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エレン「お前は俺の母親か!?」
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- 1 : 2015/06/22(月) 01:30:46 :
- 訓練兵団に入ってまもなく。
キース「今日は立体機動装置を使っての訓練だ!もう慣れてきたとは思うが死の危険性もある!十分に注意して訓練に臨め!」
エレン「今日は班での訓練か」
アルミン「僕は・・・サムエルとミーナだ。エレンとはお別れだね」
エレン「そうみたいだな。あ、俺はミカサとサシャとみたいだ」
アルミン「ミカサと一緒かぁ。よかったね。じゃあ、気をつけてね!」
エレン「おう、そっちこそな」
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- 2 : 2015/06/22(月) 01:31:24 :
- サシャ「よろしくお願いします!エレン、ミカサ!」
ミカサ「エレン、頑張ろう」
サシャ「ちょ、ひどいですよー。私も忘れないでくださいよ!」
エレン「ハハハ。サシャも頑張ろうな」
\7から9班!出発だ!/
ミカサ「そろそろ、出発みたい。エレン、危険だから私からは離れないで」
エレン「うるせぇな。お前は俺の母親か?」
サシャ「あはは。それだけ愛されてるってことじゃないですか」
ミカサ「そういうこと」
エレン「なんだそれ」
ミカサ(これは告白が成功したということでいいのだろうか・・・)
ミカサ「エレン、これからも私が守るから安心して」
エレン「ん?いや、だからお前は俺の母ちゃんかよ」
ミカサ「いいえ、妻」
エレン「なに言ってんだ、お前?」
サシャ「あはは」
-
- 3 : 2015/06/22(月) 01:31:43 :
数分後
エレン「よし!獲n」
ズバッ
サシャ「向こうにもありまs
ズバッ
エレン「こっt」
スバッ
サシャ「あっ
ズバッ
訓練終了後
ミカサ(今日はエレンにいいとこを見せられた)
エレン「・・・」スタスタ
ミカサ(エレンがこっちに向かって歩いてきてる!)
エレン「おい、ミカサ」
ミカサ「どうしたの?」
ミカサ(きっとエレンは褒めてくれる。ここはクールに対応せねば・・・)
エレン「さっきのはどういうことだ?」ドドドドドド
ミカサ「あれが私の実力。あのようにエレンもなりたければこれからはずっと私と訓練に励むこと」
エレン「そんなことは聞いてねーよ!」ドンッ
ミカサ「!?」
オイオイケンカカ? メズラシイナ
エレン「さっきのは班での訓練だ。それはチームワークっていうのが必要なんじゃねぇのか?」
ミカサ「わ、わたしはエレンを守るために!」アワアワ
エレン「それが邪魔なんだよ!」
ミカサ「!!」
エレン「いつもいつも、エレンエレン。俺は強くなりたいんだ!けど、お前に守られてばっかじゃ、強くなれないんだよ!」
ミカサ「で、でも・・・」オロオロ
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- 4 : 2015/06/22(月) 01:32:19 :
- エレン「でも、じゃねーよ」
エレン「それにお前は俺だけじゃなく、サシャにも迷惑をかけてるんだよ!」
サシャ「い、いや。大丈夫ですので・・・」
エレン「こいつがお前の身勝手な感情と行動のせいで憲兵団に入れなかったらどうするんだ!?」
ミカサ「そ、それは・・・」
アルミン「エレン!もうそこまでにしなよ」
エレン「! アルミン・・・」
アルミン「とりあえず、そろそろご飯とお風呂の時間だよ。寮に戻ろう。ミサカもサシャも、ね」
ミカサ「うん・・・」
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- 5 : 2015/06/22(月) 01:32:38 :
男子寮
ジャン「おい、エレン。お前今日ミカサに怒ったんだって?」
エレン「それがなんだよ・・・」
ジャン「いいのかぁ?お前の身の回りお世話してもらってるのによぉ」ニヤニヤ
エレン「あぁ?」
ジャン「なんだよ、やる気か?」
ライナー「おいおい、やめとけよ」
エレン「ライナー、止めるんじゃあねー。こいつは一回ぶちのめさなきゃダメみたいだ」
ジャン「ああ。それだけは全くの同意見だぜ・・・」
ライナー「もう知らねぇぞ・・・」ハァ
エレン「おらっ!」ドカッ
ジャン「てめぇ、よくもっ!」ムナグラガシ-
ジャン「つーかてめぇ・・・羨ましいんだよ!このクソ野郎が!」
エレン「あ!?やめろよ!服が破けちゃうだろうがっ!」
ギャ-ギャ-
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- 6 : 2015/06/22(月) 01:33:06 :
- 就寝時間前
エレン「はぁはぁ・・・腹減った・・・」
ジャン「くそ・・・てめぇのせいだぞ・・・」
アルミン「お疲れ、エレン。でもあれだけ騒いでら、教官にも見つかるよ」
コニー「あんだけきつい訓練の後に走らされるなんて、ついてねぇなぁ。ふたりとも」
ライナー「ジャンもお疲れさん。汗臭いから、風呂に入ってこい。飯はまた固いパンだが、見つからんように持ってきたからな」
ジャン「助かるぜ、ライナー」
エレン「んじゃ、風呂にいってくるよ」
ライナー「おう」
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- 7 : 2015/06/22(月) 01:33:35 :
- ベルトルト「じゃ、灯り消すよ」
ライナー「ああ。また明日な」
エレン「おう」
エレン(・・・ミカサは俺に依存しすぎてるな・・・。それはミカサにも俺にも悪影響を及ぼしてる・・・)
エレン(そうだな・・・。明日はちょっと距離を置いてみるか・・・)
エレン「」スヤスヤ
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- 8 : 2015/06/22(月) 01:33:56 :
- 翌朝
アルミン「朝だよ、エレン」
エレン「んっ・・・。あぁ・・・」
アルミン「早く食堂に行かなきゃ、みんなもう行っちゃったよ」
エレン「分かっt・・・。いや、今日はお前らとは食わねぇ」
アルミン「え?」
エレン「悪いけど。先に行っててくれ」
アルミン「え・・・うん」
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- 9 : 2015/06/22(月) 01:34:14 :
- 食堂
ミカサ「おはよう、アルミン」
アルミン「おはよう」
ミカサ「エレンは?今日も寝坊?」
アルミン「うん、そろそろ来るけど・・・」
エレン「おう、ライナー、ベルトルト」
ライナー「ん?おう」
ベルトルト「おはよう、エレン」
エレン「今日はここで食べていいか?」
ライナー「は?・・・いいのか?」
エレン「なにがだよ・・・」
ベルトルト「いや、ミカサ達のことだよ・・・」
エレン「ん・・・あぁ。いいんだ。今日から少しあいつと距離を置くことにしたんだよ」
ライナー「ほう、珍しいこともあるもんだな・・・」
エレン「昨日ジャンにも言われたしな」
ベルトルト「へぇ、エレンも色々考えてるんだね」
エレン「なんだその言い草。まるで俺がなにも考えてないみたいじゃないか」
ハハハ
ミカサ「これは・・・どういうこと?アルミン」スプ-ンポト-
アルミン「い、いやぁ。僕にもよくは・・・」
アルミン(すごいショックを受けてるね・・・)
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- 10 : 2015/06/22(月) 01:34:52 :
- 格闘訓練
エレン(んー・・・。いつもはミカサと組んでるからなぁ・・・)
エレン(ライナーとでもやってみるか・・・)
エレン「ライナー、今日は俺と組まないか?」
ライナー「ん、ああ。いいぞ」
エレン「じゃあ、俺が先にならずもの役をやらせてもらうぜ」
ライナー「ああ、かかってこい」
ミカサ「あぁ・・・エレン・・・」
クリスタ「えいっ!えいっ!」スカッスカッ
クリスタ(全然違うところを見てるのに!なんで避けられるの!?)
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- 11 : 2015/06/22(月) 01:35:18 :
- 昼食
エレン「昼はどこで食べようか・・・」
コニー「なに突っ立ってるんだ、エレン?」
エレン「コニーか。昼飯食う場所探しててな」
コニー「そうなのか。なら、俺らと食べないか?」
エレン「お、いいのか?」
コニー「ああ、勿論な。けど取られないように注意しとけよ」
エレン「・・・?」
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- 12 : 2015/06/22(月) 01:35:45 :
- サシャ「あれ、今日はエレンも一緒なんですか?」
エレン「ああ、悪いな。邪魔なら出てくよ」
サシャ「いえいえ、こちらは歓迎してますよ」
コニー「早く座れよ。すぐ午後の訓練が始まっちまうぞ」
エレン「おう、そうするか」
エレン「って、あれ?パンがない・・・」
サシャ「ハグッハグッ」ニコパク-
コニー「だから言ったろ・・・。気を付けろってよ・・・」
エレン「・・・・・・」
コニー「よし、今日は大丈夫そうだな・・・ってない」
サシャ「ハグッハグッ」サンコメパク-
コニー「おい、こら!サシャ!」
エレン「あはは!」
ワイワイ
ミカサ「エレン フフフ エレンエレンエレン フフフフフフフ」
アルミン(ミカサが・・・病んできてるよ・・・)
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- 13 : 2015/06/22(月) 01:36:21 :
- 行軍訓練。
クリスタ「うわぁ・・・25キロも走らなきゃいけないんだ・・・」
ユミル「きっついなぁ・・・」
クリスタ「でも、ユミルならなんとかなるでしょ?」
ユミル「は?いや、わたしはあんなやつらみたいに体力はないからな」
エレンライナー「」ゴゴゴゴゴゴゴ
エレン「ライナー、今日こそは負けないからな!」
ライナー「ハッ!その言葉はもう何回も聞いてきたぜ」
エレン「いや、今日で最後になるぜ・・・」
キース「そこで盛り上がっている2人。そんなに競争をしたいならば訓練後に走ってもらおうか」
ライナー「え、は、はい!」
エレン「は、はい」
キース「話は最後まで聞け。今日はグループ毎にスタートしてもらう」
キース「これまでは速い者は速い者たちと遅い者は遅い者たちと走ることによっていくばくか楽に走れただろうが、今回はそうはいかない。気を引き締めてかかれ!」
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- 14 : 2015/06/22(月) 01:36:52 :
- クリスタ「私のグループは・・・。うわぁ・・・」
ユミル「どうした?」
クリスタ「エレンとトーマスだ・・・」
ユミル「エレン・・・。あの野郎がクリスタに無理させたら私がしばいてやるから安心しろ」
クリスタ「う、うん」
エレン「えーと、クリスタの方は初めてか?まともに喋るのは」
クリスタ「うん、そうだね。よろしく」
トーマス「エレン、今日もライナーと競争するのか?」
エレン「ああ、当たり前だろ。ライナー達になんとしてでも追い付くぞ!」
トーマス「そう来ると思ってたぜ。今日こそはお前らに勝ってやる!」
クリスタ「・・・が、頑張ろうね」
クリスタ(えぇ・・・)
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- 15 : 2015/06/22(月) 01:55:15 :
- キース「3班出発だ!」
ライナー「よし!行くぞ!」
コニー「おお!」
ミーナ「ラジャ!」
エレン「次は俺らだな。2人とも準備は大丈夫か?」
トーマス「ああ!ばっちりだ!」
クリスタ「う、うん」
キース「4班!スタートしろ!」
エレン「よし、行くぞ!」
トーマス「おお!」
クリスタ(始まっちゃったよ〜・・・)
クリスタ「ゼェー・・・ハァー・・・ゼェー・・・ハァー・・・」
クリスタ(もう、だめ・・・。エレンもトーマスも早すぎ・・・)
エレン「ん・・・?」
トーマス「どうした?エレン」
エレン「クリスタ!大丈夫か?」
クリスタ「ゼェゼェ・・・ハァハァ・・・」
クリスタ(もう、だめだ。足が・・・)
クリスタ「って、うわっ!」ドンッ
エレン「クリスタ、悪い。俺がお前のこと考えずに・・・」
クリスタ「え・・・。えへへ。気付くの遅いよ!もう倒れちゃいそうだったんだからね!」プンプン
エレン「あ、ごめんな。悪かったよ」
クリスタ「ふぅ・・・。息も整ったよ。もう大丈夫。速く行かなきゃ後ろに追いつかれちゃうよ?」
エレン「よし、じゃあできるだけクリスタに合わせて走るから、きつかったら無理せず言えよ?」
クリスタ「うん。お願いね?」
トーマス「俺もいるんだが」
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- 16 : 2015/06/22(月) 01:55:49 :
- エレン「大丈夫そうか?」タッタッタッ
クリスタ「・・・・・・うん。・・・走りながら話すのは・・・きついけど。なんとか・・・なりそう」
エレン「よし、じゃあこのペースで頑張ろうな」
トーマス「おいおい、後ろからミカサが来てるぞ」
エレン「・・・は?」
ミカサ「エレン.......エレン.......エレン」シクシク
クリスタ(なに、あの速さは・・・)
エレン「あいつ、班員全員置いていったのか?ったく、この訓練はチームワークも大事だって言ったのに・・・」タッタッタッ
クリスタ「エレンも・・・同じことして・・・たんだよ・・・?」
エレン「うっ・・・。悪かったよ。許してくれ・・・」
クリスタ「えへへ」
エレン「なにその笑い方っ!なんか怖いな・・・」
ハハハ
-
- 17 : 2015/06/22(月) 08:01:25 :
- おかえり、期待してるっす
-
- 18 : 2015/06/22(月) 12:26:06 :
- 期待です♪
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- 19 : 2015/06/22(月) 16:08:06 :
クリスタ「ゴールだー!!」ピョンピョン
エレン「おいおい、なんだよ。全然余裕あるじゃねぇか」
クリスタ「今日も確かに辛かったけど2人についていくことだけ考えてたら、いつもよりは疲れずに済んだよ」
クリスタ「今日はありがとう」ニコッ
トーマス「確かに人についていくってだけでかなり疲労度も減るもんだしな」
エレン「そんなのに効果あるのか?俺はいつもミカサについて行こうとするけど、全然だぜ・・・」
トーマス「それはちょっと違うと思うぞ・・・」
クリスタ「ミカサはちょっとね・・・」
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- 20 : 2015/06/22(月) 16:13:08 :
「おーい!クリスタ!」
エレン「ん?」
クリスタ「あ、ユミル!お疲れ様」
エレン「ユミル・・・?」
ユミル「なんだよ?」ギロ
エレン「おいおい、なんだよ。なんか睨まれるようなことしたか?」
ユミル「てめぇ、私のクリスタに無理させてないだろうな?」
トーマス(ヒエッ・・・)
エレン「ん?いや、まぁなんというか」
ユミル「てめぇ、やっぱりここでっ!」グワッ
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- 21 : 2015/06/22(月) 16:19:00 :
- クリスタ「待って、ユミル。今日は大丈夫だったよ」
ユミル「おい、クリスタ。この死に急ぎ野郎を庇う必要はないぜ。私がきっちり痛めつけとくからよ」
エレン「おいおい、待て。放せ。服が破けちまう」
クリスタ「やめて、ユミル!」ズツキゴンッ
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- 22 : 2015/06/22(月) 16:39:28 :
- ユミル「っ〜〜〜〜!?」
エレン「おい、クリスタもそこまでする必要はないだろ」
クリスタ「エレン、いいの。ユミルはこうでもしなきゃ聞かないから」
エレン「いや、でもよ」
クリスタ「ユミル?今日はね、エレンが私のペースメーカーをしてくれたおかげで、なんとか辿り着けたの」
トーマス(俺は?)
エレン「おいおい、おれはなんもしてねぇよ」
エレン「今日のはクリスタ、お前の実力だ」
クリスタ「え・・・。そ、そうかな」
エレン「そうだぜ。俺はもっとお前は自信を持てばどんどん成績上がると思うぜ」
クリスタ「う、うん。そうだね・・・。ありがとう、エレン」
エレン「おう!ま、俺もこんな上から目線で言える立場じゃないんだけどな」
ハハハ
ユミル「・・・・・・」
トーマス「・・・・・・」
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- 23 : 2015/06/22(月) 18:48:53 :
- 夕食時
ライナー「エレン、一緒に食べないか?」
エレン「お、いいのか?」
ライナー「勿論だ。な、ベルトルト」
ベルトルト「・・・うん」
エレン「なんだ?ベルトルト。もしかして邪魔か?邪魔なら言ってもらったほうが・・・」
ベルトルト「い、いや!大丈夫。ちょっと考え事してたんだよね。ごめん。ははは」
エレン「そうか・・・?」
ライナー「ま、無理もないさ。毎日毎日苦しい苦しい訓練が続いてるんだ」
エレン「それもそうだな。なんかあったら俺に言えよ?相談ぐらいなら乗ってやるぜ?」
ライナー「ああ。勿論俺も乗るぞ」
ベルトルト「あはは。頼もしいね」
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- 24 : 2015/06/22(月) 18:49:08 :
- ライナー「お前ら、ここいいか?」
コニー「お、ライナーとベルトルト・・・それにエレンもか」
サシャ「これまた珍しい組み合わせですね」
エレン「まあな」
コニー「いつもはミカサたちと食ってるのにどうしたんだ?」
エレン「色々あってな」
コニー「喧嘩か?それなら早く仲直りしとけよ」
エレン「ああ。ま、喧嘩じゃないけどな」
コニー「なんだ、そうなのか。お前にもいろいろあるんだな」
ベルトルト「そんなことより早く食べよう。お腹減ったよ・・・」
ライナー「ああ。そうするか・・・」
ベルトルト「あれ・・・ないぞ」
ライナー「・・・」
サシャ「お二人の分のパンは、もう貰っておきましたからね」ガツガツガツガツ
エレン「あっぶねえ・・・。すっかり昼のこと忘れるところだった・・・」
エレン「パンはなんとか死守したぜ・・・」
サシャ「まあ、三個あればいいでしょう」
サシャ「いただきまーす!!!」
ライベル「・・・・・・・」
ジャン「おい、そこのでかいの2人。なに突っ立ってるんだ?邪魔だぜ」ヨット
ガシッ
ライナー「・・・パン」
ベルトルト「貰っていくよ・・・」
ジャン「え・・・ちょ、おい!ライナー!ベルトルト!」
ギャ-ギャ-
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- 25 : 2015/06/22(月) 18:49:41 :
- ミカサ「・・・・・」
アルミン「・・・・・」
ミカサ「エレンは、なぜ違う場所でご飯を食べているの?」
アルミン「・・・・・」
ミカサ「答えて・・・」
アルミン(怖すぎィ!)
-
- 26 : 2015/06/22(月) 18:49:56 :
- 翌日
対人格闘訓練
エレン「しかし・・・どうなんだこの訓練は?」
エレン「兵士が人なんか相手にしてどうする?」
ライナー「教官に聞こえねぇようにな・・・」
エレン「そもそも獲物に素手で対応しようなんてバカがやることだ」
ライナー「じゃあ、どう対処すりゃいい?」
エレン「逃げりゃいいんだ。そんなもん」
ライナー「んな無責任な・・・」
エレン「こんな木剣じゃ何もわかんねぇよ」
エレン「こんか格闘術・・・上手くいったところでそりゃ運が良かっただけだ」
エレン「・・・」
エレン「実際は・・・上手くいかずに終わるのがほとんど」
エレン「ガキの戯れとは違う・・・」
ライナー「・・・」
ライナー「お前の言いたいことはわかった」
ライナー「でもな・・・それじゃあやっぱり無責任だと思うぞ」
ライナー「俺たちは兵士だろ?」
エレン「・・・・・・」
ライナー「いくら不利な状況でも逃げてはいけない時がある」
ライナー「守る対象が脅威にさらされた時その間に入って盾にならなければならない」
ライナー「相手が何であろうと、だ。俺たちは大砲でも格闘術でも使いこなして力をつけなきゃならん・・・」
ライナー「それが・・・」
ライナー「力を持つ兵士としての責任だと思う・・・俺は・・・」
エレン「・・・・・・・・・・」
ライナー「うぁ・・・偉そうに説教なんてしちまった・・・」
ライナー「訓練に戻ろうぜ」
エレン「・・・・・・・」
-
- 27 : 2015/06/22(月) 18:50:40 :
- ライナー「ん?」
ライナー「オイ・・・アイツ・・・」
エレン「ん?」
アニ「・・・」
エレン「ああ・・・アニか・・・」
エレン「また教官にバレないようにうまいことサボってやがるな」
ライナー「・・・」
ライナー「よーしエレン。アニにも短刀の対処を教えてやるぞ」
エレン「は!?」
ライナー「あの不真面目な奴に説教だ」
ライナー「兵士とはどうあるべきか・・・。教えてやろうじゃないか」
-
- 28 : 2015/06/22(月) 18:51:00 :
- ライナー「・・・・・・・」
エレン「・・・・・・・・」ゴクリ
アニ「・・・・・・・・」
ライナー「教官の頭突きは嫌か?」
ライナー「それ以上身長を縮めたくなかったら」
ライナー「ここに来た時を思い出して真面目にやるんだな」
エレン「は?何だその言い草・・・」
エレン「・・・」チラ
アニ「・・・・・・」
エレン(すげぇ怒ってる・・・。いつも怖い顔してると思ってたけど・・・本当に怒った顔は比じゃねぇな・・・)
ライナー「そら!始めるぞエレン!」バッ
アニ「・・・・・」スッ
エレン「!」
エレン「アニ?」
エレン「これは刃物の対処を形式的に覚える訓練だぞ?やり方は知ってるだろ?」
エレン「行くぞ!」ダッ
アニ「・・・」トン
アニ「・・・」ヒュッ
-
- 29 : 2015/06/22(月) 18:51:17 :
- バキッ
エレン「!!」グラッ
エレン「いッ!?」ドサッ
エレン「んな・・・何だ・・・」グググ
エレン「足・・・蹴られたのか?」
アニ「もう行っていいかい?」
イテテ
ライナー「まだだ!短刀「取り上げるまでが訓練だ!」
エレン「・・・・・・オイ!!」
エレン「ちょっと待てよ」
アニ「・・・・・・」
エレン「ま・・・!!」
エレン「待てよアニ!」
エレン「これにはやり方があるんだって!」
アニ「・・・」グイッ
エレン「もがッ!!」9
ヒュッ
エレン「うッ!!」
バキ
グル
ドサッ
ライナー「・・・・・・」
アニ「はい」ヒュッ
ライナー「!」パス
ライナー「・・・・・・」
アニ「次はあんたが私を襲う番だね」
ライナー「・・・・・・」
ライナー「イ・・・イヤ・・・」
ライナー「俺は・・・」
エレン「やれよライナー」
ライナー「!!」
エレン「兵士としての・・・責任を・・・」
エレン「教えてやるんだろ?」
ライナー「・・・・・」
ライナー「あぁ・・・兵士には引けない状況がある」
ライナー「今がそうだ」
-
- 30 : 2015/06/22(月) 18:51:37 :
- ドォォォォォォォォォォ
エレン「・・・・・・」
エレン「お前の倍近くあるライナーが宙を舞ったぞ・・・」
エレン「・・・」
エレン「すげぇ技術だな」
アニ「・・・!」
エレン「誰からか教わったんだろ?」
アニ「・・・・・・」
アニ「・・・」
アニ「お父さんが・・・」
エレン「親父さんがこの技術の体現者なのか?」
アニ「・・・・・・」
アニ「どうでもいい・・・」
エレン「え?」
アニ「こんなことやったって意味なんかないよ」
エレン「・・・・・・この訓練のことか?意味がないってのは・・・・・・」
アニ「・・・」クイッ
アニ「『対人格闘術』なんか点数にならない」
アニ「私を含め熱心な内地志願者はああやって流すもんさ・・・」
アニ「過酷な訓練の骨休みに使っている」
アニ「それ以外はあんたらのようなバカ正直な奴らか」
アニ「単にバカか・・・」
アニ「あ・・・」
エレン「マズイ!教官だ」
アニ「・・・」ヒュッ
アニ「とにかく・・・点数の高い立体機動術じゃなきゃやる意味がない」ガシ
エレン「!!」
アニ「目指してるのは立派な兵士ではなく内地の特権を得ることだから」
-
- 31 : 2015/06/22(月) 18:51:57 :
- アニ「なぜかこの世界では巨人に対抗する力を高めた者ほど巨人から離れられる」
アニ「どうしてこんな茶番になると思う?」
グググ
エレン「・・・さぁ」
グイッ
アニ「!」
エレン「何でだろうな!」
スッ
エレン「!」
エレン「うお」
バシッ
ドサッ
アニ「それが人の本質だからでは?」
エレン「う・・・!」
アニ「私の父もあんたらと同じで・・・何か現実離れした理想に酔いしれてばかりいた・・・」
アニ「幼い私は心底下らないと思いながらも・・・この無意味な技の習得を強いる父に逆らえなかった・・・」
アニ「私はもうこれ以上この下らない世界で」
アニ「兵士ごっこに興じれるほど」
アニ「バカになれない」
ザッ
エレン「・・・・・・」
ライナー「・・・・・・・」
ライナー「お前は兵士にとことん向かんようだな・・・」
アニ「・・・・・・・」
-
- 32 : 2015/06/22(月) 18:52:25 :
- ガヤガヤ
エレン「オイ・・・ジャン・・・」
ジャン「何だエレン」
エレン「お前・・・」
エレン「おかしいと思わねぇのか?」
エレン「巨人から遠ざかりたいがために巨人殺しの技術を磨くって仕組みをよ・・・」
ジャン「・・・・・」
ジャン「まぁ・・・そうかもしれんが」
ジャン「けどそれが現実なんだから甘んじる他にねぇな」
ジャン「俺のためにもこの愚策は維持されるべきだ」
エレン「・・・・・・・」
ジャン「・・・・・・・」
エレン「このクズ野郎が!!」ガタッ
ジャン「才能ねぇからってひがむんじゃねぇよ!」ガタッ
ライナー「また始まったか・・・」
コニー「またかよ・・・」
アルミン「よくやるなあの2人・・・」
エレン「だから!!どうやって巨人に勝つって言うんだよ!!」
エレン「できる奴ばっかが内側に引きこもりやがって・・・・・・」
ジャン「俺に言われても知らねぇよ・・・」
ジャン「・・・つーか」
ジャン「・・・」チラ
ミカサ「・・・」
ジャン「ふざけんなよてめぇ!!」
エレン「そんなに強く引っ張ったら服がやぶけちゃうだろうが!!」
クリスタ「ブゥーッ!」
ユミル「うわっ、汚ねぇ!水吹くんじゃねぇ!」
ライナー「エレンの気にするところは服なのか・・・」
ベルトルト「ちょっとずれてるね・・・」
ジャン「最近はまだしも!今まで・・・うらやましい!!」
エレン「・・・」
エレン(・・・・・そうだ・・・こいつはただ感情を発散してる今までの・・・オレだ)
エレン(今は違う!技術を行使してこの場を収める)
ドサッ
おおおおおおおおおお
アニ「・・・・・・・」
ギィィィィィィ
キース「いましがた大きな音が聞こえたが・・・誰か説明してもらおうか・・・」
ミカサ「サシャが放屁した音です」
サシャ「えっ!?」
サシャ「・・・・・」
キース「また貴様か・・・」
サシャ「!!」
キース「少しは慎みを覚えろ」
-
- 33 : 2015/06/23(火) 18:18:16 :
- エレン「なあ、アニ」
アニ「・・・」
エレン「ジャンのやつ適当に流してるように見えるか?」
アニ「・・・見えない、けど」
アニ「立派な兵士になりたいってわけじゃあない」
アニ「あんたにひと泡吹かせるためだ」
エレン「・・・」
エレン「それより、どうだ?」
アニ「・・・?」
エレン「見よう見まねだったけど上手くいってただろ?」
アニ「・・・全然ダメ」
エレン「・・・なにがだめなんだよ」
アニ「そんなに気に入ったんなら・・・この技教えてあげようか」
エレン「・・・・・・」
エレン「いやいいよ」
エレン「蹴られるの痛いし」
アニ「・・・・・・」
-
- 34 : 2015/06/23(火) 18:18:53 :
- 数日後夕食
ベルトルト「あれ、エレン今日は食べるの早いんだね」
ライナー「何か用事でもあるのか?」
エレン「ん?あぁ、まあ自主練、ってやつだな」
ベルトルト「自主練?」
エレン「ああ。ミカサやアニ、それにお前ら2人にジャン。やっぱり負けてると悔しいしな」
ライナー「なるほどな。だが自主練とは・・・よくやるな」
ベルトルト「ほんとだよ。いくらなんでも、こんなきつい練習の後に自主練なんて」
エレン「まぁ、確かに疲労は溜まるけどよ。でも巨人を駆逐するためにはこんぐらいは、な」
ベルトルト「・・・・・・」
ライナー「そうか・・・。くれぐれも練習のしすぎには注意しろよ。それが心配だ」
エレン「おう、ありがとうな。んじゃ、そろそろ行ってくるわ」タタッ
-
- 35 : 2015/06/23(火) 18:19:22 :
- ライナー「・・・ん?」
ベルトルト「どうしたの?」
アニ「じゃあ私は先に行くよ」
ミーナ「えぇ〜。また部屋に帰るの遅くなるの?」
アニ「約束があるんでね」
ミーナ「もしかして、男・・・だったりして〜って痛っ!」
アニ「そんなんじゃ、ない!」ゲシゲシ
ライナー「ほぉ・・・なるほどな」
ベルトルト「・・・?」
ライナー「ベルトルト、このままじゃ、ちとマズいぞ」ニヤリ
ベルトルト「???」
-
- 36 : 2015/06/23(火) 23:11:28 :
- またある日
エレン「ん?」
コニー「・・・」
エレン「おい、コニー。お前が勉強なんて珍しいじゃねぇか」
コニー「お、エレンか」
コニー「ま、俺も憲兵団を目指してるわけだしな。苦手なものは克服しないと、と思ってだ」
エレン「へえ、えらいじゃねぇか」
コニー「まあ俺一人じゃあこんなことはできないぜ?」
エレン「え?」
コニー「アルミンだよ、アルミン」
-
- 37 : 2015/06/23(火) 23:11:44 :
- エレン「アルミン塾?」
コニー「おう。アルミンに相談したら、アルミンが問題を作ってくれたんだ」
コニー「その代わりと言っちゃなんだがよ、俺はあいつに立体機動のペア組んで教えてやってるってわけよ」
エレン「あぁ・・・。確かに最近お前らペア組んでるもんな」
アルミン「コニー?」
コニー「お、アルミン!宿題、なんとか自力で解けたよ」
アルミン「お!ちゃんと成果が出てきてるじゃないか」
アルミン「やあ、エレン」
エレン「おう。ちょっとだけだけどアルミン塾っていうのの授業風景を見学させてもらってもいいか?」
アルミン「ああ。勿論だよ」
コニー「よし!今日はどこからだ?」
アルミン「うん。今日はね・・・」
-
- 38 : 2015/06/23(火) 23:12:26 :
- アルミン「ん・・・コニー。集中してるところ悪いんだけどそろそろ時間だよ」
コニー「ん?」
コニー「お、ほんとだ。悪いなこんな時間まで付き合わせちまって」
アルミン「いや、全然大丈夫だよ」
コニー「じゃあ、明日の立体機動の訓練はペア組もうな!」
アルミン「うん、ありがとう」
アルミン「ところで、どうだった?見学の方は」
エレン「ああ。こっちは教科書も持ってないのに、結構理解できたよ」
エレン「流石アルミンだな!」
アルミン「あはは、そう言われると嬉しいね」
コニー「エレンもアルミン塾、入ったらどうだ?」
エレン「ん・・・いや、これ以上はアルミンにも迷惑かけちまうし、やめとくよ」
アルミン「僕は大丈夫だよ?」
エレン「そうなのか・・・?」
エレン「なら、ヤバくなったらアルミンに頼むとするよ」
コニー「そんなんじゃ遅ぇぞ?」
エレン「いや、お前には言われたくねぇよ」
-
- 39 : 2015/06/24(水) 22:28:15 :
立体機動訓練
エレン「今日の班員は・・・」
マルコ「エレン、今日はよろしく」
エレン「お、今日はマルコか。よろしくな」
エレン「んで、あと1人は誰だ?」
ミカサ「・・・わたし」
エレン「お、ミカサか!なんだかこうやってゆっくり喋るのは久しぶりなきがするな」
マルコ「確かに最近ご飯も別れて食べてるしね」
ミカサ「あのあと、アルミンに色々言われた」
ミカサ「今日は前回のことをしっかり反省してきた」
エレン「それは楽しみだな」
マルコ「??」
マルコ「なんの話かは分からないけど、そろそろ出発だね」
-
- 40 : 2015/06/24(水) 22:28:31 :
- エレン(よしよし、ミカサも前回と違ってチームワークを意識してるな)
エレン(しっかし、ミカサには敵わねぇな・・・。なんだってあんな早く動けて深く削れるんだよ・・・)
エレン(マルコもマルコで満遍なくできるみたいだし、負けらんねぇな!)
-
- 41 : 2015/06/24(水) 22:28:48 :
- エレン(・・・)
エレン(マルコのやつ・・・。さっきから獲物の場所を伝えてばかりで自分からは全く捉えにいかねぇな)
エレン(憲兵団志望・・・のはずだよな・・・?)
エレン(後で聞いてみるか・・・)
-
- 42 : 2015/06/24(水) 22:29:01 :
- 訓練後
エレン「なぁマルコ?」
マルコ「?」
エレン「お前は一番に目標を見つけても他に譲っているように見えたんだが・・・」
エレン「憲兵団になりたいんだろ?得点が欲しくないのか?」
マルコ「うーん・・・」
マルコ「技術を高めあうために競争は必要だと思うけど」
マルコ「どうしても・・・実戦のことを考えてしまうんだ」
マルコ「一番遅いぼくが注意を引いて他のみんなに巨人の背後を取らせるべきだとか」
マルコ「今回の殺傷能力を見る試験じゃ意味ないのに・・・」
マルコ「憲兵団にはなりたいのにな」
マルコ「ずっと憧れてたから」
ジャンコニサシャ「・・・・・・」
-
- 43 : 2015/06/24(水) 22:29:31 :
- エレン「なるほどな・・・つまりお前は根っからの指揮役なんだよ」
マルコ「え?」
エレン「適役だと思うぞ?」
エレン「そういう効率的な考えだとか、よく気が回るところとか・・・」
エレン「オレならお前が指揮する班に入りたいね」
サシャ「私もマルコの班がいいです」
サシャ「生き残れそうな気がします」
マルコ「そ・・・そうかな・・・」
ジャン「トロスト区の襲撃想定訓練の班か?」
ジャン「それならオレもマルコにあやかりたいな」
ジャン「間違っても死に急ぎ野郎の班には入れられたくないな」
ジャン「10秒も生きていられる気がしねぇ・・・」
エレン「ちょっと待て・・・」
エレン「それは誰のこと言ってんだ?」
ジャン「心当たりがあればそれであってるよ」
マルコ「まぁまぁ二人とも」
コニー「?」
サシャ「また始まっちゃいましたよジャンの遠回しな愛情表現が・・・」
ジャン「黙ってろよ芋女・・・」
サシャ「!? ・・・もう皆忘れたと思ってたのに」
コニー「なぁジャン?」
コニー「『死に急ぎ野郎』なんて名前のやつはいないと思うんだが」
ジャン「・・・お前も黙ってろコニー」
-
- 44 : 2015/06/24(水) 22:30:32 :
井戸前
ユミル「ったく・・・芋女め」
ユミル「こんな日に限って死ぬまで走らされやがって・・・」
ユミル「おかげで私はこんなことやっちまった・・・」
ライナー「ん・・・ユミルじゃないか」
ユミル「あ?」
ユミル「ライナーか。何の用だ?」
ライナー「いやぁ・・・珍しいと思ってな。いつもこの曜日はサシャに会うんだ」
ユミル「そうか。今日は芋女が走らされてるから仕方なく、だ」
ライナー「そうかい。ま、サシャを雑用に使うのもほどほどにな・・・」
ユミル「まったく・・・。うるさいやつらだよ」
ライナー「・・・?」
ユミル「クリスタだよ。あいつも同じこと言ってきやがる」
ライナー「まあ、言いそうだな。クリスタなら」
ユミル「どんだけいい子ちゃんを演じたいんだって話だ」
ユミル「私はもう帰る。くれぐれも私のクリスタには手を出さないようにな」
ライナー「オレのクリスタ、だ」ボソッ
ユミル「なんか言ったか?」
ライナー「い、いや。なんでもないぞ。じゃあな」
-
- 45 : 2015/06/24(水) 22:33:52 :
- ライナー「〜ということがあったんだが」
ライナー「流石クリスタだな。やはり優しい。まさに天使!女神!」
ライナー「あぁ・・・女神よ・・・」アァ...オウツクシイ...
アルミン「ぼくも同感だ」ウンウン
ライナー「やはり、オレはクリスタと結婚するしかないようだ・・・」
アルミン「ぶふっ、何を言ってるの?女神と結婚するのは僕だよ」
ジャン「あぁ・・・神よ。オレと結婚してはくれないだろうか・・・」
ライナー「お前にはミカサがいるだろうが。というわけで天使はオレとアルミンの一騎討ちというわけだな」
アルミン「女神様・・・」
エレン「毎日毎日女神だとか天使だとか。アルミンお前なんか宗教にでも・・・」
ライナー「そうだな・・・。ある意味宗教だ」
アルミン「女神様・・・」
エレン「うるせぇなぁ・・・。そろそろ灯消すからな」
アルミン「女神様・・・」
-
- 46 : 2015/06/24(水) 22:34:30 :
朝食、食堂
エレン「クリスタ、ユミル。前いいか?」
クリスタ「あ、どうぞ」
ユミル「おい、私の許可を得てないぞ」
エレン「・・・」ジィ-
クリスタ「え?な、なに?どうしたのエレン?」
エレン「・・・」
クリスタ「もしかして顔になにかついてる?口とか?食べカス?」
ユミル「大丈夫だぞ〜。天使の顔は今日も綺麗なまんまだ」
エレン「ああ。やっぱりな」
クリスタ「?」
ユミル「てめえ、私の天使の顔ジロジロ見やがって。なんの用だよ」
クリスタ「ユミルのじゃあないよ」
エレン「いや、男子で話題になってるからさ。クリスタが天使だか女神様だって」
-
- 47 : 2015/06/24(水) 22:34:51 :
- クリスタ「・・・え?」
ライナー「お、おいエレン!?」
エレン「なんだ?言っちゃマズかったか?」
ライナー「マズイに決まってるだろう!」
エレン「あ、それは悪かったな」
エレン「というわけだ。クリスタ、今の話は忘れてくれ」
クリスタ「え・・・うん」
ライナー「あぁ・・・終わった・・・。どう落とし前付けてくれるんだ?エレン」
エレン「・・・」
ライナー「どうした?」
ガッ
ライナー「誰だ?肩掴むんじゃ・・・」
ユミル「・・・・・・」
ライナー「・・・・・・」
-
- 48 : 2015/06/24(水) 22:39:18 :
- ベルトルト「大丈夫かい?ライナー」
ライナー「う・・・あ・・・ぐっ」
ライナー「まったく・・・容赦ねえ・・・」
クリスタ「ちょっとユミル!」
エレン「おいおい、ライナー?大丈夫か?」
クリスタ「ごめんなさい。ユミルが・・・」
クリスタ「」キラキラキラキラ
アルミン(女神様・・・)テヲアワセ
ジャン(輝いてやがる・・・)
マルコ(美しい・・・)
ライナー「・・・」ゴクリ
ライナー(結婚しよ」
ユミル「おい」
-
- 49 : 2015/06/25(木) 21:04:55 :
ドザッ
エレン「いっ・・・」
エレン「ってぇな・・・・・」
エレン「アニ・・・もう少しなぁ手心ってもんがあるだろ・・・」
アニ「私も同じことをあんたに言いたい」
エレン「は?」
アニ「あんたが力いっぱいぶつかってくるもんだから こっちもそれ相応の返し方をしなくちゃいけないんだよ」
アニ「単純に力じゃ敵わないんだ」
アニ「あんたも男ならさ・・・私の・・・このか弱い体を労るべきなんじゃないの?」
エレン「は?・・・お前の冗談は面白くねぇな」
エレン「力で敵わなきゃ何でオレは倒れててお前は立ってんだ」
アニ「・・・・・・」
-
- 50 : 2015/06/25(木) 21:05:18 :
- アニ「私の使った技術ってのはここで教えられているもんとは違うんだよ」ザッ
アニ「力で投げたわけじゃないんだ」ザッ
エレン「・・・」
アニ「相手より力で劣るものが自分を守るための技術だったりするからね」ザッ
アニ「あんたも知ってて」
アニ「損はしないよ」スッ
エレン「わかった」
エレン「少し休憩しよう」
ブン
エレン「うぉ!?」
ガチッ
エレン「ッ–––––!?」
ドサッ
-
- 51 : 2015/06/25(木) 21:05:32 :
- ググググ
エレン「・・・アニ」
エレン「降参だ・・・・・・」
エレン「降参する・・・」
アニ「降参?」
アニ「降参なんてしてないで学習しなよ」
アニ「力の使い方と女の子との話し方を」
エレン「わ・・・わかった!覚えるから放せって!」
アニ「・・・そう。そんなにもっと知りたいの?」
アニ「・・・!」
ヒュウウウウウウウウウウ
ドサッ
エレン「ぐぁッ!?」
-
- 52 : 2015/06/25(木) 21:05:46 :
- エレン「な、何でライナーが降ってくんだよ・・・」
ミカサ「ねぇアニ」
ミカサ「私にもそれ」
ミカサ「教えて」
アニ「・・・・・・」
アニ「どうかな・・・この技は人間用なんだ。あんたに必要あるとは思えないけど」
アニ「ただ・・・猛獣に通用するかどうか興味はある」
-
- 53 : 2015/06/25(木) 21:05:59 :
エレン「ま・・・まじかよ・・・」
エレン「ついに・・・」
コニー「オイオイ・・・あいつらがやんのか?」
サシャ「夢のカードが!」
ダズ「ど・・・どっちだ」
マルコ「やっぱりアニかな?」
ジャン「は!? バカか! 俺はミカサに晩飯全部だ!」
ライナー「お前はどっちだエレン?」
エレン「え?」
エレン「オレは・・・」
アニ「・・・・・・」
ミカサ「・・・・・・」
エレン「どっちだ・・・?」
-
- 54 : 2015/06/25(木) 21:06:15 :
エレン「す・・・すげぇ」
ライナー「まるで・・・地獄だな」
ミカサ「ぐっ・・・ハァ・・・ハァ」グググググ
アニ「ハァハァ・・・」
アニ「まだ立ち上がるのかい・・・。この化け物が・・・」
ミカサ「アニこそ・・・」
ライナー「2人ともボロボロじゃねぇか」
クリスタ「うわぁ・・・」
ユミル「なんだあの執念は・・・」
マルコ「あっ、教官だ」
キース「おい、貴様ら。訓練をサボって何を・・・」
キース(なんだあの2人は・・・)
エレン「おい、お前ら2人。教官も来たんだし、そろそろやめとけよ」
キース「う、うむ。そろそろ訓練も終了だ」
コニー「やった!飯だ!」
サシャ「パァン!」
ユミル「騒がしいんだよ、このバカコンビが」
クリスタ「あ、あはは」
ミカサ「・・・」
アニ「・・・」
-
- 55 : 2015/06/25(木) 21:08:36 :
845年シガンシナ区
エレン「アルミン!今日も外の世界の話をしてくれないか?」
エレン「俺はさ、調査兵団に入る!そんで外の世界を見てみたいんだ!」
アルミン「その夢に・・・」
エレン「ん?」
アルミン「僕はその夢についていけるように頑張るよ」
エレン「・・・」
-
- 56 : 2015/06/25(木) 21:11:35 :
エレン(こんな・・・こんな時に思い出すのは・・・)
エレン(あの楽しかった日々)
エレン(ミカサ・・・最期まで)
エレン(俺を守りやがって・・・ッ!)
アルミン「ミカサ!」
ジャン「この・・・ッ!よくもミカサをッ!」
コニー「ジャン!落ち着け!」
エレン(お前は・・・お前は・・・)
-
- 57 : 2015/06/25(木) 21:15:29 :
エレン(お前はオレの母親か!?)
––––––––––––––––––––––––
–––––––––––––––––––
–––––––––––––
845
ハンネス「お前の母さんを助けられなかったのは・・・」
ハンネス「お前に力がなかったからだ・・・」
––––––––––––––––––––
–––––––––––––
––––––
エレン(そうか・・・)
エレン(そうだよな・・・)
エレン(この・・・エテ公め・・・ッ!)
エレンゲリオン「ブッコロスッ!」
-
- 58 : 2015/06/25(木) 21:18:06 :
エレン(くそが・・・ッ!)
エレン(泣いてる場合じゃあねーだろ・・・ッ!)
エレン(母さん・・・ミカサ・・・)
エレン(待ってろよ・・・)
エレン(俺がこいつを・・・ッ!)
エレンゲリオン「グ オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
獣「・・・」
-
- 59 : 2015/06/25(木) 21:21:43 :
- 待ってました!期待です
-
- 60 : 2015/06/25(木) 21:25:37 :
860年。
人類はついに巨人の支配から逃れ自由を手にした。
そのための代償は当然大きかった。
ミカサ、エレン、マルコ、コニー、サシャ、エルヴィン元団長、リヴァイ元兵長、ミケ元分隊長、ハンジ元分隊長...。
数え切れないほどの犠牲。
その見返りは、広大な大地。豊富な資源。
アルミン「エレン・・・。ついに叶ったよ。僕たちの夢が」
ジャン「・・・」
アルミン「・・・ありがとう。みんな」
-
- 61 : 2015/07/24(金) 02:34:49 :
- 楽しかった
-
- 62 : 2020/10/26(月) 23:07:36 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
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