このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
ペトラ「愛していました。最期まで。」
-
- 1 : 2015/05/25(月) 00:44:11 :
- ・転生パロ
・リヴァペト
ペトラ(女型が迫ってくる……。)
ペトラ(踏み潰されちゃうのかな、このまま。)
オルオ「ペトラ‼‼早く‼‼」
ペトラ(ごめん、オルオ。)
ペトラ(もう……。)
ペトラ(私は………。)
グシャッ
-
- 2 : 2015/05/25(月) 00:58:38 :
- ピピピピピ
ピピピピピ
目覚ましが鳴る。
手探りで携帯を探しだし、音を止める。
最近、同じ夢ばかり見る。
得体の知れないものに、踏み潰されて死ぬ夢。
自分が殺される夢なんて、見たくない。
見たくないのだか、繰り返しそれは夢に出る。
しかも、毎回同じ場面ばかり。
踏み潰されると、目が覚める。
私、ペトラ・ラルは重たい身体を起こして、ベッドから立ち上がる。
今日は大事な会議があるのだ。
他社のお偉いさん方も、大勢いらっしゃる。
夢のことで悩んでなんていられない。
私は自分の頬を軽く叩くと、洗面台へと向かった。
-
- 3 : 2015/05/25(月) 20:23:42 :
- リコ「……最近変な夢を見ると…。」
ペトラ「そうなんだよね。しかも妙にリアリティーがあって。」
私は今、会社の同僚のリコに《夢》のこと相談している。
リコ「もしかしてペトラの前世の記憶なんじゃない?」
ペトラ「私の前世は得体の知れない巨大なものと戦ったあと、踏み潰されちゃう最期ってこと?」
リコ「そうなんじゃないか?」
ペトラ「適当言わないでよ〜。」
リコ「私は知らないし。それに、今はそんな夢の話している場合じゃないだろ?」
ペトラ「え?」
リコ「会議の資料。」
リコ「ハンジチーフに渡しにいくんじゃなかったのか?」
ペトラ「…………忘れてた。」
リコ「…行ってこい。」
ペトラ「行ってきまーす!」
-
- 4 : 2015/05/26(火) 00:58:14 :
- 期待です!
-
- 5 : 2015/05/26(火) 19:27:54 :
- 廊下は、会議の為にいらっしゃった他社の人達で溢れていた。
ペトラ(うわぁ………。人多…。)
思わず前を歩いていた人にぶつかる。
ペトラ「きゃっ、……。」
バサバサ。
最悪だ。
人混みの中、大切な資料をばらまいてしまった。
ペトラ(嘘でしょ…………。)
???「大丈夫か?」
私が盛大にぶつかった人が話しかけてきた。
ペトラ「すみません…。」
見たことのない顔。他社の人だろう。
散らばった資料を一緒に集めてくれた。
ペトラ「あの、ありが、」
ペトラ「あれ……。」
ペトラ「もういない……。」
ペトラ「お礼………。言えなかったな。」
-
- 6 : 2015/05/27(水) 18:44:34 :
- ハンジ「あー、会議の資料ありがとねー!」
ペトラ「いえいえ。」
ハンジ「えっと〜?これに判子押すんだっけ?」
ペトラ「しっかりしてくださいよ…。」
ハンジ「いや〜、モブリットが有給取っててさ〜。仕事がこんがらがっちゃって。」
ペトラ「ハンジさん、モブリットさんがいないと駄目ですね…。」
ハンジ「そんな事ないよ〜。」
ハンジ「それはそうと、廊下人凄かったでしょ?ぶつからなかった?」
ペトラ「いえ…、ぶつかっちゃいました。」
ペトラ「それで、その資料一回ばらまいちゃって……。」
ハンジ「それは、大変だったね。」
ペトラ「はい。でも、拾うのを手伝ってくれたので……。」
ハンジ「優しい人だね〜。」
ペトラ「ちょっと顔が怖かったけど……。」
ハンジ「……。目付きが悪くい人?」
ペトラ「よくはなかったですね……。失礼ですけど。」
ハンジ「背の低い?」
ペトラ「えっと……。高くは無かったです。」
ハンジ「……そうか。」
ペトラ「?もしかして、お知り合いですか?」
ハンジ「え?…どうだろう。多分そうと思うけど…。記憶があるかどうか…。ペトラも無かったし……。」
ペトラ「記憶?」
ハンジ「うん。前世の。」
ペトラ「……前世。」
ハンジ「気にしなくて良いよ!それよりも、拾うの手伝ってくれた人さがそっか!今日来てる会社の人なんでしょ?」
ペトラ「は、はい。多分…。」
ハンジ「今日はもういないと思うから、お礼したいなら明日言っておいで!紹介状出すから!」
ペトラ「え、そこまでしていただかなくても。」
ハンジ「いーの!いーの!」
ペトラ「ありがとうございます……。」
-
- 7 : 2015/06/10(水) 23:46:34 :
- 今のペトラが元気でなによりだ!
期待してる!
-
- 8 : 2015/06/15(月) 01:41:51 :
- 翌日……。
ペトラ「ハンジさんに言われて来たけど…。」
ペトラ「名前もわかんないんじゃなぁ……。」
ペトラ「やっぱり、行けないよ……。」
???「おい。」
ペトラ「は、はいっ!?」
???「さっきから会社の前うろちょろしてるだろ?なんのようだ?」
ペトラ「あ……、あなたは…。」
???「お前、昨日の…。」
ペトラ「あ、はい。そうです!昨日助けていただいた者です!」
???「どうしてここに来た?」
ペトラ「え?いや、その、お礼言えないままだったから、それじゃ駄目だと思って…。」
???「そうか。お前、名前は?」
ペトラ「え?あ、名前ですか。そうですよね、すみません。」
ペトラ「ペトラ・ラルと申します。昨日はありがとうございました。」
???「そうか……。俺の名前は、リヴァイ・アッカーマンだ。」
ペトラ「アッカーマンさん……で、いいですか?」
リヴァイ「いや……、リヴァイでいい。」
ペトラ「それじゃあ、リヴァイさん……?」
リヴァイ「それでいい……。」
ペトラ「改めまして、リヴァイさん。ありがとうございました!それじゃあ、私はここで……。」
リヴァイ「……待て。」
ペトラ「?」
リヴァイ「これ……。連絡先だ。一応持っとけ……。」
ペトラ「ありがとうございます。」
リヴァイ「あぁ……。」
リヴァイ(やっぱり、覚えていないか………)
-
- 9 : 2015/06/18(木) 23:39:59 :
- その日は同僚と飲んだ。
ペトラ「ねぇ、オルオ。あんたは前世とか信じる?」
オルオ「そうだな…。あるとは思うが?」
ペトラ「あんたの前世はきっとブルドッグね。シワ深いし。」
オルオ「それを言ったら、グンタは栗だな。」
グンタ「別にこの髪型、栗を意識してないんだが……。」
ペトラ「エルドは、歴史上最悪の女たらし。」
オルオ「たいして今とかわらんな。」
エルド「黙れよ。ブルドッグ。」
オルオ「………。」チーン
ペトラ「もしかしたら皆前世からの知り合いかもね。初めて会ったとき、なんだか懐かしい感じがした。」
オルオ「フッ………。ペトラ、お前の前世は俺の女房だな………。」
ペトラ「それは無いわ。だって私ブルドッグじゃないし。」
オルオ「俺だって違うわ。」
-
- 10 : 2015/06/20(土) 23:05:44 :
- 面白いです!
-
- 11 : 2015/06/21(日) 01:01:19 :
- 翌日
ハンジ「ペトラ!昨日は例の人に会えたかい?」
ペトラ「はい!連絡先も貰っちゃいました!」
ハンジ「へぇ~、名前は何て言ってた?」
ペトラ「確かリヴァイ・アッカーマンって、言ってました。」
ハンジ「………!」
ハンジ「リヴァイ……?ねぇペトラ、そのリヴァイって人に今電話できないかなっ!?」
ペトラ「え?できますけど……。いきなりどうしたんですか?」
ハンジ「説明は後!早く電話して!」
ペトラ「は、はいっ‼」
リヴァイ『……俺だ。』
ハンジ「リヴァイ!?私のこと覚えてるっ!?」
リヴァイ『ハンジ!?』
ハンジ「あー!記憶あるんだねっ、よかった‼」
リヴァイ『どうしてお前が……。』
ハンジ「私はペトラと同じ会社に勤めてるんだよ。」
リヴァイ『そうだったのか。』
ハンジ「うん。リヴァイ班の皆もいるよ。……………記憶はないけど。」
リヴァイ『こっちにはエルヴィンとミケ、それにナナバもいる。記憶は全員ある。』
ハンジ「へぇ…。今度一回会ってみたいな。」
リヴァイ『そう伝えておく。』
ペトラ(ハンジさん……。リヴァイさんと何話してるんだろう。ずいぶん親しげな感じだけど……。)
ハンジ「ペトラ、携帯返すよ。ありがとう。」
ペトラ「あ、はい。」
ハンジ「いや~。二千年ぐらい振りに話したな~。」
ペトラ「二千年っ!?」
ハンジ「ん~?あーペトラ覚えてないもんね。そのうち多分わかるよ。」
ペトラ(…………?)
-
- 12 : 2015/07/11(土) 02:42:40 :
- ペトラ(二千年前……、前世…………。)
ペトラ(まったく覚えてない……。)
ペトラ(ハンジさんが言ってたことが本当なら私は前世でリヴァイさんに会ったことがある……?)
ペトラ(………はぁぁあ。)
-
- 13 : 2015/07/15(水) 19:35:51 :
- めっちゃくちゃ期待大です。
-
- 14 : 2015/08/27(木) 19:56:24 :
- 超超超超期待デス‼︎
-
- 15 : 2017/06/10(土) 16:05:00 :
- はよ
- 「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場