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座学 調査兵団特別授業
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- 1 : 2015/10/09(金) 16:05:21 :
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SS初挑戦です(*´∀`)
時系列等適当で、進行遅いと思いますが、生暖かい目で見守って下さいませm(_ _)m
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- 2 : 2015/10/09(金) 16:37:42 :
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【訓練兵団座学部屋】
キース「お前達!今日は調査兵団からの特別講師を招いての特別授業を行う!講師が来られるまで静かに待つように!」
訓練生一同「「「ハッ!!」」」
エレン「今日はやっと待ちに待った調査兵団の授業だな~。楽しみだぜ!」ワクワク
アルミン「フフフ♪エレンは調査兵団希望だもんね?」ニコッ
エレン「ああ、本当に楽しみだ!どんな人が来るんだろうな?」ニカッ
アルミン「先日の駐屯兵団の時はリコさんとイアンさん、前々日の憲兵団の時はまさかのナイル・ドーク師団長だったからね。今回も当たり障り無い、真面目な講師が来るんじゃないかな?」ニコ
エレン「ああ、そうかもな。」ニカッ
ミカサ「二人とも考えが甘いと思う。」ボソッ
エレン「何だよミカサ?何が甘いんだよ?」ジロリ
アルミン「?」
ミカサ「二人とも噂は聞いてるでしょ?」ボソッ
エレン「?」
アルミン「もしかしてミカサ、調査兵団は変人の巣窟っていう噂の事かい?」
ミカサ「・・・」コクリ
エレン「何言ってんだミカサ!あくまで噂だろ、バカバカしいぜ!」
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- 5 : 2015/10/09(金) 17:13:05 :
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アルミン「そうだよミカサ。考えすぎだよ。」ニコッ
ミカサ「・・だといいけど。」
エレン「フンッ、何しろ退屈じゃないのは確かだな!」
アルミン「そうだね。」ニコッ
ジャン「そんな事思ってんのはお前らだけだがなー。」
エレン「何だと!?」ガタッ
ジャン「だってそうだろ?死に急ぎ野郎のお前と違ってみんな内地行きの憲兵団目指して頑張ってるんだぜ?少くとも上位に入れなくても駐屯兵団希望する奴がほとんどだ。」
ジャン「だからわざわざ壁外に巨人の餌になりに行く調査兵団の授業なんて無意味って事だよ!理解したかバーカ!」ニヤニヤ
エレン「ああ、理解したぜジャン!お前が脳内快適お花畑の腰抜け野郎って事がな!」クワッ
ジャン「何だと!?」ガタタッ
エレン「やるのか!?」ガタタッ
アルミン「やめなよ二人と・・・も・・・」アワワ...
キース「静かに待てと聞こえなかったのか?」ゴゴゴゴゴゴ...
エレン「」アイアンクロー
ジャン「」アイアンクロー
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- 7 : 2015/10/09(金) 17:45:33 :
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アルミン(ハァ・・何で二人はいつもこうなの?)
キース「もうそろそろ時間だ!この二人みたいに騒がず静かに待つように!」クワッ
訓練生一同「「「ハッ!!!」」」
エレン「」チーン
ジャン「」チーン
コニー(エレン、ジャン・・・お前らが受けた痛み俺には良くわかるぞ!)シミジミ…
廊下から足音コツコツコツ...
キース「うむ、来たようだな。」
扉ガチャッ
???「はーい♪訓練生のみんな初めましてー♪」ニコニコ
訓練生一同「「「!?」」」
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- 8 : 2015/10/09(金) 18:55:14 :
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ハンジ「私が今日の講師をやらせていただく調査兵団分隊長のハンジ・ゾエだよー♪そしてもうひとり隣にいるデカイのが・・・」チラッ
ミケ「同じく調査兵団分隊長のミケ・ザカリアスだ。」
ハンジ「よろしくねー♪」
訓練生一同「「「ハッ!!!」」」ビシッ
ハンジ「みんな真面目だねー♪固くならずに今日はリラックスしていこーね♪」ニコニコ
訓練生一同「「「ハッ!!!」」」
ハンジ「まだまだ固いなー♪」チラッ
キース「・・・」
ハンジ「ところで、シャーディス団...ゲフンゲフンッ...教官殿は授業ご一緒に?」
キース「無論!他兵団の授業の際も訓練生の授業態度の監視も兼ねて見届けさせてもらった。今回も例外ではない!」キリッ
ハンジ「そうですか・・・。(これはまずい!!)」ハァ…
ハンジ(授業に乗じて色々試したい事があるのにシャーディス教官がいたらまずいなぁ・・どうしたものか…)
ミケ(ハンジが暴走しないように見張れとエルヴィン団長に念を押して言われているが、シャーディス元団長も居れば心強い!)
ハンジ(ピコーン♪)ヒラメキ!!
ハンジ「それでは授業始めます!始めは巨人の魅力と実験による考察について!!」クワッ
キース「」ビクッ!!
ミケ「」ビクッ!!
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- 10 : 2015/10/09(金) 19:49:04 :
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キース(な、何だと・・・!?)アセダラー
ミケ(来なきゃ良かった・・・)アセダラー
キース(ハンジの終わる事無き巨人話を教官になってまで聞くのは御免だ!禿げた原因のストレスの一つだ!)アセダラー
ハンジ「それではまず…キース「待て!!!」
ハンジ「何でしょう教官殿?(キタキタ♪)」ニヤリ…
キース「うむ、急ぎで片付けねばならん書類があるのを思い出した。今から教官室に戻るので後は任せたぞ!」ソソクサー
ハンジ「はい、お任せ下さい♪(計 画 通 り)」ニコニコ
ミケ(シャーディス元団長・・逃げたな・・)ハァ…
ハンジ「さてと・・・訓練生のみんな♪おっかない教官はいなくなったからリラックスしていこーね♪」ニコニコ
アルミン「エレン、何か面白そうな人だね。」コソ
エレン「ああ、わざわざ俺達に固くならないように気遣ってくれてるみたいだな。」コソ
ハンジ「みんなもう巨人の弱点やら立体機動での戦い方は嫌と言うほど習ってると思うから、
今日は調査兵団技術班の対巨人技術の実験を行うよー♪」ニコニコ
アルミン「ハンジ・ゾエ分隊長殿!」
ハンジ「ん?ハンジ先生って呼んでいいよー♪えーと、君はアルミン君だね?何かなー?」ニコ
アルミン「はい、最初におっしゃってました巨人の魅力と実験による考察の話は宜しいのでしょうか?」
ミケ(要らん事言うな!)クワッ
ハンジ「うーん、それも捨てがたいんだけどねー♪今日は実験実技メインで行くよー♪」ニコニコ
アルミン「はい、わかりました。」
ミケ(ハンジが巨人の話より優先させるのがあるのか?・・嫌な予感が・・・。)ゾクッ
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- 11 : 2015/10/09(金) 20:52:01 :
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ハンジ「じゃあ、まず班分けしようかなー♪ミケ!適当に五人一組に分けてよ♪」ニコ
ミケ「分かった・・・。」
スンスンスン…フンッ
クンカクンカ…フンッ
スーハースーハー…フンッ
訓練生一同「」
ハンジ「あははは♪ごめんねみんなー♪ミケは人の匂いを嗅いで鼻で笑う癖があるんだー♪気にしないでねー♪」ニコニコ
訓練生一同(((気になるわ!!)))
ハンジ「うん、班編成完了だね♪」
ハンジ「一班が、エレン、ライナー、ベルトルト、アニ、ユミルだね♪」ニコ
エレン「みんなよろしくな!」ニカッ
ライナー「ああ、頑張ろうな!」
ベルトルト「ああ、そうだね。」
ユミル「あーあ、クリスタと一緒が良かったぜ!」ツマンネー
アニ「・・・よろしく・・・。」
ハンジ「二班が、アルミン、コニー、サシャ、ジャン、ミカサだね♪」ニコ
アルミン「みんな頑張ろうね。」ニコ
コニー「実験って楽しいのか?」
サシャ「調理実習なら良かったです。」
ジャン「ああ頑張ろうぜ!!!(ミカサと一緒だぁー♪つまらない授業だと思ったが、ついてるぜー///)」チラッ
ミカサ「・・・。(エレンと離ればなれ…)」シュン…
ハンジ「で、最後三班が、クリスタ、マルコ、ミーナ、フランツ、ハンナだね♪」ニコ
クリスタ「よろしくね♪」ニコニコ
マルコ「うん、よろしく///」
ミーナ「がんばろーね」ニコ
フランツ「ハンナと一緒ならどんな実験もこなしてみせるさ!」キリッ
ハンナ「もぉーフランツったらっ///」テレテレ
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- 12 : 2015/10/09(金) 23:37:56 :
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ハンジ「はーい、それでは各班これ配るよー♪」ドンッ
エレン「これは・・・?」
アルミン「水と花・・・?」
ジャン(こんなもので生け花でもやるつもりか?やっぱり調査兵団はワケわからねーな・・。)
ミケ(何だか知らんが危険は無さそうだな・・・。)
クリスタ「見たこと無い花・・・でも良い香り♪」
ハンジ「じゃあ説明するねー♪まず各班のテーブルにあるのはただの水と壁外調査で採集した巨大樹の花だよー♪」ニコニコ
ハンジ「花をこうやって搾ると蜜が出るんだー♪」ギュー
ハンジ「この蜜を水に数滴垂らすと・・・」ポチャポチャ
ハンジ「あら不思議!巨大樹の花薫る美味しいジュースに大変身!!!」ドヤッ
訓練生一同「」シーン…
ミケ(馬鹿か?何の授業だこれ?)ハァ…
ハンジ「あれ・・?みんな反応薄いなー♪」キョロキョロ
マルコ「あのー、ハンジ先生」
ハンジ「はいっマルコ君!何だい?」
マルコ「ジュース作りが何の意味があるのでしょうか?」
ハンジ「良い質問だねマルコ君♪順を追って説明するねー♪」ニコニコ
ハンジ「この巨大樹の花の蜜は物凄く糖度が高いんだよねー♪そのままだと甘過ぎるから水に薄めて飲むと丁度良い甘さ加減のジュースとなり、壁外で疲れた体を癒せるんだよー♪」ニコニコ
ハンジ「まずはこのジュースでも飲んでリラックスして授業を受けてもらおうかなーって思ったんだー♪」ニコニコ
マルコ「あ、そうなんですね!安全性も問題無いですよね?」
ハンジ「あはは♪大丈夫、大丈夫!調査兵団の団員全員飲んでも大丈夫だったから安心してよー♪」ニコニコ
ミケ(何!?・・・あの会議の時に配ってたヤツか・・・油断ならねぇな。まぁ俺の鼻も危険を感じなかったから大丈夫だな。)
マルコ「すみません、色々質問して失礼しました。」ペコリ
ハンジ「疑問を持つ事は良い事だよー♪みんなも分からない事はドンドン聞いてねー♪」ニコニコ
ハンジ「じゃあ、各班ジュース作り始めよー♪」
訓練生一同「「「はいっ!」」」
エレン「ジュース作りかよ・・早く調査兵団の色々な話が聞きたいぜ・・・。」ハァ…
ライナー「じゃあ、エレンさっさと作って飲んでしまおうぜ!」ニカッ
エレン「ああ、そうだなライナー。」
ライナー「おいユミル、花を搾ってくれねぇか?」
ユミル「はぁ?めんどくせー!ベルトルさん頼むわー!」ポイッ
ベルトルト「え?・・ああ、いいよ任せてくれ。アニ、水取ってもらって良いかな?」チラッ
アニ「・・いいよ。」サッ
ベルトルト「ありがとう。じゃあ、搾る…ハンジ「あっ!!!それとこのジュースはねー、巨人は嫌うらしいんだー♪」ニコ
ライナー「!?」ピクッ
ベルトルト「!?」ピクッ
アニ「!?」ピクッ
ユミル「!?」ピクッ
エレン「?」
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- 14 : 2015/10/10(土) 11:50:51 :
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アルミン「ハンジ先生、巨人が嫌うとはどういう事でしょうか?」
ハンジ「はいアルミン君良い質問だねー♪それは前回の壁外調査で起きた事なんだけどね。休息時にこのジュースを飲んでたんだよねー♪その時に巨人に襲われちゃってさー♪」
ハンジ「もぉービックリしちゃって、ド派手にこぼしちゃったんだよねー♪巨人も私もジュースまみれになったんだよねー♪」
ハンジ「まぁそんな事より、食べられる訳にはいかないからさー、一旦立体機動で距離をとって身構えたんだよねー♪」
ハンジ「で、ふと巨人を見たら様子がおかしいんだよ。なんかねー、しかめっ面で苦しんでる様に見えるんだ。」
ハンジ「近くで観察しようとしたらさー、そのまま走り去ったんだよねー♪」
アルミン「それだけではジュースを巨人が嫌うという確証は無いのではないでしょうか?」
ハンジ「うんうん、これだけではそう思うよねー♪もう一つ考察要因があるんだよ。」ニコニコ
ハンジ「その後の帰還時にね、私の分隊の前方に三体の巨人が現れたんだよ。先陣だったから信煙弾撃って撃破に向かったんだけどさー。」
ハンジ「私を見るなり三体とも動きが止まってさー、先程の巨人みたいにしかめっ面になって反対方向に走り去ったんだよねー。」ニコニコ
ハンジ「遭遇した巨人が全部奇行種の可能性がゼロじゃないけどさ。巨人が走り去った原因がね、直接かかったジュースと私の服に染み込んだジュースの香りだと推測したわけだよー♪」ニコ
アルミン「なるほど・・・。ジュースの効果の可能性が高いと言うことですね。」
ハンジ「あくまで、推測の域だよー♪だから嫌うらしい、と言ったんだ♪」
ハンジ「まぁ、巨人に対する効果はこれからの壁外調査で回数重ねて実証するからさー♪今回は人畜無害の美味しいジュースって事で持ってきただけだからさ、さっさと飲んで授業しようよ♪」ニコ
ハンジ「さー、各班ジュース作ってねー♪」
訓練生一同「「「はいっ!」」」
ライナー(・・・あくまで推測の域だよな?)
アニ(花その物の香りに嫌悪感はないね・・。)
ユミル(くそっ!!変な飲み物持って来るなよなー。うぅ、不安だ・・・。)
ベルトルト(え、大丈夫だよね?花触ってるけど違和感無いし・・・。)オロオロ…
エレン「ベルトルト!早く搾ってジュース作ってくれよ!」ワクワク
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- 15 : 2015/10/10(土) 13:27:55 :
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ベルトルト「あ、ああ、分かってるよエレン・・・。じ、じゃあ、搾るね・・・。」ギュー
ライナー(・・・・。)ドキドキ…
アニ(ベルトルト・・・動揺が顔に出てるよ・・・。)ハァ…
ユミル(大丈夫だよな・・・?)ドキドキ…
エレン「どんな味なんだろーな♪」ワクワク
ポチャポチャ……
ベルトルト「これで良いのかな?出来たよ・・・。」ピクッ
ジュース「」イシュウ,ムワ~ン
ライナー「!!」ウグッ
アニ「!!」ウゥッ
ユミル「!!」ウゥッ
エレン「!!」ウグッ
ベルトルト「」チーン
ライナー「おいっ!ベルトルトしっかりしろっ!(こ、これは予想以上に臭せぇ!!)」ユサユサ
ベルトルト「!・・・あ、ライナーすまない・・・。(なんて事だ・・・一瞬で意識を刈り取られたよ。)」フラフラ…
ユミル(こいつはマジでやべぇー!!!)
アニ(なんて事だい!あの花からこんなものが精製出来るとは・・・)
エレン(な、なんでこんなに臭いんだ?人間には無害なんだよな?え?これ飲むの?人間にも無理だろこの臭いは!!!)オロオロ…
ライナー(こいつはまずい!こんな事で俺達三人の正体がバレる訳にはいかねー!まずは平常心だ・・・よしっ!!)キリッ
ライナー「出来たぞ!さぁ飲めエレン!!」ニカッ
エレン「え?」ピクリ…
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- 16 : 2015/10/10(土) 15:08:07 :
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エレン「なんで俺なんだよ?(冗談じゃねーよ!飲んでたまるか!)」クワッ
ライナー「ん?どんな味か気にしてたよな?(エレン、俺達と違ってお前は平気だろーが!)」
ベルトルト(ナイスだよライナー!このままエレンに処理してもらおう!)
アニ(私らは無理だからね・・・。)
ユミル(いい流れだ。そのまま飲んじまえエレン!)
エレン「うっ、俺がそんな事言ったか?(ヤベー、要らん事言ったわ!俺の馬鹿!)」
ライナー「確かに言ってたぜ!なぁみんな?」
ベルトルト「ああ、確かに言ってたよ。」
アニ「私も聞いたよ・・・。」
ユミル「興味深々に言ったじゃねーか!」
エレン「ぐっ・・・。(くそっ!このままじゃ飲まなきゃならねー!覚悟を決めるか!!!)」
エレン「よしっ!!」ドンッ
エレン「ベルトルト!このコップに注いでくれ!」クワッ
ベルトルト「ああ、分かったエレン!(よしっ!)」ニコ
ライナー(よしっ!!)グッ
アニ(ふぅー、一件落着だね。)
ユミル(助かった・・・。)
ベルトルト「はい、エレン。(臭いよぉぉ!!注ぐのも嫌だぁぁ!!)」プルプル…
エレン「ありがとうベルトルト!」
エレン(駆逐してやる!!・・・一滴残らずこの世から・・・・)クワッ
エレンのコップ「」イシュウ,ムワ~ン
エレン「…」ピクピク…
エレン(やっぱり無理無理無理無理ぃぃぃ!!!)ワナワナ…
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- 17 : 2015/10/10(土) 16:10:28 :
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ライナー「どうしたエレン?」
エレン「こ、これ、少し腐ってるんじゃねーか?臭せぇよ!(くそっ!この臭いは俺だけが感じてる訳じゃないはずだ!!)」クワッ
ライナー「何?(何だと?俺達が巨人だから臭う訳じゃないのか?)」ピクッ
ベルトルト(え?エレンも異臭を感じてるのか?)
アニ(・・・どういう事だい?・・・。)
ユミル(ん?元々腐ってたのか?)
エレン「ライナー、お前も嗅いでみろよ!!ほらっ!!」サッ
ライナー「!」ピクッ
エレンのコップ「」イシュウ,ムワ~ン
ライナー「うっ!た、確かに少ーし臭うな・・・。(超絶臭ぇぇぇぇぇ!!!)」ナミダメ…
ベルトルト「さ、最初から傷んでたんだね。」
アニ「そうみたいだね・・・。」
ユミル「なら、さっさと取り替えてもらえよ!(腐ってただけか・・・。)」
エレン「だいたいさぁ、ベルトルトも作った際に気付くだろー?異変感じたから、ふらっとしたんだろ?」ジロリ
ベルトルト「え?ち、違うよ!立ち眩みしただけだよ!異変に気付かなかったのは謝るよ!本当にすまない!」オロオロ…
エレン「まぁ、いいけどさー。(マジで良かったぜ・・・みんな臭かったんだな!)」
ベルトルト「じゃあ取り替えてもらうね!ハンジ先生!」
ハンジ「ん?何かなー、えーと、べ、ベルベロン君?」
ベルトルト「ベルトルトです。すみません、この花少し傷んでいるようなので取り替えてもらってもよろしいでしょうか?」
ハンジ「えー?花が傷んでるの?どれかなー?」スタスタ
ライナー「これです。このコップのジュース嗅いでみてください!臭いますよね?」サッ
ハンジ「どれどれ・・・。」クンクン…
エレン「臭いますよねハンジ先生?」ジー
ライナー「是非とも取り替えてください。」ジー
ベルトルト「ここからでも臭いますよ・・・。」ジー
ハンジ「?」
グビグビグビ………
ハンジ「ップハーーーー♪♪♪美味しーい♪」
エレライベルアニユミ「!!!?」ビクッ!!
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- 18 : 2015/10/10(土) 16:57:18 :
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ライナー(な、何ーー!!!)
ベルトルト(う、嘘でしょーー!!)
エレン(ど、どういう事だ!?)
アニ(あ、あれを美味しそうに!?)
ユミル(の、飲みやがったーー!!)
ハンジ「このジュース全然問題無いよ!まさか、君たち・・・」ゴゴゴゴゴ……
エレライベルアニユミ「」ビクッ
ハンジ「先生をからかってるんだよねー♪ハンジ先生にはそんなの通じないぞー♪」パァー
ライナー「そ、そうなんですよ!あはは、バレちゃったなー。(へ、変な疑い掛けられるよりこの勘違いに乗っておこう!)」アセアセ
ベルトルト「あはは・・すみませんハンジ先生。(と、とりあえずライナーに話を合わせておこう!)」アセアセ
エレン(訳が分からねー!ライナー達はハンジ先生をからかうために臭いって演技をしたのかよ?じゃあ俺だけがこの臭さを感じてるのか?)
アニ(ハンジ先生が我慢して飲んでるようには見えなかった・・・。やはり巨人にしか効果はないのか?いや、エレンも臭いと言ったし・・・。)
ユミル(くだらねー!ライナー達はからかうために臭い演技してたのかよ!じゃあ、私だけがこの臭さを感じてるのかー!くそっ!!)
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- 23 : 2015/10/10(土) 23:14:37 :
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ハンジ「もぉー、からかうんじゃないよー♪ほら、他の班はみんな美味しそうに飲んでるよー♪君たちも早く飲みなよー♪」ニコニコ
エレライベルアニユミ「!!」
エレライベルアニユミ「」キョロキョロ…
二班
コニー「サシャてめー飲み過ぎだぞ!何杯目だよ!俺にも飲ませろよ!」クワッ
サシャ「いいじゃないですかコニー。まだ沢山ありますよー。」グビグビ…
アルミン「コニー、僕がまた作ってあげるよ。それにしても壁外にはまだまだ知らない植物があるんだね。やっぱり世界は広いんだ!」ニコニコ
ジャン「プハーっ!!本当に美味しいなこれ!(ミカサの隣だから美味しさ倍増だぜ///)」
ミカサ「美味しい・・・」クピクピ
三班
クリスタ「クピクピ……ん~♪本当に美味しいねー♪」パァー♪
マルコ「う、うん、そうだねー///(天使だぁ・・・♪)」テレテレ…
ミーナ「あ、マルコ私にお代わり注いでー♪本当に美味しいよねー♪」ニコ
フランツ「美味しいねハンナ♪」キリッ
ハンナ「ええ、フランツ♪あなたが注いでくれたから本当に美味しく感じるわ///」テレテレ…
エレライベルアニユミ(((ふ、普通に飲んでる・・・)))
ハンジ「お代わりもまだまだあるからさー♪遠慮なく飲みなよー♪私はミケと教壇のとこで飲むからじぁあね~♪」スタスタ…
ライナー(・・・とりあえずハンジ先生は誤魔化せたが・・・エレンの奴、臭いふりして俺を試したのか・・・?)ジー
ベルトルト(ど、どうするんだライナー?エレンは演技だったのかい?ぼ、僕はどうすればいいんだ?)チラッ
アニ(もしエレンが演技だったら、ライナー、ベルトルトの二人はハンジ先生の前で臭いと発言してるからまずいね・・。傷んでるのを同調した私はなんとか誤魔化せるけど・・。)
ユミル(ま、どーでもいいが、本当に臭く感じてる私はぜってー飲まねーからな!!!)プイッ
エレン(ライナー達は、俺が冗談言ったと思って話を合わせて臭いふりしてたのか?ハンジ先生もミカサやアルミン達も平気で飲んでるし、俺だけがこの臭さを感じてるのか?くそっ!)ワナワナ…
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- 24 : 2015/10/11(日) 01:04:42 :
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エレン(ライナー達の真意が分からねー!ベルトルトの謝罪も演技か?うーん・・・カマかけて探ってみるか?よしっ!!)
エレン「ライナー、ハンジ先生騙されなかったなー!」ニカッ
ライナー「!」ピクッ
ベルトルト「!」ピクッ
アニ「!」ピクッ
ユミル(先生からかうんじゃねーよ!糞ガキが!)
ライナー「ああ、残念だったな!(エレンの奴、やっぱり演技かこの野郎ぉぉぉ!)」ニカッ
エレン「ああ、全くだぜ!(ライナーの奴、やっぱり話合わせただけかよ・・・くそっ!)」
ベルトルト(や、やっぱりエレンは演技だったのか・・・すっかり騙されたよ・・。)
アニ(驚いたよ、エレン。あんたがそんな馬鹿げた事やるなんてね・・・。ライナーとベルトルトがボロを出さなくて良かったよ。)
エレン「ベルトルトも迫真の演技だったなー!」ニカッ
ベルトルト「そ、そうかい?でも結局騙せなかったし役に立てずごめんね・・・。(演技じゃ無いよぉぉぉ!本当に臭いんだよぉぉぉ!)」アセアセ…
ユミル(ベルトルさんもくだらねー事やるんだな。少し幻滅したぜ・・・。)
エレン(ベルトルトもこんな事する奴とは思わなかったぜ・・・。)
ライナー「じゃあ仕切り直しといこうか!さぁ飲めよエレン!(なんとしても最初の流れ通り、エレンに代表で飲んでもらう!)」ニカッ
エレン「え・・?」アセダラー…
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- 25 : 2015/10/11(日) 10:19:19 :
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エレン「は?また俺からかよ?(ヤベーよぉ!絶対嫌だぁぁ!!)」クワッ
ライナー「ん?何だ?もう演技の必要も無いんだぞ。(つべこべ言わず飲めぇぇぇ!!!)」
ベルトルト「そ、そうだよエレン。(僕達は無理なんだ・・・頼むよエレン!)」ニコ
アニ(あんたは平気なんだろ?さっさと飲みなよ・・・。)
ユミル(早く飲み干して片付けちまえよー!)
ライナー「今度は俺が注いでやるよ!(たっぷりとなぁぁ!!)ほら、コップよこせ!」ニカッ
エレン「や、やめろー!!!」クワッ
エレン(くそっ!俺だけが臭く感じてるのがバレて、大嫌いな巨人と同類に思われるのは死んでもゴメンだ!どうにか回避してライナー達に飲み干してもらう!)
エレン(なんとしてもこの場は乗りきってやる!)
ライナー「ど、どうしたエレン?(さっさと飲めやぁぁ!)」
エレン(ピコーン♪)ヒラメキ!!
エレン「お、俺のコップはさっきハンジ先生が使っただろ・・?」モジモジ…
ライナー「ああ、それがどうしたんだ?」
エレン「そ、その・・・か、間接キスになっちゃうだろ・・・?」カァァ…
ライナー(・・・お、乙女かよ・・・。)
ベルトルト(エレン、意外と純情なんだね・・・。)
アニ(・・・か、可愛いとこあるんだね・・・///)
ユミル(ふーん、そんなの気にする奴なのかよ・・・)
ライナー「エレン、男ならそんな事気にするな!(これくらいの事で逃がさねぇぇぇ!)」ニカッ
ベルトルト「そ、そうだよエレン!寧ろ役得じゃないか?」
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- 28 : 2015/10/11(日) 15:20:33 :
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エレン「お、俺は構わないけどよ・・・ほら、女性からの立場からだったら迷惑かもしれないだろ・・・///」カァァ…
ライナー(な、なんて奴だ!女性に対する気遣い・・・これじゃあ無理やり飲ませたら俺が無神経野郎になっちまう!)ギリッ
ベルトルト(なんて事だ、役得なんか言った自分が恥ずかしいよ・・・。)クッ…
アニ(・・・///)
ユミル(へぇ~。そんな気遣いできる奴なんだなー。少し見直したぜ。)
ライナー(し、しかし、エレンに飲んでもらわねねぇと残りはユミルしかいねぇ・・・。今更ユミルにすすめても不自然だ!このままエレンで押し通すしかない!)ギリッ
ライナー「はははっ、ハンジ先生も気にするような感じじゃなかっただろう?構わないさ!」ゲスガオ
ベルトルト「そ、そうだよエレン!ハンジ先生なら大丈夫さ!(押しきるつもりだね。さすがだよライナー!やっぱり君は戦士だよ!)」ニコ
エレン「で、でもさぁ、やっぱり好きでもない奴に勝手に間接キスされたら嫌だろ?女性の立場ならそうだろ?なぁアニ?///」カァァ…
アニ「!?///」ビクッ
ライナー(アニ、頼むぞ!そこは普段のお前を出して、【私は構わないさ・・・】だ!)チラッ
ベルトルト(アニ、分かってるね?ライナーの援護だよっ!)チラッ
アニ(え?何で私に振るのさ///あいつが私に女性としての意見を求めるなんて・・・///よしっ、ここは・・・)カァァ…
アニ「エ、エレンの言う通りだよ!」
ライベル「!?」エッ
アニ「ライナーもベルトルトも少し無神経じゃないかい?女性の扱い方をエレンから学びなよ!」ギロリ
ライナー(アニィィィィィィィィィィ!!)ギリリッ
ベルトルト(裏切り者ぉぉぉぉぉぉぉ!!)ギリリッ
エレン(計 画 通 り !)ニヤリ…
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- 29 : 2015/10/11(日) 16:12:23 :
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ユミル(まぁ、アニの言う通りだな。ジュースはライナー達に飲んでもらえばいいだけだ。)
ライナー「あ、ああ、少し無神経が過ぎたな・・すまない。(くそーっ、まさかアニの裏切りにあうとは・・・どうする?考えろ!)」
ベルトルト「ご、ごめんよ・・・。(アニ、一体何を考えてるんだ?ユミルに飲ませるつもりかい?)」シュン…
エレン(アニを利用したのは少し心苦しいが、ジュースを飲むのは回避したぜ!)ホッ
アニ「エ、エレン?」モジモジ…
エレン「ん、なんだアニ?」
アニ「わ、私のコップ使いなよ・・・///」カァァ…
エレン「」
ライナー「!!」
ベルトルト「!!」
ライナー(ア、アニィィィィィィィ♪同郷を疑った俺を許してくれぇぇぇぇぇ!!)
ベルトルト(さ、さすがだよアニ!君はライナー以上の戦士だよ!)
ユミル(へぇー、アニの奴、さては死に急ぎ野郎の事を・・・。)ニヤニヤ
エレン(嘘だろぉぉぉぉぉぉぉ!!!)
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- 33 : 2015/10/11(日) 18:41:00 :
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エレン「ア、アニ?ど、どうして俺にコップを・・・?(アニがこんな発言するとは予想外の展開だ・・くそっ!)」ヒクヒク…
アニ「た、ただ単に、使えば?って事さ・・・。(野暮な事聞くんじゃないよ///)」カァァ…
エレン「は?それじゃあお前が飲めないだろ?(対人格闘の時は一切気遣いも手加減もしないくせにぃぃぃぃ!!)」
アニ「私は喉が渇いてないから遠慮しとくよ。私のコップは当然洗ってあるし、未使用だから遠慮なんかしなくたっていいって///」
アニ(あの臭いジュースが私のコップに注がれるのは嫌だけど、エレンに使ってもらえるし、私も飲まなくて良い理由が出来た!まさに一石二鳥だよ///)
ライナー「良かったな、エレン!遠慮なく使えるぞ!(アニの奴意外に策士じゃねぇか!これでエレンに逃げ場は無い!)」ニカッ
ベルトルト「さぁ、遠慮なく飲みなよエレン!(アニのコップが使えるなんて少しうらやましいよエレン。)」ニコ
ユミル「乙女の提案を受けてやれよエレン!(アニの援護してやるよ♪)」ニヤニヤ
エレン「ぐっ・・・。(へたに女性を気遣う発言したからアニの提案を断り辛い!何か手は無いのか?考えろ!)」
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- 35 : 2015/10/11(日) 19:45:32 :
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エレン(考えろ!考えろ!考えろ・・・。)
エレン(ピコーン♪)ヒラメキ!!
エレン「よしっ!わかった!」ニカッ
ライナー「おうっ!なら、アニのコップよこせよ!」ニカッ
エレン「断る!」キッパリ!!
ライナー「は?」
ベルトルト「エ、エレン?」オロオロ…
アニ「どういうわけだい・・・エレン?」ギロリ
ユミル「おいおい、乙女に恥かかす気か?さいてーだなお前!」ギロリ
エレン「おいおい、勘違いするなよな!アニのコップ使うのが嫌だから断った訳じゃねぇよ!」クワッ
ライナー「なら、どういうわけだ?エレン?」
ベルトルト「そ、そうだよエレン。せっかくアニのコップ使って飲めるのに。」
アニ「納得のいく答えなんだろうね?(私の一石二鳥作戦は潰させないよ!)」ギロリ
ユミル「とりあえず理由聞かせろよ?」ジー
エレン「お前らなぁ、他の班見てみろよ!」ユビサシ
ライナー「ん?何だ?」キョロキョロ
ベルトルト「?」キョロキョロ
アニ「?」キョロキョロ
ユミル「?」キョロキョロ
エレン「分かるだろ?」キリッ
ライナー「みんな普通に飲んでるだけだが・・・?」
ベルトルト「・・・?」
アニ「まどろっこしいね。さっさと答えを言いなよ。」ギロリ
ユミル「分からねーよ!」イライラ
エレン「今、ライナーが俺の答えを言ったぜ!」キリッ
ライナー「は?俺が?」ドキッ
ベルトルト(訳が分からないよ。)
アニ(・・・?)
ユミル「おいっライナー!もう一度さっきのセリフ言ってみてくれ!」クワッ
ライナー「は?俺が?」
ユミル「」ピキッ!
ユミル「ちげーよ、クソゴリラ!その前のセリフだ!死ねっ!」イライラ
ライナー「す、すまん・・確か、【みんな普通に飲んでる】って言ったぞ。(誰がクソゴリラだ!俺は間違ってねぇだろぉが!ソバカス女めぇぇぇぇ!!)」
エレン「そうだ、ライナー!みんな普通に飲んでるよな?」ニカッ
ユミル「はぁ?だから、それが何だよ?」イライラ
エレン「まだ分からねーのかよ?俺たちの班も【みんな】で飲むべきだと言ってんだよ!!」
ライベルアニユミ「」
-
- 37 : 2015/10/11(日) 22:28:26 :
-
ライナー(まずいぞ!こんな切り返しがくるとは・・・エレンとユミルは平気だろうが、俺達がヤバい!!)
ベルトルト(ど、どうするのライナー、アニ?僕には意志が無いんだ・・道を示してくれぇ!!)オロオロ…
アニ(え?じゃあ、エレンはハンジ先生の使用後のコップをやっぱり使うって事かい?)ギリッ
ユミル(エレンの野郎!とんでもねー事言い出しやがった!ヤバい!)
エレン「なんか俺だけが飲むような流れになってるけど、他の奴らみたいにみんなで飲むべきだと思うんだ!」キリッ
ライナー「で、でも、それはエレンが一番興味津々だったからであってな・・・」オロオロ…
エレン「それが俺だけが飲む理由にはならねーよ!」クワッ
ライナー「そ、そうだな・・す、すまん・・。」
アニ「でも、私は喉渇いてないって言ったろ?」ギロリ
ユミル「わ、私も喉渇いてないぜ!」アタフタ…
エレン「アニ、ユミル!この場は喉の渇き関係無しにハンジ先生の俺達に対する気遣いにみんなで応えるべきだ!」キリッ
エレン「この先大人になっても、このような機会があるはずだ!兵士を目指してる俺達には尚更、社交辞令として応えて当然だろ!」キリッ
ライベルアニユミ(((た、たしかに正論だ・・・。)))
アニ「じゃあ、エレンはどうすんのさ?」ジロリ
ライナー「そ、そうだぞエレン!あれだけ恥ずかしがっていたそのコップを使う気か?」
ベルトルト「そ、そうだよエレン。恥じらいも演技だったのかい?」
ユミル「本当は平気だったんだなー、このスケベ野郎が!」クワッ
エレン「それなら問題ない!」キリッ
ライナー「何が問題ないんだ?」
エレン「調理場に行って洗ってくる!」クワッ
ライベルアニユミ「!!」
エレン「俺がみんなの分を注いでやるから、遠慮せず先に飲んでてくれよな!」ニカッ
ライベルアニユミ「」
エレン「じゃあ、注ぐぜ!」サッ
コポコポコポコポ………
ライナーのコップ「」イシュウ,ムワ~ン
ベルトルトのコップ「」イシュウ,ムワ~ン
アニのコップ「」イシュウ,ムワ~ン
ユミルのコップ「」イシュウ,ムワ~ン
ライベルアニユミ(((超絶臭ぇぇぇぇぇ!!!)))
エレン「じゃあ、俺はコップ洗ってくるから先に飲んでろよ!巨人じゃあるまいし平気だろ?」ニカッ
ライベルアニユミ(((巨人だよっ!!!)))ギリリッ!!!
エレン「じゃあ、行ってくるぜ!」スタスタ…
エレン(ふ、ふふ・・・)スタスタ…
エレン(ふ、ふははは♪やったぜ!!見事に切り抜けたぞぉぉぉ!)スタスタ…
エレン(後は調理場で適当に時間潰して、あの四人がジュースを飲み干した頃を見計らって戻ればいいだけだ!)スタスタ…
エレン(アルミンやミカサが居なくてもこれくらいのピンチは切り抜けられるぜ!)スタスタ…
ハンジ「エ レ ン 君 ~ ♪ ど こ 行 く の ?」
エレン「!」ビクッ
-
- 39 : 2015/10/12(月) 09:26:31 :
-
ハンジ「エレン君、そこは扉だよ?先生の断りもなしにどこに行くのかなー?」ニコ
エレン「す、すみませんハンジ先生!ちょっとコップを洗いに調理場へ行こうとしてました!許可よろしいでしょうか?(くそっ、浮かれていて許可もらうのを忘れてたぜ・・・)」
ハンジ「何故洗う必要があるのかな?床にでも落としちゃったのかい?」クビカシゲ…
エレン「(正直に答えたら気分を害するだろうから・・・)は、はい!そうです!」
ハンジ「なーんだ、それならそうと言えばいいのにー♪)」ニコ
エレン「じゃあ、洗いに行ってきますね!」ソソクサー
ハンジ「待って♪その必要は無いよー♪」ニコ
エレン「はい?(何だ・・と・・・。)」ピク
ハンジ「ここの食堂にみんなのマイコップがあるって聞いたからさ、それを持って来て使ってもらってるんだけどねー、私達も一応人数分の新品のコップ持って来てるんだよねー♪」ニコニコ
エレン「え・・・。」
ハンジ「すぐに持って行くからさー♪ほらっ自分の席に戻ってよ♪」ニコ
エレン「は、はい・・・(ち、ちっくしょおぉぉぉぉぉぉ!!!)」スゴスゴ…
-
- 40 : 2015/10/12(月) 09:52:22 :
-
スタスタ…
着席
エレン「」ズーン…
ライナー「エ、エレン・・早いな?調理場まで少し遠いのにもう洗って来たのか?」
エレン「いや・・・」ズーン…
ベルトルト「え?洗ってないの?」
エレン「ああ・・・」ズーン…
アニ「やっぱりそのコップを使うって事かい?」ギロリ
エレン「使わない・・・」ズーン…
ユミル「はぁ?じゃあ、お前だけ飲まねーって事かよ!」クワッ
エレン「飲む・・・・」ズーン…
ライベルアニユミ「「「?」」」クビカシゲ
ライベルアニユミ(((訳が分からない!!)))
ライナー「なぁ、みんな・・・エレンの言ってる事が分からねーのは、俺が馬鹿だからじゃないよな?」
ユミル「みんな分からねーよ!安心しろ、お前は馬鹿じゃなくてゴリラだ!」
ライナー「」
ベルトルト「と、とにかくエレンはどうやって飲むんだい?」
アニ「説明しな。」
エレン「・・・」ズーン…
ハンジ「エレン君お待たせー♪」スタスタ…
ライベルアニユミ「!」
-
- 41 : 2015/10/12(月) 10:09:54 :
-
ハンジ「はい、新品のコップだよ♪遠慮なく使ってね♪」ニコニコ
エレン「あ、ありがとうございます・・・」ズーン…
ライベルアニユミ(((なるほど・・そういう事か。)))
ハンジ「あれ?まだみんな飲んでないよねー?」クビカシゲ
ライベルアニユミ「」ビクッ
ハンジ「あ、みんなエレン君待ってたんだねー♪仲間想いでいいねー♪」ニコニコ
ハンジ「でも、早く飲まなきゃ駄目だよー♪他の班はもう飲み干してるよー♪」ニコ
ハンジ「私も一緒に乾杯するからさ、さっさと飲もうねー♪あ、エレン君のは私が注いであげるねー♪」
コポコポコポコポ…
ハンジ「はい、どうぞー♪」サッ
エレンのコップ「」イシュウ,ムワ~ン
エレン「」
-
- 44 : 2015/10/12(月) 20:20:04 :
-
ハンジ「私もコップ取って来るから待っててねー♪」タッタッタッ…
エレライベルアニユミ「・・・」
ライナー(・・・くそっ!ハンジ先生まで参加するなら飲むしかねぇのか!?)ギリッ
ベルトルト(ラ、ライナー、アニ・・ど、どうすればいいんだよぉ・・・)オロオロ…
アニ(・・・さて、どうしたものか・・・。)ハァ…
ユミル(先生の手前、この場で私だけ飲まないのは不自然過ぎるっ!くそっ!どうすりゃいいんだ!)ギリッ
エレン(・・・くそっ!もう何も良い案が思い浮かばねー!!)ギリッ
エレン(そもそも、みんな本当にこの臭い平気なのかよ!四人ともまだ飲んでないし・・・。)
エレン(・・・俺は平静を装って、みんなの反応を確かめてやるっ!よしっ!)
エレン「本当にこのジュース良い香りだよな!みんな!」ニカッ
ライナー(この野郎ぉ!お前は人間だから平気なんだよぉぉぉぉ!!)ギリッ
ベルトルト(エレンとユミルがうらやましいよ・・・この臭さを感じないんだからね・・・)ハァ…
アニ(無表情を維持してる私の苦労も知りもしないクセに気楽なもんだね・・・。)ハァ…
ユミル(くそがぁ!こっちは自分の鼻を引きちぎって床に叩きつけたい気分なんだよ!)ギリッ
ライベルアニユミ(((でも、巨人である事を絶対にバレる訳にはいかない!!!)))
ライナー「スーハー…おうっ!本当に良い香りだなエレン!(ぐおおぉぉぉ!!今すぐ巨人化して、手当たり次第タックルで物をぶっ壊したい気分だぁぁぁぁ!!!)」ヒクヒク…
ベルトルト「う、うん!僕も同じ意見だよエレン!(ラ、ライナー!あんな至近距離で嗅いで大丈夫なの?)」ニコ
アニ「・・ま、普通じゃない?(平常心、平常心・・・。)」
ユミル「あ、ああ、そうだな。(ライナーみたいに至近距離で嗅ぐのは無理だ!)」
エレン(な、なんだよ・・・。やっぱり俺だけが臭く感じてるんだな・・・。)シュン…
タッタッタッ…
ハンジ「みんなお待たせー♪」ニコニコ
-
- 46 : 2015/10/13(火) 00:33:08 :
-
コポコポコポコポ…
ハンジ「さぁ、私も準備完了だよー♪乾杯しよーか♪」ニコニコ
エレライベルアニユミ「「「は、はい・・・」」」ズーン…
アルミン「ハンジ先生!」スタスタ…
ハンジ「ん?アルミン君どうしたの?」
アルミン「もう僕らの班は飲み終わってるんですけど、どうすればよろしいでしょうか?」
ヒョコッ
マルコ「僕ら三班もです!」
ハンジ「ああ、ごめんねー♪この子達と乾杯したらすぐ授業するからさー、もう少し待っててよ♪」ニコ
アルミン「ええ!エレン達まだ飲んでないの?」ギョッ
マルコ「何やってるのさ・・。時間はたっぷりあったよね?」ハァ…
エレライベルアニユミ「・・・」シュン…
ハンジ「まぁまぁ♪ちょっと私をからかったり、コップの交換とかで時間がかかっちゃっただけなんだよ♪二人とも責めないであげてよ♪」ニコ
アルミン「からかうって・・・」アキレガオ
マルコ「・・・。」アキレガオ
エレライベルアニユミ「・・・。」シュン
ヒョコッ
ジャン「何やってるんだお前ら?」
ヒョコッ
ミカサ「エレン、美味しいからといって飲みすぎてない?」ジー
ヒョコッ
クリスタ「ユミル~♪いっぱい飲んだ~?」ニコ
ヒョコッ
コニー「お!なんだよ、ライナー達の班ジュースいっぱいあるじゃねぇか!」
ヒョコッ
サシャ「本当ですかコニー!」
ヒョコッ
ミーナ「アニ~!みんなと仲良く飲んでる~?」ニコ
ハンジ「ありゃ~、みんな集まって来ちゃったね♪」
アルミン「みんな!エレン達の班はまだ飲んでないみたいなんだよ。」
マルコ「今から乾杯するから少し待とうよ。」ニコ
ミカサ「エレン、このジュースは体にいい。身体を100%支配出来る私が言うから間違いない。・・・ので、沢山飲むべき。」ジー
ジャン「ジュースくらいさっさと飲めよ!巨人を駆逐出来るジュースだぞ!お前なら毎日飲んでもいいくらいだがなぁ」ニヤニヤ
エレン「ぐっ!!(ミカサの奴、余計なお世話だ!しかし馬面に馬鹿にされるのは我慢ならねぇ!もう飲むしかねぇ!)」ギリッ
コニー「ライナー、ベルトルト何で飲んでねーんだ?・・・あっ!分かったぞ!さてはお前ら巨人だなー!天才の直感だー!」ニパー
ライナー「ははは・・何言ってるんだコニー。そんな訳ないだろ。(正解だコニー・・・。)」
サシャ「本当にコニーは馬鹿ですね。ライナーもベルトルトも気にしないでくださいね。・・・あと、余ったジュースはもらっても良いですか?」
ベルトルト「ああ、構わないさ・・(もう全部飲み干してくれぇぇぇぇぇ!!)」
ミーナ「まだ飲んでなかったんだねアニ。私が飲ませてあげようか?」ニコ
アニ「・・・遠慮しとく。(こんなに人数いるんじゃもう無理だよ・・・。)」ハァ…
クリスタ「ユミルぅ、甘いもの好きなのに、みんなと乾杯するまで飲まないなんて・・やっぱりユミルは優しいよねっ」パァー
ユミル「あ、ああ、当然だろっクリスタ♪(違うんだクリスタ・・・。)」
三班
フランツ「おや?ハンナ、いつの間にか二人きりだよ。みんな気をきかせてくれたようだね!」キリッ
ハンナ「ええ、きっとそうよフランツ///」テレテレ…
-
- 48 : 2015/10/13(火) 18:17:09 :
-
ハンジ「それじゃあ、これ以上みんなを待たせる訳にはいかないからねー♪一班のみんなはコップ持ってねー♪乾杯するよー♪」ニコッ
エレライベルアニユミ「「「は、はい・・。」」」スッ
ライナー(くそぉぉぉ!!ハンジ先生も同期のやつらもいるんじゃ飲むしかない!特にクリスタには無様な姿や正体を晒したくない!)ギリッ
ライナー(アニ、ベルトルト!この場は何としても飲み干して必ず帰るぞ!絶対に、俺達の故郷にな!)チラッチラッ
ベルトルト(ライナー・・・・飲むんだね!? 今・・・! ここで!)チラッ
アニ(・・・飲むんだね・・・危険な賭けだけど私も乗ってやるよ・・・)チラッ
エレン(見てろよ!ミカサ、アルミン、そして馬面!!こんなジュース一気に飲み干して駆逐してやる!)クワッ
ユミル(くそっ!クリスタが見てる・・・以前こいつに偉そうに【胸張って生きろよ】とか言った手前、私が逃げる訳にはいかない!!)クワッ
ハンジ「それじゃあ、かんぱ~~~い!!」
エレライベルアニユミ「「「か、かんぱ~~~い・・・」」」
-
- 50 : 2015/10/13(火) 20:07:46 :
-
ゴクゴクゴクゴク……
ゴクゴクゴクゴク……
ゴクゴクゴクゴク……
ゴクゴクゴクゴク……
ゴクゴクゴクゴク……
ハンジ「ップハー♪♪♪美味しい~~~♪」
エレン「う、旨い・・・な、なんだよ、美味しいじゃねーか!!!」パァー
ミカサ「?・・・最初からみんなそう言ってる。お代わり注ぐ?」
エレン「ああ、注いでくれ!」パァー
アルミン「フフフ♪エレン飲み過ぎちゃ駄目だよー?」ニコッ
エレン「分かってるってアルミン!」ニカッ
ライナー「ップハー♪いけるじゃねーか!!なぁベルトルト?」ニカッ
ベルトルト「ああ♪美味しいよライナー!!!」パァー
コニー「旨いだろー?サシャに盗られちまう前にお代わりいるか?」
ライナー「ああ、コニー頼む!」ニカッ
ベルトルト「僕も頼むよ、コニー!」ニコッ
コニー「ああ、いいぜー!」
サシャ「ベルトルト、話が違います。私にも残してくださいよ。」シュン…
アニ「・・・美味しい・・・。」クピクピ…
ミーナ「でしょー?アニお代わりいるなら私が注ぐよ♪」ニコニコ
アニ「・・・ありがとう・・・。」クピクピ…
ミーナ「気にしないで♪取ってくるねー♪」タッタッタッ…
ユミル「お、美味しいじゃねーか!!!」パァー
クリスタ「うん、美味しいよねー♪」ニコッ
ユミル「クリスタも一緒に飲もうぜ!」ゴクゴク…
クリスタ「私はもう沢山飲んだからいいよー♪お代わり持ってくるねー♪」ニコッ
ユミル「なんだよー、つれねーな!」
クリスタ「早く飲まなかったユミルが悪いんでしょ?あっかんべーっだ♪///」タッタッタッ
ユミル(結婚しよ///)
ハンジ「じゃあ授業始めるよー♪各班席に戻ってねー♪」ニコニコ
訓練生一同「「「はーい!!」」」
エレン(俺の考え過ぎだったみたいで良かったぜ!これでこの俺が憎き巨人と同類じゃねぇ事が証明出来たぜ!)キリッ
ライナー(あの臭い嗅いだ時にはどうなるかと思ったが、俺の杞憂だったみたいだな!ベルトルトもアニも平気そうだ!)ホッ
ベルトルト(何とか乗りきったねライナー、アニ!必ず三人で故郷に帰ろうね!)
アニ(賭けには勝った・・・。私達にはやり遂げなければならない使命がある!こんなところで躓く訳にはいかない・・・ただそれだけ・・・)
ユミル(ふぅー。何とか乗りきった!誰にも気付かれずに済んで良かったぜ!)ホッ
━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━━━
━━━━
━━
???「━・・き・・━━ン」
-
- 51 : 2015/10/13(火) 20:49:13 :
-
エレン(な・・・んだ?・・・)
???「お・━エ・・・ン!」
エレン(誰だ・・・?何を言って・・・)
???「お・━・、エレン!」
エレン(俺を呼んでる・・・?)
ミカサ「起きて!エレン!」
エレン「ハッ!」ガバッ
エレン「ミ、ミカサ・・?」
ミカサ「気付いたのね?良かったエレン!」ダキシメッ
エレン「えっ?どういう事だ???ここはどこなんだ?俺は一体・・・」
ミカサ「ここは医務室。」
エレン「!? 医務室だと・・・?」
ミカサ「そう。」
エレン「何故俺はここにいる?何があったミカサ?」
ミカサ「何も覚えてないのエレン?」
エレン「た、確か調査兵団の授業を受けてた・・・よな?」ウーム…
ミカサ「そう・・・。どこまで覚えているの?」
エレン「えーと・・・そうだ!ジュースを作って、みんなで飲んだぞ!」パァー
ミカサ「・・・その後は?」
エレン「うーん・・・美味しかった・・・。」
ミカサ「美味しかった?本当に・・?」
エレン「ああ。」
ミカサ「本当?」
エレン「しつこいぞミカサ!!」クワッ
ミカサ「ごめんなさい・・・。」シュン…
エレン「俺が覚えてるのはそこまでだ・・・それより、こうなった経緯を教えてくれよ!」
ミカサ「分かった。」
-
- 52 : 2015/10/13(火) 22:18:59 :
-
【~回想中~】
ゴクゴクゴクゴク……
ゴクゴクゴクゴク……
ゴクゴクゴクゴク……
ゴクゴクゴクゴク……
ゴクゴクゴクゴク……
ハンジ「ップハー♪♪♪美味しい~~~♪」
エレン「」バターン!!
ミカサ「!」
アルミン「!」
ミカサ「エ、エレン!?」
アルミン「うわぁぁ!しっかりしてエレン!」ユサユサ
エレン「」シュー…
ライナー「」バターン!!
コニー「!」
ベルトルト「」バターン!!
サシャ「!」
コニー「何だライナー?美味し過ぎて倒れちまったのか?」クビカシゲ
ライナー「」シュー…
サシャ「ベルトルトしっかりしてください!あと、残りのジュースは貰いますね!」ユサユサ
ベルトルト「」シュー…
アニ「」バターン!!
ミーナ「!」
ミーナ「えっ!?ちょっとアニ!大丈夫なのっ!?」ユサユサ
アニ「」シュー…
ユミル「」バターン!!
クリスタ「!」
クリスタ「ユ、ユミル?どうしちゃったの?ねぇ、しっかりしてー!」ユサユサ
ユミル「」シュー…
ハンジ「えっ?どういう事?からかうにしてはおかしいよね・・・。」オロオロ…
マルコ「みんな一体どうしちゃったんだ?」オロオロ…
ジャン「おい・・・何が起きたんだマルコ・・・?あいつら口から煙みてぇなのが出てるぞ・・・」
マルコ「そんなの分かるわけないよ!ジャンも介抱手伝おうよ!」
ジャン「ああ。」
ハンジ「・・・。」
ミケ「おい!ハンジ!」
ハンジ「ハッ!・・・ミケ。」
ミケ「ぼーっとしてないで指示を出せ!」
ハンジ「あ、すまないミケ。ありがとう!」キリッ
ハンジ「みんな落ち着いて!!各自分担して倒れた者を医務室に運んでくれ!ミケはシャーディス教官に報告を頼む!」キリッ
訓練生一同「「「ハッ!!」」」
ミケ「分かった。」
オイ,ソーットハコベヨ!
ワカッテルヨ!
オモテーナコイツ!!
マッタクダ!
アシヲモッテクレル!
エエ,マカセテ!
シズカダネハンナ…
エエ,ソウネフランツ…
━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━━━
━━━━
━━
-
- 53 : 2015/10/13(火) 23:05:07 :
ミカサ「・・・という経緯。分かった?」
エレン「ああ・・・。」
エレン「倒れちまったんだな、俺。」
ミカサ「そう。」
エレン「どれくらい寝てたんだ?」
ミカサ「丸一日。」
エレン「そうか。」
ミカサ「うん。」
エレン「ライナー達はどうしたんだ?」
ミカサ「横の仕切りの向こうに寝てる。」
エレン「みんなか?」
ミカサ「ライナーとベルトルトだけ。」
エレン「アニとユミルは?」
ミカサ「通路向かいの医務室で寝てる。」
エレン「そうか。」
ミカサ「うん。」
エレン「何で倒れちまったんだろうな?」
ミカサ「ジュースと思う。」
エレン「そ、そうだよな・・・。」
ミカサ「それ以外考えられない。」
エレン「だよな・・・。」
ミカサ「うん。」
エレン「人間には無害ってハンジ先生言ってたよな・・・?」
ミカサ「ええ。」
エレン「じゃあ何で俺達は倒れちまったんだ?」
ミカサ「分からない。」
エレン「だよな・・・。」
ミカサ「うん・・・。」
エレン(あの異臭は俺だけが感じてたんじゃなかったのか?俺以外の四人も倒れたらしいし・・・くそっ!訳が分からねー!)
扉 コンコン…
エレン「!」
ミカサ「どうぞ。」
扉 ガチャリ…
-
- 54 : 2015/10/13(火) 23:56:41 :
-
ハンジ「やぁ、ミカサ君!おっ!エレン君!目を覚ましたんだね!!」パァー
エレン「は、はい。ハンジ先生。」
ハンジ「ライナー君とベルトルト君は?」
ミカサ「静かなので、まだ寝てると思います。」
ハンジ「そうかい。さっきアニ君とユミル君のいる医務室も覗いたけど、まだ寝てたよ。」
エレン「そうですか・・・。」
ハンジ「とにかく、もぉ~みんなぶっ倒れた時は、どーなる事かと思っちゃったよ♪」テヘッ
エレン「ご心配かけてすみません。」
ハンジ「いや~、こちらこそすまない!」
エレン「?」
ハンジ「あのジュースは、まだまだ回数重ねて安全性を確認すべきだったよ。」
エレン「ど、どういう事でしょうか?」
ハンジ「ただ単に、あのジュースを巨人が嫌うのも、人畜無害ってのもまだまだ確たる証拠が無いって事さ♪」ニコッ
ハンジ「実際ジュースが原因で君たち一班全員倒れちゃっただろ?」
エレン「はい。」
ハンジ「ジュースの効能に個体差があるって事だよ。」
エレン「そうなんですか?」
ハンジ「うん、そうだよ。ほらっ、私も同じジュース飲んでるし、あの後にジュースの残りを検証しようと思ったら、サシャ君に飲み干されてたからね。」
ハンジ「でも、私もサシャ君もピンピンしてるよ♪」ニコッ
エレン「そうですね。」
ハンジ「だから、君達に謝らなければいけないんだ。本当にすまなかった。」ペコリ
エレン「そ、そんな、いいですよ!頭上げてくださいハンジ先生!」アタフタ…
ハンジ「ありがとうエレン君!じゃあ私は今日はこの辺で帰らせてもらうよ!お大事にね!」ニコッ
エレン「は、はい。ご足労おかけしました。」ペコリ
ハンジ「気にしない、気にしない♪じゃあね~♪」スタスタ…
扉 ガチャリ… パタン…
エレン「な、なんだ、身体に合わなかったって事かよ・・・。」ホッ
ミカサ「エレン。」
エレン「何だミカサ?」
ミカサ「やはり調査兵団はやめた方が良い。」
エレン「な、何でだよ!」
ミカサ「授業で人体実験まがいの事をした。」
エレン「そ、それは・・・。」
ミカサ「その結果、エレンに死線をさ迷わせた!」ワナワナ…
ミカサ「あのクソメガネには然るべき報いを!」ギリリッ
エレン「や、やめろ!ミカサ!落ち着けっ!」
-
- 56 : 2015/10/14(水) 00:39:41 :
-
【~医務室~仕切りの向こう側】
ライナー「ベルトルト、聞いたか?」ボソッ
ベルトルト「ああ、ライナー聞こえたよ。」ボソッ
ライナー「俺達だけ倒れたんじゃなかったみてぇだな。」ボソッ
ベルトルト「うん、そうみたいだね。」ボソッ
ライナー「おかげで助かったな。俺達三人だけに疑いがかからずに済んだぜ。」ボソッ
ベルトルト「うん、そうだね。」ボソッ
ライナー「でも、俺達三人ぶっ倒れてるって事は巨人にも効果あるって事だよな?」ボソッ
ベルトルト「そうだね。」ボソッ
ライナー「じゃあ、エレンとユミルは何で倒れたんだろうな?」ボソッ
ベルトルト「ハンジ先生が言ったみたいに人間にもごく稀に効くって事じゃないの?」ボソッ
ライナー「そうだよな。」ボソッ
ベルトルト「きっと、そうだよ。」ボソッ
ライナー「なぁ、もしかしたら俺達と同じ巨人だったりしてな・・ははは・・。」ボソッ
ベルトルト「なに馬鹿な事言ってるんだよ。そんな事あるわけないだろ。」ボソッ
ライナー「分かってるって。冗談だ。」ボソッ
ベルトルト「しっかりしてよ・・・。アニは大丈夫かな?」ボソッ
ライナー「あいつなら大丈夫だろ。やっぱり惚れた女は気になるか?」ボソッ
ベルトルト「な、何言い出すんだこのクソゴリラ!た、ただ僕は同郷の仲間として心配してるだけだよっ!」クワッ
ライナー「声がでけぇよ!クソノッポ!態度や視線でモロバレだっつーの!それよりも静かに話せ!」クワッ
ベルトルト「そっちこそ声が大きいよ!」
ライナー「お前もな!」
ヒョコッ
エレン「何だよ、ライナー、ベルトルト起きたのか?」
ライナー「!」
ベルトルト「!」
-
- 57 : 2015/10/14(水) 01:38:05 :
ライナー「よ、よう。エレン。」ニカッ
ベルトルト「や、やあ。エレン。」ニコッ
エレン「お互い災難だったな!あっ、仕切りどかすぜ。」ヨイショット…ガラガラガラ…
ライナー「ああ、本当だな。」
ベルトルト「そうだね、エレン。」
エレン「とんでもねージュースだったな!」ニカッ
ライナー「全くだ。」
ベルトルト「そうだね。」
ミカサ「ライナー、ベルトルト。」ジー
ライナー「何だミカサ?」
ベルトルト「何?」
ミカサ「ジュースに何か違和感は感じなかったの?」ジー
ライナー(な、なんだ?何か疑ってるのか?)
ライナー「(ここは・・・)何も感じなかったぜ。ベルトルトもそうだろ?」チラッ
ベルトルト「(分かってるよライナー。)うん、僕も何も感じなかったよ。」
エレン(! あの臭いも感じなかったって事かよ。俺だけなのか・・・)
ミカサ「そう。エレンは?」ジー
エレン「(俺だけ巨人と同類と思われるのは嫌だ!)俺も何も感じなかったぜ。」
ミカサ「そう。」
ミカサ「それはそうと、三人ともお腹すいたでしょ?」
エレン「そういえば・・」グゥー
ライナー「腹へったな。」グゥー
ベルトルト「僕も。」グゥー
ミカサ「食堂で食事もらってくる。」
エレン「悪いなミカサ。」
ライナー「すまない。」
ベルトルト「ありがとう。」
ミカサ「構わない。行ってくる。」タッタッタッ…
扉 ガチャリ… パタン
-
- 58 : 2015/10/14(水) 02:15:07 :
-
【~通路向かいの医務室~】
ユミル「・・・ここは・・・?」ボー…
クリスタ「ユ、ユミル!大丈夫?良かった~♪」ダキシメッ
ユミル「ク、クリスタ・・・?」ボー
クリスタ「うんっ!もぅ、すっごく心配したんだからっ!」ウルウル…
ユミル「ははは・・・悪りぃ悪りぃ、心配かけちまったな・・・。」ナデナデ…
クリスタ「身体は大丈夫なの・・・?」ウルウル…
ユミル「ああ、大丈夫だ。・・・それよりも私どうしちまったんだ?」ナデナデ…
クリスタ「昨日の調査兵団の授業中に、ジュース飲んで倒れちゃったんだよ!」ウルウル…
ユミル「! そ、そうか・・・。(思い出した!しかも昨日だと?丸一日じゃねぇか!)」ハッ
クリスタ「みんなユミル達を心配してたんだからね。」ニコッ
ユミル「!」ガバッ
クリスタ「!」ビクッ
ユミル「クリスタっ!」カタガシッ!
クリスタ「な、何?ユミル?」
ユミル「達って事は、私の他にも倒れた奴がいるのか?」クワッ
クリスタ「う、うん・・・ユミルの班は全員倒れちゃったんだよ。」
ユミル「そ、そうか。(あいつらも倒れたのか・・・。なら、私が巨人なのが原因じゃなく、ジュースそのものに問題がある可能性が高いって事か・・・。)」
クリスタ「ちなみに、アニは横の仕切りの向こうにミーナが看病しながら寝てるよ。エレン達は通路向かいの医務室で寝てるよ。」ニコッ
ユミル「そうか。(まぁ、変な疑いかけられずに済みそうだな。ひとまず安心したぜ。)」
-
- 59 : 2015/10/14(水) 02:34:30 :
-
【~通路向かいの医務室~仕切りの向こう側】
アニ(ふーん・・・なるほどね・・・。)
アニ(クリスタとユミルの会話からすると、私達三人だけに疑いがかけられずに済みそうだね。)
アニ(おそらく、ライナーもベルトルトも大丈夫だろうね・・・。)
アニ(ひとまずは安心だね・・・。)
アニ(・・・エレンとユミル・・・。)
アニ(本当に巨人にしかジュースが効かないのならあいつらも・・・?)
アニ(・・・ふふふ・・・まさかね・・・!?)
アニ(それよりも・・・)チラッ
ミーナ「・・・」スヤスヤスヤ…
アニ(・・椅子に座ったまま寝てるよ・・・。)
アニ(世話かけたね・・・ミーナ・・・。)
アニ「ミーナ、ありがとう・・・」ボソッ
ミーナ「むにゃむにゃ・・・アニ・・・しっかり・・むにゃむにゃ・・・」スヤスヤスヤ…
アニ「・・・」クスッ♪
-
- 60 : 2015/10/14(水) 08:50:44 :
-
■その後五人は、見舞いに来たキース教官に体調を万全に戻す事を優先せよ!との命令を受け、その日の訓練は休む事となった。
僕はある人からの依頼を受け、順調に回復した五人から当時の状況をそれぞれ個別に聞き取る事となった。
そして聞き取り調査が終わった今、報告の為、ある施設の部屋の前に僕は立っている・・・
━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━━━
━━━━
━━
-
- 63 : 2015/10/14(水) 21:38:38 :
-
【調査兵団本部】
アルミン「・・・」ジー
部屋のプレート
【ハンジ・ゾエ分隊長執務室】
アルミン(ここだよね・・・)
アルミン(よしっ))
扉 コンコン…
ハンジ「どうぞー♪」
扉 ガチャリ…
アルミン「南方訓練兵団、訓練生アルミン・アルレルトです!失礼します!」ペコリ
ハンジ「おーっ♪アルミン君よく来たねー♪わざわざ来てもらってごめんねー♪迷わなかった?」ニコッ
アルミン「はい!ハンジ先・・ゲフンゲフンッ・・分隊長殿!」
ハンジ「はははっ♪この場はハンジ先生でいいよー♪」ニコッ
アルミン「す、すみません・・ハンジ先生・・」
ハンジ「オーケー♪オーケー♪」ニコニコ
ハンジ「で、今日アルミン君が来たって事は・・・」
アルミン「はい、ハンジ先生に頼まれました3日前の件で報告に来た次第です!」
ハンジ「アルミン君仕事早いねー♪」
アルミン「恐縮です!聞き取りは記憶が薄れては信憑性に欠けると思いまして早急に行いました!」
ハンジ「おおー、頼もしい限りだよ!じゃあ、早速聞かせてよ♪」ニコッ
アルミン「はい!」
ハンジ「まず最初に、私に花の交換を言った事については?」
アルミン「はい、その件につきましては・・」
【ベルトルト】
エレンに合わせてハンジ先生をからかっただけ。特にジュースに違和感は感じてない。
【ライナー】
エレンが臭い演技してたので、自分も合わせただけ。特にジュースに違和感は感じなかった。
【エレン】
臭いふりをしただけ。ジュースに違和感は感じてない。
【アニ】
男共が、なんか臭いって言ってるなー程度。ジュースに違和感は感じてない。
【ユミル】
この時点ではジュースに関わってないから分からない。くだらねー事やってるな程度。
アルミン「・・という回答です。」
ハンジ「ふむふむ・・・。アルミン君の見解は?」
アルミン「全員特にジュースに違和感は感じなかったようですね。話の食い違いもありませんので問題は無いかと思います。」
ハンジ「・・・。」
ハンジ「なるほど。」
ハンジ「じゃあ次、エレン君のコップの件は?」
アルミン「はい、その件は・・・」
【エレン】
落としたから調理場で洗おうとしただけ。
【ライナー】
ハンジ先生の後の間接キスをエレンが恥ずかしがってた。
【ベルトルト】
エレンが女性を気遣ってコップを洗いに行っただけ。
【アニ】
エレンの意外な一面を見た。私のコップを使ってくれなかったのは残念。
【ユミル】
あんな理由でコップを洗いに行くとはエレンには正直驚いた。少し見直した。
アルミン「・・・との回答です。」
ハンジ「・・・アルミン君の見解は?」
アルミン「はい、今回はエレンだけ回答が明らかに違います。」
ハンジ「うん、そうだね。」
アルミン「それはハンジ先生を気遣っての発言だと解釈し、問題無いかと私は判断します。」
ハンジ「・・・。」
ハンジ「なるほど。」
ハンジ「じゃあ、最後ね。乾杯の時のジュースの感想は?」
アルミン「はい、各個人の感想は・・・」
【エレン】
良い香りだった。味も美味しかった。
【ライナー】
味も香りも問題無かった。
【ベルトルト】
よく覚えてない。美味しかったと思う。
【アニ】
違和感は感じなかった。今回の件でもう飲みたくない。
【ユミル】
さっぱり覚えてない。甘かったと思う。
アルミン「との回答です。」
ハンジ「うん・・・アルミン君の見解は?」
アルミン「はい、一見みんなバラバラの回答ですが当然の結果かと思います。」
アルミン「実際、倒れて丸一日昏睡状態からの回復なので、記憶自体も曖昧かと思われます。」
ハンジ「実際は異臭を感じてたり、味も不味く感じてる可能性は?」
アルミン「可能性はゼロではないかと思います。」
ハンジ「・・・。」
ハンジ「なるほど。」
-
- 64 : 2015/10/14(水) 22:28:19 :
-
ハンジ「アルミン君、今回の件について何か違和感感じる事はなかったかい?些細な事でも構わないよー♪」ニコッ
アルミン「違和感ですか・・?」
ハンジ「うん、どんな小さい事でも構わないよ。彼らとの生活が長い、君の意見の方が信憑性が高いからねー♪」ニコッ
アルミン「・・・」ウーン…
アルミン「!?」ハッ
アルミン「あの・・・」
ハンジ「なになに?何かあるの?」ワクワク
アルミン「あくまで個人的見解ですが・・・ハンジ先生をからかうって行動が、不自然だと思いました。」
ハンジ「・・・続けて・・・」
アルミン「私の幼なじみのエレン・イェーガー訓練生は訓練兵団入団当初より調査兵団入団を希望しております。」
アルミン「その彼が調査兵団の授業でこんな事をするのが甚だ疑問に感じました。」
アルミン「またライナー・ブラウン訓練生も私達訓練生の兄貴的存在で、多くの訓練生に慕われております。」
アルミン「その彼がこんな事を率先してやるようには思えません。」
アルミン「更に、ベルトルト・フーバー訓練生にも違和感を感じてます。」
アルミン「彼はお世辞にも積極的とは言えません。そんな積極性の低い人間が、イタズラの為に自らハンジ先生に声をかける行為が信じられません。」
ハンジ「・・・。」
アルミン「以上であります。」
ハンジ「・・・。」
ハンジ「ありがとう♪アルミン君♪助かったよ♪」ニコニコ
アルミン「はい。」
ハンジ「これでやっと私も催促されてる報告書が出せるよー♪」パァー
ハンジ「いやー、お手数かけたねご苦労様♪もう下がっていいよー♪」ニコッ
アルミン「は、はい。分かりました。それでは失礼します。」ペコリ
扉 ガチャリ… パタン
ハンジ「・・・。」
ハンジ「モブリット。」
モブリット「はい。」
ハンジ「ちょっとさー、ミケ呼んできてくんない?」
モブリット「分かりました。」
扉 ガチャリ… パタン
ハンジ「・・・・。」
-
- 66 : 2015/10/14(水) 23:57:58 :
-
扉 コンコン…
ハンジ「はーい♪どーぞ♪」
モブリット「失礼します。ミケ分隊長お連れしました。」
ハンジ「モブリットありがとう。席を外してくれるー?」ニコッ
モブリット「了解しました。」スッ
ミケ「・・・何の用だ?」ムスッ
ハンジ「おやっ?ご機嫌ナナメだねー?どうしたんだい?」
ミケ「お前の授業のせいで、エルヴィンに散々叱られたからな。」ムスッ
ハンジ「私も一緒に叱られたじゃないのさー♪気にしない気にしない!シャーディス教官みたいに禿げるよ♪」ニコニコ
ミケ「・・・で、何の用だ?」ハァー…
ハンジ「ちょっと聞きたい事があってさー。例の授業の事。」
ミケ「何だ?」
ハンジ「あの班分け、どうやって決めたの?」
ミケ「ああ、簡単だ。いつも通り嗅いで回って、気になる匂い順に選んだだけだ。」キリッ
ハンジ「一班から?」
ミケ「ああ。」
ハンジ「一班の訓練生はどんな匂いだった?」
ミケ「あまり嗅いだ事無い、変わった匂いだったな。」
ハンジ「巨人の匂いに似てる?」ジー
ミケ「いや、全然。」
ハンジ「え?違うの?」
ミケ「ああ。あんな嫌な匂いはしてないぞ。」
ハンジ「なーんだ。」ガッカリ…
ミケ「フッ・・お前、倒れた訓練生が巨人です。とか、馬鹿げた報告書書くつもりか?」
ハンジ「希望的観測を込めて!」クワッ
ミケ「お前またエルヴィンに叱られるぞ。」ハァー…
ハンジ「だよねー。」テヘッ
ミケ「もう帰っていいか?」
ハンジ「あと、一つ!」
ミケ「何だ?」
ハンジ「彼らが倒れた時、口から煙みたいなの出てたよね?」
ミケ「ああ。」
ハンジ「何だと思う?何に見えた?」
ミケ「さぁ、ただの煙だろ?」
ハンジ「ジュース飲んで煙出る人いないでしょ?」
ミケ「壁外の未知の植物から作っただろう?前例の無い未知の症状を発症させただけだろ?」
ハンジ「まあ、一理あるね。」
ハンジ「でもさー、煙が、水蒸気だとしたら・・?」
ミケ「お前、どうしても巨人に繋げたいみたいだな。」アキレガオ
ハンジ「駄目かなー?」ニコッ
ミケ「駄目だろ!シャーディス教官から抗議も来てるんだぞ!もう訓練生に対して実験禁止だし、巨大樹の花の採取も禁止されたじゃねぇか!」
ミケ「大人しく反省込めた報告書を提出しとけ。」クワッ
ハンジ「えー、それじゃあツマンナイよねー♪」ニコッ
ミケ「俺はもう知らん!帰る!」スタスタ…
ハンジ「えー、もう帰るのー?」
ミケ(もう無視!)スタスタ…
扉 ガチャリ… パタン…
ハンジ「・・・。」
ハンジ「さて、報告書書こうかなー♪」ニコ
-
- 67 : 2015/10/15(木) 08:49:54 :
-
ハンジ(とりあえず、ミケの嗅覚で選ばれたトップ5人だよね・・・)ウーン…
ハンジ(アルミン君は、エレン君、ライナー君、ベルトルト君の行動に若干の違和感を感じてる・・・)ウーン…
ハンジ(アニ君、ユミル君もエレン君の紳士的な行動が【意外】だと思ってる・・・)ウーン…
ハンジ(・・・ミケは同意しなかったけど、あの煙・・・)ポー
ハンジ(巨人の蒸気にそっくりだったと思うんだけどなー・・・)ワクワク
ハンジ(できれば、あの五人で色々試したいなー・・・)キラキラ…
ハンジ(・・・エルヴィンなら何とか誤魔化せるしー)キラキラ…
ハンジ(・・・)
ハンジ(・・・でも、シャーディス教官に怒られちゃうなー。無理かー。)シュン…
ハンジ(下手なことして、口うるさいリヴァイに出てこられたらもっとヤバそうだ・・・)ハァー…
ハンジ(でも・・・)キリッ
ハンジ(何かを変えることのできる人間がいるとすればその人はきっと・・・大事なものを捨てることができる人だよねー♪)ニコッ
ハンジ(うん、うん。やっぱり希望的観測を込めて書いた方がいいよねー♪)ニコッ
ハンジ(その方が面白いしー♪)
ハンジ(よしっ!書くか!)キリッ
カリカリカリ…… カリカリカリ…
カリカリカリ…
【扉の外】
モブリット(ハンジ分隊長・・・生き急いだ報告書書かなきゃいいが・・・)ハァー…
モブリット(ミケ分隊長にも念を押されてるからなぁ・・・)ハァー
-
- 68 : 2015/10/15(木) 09:14:57 :
-
■その日の内にハンジ分隊長は報告書を書き上げてしまった。
私はハンジ分隊長に執務室に呼び出され、自分の代わりに報告書を提出しておくように命令を受けた。
私は一抹の不安を感じながらも、ハンジ分隊長から報告書を受け取った。
夜中という事もあって、私は翌日の提出を進言し、ハンジ分隊長から許可を頂いた。
そして翌日の今、私は報告書を手に、ある部屋の前に立っている・・・。
━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━━━
━━━━
━━
-
- 69 : 2015/10/15(木) 11:05:49 :
-
モブリット(・・・)チラッ
部屋のプレート
【エルヴィン・スミス調査兵団団長執務室】
モブリット(はぁー、緊張するなー。よしっ。)
扉 コンコン…
エルヴィン「入れ。」
扉 ガチャリ… パタン
モブリット「ハンジ・ゾエ分隊所属、副官のモブリットです!失礼します!」バッ!!
エルヴィン「直れ。モブリット用件は何だ?」
モブリット「はっ!南方訓練兵団の授業中の事故による報告書を分隊長に代わりお持ちしました!」
エルヴィン「うむ。では、早速見せてもらおうか。」
モブリット「はっ!こちらになります!」サッ
エルヴィン「うむ。」パシッ
エルヴィン「・・・・」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【報告書】
調査兵団団長エルヴィン・スミス殿
先日の南方訓練兵団における授業中の事故について。
私ハンジ・ゾエは、授業前に訓練生との親睦を深めるのを目的とし、壁外で採取した巨大樹の花の蜜を水で薄めたジュースを振舞いました。
その結果、エレン・イェーガー、ライナー・ブラウン、ベルトルト・フーバー、アニ・レオンハート、ユミル 以上五名の訓練生が卒倒してしまい、授業を中断せねばならない事態を引き起こしてしまいました。
原因としましては、安全だと思われていたジュースが稀に人体に一種のアレルギー反応を起こす事だと判断しました。
幸い訓練生五名とも回復し、現在通常通り訓練に励んでおります。
今後、このような事態を引き起こさないように授業スケジュールの提出及び、持ち込む物のチェックを上官にしていただき、再発防止に尽力いたします。
調査兵団分隊長 ハンジ・ゾエ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
エルヴィン「うむ。よろしい。(意外にまともなのを提出してきたな・・・)」
エルヴィン「モブリット、ご苦労だったな。下がってよいぞ!」
モブリット「はっ!失礼します!」バッ スタスタ…
扉 ガチャリ… パタン
モブリット(ふぅ~。さて戻るか。)スタスタ…
???「おい、モブリット!」
モブリット「!」ハッ
???「こっちだ!」
モブリット「あっ・・・」
-
- 70 : 2015/10/15(木) 11:33:37 :
-
モブリット「ミケ分隊長お疲れ様です!」
ミケ「よう、モブリット!ここにいるって事はエルヴィンに報告書出したんだな。」
モブリット「はい。」
ミケ「どうだった?」
モブリット「問題ありませんでした。」
ミケ「・・・だよな。」
モブリット「・・・ええ。」
ミケ「あんなの出されちゃたまらんからな。」
モブリット「・・・ええ。」
ミケ「お前が夜中に相談に来なかったらと思うと背筋が凍るぜ。」
モブリット「はい、協力頂き私も助かりました。」
ミケ「ハンジには上手く誤魔化せるよな?」
モブリット「はい。お任せください。」
ミケ「あれは処分したか?」
モブリット「・・・まだ私の部屋にあります。」
ミケ「そうか・・・見つかる前に燃やすなりして処分しておけよ。」
モブリット「はい。」
ミケ「俺は自分の分隊の訓練があるからもう行くぞ。じゃあな」スタスタ…
モブリット「はい。失礼します。」
モブリット(部屋に戻るか。)スタスタ…
-
- 71 : 2015/10/15(木) 13:22:44 :
-
【モブリットの部屋】
モブリット「はぁー。自分の部屋は落ち着くなぁー。」
モブリット(あ、早速処分しなきゃ・・・)
モブリット「えーっと・・・例の物は・・・」
モブリット「確かこの引き出しの中に・・・」
ガサゴソ…ガサゴソ…
扉バーーン!!!
ハンジ「モブリットーーー♪♪♪」スタスタ
モブリット「うわああぁぁぁあぁあぁぁ!!」ビクッ!!
ハンジ「うわっ!どうしたんだい?」キョトン
モブリット「急に入って来ないでくださいよー!」ドキドキ
ハンジ「あははー♪ごめん、ごめん♪」テヘッ
モブリット「もう、せめてノックぐらいお願いしますね・・・。」ハァー…
ハンジ「りょーかい♪で、エルヴィンに報告書出した?」ニコニコ
モブリット「はい。先ほど提出しましたよ。」
ハンジ「で、エルヴィンは何て?」ワクワク♪
モブリット「全部却下です。」キッパリ
ハンジ「え・・・?何・・・?」
モブリット「だから、全部却下です。」キッパリ
ハンジ「嘘でしょぉぉおおお!!!」クワッ
モブリット「本当です。」キッパリ
ハンジ「あのヅラめぇぇぇ!!抗議に行ってくる!!!」ギリッ
モブリット「お待ち下さい!!!」
ハンジ「止めるな!モブリット!」
モブリット「あのような事故を起こしておきながら、確証もないのに更に追い討ちかけてどうするおつもりですか?」クワッ
モブリット「そんな事すれば、結果的に彼ら104期卒業生が誰一人調査兵団に入団しない事態を引き起こしかねません!」クワッ
モブリット「もしそうなれば、ただでさえ人員不足の調査兵団の存続さえ関わる事態となり得ます!」クワッ
モブリット「そんな大問題になれば、もうハンジ分隊長だけの責任問題では済みません!」クワッ
モブリット「そこをしっかりお考えになって下さい!」キリッ
ハンジ「・・・。」
ハンジ「ごめん、モブリット・・・私が悪かった・・・。」シュン…
モブリット「分かればよろしいです。」
ハンジ「・・・じゃあ、報告書は再提出かい?」ションボリ…
モブリット「いえ、再提出はもう結構だそうです。」
ハンジ「そう。」ションボリ…
ハンジ「・・・じゃあ、部屋に戻って頭冷してくるよ。」ションボリ…
モブリット「はい、分かりました。」
ハンジ「邪魔したね、モブリット・・・じゃあね・・・」スタスタ…
扉 ガチャリ… パタン
モブリット(ふぅ~・・・。)
モブリット(これは早く処分しよう・・・)チラッ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【報告書】
調査兵団団長エルヴィン・スミス殿
先日の南方訓練兵団における授業中の事故について。
私ハンジ・ゾエは、授業前に訓練生との親睦を深めるのを目的とし、壁外で採取した巨大樹の花の蜜を水で薄めたジュースを振舞いました。
その結果、エレン・イェーガー、ライナー・ブラウン、ベルトルト・フーバー、アニ・レオンハート、ユミル 以上五名の訓練生が卒倒してしまい、授業を中断せねばならない事態を引き起こしてしまいました。
そもそも、このジュースは人畜無害であり、巨人にしか拒絶反応を起こさない事が判明しております。
また、倒れた訓練生が口から煙を排出しているのをその場にいた多数の者が目撃しております。ミケ・ザカリアス分隊長もそれを目撃しており、その煙は巨人が修復する際に発する蒸気と酷似してると申しておりました。私も異論はありません。
更にこの五人からは巨人と似たような匂いがするとも申しておりました。ミケ・ザカリアス分隊長の嗅覚の信頼性につきましては当兵団内では周知の事かと存じます。
幸い訓練生五名とも回復しましたが、その後の聞き取り調査によると、当時の証言に明らかな虚偽報告があると判明しております。
以上の点を踏まえ、彼ら五人は巨人に近い人体構造を持ちながら、更に巨人について何かしらの情報隠してると判断し、直ちに拘束及び、調査兵団の管理下に置くことを進言します。
また次の壁外調査の際は、残りの北方、東方、西方訓練兵団にも同じような体質の人間がいる可能性を考慮し、配布するジュース作成の為の巨大樹の森での花の採取及び、更なる効能発見の為、実験用の巨人数体の捕獲を提案します。
調査兵団分隊長 ハンジ・ゾエ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
-
- 72 : 2015/10/15(木) 13:47:50 :
-
【ハンジ・ゾエ分隊長執務室】
ハンジ(あーあ、やっぱり駄目かー・・)ハァー…
ハンジ(大半を希望的観測を込めた虚偽報告書だったからねー。)ハァー…
ハンジ(せっかく面白そうなオモチャを見つけたのになー)ハァー…
ハンジ(もし、無理やり拘束して結果がただの人間でしたーじゃ、確かにモブリットの言う通り洒落にならないよねー)ハァー…
ハンジ(でも、アルミン君はエレン君が調査兵団希望って言ってたなー。)ニコッ
ハンジ(でも、後の四人はやっぱり憲兵団希望だろうなー。)ハァー…
ハンジ(全員調査兵団にこないかなー)ハァー…
ハンジ(無理だろーなー)ハァー…
ハンジ(また、会ってみたいなー)ハァー…
ハンジ(授業も中断したしなー)ハァー
ハンジ(!?)ハッ
ハンジ(中断!?)
ハンジ(そうだ、中断したままじゃん♪♪)パァー♪
ハンジ「こうしちゃ居られない!」ガバッ
カリカリカリ… カリカリカリ…
カリカリカリ…
ハンジ「よしっ!出来た!」パァー
ハンジ「これをシャーディス教官に直接、謝罪も兼ねて渡そう」ニコッ
シャーディス教官殿へ
【第二回調査兵団特別授業開催のお願い】
ハンジ「ふふふ♪楽しみだなー♪」ニコッ
━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━━━
━━━━
━━
-
- 73 : 2015/10/15(木) 14:47:38 :
-
【訓練兵団談話室】
エレン「今日も一日訓練疲れたなぁ、アルミン。」
アルミン「そうだね、エレン。」ニコ
ミカサ「エレン。」ジー
エレン「何だよミカサ?」
ミカサ「体調は大丈夫?」ジー
エレン「は?疲れてるだけだけど?」
ミカサ「ジュースの影響は残ってない?」ジー
エレン「嫌な事思い出させるなよな!問題ねぇよ!」クワッ
ミカサ「そう。ならいい。」
エレン「いつも心配しすぎなんだよミカサは。」ギロ
アルミン「エレン!実際倒れて看病してもらってるでしょ?そりぁあ、心配もするよ家族でしょ?」ジー
エレン「うっ・・・。」
ミカサ「アルミンありがとう。」
アルミン「いいよミカサ。」ニコ
エレン「ふんっ!それよりも、もうそろそろ飯に行こうぜ!」ガタッ
アルミン「そうだね。」ニコッ
ミカサ「わかった。行こう。」
キース「全員いるかー!!!」
訓練生一同「!?」ビクッ
キース「うむ、全員いるようだな。食事に行く前に、そのままの状態で構わんからよく聞け!」クワッ
キース「前回の調査兵団特別授業が中止となったのは記憶に新しい事と思う!」
エレン「!」ピク…
ライナー「!」ピク…
ベルトルト「!」ピク…
アニ「!」ピク…
ユミル「!」ピク…
キース「しかし、このまま授業を修めずに済む事は無い!」
エレライベルアニユミ(((ま、まさか・・)))ピクピク…
キース「再度授業を行う予定だ!日程は後日また知らせる事とする!」
エレライベルアニユミ(((や、やっぱりぃぃぃ!!!)))
キース「なお、前回同様講師はハンジ・ゾエ分隊長を招いての授業となる!心して準備しておくように!分かったか!!!」クワッ
訓練生一同「「「はっ!!!」」」
エレライベルアニユミ(((もう嫌だぁぁぁぁぁ!!!!)))
━━━━━━━【おわり】━━━━━━━━━
-
- 74 : 2015/10/15(木) 19:48:06 :
- 面白い
-
- 75 : 2015/10/15(木) 20:31:50 :
- ハンジさんの鬼畜パネぇww
ハンジさんの推測パネぇwww
-
- 77 : 2015/10/16(金) 18:19:18 :
- 乙です!
-
- 78 : 2015/10/18(日) 12:23:26 :
見やすくする為、途中の応援コメントを非表示にいたしました。
途中で応援してくださった方々にはお詫びと共に感謝申し上げます!m(_ _)mペコリ
-
- 79 : 2015/10/19(月) 19:02:13 :
- 面白かったです!ハンジさんwww
-
- 80 : 2015/10/19(月) 19:26:07 :
>>79 閲覧&コメントありがとうございました♪
ハンジ分隊長は私のお気に入りです♪
-
- 81 : 2023/07/05(水) 19:32:22 :
- http://www.ssnote.net/archives/90995
●トロのフリーアカウント(^ω^)●
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2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
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16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
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36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな
22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。
46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね
52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑
89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ
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