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ジャン・キルシュタインの奇妙な日常

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  1. 1 : : 2015/07/05(日) 19:35:31
    自然は大切に。
  2. 2 : : 2015/07/05(日) 19:36:01



    『アニミズム』というものをご存知だろうか。


    それは簡単に言ってしまえば『あらゆるものに神が宿る』という考えのことだ。
    東洋のある国では八百万もの神がいたとされている。


    当然オレは神なんてものは信じていない(無神論者というやつだろうか)
    がある日の訓練でオレはある奇怪な出来事に出会った。


    そんなオレ––––– ジャン・キルシュタインの身に起きた出来事を、少しだけ。
    語らせてもらうことにする。
  3. 3 : : 2015/07/05(日) 20:04:32
    その日の訓練は山での訓練だった。
    男女数人の班が作られ、2日に渡って目的地を目指すという訓練だった。

    オレは恥ずかしながら思い人のミカサ・アッカーマンと同じ班ということで少しだけテンションが上がっていた。
  4. 4 : : 2015/07/05(日) 20:04:46
    1日目の朝に出発し、2日目の夜に目的地に着くという段取り。

    全班同時出発では意味がないのでスタートの時間は班ごとで別れていた。



    そんな訓練も1日目の夜を迎えた。
    夜を迎えるとオレらは歩くのをやめ、夕飯と睡眠の準備を始めなくてはならない。



    「よし…火、ついたよ」



    オレとミカサがテント張りをしている間にアルミンが火を灯してくれていた。




    「流石アルミン。手際がいい」


    ミカサがそう言ってアルミンを褒めている姿をみてオレは火をつける係りをやればよかったと後悔した。
  5. 5 : : 2015/07/05(日) 20:05:09
    オレとミカサもテントを張り終わり、アルミンも交え火の周りで少しくつろいでいた。



    10分ほど経ったころだろうか。
    オレは少し疑問に思った。


    水を汲みに行ったはずのサシャが帰ってこないのだ。



    「…あの芋女はなにしてやがる…?」


    そう呟くとアルミンが少し心配そうな顔をして口を開く。


    「ん〜〜〜。 なんだか心配になってくるなぁ。 それに…なんだか妙に静かじゃない?」



    確かに…オレらの班はお世辞にも速く歩いていたとは言えない。 どちらかといえばゆっくり、のんびりと歩いていた感じだ。


    それならば後発の班が近づいているはずだが、近くに居る気配はない。





    「確かに…」


    ミカサがそう口を開き、更に言う。


    「サシャが心配になってきた。私が少し探してくる」


  6. 6 : : 2015/07/05(日) 20:05:52


    オレはその時"女が一人で夜に出歩くのは危険だぜ?"とキメ顔で言って自分が探しに行きたい所だったが正直オレやアルミンが行くよりミカサが行った方が安全だし、オレらがついていってクマに出くわしたりした時のことを考えるとミカサ一人で行かせた方が確実だろう。



    アルミンも同じことを考えていたようで結局ミカサ一人でサシャを捜索しに行ってしまった。




    「くそが……。あの芋女のせいで貴重なミカサとの時間が奪われちまった…」



    オレがミカサを好きだということは周知の事実で、それを知らないのはミカサ本人と死に急ぎ野郎の2人ぐらいしかいないらしい。



    「はは…。でもさっき一緒にテントを張っていたじゃないか」



    「無言だよ…。 無言」



    アルミンが気を使ってオレとミカサを2人にしてくれたのは嬉しかった。
    しかし、いざ2人で作業をしようということになるとテンパって言葉が上手く出ずにテント張りも終わってしまった。
  7. 7 : : 2015/07/05(日) 21:44:08
    「え…無言?」



    アルミンが驚いたような呆れたような顔をしてこちらを見てくる。


    「悪かったな…気を使ってもらったのによ…」



    「えー……。僕はジャンのこと応援してるんだけどなぁ…」



    驚いた。オレの中でのアルミンはいつもエレンにくっついている気持ち悪い劣等生という感じだったからだ。



    「…なんでだよ。オレとお前は…こう言っちゃなんだが、仲良くもないだろ…?」


    事実アルミンと2人きりでこんなにゆっくり喋るのは初めてだ。



    「なんで…か。それは僕の胃痛がなくなるからだね…」



    「はぁ?」


    あまりに意味不明な返答だったので情けない声が出た。
  8. 8 : : 2015/07/05(日) 21:45:03
    「いや、分かるだろ?アニとミカサのことだよ」



    「…?」



    「あれ…ジャンは知らないのか」



    アニとミカサ…なにかあったのか。
    そう自分の記憶を探ってみるもなにも見つからない。


    そう考えているうちにアルミンが口を開いていた。



    「最近エレンとアニが対人格闘訓練の時に組んでるだろ?その時に寝技やらなんやらをよくやってるみたいで…ミカサがアニに嫉妬しちゃってさ…」



    心の内でエレンへの嫉妬の心が芽生えた。
    あの野郎がなぜモテるのか…。
    なぜオレがミカサに振り向いてもらえないのか…。




    「それで…あの2人が死に急ぎ野郎のことを取り合って…胃痛が起きてるってことか。あの野郎…羨ましい…!」




    その時後ろからガサガサと音が聞こえた。
    ミカサが帰ってきたようだ。
  9. 9 : : 2015/07/05(日) 21:47:07







    「ただいまです!!心配をかけてしまったみたいで申し訳ありません!」




    先に口を開いたのはサシャだった。
    そしてその後ミカサがなにがあったのか説明をしてくれた。



    「サシャは水辺の前で倒れていた。私は外傷がないかどうか調べたが見当たらなかった」




    外傷がなにもないのに倒れる…。
    どういうことだ…?




    「サシャ、倒れる前の記憶とか…ないの?」



    アルミンがサシャにそう聞くもサシャは首を横に振った。



    「すいません…。まあ、無事だったんですし早くご飯を食べませんか?お腹すいちゃって…」



    そう言うとサシャの腹がぐう…と鳴った。
    オレらは呆れて笑うしかなかった。




    「え、えへへ」
  10. 10 : : 2015/07/05(日) 21:47:24
    ボオオオオ



    先ほどみんなで釣った魚を焼く。
    火の煙が高く昇るが、辺りを見渡しても他の班の煙は見えない。



    本格的に不安になってくる。
    オレら4人だけ別世界に迷い込んでしまったみたいだ。そう考えていると余計にそう感じ、ふわふわしてきた。




    「なあ、やっぱりおかしくないか?」


    不安を3人にぶつける。


    「うん…。どう考えてもおかしいね。そろそろ他の班も食事の時間のはずだ…」


    アルミンが深刻そうな顔をして言った。

    アルミンがそう言うと、今まで呑気に魚を頬張っていたサシャも事態の深刻さが分かってきたようで不安そうな顔になる。
  11. 11 : : 2015/07/05(日) 21:47:48
    ヒュオオオオオオオオオオオ



    風が吹き抜け、オレの体が少し震えたその時。



    ボッ



    唯一の明かりの火が消えてしまった。
    それには流石のミカサも驚いたようでビクンと体が跳ねていた。




    「オイオイ…なんだよこりゃ…」



    そう言うオレの声も震えていたことだろう。
    あぁ…ミカサに情けねえところを見せちまった…なんて思っている余裕もなかった。




    それから少しの間は何も起こらず、アルミンの提案で少し早いが寝ることになった。
  12. 12 : : 2015/07/05(日) 21:48:17



    みんながテントの中に入ろうとした時、なにかがしゃべるような音が聞こえた。



    「…なにか聞こえなかったか?」



    オレは不安になり、アルミンに聞く。しかし、アルミンには何も聞こえなかったようだ。





    コ.....ス .....ゼッ.......コ......




    「!?」




    今回は確実に聞こえた。
    それは他の三人も同様らしくみな一様に震えた。



    普段のオレならばこんなにビビらなくてもいいが、その日は色々と『奇妙』な出来事が続いたためその日はかなりびびっていた。
  13. 13 : : 2015/07/05(日) 21:49:16
    「は、はやく寝ましょう…怖すぎます…」





    その時また声が聞こえた。



    コロ.........  ニ.....ナイ.......ロ



    「オイ…。 まさかとは思うが…"殺す"って言ってるのか…?はは…」



    オレは声だけでなく体の至る所が震えていた。



    「ええ…わたしにはそう聞こえた。嫌な予感がする。早い所寝たほうが…」


    ミカサがそう言って立とうとした瞬間腹を抑えてうずくまり、そのまま倒れた。
  14. 14 : : 2015/07/05(日) 21:49:36
    「ミカサァ!?」


    オレがそう叫ぶもミカサは答えられなかった。
    それどころか完全に気を失ってしまったようだった。



    「オイ…アルミン?どうす…」



    アルミンにこれからどうするかを聞こうとし振り返るもアルミンはそこにはいなかった。


    アルミンもミカサと同じく倒れていた。




    サシャも同様である。




    「な、なにィ〜〜ッ!?」
  15. 15 : : 2015/07/05(日) 21:50:06
    コロス コロス コロス


    ニガサナイ  ゼッタイニ コロシテヤル




    声が段々はっきりしてくるようになっていた。
    恐怖でこのままオレも倒れてしまいたい気分だった。



    「ハァー…ハァー…」



    「コロス…コノヤマヲ…ハカイ…スル…ニンゲン…ゼッタイニ…コロシテヤル…」





    確実に一歩ずつこちらに近付くように、声ははっきりと、そして大きくなっていた。




    「ハァハァハァハァハァハァハァ」



    オレは冷や汗をかくどころじゃなかった。
    全身汗で湿って気持ち悪かった。
  16. 16 : : 2015/07/05(日) 21:50:55
    「ソッチ…オンナ…ニカイメ…ユルサナイ…」





    そっちの女2回目…確実に聞こえた。
    オレは恐怖に負けそうになるも、なんとか耐えていた。




    「ハァー…ハァー…ハァー…ハァー…」





    段々近づいて来る声。
    そして背後からジャリ…ジャリ…と足音も聞こえてくるように感じた。




    オレの緊張がMAXになったその時耳元で囁かれた。









    「ツギ……コロス」
  17. 17 : : 2015/07/05(日) 22:59:33




    オレが再び目を開いたのは翌朝のことだった。



    サシャ以外の二人はすでに起きていて、準備を完了していた。



    「おはよう、ジャン」



    ミカサがそう言う姿を見ながら昨晩のことを考える。




    「サシャは起きないみたいだし、行こうか」





    2人は昨晩のことを覚えていないのだろうか。


    オレはアルミンに空返事をし、顔を洗ってから立った。
  18. 18 : : 2015/07/05(日) 22:59:45








    「そういえば、ジャンは知ってる? 山の神様の話」




    アルミンが唐突に聞いてきたのでジャンは驚きながらも首を横に振った。



    「教えてくれよ…それ」



    オレはなんだか昨晩の出来事といい聞かなくてはならない気がしてアルミンに聞いてみた。




    「…山には神様が宿っている。その神様は山を荒らされるのを特に嫌っていて、人間が3回山を荒らすと…」



    ジャン「と?」



    「人間を異世界に連れて行ってしまうらしいんだ」





    「……」


    オレはその時立ち止まった。
  19. 19 : : 2015/07/05(日) 23:00:08
    山の…神様…。





    その女2回目…。




    昨晩の出来事は…もしかして………!







    「ジャン?」




    我に帰ると目の前にミカサが心配そうな顔をして立っていた。


    「はやくしないと置いて行ってしまう…。急ごう?」




    オレは首を横に振ってそれまでの考えを振り消した。









    バカバカしい。
    何が神様だ。
    そんなものあるわけがないだろうが。



    オレはため息をし、歩き出した。









    今日もミカサは可愛すぎる。
  20. 20 : : 2015/07/05(日) 23:01:39
    くぅ疲
  21. 21 : : 2015/07/09(木) 07:24:58
    期待
  22. 22 : : 2018/03/16(金) 12:42:32
    「そっちの女2回目」ってサシャのこと?
    期待
  23. 23 : : 2018/03/16(金) 12:43:23
    間違えた 乙
  24. 24 : : 2020/10/26(月) 23:07:00
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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著者情報
ahoaho0304

死に急ぎ野郎

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