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この作品は執筆を終了しています。
With sorrow and love〜悲しみと愛と
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- 1 : 2015/10/26(月) 01:04:43 :
- http://www.ssnote.net/archives/40487#bottom
↑前作の続編的な感じです。
前作読んでもらった方がわかりやすいかも。
短編です。
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- 2 : 2015/10/26(月) 11:18:04 :
- 期待してます。自分のペースで頑張ってください!
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- 3 : 2015/10/26(月) 20:04:25 :
- >>2さん
ありがとうございます!頑張りまーす
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- 4 : 2015/10/26(月) 20:04:44 :
私の愛した人は死んだ。
人類に勝利と自由を残して。
私にエレナという子どもを授けて。
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- 5 : 2015/10/26(月) 20:27:31 :
………………
……………
…………
………
……
…
私は1度家族を失った。
同時に心も失った。
私の心は冷え切った。
でもその時にエレンが私を生き返らせてくれた。
私の心を温めてくれた。
大切にしていたであろうマフラーを私に巻いてくれた。
世の中捨てたもんじゃない、と思えた。
私はこの時、恋をしたんだろう。
無鉄砲で喧嘩っ早いけど正義感はつよく、仲間思い。
この時が1番幸せだっただろう。
エレンがいつも一緒にいる。
家に帰ればカルラさんとグリシャさんかまっていてくれる。
いつまでも続いていてほしかった。
でもそれも長くは続かなかった。
またの平和は消え去ってしまった。
超大型巨人が壊した壁によって。
私は何度家族を失えば良いのだろう。
お母さん。お父さん。
カルラさん。
そして、
エレン。
もう私は家族を失いたくない。
今の私の家族はここにいるエレナと104期生の皆だ。
今度こそ失わないように……
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- 6 : 2015/10/26(月) 20:48:35 :
ある日ー
エレナ「おとしゃ!!」
ミカサ「え?」
エレナ「おとしゃ!!」
エレナが満面の笑みでこっちに向かってくる。
ミカサ「なにいってるの?これはお母さんだよー」
エレナ「ちわう!おとしゃ!!いる!」
ミカサ「はいはい。」
エレナは時々かまってほしさで嘘を言う。
キィー…
ドアの開く音がした。
だれだろう…
玄関にひっぱっていくエレナを抱いてみにいく。
ミカサ「誰ですか?どうされま…」
これは…夢?幻?
エレンが…玄関にたってる…どうして…
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- 7 : 2015/10/26(月) 20:49:23 :
- エレン「よう。」
ミカサ「私は夢か幻をみてるの?……夢でも幻でもなんでもいい!会いたかったよぉー」
エレン「夢でも幻でもない。ちゃんと生きてるから。ごめんな。」
チュッ…
ミカサ「…んー…ちょっと、いきなりはズルイよ…///」
涙が溢れてくる。
エレナは不思議そうに泣いている母親を見ていた。
サシャ「ミカサーどこですかー?待ちくたびれましたよー…あ、こんなところにい…」
「え?エレン⁉︎なんでこなとこにおるんね?エレンは死んだんちゃうかったんけ⁈」
サシャは驚きのあまり口調が変わっている。
エレナはサシャに喋りかける
エレナ「アシャ。おとしゃよ!」
サシャ「そうだね…グスッ…お父さんだね…」
サシャも驚きのあまり涙している。
バタバタ…
アルミン「ちょっと!エレンってどういうこと?」
ジャン「死に急ぎ野郎だと⁉︎」
リヴァイ「どういうことだ」
皆の声が聞こえる。
エレン「皆、久しぶり」
ジャン「おい、死に急ぎ野郎!生きてんだったら今までなにしてた!ミカサがどれだけないていたか…
生きていてよかった…」
アルミン「エレン?本物?」
コニー「なぁ、俺が状況をわからないのって、俺がバカだからか?」
ジャン「ちよっと黙っとけ、バカ」
リヴァイ「おい、エレンよ。どういうことだ。」
ハンジ「ちょっと!どういうことかきかせて!」
エレン「はい。わかりました」
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- 8 : 2015/10/26(月) 22:44:24 :
- ……………
…………
………
……
…
エレン「では、お話させてもらいます。」
ーーーー
確かにあの時俺は処刑されました。
そのあと気がついたら、森の中でした。
その時は自分でも困惑しました。
自分は死んだはずなのですから。
切られた服からは手や足が伸びていました。
多分俺は巨人の能力で再生したんだと思います。
うなじを削がれているのに生きている例は初めてだと思います。
なんとなくの状況をつかんでから俺は森から出ようとしました。
森の中にいては死んでしまうから。
何日か川に沿って歩くと、小さな村にたどりつきました。
俺は憲兵に通報されるの覚悟で家を訪ねました。
そうしたら、偶然その家の人は俺の処刑に反対していた方で俺を迎えいれてくださいました。
その家で何日か過ごしてから、皆のところに行こうかと思いましたが、今いって捕まっては困るのでほとぼりが冷めるまでその家でしばらくの間過ごさせてもらいました。
あ、今も結局その家に住んでいるんですけどね。
そこでおれは仕事を紹介してもらいました。その人が働いている商会です。
そこの人はとても親切で俺のことも黙ってくれていたし、俺を仲間として受けいれてくれました。
その人は戸籍がなかったら困るだろう、ということで新しい戸籍も用意してくださいました。
だから、おれは今は戸籍上はエレン・イェーガーではありません。
でも皆の中ではエレン・イェーガーにしておいてください。
本当は今日はこっそり皆の様子を見に来る予定だったんです。
今までも3〜4回くらい見にきていたんです。前に来たのは、エレナが産まれて2〜3ヶ月位の時だと思います。
その時はこれで、最後にしようと思っていました。
でも、どうしても大きくなったエレナを一目みたくて、きたんです。
それと、ミカサは4歳までは半年毎に祝う、といっていたから、こっそりプレゼントだけ置いて行こう、と思っていました。
皆に顔を見せない方が賢明だと思って。
世間的にはもういない父親の存在を知ってしまったらエレナはきっと複雑な心境になってしまうし、みんなにも迷惑をかけてしまうと思ったから。
だから、今日はプレゼントをこっそり置いて帰ろうと思っていたんです。でも、エレナに見つかってしまって…
これが今までの大まかなことです。
ーーーー
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- 9 : 2015/10/26(月) 23:17:44 :
- 皆神妙な顔をしている。
私もよく理解できていない。
ただ、分かるのはエレンが生きていて、エレナのためにプレゼントを持ってきてくれた。エレナのことを考えていてくれた。
リヴァイ「エレンよ。いまのお前の名はなんと言うんだ。」
エレン「…言った方がいいですか?今の名前をいってしまうと、皆の中で、エレン・イェーガーでなくなってしまうような気がして…」
ジャン「バカかよ。お前の名前が変わろうとも俺らの中ではずっとエレンはエレンだよ!」
サシャ「そうですよ!」
エレン「…ありがとう、皆。」
「今の俺の名前はキルト・サイアといいます。」
ハンジ「へぇ…キルト、か。良い名前じゃん!」
エレン「ありがとうございます。」
「あ…もう時間が…そろそろ行きますね。」
ミカサ「え?もういくの?これからここでいるんじゃないの?」
エレン「ごめん。俺はもうエレンじゃないんだ。仕事もある。
それに、もしなにかあったらみんなに迷惑をかける。
だから一緒にいることはできないんだ」
ミカサ「そんな…一緒にいてよ…やっと会えたのに…」
エレン「ほんとごめん。だけど…これが俺の選んだ道なんだ。」
「そうだ、ハンジさん、絵得意でしたよね?おれとミカサとエレナの3人の絵、書いてもらえませんか。」
ハンジ「もちろんだよ。」
ーーー
ハンジ「はい、描けたよ。」
エレン「本当にありがとうございます。宝物にします。」
「では…そろそろ…」
コニー「おい、本当にいっちまうのかよ。」
エレン「あぁ…すまない。」
「じゃあな。」
エレナ「おとしゃ。」
エレン「…じゃあな、エレナ。」
キィー、バタン…
私は忘れない。
あのさみしさを含んだ笑顔を。
そのあとエレンが来ることはなかった…。
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- 10 : 2015/10/26(月) 23:21:09 :
- 15年後
ローゼ市
私はお父さんのことを知らない。
お母さんに聞いても、あんまり教えてくれない。
きっと、なにか複雑なことがあるんだろうね。
ただ、1つだけ鮮明に覚えている。
お父さんがわたしに向かって笑っている。
これだけだ。
あと知っているのは部屋に置いてあるお母さんと3人で写っている絵。
それと、最近お母さんが私にくれたネックレス。
昔、お父さんが私が17歳になる半年前に渡してやってくれ、といったんだって。
なんで半年前なんだろう…
それにしても今日は人が少ないな。
全然人とすれ違わない。
そろそろ私も働く年になった、ということで面接にこの市まできたのだ。
お母さんは調査兵団で兵士長として壁の外の調査にいっている。来年には副団長になるらしい。34で副団長か…若いな。
私は昔から助産師なりたかったからお母さんに調査兵団に入らないか、と聞かれたときも断って学校にいった。
今日はローゼ市でもそこそこ大きめの病院にきた。
でも、田舎の街の病院だからそんなめっちゃ大きい訳ではないけどね。
ーーー
あー面接終わったぁー
多分いけるだろう。
お母さんにお小遣いもらってきたし、なんか食べて帰ろう。
テクテクテク…
あ、ここの店美味しいんだ。入ろう。
ガチャ…
<イラッシャイマセー
適当に空いている席に座る。中はすっからかんだ笑
えーっと、なににしようかなー…
ガチャ…
<イラッシャイマセー
お、また客が来たぞ。
<ブチョウ、アソコデイイデスカ?
<アァ。チュウモンシテカライクヨ。
へぇー、部長さんか。けっこうなお偉いさんだねー。
私、人の話聞くの好きなんだ〜
けっこうな悪趣味です笑
…ん?なんかおとしたぞ。紙か。絵だ。拾って声をかけようとした。
でも声が出なかった。
私の家にある絵とまるっきり同じだったから…
これってもしかして……
エレナ「…お父さん?」
〜The end〜
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