このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
シュガーランプ
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- 1 : 2015/09/01(火) 11:11:34 :
- 某無料漫画アプリの企画でつかわれているシナリオの世界観を進撃の巨人の世界観と混ぜつつ双方の素敵なところを全面に押し出せたらな、と。
シュガーランプの原作者は世叛さまです。際どい挑戦なのはわかっているつもりなので、問題があれば即消します。
それでもよければご閲覧ください。
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- 2 : 2015/09/01(火) 11:20:38 :
- 人が死ぬと、角砂糖になる世界。
葬儀を行わない世界。
人は事切れると同時に身体が1つの結晶になる。
それは、巨人に喰われようが、病死しようが、自分で命を断とうが、同じこと。
人が死ぬと、遺族の悲しみと共に1つの角砂糖が残る。
その角砂糖は「ランプストッカー」と呼ばれる人のもとへ預けられる。
ランプストッカーは1つの町の角砂糖を管理する。
ランプストッカーにはもうひとつ、仕事がある。
それは、「故人の思い出を遺された人々に伝える」ことだ。
角砂糖はよく燃える。故人の遺した角砂糖を削って灯をともすと、
その砂糖の甘い香りが故人の記憶を甦らせ、遺された人々にやすらぎを与えてくれるのだ。
今日も、故人との甘い記憶を求めてランプストッカーのもとを訪ねる人がいる。
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- 3 : 2015/09/01(火) 11:26:26 :
- 巨人に喰われてしまった場合、角砂糖はほぼみつからない。
だが、その人を喰らった巨人が死んだとき、その身体が蒸発すると巨人が倒れていた辺りに角砂糖が見つかる場合がある。
その角砂糖は誰のものであるか、わからないことがほとんどだ。
そういった身元不明の角砂糖が不正に取引される。
角砂糖には限りがあるので、燃え尽きてしまえばあとはもうなにも残らない。
その現実に悲観して角砂糖を複製しようとする輩も少なくはない。
その複製に身元不明の角砂糖が使われるのだ。
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