この作品は執筆を終了しています。
また逢いましょう
-
- 1 : 2015/07/08(水) 23:13:25 :
- 巨人を絶滅させた後の話。
他のもあるから、投稿が遅くなるけどそのときはごめんなさい!!
-
- 2 : 2015/07/08(水) 23:17:29 :
- 久しぶりの新作ですね。
期待です。
-
- 3 : 2015/07/08(水) 23:29:57 :
- 紅い空の中で静かに波を打つ浜辺に男が座っていた。
そこにかつて一緒に活動した同僚がその男の隣に座った。
「リヴァイ。エレンは見つかった?」
「ハンジ……まだだ。似た後ろ姿を何度か見たという噂を聞いたがこの砂のように消えていった。」
リヴァイという男は手元にあった砂を握った。
「きっとひょっこり戻ってくるよ。エレンはそういう子なんだから。」
ハンジはリヴァイの背をポンと叩いた。
「そうだと、いいんだがな…」
夕日が照らす中リヴァイの頬に一滴の雫が流れ落ちた。
***********
調査兵団は女型の巨人や鎧の巨人、エレンと一緒に獣の巨人を倒し、世界から巨人を絶滅させた。
その代償に多くの命が奪われた。
あれから数日…町は威厳を取り戻し、政府も変わり人類は再び立ち上がろうとした時、エレンが突然倒れた。
-
- 4 : 2015/07/08(水) 23:32:14 :
- 周りはいつも努力してるからその疲れが溜まったのだろうと考えた。
しかし、違った。
-
- 5 : 2015/07/08(水) 23:54:53 :
- 最初は疲れが出やすかっただけだったが徐々に体力は衰え終いには1日の大半を寝て過ごすことになった。
それもまるで死んだかのように眠るのだ。
巨人がいなくなったせいか、治療能力もなくなり自分の役目を終えたかのように
エレンの生は奪われた。
見た目は熱とかもないし、だるそうにも見えない。
原因がわからないのだ。
だんだん、会話も少なくなりだんまりとした状態が何日か続いた。
-
- 6 : 2015/07/09(木) 00:59:24 :
- しかし、ある日。
エレンが数日ぶりに口を開いた。
「兵…長…」
「エレン。大丈夫か?」
「兵長…俺に外出許可をください…」
エレンはか弱い声でそういった。
「外出ったってお前歩けないだろ?」
「アルミンとミカサも一緒ですから、大丈夫です。」
「そうか…わかった。」
リヴァイは許可を降ろしたとたん極度の不安に襲われた。
このままエレンに許可をあげても良いのだろうか。
許可をあげてしまったらもう一生会えないのだろうか。
だが、すでに遅かった。
エレンは再び深い眠りにおちてしまった。
-
- 7 : 2015/07/09(木) 07:49:21 :
- 翌日、エレンはベットから消えていた。
これを見たリヴァイは後悔をした。
するとそこに、ハンジがやって来た。
「やぁリヴァイ。あれ?エレンは?」
「あいつは仲良く幼馴染みと一緒にお散歩に行った。」
「そう。そこまで元気になったんだね。エレンは」
ハンジはなにもわかっていなかった。
「さて、私たちも気晴らしに街へ出ますか!」
「そうだな。」
リヴァイは珍しくハンジと街へ出かけた。
-
- 8 : 2015/07/09(木) 08:29:01 :
- しかし、翌日もその翌日もついには、一週間経ってもエレンは帰ってこなかった。
リヴァイはアルミンを探した。
エレンが帰ってこない理由を聞くために。
アルミンは図書室にいた。
「アルミン」
「兵長…」
アルミンはリヴァイを見たとたん悲しそうな目をした。
「ひとつ聞いていいか?」
「はい」
「エレンはどこに行った?」
アルミンは答えない。
アルミンの目には沢山の涙が溜まっていた。
「エレンは……」
死にました。
「…冗談だろ?」
「エレンとミカサと一緒に海へ行った日。エレンは僕たちの腕の中で眠るように死にました。」
ポタポタと床に涙が落ちる。
-
- 9 : 2015/07/09(木) 16:10:36 :
- **回想********
太陽がギラギラと光る浜辺にエレン達が座っていた。
3人は思い出話でもしているのか、楽しそうな雰囲気だった。
「エレン大丈夫?疲れてない?」
「ああ、多分…な」
「疲れたらすぐ言うんだよー?」
「ガキじゃあるまいし、身体のことぐらい自分が一番わかってるさ」
この時アルミンは不安で不安でたまらなかった。
実はアルミンは知っていたのだ。
原因不明の状態の真実を。
でも、エレンには伝えないでいた。
それはハンジから口止めされていたからであった。
(エレンがあの状態になって、一週間。もうああなってもおかしくない時期に入った。でも僕は覚悟はできている。もちろんミカサにもそのことは伝えた。今日はエレンとミカサと3人でいれる最後のチャンスだから……)
-
- 10 : 2015/07/09(木) 16:23:20 :
- 「ゴホッ…ゴホッ…!」
エレンが急に咳き込み赤色の花びらを吐き出した。
「なんだよ…これ…」
「なぁ、アルミン、ミカサ。俺死ぬのか?」
「エレン大丈夫だよ。大丈夫だから…」
するとエレンはアルミンの膝に寝転んだ。
-
- 11 : 2015/07/09(木) 20:54:35 :
- 期待です!
-
- 12 : 2015/07/09(木) 21:03:40 :
- 「なぁミカサ」
「なに?」
エレンは思い詰めたかのように話し出した。
「ミカサ、いつもありがとな。俺たちを守ってくれて。本当は俺がもっと強くなってお前達を守らなきゃいけねえのに…」
「エレンは強いよ。そして、私たちを何回も救ってくれた。エレンにはとても感謝している。」
-
- 13 : 2015/07/09(木) 21:12:58 :
- 期待してます!ポロポロ
-
- 14 : 2015/07/09(木) 23:33:34 :
- ミカサが告げた後、アルミンも言葉を述べた。
「エレン」
「ん?」
「僕が虐められているときや訓練生活で嫌なことがあった時いつも助けてくれたり側にいてくれてありがとう。」
「なんだよ改まって。なんか、礼言われるのって恥ずかしいな////」
「なんか、疲れてきたわ…少し寝るな」
「うん。エレンおやすみ」
「おう」
あれからエレンは目覚めることはなかった。
ミカサが何度も声をかけたが応答はなく少し微笑みながら眠っていた。
「エレン…ごめんね……僕、知ってたのに……本当にごめんなさい……あといままでありがとう。」
また、いつか会おうね。
-
- 15 : 2015/07/09(木) 23:37:20 :
- **現在******
「これが真実です……」
アルミンは涙ぐみながらもリヴァイに全て話した。
怒鳴られると思って目を瞑ったアルミンだが、そうはいかなかった。
「エレンは、最期まで幸せだったか?」
「はい。最期まで笑ってました。」
「そうか…ありがとな。教えてくれて」
リヴァイはそう言い残し図書室を去った。
-
- 16 : 2015/07/10(金) 00:13:35 :
- うわぁぁぁ…(/д`)°。感動です…
-
- 17 : 2015/07/10(金) 16:51:20 :
- そばに大量のティッシュの山がぁ
やべぇケースの中のティッシュ、三枚しかない。
期待です~。゚(゚´Д`゚)゚。
-
- 18 : 2015/07/10(金) 17:20:06 :
- 「エレンごめん…約束を破ってしまったよ…」
アルミンも本を何冊か持ち図書室をあとにした
-
- 19 : 2015/07/10(金) 20:46:11 :
- エレン~やべーティッシュ箱一箱使い切っちまった~(つд`)
-
- 20 : 2015/07/18(土) 00:16:12 :
- 『兵長………兵長…………』
暗闇の中で誰かが、俺を呼んでいる…………
一体誰だ?
『兵長………ごめんなさい………』
一体誰なんだ。何故謝る?
あの後ろ姿は……………
「エレン………か?」
『兵長…ごめんなさい。先に逝ってしまって……俺はいままで幸せでした。俺を最期まで守ってくれてありがとうございます。俺が死んだ事絶対に自分を責めないで下さいね』
また、来世で逢いましょう。
「エレン………おい、待て!!!」
エレン!!!
「はぁ…はぁ…夢………か?」
「リヴァイ大丈夫?随分とうなされてたけど……」
ハンジが心配そうにリヴァイを見つめる。
その途端リヴァイはアルミンからの言葉を思い出し怒りをぶちまけた。
-
- 21 : 2015/07/20(月) 23:03:00 :
- 「………ぜ……かっ………!!」
「なに?もう一回言って」
「何故俺に言わなかった!!!」
ハンジはリヴァイがなんのことを言っているのかわからなかった。
「何故俺にエレンの事を教えなかったんだ?!!!俺が知っていたらもっとあいつは生きていたはずだ!!!!なぁ?!!何故だ…何故言わなかったんだあああああ!!!!!!!」
「それは…それは…」
彼に頼まれていたからだよ……
-
- 22 : 2015/07/20(月) 23:16:38 :
- ハンジは全て話した。
「それは、彼が私に託した最後の頼みだったから……彼は貴方を心配してわざと言わなかったんだよ!!自分が死んだら貴方は自分を責めて死のうとするから、絶対に言わないでって頼まれたんだ!!!」
「でも、あいつはもういない。俺にとってあいつは生きがいだったんだ…あいつがいない限り俺はここにいる必要がない。もう生きている意味がないんだ……」
その言葉を聞いたハンジはリヴァイに全てをぶつけた。
「だったら、私の為に生きてよ!!エレンの代わりでも良い!あなたに空いた心の穴を埋められるのなら私はいつでもそばにいるから!!だからもう死ぬなんて言わないで……この子の為にも……」
ハンジはお腹の上に手を乗せた。
-
- 23 : 2015/07/24(金) 14:54:45 :
- 感動(´;ω;`)ポロポロ
-
- 24 : 2015/08/02(日) 14:09:37 :
- 「ハンジ…お前…子供がいる…のか?」
リヴァイは驚いた。
今までそんな身振りを見せなかったハンジが子供がいると言ったからだ。
「そうだよ…貴方の子なんだよ。私はこの子に父親がいない生活はさせたくない…その辛さはあなたが一番分かってるだろ!?だから…お願いだから…」
死ぬなんて言わないで………
「!!」
-
- 25 : 2015/08/06(木) 23:53:11 :
- ウウッ(´;ω;`)
泣ける~
枕がびっしょりマクラヌレヌレ
-
- 26 : 2015/09/06(日) 18:33:47 :
- リヴァイはやっと気づいたのか、ハンジを抱きしめひたすら謝った。
そしてその数ヶ月後、ハンジは元気な男の子を出産し、その子を『リン』と名付けた。
リンの姿はエレンに似ていた。
茶色いく長い髪に緑色の瞳。
長いまつげに女の子のような顔立ち。
まるで、エレンが生まれ変わったみたいだった。
「リヴァイ……この子はエレンのようにたくましく、強い子に育つかな」
「なるさ…なにせ、俺たちの子だからな」
-
- 27 : 2015/09/06(日) 18:39:25 :
- 時代は進み……20XX年。
リヴァイはシーナ市に来ていた。
人の波に飲み込まれそうになったが、なんとか、抜け出せたようだ。
横断歩道を渡ろうとした時、後ろから自分を呼ぶ声がした。
「長……リヴァイ兵長!!」
「お前………エレンか?」
その声の主は2000年前に別れた部下の声。
エレン・イェーガーだった。
FIN
-
- 28 : 2015/09/14(月) 09:08:11 :
- これほどまでにかんどうしたのははじめてです
- 著者情報
- 「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場