恋 ──エレクリ──
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- 1 : 2015/06/15(月) 00:54:02 :
- ~(前書きと読んで言いか分からないぐらいの)前書き~
☆エレクリ純愛モノ
☆今原作の方では色々と凄いことになってるけど全部忘れて純愛に浸ろうぜ!
☆訓練兵時代が舞台
☆文章書くの下手くそなので設定がおかしいところがあると思うけどそこはスルーで
☆イチャイチャベタベタはしない
☆なお、エレンとクリスタに対する邪魔は一切無いです。
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- 2 : 2015/06/15(月) 00:59:15 :
- エレクリキタ━━ヽ(´ω`)ノ゙━━!!
期待です
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- 3 : 2015/06/15(月) 01:05:05 :
──優しい風が、二人の頬を撫でた。
この場には二人以外誰も居ない。──困った様子で少し赤くなって頬を掻く少年と、何かを相手に伝えようとするも、緊張で俯く少女以外、誰も。
──二人は茂る草原の中に立って向かい合っていた。
空は夕日で橙に染まり、美しく輝いて見えた。
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- 4 : 2015/06/15(月) 01:11:04 :
「……っ…」
少女は変わらず俯いたまま。
相手は、こちらの様子を伺っているというのに。
言わなければ。
言わなければならないというのに。
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- 5 : 2015/06/15(月) 01:14:08 :
──そもそも、この場を作ったのは私だ。
──私が彼を呼び出し。
──そして、
気持ちを伝える──
そうするつもりじゃ無かったの?
なのに、何で今……
少女(震えちゃって、声が出ないの?)
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- 6 : 2015/06/15(月) 01:22:35 :
少年は視線を少女に合わせる。
──何か言うのを待っているのだろう。
しかし。
少女は相変わらず。
それどころか、少年の視線を直に浴びて、余計に固まってしまう。
少女(だめ………もう……頭の中ぐちゃぐちゃで……何も言えない……)
これほど緊張するとは思わなかった。
だが、当然の事かも知れない、と少女は思った。
元々恥ずかしがり屋な自分だ。
─こういう場面では、すぐにパニックに陥ってしまうのだ。
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- 7 : 2015/06/15(月) 10:39:18 :
- 期待
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- 9 : 2015/06/15(月) 17:34:30 :
すると、唐突に、少年が口を開く。
「…俺…嬉しいよ」
「こうして、君と二人きりになれてさ」
少女は顔を上げる。
目の前の少年は、照れ臭そうに笑っていた。
「ありがとう」
──そう言うと。
少年は、少女に背を向けた。
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- 10 : 2015/06/15(月) 17:38:46 :
-
「あっ……」
思わず、小さな声が漏れた。
──行ってしまう。
少年が、自分の目の前から去っていってしまう。
その事実が、ただただ、少女の心に刺さった。
言わなければ!
今しか無いのに!
今日、自分がこの場を作り出した意味が無くなってしまう!
もう、こんな機会は、少女に訪れないだろう。
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- 11 : 2015/06/15(月) 17:44:17 :
だから、まだ行かないで。
行ってほしくない。
待って──
「待ってよ“エレン”!」
少女の気持ちが声となって吐き出された。
名前を呼ばれた少年は──
ゆっくりと、振り向く──
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- 12 : 2015/06/15(月) 20:18:46 :
エレン「“クリスタ”……っ?」
少年──エレンも、
少女の名前を呼んだ。
少女──クリスタは、エレンの手を強く握る。
少しでも強く、気持ちが届くように。
そして、クリスタはエレンを真っ正面から見つめて口を開く。
──こんな私だけど。
──ずっと、
ずっと、
ずっと、貴方の事が───
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- 13 : 2015/06/15(月) 20:22:16 :
──時は少し遡る──
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- 14 : 2015/06/15(月) 20:25:49 :
「起床時間だ!起きろ!」
──教官の声で各々が目を覚ます。
今日も訓練兵舎に朝がやってきた。
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- 15 : 2015/06/15(月) 21:42:06 :
- 期待!
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- 16 : 2015/06/15(月) 23:14:56 :
エレン「はあ、よく寝た…アルミンおはよ」
アルミン「おはようエレン。…今日は確か、いつもと違うパターンの訓練をする日だよね」
エレン「そういえばそうだったな…厳しい訓練なのかな。だとしたら飯をしっかり食っとかないと」
アルミン「うん。早く食堂に行こう」
──そんな会話をしながら自室を出て行ったのは、訓練兵のエレンとアルミンだ。
彼ら以外にも、この訓練兵舎にはたくさんの訓練兵たちが居る。
──食堂には、早朝から多くの訓練兵が詰めかけている。
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- 17 : 2015/06/15(月) 23:29:41 :
サシャ「あっエレン、アルミン!おはようございます」
コニー「お、エレン、アルミン、二人分空けておいたぜ!遠慮なく座れ」
アルミン「サシャ、コニー、おはよう」
エレン「席、サンキューな」
そう言ってエレンが席に向かおうとした矢先。
ミカサ「エレン。おはよう」
エレン「いっ!?あ、ああ、ミカサかよ」
ミカサ「ご、ごめんなさい。驚かせてしまった?」
エレン「後ろから、しかも耳の近くで囁かれれば誰でも驚くわ」
アルミン「あ、あはは…おはようミカサ」
ミカサ「ええ、おはようアルミン」
ミカサは美しい桜色の唇の端を少し吊り上げて笑顔を作る。
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- 18 : 2015/06/15(月) 23:39:19 :
結局、アルミンとミカサを共なって席に座るエレンの斜め前に座る人物が、溜息を漏らす。
ジャン「ははは。朝から耳元でおはようって言ってもらえるなんて、羨ましいよ…幸せ者だなぁエレンさん」
エレン「ジャン、何か気持ち悪いぞ」
ジャン「率直すぎて泣きそう」
エレン「何でだよ」
ジャン「だああ!なるべく怒りや嫉妬をオブラートに包んで言葉にしたというのに気持ち悪いとは何だ!」
エレン「よくわかんねーけどお疲れ様」
ジャン「酷ぇ!」
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- 19 : 2015/06/16(火) 18:56:37 :
エレン「じゃあお前も言ってもらえるよう頼めば良いじゃねぇかよ」
ジャン「…は?」
エレン「だから、ミカサに、耳元でおはようって言ってもらえるように頼めば」
ジャン「……はは…それができればとうに頼んでるよ」
エレン「でも、してもらいたいんだろ?」
ジャン「そりゃあ、できればなァ」
エレン「だってよ、ミカサ」
エレンは右隣に座るミカサに声をかける。
ジャン「…は?お前何言って」
エレン「ジャンも朝、耳元でおはようと言ってもらいたいんだとさ」
ミカサ「…ジャンに、私が、おはよう、と?」
ミカサはジャンを見つめた。
ジャン「あ、あ、いや、別に良いんだぞそんなことしなくてもッ!これはエレンの戯言というか虚言というか寝言というか、何というかっ……」
エレン「騒ぎすぎだろ…別に良いよなあ?ミカサ」
ミカサ「…」
ミカサは顎に手をやり、少し考え込む姿勢を取る。
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- 20 : 2015/06/16(火) 19:00:57 :
だがすぐに元の姿勢に戻ると、
ミカサ「…構わない。明日から実践しよう」
ジャン「で、ですよねっ…別にして頂かなくとも結構ですよハイ…………ん?」
ジャンはパッと顔を上げる。
ジャン「……ん!?」
ミカサ「挨拶は大切な事だし」
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- 21 : 2015/06/16(火) 20:38:16 :
- 期待
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- 23 : 2015/06/17(水) 22:05:13 :
エレン「よし、これで解決。良かったなジャン」
ジャン「……これって夢?」
エレン「夢じゃねーよ目ぇ覚ませ」
エレンが呆れてジャンを叩く。
ジャン「痛っっ」
エレン「な?」
ジャン「お、おう…」
エレン「おう」
アルミン「良かったじゃない、ジャン」
ミカサ「…?私がジャンに挨拶をすることを、何でエレンもアルミンもそんなに喜ぶの?」
笑顔でジャンに接するエレンとアルミンに、ミカサは疑問符を浮かべるばかりだった。
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- 24 : 2015/06/17(水) 22:08:35 :
──と、その時。
食堂の扉が開き、中に入ってきた二人の人物が居る。
ユミルと、
クリスタだった──
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- 25 : 2015/06/17(水) 22:16:49 :
クリスタは周囲の様子をちらちらと伺いながら、少しずつエレン達の方へ向かって歩いて来る。
一方ユミルは、そんなクリスタを守ろうとするかのように、一歩一歩強く踏み締めるようにしている。
──二人は、やがて、エレン達の席の元へたどり着いた。
ユミル「どこも空いてねぇな…」
クリスタ「うん、結局席が空いてなくてここまで来ちゃった…えへ」
クリスタは照れ笑いを浮かべる。
クリスタ「誰かに話しかけて隣にでも座らせて貰えば済むんだけど、やっぱりまだ会話すらしたことない人が多くて。」
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- 26 : 2015/06/17(水) 22:35:54 :
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アルミン「なるほど、話しかけ辛いんだね」
クリスタ「うん。だから、馴れてるアルミン達の所に行き着いちゃう」
アルミンは食堂全体を見回して言う。
アルミン「…僕も、まだ話したことが無い人が多いな」
クリスタ「そうだよね。」
ユミル「まあクリスタはそれで良いんだよ。あんまりクリスタと友好的になりすぎると、襲ったりするような馬鹿が現れるかもだしな!クリスタは渡さん!」
クリスタ「…襲うって…」
がしがしとユミルに頭を撫でられながら、クリスタは苦笑混じりの呆れた顔をした。
コニー「そうだぞ、クリスタは襲われちまう。気を付けないと」
ユミル「お、馬鹿にも分かるようだな。」
コニー「巨人にだろ?」
ユミル「やっぱりただの馬鹿だな」
コニー「は!?俺、何かおかしいこと言った?」
サシャ「ユミル、もう私我慢できないのであなたの分頂きますね…」
──サシャの前の机上には、朝食のメニューがもう一食分置かれていた。
ユミル「へ?あ、ちょ、それ私の分の飯だろ!待てオイ!」
サシャ「えっ、食堂に来ても立って喋ってるから食べないのかと…」
ユミル「勝手に判断すんなてめぇ!」
ユミルがサシャから朝食を取り返すため、サシャの方へ飛んでいってしまい、クリスタはその場に取り残される。
クリスタ「…あ、あはは…ユミルは朝から元気だなぁ」
エレン「そうだな…」
──不意に、クリスタがエレンの方に視線を向ける。
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- 27 : 2015/06/17(水) 22:45:40 :
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彼女の澄んだ蒼い瞳は、エレンの瞳を真正面からしっかりと捉えた。
─エレンは一瞬、全てを見透かされたような、気恥ずかしさを覚えた。
クリスタは、少し困ったように笑って言う。
クリスタ「…エレン、ちょっと窮屈かもだけど、隣に座らせて貰っても、良い?」
エレン「……あ、ああ。良いぞ」
エレンは言葉に詰まるも、何とか振り払ってクリスタに応える。
エレン(……何だ?俺、変な感じだな。疲れてるのかな)
エレンは内心考え込んでいた。
──その変化に、長年彼と一緒にいるミカサは気付いていた。
ミカサ(……エレン……何か、いつもと違う?)
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- 28 : 2015/06/17(水) 23:01:56 :
- ミカサかわええ
支援
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- 29 : 2015/06/18(木) 23:13:02 :
──クリスタが座れるように、何とか隣に一人分の幅を空けるエレン。
クリスタは、遠慮がちに、体を縮こませて座る。
エレン「やっぱり狭いよな?…」
クリスタ「ううん、大丈夫!座らせてもらえるだけでも、嬉しいよ」
クリスタはまた笑顔をエレンに向ける。
──先程より近くからの笑顔に、エレンはまた変に意表をつかれる感覚を覚えたのだった。
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- 30 : 2015/06/20(土) 07:04:00 :
- エレクリきた
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- 32 : 2015/06/20(土) 17:23:25 :
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クリスタ「じゃあ、頂きます」
言うと、クリスタは朝食を摂り始める。
──エレンは何となくクリスタを眺めていたくなるが、我に返ると自分も朝食を摂り始めた。
エレン(今日は特別な訓練があるんだ。しっかりと飯食わねぇと)
……一方ミカサはエレンの様子を少し心配そうに見ていたが、朝食を摂り始めたエレンを見ると、安心したのか自分の方に集中し始めた。
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- 33 : 2015/06/22(月) 09:20:22 :
──もぐもぐ。
もぐもぐ……
──会話は無く、静かに食事が進んでいく。
エレン(…ん?)
食べているうちに、エレンは隣から視線を感じ、気付かれないよう横目を向ける。
…見れば、クリスタがぼーっとこちらを見ていた。
クリスタ「…」
エレン(な、何で見てるんだ……)
エレンはまた気付かれないように視線をそっと戻す。
だが、隣から感じられる視線は変わらずに、自分を捉えている。
エレンは頭に血が上っていくのを感じた。
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- 34 : 2015/06/22(月) 09:29:27 :
クリスタは既に完食しているようだった。
エレン(…ああ……暇潰しに俺を見てるのかな…)
エレンは少し冷静になって考える。
きっと、クリスタが自分のことを見ている理由は、ただの物珍しさ、そして暇潰しだろう。
別に特別な理由があるとは思えない。
だから、無駄に意識して恥ずかしがることも無い。
エレン(冷静に、なれ…)
──そう自分に言い聞かせたエレンだったが。
やはり、クリスタが気になってしまう。
元々エレンとアルミンの二人で座る予定だったところに、ミカサが加わり狭くなっているのに、そこにクリスタも加わったのだ。
──現状。
エレンとクリスタは、座った時から、ずっとくっついている状態であった。
──付け加えて言えば、お互いの吐息も感じられる距離である。
エレン(……飯に…集中できねぇ)
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- 35 : 2015/06/22(月) 15:21:03 :
- 期待
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- 36 : 2015/06/22(月) 17:08:50 :
- あかん・・・見てるとニヤニヤしてくる
期待!
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- 38 : 2015/06/23(火) 20:39:49 :
それでも何とか平静を保ち、エレンも完食。
途中からクリスタの視線は別へ向けられたりしていたので、振り切ることができた。
エレン「はー…」
つい溜息が零れた。
朝食を採るだけのことに、かなり疲労した。
エレン(こんなこと初めてだよ……朝から疲れた──)
と。
気が緩み、不意に隣に向いたエレンの視線と──
クリスタ「!」
その時、エレンの方を向いていたクリスタの視線がぶつかった。
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- 39 : 2015/06/23(火) 20:46:07 :
エレン「…お、おう…」
クリスタ「…あ、え、えっと……」
お互いに上手く言葉が出せず焦るばかり。
少し深呼吸すると、エレンが言った。
エレン「な、何かこういうの初めてだよな…ほ、ほら、クリスタと隣なんてさ」
クリスタ「は、はい!」
クリスタはぴーんと背筋を伸ばす。
そのせいで更に顔の距離が近くなる。
エレン(た、ただでさえ近いのによ…何やってんだこいつ…)
エレンは少し身をよじらせた。
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- 40 : 2015/06/23(火) 22:31:31 :
- 期待
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- 41 : 2015/07/24(金) 00:03:34 :
- stop戦争法案!!!!!!!!
アベの横暴お許すな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
Stopアベ政治!!!!!
韓国人の利権お守れ
慰安婦に謝罪お城
9条万歳
へいと
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- 42 : 2018/05/01(火) 22:01:34 :
- 安倍総理を馬鹿にしている人がいます。警察に通報してくださいお願いします。反日派の人がいます作者さん見てくれませんか
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- 43 : 2018/07/20(金) 21:07:33 :
- そんな事良いから続き見たい
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