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【マルコ生誕記念SS】君にとって僕は
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- 1 : 2015/05/31(日) 08:20:07 :
- ジャンの親友マルコの誕生日が近いので記念SSを書きます!ハッピーエンドにはならないと思いますがそれでもいいと言う人は是非読んでください!
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- 2 : 2015/05/31(日) 10:12:29 :
- コメントよろしくお願いします!
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- 3 : 2015/05/31(日) 18:43:02 :
- エレンが巨人になり岩を持ち上げ穴を塞ぎ人類は初めて巨人に勝利し領土を奪還した…そしてトロスト区では巨人掃討作戦が決行された
それには調査兵団や駐屯兵団だけではなく訓練兵団も参加した
そして訓練兵団は戦闘経験がまだ浅く死者が多数出た
そんな中奮戦する訓練兵がいた…彼は訓練兵団を7位で卒業し今は19班の班長マルコ・ボットだ
マルコ「くっ…班員も殺されたり行方不明かどうしよう?」
ズシンズシン
マルコ「足音がする…と言うことは…」
巨人「……」
マルコ「巨人…遂に僕が一人で巨人を倒さないとダメなのか…」ジャキ
でも…
何故だろう?こんな生死を分ける戦いなのに…
ジャンや他の104期兵との思い出を思い出してしまうのは?
そういえば…あの日もこんな晴れた日だったな…104期訓練兵団入団式初めてジャンにあった日だ
確か……あの時は…
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- 4 : 2015/05/31(日) 22:43:19 :
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847年
キース「貴様は何者だ!」
ジャン「トロスト区出身!ジャン・キルシュタインです!」
キース「何しにここへ来た!」
ジャン「憲兵団に入って内地で暮らすためです!」
キース「そうか…貴様は内地に行きたいのか…」
ジャン「……」
キース「ふん!」ゴン!
ジャン「いってぇ!」ガタ
キース「誰が座っていいといった!こんなことでへこたれる者が憲兵に等なれるか!」
これが、僕とジャンが初めて会った日だね…君は内地に行きたいと言ってキース教官に頭突きされたよね その時僕は
マルコ(内地に行きたいだけなんだ…王に仕えたいとか思わないの?ただ逃げたいだけなの?)
何て思っていると…教官が僕の方に来て
キース「貴様は何者だ!何しにここへ来た!」
マルコ「ウォールローゼ!ジナエ街出身!マルコ・ボットです!憲兵団に入り王にこの身を捧げる為です!」
キース「それは素晴らしいな…目指すといい…だが、王は貴様の体など欲しくない。」
マルコ「……」
ジャン(あいつ、ただ内地に行きたいだけじゃないなんて真面目だな…)
入団式で結局キース教官に恫喝されたな
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- 5 : 2015/06/05(金) 18:56:57 :
- そして、その後に
ジャン「よう!マルコだったよな?」
マルコ「そうだよ、君はジャンだね?」
ジャン「覚えていたか!なあ、マルコ…お前も憲兵団に行くんだよな?それって王の為か?本当は内地に行きたいだけだったりしてな!」
僕を疑うどころか自分と同じような奴の認識を僕に…ジャンに言ってやるか!
マルコ「僕は君とは違う!内地に行きたいだけの奴とは!」
ジャン「俺のことだな?俺は正直なんだ…普通に考えて次に巨人が来ればトロスト区が狙われるだろうな…だから内地に行くんだ!絶対に!」
マルコ「そうなんだ…」
ジャンって自分の保身を考えているんだ…でも考えは誰よりも現実を見ている考えた方だ
ジャン「まあ、目的は違っても…俺もお前も同じ憲兵団を目指すのは変わらねぇ!マルコ!成績上位10名に入って憲兵団に行こうぜ!」
マルコ「うん!」
これが僕とジャンの一番最初に話した会話だったな…
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- 6 : 2015/06/06(土) 18:56:27 :
- その日の夜
僕は驚いた!あの日にシガンシナ区に居て超大型巨人と鎧の巨人を見た人がいたからだ
コニー「なあ、見たのか?超大型巨人!」
エレン「ああ…見た…」
コニー「どれぐらい大きいんだ?」
エレン「壁から頭を出すくらいだな…」
コニー「何!?俺は壁を跨いだと聞いたぞ!」
トーマス「俺もだ!」
確かに…僕もコニーと同じように聞いていた
ベルトルト「……」
エレン「皮膚が殆ど無くて口がでかかったな!」
コニー「じゃあ、鎧の巨人は?」
エレン「それも見た!皆そう言うけど俺には普通の巨人に見えたな…」
ライナー「……」
コニー「じゃあ、普通の巨人は?」
エレン「…うっ!」
マルコ「!!」
エレンはまさか巨人に…
マルコ「皆!もう質問はよそう!思い出したくないこともあるだろう…」
コニー「すまん!いろいろ思い出させちまって!」
エレン「いや…違うぞ!巨人なんて実際大したことない!」
エレン「俺達が立体機動を使いこなせば倒せる…」
エレン「俺は調査兵団に入って巨人を駆逐して壁の外に出るんだ!」
マルコ(エレン…凄いな!周りの流れに刃向かうなんて…勇気がいるよ!)
ジャン「おいおい、正気か?今お前調査兵団に入るって言ったか?」
エレン「ああ…そうだが、お前は憲兵団に入って楽したいんだっけ?」
ジャン「俺は正直者なんでね…心底怯えてる奴よりよっぽど爽やかだと思うが…」
マルコ(ジャンとエレン…初日から喧嘩しそうだな…)
エレン「そりゃ俺のことか?」ガタッ
ジャン「おいおい、俺は別に…」ガタッ
カランカランカラン
ジャン「はぁ…悪かったよ。正直なのは俺の悪い癖だ…」
エレン「俺も喧嘩腰だったよ…」
ジャン「これで手打ちにしよう!」
エレン「はいよ!」ポン
マルコ(問題が起きなくてよかったよ…)
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- 7 : 2015/06/08(月) 17:31:51 :
- ジャン最高さん、SSがお上手なんですね(○´∀`○/)カンゲキ 期待でーす!
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- 8 : 2015/06/08(月) 18:44:54 :
- >>7 初コメント来た!いえいえ…まだまだですよ!期待ありがとうございます!頑張ります!
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- 9 : 2015/06/09(火) 20:37:02 :
- エレン「行くか…」スタスタ
ミカサ「…」スタスタ
ジャン「!!」
ジャン「な、なあ、あんた!」
ミカサ「…?」
ジャン「えっと…見慣れない顔立ちだと思ってな…つい!」
ジャン「すまない…とても綺麗な黒髪だ…」
ミカサ「どうも…」スタスタ
ジャン「……」ダッダッダッ
ミカサ「熱くなるとすぐ衝動的に行動する…」
エレン「大丈夫だよ!そんなことよりお前髪長すぎじゃねぇか?立体機動の訓練で事故になるかもしれんぞ…」
ミカサ「そう…なら切ろう…でも、どこまで切るべきだと思う?」
ジャン「」
コニー「ふんふんふん♪」
ズリィィィィ!
コニー「おい!お前!人の服で!」
コニー「何を拭ったんだ!」
ジャン「人との信頼だ…」
マルコ(ジャンって本当に正直だね…ミカサに惚れたんだね…)
ジャンってただの嫌味な皮肉屋なんて思ったけど普通に現実を見ていて正直すぎるいい人だと僕は思ったよ…
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- 10 : 2015/06/11(木) 21:13:28 :
- そしてこれから3年の訓練が始まった…兵団行進,馬術,座学,技巧,対人格闘,立体機動
僕は憲兵団に入るためにどれも真面目に努力して頑張った…でも、立体機動は最初は二次元的な動きをする人を三次元の動きをさせるし空中でパニックにならないように等大変だった
そして、色んな人が訓練兵団にはいて友達がいっぱい出来た
エレン「絶対に巨人を駆逐して壁外に行く!」
巨人を駆逐するという目標を持ち調査兵団志願のエレン
ミカサ「大丈夫…エレン!私がいる…」
他の訓練兵より圧倒的に強くて常にエレンと一緒にいるミカサ
アルミン「マルコ?壁外についての本とか持ってる?」
マルコ「ごめん…持ってない…」
エレンと同じく壁外に対する思いが強いアルミン
ライナー「それが兵士としての責任だろ?」
相談に乗ってくれる頼れる兄貴分のライナー
ベルトルト「僕には自分の意志がない…」
無口で芸術的な寝相のベルトルト
アニ「私の格闘術はここで教わるやつとは違うんだ…」
小柄だけど対人格闘が凄く強いアニ
コニー「悪いけど…俺天才だから感じろとしか言えん…」
サシャ「蒸かした芋です!」
面白くていつも周りを面白くしてくれるコニーとサシャ
クリスタ「皆!疲れてると思うから水を持ってきたよ!」
ユミル「流石、私のクリスタ!」
いつも他の人を考える優しいクリスタに常にクリスタと一緒にいるユミル
ジャン「マルコ!立体機動ではワイヤーを連続して打つのは無駄だから一つずつ打つんだ!」
エレンと喧嘩するけど実は優しくて,ミカサの事が好きな親友のジャン
皆個性的でいい人だよ
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- 11 : 2015/06/12(金) 15:30:05 :
- そんな感じで日がたっていき2年が過ぎた
食堂
ジャン「そんな時は一瞬だけ強めに吹かせばいい、そうやって慣性を利用した方が消費は少なくすむ…まあ、誰にでも出来るってわけじゃねぇんだろうがな…」
ジャン「だが、覚えておいて損はないぜ!憲兵団に入りたいならな!」
マルコ「そうなんだ、ありがとう!」
ジャンは立体機動が上手いし教えてくれる
エレン「おい!ジャン!」
ジャン「何だエレン?」
エレン「お前…おかしいと思わねぇのか?巨人から遠ざかりたいために巨人殺しの技術を仕組みを…」
ジャン「まあ…そうかもしれんが…けど、それが現実なんだから甘んじる他にねぇな…俺のためにもこの愚策は維持されるべきだ…」
エレン「このクズ野郎が!!」
ジャン「うるせー!これが現実だ!」
本当にジャンとエレンはよく喧嘩する
ミカサ「やめなさい…」
ジャン「……」
ジャン「ふざけんなよてめぇ!!」ガシッ
エレン「は!?」
エレン「離せよ!服が破けちゃうだろうが!」
ジャン「服なんかどうでもいいだろうが!羨ましい!」
エレン「何言ってるんだ?いい加減にしねぇと…」
いつも二人は意見が対立して…喧嘩になるほぼ実力は互角だ…
エレン(そうだ…こいつは…ただ感情を発散してる今までの俺だ)
エレン(俺はもう違う…俺は兵士だ!)ガシッ
エレン(技術を行使してこの場を収める)バキッ!グル!ドサ!
ジャン「いってぇな!何しやがった!」
マルコ「!!」
エレンの圧勝だ!強い…
エレン「今の技はな…お前がちんたらやってる間に痛い目にあって学んだ格闘術だ。」
エレン「楽して感情任せに生きるのが現実だって?お前…それでも兵士かよ!」
ジャン「兵士が何だって?」
ガチャ ギィィィィィ
キース「今しがた大きな音が聞こえたが…誰か説明してもらおうか…」
ミカサ「…」スッ
ミカサ「サシャが放屁した音です。」
サシャ「!!」
キース「また貴様か…少しは慎みを覚えろ。」
サシャが可哀想だね…そしてこの日以後ジャンが対人格闘を流すことは無くなり真剣に取り組むようになったよね
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- 12 : 2015/06/13(土) 08:24:01 :
- そして、過酷な訓練の後に男子寮で話した雑談も訓練兵団での思い出だ…
ライナー「なあ…お前らは卒業したらどの兵団に行くんだ?」
エレン「そんなの、決まってる調査兵団だ!」
アルミン「僕もエレンと同じだよ!」
ジャン「死に急ぎコンビだな!」
エレン「何だと!?」
ライナー「落ち着け!」
マルコ「やめなよ!」
コニー「そうだぞ!」
ジャン「そうだな…俺は憲兵団だ!」
マルコ「僕も憲兵団に行きたいな…」
ベルトルト「僕も憲兵団だよ…行けなかったら全て放棄するかもしれない…」
ジャン「自分の命を大切にするか…それも悪くないかもな…」
コニー「俺も憲兵団だ!かあちゃん喜ぶぞ!…でも、今は調査兵団と迷っている…」
ライナー「俺も調査兵団もいいな…何て思ってきたな…」
マルコ「そうなんだ…」
アルミン「皆、どの兵団に行くか分からないね…」
ジャン「そうだな!」
エレン「でもよ…おっさんになるまで生きて…また、集まって酒飲めたらいいな…」
アルミン「それ、ハンネスさんが言いそうだね!」
コニー「いいな!男女集まってよ!」
ライナー「クリスタに会える!…いいな!それ!」
アルミン「ライナーには渡さないよ!」
ライナー「何!?」
ジャン「俺はミカサ一筋だ!」
コニー「ミカサはエレン一筋だ!」
ジャン「何だと!バカが!」
コニー「俺は天才だ!」
ジャン「エレンの奴…羨ましい!」
エレン「殺気立つなって!」
マルコ「どの兵団に入るから話それてない?」
ベルトルト「僕もそれ思った…僕はアニだけどね…」
マルコ「結局君をだね!」
話題も色々で笑いあって盛り上がって本当に楽しかった…過酷な訓練を忘れるくらい
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- 13 : 2015/06/13(土) 19:42:53 :
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――――――――
ジャン「きたねぇぞ!お前ら!」
ジャン「俺が先に見つけた目標だぞ!」
サシャ「汚い?意外とぬるいこと言いますねジャン…獲物を奪うのに作法が必要ですか?」
コニー「そうだ!取られたお前が悪い!」
ジャン「狩猟で食ってきた奴の理屈は分からん…」
まあ…ジャンの気持ちも分からなくはないけどね
マルコ「まあ、皆怪我もなく試験を終えてよかったじゃないか。」
エレン「なあ…マルコお前は一番に目標を見つけても他に譲ってる様に見えるんだが…憲兵団に行きたいんだろ?得点が欲しくないのか?」
なるほど…エレンの言いたいことは分かるよ
マルコ「うん…技術を高め合うために競争は必要だと思う…でも、どうしても実戦を考えてしまうんだ…」
マルコ「遅い僕が注意を引いて、他の人に後ろを取らせるべきだとか…殺傷能力を見る試験では意味ないのに…憲兵団にはなりたいんだけど…ずっと憧れてたから…」
エレン「なるほどな…つまり、お前は根っからの指揮役なんだよ!適役だと思うぞ!俺ならお前の指揮する班に入りたいね!」
サシャ「私もマルコの班がいいです!生き残れそうな気がします!」
マルコ「そうかな?」
ジャン「俺もマルコの班に入りたいね!間違っても死に急ぎ野郎の班には入れられたくないな…10秒も生きてられる気がしねぇ…」
エレン「それは誰のことを言ってるんだ?」
ジャン「心当たりがあるなら、それで合ってるよ…」
サシャ「また…始まりましたよ…ジャンの遠回しな愛情表現が…」
ジャン「黙ってろ芋女!」
コニー「なあ…ジャン、死に急ぎ野郎なんて名前の奴いないと思うぞ…」
ジャン「お前も黙ってろ!コニー!」
僕が指揮役か…でも、僕は…
ジャン「疲れた…」
マルコ「僕はジャンの方が指揮役に向いてると思うな…」
ジャン「俺が?冗談だろ?勇ましくなんかねぇぞ…」
ジャン「何でそう思うんだ?」
マルコ「怒らずに聞いてほしいんだけど…ジャンは…」
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- 14 : 2015/06/15(月) 13:45:05 :
- おぉー
前よりも上手くなっている
続きに期待するゞ
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- 15 : 2015/06/15(月) 13:49:03 :
- なんかコメ遅くなってしまってごめんな
-
- 16 : 2015/06/15(月) 14:44:36 :
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時は過ぎていき104期訓練兵団も解散式の日になった
キース「これより!104期訓練兵団解散式を始める!まずは訓練成績がよかった上位10名を発表する!」
10名に名前が無ければ憲兵団には行けない…お願い…ジャンと憲兵団に!
キース「首席 ミカサ・アッカーマン」
ミカサ「……」スタスタ
キース「2番 ライナー・ブラウン」
ライナー「…」スタスタ
キース「3番 ベルトルト・フーバー」
ベルトルト「…」スタスタ
キース「4番 アニ・レオンハート」
アニ「…」スタスタ
キース「5番 エレン・イェーガー」
エレン「…」スタスタ
キース「6番 ジャン・キルシュタイン」
ジャン「…」スタスタ
ジャン!よかったね!おめでとう!でも…まだ…僕の名前が…
キース「7番 マルコ・ボット」
マルコ「…」スタスタ
やった!僕も10人に入れた!ジャン、君と一緒に憲兵団に入れるね!
キース「8番 コニー・スプリンガー」
コニー「…」スタスタ
キース「9番 サシャ・ブラウス」
サシャ「…」スタスタ
キース「10番 クリスタ・レンズ」
クリスタ「…」スタスタ
キース「以上10名!」
キース「本日を以て訓練兵を卒業するお前たちには3つの選択肢がある…壁の強化に努め各街を守る駐屯兵団,犠牲を覚悟して壁外の巨人領域に挑む調査兵団,王の元で民を統制し秩序を守る憲兵団…新兵から憲兵団に入団できるのは成績上位10名だけだ…」
キース「後日配属兵団を問う…本日はこれにて104期訓練兵団解散式を終える!」
ようやく…ここまで来た!ジャンと一緒に憧れていた憲兵団に入れる!
と思っていたのに明日から憲兵団だったのに…まさか、超大型巨人がトロスト区の壁を壊すなんて…僕達訓練兵団も住民の避難が完了するまで巨人との戦闘を行った…その中で多くの仲間が死んだ…やっと撤退命令が出たのにガスが少なくて壁を登れない訓練兵が多かった…僕はもう終わりだと思った
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- 18 : 2015/06/15(月) 15:37:12 :
- コニー「おい!ジャン!どうするんだよ!?」
ジャン「どうもこうもねぇよ…やっと撤退命令が出たのに…ガス切れで俺達は壁を登れねぇ…そんで死ぬだろうな全員…あの腰抜けどものせいで…」
ジャン「戦意喪失したんだと…気持ちは分かるけどよ、俺達への補給を放棄して本部に籠城はねぇだろ…巨人が群がってガスを補給できねぇ…」
コニー「だから!一か八か群がる巨人を殺るしかねぇだろ!俺達がウダウダやってても同じだ!巨人が集まる!残り少ないガスを使い果たすだけだ!機動力を失えば本当に終わりだぞ!」
ジャン「珍しく頭を使ったなコニーだが…今の俺達の兵力でそれが出来ると思うか?前衛の先輩方はほぼ全滅だ…残された俺達訓練兵の誰にそんな決死作戦の指揮が執れる?」
ジャン「まあ…指揮が出来たところで俺達じゃ巨人達をどうにも出来ない…おそらく補給室には3~4m級がいるぜ?その中での作業は不可能だ…」
コニー「…ダメかな?」
ジャン「はぁ……つまんねぇ人生だった。こんなことならいっそ…言っておけば……」
サシャ「やりましょうよ!皆さん!さあ!!立って!皆が力を合わせればきっと成功しますよ!私が先陣を引き受けますから!」
サシャ「皆さん…」
サシャ「アルミン!」
アルミン「…」
アニ「ライナー…どうする?」
ライナー「まだだ…やるなら集まってからだ。」
マルコ「だめだよどう考えても…僕らはこの街から出れずに全滅だ…死を覚悟していなかったわけじゃない…でも…一体何のために死ぬんだ…?」
僕達は絶望の淵に立たされていた…
-
- 19 : 2015/06/15(月) 20:26:12 :
- ――――――――――
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――――――――
その後…ミカサが来て戦力が増えたけどアルミンからエレン達が戦死と言ったから結局巨人と戦えばどうなるのかがはっきりと分かった……でも、そんな時ミカサが…
ミカサ「私は…強い…あなた達より強い…すごく強いので私は…あそこの巨人共を蹴散らすことが出来る…例えば…一人でも…」
ミカサ「あなた達は…腕が立たないばかりか…臆病で腰抜けだ…とても残念だ。ここで指をくわえたりしてればいい…くわえて見てろ」
マルコ「あの数の巨人を相手する気か?出来るわけが…」
ミカサ「出来なければ…死ぬだけ、でも…勝てれば生きる…」
ミカサ「戦わなければ勝てない…」ダッダッダッ バシュ
ジャン「残念なのはお前の言語力だ、あれで発破かけたつもりでいやがる…てめぇのせいだぞ…エレン!」
ジャン「おい!俺達は仲間に一人で戦わせろと学んだか!?お前ら!本当に腰抜けになっちまうぞ!!」ダッダッダッ
ライナー「そいつは心外だな…」
アニ「…」
ベルトルト「…」
マルコ「はぁ…」
サシャ「や、やい腰抜け弱虫ーアホー」
訓練兵「うおおおおおお!」
ダッダッダッダッダッダッ
ジャン「ミカサに続け!とにかく短期決戦だ!俺達のガスが無くなる前に本部に突っ込め!」
コニー「しかし…すげーなミカサは…どうやったらあんなに速く動けるんだ?」
アルミン(いや…ガスを蒸かしすぎだすぐに無くなる!いくら腕があっても機動力が無いと…やはり…いつみたいに冷静じゃない。動揺を行動で消そうとしている…このままじゃ…)
ミカサ「…」プシュ ガン!
アルミン「ミカサ!」
コニー「アルミン!」
ジャン「ミカサ!大丈夫か!俺も!」
コニー「ジャン!お前は残りを指揮しろ!」
マルコ「そうだよ!君がいないとだめだよ!」
ジャン「分かった…」バシュ
―――――――――――――
――――――――――――
―――――――――――
ジャン「…」
ダメだ…本部に近付くことさえ出来ない…犠牲を覚悟しない限りは…
トム「うわあああ!」プシュ
ジャン「!!」
まずい!あいつガス切れだ!
トム「うわあああ!」
巨人「……」
モブ「トム今助けるぞ!」バシュ
ジャン「よせ!もう無理だ!」
モブ「やめろぉぉぉ!」ガシッ
バクッ!
いや…違う!今なんだ!巨人が少しでも気をとられている今なんだ!
ジャン「今だ!!今の内に本部に突っ込め!!!」ダッダッダッ
マルコ「今しかない…」ダッダッダッ
ライナー「ジャン,マルコ!」ダッダッダッ
アニ「…」ダッダッダッ
ベルトルト「…」ダッダッダッ
サシャ「…」ダッダッダッ
ジャン「全員で突っ込め!」バシュ ゴォォォ ガッ
巨人「…」
ジャン「ふっ!」ズバッ!バシュ ダッダッダッ
マルコ「ジャン!君のお陰だよ!」
ジャン「うん?」
マルコ「君が指示をくれたから僕が生きてるんだ!言っただろ?指揮役に向いてるって!」
ジャン「どうだろうな?わかりゃしねぇ!」バシュ
ジャン「うおおおおおお!」バリィィィン!
ジャン「何人辿り着いた?仲間の死を利用して…俺の合図で何人…死んだ?」
ジャン「お前ら…補給の班だよな?」
モブ「うん…」
ジャン「ふん!」バキッ!
マルコ「よせ!ジャン!」
ジャン「こいつらだ!俺達を見捨てやがったのは!てめぇらのせいで余計に人が死んでるんだぞ!」
モブ「補給所に巨人が入ってきたの!どうしようも無かったの!」
ジャン「それを何とかするのがお前らの仕事だろうが!」
ライナー「伏せろ!」
ドオオオオオ!
しまった…人が集まりすぎた…普通だ…これが現実ってもんだろうな…俺は夢か幻でも見ようとしてたのか?俺は知ってたはずだ…現実ってやつを普通に考えれば簡単にわかる…こんなでけぇやつには勝てねぇってことぐらい…
ゴン!!
ジャン「何!?」
ボゴォォォォン!
ジャン「何だ?あれは?」
マルコ「巨人が巨人を攻撃した!?」
バリィィィン!
ミカサ「…」
アルミン「…」
コニー「…」
マルコ「それにミカサ達まで!」
一体どうなっているの?僕は困惑した…
-
- 20 : 2015/06/16(火) 19:33:16 :
- でも…今はそんなこと考える暇はない…だから僕達は本部を観察しアルミンが作戦を立てた内容はリフトを使い多くの訓練兵が巨人を引き付け7体いる巨人に散弾銃で発砲…そしてミカサ,ライナー,ベルトルト,アニ,ジャン,コニー,サシャの7人が発砲に合わせて7体のうなじに切りかかるという作戦だ
――――――――――――
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――――――――――
リフトでおりて巨人を確認…数は増えていない
巨人達「……」ズシンズシン
モブ「ひっ!」
マルコ「落ち着け…十分に引き付けるんだ!」
マルコ「待て…」
マルコ「待て…」
マルコ「待て…」
マルコ「用意……」
マルコ「撃て!!」
ドドドドドドドドン!
7人「……」ダッダッダッ ヒュ
ミカサ「…」ザクッ! バタ
ライナー「ふっ!」ズバッ! バタ
ベルトルト「…」ズバッ! バタ
アニ「……」ザクッ
ジャン「おら!」ズバッ! バタ
コニー「うっ!」ズバッ!
サシャ「…」ザクッ!
ベルトルト「サシャとコニーだ!」
ジャン「急げ援護を!」
サシャ「あの…後ろから…突然…大変失礼しました…すいませんでした!」
ミカサ「…」ズバッ! バタ
アニ「ふっ!」ザクッ! バタ
サシャ「ミカサ!?助かりました!」
ミカサ「怪我はない?」
サシャ「おかげさまで!」
ミカサ「ならすぐに立つ!」
コニー「すまねぇな……」
アニ「どうも…」
ジャン「全体仕留めたぞ!」
マルコ,アルミン「やった!」
アルミンの作戦は成功して僕達はガスを補給ができて脱出出来た
その後にはピクシス司令がトロスト区奪還作戦を行い…信じられないけどエレンが巨人になって岩を運びトロスト区の奪還に成功して人類は巨人に勝ったよね…
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- 21 : 2015/06/16(火) 19:42:22 :
- 何だか…色んな事を思い出した…104期の訓練中の思い出や巨人との戦い…楽しい思い出も辛い思い出も思い出した…これが走馬灯ってやつなのかな?
僕は立体機動装置がない…もう終わりだ…巨人が僕に迫ってくる
マルコ「僕の最期か…」ガシッ
巨人「……」
ごめん…ジャン…僕は君と憲兵団には行けないみたいだ…本当にごめん
ねぇ…ジャン、君にとって僕はどんな存在だっただろうか?親友?それとももっと大切な存在になっていたのかな?僕達は思い出をいっぱい残せたのかな?そして、君はどこの兵団に行くのかな?僕は遠くから見守っているからね!
最後に…
ジャン…今までありがとう…
バクッ!
-
- 22 : 2015/06/16(火) 20:23:52 :
- ――――――――――――
―――――――――――
――――――――――
ジャン「おい…お前…マルコか?」
女「訓練兵彼の名前が分かるのか?」
ジャン「見ねぇと思ったら…でも…こいつに限ってありえねぇ…マルコ何があった?」
ジャン「だ…誰かこいつの最期を見た奴は…」
女「彼の名前は?知ってたら答えなさい!分かるか訓練兵…岩で穴を塞いでからもう2日が経っているそれなのに…遺体の回収が済んでいない…このままでは伝染病が蔓延する恐れがある二次災害を阻止しなくてはならない。」
女「仲間の死を嘆く時間はまだ無いんだよ…」
ジャン「104期訓練兵団所属19班…班長マルコ・ボット…」
―――――――――――
――――――――――
―――――――――
――――――――
皆後悔してる…こんな地獄だと知ってれば兵士なんかならなかった…精魂尽き果てた今…頭にあるのはそればかりだ…
なあ…マルコもう…どれがお前の骨だか分かんなくなったよ…兵士なんかならなければお前らなんかに会わなければ次は誰かなんて考えずに済んだのに…
てめぇに教えてもらわなくてもわかってんだよ戦わなきゃ行けなぇてことぐらい…でも誰しもお前ほど強くないんだ…
怒らずに聞いてほしいんだけど…ジャンは強い人ではないから弱い人の気持ちがよく理解できる…それでいて現状を正しく認識することに長けているから今何をすべきか明確に分かるだろ?
まあ…僕もそうだし、大半の人間は弱いといえるけどさ…それと同じ目線から放たれた指示ならどんなに困難でも…切実に届くと思うんだ…
ジャン「今…何をすべきか…」
俺はもう…現実から逃げない…もう…この決断から悩まない…
ジャン「おい!お前ら…所属兵団は決めたか?俺は決めたぞ!」
ジャン「俺は…」
ジャン「俺は…」
ジャン「調査兵団になる!」
これが俺の決断だ!
ジャンとマルコ二人の絆は死でさえも切ることは出来なかった…これからも固い絆と友情に結ばれるだろう…
END
-
- 23 : 2015/06/16(火) 20:26:11 :
- これにて終わりです!ジャンとマルコの友情物かな?マルコの思い出を振り返る形でしたが…どうだったでしょうか?
そしてマルコ誕生日おめでとう!
-
- 24 : 2015/06/16(火) 22:09:07 :
- コメント,感想よろしくお願いします!
-
- 25 : 2015/06/17(水) 13:14:09 :
- か、感動
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- 26 : 2015/06/17(水) 16:05:17 :
- >>25 コメントありがとうございます!
-
- 27 : 2015/06/17(水) 22:32:25 :
- コメントをくださったり読んでくれた読者の方々ありがとうございますm(__)m今後も生誕記念SSを書くかもしれませんのでその時はよろしくお願いいたします!
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- 29 : 2016/05/25(水) 07:04:05 :
- グスッ…ウウウウウ…ライナー達ぶっ殺してやる!
-
- 30 : 2016/05/25(水) 07:04:17 :
- 感動しました
- 著者情報
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