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  1. 1 : : 2015/10/20(火) 20:12:55



    パチパチパチ…パチパチパチ

    「おめでとうございます!」
    「素晴らしい論文でした!」

    ザワザワ…パチパチパチ…ザワザワ…



    「何か一言お願いします」


    所長「いやぁ、努力は必ず実るとはこの事ですな~はははっ」





    ────・・・・・────・・・・・────・・・・・







  2. 2 : : 2015/10/20(火) 23:51:28

    数日前・・・・・




    マルコ「クリスタ!」


    クリスタ「どうしたの?マルコ」


    マルコ「で、出来たんだ…!」


    クリスタ「出来た?…何が?」


    マルコ「もう、クリスタ忘れたの?前から論文書いてるって言ってたじゃん!」


    クリスタ「で、出来たの!?」


    マルコ「うん!……お陰でフラフラだけど…」フラー


    クリスタ「だ、大丈夫?」


    マルコ「はあ…良かったぁ…発表会に間に合って」


    クリスタ「明後日だっけ?」


    マルコ「うん!」


    クリスタ「あ、読んでいい?」


    マルコ「勿論!はい、どうぞ」


    クリスタ「ありがと~」



    ・・・・・────・・・・・────・・・・・────




    クリスタ「……ふぅ」


    マルコ「どう…?」


    クリスタ「すごい…本当に」


    マルコ「なんかクリスタに言ってもらうと安心するな~」


    クリスタ「!!な、なんで~?」


    マルコ「なんでだろ…」



    ーガチャ



    クリスタ「あ、所長!」


    マルコ「所長!論文出来ました!」


    所長「ほぅ、そうか。」


    マルコ「良かったら読んでください!」


    所長「ああ、勿論だ」


    所長「お、クリスタ」


    クリスタ「はい!」


    所長「A社の事だが───」


    クリスタ「契約成功しました!」


    所長「流石だ」


    マルコ「えっ!あのA社と!?」


    クリスタ「うん!」


    所長「では、詳しい事は後日伝えるとA社に伝えといてくれ」


    クリスタ「了解です!」


    所長「マルコ、この論文じっくり読ませてもらうよ」


    マルコ「は、はい!」




    バタンー




    マルコ「それにしてもスゴイや…クリスタは」


    クリスタ「ははっ…私はマルコの方が凄いと思うけどなぁ」


    マルコ「なんで?」


    クリスタ「…ん~、私は、マルコみたいに論文書けないし…」


    マルコ「…僕はクリスタみたいに外での営業が全くダメだよ…」


    クリスタ「……暗くなったね…」


    マルコ「あ、うん」


    クリスタ「じゃあ!行きますか!いつもの店!」


    マルコ「ええ!今日も?」


    クリスタ「なぁに言ってんの~!当たり前でしょ!」


    マルコ「また僕の奢り…」ハァ


    クリスタ「いいよ、分かった。」


    マルコ「クリスタの奢り!?」


    クリスタ「割り勘ね!」


    マルコ「………ま、結局僕が払うんだろうなぁ」


    クリスタ「ほら~置いていくよ~」







  3. 3 : : 2015/10/21(水) 00:02:44



    ────────────


    カランカラン


    >らっしゃいませー!!!



    クリスタ「2人です~」


    >こちらのお席どうぞ!



    クリスタ「ふぅ!最初は生でいいよね」


    マルコ「あんまし飲んだら体に悪いよ」


    クリスタ「だーじょーぶ!少なくするから」


    クリスタ「すいませーん!」


    >はいー!


    クリスタ「生2つと、枝豆と、マルコ何にする?」


    マルコ「えっと、お刺身盛り合わせ」


    クリスタ「取り敢えずこれで」


    >生2つ!枝豆!刺し盛りいっちょー!



    クリスタ「マルコ最近寝てないんじゃない?」


    マルコ「あ~…うん、」


    クリスタ「マルコこそ体大切にしないと~」


    マルコ「お互い様だね!」


    >生2つですー!



    クリスタ「マルコの論文完成を祝って!」


    クリスタ,マルコ「「かんぱーい!!」」


    クリスタ「~~~~!!くぅぅうぅう!!」ゴクゴク


    マルコ「~~~!!ぷはぁ!!」


    クリスタ「いやぁ、最高だね」


    マルコ「ふぅ~!最高だね!」



    >枝豆と刺し盛りです!



    マルコ「クリスタはタコとマグロでいい?」


    クリスタ「うん!ありがと」


    マルコ「いえいえ、」


    クリスタ「枝豆一緒に食べようね」


    マルコ「うん!」


    クリスタ「すいませーん!生1つー!」


    >はいー!



    マルコ「早っ!!」


    クリスタ「いただきます」パクッ


    クリスタ「ああ…美味しい」


    マルコ「僕も、いただきます」パクッ


    マルコ「ん!美味しい」




    ────・・・・・────────・・・・・・・・・・



    ────・・・・・────・・・・・・・・・・────





    ー次の日ー





    クリスタ「うぁあぁあ!!遅刻だ!!」


    クリスタ「やばいやばいやばい!!」



    ーガチャ


    クリスタ「すいません!遅れまし───」


    ザワザワ・・・・・ザワザワ・・・・・



    クリスタ「……あの、リコさんこの人たちは」


    リコ「あ、クリスタ……警察だよ」


    クリスタ「何かあったんですか!」


    リコ「…………実は…」





  4. 4 : : 2015/10/21(水) 06:34:24







    リコ「マルコが死んだんだ」







  5. 5 : : 2015/10/21(水) 09:23:01


    クリスタ「……………」




    マルコが………死んだ…?
    いや、きっと聞き違い…!



    クリスタ「リコさん!マルコとはほんの数時間前まで一緒に────!」


    リコ「私も…信じられないよ」


    クリスタ「嘘…ですよね」


    リコ「───っ…嘘だったらいいのにな」


    クリスタ「…………っ」


    「えー、では1人ずつ署で話を聞かせてもらい…ます!」





    ────・・・・・────・・・・・────・・・・・



    ー署内ー




    「えー、クリスタ・レンズさんですね」


    クリスタ「はい…」


    「検死の結果マルコさんは何者化に殺された事が分かりました。」


    クリスタ「こ、…殺された?」


    「午前8:00から8:30の間、貴方どこにいましたか?」


    クリスタ「…電車の中です」


    「そうですか、」


    クリスタ「はい」


    「では、マルコさんに恨みを持っていた人物に心当たりは?」


    クリスタ「マルコに恨みを持っている人なんていないと思います!」


    「なぜ?」


    クリスタ「マルコは誰にでも優しくて…っ…うぅ…ひぐっ」


    クリスタ「すいません…」


    「いえ、……貴方とマルコさんは男女の関係にあったんですか?」


    クリスタ「…違います」


    「そうですか、以上ですありがとうございました。」


    クリスタ「いえ、」ペコッ



    ーガチャ


    バタンー





    リコ「クリスタ」


    クリスタ「リコさん」


    リコ「家まで送るよ」


    クリスタ「いえ!そんな…大丈夫です」


    リコ「いいから、ほら行くよ」









    ────・・・・・────・・・・・────・・・・・




  6. 6 : : 2015/10/23(金) 15:31:00



    クリスタ「あの、お茶でも……」


    リコ「いいよ、」


    クリスタ「そうですか」


    リコ「じゃあ、明日研究室で」


    クリスタ「はい」


    リコ「じゃあね」スタスタ


    ーガチャ


    バタンー



    クリスタ「はぁ……」ズルズル



    きっとこれは夢なんだ。

    起きて、研究室に行ったらいつも通りマルコが笑顔で────


    クリスタ「………」ポロポロ




    ────・・・・・────・・・・・────・・・・・



    クリスタ「……んっ……」


    クリスタ「あれ?…寝てた」


    クリスタ「……リコさんに明日休むって連絡しとこ」カチッ(携帯の電源を入れる音)


    クリスタ「…新着メッセージ?今日の朝」


    クリスタ「マルコから……?」


    ────────────
    差出人 : マルコ

    クリスタ、所長の論文を

    ────────────


    クリスタ「どういう意味…?所長の論文?」


    クリスタ「8:05ってマルコの死亡推定時刻…マルコ…一体何があったの」





    ────・・・・・────・・・・・────・・・・・







  7. 7 : : 2015/10/23(金) 15:36:04



    次の日



    クリスタ「おはようございます」


    リコ「おはよう」


    クリスタ「あの、所長は」


    リコ「ああ、所長は論文の発表会だよ」


    クリスタ「発表会…」


    リコ「何か所長に用があったのか?」


    クリスタ「はい、少し」


    リコ「帰ってくるのは多分…24:00過ぎてからかな?」


    クリスタ「そう…ですか」


    リコ「よし!仕事するか」


    クリスタ「はい!」





    ────・・・・・────・・・・・────────




  8. 8 : : 2015/10/23(金) 15:59:02
    ミステリーの展開と、題名の意味・・・
    とても気になります!

    期待です!!
  9. 9 : : 2015/10/23(金) 17:05:20
    >>8さん
    ありがとうございます!
  10. 10 : : 2015/10/23(金) 17:08:41
    とても意味深なタイトル…

    期待です!
  11. 11 : : 2015/10/23(金) 17:12:47

    ────・・・・・────・・・・・・・・・・────

    ────・・・・・────・・・・・・・・・・────


    リコ「ふぅ…お疲れさん…コーヒー飲む?」


    クリスタ「はい!」


    リコ「なんか、マルコがいないだけで静かだね」


    クリスタ「はい…」


    リコ「はい、どうぞ」コトッ


    クリスタ「ありがとうございます」コクッ


    リコ「あ、そういえば所長の論文選ばれたらしいよ」


    クリスタ「ええ!!所長凄いですね!」


    リコ「まぁ、その裏である噂もあるんだけどね」


    クリスタ「噂…ですか?」


    リコ「マルコの論文を盗作したんじゃないか…って噂。ま、あくまで噂だから」


    クリスタ「盗作…」


    リコ「あ!もうこんな時間!お先!」


    クリスタ「おつかれさまでしたー」


    リコ「ああ!」







    ────・・・・・────・・・・・────・・・・・



  12. 12 : : 2015/10/25(日) 01:00:57
    >>10さん
    ありがとうございます!
  13. 13 : : 2015/10/25(日) 01:13:10

    もし、その噂が本当だとしたら、


    マルコは口封じの為に殺された…?


    ま、…まさか…所長が?


    マルコの死因ってなんなんだっけ


    リコさんに聞いてみよ


    クリスタ「ええ…と、」カチカチ


    >ピロリン!


    クリスタ「リコさんだ……マルコの死因は絞殺…、ネクタイか何かで絞められた…。か」


    あ、そういや所長の論文は?


    所長の論文を読めば盗作かどうか分かるんじゃ…!



    >ガチャ

    クリスタ(ビクッ)


    所長「おお、クリスタまだいたのか」


    クリスタ「あ、あの…」


    所長「ん?」


    クリスタ「その…、所長の論文を見して頂けないでしょうか」


    所長「あぁ!これだ」


    クリスタ「ありがとうございます!」パラッ




    ────・・・・・────・・・・・────・・・・・


    所長「これ、コーヒー」コトッ


    クリスタ「ありがとうございます」


    所長「今から読むんじゃ時間が足りないんじゃないかい?」


    クリスタ「……時間…?」


    所長「ああ」


    所長「見つけたんだろう?盗作の証拠を」


    クリスタ「!!」


    所長「図星…か、」


    クリスタ「やっぱり…盗作していたんですね」


    所長「マルコの論文は素晴らしかった」


    クリスタ「な、…なぜ盗作を!」


    所長「この発表会で選ばれたら私は大学の教授になれるんだ」


    クリスタ「……それだけ…?」



  14. 14 : : 2015/10/25(日) 15:54:55


    所長「それなのに、マルコは私の盗作に気づいた」


    クリスタ「それで殺したんですか?」


    所長「仕方が…無かったんだ!」


    クリスタ「仕方が無い?」


    所長「そうだ」


    クリスタ「信じられない…っ」


    クリスタ「私、盗作のこと…」


    所長「言うな!」


    クリスタ「な、なんでですか!」


    所長「やめろ…やめろ」


    クリスタ「…っ…!」タッタッ


    所長「ま、待て!」ガシッ


    クリスタ「きゃっ!」


    所長「言われたら…困るんだ…」


    所長「今回の発表会は私のこれからの人生がかかっていたんだ」ググッ


    クリスタ「いっ…!」


    所長「どうしても…言うのならば」


  15. 15 : : 2015/10/26(月) 21:01:17
    所長「お前を殺すまでだ」


    クリスタ「殺…!」


    所長「そうだ…マルコと同じように首を締めて」ググッ


    クリスタ「か…っ!げほげほ」


    所長「ああ、お前悪いんだぞ」


    クリスタ「…う…があっ!~~~!」





    ────・・・・・────────────
    ────・・・・・────────────



    ミカサ「ねぇ、エレン」


    エレン「ん?」


    ミカサ「このクリスタって殺されるのかな」


    エレン「このまま進めば殺されるだろ」


    ミカサ「所長は?どうなるの」


    エレン「さぁ」


    ミカサ「サスペンスって最後には犯人が捕まるのじゃないの?」


    エレン「知らねーよ!」


    ミカサ「…むむっ」


    エレン「ま、仕方ないよな」


    ミカサ「え?」


    エレン「いや、クリスタだよ。気づかなければ殺されずに済んだのに」


    ミカサ「仕方ない…」


    エレン「ドラマの中の話だろ?そんなに落ち込むなよ」


    ミカサ「マルコもクリスタも友人に似ていたから…本当に友人が殺されたみたいで」


    エレン「ははっ…ミカサらしいな」


    ミカサ「あ、始まった」


    エレン「おう」



    ────────────・・・・・────
    ────────────・・・・・────







  16. 16 : : 2015/10/26(月) 21:02:04


    end


  17. 17 : : 2015/10/26(月) 21:04:03
    読んでいただきありがとうございました。

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