このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
仲間を殺してしまった兵士 短編
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- 1 : 2015/08/14(金) 12:32:39 :
- こんにちは
今回もコメントを制限させて頂きました
短編なので、グループにコメント用のスレは建てません
皆様からの評価はお気に入り、執筆終了後のコメントで受けたいと思います
cpはありません
それともうひとつ、今回は…
バッドエンドです
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- 2 : 2015/08/14(金) 13:18:56 :
エレン「そんな…」
辺り一面に血渋きが舞う、たった今、調査兵団の先輩が食われたのだ
今はウォールマリア奪還作戦を行っている
しかし、作戦開始僅か20分で大勢の巨人と遭遇、長距離索敵陣形はほぼ壊滅した
陣形が機能せず、エレンを初めとする少数の兵士は、陣形からはぐれてしまった
エレン達は、巨人の恐怖から逃れるため、巨大樹の森を目指しているところだった
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- 3 : 2015/08/14(金) 13:37:41 :
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エレン「また食われた…」
エレン「…くそっ!! アルミン! 俺が巨人化してあいつらを食い止めるから、お前らはこのまま巨大樹の森まで走れ!!」
そう言うと、エレンは馬を止めようとする
アルミン「だめだ!!君はもう何度も巨人化している!!不完全な巨人を生成してしまうかもしれないだろ!?」
アルミンのその言葉を聞き、エレンの動きが止まる
エレン「…でも…! 誰かがやらなくちゃ全員死んじまう!!」
アルミン「それでもだめだ!!リスクが高すぎる!!」
エレン達の周りでは、次々と人が巨人に食い殺されている
ジャン「…おいおい嘘だろ!?先輩方が全員巨人に食われちまった!!」
今生き残っているのは104期のメンバーだけだ
コニー「おい!巨大樹の森が見えたぞ!!」
コニーのその一言で、生き残っている者は、一斉に巨人樹の森を見据えた
アルミン「走れ!!走るんだ!!」
アルミンのその一言で、104期のメンバーは、巨人を無視し、巨大樹の森へ走った
エレン「…すみません…」
エレンは死んでしまった先輩方の死体を見てそう言った
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- 4 : 2015/08/14(金) 13:50:41 :
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- 5 : 2015/08/14(金) 13:56:36 :
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巨大樹の森
ジャン「緊急事態の信煙弾…打ち上げたぞ」
アルミン「あ、ありがとう…ジャン」
ジャン「しっかし、本当に104期は悪運が強いよな…」
アルミン「…僕たちの代わりに先輩方が食われたからだよ…」
ジャン「…」
コニー「…なぁ…これからどうすんだよ?」
コニーが心配そうな目でアルミンを見る
アルミン「…団長たちの助けを待つ他ないと思うよ…ガスも刃もない…食料もない…最悪の状況だよ」
サシャ「そんなぁ…」
サシャはお腹を押さえて言った
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- 6 : 2015/08/14(金) 14:04:59 :
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エレン「…団長たちの助けが来なかったら?」
エレンのその一言に、全員が口を閉じた
ミカサ「…」
その時、ミカサは隣に置いてあった銃を手に取った
アルミン「ミカサ…?銃なんかどうするの?」
ミカサ「…助けが来なかった時は、これで…」
皆、ミカサが何を言っているのかを理解するまでに時間がかかった
コニー「おいおい…冗談だろ!?」
ミカサ「冗談ではない、苦しんで死ぬならこうした方が楽…」
アルミン「…そうだね」
エレン「おい、アルミン!?」
アルミン「苦しんで死ぬなら…よっぽど楽だと思うよ」
ジャン「…まぁ、楽に死ぬ方がよっぽどマシかもな…」
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- 7 : 2015/08/14(金) 14:09:33 :
エレン「…」
コニー「まぁ、こう言うことはその時に考えようぜ!!」
サシャ「そうですよ!!まだ助けが来ないと決まった訳じゃないですし!」
アルミン達に笑顔が戻る
アルミン「そうだね…皆で待とう、団長たちを!!」
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- 8 : 2015/08/14(金) 14:09:47 :
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- 9 : 2015/08/14(金) 14:14:31 :
3日後
ジャン「…」
皆、痩せ細り、体重はかなり激減していた
アルミン「…最後の信煙弾…撃ってからもうかなり時間たったよね…」
エレン「…あぁ」
アルミン「皆、どうする?」
皆、アルミンの言葉の意味を理解していた
ジャン「…やろう」
ジャンのその一言で、全員覚悟を決めた
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- 10 : 2015/08/14(金) 14:24:28 :
アルミン「…うん」
コニー「うぅ…死にたくねぇ…」ポロポロ
コニーは死ぬ恐怖から涙を流した
ミカサ「…!!」
ミカサは銃に弾をセットしているとき、あることに気がついた
ミカサ「弾が…」
アルミン「…どうしたの?」
ミカサ「…5発分しかない…」
弾が5発分しかなかったのだ
ミカサが手に持っている銃は、威力が低く、同時に二人を殺すことはできない
アルミン「…誰か一人…残っちゃうね…」
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- 11 : 2015/08/14(金) 14:33:14 :
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アルミンのその一言によって、皆の間に沈黙が流れる
エレン「…俺が残る、そして、俺が殺す役目を受ける」
エレンはそう言うとミカサから銃を奪い取る
アルミン「エレン…残ったら、死ぬ方法は巨人に食われるか、木から飛び降りるかしかないよ?」
アルミン「もし木から飛び降りても、この木の下は草があって、クッションになってる…瞬時に死ねるかどうかわからないよ」
アルミン「この二つの方法は…苦しんでからしか死ねない」
エレン「…お前らが苦しんで死ぬんだったら…俺が引き受けてやるよ…」
アルミン「…ごめん…」
ミカサ「だめ!!私が…!」
エレン「だめだ」
ミカサ「ッ!!」
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- 12 : 2015/08/14(金) 14:36:08 :
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エレン「…まず、誰からだ?」
アルミン「…僕から…いいかい?」
エレン「あぁ…」
アルミン「あ、最後に一つだけ…いいかな?」
エレン「…」
アルミン「…皆」
アルミン「今まで…ありがとう…」ニコ
エレン「…お礼を言うのは俺の方だぜ…アルミン…」
エレン「今まで…ありがとう…」
エレンはそう言うと、アルミンに向けて発砲した
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- 13 : 2015/08/14(金) 14:36:15 :
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- 14 : 2015/08/14(金) 14:38:57 :
ミカサ「エレン…さよなら」ニコ
エレンは最後の一人、ミカサへ発砲すると、そのまま座り込んだ
エレンの周りには、数々の死体がある
エレン「…」
エレンは残り少ないガスを使い、下へ降りた
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- 15 : 2015/08/14(金) 14:42:02 :
エレン「おい!!巨人!!出てこいよ!!今なら俺を食っていいぞ!!」
エレンは叫ぶ、仲間を失った悲しみを紛らわすために
エレン「どうした!?早く出てきて俺を食べてくれよ!!なぁ!!」
エレンがいくら叫んでも、巨人が出てくる気配はない
エレン「…なんでだよ」
エレンはその場に座り込むと、そのまま北の空を眺めた
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- 16 : 2015/08/14(金) 14:50:21 :
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エレンの頭の中には、今まで仲間達と過ごしてきた時間が走馬灯のように流れていた
エレン「…これで…よかったんだよな」
エレンがそう言った瞬間、遠くから何かが近づいて来る
エレン「!!」
エレンは最初、それを巨人だと思った、しかし違った、あれは…
エレン「…調査兵団…」
調査兵団がエレンの所へたどり着く
リヴァイ「てめぇ…ここは壁外だぞ!?何呑気に座ってやがる」
エレン「なんで…」
エルヴィン「君が無事でよかった…他の者たちは?」
エレン「…うぅ…なんで今なんですか……うわぁぁあぁあああああぁぁああ!!」ポロポロ
エレンは泣いた、あの時、皆を殺さなければ、今頃全員無事に帰れたからだ
エレン「…くそがぁ!!なんで…なんでだよ!!」
エルヴィン「…帰るぞ」
エルヴィン「全員撤退!!カラネス区へ帰還せよ!!」
エレンは泣いたまま、荷馬車へ運びこまれ、そのまま調査兵団は壁内へ帰還した
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- 17 : 2015/08/14(金) 15:02:22 :
仲間を殺してしまった兵士 ~完~
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- 18 : 2015/08/14(金) 15:03:42 :
- 以上で終わりです!!
ここまで読んでいただきありがとうございました!!
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- 19 : 2015/08/14(金) 23:18:12 :
- 遅い!!遅いぞ団長!!
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- 20 : 2015/08/14(金) 23:24:27 :
- タイミング悪すぎだろ!
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- 21 : 2015/08/15(土) 00:03:34 :
- 面白かったです
お疲れ様です!
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- 22 : 2015/08/15(土) 00:21:01 :
- 様々なコメントありがとうございます!!(^^ゞ
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- 23 : 2015/08/16(日) 13:13:19 :
- The Mist
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- 24 : 2015/08/16(日) 13:28:35 :
- >>23さん!おぉ!!よく分かりましたねw
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- 25 : 2015/08/19(水) 12:59:56 :
- 空気よめよー団長
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- 26 : 2016/09/08(木) 16:48:08 :
- ミストやんけ
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- 27 : 2016/09/08(木) 16:52:20 :
- 乙ー
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