスタ「クフ…っ…(笑っちゃだめ…笑ったら…)」


    ミカサ「っ…(あのエレンが丁寧な言葉遣いになってる…)」


    ベルトルト「…あ(察し)」


    ライナー「おいおいエレン…怖がってるだろ…もう少し柔らかく接してやれって…『お困りですか』?(天使には優しく接するものだ)」ニッコリ


    ユミル「っ…クハ…(お前もやめろライナー!)」プルプル


    クリスタ「クフ…っ…っ…(お腹がよじれちゃうって!)」プルプル


    アニ「…(本当に気づかないんだね…)」


    ミカサ「エレン…その子をよく見て」


    ベルトルト「あぁ…凄いね流石に」


    ユミル「お?(ベルトルさんは気づいたみたいだな)」


    エレン「は?……この子知り合いか?」


    ユミル「っ!…ダハハハハハ!!(我慢するとか無理!全く分かってねぇ!!)」


    クリスタ「アハハハ!」


    ライナー「何笑ってるんだ…」


    ベルトルト「ライナー…」トントン


    ライナー「何だベルトルト」


    ベルトルト「…」ボソボソ


    ライナー「…は?…っ…いや!?…っは!?」


    「うぅ…//」ジワァ


    エレン「いや…(上目使い+涙目…可愛いな…いかんいかん…俺にはアニがいる…)」


    ライナー「…嘘だろ…っていうか…あいつ…あの近さでまだ気づかんのかっ…」プルプル


    ベルトルト「僕が教えなかったら君も一生気づかなかったと思うよ」


    ユミル「おいっ…もう…いいぞ『アルミン』…フフ」


    エレン「いや、だからアルミンはどこだよ」


    「だから僕だってば…」


    エレン「…は?(まさか…)」


    アルミン「だから…僕だって」←クラロリ


    エレン「…っ!?」


    アルミン「気づいてよ…」


    エレン「あ…お前…アルミンか…?」


    アルミン「そうだよ…」


    エレン「嘘…だろ」


    ユミル「ホント」


    クリスタ「すっごく可愛くできたもん!」


    ミカサ「それはアルミンの女装姿」


    アニ「バレないように先にアンタたちのすぐそばで待たせてたんだけど…」


    ユミル「全く気付いてねぇもんな」


    クリスタ「…で?感想は?」


    エレン「可愛い…ぞ?」


    アルミン「あ…ありがとう?//」


    アニ「…」イラ


    アニ「っ!?(私今…アルミンに嫉妬した!?)」


    ベルトルト「でもなんで女装?」


    ユミル「…似合いそうだったから?」


    ライナー「…(悪魔だ、悪魔がいる)」


    アルミン「これすっごく恥ずかしかったんだからね!?ここに来る途中も何人も男の人に声かけられるし…」


    ユミル「…いいじゃねぇか、モテモテで…私なんて逆に女に声かけられるんだぞ?」


    ミカサ「私も似たようなもの」


    ユミル「なんだかんだ楽しかったな」


    ユミル「目の保養にもなったし…な?」


    スル


    アルミン「ひゃぁ!?//」


    ユミル「ははは、可愛い声出すんだな」


    スルスル


    アルミン「ちょっと…ユミル…っ//」


    ライナー「っ!?」


    ベルトルト「…っ」フイ


    エレン「…(エロいな)」


    ミカサ「…」


    クリスタ「(アルミンが本当に女の子みたい)」ドキドキ


    アニ「…(私も…)//」


    ユミル「じゃあ帰るか」


    アルミン「このまま!?」


    ユミル「そのまま、なんなら訓練所のやつにも見せようぜ」
  40. 45 : : 2015/11/13(金) 04:31:18
    アルミン「それは嫌だからね僕!」


    ミカサ「まぁ…それは流石に可哀想、ので…ここまで」


    ユミル「ちぇっ…面白くねぇな」


    ユミル「まぁどこか試着室のあるとこ見つけて着替えるか」


    アニ「私も着替える」


    クリスタ「私も着替えようっと」


    ベルトルト「(もうちょっと見てたかった…)」


    ライナー「(もっと見たかったな)」


    エレン「(今度着てもらおうかな)」


    ミカサ「この先の服屋でいいだろう」


    ----
    ---
    --



         お  ま  た  せ


    ここからほんのり軽くR展開


    地の文が少し増えます、読みにくいかもしれません


    ご了承下さい


    ----
    ---
    --



    アルミン「うー…恥ずかしかった…」


    何で皆気づかないんだよ…すぐわかるでしょ…


    アルミン「アニって肌キレイだよね…」


    アニ「何で入ってくるのさ…着替えづらいんだけど」


    …隣にクリスタやアニがいるってだけで着替えるのも恥ずかしいのに…


    これじゃあ変態みたいじゃないか…


    ユミル「邪魔するぞ」ボソ


    アルミン「っ!?ユm!」ムグ


    パシ


    ユミル「静かにしろって…クリスタ達にバレちまうだろ?」ボソボソ


    アルミン「…」


    ユミル「それでいい」


    声のトーンを大きく下げる


    アルミン「何で入ってきたのさ…」


    ユミル「まぁ…ちょっと面白くなってきたからな?」


    アルミン「早く出てってよ…着替えづらいじゃないか」


    ユミル「…正直お前が可愛くて…な?」


    そうしてスカートの裾から手を滑りこませてくる


    アルミン「…う…嘘でしょ…?」


    ユミル「…『さぁ』?」


    本気だ


    アルミン「だ…って…隣にはクリスタ達いるんだよ…?」


    ユミル「…『だから』?」


    アルミン「…本当に…するの?」


    ユミル「安心しろって…『手でするだけ』だしな」


    アルミン「…ハァ」


    諦めてユミルの肩に頭を預けてしまう


    ユミル「…お前…段々抵抗なくなってきたよな」


    アルミン「…『つまらない?』」


    囁くように呟く


    ユミル「…いや…『興奮する』」


    首筋に舌を這わせてくる


    アルミン「っ…ハッ…//」


    息が震える


    一瞬で『スイッチ』が入る


    ユミル「下着も女物にしたらよかったな」


    僕の性器を撫でつつ呟く


    アルミン「それは流石にキツイよ…色々と…」


    ユミル「…」


    アルミン「うん…面白そうだなって考えてるでしょ」


    ユミル「…よくわかったな」


    アルミン「ハァ…君と『こんな関係』になったし…ね」


    ユミル「まぁ…時間もないし…ちょっと急ぐか」


    少しずつ僕の性器を握る手に力が籠められる


    アルミン「…っ…本当に…見られたら終わりだよ…//」


    ユミル「ふふ…どうなるんだろうな…?」


    ユミル「あ…そうだ…」


    そうしてユミルが僕の目の前で


    シャツのボタンを一つ外す


    アルミン「っ…ユミル?」


    ユミル「燃料投下ってとこだな…」


    ユミル「『外してみるか?』」


    そういって胸元に手を当てさせられる


    アルミン「…っ…」


    プチ


    男性のシャツと逆であるボタンに少し苦労しつつ一つ外す


    ユミル「ふふ…」


    アルミン「っ…//」


    白の下着がチラリと顔を見せる


    大きすぎず…かといって小さすぎない


    ユミル「下着でも興奮はするのか?」


    息が荒くなってくる


    下半身に熱が集まる


    アルミン「それは…っ…見る機会なんて殆どないからね…っ//」


    ユミル「成程ねぇ…」


    アルミン「っ…ユミル…もうそろそろっ…かな…っ//」


    ユミル「早くないか?」


    アルミン「流石に…それ見せられてっ…興奮しちゃったから…//」


    ユミル「ふふ、『イってもいいぞ』」


    アルミン「っ…ック…ッハァ…ッハァ…//」


    ユミル「…ん」ズズ


    慣れたかのように僕の出したものを口に入れるユミル


    アルミン「…ユミル」


    ユミル「ん?」ムグムグ


    ユミルの側頭部に手を添えて


    キスをする


    ユミル「…ん」


    口を開いて舌を絡ませる


    ツンと自分の精の匂いが鼻に突き


    舌が痺れる


    アルミン「ふ…ん…」


    ユミルの首に手をまわして引き寄せる


    ユミル「…んむ…」


    お互いに唾液を送りあう


    アルミン「…は…ん」


    顔を離して


    ユミルの唇を舐め上げる


    ユミル「お前…本当にヤバいな…出来るなら今ここで押し倒したい…」


    アルミン「ふふ…『また今度ね』」


    ユミル「あぁ…じゃぁ私は出るからさっさと着替えちまえ」


    アルミン「うん」


    ----
    ---
    --
  41. 46 : : 2015/11/15(日) 01:55:29
    エレン「アルミン遅くね?」


    ライナー「着替えるだけにしては遅いな」


    ベルトルト「うーん…女性物だし…慣れてないんじゃない?」


    ユミル「みたいだな…様子見て来たらブラウスのボタンに手間取ってた」


    エレン「男子のとは逆なんだっけか」


    ベルトルト「あー…そうだったね…」


    ミカサ「手伝って来よう」


    ユミル「いいっていいって…もう着替え終わる頃だろうし」


    ミカサ「そう…わかった」


    ---
    --



    クリスタ「アルミン…まだ?」


    アルミン「ちょっっと待ってね…?」アセアセ


    あーもう…ユミルが遊びに来たおかげで


    時間取っちゃった…


    っく…このボタン僕のシャツのより小さいし逆だしで本当に外し辛いなもう!


    アニ「クリスタ…先に皆の所に行ってな」


    クリスタ「わかった!」


    タッタッタ


    アニ「…行ったか…邪魔するよ」


    シャッ


    アルミン「っちょ!?アニ!?」


    アニ「…やっぱり…この『香り』だ…」クンクン


    アルミン「え…あ…」


    アニ「あぁ…別にいい訳なんかしなくていいよ…理解してるつもりだし」


    アルミン「いや…その…」


    アニ「さっさと着替えな…手伝ってやるから」


    アルミン「いや…その…ズボン履けないんだけど…?」


    アニ「…スカートの下から履けばいいだろ…頭ちゃんと回ってないねアンタ」


    アルミン「あ…そうか…」イソイソ


    一回スカートを脱いでからって考えてた…


    頭パニックで混乱してる


    アニ「それにしても…アンタとユミルがねぇ…」


    慣れた手つきで僕の着ているブラウスのボタンを外していくアニ


    アルミン「おかしいかな…」


    アニ「いや…『そうでもない』かな」


    アルミン「何で?」


    アニ「アンタもアイツも…結構『似たもの同士』だからね」


    アルミン「?」


    アニ「アイツも頭の回転はアホみたいに速いほう…しかも人の内心を見透かしてくる」


    アルミン「でも僕は察しが悪いって言われるよ?」


    アニ「アンタは口に出さないだけだろ…アンタは『場に合わせる』のも上手いからね」


    アニ「アイツは普段『付き添う人間だが人を引っ張ることもできる人間』だし、アンタは『中心にいるけど合わせることもできる人間』」


    アニ「お似合いじゃないか…ほら、後は自分でできるだろ」


    アルミン「暗にユミルが男勝りで、僕が女々しいって言ってない?」


    アニ「…そうともとれるね」


    そう言って流し目で僕の目を捉えつつ僕の胸板に指を滑らす


    シャツ着たいんだけど…


    アルミン「…アニ?着替えれないんだけど?」


    アニ「…」


    アニ「うん、大丈夫みたいだね」


    アルミン「…?」


    アニ「いや…もし今ので私になびくようだったら蹴り倒そうかなって」


    アルミン「さらっと怖い事しないでくれるかなっ!?」ゾゾゾ


    アニのローなんて考えただけで鳥肌が…


    アニ「アンタたちものすごい速さでくっついたみたいだし…もし『体だけの関係』なんてものだったら気に食わないからね」


    アルミン「…うん…」


    アニ「…まぁこんなとこで軽くおっぱじめる位なんだから体だけな訳ないんだけどね」


    アルミン「…うん、それはもう…」


    アニ「アンタ…『される側』?」


    アルミン「…『お恥ずかしながら』///」


    アニ「別に恥ずかしがることないだろ…私もだし」


    アルミン「っ!?」


    えっ!?


    アルミン「いや!?どうしたのアニ急に!?」


    アニはユミルみたいな『する側』だと思ってた…


    アニ「別に…ユミルには知られてるし…アンタが知っててもおかしくないしね、隠すこともないよ。そういった事を相談できる奴がいてもいいからね」


    アルミン「…成程、いやでも…流石に『異性』とそういったことで相談するのも何だか…」


    アニ「私は正直アンタの女装姿見た時からアンタを男とは見てないよ」


    アルミン「…あぁ…うん」


    アニは僕を男としては見てくれないんだね…


    いや友達感覚で別にいいんだけどさ…女じみてるのは自覚してるし…なんか…




    もういいや…諦めよう




    アニ「まぁ…アイツは面倒見いいから…『捨てられたりはしない』よ」


    アルミン「まぁ『離れるつもりもないしね』」


    アニ「…あんた…なんか『忠犬』みたいじゃない?」


    アルミン「…みたいというかなんというか…殆ど『犬』だよね」


    アニ「あぁ…そう…なんかアンタもはっちゃけてるね…」


    アルミン「うん…アニになら…いいかなって」(遠い目)


    アニ「まぁ…これからもよろしく?」


    アルミン「…よろしく」


    -アニとのきみょうなゆうし゛ょうか゛めは゛えた‼-←NEW‼
  42. 47 : : 2015/11/15(日) 19:38:15
    ---
    --



    アルミン「お待たせ…」


    ライナー「遅かったな」


    アルミン「ボタンがね…」


    ユミル「じゃぁ帰るぞー」


    凄く疲れたな…


    主にユミルのおかげで


    アルミン「あぁ…今日は凄く疲れた…」ジロリ


    ユミル「…(ゝω・)」テヘペロ


    うわ…


    全然似合ってない…


    しかも少し腹立つ…


    エレン「まぁ俺は面白いもの見れたし別にいいけど」


    ライナー「同じく」


    ベルトルト「禿同」


    クリスタ「アニと御揃いの買ったんだよ!」


    アニ「…」


    ユミル「でもお前買ったはいいけど…着れるのか?」


    クリスタ「え?全然着れるよ?」


    ユミル「いや、お前じゃなくてさ」


    アニ「…それ私も思った」


    ユミル「駄目じゃねぇか…まぁ上手く他のと組み合わせるんだな」


    ユミル「また次来るときはまたアルミンに似合うの探そうぜww」


    アルミン「また!?」


    クリスタ「いいね!今から楽しみ!」


    ユミル「お前を女装癖に目覚めさせてやるよww」


    アルミン「僕着せ替え人形じゃないよ!?」


    アニ「でも…あんた満更でもなかったでしょ」


    アニまでそっちに回らないでくれるかな!?


    ミカサ「…私達がいないタイミングで鏡の前でクルクル回っていた」


    アルミン「っ!?嘘!?何で!?」


    え!?あの時僕先に行ってたから一人だったはず…


    ミカサ「…嘘」


    ユミル「まぁ…自白してくれたみたいだし…何だよ…結構楽しんでんじゃねぇか…?」


    アルミン「あ…あぁ…」ガタガタ


    は…はめられた…


    エレン「…(…何だろう、親友の知られざる一面を見てる気がする)」


    ライナー「(男の娘か…)」


    ライナー「(いいと思います)」b


    ベルトルト「…(ライナー…だから君はホモ疑惑が出るんだよ…)」


    ユミル「よーし、次は女装姿で行くぞ」


    アルミン「いや…その…」


    ユミル「愉しんでたお前に拒否権はない」


    アルミン「…」


    ははっ…もうどうにでもなーれ


    って…


    アルミン「あ!!」


    ユミル「うぉっ!?何だ?」ビクッ


    しまった!


    ハンカチ買うの忘れてた!


    アルミン「ユミルちょっっといいかな…っ!?ごめん皆先に帰ってて!」


    ユミル「お?おぉっ?どうしたアルミン!?」グイグイ


    ダダダダ



    シーン…



    エレン「何だ?」


    ミカサ「何か忘れものだろうか」


    ライナー「買い忘れてたものでもあったんじゃないか?」


    ベルトルト「うーん…帰っててって言ってたけど…どうする?」


    エレン「あー…お前ら帰っててくれ、俺は待つ」


    ミカサ「私も」


    クリスタ「私も待つ!」


    アニ「…待つよ」


    ベルトルト「じゃあ僕も待つよ」


    ライナー「あぁ…待つか(どうしよう…帰りたかったなんて今更言えない…っ!)」


    クリスタ「フフ…みんな待つんだね」


    ライナー「まぁ帰ってもする事無いしな(まぁ…いいか別に)」


    ベルトルト「むしろ何であんなに慌ててたのか知りたい」


    エレン「だな」


    ---
    --



    ユミル「…で」


    アルミン「ごめんね急に…」


    ユミル「ふぅん…どこ行くかと思えば…」


    ユミル「小物の専門店ね」


    アルミン「うん…ミカサとエレンにプレゼントをあげようと思って」


    ユミル「アイツ等誕生日とか近かったっけ?」


    アルミン「いや…そういう訳じゃ無いんだ…日頃のお礼に…ね?」


    ユミル「何買うんだ?」


    アルミン「ハンカチかな」


    ユミル「あー…ハンカチか…うーん、『止めた方がいい』かもしれないな」


    アルミン「そうなの?…何で?」


    ユミル「ミカサは知ってるか知らんが…」

                  シュキン   
    ユミル「東洋だとハンカチは『手巾』っていってな…読み方を変えると『てぎれ』とも読めるんだよ」


    アルミン「『てぎれ』…?…っあ!」


    ユミル「分かるか?『繋いだ』『手が切れる』んだ」


    アルミン「…」


    ユミル「まぁお前ら位親しい間柄なら一言添えて渡せば問題はないが…用心に越した事はないだろうな」


    アルミン「うぅん…どうしよう…」


    ユミル「消耗品は駄目なのか?」


    アルミン「無くなっちゃう物はあんまりなぁ…」


    ユミル「まぁ…一生ものの贈り物なんてのは…深読みすると悪いイメージと良いイメージを併せ持ってるもんも多いからな…」


    アルミン「…高くてもいいからさ…何かないかな」


    ユミル「どれくらい金持ってるんだ?」


    アルミン「結構貯めてたから…これくらい」


    ユミル「成程な…これだけあれば高価なアクセサリー以外なら贈り物には困らないな」
  43. 48 : : 2015/11/15(日) 23:07:20
    アルミン「二人に買うから…ずっと貯めてたんだよね」


    ユミル「お前欲しいものとかないのか?」


    アルミン「うん…欲しいと言っても本くらいだから値も張らないんだ」


    ユミル「…オッケー…一緒に良いの探すか」


    アルミン「うん!」


    ユミル「さて…何かいいものはっと…ん?」


    ユミル「何でこんなに東洋の物らしいのが置いてあるんだここ?」


    店員「あぁ…ウチは東洋の人間とかかわりの深い店でね…東洋の人間が殆どいなくなっちまうまで物での取引が何度かあったんだ…今はもう残ってるもんも少ないが…」


    ユミル「丁度いいな…ミカサのはこっから選ぶか…お?」


    アルミン「…?どうしたのユミル?」


    ユミル「…こいつは…」


    アルミン「…『櫛』?」


    ユミルが手に取ったのは


    丸みを帯びた半月状の櫛


    ユミル「ちょっと聞きたいんだが…これって中古か?」


    店員「お?…そいつは未使用品だよ、保証する。箱もついてるし…東洋の植物から作った『櫛』だ」


    ユミル「…」


    ユミル「…ミカサのプレゼントはコイツがいいな」


    アルミン「でも…櫛は東洋だと縁起が悪い…とは本で読んだことあるけど…」


    ユミル「安物の櫛ならな…コイツは『つげ櫛』っつって…丈夫で手入れをすれば長持ちする…文字通り『一生』な」

                   く  し
    ユミル「『櫛』は本来東洋では『苦』『死』を連想しちまうから好まれないんだが…」


    ユミル「コイツは『硬くて』『丈夫だから壊れない』…『固くて壊れない絆』と取ることもできる」


    ユミル「『苦境』や『死線』に負けない…」


    ユミル「『固く壊れない関係』…お前らにぴったりじゃねぇか」


    アルミン「………うん、これにするよ」


    店員「へぇ…詳しいんだね」


    ユミル「ええ…まぁ」


    ユミル「後は手入れ用に…『椿油』…はねぇから…『オリーブオイル』を買ってやれ、手入れの方法は私がミカサに教えてやる」


    アルミン「わかった」


    ユミル「次はエレンだな…」


    何でこんなにユミルは詳しいのだろうか


    僕も多く本は読みこんでるつもりだけど…それ以上だ


    ユミル「エレン…は何がいいんだろうな」


    アルミン「うーん、何か意味のあるものが送りたいよね」


    ユミル「パッと思いついたのが…刃物なんだが…」


    アルミン「…刃物?」


    ユミル「…まぁ…文字通り『運命や困難を切り開く』…そうイメージしただけだがな」


    アルミン「…うん…それで行こう」


    ユミル「いいのか?」


    アルミン「うん、僕たちは壁の外に出たらいくつもの『困難』にぶつかるだろうからね…切り開いてもらわないと」


    ユミル「そうか」


    アルミン「それに…鉛筆を削るのにも使えるから、『勉強もして貰わないとね』」フフ


    ユミル「ハハハ…ならこいつがいいな、東洋の物だから…珍し過ぎて盗まれることもない」


    手に取ったのは折り畳みのナイフ


    黒く塗られた真鍮の柄


    白く光る刃


    シンプルを突き詰めた


    機能美…そうとしか言い表せない見た目


    アルミン「何か書いてあるね」


    よくわからないが…作った人の名前なのか、このナイフの名前なのか…


    柄の部分に彫り込んである


    ユミル「東洋の言葉だろうな」


    アルミン「そうだね…ミカサならわかるかな?」


    ユミル「いや…アイツは特別に何か教えられてるわけじゃないみたいだし…読めないんじゃないか?」


    アルミン「まぁ…読めたから何かって事でもないんだけどさ、これにするよ」


    アルミン「ありがとうねユミル」


    ユミル「どういたしまして」


    ---
    --



    エレン「お、帰って来たぞ?おーいアルミーン!」


    アルミン「あれ?皆待ってたの?帰ってよかったのに」


    ミカサ「帰っても特にすることもない…だから待ってた」


    アルミン「そうなんだね…そうだ、エレン」


    エレン「ん?何だ?」


    アルミン「はい、これ」


    エレン「お?」ガサガサ


    エレン「コイツは…ナイフか?」パチン


    アルミン「うん…君への贈り物」


    エレン「何か彫ってあるぞ?」


    アルミン「東洋の物だから…東洋の言葉みたい」


    エレン「分かるか?ミカサ」


    ミカサ「…残念ながら分からない」


    エレン「そうか」


    ミカサ「でも…人に刃物を送る意味の一つは知っている」


    エレン「意味なんてあるのか?」


    ミカサ「『運命を切り開く』」


    エレン「っ…」


    アルミン「君とは…これからも一緒に戦っていくからね」


    エレン「…アルミン」


    アルミン「これからもよろしくねエレン」


    エレン「………あぁ…よろしくな!」
  44. 49 : : 2015/11/16(月) 02:47:51
    アルミン「それで…これがミカサへの贈り物」


    ミカサ「これは…桐の箱だろうか…」


    アルミン「うん、開けてみて?」


    ミカサ「…これは…」


    アルミン「櫛だよ」


    ミカサ「凄い…綺麗な模様…」


    アルミン「それも東洋の櫛みたいでね、丈夫だし手入れをすれば長持ちするから一生使えるものなんだ」


    アルミン「それに…櫛も意味はある」


    ミカサ「分かっている…『逆境や困難に負けない固く結ばれた関係』…そういった意味もあったはず」


    ミカサ「でも…私が貰っていいの?…ユミルには悪くないのだろうか…」


    アルミン「櫛を選ぶキッカケをくれたのはユミルだよ?」


    ユミル「おう」


    アルミン「それに…ミカサ…君は僕にとって『とても大事な人』なんだ…だから…受け取ってほしい」


    ミカサ「っ……、わかった…受け取ろう…」ウツムキ


    アルミン「うん」


    ミカサ「私は…いつも…貰ってばかりだ」ポロ…ポロ


    俯いたミカサの顔から涙が落ちる


    アルミン「ミカサ!?」ワタワタ


    ミカサ「エレンには…マフラーを…そして…アルミンには…この櫛を…貰った…」


    エレン「…」


    ミカサ「『とても嬉しい』…『とても暖かい』…ありがとうアルミン」グス…ポタ


    涙で目を濡らしながら微笑みかけるミカサ


    アルミン「っ…」ジワ…


    つられて涙があふれてくる


    アルミン「…うん…こんなに…喜んでもらえて…よかったよ…」ポロ…ポロ


    エレン「っ…泣くなよお前ら…」ジワ…


    アルミン「ふふ…エレンも泣きそうじゃないか」ポロ…


    エレン「うるせぇ…つられただけだ…」グス


    ミカサ「アルミン…」グス


    ギュ


    と抱き寄せられる


    アルミン「ミカサ…?」


    ミカサ「アルミン…この櫛は一生大切にする…あなたに…一生付き添おう」クスン


    ミカサ「エレン…こっち…」


    エレン「…あぁ」


    エレンも抱き寄せられる


    ミカサ「あなたも…一緒…私達は…ずっと一緒…」


    アルミン「っ…ミカサ…」ポロポロ


    エレン「っ…あぁ…わかってる…ずっと一緒だ」ポロ…ポロ






    クリスタ「…」グスン…ウルウル


    ユミル「いい話だな…」






    アニ「…」ウツムキ


    ベルトルト「…少しつられちゃったよ」ジワ…


    ライナー「っく…うあぁ…」ボロボロ


    ベルトルト「ライナー…泣きすぎ…」クスン


    ライナー「…俺たちも…ずっと一緒だからな…俺たちも…ずっと…」ボロボロ


    ベルトルト「っ…あぁ………わかってる…」ポタ…


    アニ「っ…」ポロ…






    ユミル「まぁ…ここ普通の道だからめっちゃ目立ってるんだけどな…何だよこの状況…おい、お前らそろそろ帰るぞ…」


    ---
    --



    スタスタ


    ミカサ「…ユミル」


    ユミル「何だ?」


    ミカサ「あなたの事だ…櫛の事…気づいているんでしょ?」


    ユミル「…」


    ミカサ「男性が女性に櫛を送る意味…結婚の時に送った場合、意味は『共に死ぬまで添い遂げよう』といった意味にもなる」


    ミカサ「そして櫛を受け取った女性もまた添い遂げる気があるという事…」


    ミカサ「あなたとアルミンの関係は理解しているつもり…だからこそ…婚約ではないとはいえ櫛を受け取るのは迷ってしまった」


    ユミル「私はな…別にあいつを独占したい訳じゃ無いんだよ」


    ユミル「なんでかな…あいつが幸せで…私も納得できて…あいつも私を想ってくれるなら…」


    ユミル「あいつの好きな奴他に一人くらい増えてもよくね?って思ってな」


    ミカサ「…そう…」


    ユミル「事実お前は『アルミン』も『エレン』もどっちも好きなんだろ?」


    ミカサ「当たり前、片方だけなんて選べない…それに私には両方を受け入れて両方を愛するだけの器量もあるつもり」


    ミカサ「私もあなたと同じように独占欲が強すぎる訳でもない…私の事を想ってくれるのならそれでいい」


    ユミル「…成程ね…わかったよ」


    ユミル「でもアイツと二人きりになるタイミングも欲しいんだが?」


    ミカサ「それは本来私があなたに言うべきセリフ…あなたが決めていい」


    ユミル「じゃあ簡単に『月・水・金』が私で『火・木・土』がお前…『日』は…二人でアルミンと遊ぶか?」


    ミカサ「了承した、まずはあなたに染まり切ったアルミンを少し私に染めないといけない…」


    ミカサ「あなたとは仲良くなれそう」スッ


    ユミル「あぁ…これからもよろしくな」ガシ






    アルミン「っ!?」ゾク


    な…なに?鳥肌が…


    何であの二人握手してるの…?






    まぁ…いいか…早く帰って寝よう





    今日は…楽しかったな
  45. 50 : : 2015/11/16(月) 03:20:29
    以上で『アルミン「僕の好きな女性のタイプ?」』の執筆を終わります


    ※キャラ補足


    アルミン:ユミルが好きで今はもうご主人様と飼い犬のような関係、飼い犬ポジ。『M気質』


    ユミル:アルミンが好きだが独占欲が強い訳ではない、とはいえ大好きなことには変わりない、ご主人様ポジ。『S気質』


    ミカサ:エレン大好き、アルミンも大好き。ユミル公認のアルミンの愛人ポジ。『S気質』


    エレン:アニが大好き、対人格闘の自主練終わりは恐らく襲っている。『S気質』


    アニ:エレンが好き、可愛いものも好き、アルミンの性による悩み等相談役。『M気質』


    クリスタ:恋愛小説の影響で恋などの浮ついた話題が大好き、それでいて奥手。好きな相手は『不明』でSM属性も『不明』


    ライナー:兄貴ポジション、世話焼き。クリスタが好き、もしかしたら更に設定生えるかも。SM属性は『不明』


    ベルトルト:アニが好きでエレンがアニの事を好きなのは知っているが、関係の発展具合は知らない、基本落ち着いている。SM属性は『不明』


    こんな感じでしょうか…


    ミカサに関しては最初からエレンとアルミン両方が大好きという設定でした


    期待されているかわかりませんがこの続編は…書こうかな?と思ってるくらいです。


    最初はアルミンとユミルのエロを少し書いて終わらせるつもりだったんですが…


    思いつきのアイデアをぶっこんでいったらこんな事になりました


    書きためしようとも思ったんですが…入力しながらの方がアイデアでるんでほぼアドリブでした…


    おかげでこんな事に…






    しかしこんな作品に期待コメント等をくれた皆さまに圧倒的感謝を!


    こんな駄文を読んで暇をつぶしてくれた方にも感謝を!


    色々と回りまわったり口調の統一のミス等と反省点も多いですがなんとかキリのいいところで終わらせることが出来ました!


    ここまで読んでくれた皆さま、お疲れさまでした、そしてありがとうございました!


    また私の作品を読んでもらえることを祈っています!


    それではまた!
  46. 51 : : 2015/11/16(月) 05:45:12
    執筆お疲れ様でした(。-_-。)
    ユミル×アルミン、あんまりないので
    この際自分でかいてしまおうかと
    思っていたくらいなので、とても楽しめました!

    書き溜めとそうでない方式とでは結構迷いますよね。
    書き溜めて行く方ならある程度誤植も
    減らせるし、そう考えると
    どちらにもメリット有るのですが(°_°)

    ともあれ、
    各所にニヤリとしてしまうネタもあり、
    楽しく読ませて頂きました!
    続きも勿論期待してますね!
  47. 52 : : 2015/11/17(火) 09:51:09
    マジで段違いな面白さ、略してマダオでした!
  48. 53 : : 2015/11/17(火) 16:17:50
    >>52
    その略称は斬新ですねwカンツォーネさんw(゚o゚;;



    っと、、


    重複レス、失礼いたします。
    この度はまたまた興味深くも
    先行きが楽しみな新作有難う御座います(。-_-。)

    この場を態々お借りして伺いに来たことといえば他でもありません、
    既に知っておられる様でしたら蛇足としてスルー頂ければ幸いですが、、

    『ルビ』という素敵機能が御座います。

    たまに見かける

    仙人掌(さぼてん)


    この様なカナ振りのことでありますが、、字数間隔や振り方など、
    やってみるとなかなかおもしろいので
    是非とも使ってみることをオススメします^_^

    使い方は、上記の場合↑ですと


    ↓この様な感じで、
    仙人掌

    (さぼてん)


    合体させてしまうとルビ変換されてしまうので分断して改行しましたが、
    二つを合わせて一つの行にしてから、、
    左の語句の上に、右の半角カッコの
    中の語句がふりがなとして表記されます。

    ふりがなが下の単語より多すぎたり、
    入り組んだ漢字だったりすると
    潰れてしまうので注意です(゚o゚;;


    長文失礼しましたが、、知っておられたら得意げにどうもすみません´д` ;

    しかし私もこれを恩師なる先達の方々に教わって大分楽しみ方に
    彩りが添えられました。

    練習書きなどの際には是非
    私の雑談板でもつかってみてくださいませ。↓

    http://www.ssnote.net/groups/541/archives/3#bottom


    失礼いたしました(。-_-。)
  49. 54 : : 2015/11/17(火) 16:23:37

    改行していたはずなのに効いていなかった様ですので
    こちらで再度別の手段にて、、;

    [RUBY]仙人掌(さぼてん)[/RUBY]

    これでどうだ、、!?、、と、
    両脇のカッコ内の英字を半角小文字に
    するだけです。
    何度もすみません´д` ;
  50. 55 : : 2015/11/21(土) 06:19:22
    夢馬様!

    そんな素敵機能があったとは初めて知りました!


    使わせてもらいます!
  51. 56 : : 2015/11/21(土) 08:36:28
    >>まだまだお さん

    そんな、(゚o゚;;私めの呼称に“様”などとは、、分相応極まりないですよ
    ((((;゚Д゚)))))))


    いいえー、それもこれも
    ssnoteという場を常に良くしようと
    尽力して下さっている
    namusyakaさん達のお陰で御座いますよ。

    ルビ変換、本当に表現の幅が広がるので
    使ってみて楽しいです
  52. 57 : : 2015/11/21(土) 08:36:57
    ↑分不相応!です((((;゚Д゚)))))))
  53. 58 : : 2015/11/21(土) 17:58:59
    こんにちは
    とても愉しく読ませて頂きました!

    キャラの壊れもなく、そんな中でオリジナリティがでていて面白かったです。
    エレンが女装したアルミンに気付かない所や「お ま た せ 」の所ではニヤニヤしてアルミンが贈りもの贈る時は微笑んでました。

    続編、期待します!
  54. 60 : : 2015/12/15(火) 01:19:32
    凄く面白かったです、お疲れさまでした!
  55. 61 : : 2020/10/28(水) 13:17:01
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
madamadao3051

まだまだお

@madamadao3051

「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場