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ミカサ「女のプライドを賭けた勝負!」

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  1. 1 : : 2015/07/23(木) 21:11:48


    ー食堂ー





    グギュュルルルルルルグゥゥウウウオオオォォォ…‼





    「なんだ今の腹の音!すげぇな!」


    「誰だ今のww」ギャハハハ






    ミカサ「…サシャ、生きてる?」



    サシャ「もう死んでますよ…」



    エレン「でも自業自得だろ」



    サシャ「そんなぁ~」



    アルミン「しょうがないな、僕のパン分けてあげるよ」



    サシャ「…何ですかその言い方は……」イラァ



    サシャ「こうなったのも全部アルミンのせいじゃないですかぁぁ!!」




    ーーーーーーーーーー

    どうも、梅田茉莉です
    シリアス系しか書いたことないので、
    今回はコメディ系に挑戦したいと思います☆

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  2. 4 : : 2015/07/24(金) 05:46:50



    アルミン「ちょっ…! 人のせいにするの!? サシャの日頃の行いが悪いからこうなったんだよ!」



    サシャ「アルミンが教官にチクったんじゃないですかぁ!!」



    サシャ「『上官の食料庫からお肉を盗んでいる同期がいるんです!』」



    サシャ「なんて事言うとるばい!…ぼたごろが!」



    クリスタ「サシャ、どうしたの?」



    サシャ「クリスタ~聞いてくださいよ、アルミンのせいで私、5日間も夕飯抜きになったんですよ!?」



    ミカサ「まだ2日目…」



    サシャ「もう我慢できません! こうなったら、隠していた食料で何か作って食べます」



    エレン「やめとけよ、教官がきたらまた罰与えられるぞ」



    アルミン「…サシャって料理できるの?」



    サシャ「なっ…!」

  3. 7 : : 2015/07/24(金) 13:21:30


    ミカサ「確かに。サシャに料理が出来るとは思えない」



    サシャ「何の根拠があるんです!?」



    ミカサ「いや、何となく」



    サシャ「私は幼い頃から、数々の家庭料理を作ってきた…! 料理なら誰にも負けませんよ」



    クリスタ「すごい…!きっと美味しいんだろうなぁ…」



    サシャ「ふふん、食べてみたいですか?」



    アルミン(…ちょっと食べてみたいかも)



    ミカサ「待って。あなたがどれ程の腕があるのかは知らないけど……私の料理の方が美味しい」



    エレン「まぁ、お前器用だもんな」



    アルミン「じゃあさ、二人で勝負してみたら?僕が勝敗を決めてあげるよ!」



    エレン(アルミン、食べたいだけだろ)


  4. 8 : : 2015/07/24(金) 18:21:38





    ミカサ「臨むところ!」



    サシャ「私の愛情たっぷりの料理で負かしてやりますよ!」



    ライナー「なんだなんだ? ミカサとサシャで何の勝負するんだ?」



    アルミン「あ、ライナー。料理対決だよ!」



    エレン「おい、アルミン、勝手に決めてんじゃねぇよ…」



    ライナー「料理対決か……面白そうだな」



    ライナー「……その勝負、アニもいれてくれないか?」






    アニ「は? 何で私が……」

  5. 12 : : 2015/07/25(土) 07:42:14



    ライナー「いいじゃないか、お前は同期ともっと関わった方がいいぞ」



    アニ「イヤだね、めんどくさい。私はやらないから」



    ベルトルト(…アニの手料理、食べてみたいなぁ)



    ライナー「……ベルトルト」



    ベルトルト「なっ、なに?」



    ライナー「お前もアニの料理食べたいだろ!」



    ベルトルト「えっ……あ、あ、うん……」



    アニ「私の料理なんて食べて、何になるの?」



    クリスタ「いいじゃないアニ! アニの女の子らしいところを男子にもっと知ってもらおう」



    アニ「……ハァ、わかったよ」

  6. 13 : : 2015/07/25(土) 07:53:36


    ライナー「あっ…その、クリスタは参加しないのか?」



    クリスタ「私、恥ずかしいんだけど……料理上手に作れなくて」



    ライナー「かまわない! 俺が全部食べるから!」



    クリスタ「ふふ、ありがとう。じゃあ頑張って美味しい料理作るね?」ニコッ



    ライナー(妻にしたい……)



    アルミン「えっとじゃあ……料理対決に参加するのは……」



    アルミン「ミカサ、サシャ、アニ、クリスタ…この四人だね?」



    ミカサ「ええ」


    サシャ「はい!」


    アニ「……」


    クリスタ「うん!」



    アルミン「じゃあ……審査員になってくれる人を何人か募集しようか」


  7. 14 : : 2015/07/25(土) 08:14:03



    ライナー「俺とベルトルトをいれてくれ」



    アルミン「うん!」



    コニー「なぁ、おれも入っていいかー!?」



    アルミン「もちろんいいよ、コニー」



    アルミン「参加者四人に、審査員四人…ちょうどいいね」






    ジャン「ちょっと待ったぁ〜」





    ジャン「おい、アルミン! その審査員ってのに俺も入れてくれ!」



    アルミン(あ、やっぱり来たか)



    アルミン「まぁ、いいよ。ミカサにひいきしないでちゃんと審査してよね」



    ミカサ「ま、待って! エレンも入れて。仲間外れで可哀想」



    エレン「おい! 別にオレまで入れることないだろ」



    ミカサ(エレンに……私の料理が一番美味しいって言ってほしい)


  8. 18 : : 2015/07/25(土) 11:10:31


    ーーーーー



    アルミン「……じゃあ、料理対決は『明日の夕食』の時間ね! ちょうど明日は休日だし、食材揃える時間もあるだろう?」



    サシャ「いいでしょう。明日は早朝に森に出掛けます!」



    ミカサ「エレン、何が食べたい?」



    エレン「は? なんでオレが決めるんだよ」



    アニ(何作ろうかな…)



    クリスタ(まずレシピ本を買わなくちゃ!)




    ミカサ「エレン、何が食べたいか言いなさい」



    エレン「だから! オレが食べたいものじゃなくて! お前の自信作を作れよ?」



    ミカサ「…エレンのために作るなら、きっと最高のものが出来るから大丈夫。だから教えて」



    ジャン(クソッ…エレンの野郎ズルイぞ)



    エレン「じゃあ……母さんがよく作ってくれたあの料理を頼む」



    ミカサ「わかった」



    アルミン「じゃあ皆今日は解散ね。おやすみ」




    「「おやすみ~」」



  9. 19 : : 2015/07/25(土) 17:10:58



    ―次の日―



    アニ「……」



    アニ(朝か…そろそろ起きようかな)ボーッ



    クリスタ「アニ! 起きて」



    アニ「もう起きてるんだけど」



    クリスタ「あっ、ごめんなさい。あのねアニ、私と食材探しに出掛けない?」



    アニ「なんであんたと…ミカサとかにしたら?」



    クリスタ「ミカサはもうエレン達と行ったみたいなの」



    アニ「サシャは?」



    クリスタ「サシャは…」




    クリスタ『ねぇ、サシャ。一緒に食材を探しに行かない? 二人で協力したら、きっと沢山手にはいると思うの』



    サシャ『獲物を横取りする気ですか! いくらクリスタでもそれは駄目ですよ!』



    クリスタ『ち、ちがうよ! そんなつもりないよ……あ、行っちゃった』





    クリスタ「……ってことなの。という訳でアニ、早く支度して行きましょう」




    アニ「ハァ…仕方ないね」



    クリスタ「ありがとう」

  10. 20 : : 2015/07/26(日) 10:19:21


    ―――――――――――――――
    ――――――――
    ――――




    ―森の中―




    クリスタ「なんだか気持ちいいね」ニコッ



    アニ「…あんたはいつも笑っているね」



    クリスタ「……だって、こんな世の中だし…明るく生きなくちゃやっていけないもの」



    アニ「そう……」



    クリスタ「アニは笑わないよね。笑ってる姿見たことないし」



    アニ「私だって面白い事があれば笑うよ。けど、この世界はくだらない事ばかりで笑う……」











    クリスタ「あっ…!」




  11. 21 : : 2015/07/26(日) 10:22:25


    クリスタ「アニ、あそこに鹿がいるよ」




    アニ「ほんとだ…」



    クリスタ「ふふ、おいで。こっちに」



    トコトコ トコトコ…



    スリ





    アニ「え…?」



  12. 22 : : 2015/07/26(日) 10:31:39


    クリスタ「 すごいよアニ! その子とても懐いてるよ?」



    スリスリ…




    アニ「なんで私に」



    クリスタ「動物を飼っていたりしたことあるの?」



    アニ「ないよ…」



    クリスタ「じゃあきっと、この子は…アニが優しい人だって、判断したんだね」



    アニ「優しい…?」



    クリスタ「動物はね、その人の人間性をみるのに敏感な生き物なの」


    クリスタ「そして鹿は本来、警戒心が強くて普通は人間に近づこうとしないんだよ」

  13. 23 : : 2015/07/26(日) 13:22:30



    クリスタ「だからアニは、本当に優しい人なんだよ」



    アニ「…それはどうだろうね」



    クリスタ「そういえば、アニとこんなにお話するの初めてだね」



    アニ「つまらないでしょ」



    クリスタ「ううん、嬉しいよ。ずっと仲良くなりたかったから」



    クリスタ「そうだ、 今度ユミルも誘って出掛けようよ」



    アニ「いや、それはアイツが怒ると思うよ」




    クリスタ「?」


  14. 24 : : 2015/07/26(日) 19:31:38

    __________



    ─商店街─




    アルミン「野菜も全部揃ったね、ミカサ」



    ミカサ「あとは例の『獲物』を捕まえるだけ」



    エレン「馬ならここにいるんだがな」




    ジャン「オイ」




    アルミン「ていうか今さらだけど、なんでジャンまでついてきたの?」



    ジャン「お、オレも商店街に用あったんだよ! 別にいいじゃねーか。なぁ、ミカサ?」

  15. 25 : : 2015/07/26(日) 19:58:45


    ミカサ「? 私は何も関係ないと思うけど」



    アルミン「はは、ドンマイ。ジャン」ポンッ



    ジャン「アルミン…俺への態度日に日に悪くなってねぇか?」



    アルミン「そうかな? 僕は皆と変わらず接しているつもりなんだけどな」




    ジャン「いや…エレンとミカサに対する態度と俺が違うのは分かるが……」



    ジャン「マルコやライナーとかには妙に優しい癖に、俺の扱い雑すぎやしねぇか?」



    アルミン「そんな事ないよ。確かに馬面で悪人面だとは思っているけど、別に悪口じゃないんだ」



    エレン「アルミン、本当は悪気あるだろ 」


    ミカサ「二人はなんだかんだ仲良いと思う」





    アルミン・ジャン「それはない」キッパリ

  16. 26 : : 2015/07/27(月) 17:36:02



    ミカサ「息ピッタリ」



    エレン「お前ら漫才でも組んだらいいんじゃねぇか?」



    アルミン「エレンごめん、僕は冒険家になって本を出すことが夢なんだ。漫才師になる予定はないかな」



    ジャン「何マジに答えてんだよ!」バシ



    アルミン「うっ…!」



    エレン「おいジャン…アルミンいじめんなよ」ゴゴゴゴ



    ジャン「はぁ!?」



    ミカサ「アルミン、痛くない? 大丈夫なの!?」



    アルミン「エレンもミカサも大袈裟だよ。チョップされただけじゃないか」



    エレン「なら良かった」


    ミカサ「……」ホッ




    ジャン(こいつらアルミンに過保護すぎんだろ……)


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著者情報
Mari1126umeda

梅田 茉莉

@Mari1126umeda

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