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告白(明久×優子)

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  1. 1 : : 2015/06/24(水) 18:20:43
    3作品目です。
    『竜』と申します。以後お見知りおきを。

    私は以前、ここSS noteでアレン・レンズとして
    進撃の巨人のssを書いていましたが、今は、
    ハーメルンというサイトで色々なSSを書いています。

    そのSSの宣伝として、ここで少しだけお話しを
    投稿していきたいと思います。

    続きは、ハーメルンのサイトに貼ってありますので、気になる方はそちらへよろしくお願いします。
  2. 2 : : 2015/06/24(水) 18:21:44
    明久「ねぇ、秀吉。木下さんの指のサイズってわかる?」

    秀吉「急にどうしたのじゃ。明久よ」

    明久「えっと…その…笑わない?」

    秀吉「なんでワシが笑わねばならんのじゃ」

    明久「えっとね。僕ね───」

    秀吉「(ゴクリ)」

    明久「──木下さんに告白しようと思うんだ。」


    秀吉「…………………………?」


    明久「…………秀吉?」


    秀吉「……………………???」


    明久「おーい?秀吉?」


    秀吉「な、な、な…なんじゃとぉぉお!!!」

    秀吉「明久よ!それは本当か!?本気なのか!?」

    明久「え?…うん。本気だよ…」

    秀吉「なっ、なんでじゃ!どんな所に惹かれたのじゃ!」

    明久「僕もよくわからないんだ」

    秀吉「わからないじゃと?」

    明久「うん。僕もね…気がついたら木下さんを目で追っていたり…。木下さんのする行動一つ一つにドキドキしたり。木下さんといろいろなことをする夢をみたりするようになってね。胸が痛いんだ」

    秀吉「やめといた方がいいぞ明久!姉上は学校では猫を被っておる!実際の姉上はズボラで暴力も沢山振るうような女じゃぞ!」

    明久「知ってるよ。」

    秀吉「え?」

    明久「木下さんを目で追っていたら無理してるんじゃないかって思ったんだ。確信は無かったけど…優等生を演じてるっていうか…本当の自分を隠してるというか…」

    明久「でも、そんな木下さんだからこそ好きになったんだ。完璧な女の子だったらきっと僕は木下さんに恋をしていない。人には誰だって短所くらいあるよ。そこを一緒に補い合ったり、支えてあげることも大切なことだよね。だから僕は木下さんを支えてあげたいんだ。1人の男として。」

    明久「だから秀吉の忠告はありがたくいただくけど…僕は木下さんじゃないと駄目なんだ…」

    秀吉「……………………」

    明久「あれ?秀吉?」

    秀吉「……………///」

    明久「おーい?秀吉ー?」

    秀吉「なっ、なんじゃ!明久!(こっ、鼓動が凄く速くなっているのじゃ…///あっ、明久も言う時は言うんじゃのう…///)」

    明久「秀吉…協力してくれるかな」

    秀吉「うむ。明久の決意は伝わった。ワシも協力しようぞ。」

    明久「本当!?やったー!ありがとう秀吉!」

    秀吉「(凄い喜びようじゃのう。余程嬉しいようじゃのう)」

    秀吉「そう言えば明久よ」

    明久「なぁに?秀吉」

    秀吉「(凄く機嫌が良さそうじゃのぉ…ちょっと妬けるのじゃ姉上よ…って何考えているのじゃ…///これじゃまるでワシが明久のことを好きみたいではないか!)」

    秀吉「おおお、お金は足りるのかのぉ、あああ、明久よ?」

    明久「あ、うん。その事なら大丈夫だよ。もう僕はゲームや漫画にお金を使うのもやめたし、持っている物も全部売ったから」

    秀吉「ななな、なんじゃと!?明久がゲームを手放したじゃと!?」

    明久「秀吉。僕はなんとしてでも木下さんと付き合いたいんだ。指輪1つで結果が変わるとは思わない。けど…けど僕に出来る最高の告白がしたいんだ!」
  3. 3 : : 2015/06/24(水) 18:23:24
    〜木下家〜

    秀吉「明久の頼みを引き受けたがいいが…なんと姉上に話せば良いのだろうか…」

    秀吉「困ったのう…」

    優子「何が困ったのかしら?」

    秀吉「だから、姉上に───」

    優子「アタシに?」

    秀吉「───あああ、姉上!!!??」

    優子「何、ビビっているのよ秀吉。何か悪いことでもしたのかしら?」

    秀吉「ななな、なんでもな────」

    秀吉「(待つのじゃ。木下秀吉!これはチャンスじゃろ!)」

    秀吉「───姉上は、自分の指のサイズとかわかるかの?」

    優子「指のサイズ?なんでそんなこと聞くのよ。」

    秀吉「え、演技で指輪を使うのじゃが、その…ワシは自分の指のサイズがわからないのじゃ!姉上とワシは体格がそうかわらないじゃろ?だから姉上の指のサイズはワシの指のサイズでもあるわけじゃ!」

    優子「何よそれ。ふふっ、面白いから教えてあげるわ。感謝しなさいよ?」

    秀吉「ももも、勿論じゃ!」

    秀吉「(成功したぞ明久よ!ワシのこと褒めてくれるかの?)」

    優子「あ、けど周りに言いふらしたりしたら駄目よ?」

    秀吉「心得たのじゃ!」

    ───────────────────
    ──────────────
    ─────────

    〜秀吉の部屋〜

    秀吉「さて、姉上の指のサイズもわかったことじゃし。明久に教えてやるとしようかのう。」

    from.明久
    『明久よ。姉上の指のサイズがわかったぞ。』

    秀吉「ふむ。ちょっと味気ないかのう?まぁ。ええじゃろ」

    from.秀吉
    『本当!?秀吉は本当に頼りになるね♪』

    秀吉「そっ、そうかの…///頼りになるかの…///」

    from.明久
    『このくらい普通じゃ。さて、姉上の指のサイズじゃが8と言っておったぞ』

    秀吉「そう言えば…どこの指とは言っておらんかったのう。……まぁ、ええか」

    from.秀吉
    『ありがとう秀吉!因みに指輪にハートの形がついる方がいいかついてない方がいいか教えて欲しいな』

    秀吉「ハートか…そう言えば姉上はあまりハートは使ってない気がするのぉ…じゃが姉上も一応女の子じゃハートの事は少なからず好きじゃろう」

    from.明久
    『ワシはハートがあった方がいいと思うぞ』

    from.秀吉
    『やっぱりそうだよね!秀吉に相談して良かったよ。やっぱり女の子だから可愛いものに目がないのかな?』

    秀吉「ワシは男だと言っておろうに…」

    from.明久
    『ワシは男じゃ!』

    from.秀吉
    『またまた〜(笑)秀吉が男の子だったら島田さんも男の子じゃないか!あ、ごめんね。そろそろ僕は寝るよ。それじゃあ秀吉おやすみ』

    秀吉「いつになったらワシのことを男だと認めてくれるのかのぉ…」

    from.明久
    『うむ。おやすみじゃ明久よ。』

    秀吉「(それにしても…明久は本当に本当に本気なのじゃな…なんとも複雑な気分じゃ)」

    秀吉「モヤモヤするのじゃーーーー!!!」

    <ヒデヨシ!ウルサイワヨ!

    秀吉「うぅ…なんでワシじゃな────ってこれじゃワシが明久の事を好きみたいじゃないか!」

    秀吉「ワシは別に…明久のことなんか…」









    秀吉「………………………………明久」
  4. 6 : : 2015/08/14(金) 15:39:44
    〜次の日〜

    ピピピピッ

    ピピピピッ

    カチッ

    明久「ふわぁぁぁぁ」

    明久「(眠いなぁ…)」

    明久「よし!今日指輪を買いに行こう!」

    ピンポーン

    明久「ん?誰だろう」

    ピンポーン

    明久「はーい。今行きますよー!」

    パタパタパタパタ

    ガチャ

    秀吉「おっ、おはようじゃ!明久」

    明久「あれ?どうしたの秀吉。こんなはやくに」

    秀吉「その、一緒に遊びにでもと思ってのぅ!」

    明久「あ、うん。いいよ!でも、その前に買いに行きたいものがあるんだけど…いいかな?」

    秀吉「(ズキッ)」

    秀吉「(…………指輪じゃよな)」

    秀吉「(胸が痛い…やっぱりワシは…明久のこと…好きなのかの…)」

    明久「………秀吉?」

    秀吉「勿論いいに決まっておる!」

    明久「(なんだか秀吉の元気がないような…)」

    秀吉「して、明久よ」

    明久「?(………考えて過ぎかな?)」

    秀吉「朝ご飯は食べたかの?」

    明久「ううん!今起きたところだから食べてないよ」

    秀吉「ちょうど良かったのじゃ!ワシがサンドイッチを作ってきたので食べて欲しいのじゃ」

    明久「秀吉の手作りサンドイッチ!?食べる!勿論食べるよ!」

    秀吉「(……………これで少しでも姉上に勝てたらええのじゃが)」

    ──────────────────
    ─────────────
    ────────

    明久「美味しい!」

    秀吉「そ、そうかの…///口にあって良かったのじゃ」

    明久「秀吉って…いいお嫁さんになるよね」

    秀吉「だからワシは男じゃ!」

    秀吉「(でも…明久に言われるのは悪い気はしないのう…///)」

    明久「モグモグモグモグ」

    秀吉「明久よ。口にケチャップがついておるぞ。」

    フキフキ

    明久「あ、ほんとだ…拭いてくれてありがとね秀吉♪」

    秀吉「(その笑顔は反則じゃぁぁあ!!!!!)」

    明久「あれ?秀吉もマヨネーズが頬についてるじゃないか。人のこと言えないじゃんか(笑)」

    ペロッ

    秀吉「……………?」





    秀吉「……………………?」






    秀吉「………………………………?」





    ボンッ///

    秀吉「にゃ、にゃ、にゃ!?にゃにするんじゃ!明久!!!!!」

    明久「猫語になってるよ!?秀吉!?」

    秀吉「そんなことないのじゃ!それよりワシの頬に何したのじゃ!」

    明久「え?………………舐めた?」

    秀吉「なんでそんなことするのじゃ!そしてなんで疑問系なのじゃ!」

    明久「あははっ、ごめんごめん。秀吉が可愛いからつい」

    秀吉「かっ、かか、かわっ…かわっ、かわっ…///」

    明久「?」

    秀吉「(この頬はもう洗わないのじゃ!)」
  5. 7 : : 2015/08/14(金) 15:40:46
    〜デパート〜

    明久「ねぇ、秀吉?ルビーかサファイアどっちにしたらいいと思う?」

    秀吉「(ワシは今、明久と一緒に指輪を買いに来ておる…指輪の送り主がワシなら言うことはないのじゃが…送る相手はなんとワシの姉上なのじゃ)」

    明久「秀吉?」

    秀吉「わ、ワシは…サファイアが…(貰えると嬉しいのぉ…)」

    明久「そっかぁ…サファイアかぁ…うん!そうだね。僕もそう思ったんだよね」

    秀吉「う、うむ!」

    明久「ねぇ秀吉?」

    秀吉「なんじゃ?明久」

    明久「秀吉も指のサイズ測ってみない?」

    秀吉「なんじゃ急に」

    明久「まぁまぁ!いいからいいから!」

    秀吉「変な奴じゃの」

    明久「てーーいんさーーーん!」

    店員「はい。いらっしゃいませ。どうかされましたか?」

    明久「僕達の指のサイズ測って貰えますか?」

    店員「あら、もしかして婚約指輪ですか?」

    秀吉「わ、わ、わ、ワシは男じゃ…///(ワシと明久が結婚…///)」

    店員「そうでしたか。すみませんでした。てっきりお二人は恋人だと…」

    秀吉「いえ、慣れておる故…大丈夫じゃ…///(恋人…///)」

    明久「(やっぱり木下さんにはルビーにしよう。1つ15000円か…)」

    ──────────────────
    ─────────────
    ────────

    明久「いや〜、まさか店内に置いてある指輪は奇数のサイズしかないなんてね〜。」

    秀吉「そうじゃの、ワシもびっくりじゃ」

    明久「でも良かったよ。注文が少ないから直ぐにリング広げて貰えるってさ」

    明久「木下さん喜んでくれるかなぁ」

    秀吉「…………………うむ………そうじゃの」

    明久「あれ?秀吉元気ない?」

    秀吉「そっ、そんなことないぞい!」

    明久「そう?それじゃ遊びにいこうか。秀吉は何処に行きたい?」

    秀吉「ワシが行きたいところか………。」

    明久「うん!」

    秀吉「……………たまにはカラオケでも行かぬか?」

    明久「あ、いいね!今日こそは93点こえるぞー!」

    秀吉「ワシは100点をとりたいのぅ」

    明久「秀吉は歌が上手いもんね〜。羨ましいよ」

    秀吉「明久もうまかろうに」

    明久「秀吉程じゃないよ」

    秀吉「姉上は80点もいかぬぞ。」

    明久「い、意外だね」

    秀吉「(すまぬ…明久。ワシはもう我慢出来ぬようじゃ)」

    秀吉「(ワシが…もし、もしカラオケの個室で…変な事をしてしまっても…明久は嫌がらぬだろうか…)」

    秀吉「明久を姉上にやるのは嫌じゃ……」

    明久「え?何か言った?」

    秀吉「…………………………何も言ってないのじゃ」
  6. 8 : : 2015/08/14(金) 15:41:52
    〜カラオケ〜

    明久「じゃあ秀吉。歌おっか」

    秀吉「……………そうじゃの」

    明久「何を歌おっかな〜♪」

    秀吉「(この部屋は端っこにある…ここなら…他の人には見えんはずじゃ…)」

    秀吉「(明久を他の人に渡したくない…渡したくないのじゃ!)」

    秀吉「明久」

    明久「なに?って秀吉ちょっと近くない?」

    秀吉「そうじゃな」

    明久「そうじゃなってまた近くなっ─────」

    明久「んっ!?…んちゅ…んっ!!!!?」

    秀吉「ちゅ…ちゅぱ…んんっ」

    明久「ぷはっ!秀吉!?」

    秀吉「すまぬ。明久よ…ワシはもう我慢出来んのじゃ。明久を…他の人に渡したくないのじゃ…だって…明久のことが好き……だから…」

    明久「ひっ、秀吉!?何を言ってるのさ!僕達は男同士じゃないか!秀吉が自分で言ってたことだよ?『ワシは男じゃ』って」

    秀吉「すまん。明久よ…例え男同士でも、好きなものは好きなのじゃ…明久は…嫌かの…」

    明久「……………………ごめん」

    秀吉「…………そうか…の…すまんかったのじゃ…このことは…忘れて欲しい…のじゃ」

    明久「……………………秀吉」

    秀吉「明久!せっかくだから歌うとしようぞ!」

    明久「ねぇ秀吉」

    秀吉「何にするかの?」

    明久「秀吉」

    秀吉「ワシはたまにはアニソンも歌ってみようかの」

    明久「秀吉」

    秀吉「明久もはやく曲を入れるのじゃ」

    明久「秀吉!!!」

    秀吉「!!!!!」

    明久「聞いて」

    秀吉「……………」

    明久「まずね…渡したいものがあるんだ」

    秀吉「渡したいもの?」

    明久「これ、良かったら受け取ってくれないかな」

    秀吉「これは、指輪!?姉上に渡すものではないのかの!?」

    明久「ううん。大丈夫。木下さんの分は今リングを広げてもらってる。」

    秀吉「じゃあ…これは」

    明久「うん。秀吉のために買ったんだ。秀吉はサファイアがいいって言ったでしょ?だから…サファイアの指輪…」

    秀吉「明久!嬉しいのじゃ!!!」

    明久「わっ、わかったから抱きつかないで僕の理性がぁぁぁ!!!」

    秀吉「あ、すまんの。嬉しくてつい」

    明久「ううん。気にしないで!それでね?告白の返事なんだけどね」

    秀吉「……………」

    明久「秀吉のこと…大好きだよ。性別の壁なんて、なんでもないくらい大好きだよ………でもね。秀吉より木下さんの事が好きなんだ。僕のこの気持ちは…本人にぶつけなければ絶対に次に進めない。だから…今は他の人の事を考えてる余裕なんてないんだ。」

    秀吉「明久の気持ちはわかったのじゃ。それでこそ…ワシの惚れた男じゃ。」

    明久「うん。ごめんね…秀吉。」

    秀吉「だから待っているのじゃ!」

    明久「え?」

    秀吉「明久が姉上と決着をつけてくるのを…それで、もし…もし姉上に振られた時は…ワシと─────────」
  7. 9 : : 2015/08/14(金) 15:42:49
    〜デパート〜

    店員「はい。こちらでよろしかったですか?」

    明久「はい」

    店員「リングの広さは7から8に広げておきました。」

    明久「はい」

    店員「リングはまだ後3段階までなら広げる事が出来ますので。広げる場合1年以内のうちに、お持ちください」

    明久「はい。わかりました」

    店員「それでは、お買い上げありがとうございました」

    明久「(よし!これで指輪は手に入れた!後は呼び出して告白するだけ………告白……)」

    明久「(やっぱり夕方に屋上で告白がいいかな…?ってことは夕方までどうにかして木下さんを学校に残って貰わないと…)」

    明久「(って言うか。まだ付き合ってもいないのに指輪なんて早すぎたかな…。いや!そんなことはないはず!大丈夫。自身を持たなきゃ)」

    明久「(秀吉の為にも…僕はこの告白を成功させなきゃ!)」

    「ねぇねぇ!あれって吉井君じゃない?」

    「何いってるのよ愛子。こんなところに吉井君がいるわけないじゃない」

    「ちょっと行ってみようよ♪」

    「ちょっ、引っ張らないでってたら!愛子!」

    明久「…………この声は木下さん?」

    キョロキョロ

    明久「誰もいない…気の所為かな?」

    明久「(幻聴が聞こえるようになるまで木下さんのこと好きになっちゃってるなんて…ちょっと僕、キモいかもなぁ)」

    ツンツン

    明久「(あれ?誰か肩に触った?)」

    愛子「やぁやぁ♪吉井君1人で何してるの♪」

    明久「あ、工藤さん」

    優子「あ、吉井君。本当にいたんだ」

    明久「なんのこと?」

    愛子「ボクが上の階で見つけたんだ♪」

    明久「(じゃあ…さっきの声は幻聴じゃなかったのかな?それならよかった)」

    優子「それで、吉井君は一人で何してたの?」

    明久「それは…その」

    愛子「あー!その袋って指輪とかネックレスとかが売ってる所の奴だよね!」

    明久「え!!?(しまった!急なことだから隠せなかった!!!)」

    愛子「まさか、彼女にプレゼント?」

    明久「ちちち、違うよ!彼女なんていないもん!こここ、これは木下さんにあげr」

    優子「あたし?」

    明久「ななな、なんでもない!いや、ないこともないんだけど!ええと!なんていうか…その!えっと…あわわわわわ!」

    愛子「(あちゃー…悪い事しちゃったかな)」

    明久「僕は…その…僕で!その!木下さんで!夕日で!学校で!指輪で!」

    優子「???」

    愛子「(なんとなくわかっちゃったかも…つまり『僕は夕日が綺麗な学校で木下さんに指輪をプレゼントしたいんだ』そんなところかな)」

    優子「愛子。なんて言ってるかわかる?」

    愛子「あははー。ボクもわからないやー」

    愛子「(頑張れ。吉井君!)」
  8. 10 : : 2015/08/14(金) 15:43:48
    〜帰り道〜

    愛子「(う〜ん。強引に吉井君を連れて来たのはいいけど)」

    明久「………………………」

    優子「………………………」

    愛子「(無言って辛いかも。でも、2人共チラチラお互いを見合ってて、目が合うと『プイッ』ってするから面白いんだけどね♪)」

    明久「………………(チラッ」

    優子「………………(チラッ」

    明久「!(プイッ///」

    優子「!(プイッ///」

    愛子「(あ、まただ(笑)2人共意識し過ぎだよね♪絶対に両想いだよこれ)」

    愛子「(いいこと思いついちゃった♪)」

    愛子「それにしても『夕日』が綺麗だよねー♪」

    優子「あ、ええ。そうね綺麗だと思うわ」

    愛子「こんな綺麗な空の下で『告白』とかされるのって憧れるなー♪」

    明久「そ、そうかもね」

    愛子「それに、吉井君みたいな美少年にならなおさらだね♪」

    明久「び、美少年!?それはないよ!」

    愛子「そうかなー?優子はどう思う?」

    優子「あ、あたし!?」

    愛子「うん♪」

    優子「た、確かに…吉井君は…カッコイイ…と…思う…」

    明久「そ、そう…かな」

    愛子「(優子も吉井君も顔真っ赤♪2人ともカワイー♪そろそろ仕上げといこうかな?)」

    愛子「あ!ゴメン!ボク用事が出来ちゃった♪それじゃ!バイバーイ♪」

    優子「ちょ!?愛子!?」

    明久「………い、行っちゃった…ね」

    優子「そ、そうね。」

    明久「……………………………」

    優子「……………………………」

    明久「……………………………」

    優子「……………………………」

    明久「(き、気まずい…ここは…何か話さないと…)」

    明久/優子「「あ、あの!!!!」」

    優子「さっ、先にどうぞ///」

    明久「そっ、そっちこそ先に///」

    明久/優子「「/////////」」

    優子「そ、それじゃあ!あた、あたしから言わせて貰うわね」

    明久「うん」

    優子「その…あた、あた、あたしね!」

    明久「ちょっとまった!やっぱり僕からいいたい!」

    優子「へ?……あ、うん…どうぞ」

    明久「まず、これ……」

    優子「箱?」

    明久「これを優子さんに受け取って欲しいんだ」

    優子「開けてもいい?」

    明久「……うん」

    優子「こ、これって!」

    明久「木下優子さん!」

    優子「は!はひ!」

    明久「木下さんの全てに惹かれました!僕とお付き合いしてください!」

    優子「………………」

    明久「……駄目…だよね」

    優子「これ、私につけてくれる?」

    明久「え?」

    優子「ほら、はやく」

    明久「でも、そこは…」

    優子「いいからはやくしなさい!」

    明久「こ、これでいい?」

    優子「私が左手の薬指に指輪をはめた意味くらいわかるでしょ?」

    明久「じゃあ!」

    優子「一生幸せにしてくれないと嫌だからね?」












    明久「うん!!!!!!!!」
  9. 11 : : 2015/08/14(金) 15:44:42
    【その後の木下家】

    〜木下家〜

    優子「秀吉。これを見なさい」

    秀吉「あ、お帰りなのじゃ姉上。明久から貰ったのかの?」

    優子「あれ?知ってたの?」

    秀吉「知ってるも何もそれはワシと一緒に買いに行ったのじゃ」

    優子「あんたと?」

    秀吉「それにワシも見て欲しいものがあるのじゃ」

    優子「そ、それは!私と同じ指輪!?」

    秀吉「色違いじゃがの?これは明久からなのじゃ」

    優子「は!?どういう事よ!説明しなさい!」

    秀吉「説明するのは難しいのじゃ」

    優子「ほほう。関節を増やして欲しいわけね?秀吉。腕を出しなさい」

    秀吉「い、嫌じゃ!言うのじゃ言わせていただくじゃ!」

    優子「最初からそうしなさいよ」

    秀吉「平たくゆうと。ワシが明久に告白した────────」

    優子「腕」

    秀吉「────────ままま、待つのじゃ!話しは最後まで聞くものじゃ!」

    優子「それもそうね。聞いてから殺せばいいのだし」

    秀吉「ワシが殺されるのは確定なのかの?」

    優子「いいから話しなさい」

    秀吉「ワシが告白をしたのじゃが…明久には振られたのじゃよ…姉上のことがすきだと…」

    優子「当たり前よ。それで?その指輪は?」

    秀吉「ワシが欲しそうにしてたらくれたのだと思う…確信はないがの?明久は優しい奴じゃから…」

    優子「ま、優しいっていうのは同感だわ。でも、やっぱり納得いかないわ」

    秀吉「何がじゃ?」

    優子「『男のあんたが男の吉井君に告白したこと』と『指輪を何故秀吉がプレゼントしてもらっているのか』と『なんで吉井君が私の指のサイズを知っているのか』まだまだあるけど取り敢えずはこの3つね」

    秀吉「それは…そのじゃな!」

    優子「ひ〜で〜よ〜し〜♡お姉ちゃんちょっとお話があるの♪……………聞くわよね」

    秀吉「…………………はいなのじゃ」

    優子「よろしい♪…………さて、腕を出しなさい」

    秀吉「え!?それは──────」

    優子「私は『今日は』機嫌がいいの。今日のうちに罰を受けた方がいいと思わない?」

    秀吉「───────思うのじゃ」

    優子「腕」

    秀吉「………………はいなのじゃ」

    ボキ ボキ ボキボキボキ

    秀吉「(き、聞きたくない音が凄いするのじゃ)」

    バキ バキ バキバキバキバキ

    秀吉「あ、姉上?」

    優子「何かしら?」

    秀吉「本当に折る気かの?」

    優子「当たり前じゃない♪」

    ボキボキボキボキボキボキ

    秀吉「痛いのじゃぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!!!」

    優子「ふー♪スッキリしたー♪」

    優子「スッキリしたしお風呂に入ってこよーっと♪」

    秀吉「ひ、酷い…の……じゃ」

    優子「腕一本で済んだだけでも有り難く思いなさい」

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