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恋する乙女達と鈍感王子

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  1. 1 : : 2015/08/12(水) 20:56:50
    -恋するクリスタ編-


    えっと、クリスタ・レンズです。
    私は今『恋』をしています。
    私を悩ませる王子様はエレン・イェーガー。
    彼は努力家で仲間思い、カッコよくて気張らなくて、強くて逞しくて、そして何よりも優しいんです。
    そんな彼に恋をするのは時間の問題でした。
    そんな私の、彼に恋するキッカケになったエピソードをお話しします。


    ───
    ───────
    ──────────────

    -馬術の訓練-

    クリスタ「お願い!止まって!いい子だから、ねっ!?」

    私はこの時、ピンチでした。
    と言うのも、私の愛馬が急に言う事をきいてくれなくなったんです。
    私がいくら止まってと懇願しても、スピードを落としてと懇願しても、ちっともきかない。
    何度も振り落とされそうになりました。
    その度に必死にしがみつき、なんとか振り落とされずにいました。
    そんな時でした。

    エレン「大丈夫か!?クリスタ!俺につかまれ!」

    エレンが助けに来てくれたんです。
    私の周りには私を心配する人はいても、
    自分に危険が起きることが嫌で、誰も助けに来てくれないのに、エレンだけは違ったんです。

    クリスタ「む、無理だよ!こんな早いのに、つかまるなんて!」

    実際40キロくらいスピードが出ていた。
    もし飛び降りて、エレンにつかまることが出来なければ、骨折以上は確定だったと思う。

    エレン「大丈夫!俺を信じろ!」

    真っ直ぐな目。
    私はあの目が好きだった。
    なんでも叶えてくれそうで、護ってくれそうで、信じたい。そう思った。でも臆病な私は…

    クリスタ「っ!…駄目……できないよ!怖い!怖いもん!」

    怖くて仕方なかった。
    ずっとずっと死にたいって思ってたのに、
    実際に痛い目にあうのは嫌だった。

    エレン「なら、待ってろ!俺がそっちに飛び乗る!」

    クリスタ「へ!?」

    彼はそう言って自分の馬の上に立ち上がり、今にも落ちそうな大勢をなんとか続けて、私の馬に飛び乗ってきたの。

    エレン「もう大丈夫だ。クリスタ」

    私の馬をなんとか止め、私をおろしてくれた。
    嬉しかった。
    私なんかの為に、怪我をするかもしれないのに…。
    それなのにあんなに必死になって、助けに来てくれて…。

    クリスタ「ッ……グスッ…うわぁぁぁぁぁ」

    エレン「うぉっ!そんな怖かったのか!?」

    クリスタ「ちがっ…違うのっ…うぅ」


    ───
    ────────
    ───────────────

    嬉しかった。そう伝えたくて、嗚咽をあげながらも声を出そうとして、それが叶わなかった。
    その代わりに、優しい温もりと、眼差しを感じながら、エレンの胸の中で泣き続けました。

    落ち着いた私をむかえたのはエレンの困ったような顔と、戸惑いの声でした。
    そんなエレンも愛おしく感じるほど、私はエレンを愛してしまったんです。

    でも、エレンと仲良くなるのは生半可なものではありません。
    ミカサ、アニ、ユミル、サシャ、ミーナ、みんなエレンが好きなんです。
    私はみんなみたいに魅力はないんです。
    ミカサみたいに強くないし、
    アニみたいに美人じゃないし、
    ユミルみたいにスタイル良くないし、
    サシャみたいに胸もおっきくないし、
    ミーナみたいに性格可愛くない。

    でも!私は!
    諦めたくない!エレンの隣で笑いたい!
    エレンと支えあいたい!

    どうか神様…。
    こんな私の願いだけど…、どうか…どうか!
    叶えてください!
  2. 2 : : 2015/08/12(水) 20:58:00
    -恋するミカサ編-


    なに?……名前?……ミカサ。
    ……何故あなたにフルネームを教えなくてはならないの?
    ……エレンの寝顔の写真!?いくら!?
    うん。わかった。くれるならなんでも答える。

    私の名前はミカサ・アッカーマン。
    エレンの家族。
    エレンは私に生きる希望をくれた。
    エレンは私の全て。
    エレンの良さ?そんなの決まってる。全て。
    例えばあの時なんて…。


    ───
    ───────
    ───────────────

    -休暇中の街-

    ミカサ「エレン。手を繋ごう」

    エレン「は!?なんでだよ!」

    お昼ごろになってから、訓練兵達と駐屯兵たちがご飯を食べに来たのか、道は人混みの塊になっていた。
    私はエレンとはぐれない為に手を繋ごうと提案をした。

    ミカサ「いいから」

    エレン「嫌に決まってんだろ!」

    アルミン「落ち着いて二人とも!こんな道の真ん中で言い争いしないでよ!」

    これが私達の日常。
    私がエレンの面倒を見て、エレンはそれに愚図る、そしてアルミンがそれを止める。
    今日も平和。そしてこれからも。
    何人かのメス豚とオスゴリラが私の平和を崩そうとするけど。
    私は絶対にこの幸せを守る。そう決めている。

    そんな事を考えているからだろうか?
    私は2人とはぐれた。

    ミカサ「エレン?アルミン?」

    私は必死になって探した。
    走って、走って、走って………。
    ついに夕方になってしまった。
    はぐれてから6時間だろうか。
    流石に私も疲れた。
    私を置いて帰ったのだろうか?
    もう考えるのも疲れた。帰ろう。
    そんな時だった。

    エレン「っ、見つけた!」

    そう言ってエレンは私の腕を掴む。
    滝のような汗と激しい咳と息づかい。
    相当走ったのだろう。

    エレン「大丈夫だ。ちゃんと離さないから」

    そういってぎゅっと手を握ってくれた。


    ───
    ────────
    ─────────────────

    その後、アルミンと合流し、見つけられなかった理由もわかった。
    私が先に帰ったと思い2人で帰り、私が帰ってないことがわかった2人は、私とはぐれた場所に向かった。
    その後にわかれて探してくれてたけど、アルミンは店の中を重点に探していたために会えなかった。
    エレンは外を回ってたみたいだけど、私と逆側を回っていたため、ずっと追いかけっこをしてみたいだった。





    私はいつも幸せ。帰る場所があって、温かい人がいて、だから神様。
    私の願いが叶うなら、この幸せをずっと。





    話したから、エレンの写真を……


















    よこせぇぇぇぇぇぇええええええ!!!!!!
  3. 3 : : 2015/08/12(水) 20:59:00
    -恋するアニ編-


    アンタ…乙女の純情を聞いてどうするんだい?
    ……………面白いから?……殺していいかい?
    まぁ、いいさ。教えてやるよ。

    私はアニ・レオンハート。
    周りからは『氷の女』なんて呼ばれてたりするけど…。
    まぁ、普通の女の子だと思うよ。
    ……いや、これはただの願望かもしれないね。

    こんな私でも恋をしてしまった。
    ライナーやベルトルトとの約束を破ってしまったとしても、私はこの恋を叶えたいってそう思ってしまったんだ。

    私に恋を教えてくれたのはエレン・イェーガー。
    素直で真っ直ぐで取り繕らず、根性もある。
    嘘を知らないから騙されることも多々あるのに、人を信じる強さがある。
    なにより、自分の意思がハッキリとあった。
    私なんかとは違う、人に流され続けた私は、アイツが羨ましかった。
    そんな私は、同時に妬んだ。
    でもエレンの奴は、そんな私を受け入れてくれたんだ。


    ───
    ────────
    ────────────────

    -対人格闘の訓練-

    エレン「くそっ!またやられた!」

    私は何故かいつもエレンと組む事になる。
    と言うのも、対人格闘がある時は必ずコイツが私のもとに申し込みに来るからなんだけど。

    アニ「アンタは動きが単純なんだよ。だから次の攻撃なんて直ぐに予測出来る」

    まだ私はコイツを名前で呼んだことはない。
    理由?………………恥ずか…なんでもない。

    エレン「ついでに聞いていいか?」

    正直迷った。
    訓練中だし、何より何をきかれるかわかったもんじゃないし。
    だから、私は…。

    アニ「いいよ。聞くだけ聞いてやるよ。答えるかは別だけどね。それと訓練しながらでね」

    せこい手を使ってみたんだ。

    エレン「ああ。それでもいい」

    アニ「で?何がききたいんだい?」

    攻撃を仕掛けながら話を聞く。
    勿論、さっきのように本気は出さない。
    周りの訓練兵達と同じようにサボりながらだ。

    エレン「お前は、なんでアイツらが訓練をサボるのか…わかるか?」

    ………どうやら身構える必要なんていらなかったようだね。

    アニ「………アンタはもし、いじめられてる人がいたらどうする?」

    エレン「は?助けるに決まってんだろ」

    アニ「もし、訓練兵のほぼ全員が関わってたら?関わってないやつも見て見ぬふりだったら?」

    エレン「それでも助ける!」

    そうさ、これがエレンなんだ。
    人に流されない。正しいと思ったものを突き通す。そんな強さを持っているんだ。
    けどね…私達はそんな強くないんだよ。

    アニ「私には無理だ。人は周りに感化される。流されて同じことをして、自分は悪くないって、そう言い聞かせるのさ」

    エレン「………こいつらがそうだって言うのか?」

    アニ「……ああ。私はアンタが羨ましいよ。自分の意見を押し通せるような所がね」

    エレン「お前もそうすればいいだろ?」

    簡単に言うんじゃないよ。
    それが出来てたら誰も苦労しない。
    私は怖いんだ、流れに逆らうのが。
    私は怖いんだ………1人になるのが。

    エレン「大丈夫だ。俺はお前の良さを知ってるしお前の弱さも知ってる。だからお前は俺が護ってやる。だから、壁をぶち壊せ!」


    ───
    ───────
    ────────────────

    こいつの言葉には深い意味はない。
    仲間だから護る。そう言いたいんだろう。
    けど……、けど……、期待せずには…いられないじゃないか…。

    私は幸せになる権利なんてない。
    わかってる。けど、けど……。
    私が…恋に堕ちたことを…許して下さい。
    これが、人の幸せを奪ってしまった私の…願いです。
  4. 4 : : 2015/08/12(水) 21:00:53
    -恋するユミル編-


    あ?名前?ユミルだ。
    名字?……ねぇよ!そこはご都合だ!
    ほう?お前は死にたいらしいな。
    私の好きな人を知りたいなんて。

    は?……あっ///
    黙れ!誰にも言うなよ!?恥ずかしいだろ!?
    は!?なら好きな人とエピソードを教えろ?
    この私相手に脅すとはな…。
    覚悟しとけよ?

    エレンだ。私の好きな人はエレン・イェーガー。文句あるか!?
    ないよな!?糞野郎!
    あーくそ!恥ずかし過ぎんぜ全く。

    は?好きになった出来事?
    んなもんねぇよ。いつの間にか惹かれてたんだ。
    でも、まぁ…そうだな。
    大切にしたい思い出はあるかもな。


    ───
    ────────
    ────────────────

    -朝早くの馬小屋-

    ユミル「なんだ。また来たのか?」

    エレン「まぁな」

    コイツは馬術の訓練がある日には必ずクリスタの元に来る。
    と言うのも、クリスタが馬術の成績1位で、コイツはそのクリスタの技術を学ぶ為に来ている、けど、クリスタと会うための口実だと思ってた。
    結果だけを言っちまえば違ったんだが、なんだか釈然としなかった。

    ユミル「駄目だ駄目だ。可愛い可愛いクリスタは私とやるんだよ」

    毎度お決まりの言葉を言う。
    私がクリスタを護んなきゃならねぇんだ。
    男なんて、害でしかない。

    クリスタ「ごめんねエレン。今日はユミルとやるんだ…」

    申し訳なさそうに話すクリスタは本当に優しい天使のようだ。

    エレン「そうか…邪魔したな」

    こいつはいつも食い下がらない。
    駄目と言われたら素直に去っていく。

    ユミル「おい。待てよ」

    エレン「ん?」

    私は勘違いをしてるのかもしれない…。
    けど、危険な奴は近付けない。
    それが私のスタイルだった。

    ユミル「クリスタを狙ってんならもう来るな。今度来たら殺す」

    クリスタ「ちょ!?ユミル!」

    エレン「んあ?狙うってなんだ?ってかよ、お前は誰かに護ってもらったりしないのか?」

    いきなりだった。
    話しも繋がってないし意味がわからなかった。
    混乱する私の脳内なんて気にせず、エレンの野郎は1人で話しを進めた。

    エレン「お前は無理してる気もすんだよな。」

    エレン「実は弱みを見せたいとか、護ってほしいとか思わないのか?」

    何をいってやがんだ?コイツ…。
    ついに頭壊れたか?ってかクリスタの前でなんてこと話しやがる。

    ユミル「んなこたねぇよ。私は今の現状で満足してる」

    エレン「本当か?」

    ユミル「……………ああ」

    …………まぁ、確かにたまに寂しい時もある。
    辛い時もある。誰かに護って欲しい時もある。
    でもよ、弱みなんか見せたら…クリスタをまもれねぇだろ?

    エレン「嘘だな」

    ユミル「は?」

    エレン「俺は知ってんだよ。夜に誰もいない倉庫の裏でたまに泣いてるのを」

    な、なんで知ってやがるんだ!?
    私は誰もいないのを確認してあそこにいってんだぞ!?

    エレン「俺、よく夜に自主錬してんだけどな…あそこは風通しもいいし、休憩ん時に涼むんだよ。そん時にたまに聞こえるんだ。泣いてる声が」

    エレン「流石の俺でも気づいた。お前が無理してたんだって。だから俺は、お前の力になりたい。支えてやりたい。そう思った」


    ───
    ────────
    ───────────────

    そん時の事はよく覚えてないが…
    『これで貸しだなんて思うなよ!』なんて事を言いながらあいつの胸で泣いた気がする。
    あの時空気をよんだのかクリスタは一言も話さなかったから、あんなことしちまったんだな。
    多分、クリスタがなんか話してたら、きっといつもみたいに悪態をついてどつき回してた。

    私が初めてクリスタ以外に素直になったのは、
    クリスタと…まぁ…そのなんだ…エレンのお蔭…なのかもな。




    っ!長話しし過ぎた!これでいいだろ?
    誰かに話すなよ!?絶対だからな!
  5. 5 : : 2015/08/12(水) 22:29:32
    -恋するサシャ編-


    もぐもぐもぐもぐ。
    あなたいい人ですね、私に芋をくれるなんて。
    もぐもぐもぐもぐ。
    欲張ればパァンかお肉が良かったんですけど、貰った身ですからね。
    もぐもぐもぐもぐ。
    文句は言えません。

    あ、名前ですか?サシャ・ブラウスです。
    え?芋代として好きな人とエピソードを話せ?
    はめられたんですか!?私!
    酷いじゃないですか!

    まぁいいです。私もたまには誰かにエレンの良さを話したいって思ってたんです。

    あ、ええ。私の好きな人はエレンです。
    エレン・イェーガー。
    エレンは凄くいい人なんです。

    私は山育ちで、訛りが酷くて…ありのままの自分を見せたら、笑われるんじゃないかって…そう思ってたんです。
    それに私は過度な暴食…人の食べ物も"貰う"なんて言いながら、盗っていってました。
    あの日も食料庫から食べ物をいただくために、倉庫の中に入っていったんです。
    勿論、教官にバレてご飯抜きと死ぬ寸前まで走れとプレゼントまでいただきました。


    ───
    ───────
    ───────────────

    -グラウンドの片隅-

    サシャ「も、もう…駄目っ」

    辛い訓練の後、4時間でしょうか?
    走り続けた私は遂に体力がきれ倒れ込みました。
    喉はカラカラ、お腹もグゥグゥと鳴り響く。
    それに視界がボヤけてきたんです。
    そんな時、エレンが助けに来てくれたんです。

    エレン「大丈夫か?」

    サシャ「こ、この匂いは!パァン!」

    エレンは走って疲れた私の元に、パンとお水を持ってきてくれたんです。
    以前にクリスタにも同じ事をしていただきましたが、異性の方から優しくされたのは初めてでした。

    エレン「ははっ、がっつき過ぎだぞサシャ。水も飲めよ」

    サシャ「エレンは神ですか!?神ィィィィイイイ!!!」

    エレンの優しさはそれだけではありませんでした。

    エレン「サシャは勘違いしてないか?これはタダじゃないぞ」

    サシャ「えっ!?」

    エレン「お前、最近元気ないだろ?俺に話してみろ。話すだけでもかなり楽になるからな」

    私の事を気にかけてくれてたんです。
    そう、最近私はみんなの前で初めて訛ってしまったんです。
    その事が恥ずかしくて、笑われるのが辛くて、
    その事が気になって仕方なかったんです。

    私はその事をエレンに話してみました。

    エレン「………サシャ」

    サシャ「……はい」

    エレン「お前って馬鹿なんじゃないか?」

    サシャ「へっ!?」

    初めの言葉は馬鹿。
    普通は馬鹿にするか、励ますかどちらかですよね。

    エレン「そんなこと気にするなよ。俺は個性があっていいと思うぞ?ギャップ萌えってやつか?……俺がいうとなんか変かもしれないけどあえて言わせてくれ」

    エレン「サシャ、お前のそういうところ可愛いと思うぞ?訛りを気にしてる所も、それを必死に隠してる所も、訛った話し方も、美味しそうに食べ物を食べるところも。少なくとも俺はそう思う」


    ───
    ───────
    ───────────────

    嬉しかったんです。
    もし、それが嘘だとしても、それが計画的に言ったことだとしても、私を理解してくれてる。私のコンプレックスを笑わない。
    そんなエレンに惹かれたんです。

    私はこの時、初めて人を好きになりました。
    好きな人をみたり、好きな人と話したり…。
    今まで当たり前にしていたことも、凄く凄く幸せに感じました。





    あの…話したので、もう一つ貰えませんか?
  6. 6 : : 2015/08/13(木) 01:13:24
    -恋するミーナ編-

    へ?私?えっとミーナ・カロライナって言います。
    よろしくね!

    えーっと、好きな人ですか?
    うん、いるよ。でも流石に教えるのは……。
    え?家畜以下には拒否権はない!?
    ひっ、酷い!確かにあの時はそう言わされましたけど!
    え?………はい。うるさくしてすみませんでした。

    えっと。好きな人はエレン・イェーガーです。
    理由も?………えっと、頼りになる所かな…。
    あ、勿論他にもいっぱいあるよ?
    一生懸命な所とか優しい所とか。

    でも一番はやっぱり頼りになるところだと思う。具体的なエピソードか〜。
    そうだね〜、例えばあの時かな?


    ───
    ────────
    ────────────────

    -教官室前-

    ミーナ「はぁ…ついてないな〜」

    あの日の夜に私は、何となくぶらぶらと外を歩いていたんだけど…。
    そんな私を教官が見てて、
    『そんなに暇ならこれを食堂まで運んでくれないか?』
    と…まぁ、頼まれちゃったんです。しかも6箱も…。
    私の力じゃどうやっても1つしか持てない程重くて、これを6週もするのかぁ…って嫌になってたんだけど…そんな時に…

    エレン「お?ミーナか。こんな時間に何やってんだ?」

    私の好きな人。エレンがやってきた。

    ミーナ「それがね、これを運べって教官に頼まれちゃって。凄く重たいんだよね。」

    エレン「へぇ〜。どれどれ…よっと。うわっ、結構重たいなこれ」

    思った通りのリアクションありがとうエレン。
    なんて思ったりもしたけど、重たい荷物を6回も運ぶ事を考える事で精一杯だったな。

    エレン「よし、俺も手伝う」

    そう言い、彼は2箱を持ち上げ始めた。
    彼の優しさと、力強さに改めて関心したね。
    でも…それ程筋肉質ってわけでもないのに、
    どこから力が出てくるんだろ?

    彼と運んだ重い荷物も、彼の笑顔と優しさという温もりのお蔭で、そこまで重いと感じなくなり、1時間も使った時間も、一瞬の様に感じました。

    ミーナ「ありがと、エレン。エレンのお蔭で楽できたよ」

    私に出来る精一杯の笑顔をエレンに贈る。

    エレン「仲間だろ?当たり前だ。これから困ったらいつでも俺を頼ってこいよな」

    私の笑顔でエレンをドキッとさせるつもりが、ドキッとさせられたのは私の方でした。
    あの笑顔は反則だよ………エレン。


    ───
    ───────
    ────────────────

    どうだったかな?
    エレンの頼りになる所良くわかった?
    え?……あ、うん。ごめん。
    他にもっといいのもあったかもね。

    その…まぁ…、
    あまりエレンのカッコイイところは教えたくないからね。
    これ以上ライバル増やしたくないし…。
    エレンは男の子にも女の子にもモテるから…。
    え?男の子で例えば誰?
    そりゃ、ライナーとかジャンとかアルミンとか。
    ジャンとアルミンならまだ絵図らギリギリ悪くないけどライナーだとね、流石に………。

    ………この話しは無かったことにしない?

    じゃあ私から最後に一言!
    エレンに惚れちゃだめだからねっ!

    バイバイ!
  7. 7 : : 2015/08/13(木) 01:48:19
    こんばんは。
    『竜』と申します。
    この度私は、書きたいSSを書こうと思い、
    このSSを書かせていただきました。

    面白い、面白くない、人それぞれだと思いますが、3Aのアレン・レンズと呼ばれてたあの頃を思い出しながら楽しくSSを書かせていただきました。
    まだあの頃の様に全力で楽しみながら書くことは出来ませんが、これからの私は楽しく面白い作品を書いていきたいと思います。
    応援よろしくお願いします。

    また、この作品の続きの事ですが…勿論出ます。
    どんな作品になるか、まだ決めていませんが、
    良い作品になるよう、書いていきたいと思います。

    この度はこの作品を読んでいただき、
    ありがとうございました。
  8. 8 : : 2015/08/13(木) 02:27:34
    面白かったです。乙。
  9. 9 : : 2015/08/13(木) 17:43:54
    面白いですねぇ~
     自分がキャラと話しているみたいな感じ
     でした!!
     自分的には、ライナー、ジャン、アルミン
    のことも書いてほしいです!!
  10. 10 : : 2015/08/13(木) 17:50:14
    >>8

    ありがとうございます。
    温かい声で良かったです。

    >>9

    そう言っていただけると書いた甲斐があったと思うことが出来ます。

    男達のキャラは、続きで出ますのでそちらでよろしくお願いします。
  11. 11 : : 2015/08/13(木) 17:51:06
    続きになります↓

    『乙女に恋する野郎共』
    http://www.ssnote.net/archives/38400

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