僕の日常~アルミン編~
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- 1 : 2015/07/18(土) 00:11:14 :
- 初投稿です。
104期生の訓練兵時代の日常をアルミン視点から書いてみようと思います。
では書きます。
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- 2 : 2015/07/18(土) 00:20:32 :
- アルミン:ふう~。んー?もう朝か?
僕はアルミンアルレルト第104期訓令兵団の訓練兵。
他の訓練兵となにも変わらない、いや言ってしまえば人並み以下の能力しかないただの訓練兵。
エレン:おい、アルミン起きたか?朝飯行こうぜー
彼はエレンイエーガー僕の親友で小さい頃からよく遊んだなかで、母親を殺した巨人を倒すために訓練兵になったんだよね。だから彼は人並み以上の目的意識で努力に努力を重ねて僕にはとても追い付けそうにない上位10位に入ってる。
エレン:どうした?アルミン。ボーッとして。ほら行こうぜー
アルミン:あ、うん!ゴメンエレン、行こう。
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- 3 : 2015/07/18(土) 00:47:42 :
- 食堂
エレン:あ、ミカサだ、おーいミカサー。アルミン行こう
アルミン:うん
ミカサ:二人ともおはよう、席を取っておいた。
彼女はミカサ·アッカーマン、この訓練兵のなかでも群を抜いて、いや歴代でみても確実な逸材。彼女も僕達と小さい頃から遊んだ仲。というか、ミカサはエレンの家に、ミカサの両親の死をきっかけに
引き取られたんだよね···
ミカサ:エレン、少し目付きが悪い。今朝はしっかり寝たの?
エレン:大丈夫だよ!目付きが悪いのはもともとだ!改まって言うなよ。
ミカサ:そう。ならよかった。···ねえアルミン?大丈夫?さっきからボーッとしているけど。
アルミン:···ああ!ゴメンミカサ!少し考え事をしていただけだよ。
ミカサ:それより食事を取りに行きましょう。
エレン:おうーさあ今日はどんな不味い飯が食えるのやらねー
ミカサ:エレン、食事は大事残さず食べなさい。
エレン:うるさいな!誰も食べないとは言ってないだろ!
アルミン:ハハハ··
楽しい、この時間が楽しい、それだけでよかった。ずっと続いて欲しいと思った。でもそうはいかない···分かっていることだった。だからこそ今この時間を大切に楽しめるんだ。そう自分に言い聞かせた。
キース:皆注目!!本日、座学の教諭が体調不良のため二時間連続で体力作りのための訓練を行う。集合場所は立体起動訓練を行った森だ!
時間は今から45分後!遅刻は許さん!定刻通り来るように!なにか質問は!?
······
キース:では以上だ。
マジカヨ···
ウワーマタアレカヨ···
エレン:座学が無しか···こないだの分かんないとこ質問に行こうと思ってたのに···しゃーない、アルミン、また教えてくれ!
アルミン:うん!いつでも大丈夫だよ!
エレン:ありがと!いやーいつも助かるなアルミンには!
アルミン:ハハハ
正直、こんなとこでしか役に立てない自分に劣等感があった。だって座学なんか出来たところで実際の戦場ではなんら役に立たないと思ってたから。
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- 4 : 2015/07/18(土) 00:58:00 :
- どこかの森
キース:皆集合したな!!
mob1:教官、サシャがいません!
キース:またあいつか···まあいいあいつはー
サシャ:すいませーん遅れましたー!
キース:来たかブラウス、そんなに他よりも体力をつけたいとは感心したものだ
サシャ:ええ!志しだけは高いです!!
キース:そうか···それはよかった、貴様には人二倍動いてもらい、昼食は無しだ。
サシャ:エエ!········
エレン:またサシャ遅刻かよ···
アルミン:ハハハ、サシャも懲りないね···
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- 5 : 2015/07/18(土) 01:14:17 :
- キース:ええー取り乱したが、今回の訓練の内容を説明する!
今回は20Km先の小屋まで皆それぞれ15kgずつ荷物を抱え5時間半以内までにここの地点まで戻ってくる、これが本日の訓練内容だ!なにか質問は!?
mob2:教官!もし途中でリタイアしたらどうー
教官:そんな奴は知らん!!勝手に野垂れ死にしていろ!!
他に質問は!?····無いようだな。では以上!10分後に開始する!それまで各自準備しておくように!!
エエ!···
マジカヨ···
カッテニノタレジニッテ···
この教官は鬼だ。それ以外では表せないほど、厳しかった。
エレン:まじかよ···さすがにキツそうだな···
ジャン:何だよ死に急ぎ野郎!もう負け腰か~?
エレン:チッ、うるせーなジャンテメーも早く!
ミカサ:エレン、ケンカはよしなさい、無駄な体力を使うだけ···
エレン:ンだよ···
ジャン:···羨ましいんだよ!!死に急ぎ野郎の分際で!!
マルコ:まあまあジャン落ち着けって、ミカサの言う通りこの訓練は体力が命だよ。下手に叫んだりしたらそれだけでつかれるじゃないか。
ジャン:へっ···
これから地獄が始まる···また耐えなきゃいけないんだ···この二人に付いていくには···僕には無理なんじゃないか?兵士なんて···何度も思った···
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- 6 : 2015/07/18(土) 01:18:58 :
- 今日はここまでにします!!(もうすでに日は越えていますが···)
また明日書きますので是非見てください。
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- 7 : 2015/07/19(日) 01:17:29 :
- 続き投稿
アルミン:ハッハッハッ
霧のなかを僕達は走っていた、あと何km走れば着くのだろうかそう思うと気が遠くなり倒れそうになる···そう考えているうちに段々と前の集団から遅れをとっていた。
キース:アルレルト!!他から大分遅れているぞ!!貴様その程度では真っ先に巨人の餌となるだけだぞ!!
アルミン:ハッハッハッ···
ガシャッ
アルミン:????(なんだ!?)
ライナー:おいアルミン荷物貸せ、持ってやる。この訓練は評価されている遅れをとるとやべーぞ。ほら早く俺の気が変わっちまう前に渡せ···
アルミン:(ライナー···)
僕はなにをやっているんだ?···何のために訓練兵になった?···ミカサやエレンに置いてかれて、巨人の餌になりたいのか?···
自分の愚かさにようやく気付いた···
そう思ったとき僕はライナーから自分の荷物をとり、また追い付かんとばかりに走り出していた。
ライナー:!?····
アルミン:自分で···しっかり···ハアハア···もてるから···
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- 8 : 2015/07/19(日) 01:36:51 :
エレン:おいアルミン?こないだの座学のここの問題なんだけど···
アルミン:ああ!そこか僕もちょっとそこは苦戦したよーここはねーこうしてー
訓練生活がもう2年経った頃だった···
相変わらず二人は上位10位をとり続け、僕は座学以外人並み程度が精一杯だった。
そんなあるときちょっとした事故が起こった···
エレン:んあーそういうことか!!ありがとうアルミン!いつも助かるぜ!
アルミン:うん!僕もエレンには訓練の時に大分助かってるから!(次は立体起動の訓練か···)
エレン:お、アルミン!次立体起動だよな!?一応先いってメンテナンスしとこうぜ!
アルミン:そうだね。先いっとこうか。
エレン:おう!
エレン:うし!これでオッケーと。アルミンは?
アルミン:うん!僕もできたよ。
ミカサ:エレン、アルミン。もう訓練が始まる、急がないとまた教官に···
エレン:分かってるってミカサ!先いっといてくれ!
ミカサ:そう···わかった。
キース:皆集合したな!?本日は実践をかねて巨人のうなじをイメージしたパネルを多数この森に用意した!!諸君には私が分けた班ごとにこれを討伐してきてもらいたい!!ここまででなにか質問は!?
····
無いな···では班分けを発表する!!
1班 ライナー·ブラウン、ミーナ·カロライナ····
···
8班 アルミン·アルレルト、エレン·イエーガー····
エレン:おっアルミン一緒の班じゃん!!頑張ろうぜ!ミカサに勝とう!
アルミン:うん···
うわ···足引っ張らないかな···いやでも、これはエレンに近づくチャンスだ!物にしていこう!!と珍しく張り切れる自分がいた。
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- 9 : 2015/07/19(日) 01:50:04 :
- キース:では7班!!準備はいいな!? 行け!!!!
アルミン:(次か···よしやるぞ、エレンの足を引っ張るのはもううんざりだ!今日こそ···)
エレン:アルミン、次だな···落ち着いて行こうぜ···
おい!皆!各自慌てないで、着実に仕留めていこう!!
キース:では8班だ!! 準備は良いな!? 行け!!!!
シューー
緊迫した雰囲気に良くガスの音が響く···
mob1:前方右斜め!対象を確認!討伐に移ります!
エレン:おう!
アルミン:対象左寄り斜め前に確認!!エレン行こう!!
エレン:お!?おう···いこう!!
エレンはこの時もう気づいていたのかもしれない僕が完全に焦っていることに···
アルミン:エレン!僕が先にいっていいいかい?
エレン:ああ!いいけど気を付けろよ?···
シューー
シューー
アルミン:(よし!、行ける!)
シューー
対象のうなじを確認した瞬間だった、
シューーガリッ
違和感のある鈍いおとがした···と同時に僕は地面に転落した···
エレン:オイ!!アルミン!!大丈夫か!!!!?
すぐにエレンが駆けつけた···
アルミン:うっエレン···ゴメン···
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- 10 : 2015/07/19(日) 01:50:44 :
- もう終盤です!!また明日書きます!!
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- 11 : 2015/07/19(日) 21:53:03 :
そのあとのことは記憶が無く気付いた時には兵舎の保健室にいた。
アルミン:ん、んー?
ミカサ:アルミン、起きた?大丈夫?
エレン:おお!アルミン!起きたか!大丈夫か!?
アルミン:あ、ああエレン、ミカサ僕どうしてここに?···
エレン:覚えてないのか?アルミン。立体起動の訓練中にアンカーがうまく刺さらなくて転落したんだよ。
アルミン:あ···そうだ!!エレン!どうだった!?結果は!?
エレン:···アルミンが転落してそれどころじゃなかったぜ···
アルミン:そ、そうか···ゴメンエレン···また迷惑かけて···
エレン:いや··アルミンが無事ならそれでいいけどよ···何だってあんな妙に焦ってたんだ?
アルミン:···僕はいつも、エレンたちの足を引っ張ってばかりでなにも活躍できていない···だから、今日こそはって張り切ってやったんだ!でも···また迷惑かけちゃったね···
ミカサ:アルミン! 手を握る
アルミン:????
ミカサ:迷惑なんかじゃない。私とエレンはアルミンと家族同然、いや家族。だからいつでも辛いときや苦しいときは私たちに言って!
エレン:そうだぜ、アルミン。一人で抱え込むなんて悲しいことすんなよ、アルミンにはいつも俺らが味方でいるし、相談にも乗るからよ。
ミカサ:それに私達はアルミンに迷惑どころかいつも助けられている。
アルミン:え?···
ミカサ:アルミンはいつも私たちを正しい方向に導いてくれる。なにか聞いたとき相談したとき、アルミンの答えはいつも正しく私達を助けてくれている。
この時僕は気付いた
考えたこともなかった。自分の長所なんて。
いつもいつもミカサやエレン達に劣等感ばかり抱いてそれでもなんとか追い付こうとばかりにがむしゃらにやってきて、全く持って考えたこと無かったんだ。僕はダメな奴じゃない。と
エレン:なあアルミン。一緒に外の世界を見るんだろ?だったらまた一緒に頑張っていこうぜ。
アルミン:ありがとう、二人とも···
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