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ベルトルト『永遠に消えない罪悪感』

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  1. 1 : : 2015/10/02(金) 00:11:14
    この作品はライナー『戦士としての使命』のベルトルト編です!
    こっちの執筆はあまりしないと思いますが巨人中学校の一作目が終わったあたりから全力で書き始めます!
    文のセンスがなくてもよろしくお願いします!
  2. 2 : : 2015/10/02(金) 00:23:09
    壁を蹴ると同時に爆音が耳に飛び込んできた…
    そうすると今度は人々の悲鳴が聞こえてきた…
    …………………………





    ………………





    ……

    847年 入団式

    もうあの日から2年が過ぎていた
    でも僕はあの時のことを一瞬たりとも忘れたことがない……
    いや、忘れたことがないのではなく、忘れられないのだ……
    毎日のように聞こえてくる人々の悲鳴
    毎日のように映し出される人々の絶望している顔
    きっとこの事をライナーやアニに言ったら心配をかけてしまうだけだろう……


    ベルトルト『ライナーはいつも元気そうだし、そんな悩みなんかないんだろうな……』


    僕はライナーがただひたすらうらやましかった

    …………………………




    ………………




    ……

  3. 3 : : 2015/10/04(日) 23:38:37
    あまり他人と関わってはいけない
    これは僕が言った言葉だ……

    ライナー『そんなに思いつめてどうした?』

    ライナーが心配した顔で言った

    ベルトルト『……なんでもないよ……』

    僕はライナーに言いたいことがあったがこらえた

    これ以上ライナーを困惑させたらもっとおかしくなってしまうだろう……

    入団式が終わってからアニはずっと一人でいる

    それに対してライナーはいつもみんなと楽しそうに話している……

    僕はそれを近くでただ見ている事しかできなかった…


  4. 4 : : 2015/10/09(金) 21:04:58
    僕がライナーを元に戻せたはずだ……

    でも僕はこの日常が壊れてしまうのが嫌だった

    どんなに短い間でも自分の罪を忘れていたかったからだ…

    …………………………




    ………………



    ……
  5. 5 : : 2015/10/21(水) 22:27:56
    ライナー『実は、明日クリスタと街に出かけるんだ!すごいだろ!』


    ジャン『なんだと⁉︎ライナーが?』


    ライナー『おいおい、信じてないだろ……』


    ライナー『俺は嘘ついてないからな』


    ジャン『本当なのか?』


    ライナー『ああ!』


    ジャン『マジかよ…俺もいつかミカサと……』


    ライナー『まあ、夢が叶うといいな…』


    物陰
    ベルトルト『……』


    僕はたまたまライナーとジャンの会話が聞こえて物陰から聞いていた


    その時にライナーがクリスタと街に出かけることを知った


    僕はこの時にライナーを止めようとした


    でも、今まで散々苦労してきたライナーの気持ちを考えると少しくらい罪の意識から解放されて欲しいと思った


    だから、僕はその時なにも言わずにその場を去った……


  6. 6 : : 2015/10/21(水) 22:46:16
    ……………………





    ……………





    ……

    今日は休日なのでライナーはクリスタと街に行っている


    ライナーがいないと僕はすることがなく暇だった……


    僕は暇な時間がとても嫌いだ…
    またあの悪夢が蘇ってくるからだ…


    僕は、この罪悪感を少しでもまぎらわすために、何か困っている人を助けることにした


    こうやって見ると困っている人はあまりいなそうだ……


    そんなことを考えていると、コニーが話しかけてきた


    コニー『おい、ベルトルト!なにしてんだ?
    好きな女子でも見てんのか?』


    ベルトルト『そ、そんなんじゃないよ!ただ、困っている人がいないか探してるだけだよ』


    コニー『おお!そうなのか!お前っていいやつなんだな!見直したぞ!』


    ベルトルト『ハハ、ありがとう…コニー』


    コニー『? 俺なんかしたか?』


    ベルトルト『うん… コニーのおかげで少し気分が良くなったよ…ありがとう』


    コニー『おう! 気にすんな!』


    コニーはどこかへ行ったようだ
    だけどコニーのおかげで少し楽になった気がする


    僕が少しでも助けてあげたいのはエレンだ…
    僕がエレンのお母さんを殺したようなものだ……
  7. 7 : : 2015/10/21(水) 23:02:20
    だから僕はどうしてもエレンの力になりたかった


    こんなことをしたところで僕たちの罪が消えるわけではないことは分かっている


    エレンを助けるのはただの自己満足にしかならないだろうが、それでもよかった……
    僕はエレンを探しに行った


    エレンはアニと外で対人格闘の練習をしていた
    僕はふと、アニのほうを見た……


    アニはとても楽しそうに技を教えていた
    僕は、アニがこんなに楽しそうにしているところを初めて見た。


    この時に僕はアニが笑えていることの嬉しさと僕の周りから誰もいなくなってしまうような寂しさが入り混じった複雑な気持ちになった……


    僕はアニの笑顔を見て不安になった
    このまま放っておいたらアニもライナーのようにおかしくなってしまう気がしたからだ……
  8. 8 : : 2015/10/30(金) 00:16:06
    食堂を通りかかると、ライナーたちの声が聞こえてきた……アルミンと話しているようだ


    僕はその会話を扉の前で聞いていた


    クリスタ『ライナー……私がミカサに捕まった時好きだって言ってくれたよね?』


    ベルトルト(まずい!……』


    僕はこの時、昨日、ライナーを止めなかったことを悔やんだ


    僕は、このままライナーは元の戦士に戻らない気がした……


    ガチャッ


    ベルトルト『ライナー、教官が呼んでるからついてきて』


    ライナー『何?そうなのか!今行く!クリスタ…ごめんな、とりあえずこの話はあとにしよう…』


    クリスタ『わかった、後でね!』


    ガチャッ


    ベルトルト『ライナー!何考えてるんだ!』


    ライナー『? なんのことだ?教官に呼ばれてるんじゃないのか?』


    ……思っていた通りだ… もう遅かったんだ……
    ライナーは自分の犯した罪の重さに耐え切れなくて自分が戦士だということはただの悪い夢だと思い込んでしまったんだ……




  9. 9 : : 2015/10/30(金) 00:27:29
    ベルトルト『ライナーはここに何をしに来たと思っているんだ!』


    ライナー『急にどうしたんだ? 確か、俺とベルトルトとアニで巨人を倒そうと決めたんじゃなかったか?』


    ……ライナーはもう戦士じゃない……
    こんなに大切なことまで忘れているなんて…


    ベルトルト『何を言っているんだ!思い出せ!僕たちの目的は故郷に帰ることだろ!今の君は戦士じゃないよ……』


    ……僕のせいだ…
    僕があの時、ライナーを止めていればきっとライナーはここまで苦しまなかっただろう……
    そんな考えが浮かび、罪悪感しか残らなかった…

  10. 10 : : 2015/11/08(日) 10:13:53
    すいません……最近は受験勉強をしていて投稿が全くできていません
    おそらく後数ヶ月程して受験が終わった頃に投稿のペースが上がると思います
    本当に申し訳ないです……

  11. 12 : : 2015/11/10(火) 22:47:54
    いったい正しいこととは何なのか?
    僕が考えたところで到底答えにはたどり着かないだろう…

    ライナー『…あ…あぁ そうだったな……俺たちはみんなから恨まれる殺人鬼だったんだな……』


    もういやだ……これ以上仲間を傷つけたくない……
    何故僕がこんなことをしなくちゃならないんだ…


    ベルトルト『……思い出した?ぼくたちは裏切り者だということを忘れないでね…… 僕たちは戦士なんだよ……どんなに望んでも…どんなに祈っても…兵士にはなれないんだよ……』


    そうだ、たとえ僕がこれからどんなことをしても兵士にはなることができないんだ…


    ライナー『あぁ…すまなかったな……』

    スタスタ


    ベルトルト『……ライナー…ごめんね…』ポロポロ


    ベルトルト『君は少しの間だけでも兵士になっていたかったんだよね?』ポロポロ
  12. 13 : : 2015/11/11(水) 23:04:46
    ……………………





    …………




    ……






    849年


    アニ『ベルトルト……ちょっといい?』


    ベルトルト『え?…うん、 どうしたの?』


    アニ『私たちが壁を壊すのは解散式の次の日じゃないとダメか?』


    ベルトルト『……アニ…なんで?……』


    アニ……一体何が君をそこまで変えたんだい?
    僕らで一緒に故郷へ帰ると約束したじゃないか…


    アニ『…1日ぐらいずれたってそこまで影響はないだろ?……たった1日でいいんだ…』


    ベルトルト『アニ…残念だけどこればかりは変えられないよ…』


    アニ『もうあの悲鳴を聞きたくない……しかも今度は3年間一緒に訓練してきた仲間を苦しめなくてはいけない…私は…戦士になれなかった…』


    ベルトルト『……』


    僕は…僕はどうしたらいいんだ?
    ……教えてよ…ライナー……戦士に戻ってよ…
  13. 14 : : 2015/11/15(日) 23:13:57
    アニ『…ごめん…おかしくなってたみたいだ…
    頭を冷やしてくるよ……』


    ベルトルト『うん……』


    ………………




    …………




    ……




    休日

    今日は久しぶりにライナーと一緒にいた…


    ライナー『……お、やっと見つけた!みんな、風呂場にいたぞ!』


    ライナー『おい、ベルトルト! ……起きろー』


    ベルトルト『うん……あれ? なんでこんなとこに連れてきたの?』


    ライナー『連れてきたんじゃねえよ…… 自覚が全くなかったんだな…』


    ベルトルト『……どういうこと?』


    ライナー『どうやって寝てたか知らないけど寝相が悪くて自分でここまで来たんだよ』


    ジャン『おいおい… 今日は風呂場にいたのか!
    こりゃ新記録だな……』


    エレン『それにしても朝起きたらベルトルトがいないからびっくりしたぜ』


    ライナー『寝相からして今日はどしゃ降りだな』


    ベルトルト『そんなに寝相悪いかなぁ』


    コニー『あぁ、もう芸術だよ』
  14. 15 : : 2015/12/02(水) 22:52:44
    ジャン『それにしてもどうやったらここまで来れるんだ?』


    ライナー『昔はここまでひどくなかったよな?ベルトルト?』


    ベルトルト『僕は知らないよ!』


    ライナー『それもそうだな』ハハハ


    エレン『おい、もうそろそろ行こうぜ!』


    コニー『ああ、俺も腹が減ってきたから早く行こうぜ!』


    ライナー『そうだな!』


    ベルトルト『……そうだね!』


    朝だけでこんなに疲れたのは初めてだ……
    …でも久しぶりにみんなと話して少し気分が落ち着いた


    みんなと話していることはとても楽しかった
    …でも、楽しかった分だけあとが辛くなる……
    そう思った時にはもう遅かったのかもしれない


    今日は久しぶりの休日だった


    ライナー『…休日っていってもする事何もないな……』


    ベルトルト『せっかくの休日なんだし体を休めれば?』


    ライナー『そうだな!』


    ……30分後
    ライナー『体は休まってきたけど30分も何もしないと精神的に辛くなってくるな…』


    ベルトルト『フフ ライナーならそう言うと思ったよ』


    ライナー『なあ、ベルトルト、みんなが何しているのか見に行かないか?』


    ベルトルト『……そうだね! 行こう!』


    もうそろそろ僕も限界が近づいてきていた…
    どうしても4年前の事が頭に浮かんでくる…
    だから、今日だけは僕にとっての休日にしようと思う

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