ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

Nightmare to revive〜revi side〜

    • Good
    • 1

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2015/10/25(日) 10:08:52
    気がつくと俺は森のなかにいる。
    下から声が聞こえる。
    下を見ると…
    エルド
    グンタ
    オルオ
    ペトラ
    エレン

    そしてその中心には
    俺が。

    なぜ俺がそこにいる。

    なぜ俺は上から見ているんだ

    それになぜ

    こいつらは……もう……


    ペトラ「なんで…まだ30秒もたってないのに」

    ペトラ!!やめろーー!

    届くはずがないとわかっているが気がつくと叫んでいる。


    グシャ…

    オルオ「殺してやる!!」
    ……


    グシャ…
  2. 2 : : 2015/10/25(日) 21:12:42

    周りの風景が変わっている…?


    これはいつだ?








    ………壁外調査の後か?

    「兵長!巨人を絶滅させてください!!!」

    町の住民の声が聞こえる。
    自分の周りを見ると見慣れない顔ばかりだ。


    そうだ、思い出した。これは…巨人を絶滅させた時の壁外調査だ。

    「兵長!早く巨人を絶滅させてください!」

    「「「「そうだ!!!」」」」

    住民の視線の先には…エレン。


    そうだった。こいつは巨人になれるんだ。

    おまえら、調子がよすぎるぞ。利用するだけしていらなくなったら即ポイかよ







  3. 3 : : 2015/10/25(日) 21:35:06
    …………
    ………
    ……


    また変わった。

    また俺は上から見ているだけだ。

    憲兵「エレン・イェーガーを処刑する。日時は明後日の正午からだ。
    処刑人は…リヴァイ兵長、あなたにやってもらいます。」

    これは………


    あのときか。
    憲兵が淡々と要件を告げる。
    エルヴィンは後ろですまなさそうな顔をしている。

    憲兵「エレンは処刑日まで地下牢で監禁する。」

    「あとくれぐれもエレンを逃がそう、などと考えぬように。逃がそうものなら、調査兵団の命はないものと思え。」

    憲兵がでていく。

    皆怒りで震えている。

    ミカサ「…んで。なんで!なんでエレンが処刑されるんですか!おかしいじゃないですか!あんなに人類の役に立ったのに…っ!いらなくなったら即すてるんですか⁉︎なんでみんな私の家族を奪っていくんですか…」ポロポロ

    ミカサが泣きながらエルヴィンに詰め寄る。

    エルヴィン「すまない…私にはどうすることもできなかった…助けようにもどうすることもできなかった…」


    リヴァイ「おい、どういうことだ。エルヴィン。俺が処刑人だなんて。部下を殺せってどういうことだよ。」

    エルヴィン「すまない。本当にどうすることもできなかったんだ…謝って済む問題でないことはわかっている。お願いだからわかってくれ…」


    エルヴィンの声が震えている。
    ハンジは部屋のすみで声を殺して泣いていた。






  4. 4 : : 2015/10/25(日) 21:35:51
    …………
    ………
    ……



    また変わった。


    また俺は隣から見ているだけだ。
    これは馬車のなかか?


    これはいつなんだ?




    ……エレンの処刑の日だ。



    1番思い出したくない日だ……


    なぜ思い出すんだ。なぜ…





    エレン「兵長。そんなに暗い顔しないでください。」

    エレンが俺に話しかける。

    リヴァイ「俺はもともとこういう顔だ」

    エレン「すみません。」

    「兵長、俺を処刑した、ってことを負い目に感じないでくださいね。」

    リヴァイ「…」

    エレン「まぁ、しようがないですよね。巨人がいなくなった今、俺はいつ爆発するかわからない爆弾のようなものですもんね。」


    「…………ただ、少し悔しいです。俺はまだ海を見ていません。氷の大地も、炎の水も、砂の大地も…」

    「兵長。一つだけお願いがあります。」

    リヴァイ「なんだ。」

    エレン「俺の代わりに、海や、氷の大地や、砂の大地を見てきてください。で、また話を向こうで聞かせてください。」

    「でも、早くこっちには来ないでください。何十年も経ってから来てくださいね。早く来たら恨みますからね。」


    リヴァイ「あぁ。わかった。約束しよう。」


    エレン「あと…ミカサのこと、お願いします…本当はおれ…ミカサのこと好きだったんです…でも伝えられなかった…それが1番の心残りです…」

    エレンの目からは涙が溢れていた…


    「兵長…やっぱりもうひとつだけ、お願いです………」
  5. 5 : : 2015/10/25(日) 21:36:44
    …………
    ………
    ……



    また変わった。まだ話の途中だったのに。




    ワァァーーワァァーー



    処刑場……

    下に俺がいる。今回も俺は見ているだけか。

    俺がブレードを構える。

    目を閉じようとしたが、閉じることができない…



    嫌だ、やめてくれ。見たくないんだ…


    お願いだから……


    やめてくれーーー!!!!



    …………………………
    ………………………
    ……………………
    …………………
    ………………
    ……………
    …………
    ………
    ……




  6. 6 : : 2015/10/25(日) 21:56:03
    …………………………
    ………………………
    ……………………
    …………………
    ………………
    ……………
    …………
    ………
    ……





    …ガバッ

    リヴァイ「またか…」


    リヴァイはあの日…エレンの処刑日以来悪夢にうなされているのだっ
    た。
    眠れぬ日々。眠れる日には悪夢。


    何ヶ月たっても良くならない。


    いつまでたっても癒えぬ傷…

    いつになってもよみがえってくるあの悪夢…


    リヴァイが今まで1人で抱え込んでためてきた苦しみは心を壊すのに充分すぎる量だった。



    エレンを処刑した日にリヴァイの心は壊れてしまった。
    部屋に帰るなり立ち上がる気力もなくなり、ずっと部屋にこもりっぱなしであった。

    ろくなものも食べず、リヴァイの顔は死人のようだった。
    ハンジやエルヴィンは心配して毎日部屋に来て、食事を食べさせようとする。
    だが、リヴァイは食事を食べることができなかった。


    部下を殺してしまったという負い目。
    愛した人を自分の判断ミスで殺してしまった。
    それに、遺体ももってかえることができなかった…


    リヴァイはこの状態がずっと続いているのだ。
    幸い仕事らしい仕事はない。たまにくる書類整理だけだ。







    考え事をしていると久しぶりにハンジが来た。

    ハンジ「あ、リヴァイ。今日は起きてたんだ。最近私が来たとき毎回ずっと寝てたからねー。まぁ、最近は食事もちょっとずつ食べてるし〜」

    こいつのいつもの変わらないテンションにはすこし救われる。

    ハンジ「そんでさ、今日ミカサのところにいかない?」

    リヴァイ「ミカサ?」

    ハンジ「うん!」


    いけるわけがない…おれは…あいつの愛してる人を殺したんだ…


    ハンジ「ミカサがさ、つい最近赤ちゃん産んだんだって。」

    リヴァイ「は?赤ん坊?」


    ハンジ「そだよー」

    リヴァイ「ちょっとまて。どういうことだ」

    ハンジ「だーかーらぁー、ミカサが赤ちゃん産んだの。だからいこうって」

    リヴァイ「いや、そうじゃなくて、誰の子だ?」

    ハンジ「気になるんだったら行こう」


    リヴァイ「……あぁ。」
  7. 7 : : 2015/10/25(日) 21:57:49
    期待
  8. 8 : : 2015/10/25(日) 22:53:36
    ー旧調査兵団本部

    ミカサたちはここに新リヴァイ班のメンバーと住んでいた。

    リヴァイは、ミカサに会いにいく、といったものの、合わせる顔がなくて結局長い間くることができなかった。

    中からは笑い声が聞こえる。

    窓から中を覗くと1人の小さな女の子が皆に囲まれていた。
    黒髪の、金色の瞳の女の子。

    ーー

    アルミン「エレナー!こいつが馬面!」

    ジャン「おいこら、アルミン!なに教えてんだ!」ゲシッ

    アルミン「グフッ…はい、エレナー、いってごらーん」

    エレナ「うーあーつーらー?」

    ジャン「あああぁぁぁ…アルミン!どーしてくれんだよぉぉぉー」シクシク

    エレナ「アーウーミン。アーウーミン。」

    アルミン「どーしたんだい?」

    エレナ「アシャ。アシャ。」

    アルミン「あぁ、サシャね。サシャはウサギさん捕まえにいってるからねー」

    ミカサ「ジャン、騒がないで。」

    ジャン「…すまん。」

    エレナ「オニー、オニー!」

    アルミン「あぁ、コニーもいまお出かけ中だ。」


    エレナは力遊びをしてくれる人がいなくて不満のようだ。


    アルミン「エレナ、これは誰?」

    エレナ「おかしゃ!」

    ミカサ「よくできました!」

    アルミン「じゃあ、これはだーれだ」

    アルミンは一枚の絵を出した。

    エレナ「おとしゃ!おとしゃ!」

    ミカサ「よくできました。エレナ、この人はね、お母さんの大好きだった人なのよー」


    ーー

    リヴァイ「あいつら、幸せそうだな。」

    ハンジ「あぁ。」

    リヴァイ「なぁ、エレナって、もしかして…エレンの子供か?」

    ハンジ「あぁ、そうだよ。」

    リヴァイ「いつのまに…」

    ハンジ「多分、最後の壁外調査の4ヶ月くらい前じゃないかな?産まれたのはエレンが死んでから5ヶ月後くらいかな。早産だったから大変だったらしいよ。」

    リヴァイ「ミカサ、お前はバカか。腹の子のことも考えて行動しろよ。壁外なんていってる場合か。」



    リヴァイはその時に一つ思い出した。
    そうだ…そういえばエレンに最後にもう一つ願い事をされていたんだ。
    海を見るのも、砂の大地を見るのもあの後すぐにしたが、もう一つの願い事を今まで忘れてしまっていた。



    ……
    エレン「ミカサに…この手紙渡してくれませんか。昨日紙を貰って書いたんです。見張りの人が話を分かってくれる人だったので…」

    「ミカサには、幸せになって欲しいので…俺のことは忘れて、と伝えてください。ミカサも好きなやつを作って幸せになれ、と。」
    ……


    エレン、お前は本当に鈍感だな。子供まで作っといて。
    ミカサがお前のこと好きなのくらい普段の態度みてりゃわかるだろ、普通。

    リヴァイ「よし、入るか」

  9. 9 : : 2015/10/25(日) 22:55:27





    コンコンコン…

    <ん?だれだろーねー

    <「はーい」


    カチャ…




    アルミン「⁉︎兵長?ハンジさんまで!」


    「おい、アルミン!なんていった!」

    「兵長にハンジさんだって?」

    「早くはいってもらって!」

    アルミン「さぁさぁ、入ってください。」


    リヴァイ「あぁ。」

    リヴァイとハンジは中に入る。

    エレナ「??」

    「おかしゃ…おかしゃ」ギュー


    ミカサ「大丈夫よ。お母さんの知り合いよ。」ナデナデ

    「すみません、この子、人見知りが激しくて…」

    ハンジ「全然、急にお邪魔してごめんねー」

    ミカサ「いえ、いていただいて嬉しいです。この子も今日で1歳半なので、すこしお祝いしようとおもって。」

    リヴァイ「1歳半で祝うのか?」

    ミカサ「はい、昔うちの家では4歳までは半年毎に祝っていたので。」

    リヴァイ「そうか。…ミカサ、俺のことを恨んでいるだろう。」


    ミカサ「?なんのことです。エレンのことなら恨むなんて。下手な憲兵に殺されるくらいならあなたにやられる方が100倍ましだ」


    エレナ「あれー?」


    ミカサ「リヴァイ兵長とハンジ分隊長。」

    エレナ「りあ…りあへちょ?」

    「は…はじぶんたちょ?」


    ハンジ「なにこの子!可愛すぎる!///」

    エレナ「あ!アシャ!オニー!」

    アルミン「おかえりー!」

    サシャ「ただいまー…って兵長⁉︎」

    コニー「分隊長まで!どうなさったのですか」

    ハンジ「いやー、この子を見に来ようと思ってね〜(*^_^*)」

    エレナ「アシャ!オニー!」

    サシャ「エレナ!遊びましょう!」

    コニー「おう!エレナ、何したい?」


    エレナ「ひこき!ブーーン!」

    サシャ「じゃあ、あっちでやりましょう」

    バタバター

    キャーーワーー

    ハンジ「一気に騒がしくなったねー」

    「よし、私も参戦ダァー!」


    ー30分後ー

    皆「「「疲れたぁー」」」

    ミカサ「エレナ、お母さんたちちょっとお休みするから。向こうで遊んでいてね。」

    エレナ「あい!」

    パタパタ…


    ミカサ「皆、あっちで座っていて。お茶持っていくから。」

    アルミン「おっけー」


    ワイワイガヤガヤ…


    ミカサ「疲れたーでも楽しかったな。」


    ミカサはお茶を淹れながら呟く。

    隣の部屋ではエレナがパタパタと走り回っている。
    エレナは何故かドアのある部屋が好きなのだ。


    ミカサ「あ…茶葉がない。とりにいかなきゃ…」


    ガサガサ…



    キィー…



    ドアの開く音がした。だがミカサには聞こえていなかった。


    エレナ「あ、おとしゃ!!」

    「おとしゃ!!!」


    ミカサ「え?」








































    エレナ「おとしゃ!!」


  10. 10 : : 2015/10/25(日) 22:56:12
    〜fin〜
  11. 11 : : 2015/10/25(日) 22:58:45


    終わりました。
    最後意味わからないかもしれません。
    そこのことろは、また続編だすんでそっちみてください。それでわかること思います。
  12. 12 : : 2015/10/25(日) 23:44:57
    >>7さん
    ありがとうございます。
  13. 13 : : 2015/10/25(日) 23:47:24
    結局ハッピーエンド的な感じで終わらせました。
  14. 14 : : 2015/10/26(月) 01:10:44
    http://www.ssnote.net/archives/40517

    続編です。今書いているところですが。
  15. 15 : : 2015/10/26(月) 11:16:42
    期待..!勝手ながら続編も見させていただきますね
  16. 16 : : 2015/10/26(月) 20:02:21
    >>15さん
    ありがとうございます!続編も読んでくださるなんて…嬉しいです!

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
0421Chihiro

ファザム・アッカーマン@復活

@0421Chihiro

「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場