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ジャン「俺の保育士奮闘記」(*現パロ)

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  1. 1 : : 2015/06/28(日) 17:00:30
    ジャンメインの現パロです。
    原作ではリヴァイとナナバがお気に入り。
  2. 2 : : 2015/06/28(日) 17:09:48
    俺の名前はジャン・キルシュタイン!
    専門学校を出て保育士の免許を取得し、現在シガンシナ保育園で見習いとして働いている。

    ここシガンシナ保育園は区内でもトップの人気を誇る保育園で、エルヴィン理事長の敏腕経営とハンジ園長の自由奔放な個性を育てる教育方針が人気の理由だ。

    もちろん、働いてるスタッフも超一流・・・なはずだ。

    はっ?馬面の俺が子供に好かれるわけないだろうって?
    俺が保育士を志した理由は、まぁ...そのうち話すさっ。
  3. 3 : : 2015/06/28(日) 17:10:24
    キャラは崩壊するかもしれません。
    前世の記憶的なものは誰も明確に持っていないと思います。
  4. 4 : : 2015/06/28(日) 17:23:30
    職員室

    ガラッ

    ジャン「おはようございますっ!」

    リヴァイ「・・・おう、ジャンか。今朝の掃除はぬかりねぇんだろうな?」

    ジャン「はい・・もちろんですっ!」

    この、朝から鋭い眼光で俺を睨み付けてくるのはリヴァイ先生で、緑組の担任だ。俺はこの組で見習いをしている。
    入ったころはどう考えても子供に好かれる面構えじゃねーし、なんで保育園の先生なんてやってんだと思ったが、この保育園でも人気ナンバー1の実力者だ。

    リヴァイ「本当だな?よし、見てこよう。」ガタっ

    オルオ「おい、てめぇ。本当にちゃんとやってるんだろうな?」

    ジャン「やってますよっ」ハァ

    このリヴァイ先生の口調をまねて満足げに朝から偉そうな態度で話しかけてきたのはオルオ先生。緑組の副担任だ。どうやらリヴァイ先生に相当憧れているらしい。・・・物まねは似ていないと思う。

    ガラッ

    リヴァイ「・・・おい、ジャン。」

    ジャン「はいっ?」

    リヴァイ「全然なってない、すべてやり直せ。」ギロッ

    ジャン「(ヒィィィ!)はいっ!」バタバタバタ
  5. 5 : : 2015/06/28(日) 20:44:30
    ジャン「ふぅ、終わった。さすがにこれで大丈夫だろう。」

    リヴァイ先生は潔癖症だ。そのせいで俺はほかの職員よりも1時間も前に出勤している。前はオルオ先生が掃除をしていたらしいが・・本当に勘弁してほしい。

    ペトラ「あ、おはようジャン。また掃除させられてるの?早くしないと園児たちをお迎えする時間だよ?」ニコッ

    ジャン「す、すいません!今、行きます」ガタっ

    今、俺に優しく声をかけてくれたのは桃組担任のペトラ先生だ。この保育園の紅一点だ。今日も可愛い・・・できれば、桃組で見習いをしたかった。ハァ・・・

    ジャン「桃組は副担任いないんだよなぁ。なんとかうまく入り込めねぇかな。」ボソッ

    エルド「なんだ、ジャン。ペトラを狙ってんのか?」

    ジャン「エルド先生、そんなんじゃないですよ!」アセッ

    グンタ「オルオには気づかれないようにしろよ、今以上に理不尽に絡まれるぞっ!」ハハッ

    ジャン「グンタ先生まで!マジ面倒くさいから気を付けますよ!」

    今、俺に声をかけていったのは青組担任のエルド先生と副担任のグンタ先生だ。エルド先生はかなりモテる。園児のママたちの中には熱狂的なファンがいるくらいだ。グンタ先生は運動を教えるのが上手く、園児たちから人気がある。

    さて、そろそろお迎えの時間だ。
  6. 6 : : 2015/06/28(日) 21:00:08
    俺はこの時間が一番の楽しみだ。
    なんといっても、俺の一日の中で最高のイベントだからなっ!

    マルコ「おーい、ジャン!遅いよー!」

    ジャン「わりぃ。また掃除やり直しでさっ。」

    こいつはマルコ。高校時代からの親友で、専門も一緒だった。青組の担当をしている。こいつは実習の時の成績も優秀で、見習い生の中でも一番期待されている。本当ならライバルってやつかもしれないが、俺はこいつと親友だからな。こいつが期待されているってのを誇りに思う。

    サシャ「おはようございます。」

    ジャン「おはようございます、コニーのママさん。コニーもおはよう。」

    ビュッ

    マルコ「わっ、冷たい」

    サシャ「コニー!ダメでしょ!いつのまに水鉄砲持ってきたんですか?」


    この親子はサシャさんとコニー。うちの組の園児だ。旦那さんはどっかの商会を経営しているらしい。コニーはとてもバカ・・・いやわんぱくで手が焼ける。

    アルミン「おはようございます。」

    ジャン「おはようございます、今日はお父さんがお見送りですか?」

    アルミン「はい、妻は区議会の仕事で忙しくて。秘書の私が娘を見送りに来ました。」

    アルミン「いい子にしてるんだよ、アリス?」

    アリス「はい、お父様」ニコッ

    この親子はアルミンさんとアリス。桃組の園児だ。奥さんは天使すぎる区議会議員で絶大的な人気を誇るヒストリア・レイスだ。秘書官と議員の恋愛なんて妄想には絶好の材料だが、今日はやめておこう。アリスは母親似で天使のような愛らしさで男子園児に人気がある。
  7. 7 : : 2015/06/28(日) 21:29:51
    「おはようございます。」

    キッ、キターーーーー!!!

    ジャン「お、おはようございます!ミ、ミカサさん!」

    ミカサ「おはようございます、ジャン先生。」

    ジャン「おはよう、ヒナタ。」

    ヒナタ「おはようございます・・。」ボソッ

    ジャン「今日もいい天気ですね。」カァァ

    ミカサ「そうですね。」

    くぅー幸せだ!
    この親子はミカサさんとヒナタ。俺の組の園児だ。ミカサさんは俺の憧れの人だ。いや、もう憧れなんて域は超えている・・・完全に意識しちまっている。色白の端正な顔立ち、サラサラに流れる黒髪・・・最高だ。ミカサさんはいわゆるシングルマザーってやつだ。旦那さんは少し年の離れた人だったらしく、他界されてしまったらしい。

    ジャン「今日もお迎えにいらっしゃいますか?」

    ミカサ「それが、今日は夜勤でして・・・」

    ジャン「そうですか・・・」ショボン

    ミカサさんは優秀らしく、医者の卵だそうだ。

    ミカサ「ので、幼馴染のエレンに迎えにきてもらいます。」

    ジャン「そ、そうですか。」ヒクッ

    くそー!!!また、あいつの名前が出てきた!!エレンっていうのはミカサさんの幼馴染で今も家が隣同士らしい。今はどっかの大学に行っている学生らしいが、ミカサさんが迎えに来れないときは代わりに迎えにくることが多い。

  8. 8 : : 2015/06/28(日) 21:44:12
    「・・・ねぇ、あんたの脳内、垂れ流しなんだけど?」

    ジャン「ああっ?」

    アニ「・・・。」

    ジャン「なんだよっ、アニ!??」

    ベルトルト「アニってば、そんなことないよ。」ハハッ

    アニ「・・・変態。」

    ジャン ガーンっ!!!

    今、俺に冷たい言葉を言い放った女はアニ。そしてそれをなんとか収めようと言葉を発したのがベルトルト。俺と同じ見習い生だ。二人とも桃組を担当している。アニは頭がいいやつだが、冷たい。(と、俺は思っている。)ベルトルトはアニの幼馴染らしく、いつでもアニの後をついてまわっている。まぁ、わかりやすいと思うけどな。

    マルコ「園児もみんな登園したようだね。」

    アニ「・・・そうだね。」

    ベルトルト「そろそろ、僕らも教室に戻ろうか。」

    ジャン「ああ!」

    よし、今日も俺たちの一日が始まるぜっ!
  9. 9 : : 2015/06/28(日) 23:16:05
    桃組

    ミーナ「アリスちゃーん、おままごとしよう!」

    アリス「うん、いいよ!」ニコッ

    「ア、アリス・・・」

    ミーナ「ちょっと、何よライナー!」

    ライナー「一緒におままごとしてやってもいいぜ。」ドキドキ

    ミーナ「はっ!?アリスみたいな天使があんたみたいなゴリラと遊ぶわけないでしょ!」

    ライナー ガーンッ!!「うわぁぁぁん!」バタバタ

    アリス「み、ミーナちゃん。そこまで言わなくても・・・」

    ミーナ「いいのよ!男子なんてはっきり言ってやらなくちゃわからないんだからっ!!」プンプン

    ベルトルト「・・・はは、最近の園児はすごいですね。」

    ペトラ「そうね、私もたまにビックリしちゃうことあるかな。」

    ペトラ「!!!!!!」

    ペトラ「きゃぁぁぁあ!ラ、ライナー?」

    ライナー「なんだよ!今、先生のおしりを触ったのはベルトルトだよっ!」

    ペトラ「えっ・・・真後ろにいたけど嘘だよね?」ウルウル

    ベルトルト「ち、違いますよ!(ううぅ、泣きたい)」

    グィッ!!

    ライナー「痛たたたたっ、何すんだよ、アニ!!」

    アニ「・・・アニじゃないだろ、アニ先生だよ。いっちょ前に人のせいにするのだけは覚えやがって。あんたが触っていたのをばっちり見てんだよ。」グリグリッ

    ライナー「うあぁぁ、ごめんなさい!」バタバタ

    アニ「はぁ・・。」

    バタバタッ ドンッ!!

    ジャン「いたた・・」

    ジャン「おい、ライナー!廊下は走るなよー!」

    今、ぶつかったのはライナー・ブラウン。桃組の園児でアリスのことが好きらしい。どこで覚えたのか時々ペトラ先生にセクハラをする。ベルトルトはなめられていそうだが、アニは天敵のようだ。
  10. 10 : : 2015/06/29(月) 22:19:50
    バタバタバタ・・・

    ---ドンッ!!---

    「うわぁぁーん!!」

    ジャン「ああ!!だから走るなって言ったのに!!・・・大丈夫か、ダズ?」

    ダズ「ううぅ、痛いよぉ。」グスグスッ

    ジャン「しょうがねぇなぁ・・・保健室行くか。」

    俺は保健室が苦手だ。いや・・・正確にはそこにいる保健の先生が苦手なんだ。

    コンコンッ

    ジャン「失礼しますっ!!」

    「なんだ・・ジャンか。何かな?」

    ジャン「ナナバ先生・・・ダズがライナーとぶつかって膝を擦りむいたみたいで診てもらっていいですか?」

    ナナバ「いいよ。ダズ、こっちにおいで。」ニコッ

    ダズ「うん。」

    ジャン「・・・。」

    この人はナナバ先生。うちの保育園の保健の先生だ。なんでも、このシガンシナ保育園に多額の援助金を出している大富豪のお嬢様らしい。とてつもない美人で白衣を着ている姿は眩しすぎる。じゃぁ・・・なぜ苦手かって?
    普段は飄々としてどこかつかみどころがなく上品な女性に見えるが・・・

    ナナバ「うん、もう大丈夫。」ポンポンっ

    ナナバ「・・・そういえば、ジャン?」

    ジャン「!!」ビクッ

    ジャン「・・・なんでしょうか?」アセッ

    ナナバ「あんた、まだ自分の組のシングルマザーを追いかけまわしてるんだって?」

    ジャン「お、追いかけまわしてなんていないですよっ!ってか、なんでそれを!?」

    ナナバ「さっき、アニがため息交じりにボソボソ喋っていったけど?」

    ジャン「(あ、あのやろうー!!!)」

    ナナバ「アニっていいよね、なんか育て甲斐がありそう♪」フフッ

    ジャン「ははっ・・(育てるって、どう育てんだ?)」苦笑

    ナナバ「それより・・・」クルッ

    ナナバ「あんた、学生時代に部活帰りに怪我したときにたまたま助けてもらったからって、シングルマザーを3年も追いかけまわして、揚句の果てに保育園まで来ちゃって、まさしく〇トーカー以外の何者でもないねっ!」フフンッ

    そう、ナナバ先生は普段は美しく上品な女性だが、実はどんでもないドSだ。いつも会うたびに俺をいたぶって楽しんでいる。(と俺は思う。)

    ジャン「うぁー!!それは内緒にしてくださいって言ったじゃないですかー!!」

    ナナバ「もちろん、誰にも言ってないよ?これからも立派な保育士になれるように精々仕事に励むんだね、ジャン先生♪」フフッ

    ジャン 「(こ、怖い・・・)」ゾワッ

    そう、俺は高校時代に事故に遭った。バイクとの衝突事故で、幸いにも捻挫程度で済んだ。捻挫程度で済んだのはミカサさんのおかげだ。あの時、俺は間違いなくバイクと完全に衝突するはずだった・・・向かってくるバイクがスローモーションで見えてる中、とてつもない速さで俺の腕を引き、救ってくれたんだ。
    でも・・・よりによってマルコにも言っていないのに、ナナバ先生に言っちまうなんて。あの時、強がって酒を飲みすぎるんじゃなかった・・・

    ジャン「ダズの処置も終わったみたいなんで、これで失礼します・・行くぞ、ダズ!!」ガシッ

    ダズ「うわぁ!」

    バタバタバタバタ・・・・

    ナナバ「相変わらず、騒々しいねぇ。ジャンは♪」
  11. 11 : : 2015/06/29(月) 22:43:02
    ダダダダダッ!!!

    -----ドンッ!!-----

    「ちっ、痛ってぇなぁ。せっかく用意した飯がこぼれちまうだろうがっ!」

    ジャン「す、すいません。ユミルさん、ミケさん。」

    ミケ「・・・」スンッ

    ミケさんはここの保育園のコック長だ。ほとんどしゃべらない。その優れた嗅覚で料理のセンスも開花し、以前はどこかの有名なホテルのコック長をしていたそうだ。今はその嗅覚で食品の鮮度の確認を毎日怠らないなんて噂を聞いたが、真実は定かではない。


    ユミル「ぶつかったついでに、運ぶの手伝えよ。それで許してやるっ。」

    ジャン「はぁ・・わかりました。」

    ユミルさんは今年からこの保育園に入ってきたコック見習いだ。入ってきた理由は・・・まぁ、後で嫌でもわかるだろう。

    ガヤガヤ

    ペトラ「みんな、ご飯がきたよ!きちんと並んで順番にもらってね♪」

    コニー「わーい、飯だ!」

    ミーナ「アリスちゃーん、並ぼうー!」

    アリス「うん!」

    ユミル「ほらよ、私の可愛いアリス!今日もたくさん食べて大きく育つんだぞ!」ドンッ

    コニ「あー、アリスのだけ肉が多く入ってるぞ!」

    アリス「ゆ、ユミルさん。私、そんなに大丈夫です。」

    ユミル「いいんだ、いいんだ。おまえは私のヒストリアの娘だからな!私の娘も同然だ!」ムギュウ

    アリス「うあぁ、ユミルさん。ご飯がこぼれちゃうよぉ。」

    ・・・これはいつもの昼食の風景だ。実は天使すぎる区議会議員のヒストリア・レイスは身寄りがなく施設で育ったらしい。福祉政策にも熱心だが、生い立ちも影響しているのだろうか。ユミルさんはそこでヒストリアと一緒に育ったらしく、今でも彼女のために生きている。今では愛娘のアリスに悪い虫がつかないようにこうやって保育園で働いて目を光らせているそうだ。
  12. 12 : : 2015/06/30(火) 21:51:50
    「ごちそうさまでしたー!」

    コニー「トーマス、外に遊びに行くぞっ!」

    トーマス「うんっ!」

    ジャン「みんな、元気だなぁ。」

    ヒナタ「・・・。」ポツンっ

    ジャン「なんだ、ヒナタ?外でみんなと遊ばないのか?」

    ヒナタ「・・・。」

    ヒナタは子供にしてはあまり口数が多くない。ミカサさんは自分に似たのかもしれないと言っていたが、心配しているようだった。俺がなんとかしてやりたいが、正直なところ俺はあまりヒナタに懐かれていないような気がする・・。なんだろう、このもどかしい感覚、ずっと前にも味わったことがあるような気がする。

    ペトラ「ヒナタちゃん、どうしたの?先生が絵本でも読んであげようか?」ニコッ

    ヒナタ「・・・うん。」パタパタっ

    ジャン「なかなかうまくいかねぇな。」

    マルコ「ジャン、何やってるの?子供たちと遊ぶの手伝ってよ!」

    ジャン「お、おうっ!」

    ハンナ「ねぇ、フランツ。」

    フランツ「なんだい、ハンナ?」

    ハンナ「私をちゃんとお嫁さんにしてくれる?」

    フランツ「当たり前じゃないか。」

    ハンナ「世界で一番幸せな花嫁さんにしてね?」フフッ

    フランツ「ああ。」キラッ

    アニ「・・・・。」

    ベルトルト「はは、最近の園児って本当にすごいね。」

    ビュッ

    ベルトルト「うあぁ、何っ?水?」

    コニー「わぁー、やった!巨人を駆逐したぞー!ベルトルトはでっかいくせにとろいんだー」

    ベルトルト「!!!!(な、なぜだろう。巨人っていうあだ名で呼ばれると無性に腹が立つ!!)」イライライラ

    アニ「ちょっと、コニー。あんたどこから水鉄砲なんて持ってきたのさ?」

    バシャッ

    アニ「・・・・。」ジロッ

    ライナー「やーい、アニ!さっきのお返しだ!!!」ヘヘンッ

    アニ「ライナー、あんた・・・。」

    ライナー「ベルトルトが巨人なら、アニも巨人だな!女巨人だ!!」

    アニ/ベルトルト「(なんかわらかないけど、その呼び方・・・許せねぇ!!!)」ゴゴゴゴゴォォ・・・・


    バシャーッ

    ジャン「おい、アニ!ベルトルト!おまえら、何やってんだよ?」

    アニ「・・・何って、水遊びだけど?」

    マルコ「ホースでライナーたちめがけて放水したのか?」アセッ

    ベルトルト「ははっ、つい・・・ね?」

    コニー「すげー楽しい!」

    ライナー「水遊びだー!みんなもやろうぜー!」

    ワーイワーイ

    ジャン「まぁ、みんな楽しそうだからいいか・・・」ハァ

    エルド「おーい、おまえら!そろそろ昼寝の時間だから、園児たちを各教室に戻してくれ!」

    マルコ「は、はいっ!」

    ジャン「戻りましたー」ガラッ

    「・・・・ジャン、てめぇ。」

    ジャン「(しまった!!)リヴァイ先生・・・」

    リヴァイ「せっかく用意した布団が汚れる。園児たちをきれいにしてから戻ってこい!早急にだ!!!」

    ジャン「はぃぃぃぃい!!」バタバタバタ
  13. 13 : : 2015/07/01(水) 21:39:28
    ジャン「はぁー。ようやくひと段落だ。」

    ベルトルト「みんな、ぐっすり眠っているね。」

    マルコ「寝顔を見ていると本当に癒されるよね。」

    アニ「・・・静かで助かるよ。」

    オルロ「ズーズー・・・」

    *今日は園児たちのお昼寝をみる当番のオルオ先生ですが、爆睡中です( ̄▽ ̄)

    ジャン「そういえばもうすぐこの保育園の運動会だよな?」

    マルコ「ああ、そうだね。毎年、すごい盛り上がるみたいだけど・・・。」

    ベルトルト「何、やるのかなぁ・・・ダンスとかだったらどうしよう・・。」

    アニ「あんた、リズム感ないからね。」

    「やぁ!見習い生の諸君!」

    ジャン「ハンジ園長!!!」

    マルコ/ジャン/ベルトルト「お疲れ様ですっ!!!」

    アニ「・・・・。」

    この人はハンジ園長。とても気さくな人で自由な雰囲気を身にまとっている。なんでもこの国のトップのシーナ大学を首席で卒業しているそうだ。理系だって聞いたけど、なんで園長をやっているのか、とても不思議だ。

    ハンジ「いーよ、いーよ、そういう堅苦しいのっ!みんなで何を話してたんだいっ?」

    マルコ「運動会の話をしていたんです。」

    ハンジ「運動会っ?」キラッ

    ジャン「?」

    ハンジ「フフ・・・君たちは初めてだもんね。今年も期待してるよ、最高に滾るやつをさっ・・いやー楽しみだねっ!!」フーフー

    ジャン「???(なんだ?いつもと様子が違う?)」

    「ハンジさん!!!何やってるんですか!?」

    ハンジ「あー、モブリット!ごめんね、今行くよ!」

    今、園長を呼んだ人はモブリットさん。ハンジ園長の旦那さんで、某テレビ局のアナウンサーをしている。とても夫婦仲が良いようで、こうしてたまに保育園にも一緒にやってくるんだ。


    オルオ「おぃ!!てめえら!いつまで喋ってんだよ!園児たちが起きる時間だぞっ!」

    アニ「あんたの先輩、いつの間に起きたの?」

    ジャン「さぁ?」

    マルコ「とりあえず、行こうか。」

    ベルトルト「うん、じゃまた後で!」
  14. 14 : : 2015/07/02(木) 23:56:19
    <作者より>今日はお休みします。すいません(;´・ω・)
    ポツリポツリとご贔屓に立ち寄って読んでいただけたら光栄です。
  15. 15 : : 2015/07/03(金) 21:38:38
    「先生、さよーならー!!!」

    グンタ「おう、気を付けて帰るんだぞっ!」

    「エルド先生ー!!今日はケーキを焼いてきたんです。受け取ってください!」

    「あ、ちょっと抜け駆けはダメよー!先生、私は紅茶を持ってきたんです!」

    エルド「(紅茶はリヴァイ先生、喜ぶな。)ありがとうございます。」

    ガヤガヤ

    マルコ「相変わらず、すごいですね。」

    グンタ「ああ、あいつには敵わなねぇな。」ハハッ

    ヒナタ「!!!!」

    ダダダダダダッ!!!・・・・ムギュ!

    ヒナタ「エレン!!!!」ニコーッ

    エレン「おまたせ、ヒナタ。いい子にしていたか?」ナデナデ

    エレン「リヴァイ先生!!今日もヒナタをみてもらって、ありがとうございますっ!!」

    リヴァイ チラッ「・・・ああ。」フイッ

    全く、いつ見ても憎たらしい奴だな。ヒナタはエレンに懐いている。いや、むしろミカサさんを除けばエレンしか眼中にないようだ。もしかして、俺がエレンをよく思っていないのがヒナタに伝わっているのだろうか。この光景を見るとなんだか居心地が悪くなる。

    ジャン「?」

    リヴァイ「・・・・。」スッスッ

    ジャン「リヴァイ先生、何やってるんですか?」

    リヴァイ「あ?見りゃわかんだろ?・・・裁縫だ。」

    ジャン「そりゃ、見れば分かりますけど・・・それなんですか?」

    リヴァイ「ああ、さっきダズが泣いててな。よく見たらお気に入りのかえるのぬいぐるみがもげちまったらしい。」

    ジャン「(ダズ、相変わらずどんくせえな。)」

    ジャン「で、先生が直してると?」

    リヴァイ「ああ。」スッスッ

    リヴァイ「できた。」

    ジャン「できたって、なんつーか前よりぬいぐるみっぽくなってませんか?っていうかそんな風に仕上げられるなんてプロですよ!プロ!!」

    オイオイオイ!!あんた、そんな強面な顔して、そんなもんできるなんて一体何者だよ?やばいっ、ツボにはまってきた・・顔に出ちまうっ!!ヒクヒクッ

    ペトラ「・・・・ジャン!!何がおかしいの?」ギロッ

    ジャン「ペトラ先生!?」ビクッ

    オルオ「そうだっ!リヴァイ先生をバカにするなんて、てめぇ許さねぇぞ!!」ジリッ

    ジャン「ば、バカになんかしてませんよっ(いや、できませんよ!)」アセッ

    グンタ/エルド「ああ!俺たちも許さないっ!」ザザッ

    エレン「ジャン!おまえ、リヴァイ先生をバカにしてるのか?リヴァイ先生はな、すごいんだぞっ!!!バカにするなんて許さねぇからなっ!!」ドンッ

    ジャン「だから、してねぇって。」

    リヴァイ「おまえら・・・。」ハァ

    ペトラ先生たちはとてもリヴァイ先生を慕っている。いや、心酔している?リヴァイ先生に関しての団結力は半端ない。そして、なぜかエレンも・・。エレンは大学で児童心理学を専攻しているらしい。リヴァイ先生からは学ぶことがたくさんあると言って、いつも尊敬のまなざしでみている。

    ジャン「!!!」

    ヒナタ「・・・・。」ジトーッ

    ヒナタはなぜかリヴァイ先生が嫌いだ・・・普段というよりはエレンがいるときのリヴァイ先生に対する敵意むき出しの視線は半端ない。はぁ、やっぱヒナタは難しいぜっ。
  16. 16 : : 2015/07/05(日) 01:05:45
    ガタっ

    ジャン「やっぱ、仕事終わりの酒はうまいな!」

    マルコ「ははっ、園児たちには見せられないけどね。」

    ベルトルト「運動会が終わって、ちょっとすれば夏休みだよね。アニはどっか行く予定とかあるの?」

    アニ「特にないね。」

    ジャン「おまえ、どっか遊びに行ったりしないのかよ!?淋しい奴だなー」ハハッ

    アニ「どっか行くって言ったって、マルコしか相手がいないあんたに言われたくないね。」

    ジャン「はぁ??そんなわけないだろっ!!おまえだって、どうせベルトルトしかいねぇんだろ!!!」

    アニ「いる。」

    ジャン「ああ?」

    アニ「だから、いるって言ってんの。」

    ベルトルト「!!!!」(そ、そんな!!!)ガーンッ

    ジャン「おいおい、強がんなよアニ。一体、誰だってんだ?」

    アニ「あんたに言う必要はない。」

    ジャン 「・・・。」イラッ

    くそー!!本当はぜってぇいないくせに!!!

    エルド「おい、おまえらも飲んでるのか?」

    マルコ「エルド先生、お疲れ様です!」

    ベルトルト「先生たちはみんなお揃いですか?」

    エルド「いや、あっちで俺とグンタとオルオとペトラで作戦会議をしてるんだ。」

    マルコ「作戦会議?」

    エルド「そうか、おまえらは運動会は今年が初めてだな。うちの園の運動会の競技種目の中に、職員対抗の鬼ごっこがあるんだ。」

    ベルトルト「鬼ごっこですか?」

    エルド「鬼ごっこって言っても鬼がいるわけじゃないんだ。一定の指定された領域内で捕まったら負け。ただそれだけで、最後の一人になるまで続けるんだよ。」

    ジャン「それって、盛り上がるんですか?」

    エルド「そう、思うだろ?それが意外と盛り上がるんだよ。」ハハッ

    マルコ「それでわざわざ作戦会議ですか?」

    エルド「もちろんだっ。この種目の優勝者には希望人数分のユトピアリゾート宿泊券と希望した好きなものが1つもらえるんだ。」

    ベルトルト「リゾート宿泊券・・・」

    ジャン「す、好きなものを1つ??」

    エルド「まぁ、おまえらも頑張れよ!じゃぁな!」

    ジャン「・・・おい、おまえら聞いたか?」

    ベルトルト「ああ。」

    ジャン「俺たちはやるべきことがわかるはずだ。」

    ベルトルト「ああ。」

    マルコ/アニ「?」

    ジャン/ベルトルト「絶対に優勝して商品を手に入れる!」グワッ!!

    ジャン「(好きなもので遊園地の招待券をゲットしてミカサさんとヒナタとデートする!!)」

    ベルトルト「(アニを誘って、ユトピアリゾートへ!!)」

    マルコ「ははっ、よくわからないけど、優勝したらみんなでリゾートには行けそうだね。ちょっとした思い出作りにいいんじゃないかな?どう、アニ?」

    アニ「そうだね、いいよ。乗った。」

    ベルトルト「(マルコ、ナイス!!!)」ジーンっ

    ジャン「そうとなれば、俺たちも作戦会議しようぜっ!」

    マルコ/ベルトルト/アニ「おうっ!!」







  17. 17 : : 2015/07/05(日) 14:39:43
    運動会当日

    ガヤガヤ

    グンタ「ゴホンッ、みなさん!おはようございます!これより第13回シガンシナ保育園運動会を開催します!」

    ワーッ パチパチっ

    ジャン「いよいよだな。」

    アニ「準備とかで朝早くて辛かったけど。」ハァ

    ベルトルト「僕たちの本番は午後の一番競技だね。」

    マルコ「ベルトルトはやけに張り切ってるね。」

    ジャン「何言ってんだよ、当たり前じゃねぇか!なぁ、ベルトルト!」

    ベルトルト「ああ、もちろんだっ!」

    アニ「本当に行きたいんだね。そればっかり考えてたんじゃない?今日の寝癖はいつも以上だ。」

    ベルトルト「ええっ!!?ほんとうに?」

    マルコ「ああ、残念だけど。」アセッ

    ベルトルト「僕、ちょっと直してくる!」ビュンッ

    グンタ「では、まずはハンジ園長の開会の挨拶ですっ!」

    コツコツコツコツッ

    ダンッ!!!

    みんな ビクッ!!

    ハンジ スゥーツ(深呼吸)

    ハンジ「みんな、おはよう!今日という日が晴れてよかったね!園児のみんなは楽しみにしていたかな?」ニコッ

    園児たち「はぁーい!」

    ハンジ「うん、元気でいい返事だ。今日は思いっきり楽しむんだぞー!そして・・・父兄のみなさん!そして職員の諸君!お待たせしました!」ニヤッ

    ジャン「なんだ?」

    マルコ「さぁ?」

    オルオ「なんだ、てめぇら知らねぇのか?」

    ペトラ「ジャンたちは初めての運動会だもんね、よく聞いておくといいよ」ニコッ

    ジャン「はぁ。」

    ハンジ「今年も皆様にシガンシナ保育園からいくつかの賞品を用意していますっ!まずは職員の諸君、毎年恒例の職員対抗鬼ごっこで優勝した先生にはユトピアリゾート招待券と各自リクエスト商品を1つ!おっと、リゾート券は申し訳ないけど5枚までね!」ハハッ

    マルコ「ここまでは僕たちも知ってるよね?」

    リヴァイ「バカか。大切なのはここからだっ。」グッ

    ジャン「??」

    アニ「なんか父兄の目も気のせいかギラギラしてない?」

    ハンジ「そして、優勝した組には父兄の皆様には1年間の給食費を無料!そして、職員にはなんと夏のボーナス30%アップをプレゼントしますっ!!」

    ジャン/マルコ/アニ「なんだって!!!」

    ジャン「知らなかった。」ガクッ

    アニ「くっ、これはやるっきゃないね。」ゴゴゴゴゴォォ

    リヴァイ「まぁ、せいぜい頑張るんだな。」フイッ
  18. 18 : : 2015/07/06(月) 20:10:55
    ★作者より 今日はお休みします。

    お詫びに

    プチストーリー「頑張れ、ベルトルト!」

    ベルトルト「(今日こそアニと二人きりでご飯を食べに行くんだっ!)」

    ペルトルト「あ、アニ・・。」

    アニ「なんだい?」

    ベルトルト「そ、その・・・・」

    アニ「・・・?なんだい、早くいいなよ?」

    ベルトルト「そ、その・・・ご飯・・・」

    アニ「急いでるんだけど?」

    ベルトルト「(ま、まずい!このままじゃ、アニが行ってしまうっ!!)」うぁぁぁぁ

    ベルトルト ガシッ

    アニ 「!!」

    ベルトルト「アニ・・・」

    アニ「・・・。」ビクッ!!

    ベルトルト「そ、その棚の隙間に入っちゃったクリップとってくれないかー!!(僕の・・僕のふぬけ野郎!!!)」

    アニ「ハァ。」

    アニ「そんなに大声で言わなくてもいいんじゃないかい?まぁ、あんたの図体じゃとるのも一苦労だからね、わたしがとってやるよ。」ヒョイ

    ベルトルト「あ、ありがとう」ポロポロ

    アニ「何、泣いてんのさ?」ギョ

    コソッ

    ジャン「・・・・・頑張れ、ベルトルト!!!」グッ

    次回は本編に戻ります。
  19. 19 : : 2015/07/07(火) 19:04:06
    グンタ「もうすぐ30メートル走が始まります!園児のみんなは入場門に移動してくださーい!」

    ヒストリア「アリス、頑張るのよ。」

    アリス「はい、お母さま。でも、一番になれるかなぁ。」ショボン

    ヒストリア「いいのよ、アリス。一番にならなくても、アリスが一生懸命に走り切ってきれたらお母さんはそれで満足よ。」ニコッ

    ユミル「アリス、おまえは何も心配いらねぇんだっ!」ポンッ

    アルミン「そうだよ、アリス。お父さまがついてるんだからね。きっと1番になれるよ。」

    ヒストリア「?」

    アリス「はい、頑張ってきますっ!」

    タタタタタッ

    ユミル「・・・おい、アルミン。」

    アルミン「ああ、ユミル。」

    ユミル「わかってんだろうな?」

    アルミン「もちろんだっ!」フフフフッ

    ヒストリア「ちょ、ちょっと!アルミン!ユミル!どこ行くの??」

    ユミル「すぐ戻ってくるからよ!待ってろ、ヒストリア!」

    ダダダダダダッ

    モブリット「みなさん、お待たせしました!いよいよ、第一種目の園児たちによる30メートル走が始まります!全園児参加の競技種目!お父さん、お母さん、カメラの用意はいいですか?おっと、ここからは我が妻・ハンジにより各競技の実況を任されましたモブリット・バーナーがお送りしますっ!ちなみにノーギャラです!」

    ハンジ「モブリット、余計なこと言わないでくれよっ。」

    モブリット「いや、つい熱が入っていろんな言葉が・・」ハハッ

    パァーンッ!

    ダダダダダダッ

    ワー ワー

    モブリット「さて、いよいよ最終組です!最終組の走者は緑組/ダズ、桃組/アリス、青組/フランツです!今日はアリスのお母さんのヒストリア区議会議員も応援にいらしてますねっ!みんな、頑張ってください!」

    ヒストリア「アリス、頑張って!!!」

    アリス「・・・」ドキドキッ

    パァーン!!

    モブリット「一斉にスタートしました!フランツ、速い!!おおっと横でハンナが並走しているっ!これは愛の力でしょうか?ん??ダズが出遅れておりますっ!顔が涙でぐちゃぐちゃです!緊張していたのでしょうかっ!頑張るんだ、ダズ!これはフランツとアリスの一騎打ちかっ!懸命にアリスがフランツについていっていますっ!!」

    ユミル「アルミン、いくぞ?」

    アルミン「うん」コクッ

    ハンナ「フランツ、頑張って!!二人の愛のゴールはもうすぐよっ!」ダダダッ

    ヒラッ

    ハンナ「?・・・あれはっ!!」ハッ

    アルミン ニヤッ

    ハンナ「園児に大人気の歌のお兄さん・ゲルガーお兄さんのプロマイド!!!」

    ヒョイ

    ハンナ「まってー!!!」

    フランツ「は、ハンナ!!どこに行くんだっ!!!」

    ハンナ「ごめんなさい、フランツ。女の子は大人の男に弱いの。」ウルッ

    フランツ「!!!」ガーンッ

    グッ

    フランツ「僕は負けない・・・行かないでくれーハンナ!」クルッ

    モブリット「おおーっと!どうしたんでしょうか!?フランツがコースを外れました!ぐんぐんとハンナを追いかけていきます!!最終組1位はアリスです!!おめでとうございます!」

    アリス「お母さまー!私、1番だよー!」パァァ

    ヒストリア「よかったわね、アリス」ニコッ

    ライナー「(眩しい・・・結婚しよ。)」

    アルミン/ユミル「(アリスが1番になればなんだっていいんだよっ!)」フフフフッ

  20. 20 : : 2015/07/08(水) 21:27:56
    コニー「かぁちゃん!!どこ行ったんだよー!?」

    フレーゲル「サシャ、どこだー??」

    サシャ「すいませんっ!」バタバタバタッ

    コニー「かぁちゃん、早く行ってこいよ!整列の時間だぞっ!」

    サシャ「はい!わかってますよ、コニー!!給食費の次に大事な競技ですからね!!」

    モブリット「では、続きましては父兄参加競技のパン食い競争です!今回も当園のミケコック長が腕を振るって、様々な種類の菓子パンが用意されていますっ!」

    サシャ「(ううぅ、いい匂いや・・どれを食べるか決められん・・・)」ジュル

    マルコ「ねぇ、なんかコニーのお母さん、様子が変じゃない?」

    ジャン「そうか?」

    エルド「位置について!よーい・・・」

    パァァァン

    ベルトルト「ひぃぃ!なんだ、あれ!?」

    アニ「・・・(よかった、この競技に関係なくて。)」ハァ

    ユミル「おい、てめぇ!ふざけんなよっ!昨日、徹夜で用意したんだぞっ!!」

    ドドドドドドドドッ

    モブリット「どういうことでしょうか!?すごい勢いで、パンが奪われていきますっ!いや、食べられていきます!!!ああぁ、次の走者用のパンがっ!!!あ、あれは誰でしょうか?ん?」

    ペトラ「モブリットさん、これ・・・」(メモを渡す)

    モブリット「おおっ!あれは緑組のコニーのお母さん、サシャ・ブラウスです!!情報によると、食料に困らないという理由で現在の旦那さんと結婚したとか・・・」

    フリーゲル「そんなっ、サシャ!」ガーンッ

    サシャ父「おい、サシャ!おまえはいつまでたってもそんなことを!やめんかっ!」

    サシャ「目の前に、こんなおいしいものがあって止められるわけないやろっ!!!」ガルルルルッ

    スッー(深呼吸)

    「こら、貴様っ!!いい加減にせんかっ!!」

    サシャ「ひぃぃ!キースおじいちゃん!!」ビクッ

    サシャ父「おやじ・・」

    キース「いい加減にせんかっ!こっちに来いっ!」ガシッ

    サシャ「すいませんでしたー!!」うわぁぁん

    ズルズルズル

    ジャン「おい、あれはいったいなんだったんだ?」

    モブリット「おーっと、コニーのお母さんが退場です!パンも残念ながら尽きてしまったようです。今年のパン食い競争は中止ですっ!」

    ユミル「あの女、ふがけやがってっ!せっかく作ったのによ!」ガンガンっ

    スッ

    ミケ「そういうな。」

    ユミル「でもよっ!!」

    ミケ「あんなにうまそうに食べてくれるなんて、ありがたいじゃないか。」スンッ

    ユミル「・・・はっ?(あんた、器でかすぎだろ)」
  21. 21 : : 2015/07/09(木) 21:22:36
    ガヤガヤ

    ガヤガヤ

    ジャン「ん?なんか人だかりができてるな?」

    オルオ「おい、クソガキ!おまえ、これが何の人だかりかもわからねぇのか?」

    ジャン「えっ、オルオ先生はわかるんですか?」

    オルオ「当たり前だ。俺ほどになれば、こんなものすぐに分かる。」フッ

    ペトラ「ねぇ・・・いい加減やめてくれない?」

    オルオ「ペトラよ、なんのことだ?」

    ペトラ「リヴァイ先生の真似、全然似てないから!」イライラ

    エルド「もうすぐ、午後一の職員対抗だろ?優勝者のチームにも加点されるからな。熱心なお母さん方の願掛けだよ。」

    マルコ「えっ?じゃ、あの囲まれてるのは?」

    グンタ「ああ、リヴァイ先生だよ。」

    ベルトルト「(小さくて)見えなかった。」ボソッ

    バキッ!

    ジャン「ペトラ先生!??」

    ペトラ「あ、やだ!つい手がすべっちゃって」ハハッ

    アニ「・・ついてないね、ベルトルト」

    ベルトルト「ううっ・・(絶対、嘘だ。こんなに痛いのに)」

    ジャン「願掛けってなんですか?」

    グンタ「おまえらは知らないだろうが、リヴァイ先生はこの職員対抗競技で負けたことがないんだ。」

    マルコ「ええ!?1度もですか?」

    エルド「ああ、1度もだ。」

    ペトラ「ママさんたちにとっては給食費が無料って、かなり大きいからね!強いってわかってても、ああやって競技前にリヴァイ先生に勝ってもらえるように声かけたりいろいろしてるのよ。」

    ジャン「へぇー」

    「リヴァイ先生、今年もよろしくお願いしますね!」

    「先生がいれば安心よね」

    リヴァイ「・・・」

    ガヤガヤ

    ベルトルト「僕たちの1番の敵はリヴァイ先生ってことだね。」

    ジャン「そうみてぇだな。」

    アニ「やってやろうじゃないか。」

    マルコ「よし、みんな作戦を練り直そう!」
  22. 22 : : 2015/07/09(木) 21:59:27
    ジャン「そろそろ、次の競技の準備に行ってくるわ。」

    マルコ「ああ、行ってきなよ。」

    タタタタタッ

    ジャン「あれは・・?」

    ダズ母「ダズ、そんなこと言わないで・・」

    ダズ「いやだよぉ!僕、もう出たくない!」グスッ

    リヴァイ「ダズ・・・」

    ダズ母「ああ、リヴァイ先生!この子がさっきの徒競走ですっかり自信なくしちゃって。もうどの競技も出たくないって」オロオロ

    リヴァイ「ダズ、そうなのか?」

    ダズ「だって、僕はとろいし・・みんなの足を引っ張っちゃうもん・・。」ううっ

    リヴァイ「ダズ、そうじゃねぇだろ?おまえは友達が一生懸命頑張ったのに1番にならなかったからって、そいつを怒ったりするのか?」

    ダズ「そ、そんなことしないよっ!」

    リヴァイ「そうだよな。おまえの友達だってきっと同じだ。最後まで友達と一緒に頑張って、そして笑って終わるんだ。」

    ダズ母「先生・・・」ウルッ

    リヴァイ「それにな、おまえのその勝ちたい、みんなの役に立ちたいって気持ちはみんなにも伝わるし俺にも力を与える。たとえ、おまえたちがどんな成績であろうと頑張ってくれればいい、俺が必ずこの組を優勝に導いてみせるっ!」

    ガシッ!!

    ダズ「リヴァイ先生!!ぼく、頑張るよ!!」

    ジャン「なんか、やけに熱いなリヴァイ先生・・。」ボソッ

    「そう見えるか?」

    ジャン「え、エルヴィン理事長!!!」

    エルヴィン「そんな大声を出さないでくれよ」ハハッ

    ジャン「観戦にいらしてたんですか?」

    エルヴィン「ああ、園児たちの元気な姿を見たくてね。」

    エルヴィン「君にはどう見える?」

    ジャン「えっ?」

    エルヴィン「リヴァイはいつもと違って熱く見えたのか?」

    ジャン「ええ、まぁ。いつもはもっと淡々としてるので。」

    エルヴィン「それは違うぞ、リヴァイは元々熱い男だ。なんたって、彼は私がモデルになった大人気ドラマ〇八先生を彷彿とさせるようだと、その指導力に定評があるからな。まぁ、いまは時代のせいか、躾を求められてるのかもしれんが。」

    ジャン「ええっ!あの〇八先生のモデルはエルヴィン理事長なんですか!!?」

    エルヴィン「ああ、私も昔は熱血漢な中学教師で・・」

    リヴァイ「おい・・・」

    エルヴィン「やぁ、リヴァイ。元気にやってるようだな。」

    リヴァイ「誰がてめぇと一緒だって?てめぇがモデルの〇八先生はヅラだろ?俺はヅラじゃねぇ。」ギロッ

    ジャン「!!(なんてことを!!)」サーっ

    エルヴィン「リヴァイ、残念だ。私は君の友人でもあるが、ここの理事長だぞ?印鑑ひとつで君のボーナスをカットすることだってできる。」フフフッ

    リヴァイ「チッ、汚ねぇやつだ。」

    カツカツカツカツッ

    ナナバ「エルヴィン!あなた、まだあのヅラ八先生の自慢してるの!??ったく、いつまでその話を持ち出す気なんだか・・」

    ジャン「(な、ナナバ先生!!!)」ビクッ

    エルヴィン「ナナバ、ほかの職員もいる前なのだから、もう少し言葉を謹んでもらえないか?」

    ナナバ「何言ってるのよ?私のお父さんの莫大な援助で色々できてるんじゃない?何か違う?」

    リヴァイ「残念だったな、エルヴィン。」

    ミケ「ナナバ・・・もうそこらへんにしておけ。」スンッ

    ナナバ「ミケ!」

    ジャン「あれ?ナナバ先生とミケさんって知り合いなんですか?」

    リヴァイ「ミケは昔はナナバの親父がやっているホテルのコック長だった。でも、こいつを追いかけて一流ホテルのコック長の座を捨てて、ここまて来ちまった。」

    ジャン「そんなことが・・・(先生たちも色々あるんだな)。」

    ハッ!!

    ジャン「あ、やばい!俺、次の競技の準備係なので急ぎますっ!失礼しましたっ」

    ダダダダダダッ



  23. 23 : : 2015/07/10(金) 23:08:35
    ナナバ「はいはい!父兄の皆さん!お待たせしましたっ!もうすぐ当園職員対抗の鬼ごっこが始まりますよー!」

    ジャン「なんでナナバ先生が呼びかけやってんだ?」

    ペトラ「ナナバ先生は鬼ごっこに参加しないからね。ミケさんじゃ喋らないし。」

    マルコ「なるほど。で、あそこにプラカードを持って立ってると・・。」

    ミケ スンッ

    *ミケさんは「職員集合場所」というプラカードを持って立っています( ̄▽ ̄)

    ハンジ「いやーついに来たね!この時が楽しみだ」フフフッ

    エルヴィン「ハンジ、また今年もやるのか?」

    ハンジ「ああ、もちろんだよっ!このためにナナバの父さんからもらった寄付金をたんまり確保しといたんだからさっ」

    モブリット「あんた、何やってるんですか?おとなしくしていてくださいよっ」アセッ

    ベルトルト「みんな、作戦はわかってるよね?」

    ジャン「ああ。」

    マルコ「もちろんだよっ。」

    アニ「任せときな。」

    エルド「なんだ、おまえらも作戦があるのか?」

    オルオ「フッ、小便くさいガキの考えた作戦で俺らに勝てると思うのか?」

    グンタ「まぁ、あきらめるんだな。」

    ペトラ「そうよ、みんな!私たちはこの戦いに賭けてるんだからねっ!」

    リヴァイ「・・・・。」

    モブリット「お待たせしましたー!これより午後の部を開始します!午後の部の第一種目は、みなさんお待ちかねのシガンシナ保育園恒例・職員対抗鬼ごっこです!!」

    サシャ「給食費、お願いしますっ!」

    ライナー「先生、頑張れー!」

    エレン「リヴァイ先生!俺、先生が勝つって信じてますっ!」

    ミカサ「・・・頑張ってくださいね。」

    ジャン「み、ミカサさん!!!や、やるっきゃねぇ。!」

    モブリット「すごい歓声ですね!まずはルールを紹介しますっ!この校庭のトラックの内側で鬼ごっこをしてもらいます!おっと、鬼ごっこと言っても鬼はいませんよ。ルールは簡単です!このトラックの内側から出たり、または同じ競技者からタッチされた人は負けです。最後の一人になれば、その人が優勝者です。もちろん優勝者には先ほどハンジ園長が説明した通り、賞品が出ます・・・そして優勝した先生のいる組にも50点が加算されますっ!」

    オオーッ

    ジャン/マルコ/ベルトルト/アニ「(絶対、やってやる!!)」ゴゴゴゴゴォォ

    ペトラ/オルオ/エルド/グンタ「(俺たちは負けないっ!リヴァイ先生のために!)」メラメラメラ

    リヴァイ「?」

    そして勝負の時はやってきた。



  24. 24 : : 2015/07/11(土) 23:27:01
    モブリット「さぁ、いよいよ競技が始まりますっ!はたして今年の優勝者は負け知らずのリヴァイ先生か!?」

    リヴァイ「当たり前だ。」グッ

    モブリット「またはそのリヴァイ先生の背中を追うエルド、グンタ、オルオ、ペトラの四人の先生のうち誰かになるのか!?」

    オルオ「リヴァイ先生の後に代われるのは俺だけだっ!」グワッ

    ペトラ「それは、無理!」

    エルド「ああ、それは無理だ。」

    グンタ「そうだな。」

    オルオ「ちょ、お前ら!ちゃんと協力する気があるのか?」ゴラァ

    モブリット「それとも新たな風を吹き込むジャン/マルコ/ベルトルト/アニの四人の見習い生のうちの誰かなのか?」

    ジャン「ぜってぇ、勝つ(ミカサさんのために!)!」

    ベルトルト「ああ、負けたりしないっ(今年の夏こそアニと!)!」

    アニ「(ボーナスアップと聞いたらやらないわけにはいかないね。)」

    マルコ「(なんだかあの二人の力の入り方が半端なくて心配だけど、やるっきゃないか。)」ゴクッ

    モブリット「では、エルヴィン理事長、開始の合図をお願いします。」

     スゥー(深呼吸)

    エルヴィン「進めっ!!!!」

    ナナバ「ったく、始めでしょうが。いつもその合図なんだから、エルヴィンは。ミケ、お願い。」ハァ

    ミケ スンっ

    パァァァン!!

    モブリット「さぁ、いよいよ始まりました!職員対抗鬼ごっこです。ん?早速動きがっ!これは・・・・なんということでしょう!ジャン、マルコ、ベルトルトがリヴァイ先生を取り囲んでいますっ!三人でリヴァイ先生に対抗するつもりなのでしょうか?」

    リヴァイ「おまえら、何の真似だ?」

    ジャン「へへっ、一人ずつやってたら先生には敵わないでしょうからね。」

    リヴァイ「そうか・・・少しは頭を使ったようだな。」

    マルコ「負けませんよ。」

    ベルトルト「・・・・。」ゴクッ

    モブリット「緊迫の状況のようですが・・・おおっ、一方こちらでは・・・なんと、アニがエルド、グンタ、オルオ、ペトラの四人を迎え撃つようですっ!!なんでしょうか、初めてこの場面を見るはずなのに、私はとても緊張しています!!この展開、どうなるのでしょうか!!?」





  25. 25 : : 2015/07/12(日) 16:29:15
    ペトラ「アニ、私たちと一人で勝負するつもり?」

    オルオ「ガキが生意気な!」オラァ

    エルド「美人と戦うのはあまり気が進まないが仕方ない。」フッ

    グンタ「おい、そこかよ!作戦がくるっちまうが、やるかっ!?」

    エルド/オルオ/ペトラ「おうっ!」ゴゴゴゴゴォォ

    アニ「・・・仕方ないねぇ。」バキッ

    ジャン「アニ、頼んだぞっ!」

    アニ「わかってるよ、うるさいね。あんた達のほうがしっかりやってくれよ。」スッ

    モブリット「アニが構えました!独特のポーズです!あれは、一体何をしようとしているのでしょうか!?」

    エルド「(俺たちが勝つ!)」ゴゴゴゴゴォォ

    ペトラ「(絶対、勝つ!)」ゴゴゴゴゴォォ

    オルオ「(くたばれ、クソガキ!)」ゴゴゴゴゴォォ

    タンッ!

    グンタ「!!」

    ダダダダダダッ

    バッ!

    モブリット「は、速い!!!すごい速さですっ!!あ、アニは一体何者なのでしょうか!?」

    ハンジ「あーそういえば、あの娘、格闘技のチャンピオンかなんかじゃなかったかな!?履歴書に書いてあった気がするよー」ルンルンっ♪

    モブリット「えっ!?」

    パシッ!

    グンタ「うあぁぁ!」

    モブリット「まずはグンタがうなじを叩かれた!グンタ、退場です!」

    オルオ「クソガキがっ!」

    エルド「グンタの仇、覚悟しろっ!」ガバァ

    アニ「・・・。」

    ササッ

    ガシッ!

    ブンッ!

    ダァァァン!

    エルド「ぐぅ・・・いたたた。」ハァ

    モブリット「なんということでしょう!タッチしようと攻撃に出たエルドにバックドロップをくらわしましたっ!エルドが真っ二つになって叩き付けられていますっ!退場です!え、園児に見せていいのでしょうか!?」アセッ

    エレン「いいぞー!アニ!!」

    ミカサ「エレン、アニは隣の組。」

    エレン「ああ、そうだったな。すまん。つい盛り上がって。」ハハッ

    ヒナタ「・・・。」ジーっ

    ユミル「行け!アニ!!ヒストリアの優勝がかかってんだ!」

    ヒストリア「ちょっと、ユミル。私の優勝じゃないってば。」

    ワーワー

    モブリット「もはや鬼ごっこになっていませんが、かなり盛り上がっているようです!」

    ナナバ「特に暴力行為禁止ってルールもないんだし、いいんじゃない?」サラッ

    ハンジ「だよねーナナバ!気が合うなぁ♪」ムギュ

    モブリット「ら、来年からはルールを見直しましょう!残るはオルオとペトラ!アニはどうやって戦うつもりなのでしょうか?」

    オルオ「よくも、あいつらを・・・死ね、クソガキ!」コラァ

    バッ!

    モブリット「先に動いたのはオルオです!アニを捕まえようと背後に回った!」

    ハンジ「おおっ!!」ガタっ

    アニ「・・・。」

    スッ

    クルッ

    ダンッ!!!

    オルオ「そんな馬鹿な!」バタッ

    モブリット「なんということでしょう!背後に回ったオルオをかわし、そのまま回し蹴りをくらわしましたっ!これは痛い!オルオ、失神です!退場!!」

    ワー

    ワー



  26. 26 : : 2015/07/13(月) 20:46:01
    ★作者より

    今日はお休みします。

  27. 29 : : 2015/07/14(火) 22:14:36
    オルオ 「・・・。」

    モブリット「強い、強いぞ、アニ!あっという間にグンタ、エルド、オルオを退場させてしまいましたっ!残すはペトラのみ!さぁ、どうやって戦うのでしょうか!?」

    ワー

    ワー

    ペトラ「よくもエルドたちを!!絶対に勝ってやる!」

    アニ「勝つ?どう見ても先生より私の方が強いと思いますけど?」

    ペトラ「う、うるさい!!私たちは勝たなきゃいけないの!刺し違えても絶対に勝ってやるから!!」グワッ!!

    アニ「とてもレディが使う言葉とは思えないんだけどねぇ。」ハァ

    ペトラ ハッ!「(わ、私ってば、リヴァイ先生の前で)」///

    タンッ ダダダダダダッ

    モブリット「あ、アニが走り出しました!物凄い速さです!物凄い速さでペトラに迫っていきます!」

    ペトラ「ひぃぃ!何なのよ!?」ダダダッ

    グンタ「ペトラ!態勢を戻せ!」

    エルド「逃げるんだ、ペトラ!」

    モブリット「逃げるペトラ!果たして逃げ切れるのか!!?」

    アニ「ねぇ、先生?どうしてそんなに勝ちたいの?」ダダダッ

    ペトラ「エルドたちと約束したのよ!みんなでリヴァイ先生とユトピアリゾートに行こうって!」

    アニ「ふーん、それだけ?あいつ、毎年の優勝者なんでしょ?誘ってもらえばいいじゃない?」ダダダッ

    ペトラ「う、うるさいわね!私たちが誘うことに意味があるの!」ダダダッ

    アニ「誘ってもらったことがないんだ・・・で、なんでそんなに一緒に行きたいわけ?」ダダダッ

    ペトラ「そ、それは・・・」ダダダッ

    ジャン「ゴフッ!」バキッ

    マルコ「うわぁぁ」バタッ

    ベルトルト「ぎゃぁぁ!」ドサッ

    ペトラ「ユトピアリゾートに一緒に行って、す、少しでもリヴァイ先生に振り向いてもらいたいって思ったのよ!!!」ダンッ

    しーん

    ペトラ「あ、あれ?」

    アニ「へぇー」

    リヴァイ「俺なら今、振り返っているが?」

    ペトラ「り、リヴァイ先生!」カァァ////

    アニ ダダダダッ

    モブリット「アニがペトラに迫ったー!!!」

    アニ トンッ

    ペトラ パタッ「リヴァイ先生・・・」////

    モブリット「アニがペトラにタッチしました!崩れ落ちるペトラ!た、退場です!!」

    リヴァイ「?・・俺はこいつらを片付け終わって振り返っただけなんだが・・?」

    ナナバ「・・・ペトラ、どんまい。」ハァ

    ミケ スンッ

    ワー

    ワー

    エルド「なぁ、グンタ。」

    グンタ「なんだ、エルド?」

    エルド「俺は、あの、ああいうところだけ抜けているリヴァイ先生が結構好きだ。」

    グンタ「ああ、俺もだ。それと、こういうときに限って失神して幸せでいられるオルオも俺は好きだ。」

    エルド「ああ、そうだな。」

    オルオ チーン

    ジャン「す・・・すまねぇ、アニ。」

    ベルトルト「ごめん。」

    アニ「まぁ、こうなるだろうとは思ってたけどね。」

    リヴァイ「最後はおまえか。」ドンッ

    アニ「そうみたいですね。」ドンッ

    モブリット「いよいよ最終対決です!リヴァイVSアニ!勝つのはこの二人のどちらになるのでしょうか!?観客の興奮も最高潮です!」

    ワー

    ワー
  28. 30 : : 2015/07/15(水) 21:56:57
    ★作者より
    今日はお休みします。
    すみません(つД`)ノ
  29. 31 : : 2015/07/16(木) 20:33:04
    ジャン「いたたたた・・・リヴァイ先生、容赦ねぇな。」

    ミカサ「大丈夫ですか?」

    ジャン「は、はい!!(やべぇ、嬉しすぎる)」カァァ///

    ヒナタ ジィー・・・

    ジャン「な、なんだよ?」

    ヒナタ「あのチビに負けるなんて、弱すぎる。」

    ジャン「なっ!!」

    ミカサ「こら、ヒナタ!」

    ヒナタ「だって!私なら絶対に勝てる。」

    ジャン「へっ?何、言ってんだ、ヒナタ?」

    ミカサ「こら、やめさなさい!だいたいチビッって・・」ブツブツ

    ジャン「(くっ、くそ!)」

    ジャン「アニ、俺たちの分まで頼むぜ!!」

    マルコ「アニ、ごめんね。」

    ベルトルト「(うう、申し訳なくてもう何も言えない)」タジッ

    アニ「ああ、わかってるよ。完全無敵の男を引きずり下ろすってのも楽しそうじゃないか。」

    リヴァイ「おまえは色々なやり方で俺の可愛い後輩を倒していたようだが、あれは楽しかったりするのか?俺は、今、とても楽しいぞ。おまえなら、俺なら俺を理解してくれるだろ?」

    アニ「・・・あんたと一緒にしてもらっちゃ困るよ。」スッ

    リヴァイ「そうか、残念だ。」スッ

    モブリット「おお!両者、構えました!も、もはや鬼ごっこではありません!格闘技です!!なんでしょうか!この人類を賭けたような緊迫感!私も手の汗が止まりません!さぁ、先に攻撃をしかてるのはどっちだ!ん??」

    フーフー

    ハンジ「エルヴィン、もう我慢できないよ。」

    エルヴィン「ハンジ、やるのか!?」

    ハンジ「ああ、だって最高に滾るじゃないか。」フーフー

    モブリット「え?今ですか?落ち着いてくださいよ!」

    ハンジ「ええぃ!これが落ち着いていられるかってんだ!」ガチャ

    ズダダダダダッ

    リヴァイ「!!」

    アニ「な、何?」

    ジャン/マルコ/ベルトルト「?」

    ナナバ「ミケ、来るよ。」

    ミケ スンッ 

    ハンジ ニヤッ

    リヴァイ「おい!耳を塞げ!」

    アニ「えっ!」

    ハンジ バンッ!!

    「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

    ハンジ「ひゃっほー!最高だねー!」ルンルン♪

    ジャン「な、なんだこれ?」

    マルコ「み、耳が!!」

    モブリット「あんた、これは何なんだ!?」

    エルヴィン「今年はこれか・・ハンジ?」

    ハンジ「ああ!今から2000年前にいたとされる巨人の叫び声を再現してみた!どうだい!?」へへへっ

    リヴァイ「チッ、おぼえとけよ。あのくそメガネ。」

    ジャン「エルドさん!あれは一体、なんなんですか!?」

    エルド「ああ、あれは毎年恒例のハンジ園長の滾る大砲だよ。」

    マルコ「滾る大砲?」

    エルド「毎回、運動会で一番滾った瞬間にハンジ園長がぶっ放すのさ。毎年、詰め込むもんが違うんだぜ。」

    グンタ「去年はカエルだったな・・。」ハァ

    ベルトルト「おえっ。」(カエル苦手)

    オルオ「ったく、少しはおとなしく観戦してほしいもんだぜ。」

    ジャン「オルオさん!起きたんですか?」

    オルオ「はぁ?俺は始めから起きてるぞ?」フンッ

    ジャン「・・・は、はぁ(面倒くせぇ。)」

    モブリット「皆様、毎年のこととはいえ大変失礼しました!実況を続行します!」

    リヴァイ「手加減しねぇぞ?」グッ

    アニ「ああ、望むところさ。」スッ

    バンッ!!







  30. 32 : : 2015/07/17(金) 22:16:48
    ★作者より
    今日はお休みです。
    少し忙しくしており、細かく切れてしまってすいません。
    コツコツ続けますので、お立ち寄りいただけると嬉しいです。

    「ヒナタ」について
    原作のミカサの性格やエレンへの想いを引き継いでいるのはヒナタです。容姿はミカサの子供のころに瓜二つという設定です。
  31. 33 : : 2015/07/18(土) 22:04:28
    モブリット「両者、一斉に動きました!速い!速くてよく見えませんっ!ん?さ、先に攻撃をしかけたのはアニです!物凄い勢いでパンチを繰り出したもようです!!」

    ブンッ!

    リヴァイ「ふん、甘いな。」

    アニ「チッ」

    モブリット「さすが歴代王者のリヴァイ!アニのあの凄いパンチをかわしました!」

    エレン「うーん・・・。」

    ミカサ「エレン、どうしたの!?」

    エレン「いや、アニが強いのは知ってたんだけど最後まで残るとは思ってなかったからさ。どっちを応援すればいいのか迷っちまって・・。」ハハッ

    ヒナタ「エレン、そんなの決まってる。」

    エレン「?」

    ヒナタ「あの女じゃなくて、今はあのチビを応援するべき!」ドンッ!

    エレン「ヒナタ、何言って・・?」

    ミカサ「ヒナタ、あの女やチビって・・・」ハァ

    ヒナタ「だって、お母さん!あのチビが勝たないと私たちが!!」

    ダダダダダッ

    アニ「じゃ、これはどうかな?」

    クルッ

    リヴァイ「!!」

    バキィィィィィ!!

    ビュン!!!

    モブリット「またも攻撃を仕掛けたのはアニだ!回し蹴りだ!とんでもない鈍い音が響きました!すごい勢いで飛ばされるリヴァイ!このままでは場外です!さぁ、どうするリヴァイ!!」

    エルヴィン「ここまでか・・・リヴァイ。」

    ハンジ「ちょ、リヴァイ!もう少し楽しませてくれよ!」ガタっ

    ビュゥゥン

    リヴァイ「(くそっ!どうする?)」

    ヒナタ「!!」

    ヒナタ「お母さん!チビが!!」

    エレン「リヴァイ先生!!」

    リヴァイ「!!」

    リヴァイ「おい、おまえ!力を貸せ!」

    ミカサ ハッ!!

    ミカサ ザッ

    エレン「おい、ミカサ!」

    ミカサ ブンッ

    モブリット「おお!あれは何だ!どういうことでしょうか!?あれは・・・緑組のヒナタのお母さんです!な・・・なんと、飛んでくるリヴァイに向かって蹴りを入れました!リヴァイが元の場所に戻されるかのように飛んでいきます!」

    ミカサ「ふぅ・・・うまく力加減できた。ので、自分で着地できるはず。」

    ジャン「み・・・ミカサさん?」アセッ(すげぇ・・)

    ヒナタ「さすがお母さん!」キャキャ

    リヴァイ「助かったぜ。」

    ビュン タンッ

    アニ「ちょっと!今のは反則じゃないのかい!?」

    モブリット「リヴァイが戻ってきました!しかし、アニから抗議がでています!ハンジ園長、どうしますか!?」

    ミカサ「待ってください!」

    モブリット「どうされましたか!?」

    ミカサ「娘の方に飛んできたので危なくてつい・・・どうかこのまま試合を再開させてあげてください。」

    アニ「ちょ、ミカサ!あんたねぇ?」

    ジャン「なぁ、ベルトルト。アニはミカサさんのこと知ってるのか?」

    ベルトルト「ああ、まぁね。」

    ハンジ「そっかーじぁ仕方ないね。子を持つ母は強し♪うん、試合続行!」

    アニ「!!」ギロッ

    ミカサ ニヤッ(これで今年も・・・)

    モブリット「試合続行です!やっぱり来年はルールを見直しましょう!!」






  32. 34 : : 2015/07/19(日) 22:33:04
    アニ「まったく冗談じゃないよ。」

    リヴァイ「次で決める。」グッ

    アニ「・・・・ところで、あんたは何が欲しいの?ユトピアリゾート券がほしいような顔には見えないけど?」

    リヴァイ「まぁな。あれは他に楽しみにしている奴らがいるからな。おまえだって知ってるだろ。」

    アニ「ふーん、じゃ目的は私と同じってわけか。」

    リヴァイ「おまえもボーナスアップの方が目的だと?」

    アニ「まぁね。で、その金をどうするつもりなわけ?」

    リヴァイ「ガキに話すもんじゃねぇけどな。」

    アニ「勿体ぶらないで言いなよ。まぁ、勝つのは私だけどね。」スッ

    リヴァイ「ほう・・・おもしろい。じゃ、聞かせてやる。俺はな、毎年このアップした金であるものを買い揃えている。」

    アニ「あるもの?」

    リヴァイ「ああ、そうだ。」

    アニ「ふーん、ぜひ聞かせてもらいたいね。」バンッ!

    ガシッ!

    モブリット「おお、両者、再度組み合った!!!」

    ワー

    ワー

    ナナバ「・・・そろそろ決着が着くかな。」

    マルコ「えっ?」

    ジャン「それってどういう??」

    ナナバ「リヴァイはあまり気が長くはないからさ。」

    リヴァイ「そんなに聞きたいか?」グググッ

    アニ「ささっと言えば?」ギリギリ

    リヴァイ「家電だ。」

    アニ「へっ?」

    リヴァイ「毎年、夏に出る掃除家電の新製品を買い揃えている。」

    アニ「はぁ!?」

    リヴァイ「それに・・・おまえは嘘をついたな。」

    アニ「なんだって!?」

    リヴァイ「おまえ・・本当はユトピアリゾート目当てだろ?」

    アニ「な、何を!?そりゃ、ベルトルトたちと一緒に・・・」

    リヴァイ「違うだろ!?」

    アニ「くそっ////」ブンッ

    モブリット「アニが何か仕掛けた!!!」

    リヴァイ「甘いな。」ブンッ!!

    アニ「なっ!!」

    モブリット「リヴァイが返した!!アニが宙を舞う!!」

    ダァァァン!!

    シーン

    モブリット「勝者リヴァイ!!!アニの仕掛けた技を切り替えし、逆に地面に叩き付けました!!完全無敵の男リヴァイが今年も優勝を手にしました!!!」

    アニ「チッ、私としたことが」

    リヴァイ「安心しろ。」

    アニ「はっ!?」

    リヴァイ「てめぇが良ければ今年は誘ってやる。」

    アニ「えっ?///」

    エレン「さすがはリヴァイ先生!!アニもよくやったぜ!」

    ヒナタ「お母さん、やったね!」ギュッ

    ミカサ「うん、よかったわね。」ニコッ

  33. 35 : : 2015/07/20(月) 00:54:33
    アニ「悪かったね。」

    ベルトルト「そんな!アニは頑張ってくれたよ!気にしないで!」

    マルコ「ああ、そうだよ!」

    ジャン「そうだな、俺はリヴァイ先生とあんな風にはやりあえない・・・。」

    マルコ「ユトピアリゾートはダメだったけど、夏休みはみんなでどこか遊びに行こう、ね?」

    ベルトルト「マルコ・・・(なんていいやつ!!)」

    アニ「まぁ、そうだね。」

    ベルトルト「(やった!!リヴァイ先生に蹴られた甲斐があったな・・・)」ぐすっ


    その後、競技は続き・・・・

    ワー

    ワー

    モブリット「さぁ、いよいよ最終競技となりました!ここで、現在の得点を発表します!青組210点、桃組230点、そして緑組が280点で現在トップです!!」

    エルド「さすがリヴァイ先生の組だな。」

    オルオ「いや、俺の玉入れのおかげだろ?」フッ

    グンタ「ああ、鬼ごっこの優勝がきいてるな。」

    オルオ「おいっ!おまえら!俺の話を無視すんなよ!」ガァ!

    ペトラ「最後の競技に賭けるしかないわね。」

    モブリット「最後の競技は園児、父兄、職員全員参加の綱引きです!優勝した組には、なんと・・・100点が加算されます!まだまだ全組にチャンスがありますよ!みなさん、頑張ってください!」

    ワー

    ワー

    リヴァイ「毎年、人の努力を水の泡にすることしやがって・・」

    ハンジ「いいじゃないか、リヴァイ!君は私が最後にどんな追加点を設定しても今まで勝ってきただろ?」

    リヴァイ「うるさい。てめぇが何をしようと勝ってやるから、黙って見てろ。」フイッ

    ミカサ「(給食費無料給食費無料給食費無料・・・)」ブツブツ

    エレン「リヴァイ先生!」

    リヴァイ「もういつでも戦える状態だな。」

    ミカサ「当たり前、私はこれに賭けている。」

    モブリット「綱引きはトーナメント戦です!昨年度優勝の緑組はシードです。初戦は青組対桃組です!」

    ワー

    ワー

    ベルトルト「・・・。」

    アニ「・・・。」

    ユミル「・・・。」

    ライナー「わーい!綱引きだー!」

    グンタ/エルド/マルコ「(なんだ、この圧迫感・・・)」アセッ

    ヒストリア「あ、あれ!?なんでユミルが!!私が出るはずだったのに!!」

    アルミン「ヒストリアが怪我したら仕事に響くだろ?ユミルは僕たちの家族みたいなものだから、代わりに出てくれたよ。」ニコッ

    ヒストリア「そ、そう。」

    アルミン「(怪力のユミルがいけば、もうこっちのものだよ。)」フフフフッ

    ミケ スンッ

    パァァァン!

    モブリット「ついに始まりました!勝つのはどちらの組だ!?」

    ベルトルト「(これ以上はアニに恰好悪いところは見せられない!)」

    ユミル「(勝つのは私の可愛いアリスのいる組なんだよっ!)」

    アニ「(勝って、あの野郎にリベンジしてやる!)」

    ペトラ「(勝って、リヴァイ先生と綱引きで見つめあってやる!///)」

    ライナー「わーい♪」

    ブンッ!!!

    パンッ!

    モブリット「勝負がつきました!圧倒的な強さで勝者は桃組です!!」

    ワー

    ワー

    ヒストリア「やったっ!!」

    アルミン「(フフフッ、計算通り!)」グッ

    ベルトルト「やったね、アニ!」

    アニ「ああ。」

    ペトラ「(やった!リヴァイ先生!///)」

    ユミル「まずは一勝・・。」

    モブリット「次はいよいよ決勝!桃組対緑組です!」

    ワー

    ワー

    リヴァイ「行くぞ、おまえら。」

    ミカサ/エレン/オルオ「おうっ!!」

    ジャン「(ミカサさんと一緒に戦える)」ドキドキ

    ヒナタ ゴゴゴゴゴォォ












  34. 36 : : 2015/07/20(月) 01:09:23
    マルコ「いたたたた・・・強かったな。」

    ナナバ「緑組はもっとすごいよ。」

    エルド「そうですね・・・リヴァイ先生のところですからね。」

    グンタ「オルオは役に立たないがな。」

    モブリット「さぁ、いよいよ始まります!みなさん、定位置についてください!」

    ペトラ「!!」

    ペトラ「ちょっと!オルオ!どういうことよ!!なんであんたが1番前にいるの!?」

    オルオ「フッ、ペトラ、照れるなよ。今は大事な勝負の時だ。女房の顔を出すなよ。」

    ペトラ「はぁ!?あんたなんてアニに蹴られたときにそのまま打ちどころ悪くて〇ねばよかったのに!!」ゴゴゴゴゴォォ

    オルオ「おい、仲良くやってきた同期にいう言葉か!」ゴラッ

    ギャー

    ギャー

    エレン「・・・元気ですね(なぜか懐かしい気分だけど)。」

    リヴァイ「ああ、いつものことだ。放っておけ。」

    アニ「(ついに来た、リベンジしてやる!)」

    ベルトルト「(うう・・またリヴァイ先生か。)」

    ユミル「(あの猛獣コンビをどうするかだ・・・。)」

    ライナー「綱引き♪綱引き♪」

    エレン「リヴァイ先生・・・」

    リヴァイ「なんだ?」

    エレン「なんでしょうか・・・人類存亡を賭けて戦っているような緊張感が・・・。」

    ミカサ「エレン、それは当たり前。ヒナタの給食費がかかっている・・」ギリギリっ

    ジャン「(み、ミカサさん!?なんかいつもと雰囲気が)」アセッ

    モブリット「では、みなさん!綱を持ってください!」

    ヒストリア ドキドキ

    マルコ「・・・。」ゴクッ

    ミケ スンッ

    パァァァン!





  35. 37 : : 2015/07/20(月) 21:25:33
    モブリット「さぁ、いよいよ決勝戦です!勝つのは完全無敵の男リヴァイ率いる緑組か!?」

    ミカサ「当たり前!!!」フンッ!

    ジャン「(す・・・すごい力だ・・・)」

    マルコ「あ・・・あの緑組の一番後ろ、かなり恐ろしいんですけど・・。」ゾッ

    ミカサ/リヴァイ「(絶対に勝つ!!)」ゴゴゴゴゴォォ

    ナナバ「ああ、あれはアッカーマン一族ね。」

    マルコ「一族!?」

    ナナバ「リヴァイの本名、覚えてる?」

    マルコ「はぁ・・・リヴァイ・アッカーマンですよね?」

    ナナバ「そう。で、彼女の名前はミカサ・アッカーマン。」

    マルコ「兄妹なんですか!?」

    ナナバ「いいや、親戚らしいよ。って言ってもアッカーマンなんてめずらしい姓だからね。この園でも彼らだけだし。その二人が尋常じゃない強さだから、あの強さはアッカーマンの血のせいじゃなかって、おもしろがって言ってるの。」

    マルコ「だから一族ですか。」

    ナナバ「そういうこと。」

    ペトラ「(ううっ・・・さすがはリヴァイ先生!ここで踏ん張らないと・・・)」

    オルオ「・・・くそっ!」ギリギリッ

    ペトラ「(それにしてもオルオが目の前ってのが気に入らないっ!)」ムムッ

    ペトラ「(そうだ!!)」

    ペトラ「お・・オルオ!」

    オルオ「なんだよっ!勝負中に話しかけんなよっ!」グググッ

    ペトラ「お願いがあるの・・・」

    オルオ「はぁ!?なんだよ?」

    ペトラ「お願い、勝たせて♡」テレッ(上目遣い)

    グンタ「おおっ!ペトラの奴!大人になったな。」

    エルド「滅多に使わない技を使うとはっ!ってか、リヴァイ先生にできればいいんだが・・・」(遠い目)

    オルオ「な、なに言ってんだよ!」////

    ペトラ「私はあんたの女房なんでしょ!?」フフフッ

    オルオ「や、やめろっ!」///ツルッ

    リヴァイ「!!!」

    オルオ「ああ!!」ズルズル

    モブリット「何が起きたんでしょうか!?オルオかっ!?綱が桃組側に引き寄せられます!!緑組、ピンチです!!」

    エルヴィン「こういうときこそ燃える男だからな、リヴァイは」フッ

    リヴァイ「あの野郎!!」

    エレン「ったく、オルオさんは!!」

    ミカサ「あのモジャイモ野郎」ギギギギッ

    ブンッ!!

    モブリット「おおっ!また緑組が綱を戻したっ!すごい!」

    ワー

    ワー

    アルミン「(ったく、ユミルはなにやってんだよ!?)」プルプル

    ヒストリア「アルミン?」

    アルミン ハッ!

    アルミン「な、なんでもないよ!」ニコッ

    ユミル「(まずいな、こうなったら・・・!!)」






  36. 38 : : 2015/07/20(月) 21:48:18
    ユミル「べ、ベルトルさんよ・・・。」

    ベルトルト「な、なんですかユミルさん・・」グググッ

    ユミル「おまえ、リヴァイ先生にビビってて本気出せてないだろ?」

    ベルトルト ギクッ!

    ベルトルト「だ、出してますよ!!(そ、そうなのかな僕?)」

    ユミル「おまえ、アニの前で勝ってみせろよ!?」

    ベルトルト「ええっ!?」///

    ユミル「だから、ここで活躍して勝って惚れさせてみろって言ってんだよ!」

    ベルトルト「僕なんか、できないよ・・・」ううっ

    ユミル「できるかできないかじゃなくて、やれっていってんだよ!アニに惚れてほしくないのかよ!!?」

    ベルトルト ハッ!!

    ベルトルト「僕はアニに好きになってもらいたい!!」ゴゴゴゴゴォォ

    ブンッ!!

    モブリット「おおっ!再び桃組の引きが強くなった!!」

    ユミル「よしっ!(すいまない、アルミン。こいつを焚き付けるくらいしか思いつかない!!)」グググッ

    エレン「ああ!また引っ張られる!!」アセッ

    ミカサ/リヴァイ「そうはさせるかっ!!」ブンッ!!

    ジャン「す、すげぇな、リヴァイ先生とミカサさん・・。」

    ジャン「!」

    ヒナタ「・・・。」グググッ

    ジャン「ヒナタ、おまえ手が!!」

    ヒナタ「・・・大丈夫。」ぐすっ

    ジャン「泣いてるじゃねぇか!痛いなら無理するな、怪我してるみたいだし手を離せよ!」

    ヒナタ「・・・イヤ。」

    ジャン「どうして!」

    ヒナタ「お母さんが私のために頑張ってる。」

    ジャン「はっ!?」

    ヒナタ「お母さんは優しい。だから、お母さんは病院でお勉強した後も町のおじいちゃんったちのお世話をタダでしてあげてるの。いつも眠いの我慢して私のために頑張ってる。」

    ジャン「ヒナタ・・・。」

    ヒナタ「だから、私もお母さんの力になりたい。」グググッ

    ジャン「よし、わかった!」

    ヒナタ「?」

    ジャン「俺がおまえのためにおまえの母ちゃんを勝たせてやる!!」ゴゴゴゴゴォォ

    ヒナタ「それは無理。ジャンはお母さんやあのチビみたいに強くない。」

    ジャン「!!おまえ・・・人がせっかくカッコイイこと言ってんのに、はっきり言うなよ。」グググッ

    ジャン「いいから、見てろ!おまえはこれ以上、手が怪我したらまたお母さんの世話が増えるだろ?おまえは俺の手の上から綱を握れ!」

    ヒナタ「・・・。」コクッ

    ジャン「よし、いくぞっ!」グググッ

    エレン「あ、綱がこっちにまた引きが来てます!」

    リヴァイ「よし、今だな。」

    リヴァイ「エレン、ミカサ、行くぞ!!」

    エレン「はいっ!」

    ミカサ「・・・。」コクッ

    ブンッ!!!

    ペトラ「ああっ!」ツルッ

    アニ「!!」

    ベルトルト「うわぁ!」

    ユミル「いたたた・・・くそっ!」

    パァァン!

    モブリット「勝負がつきました!!!優勝は緑組です!!」

    ワー

    ワー


  37. 39 : : 2015/07/20(月) 22:11:16
    ジャン「いたたたた・・・桃組の奴ら、いきなり綱を離しやがって。」

    ミカサ「ヒナタ?」

    ヒナタ「お母さん、よかったね!」ニコッ

    ミカサ「ジャン先生、大丈夫ですか?」

    ジャン「ああ、大丈夫です。それよりヒナタの手をみてやってください。こいつ、少し怪我してるみたいなので。」

    ミカサ「大変っ!」

    ヒナタ「私は大丈夫!お母さんみたいに強いんだから!」

    ミカサ「そんなこと言わないの。さっ、ナナバ先生のところに行きましょう。」

    ヒナタ「・・・ジャン先生、ありがとう。」ボソッ

    ジャン「(ヒナタ!!)おうよっ。」

    ジャン「(ヒナタと少し仲良くなれた気がする。)」ガッツ

    こうして運動会は幕を閉じ・・・

    ハンジ「いやー今年も楽しかったよ♪」

    モブリット「あんた、来年は大砲やめてくださいよ!」

    エルヴィン「ハンジが言うことを聞くとは思えないが。」フッ

    ハンジ「フフンッ♪」

    リヴァイ「おい・・・おまえ。」

    アニ「なんですか?」

    リヴァイ「行くんだろ?」

    ベルトルト「アニ、行くってなに?」

    アニ「はい///」

    リヴァイ「だとよ?」ポンッ

    エレン「本当か、アニ?////」

    ミカサ「よかったわね、エレン。」

    ヒナタ ゴゴゴゴゴォォ「(女狐・・・)」

    ベルトルト「え、ちょっとどういう・・・??」

    ジャン「ってか、アニとエレンは知り合いなのか?おまえたちどういう関係だ?」

    アニ「私とベルトルトとエレンは同じ大学。エレンは1つ後輩。だから知り合いなんだよ。」

    ナナバ「それだけじゃないだろ?」

    ジャン「ナナバ先生!?」

    アニ「・・・私からは言えない。エレン、言って。」///

    エレン「そ、その付き合ってるんです。」///

    ベルトルト「そ、そんな!!!」ガーンッ

    ジャン「マジかよ!?」

    マルコ「知らなかったよ。」

    リヴァイ「俺は毎年リゾート券はミカサとヒナタとエレンと俺との4枚をもらってた。だが、今年はこいつも誘うことにした。券は5枚までもらえるからな。」

    ジャン「大丈夫かよ・・・ベルトルト?」

    ベルトルト「ははっ・・・若いうちはいろんな人に目が行くよね・・・でも幼馴染はずっと一緒だからね。最後に勝つのは僕だよ・・・ハハハハッ」ブツブツ

    ジャン「(やべぇ・・・正気じゃなくなってる)」ゾッ

    ジャン「なぁ、マルコ。ベルトルトを励ましにどっか夏休みに遊びにでも行くか?」

    マルコ「うーん・・・そうしたいんだけど・・」

    ジャン「だけど、なんだよ?」

    スッ

    ナナバ「ジャン、あきらめなさい。マルコは夏休みは私とうちのリゾートで過ごすんだよ。さっき決めたんだ。」ニコッ

    ジャン「はっ!?」

    マルコ「まぁ、そういうことなんだ。」///ポリポリ

    ジャン「お、おまえ、まさかナナバ先生と付き合ってるのか!?」

    ナナバ「まさかってどういう意味かな、ジャン?」ギロッ

    ジャン「うっ・・なんでもありません。」

    ジャン「しょうがねぇな、ベルトルト。夏休みは一緒に遊ぶか。」

    ベルトルト「うん。」シュン

    ミカサ「ヒナタ!?」グイッ

    タタタタタッ

    ミカサ「ヒナタ、どこに連れていくの?」

    ジャン「ヒナタ、どうしたんだよ!?」

    ヒナタ「・・・・一日くらいお母さんを貸してあげてもいいよ。」

    ジャン「えっ!?」

    ミカサ「ヒナタ、何言ってるの?ジャン先生に迷惑でしょ?」

    ジャン「い、いえ俺は!!///」

    ヒナタ「私を助けてくれたお礼!いいよね、お母さん?」

    ミカサ「・・・そうね、いいかしら?」

    ジャン「はっ、はい!!!」(やったぁ!!)

    ヒナタ「私はその間はエレンとお留守番してるから。」ニヤッ

    アニ「?」ゾッ

    ミケ スンッ

    ジャン 「ミケさん、どうしたんですか?」

    ミケ「俺も一緒に・・・。」

    ジャン ハッ!

    ジャン「(そうか、ナナバ先生が・・・)」

    ミケ ズーン

    ジャン「そ、そうですね、一緒にどこか行きましょう!」ハハッ









  38. 40 : : 2015/07/20(月) 22:14:35
    こうしてシガンシナ保育園運動会は終わった。
    俺は少しだけミカサさんと近くなれたような気がする。
    夏休みもリヴァイ先生の指示で定期的に園内の掃除に来ることになってしまったが、まだまだこの保育園での俺の奮闘は続く。


    終わり
  39. 41 : : 2015/07/20(月) 22:19:09
    ★作者より

    最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
    最初から最後までその場で思いつくままに書きあげてしまいましたので、読みにくいところ、まとまりや繋がりの悪いところが多々あったと思います。読んでいただけた方に心より感謝します。

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nekonokomomomo

進撃のオッドアイ

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