○○の日常
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- 1 : 2015/07/12(日) 20:01:59 :
- キャラクター1人1人の1日を書きたいと思います。
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- 2 : 2015/07/12(日) 20:02:12 :
- 【エレンの日常】
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- 3 : 2015/07/12(日) 20:02:18 :
- 俺はエレン・イェーガー。
医者の息子であり、第104期の訓練兵の1人だ。
今から訓練兵となった俺の1日を紹介する。
まぁ、他の奴と比べてなんの面白みも無いかも知れないけど、そう言わないでくれよな。
俺の朝はあいつに起こして貰うところから始まる。
「おーい。エレン朝だよ」
体を揺すって起こしてくれてるのは俺の幼馴染みのアルミン・アルレルト。
こいつは昔から頭が良くて機転もよく利く、そんでもって正しい判断ができる切れ者だ。
「ん…あぁ、おはよアルミン」
「うん。おはようエレン。今日も"アレ"見ようよ」
俺の1日に欠かせない行動の1つがアルミンの言う"アレ"を見に行くことなんだが……、まぁ、それ程特別なもんでもない。
「おお。起きたかお前ら、今日も"コイツ"は凄いぞ?」
ベッドを降り、もう一つのベッドにのぼると俺らに話しかける巨体が1人。
こいつはライナー・ブラウン。俺達104期の兵士の一人だ。
こいつはとにかく頼りになる奴で、俺らの兄貴と呼べる最高の仲間なんだ。
因みにライナーの言う"コイツ"と言うのはライナーの幼馴染み、ベルトルト・フーバーだ。
俺達はベルトルトの何を見に来てるかって言うと……………寝相だ。
ベルトルトの寝相は凄くてな?
寝相の悪さも凄ければ、寝相の形で天気まで予想できるっていう代物なんだ。
「今日は1日中晴れみたいだね」
「ああ、そうだな」
天気占いも済ませたことだし……
ベルトルトを起こして飯を食いに行くことにするか。
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- 4 : 2015/07/12(日) 20:33:33 :
- 「エレン。おはよ」
食堂に着いた俺達をいつも出迎えるのは俺の幼馴染み。ミカサ・アッカーマンだ。
コイツは頭脳明晰、成績優秀、才色兼備、何回も同じ様な事を繰り返したくなるくらいデキる奴だ。
本音を言うと少し羨ましい。
俺にもコイツみたいに才能があれば………いや、やめよう。
俺は俺なりに全力を出すだけだ。
「なぁ、そう言えば席は空いてるのか?」
俺達幼馴染み3人は、普段は一緒に飯を食うんだが、時まれに席が3つ空いてなくてバラバラに食べる事がある。正直俺は、コイツにお節介やかれないからバラバラの方がいいんだけどな。
あ、コイツには内緒だぞ?言うと面倒なことになるからな。
「うーん…空いてないみたいだね」
確かに……3つ以上空いてるところがない…。
少し来るのが遅すぎたか…。
「じゃあ、俺はあっち行くわ」
そう言って俺は空いている席へと向かった。
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- 5 : 2015/07/12(日) 22:15:19 :
- 期待です!
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- 6 : 2015/08/07(金) 22:40:25 :
- >>5様
ありがとうございます。
期待に応えられるよう頑張ります。
〜謝罪〜
約1か月間、放置をしてしまい申し訳ございませんでした。
携帯が止まっていたため、インターネットに接続出来ず、投稿することが出来ませんでした。
誠に申し訳ございませんでした。
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- 7 : 2015/08/07(金) 22:40:31 :
- 「ここいいか?」
「あ!エレンじゃないですか!」
「お、エレン。もちろんだ。一緒に食おうぜ!」
俺を暖かく受け入れてくれたのは、背は低いけど運動神経が良くて、面白いコニーと、食べ物大好き狩人少女のサシャだ。
こいつらは友達想いでいい奴らだ。欠点なのは馬鹿なところだな。うん。
それにしてもスープの味は薄いしパンは硬い、巨人を駆逐したらもっとマシなやつが食えんのかな……。
「おい、サシャ!また俺のパン奪っただろ!」
「ふっふっふっ、コニーはスキだらけなんですよ」
また始まった。
サシャは誰の飯でも関係なくとってくからな。
俺も注意しないと。
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- 8 : 2015/08/08(土) 12:08:01 :
- 「失礼するよ」
サシャを牽制しつつ、飯を口に入れていると、後ろから聞き慣れた声が聞こえた。
パンを口に含みながら俺は後ろを向いた。
「ふぁ、ふぁに(ア、アニ)」
口いっぱいパンを入れたから上手く言葉が話せなかった。
何故か俺を見たアニは怪訝そうな顔をしていた。
怪訝そうな顔をした理由は直ぐに分かった。
「アンタ。口の中に食べ物を入れながら話すんじゃないよ」
アニはそう言いながら俺の横に座る。
こいつは アニ・レオンハート。いつも一人でいて、周りには氷の女なんて噂されている。
けど、俺は知ってる。一瞬見せる優しい笑顔を……。
アニは氷の女なんかじゃない。
「わ、悪い。アニはいつも遅いよな」
今度はしっかりと口に含まれてるものを飲み込んでから話した。
「私は出来るだけ長く寝てたいんだよ」
あ、そう言えばこいつ朝は弱いんだっけ?
俺は対人格闘の時はいつもアニとやっている。
初めは渋々という感じでダルそうにしていたこいつも、俺の熱意が伝わったのか、最近はそれなりに楽しくやっている。
ただ、まだ一度もこいつに勝ったことがない。
勝ちたい。強くなりたい。
そして、俺は仲間を護りたいんだ。
だから俺はいつものようにこいつに申し込む。
「アニ、今日は勝つからな」
「…………まだ早いよ」
フッと軽く鼻で笑うアニ。
なかなか笑わないアニが笑うこの瞬間が俺は好きだ。
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- 9 : 2015/08/08(土) 20:30:43 :
- カンカンカンカンと訓練開始15分前を表す鐘が鳴った。
俺はもうご飯を食べ終えてるからいいが…。
まだ食べ終えてない奴が1人いる。
「おい、早く食べろよ」
「………うるさいねアンタ。……もぐもぐ……私は口が小さいんだよ…もぐもぐ」
小さい口を大きく開けパンを食べてる……けど、……あれだけ大きく開けたのにそれだけしか入らないのか。
「……もぐもぐ。……いつまで見てる気だい?………もぐもぐ。食べづらいじゃないか」
「あ、悪い」
………それにしても、時間大丈夫か?
「おおーい、エレン!訓練始まっちゃうよー!早く準備しようよ!」
アニの事は心配だけど、俺も訓練の準備しないとな。
「おう、今行くぞ!」
アルミンに呼ばれた俺は訓練の準備をしに自室へ向かう事にした。
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- 10 : 2015/08/09(日) 21:44:34 :
- 「エレンは今日の訓練何か覚えてる?」
訓練の準備を終え、第一訓練所へと向かう途中の話題は今日の訓練のことになった。
「午前は対人格闘と筋トレ、午後からは馬術と立体機動だ」
「うわぁ…体力持つかなぁ」
アルミンは昔から頭脳はいいけど、体を動かすことが苦手だ。
だから座学では誰にも負けない成績だけど、他はからっきしだ。
「なんとかなるだろ。それよりもこの前の座学、今度教えてくれねぇか?わからないところがあってよ」
「ん?ああ、わかったよ。それにしてもエレンは凄いね」
「ん?何がだよ」
「向上心だよ。エレンからは強くなろうって気持ちが凄く伝わってくる。それも半端なものじゃない。なんでエレンはそんなに頑張れるの?」
………頑張る理由?
そんなの…決まってるじゃねぇか。
「仲間を護り、巨人を駆逐する。ただそれだけのことだ」
「………そっか。やっぱりエレンはエレンだね」
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- 11 : 2015/08/10(月) 17:46:50 :
- 「よし。俺が先にならず者をやる」
「………勝手にしな」
今日も訓練が始まった。
まずはアニとの対人格闘だ。
今まで何回もアニと対人格闘やってきたけど、まだ勝てたことは一回もない。
情けない。悔しい。勝ちたい。欲しい。
みんなを護る力と…巨人を駆逐する力が!
だから俺は、アニを倒す!
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結果を言うと、今日もアニには勝てなかった。
「くそっ、なんでだ…なんで勝てないんだ」
大の字に俺は倒れ込む。
何回挑んでも、どんな手を使っても…。
何故かアニには敵わない。
俺は…なんでこんなにも弱いんだろう。
「…………アンタさ、自分のこと弱いとか思ってないかい?」
「………思ってる」
心を見透かされた。
何をやってもアニには敵わない。
そんなことさえ思えてくる。
「それは違うね」
違うわけないだろ?
現に俺はお前に勝てたこともないんだ。
弱い以外…なんだっていうんだ。
「アンタはさ、単純なんだよ。攻撃も性格も。だからアンタは心を見透かされたなんて思ったりもするし、私に勝てないんだ。単純な能力だけなら、私はアンタに勝てない」
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- 12 : 2015/08/10(月) 19:48:46 :
- 俺がアニに優ってる?………冗談だろ?
そんな訳ないじゃないか。
「………まぁいいさ。私は今からは他の奴と組むから、アンタは一度冷静になって考えてみな。そうすればわかる。」
アニは俺に背を向け、前に歩き出した。
そんなアニの背中は、今の俺では絶対に追い越すことは出来ない。そんな気がするほど凛々しかった。
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