キース「イェーガーよ、貴様は開拓地に行ってもらう」
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- 1 : 2015/04/29(水) 18:05:59 :
- ギャンブルっぽいの書きたいです
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- 2 : 2015/04/29(水) 18:34:23 :
- エレン「待って下さい!どうかもう一度だけチャンスを!」
キース「無理だ、これは私だけじゃない……上からの命令でもあるのだ……明朝出発しろ」
エレン「……そんな」
この数ヶ月、教官からの俺の評価は最悪だった…
立体起動装置の破損は三回目、対人格闘訓練では怪我人を出してしまう…それも一人や二人ではない…
山奥訓練では自分が怪我をしてしまうというダメっぷり…
やる気の空回りでどの訓練もまともにこなす事が出来なかった…
そんな俺にとうとう訓練兵不適合者として開拓地に送られる事になってしまった
ミカサ「教官!エレンが開拓地に送るのであれば私も」
キース「ダメだ、貴様は優秀な人材だ、開拓地などに送るわけにはいかん」
ミカサ「でも!」
キース「反論は許さん」
ミカサ「…くっ」
キース「わかったなイェーガーよ…明日の朝、開拓地へ向かうのだ」
エレン「……わかりました」
でも俺は諦めたわけじゃない……
戻って来てやる…
必ず!
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- 3 : 2015/04/29(水) 18:35:59 :
- 頑張れエレン
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- 4 : 2015/04/29(水) 19:02:21 :
- 次の日の朝
ミカサ「エレン…」グスッ
エレン「そんな悲しそうな顔見せるな、少しの間いなくなるだけだ」
アルミン「少しの間って…戻って来れる方法があるのかい?」
エレン「わからねぇ…でも必ず戻ってくるさ」
アルミン「はは……エレンらしいね……」
エレン「だから心配せずに笑顔で見送ってくれ」
ミカサ「…わかった、元気でねエレン、私ずっと待ってるから」
エレン「ああ、お前らも元気でな!」
ミカサ「行ってらっしゃい、エレン…」
アルミン「行ってらっしゃい…」
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- 5 : 2015/04/29(水) 19:14:22 :
- 開拓地
エレン「ここが俺が働く開拓地か……俺が訓練になる前にいた場所より土地が荒れ果ててるな……これは重労働になりそうだ」
「よう新入り」
エレン「ん?」
「この現場は俺が仕切っているんだ、わからない事があれば何でも聞いてくれ」
エレン「ありがとう、お前名前は何て?」
「マルロだ、お前は?」
エレン「エレンだ、よろしくな」
マルロ「エレンか、こちらこそよろしく」(くくく……)
※何故マルロがいるのかは作者もわかりません(笑)
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- 6 : 2015/04/29(水) 19:44:33 :
- マルロは憲兵団行けなかったのか
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- 7 : 2015/04/29(水) 19:44:41 :
- あ、期待です
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- 8 : 2015/04/29(水) 20:12:58 :
- ピィーー!!!
上官「作業終了!各自金を受け取り自分の部屋へ戻れ!」
エレン「はあはあ、やっと終わりか…こりゃ想像以上に重労働だったぜ」
マルロ「さあ、金を貰って帰ろう」
エレン「おう」
上官「はいご苦労さん、今日1日の給料です」
エレン「ありがとうございます」
エレン「え?」
マルロ「どうかしたか?」
エレン「1000円しかねぇんだが…」
※わかりやすく「円」を使います
マルロ「おいおい、いったいいくら貰えると思っていたんだ?」
エレン「いや…俺が前いた開拓地でも5000円は貰えていたぞ…」
マルロ「……おまえ自分がどんな立場でここに連れてこられたかまるで理解していないみたいだな」
エレン「え?」
マルロ「ここは開拓地の中でも底辺の奴らが集まる場所、俺たちは一生奴隷として働かないといけないのさ、給料が出るだけ有難いって思え」
エレン「……」
マルロ「自分の境遇をやっと理解したみたいだな」
エレン「待ってくれ!一生ってなんだよ!俺は訓練兵に戻らなきゃなんねーんだ!こんな場所にずっといるわけにはいかねーんだよ!」
マルロ「無理だ諦めろ」
エレン「ふざけんな…ふざけんなよ…一生懸命働いて、上の奴らに認められさえすりゃ…戻れるはずだ」
マルロ「バカだなお前は…上の奴らは俺たちの働きぶりなんてまるで興味が無い、故にお前が評価される事はない、仮にお前が評価されたとしてもそんな優秀な人材をここから離すわけがない」
エレン「クソ……それじゃあ……俺はどうやって兵士に戻ればいいんだよ……」
マルロ「……まあ…方法が無いわけでは無い」
エレン「!?」
マルロ「ほぼ可能性はゼロだが方法があるにはある」
エレン「ホントか!?教えてくれ!その方法を!」
マルロ「金だよ」
エレン「金?」
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- 9 : 2015/04/29(水) 20:16:17 :
- 期待ありがとうございます
マルロの設定が俺にもわかりませんが原作と違ってクズ野郎になると思います
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- 10 : 2015/04/29(水) 20:43:35 :
- マルロ「ああ、上官に大金はたいてここから抜け出させて貰うのさ」
エレン「大金って…いったいいくら払えばいいんだよ」
マルロ「ざっと100万ってとこか」
エレン「100万だと!?1日1000円しか貰えて無いんだ、ここじゃパン1つ買うのに300円かかる、1日2つ買ったとして飯代だけで600円…1日400円ずつ貯めたとして100万貯めるっていったら何年かかるんだよ」
マルロ「お前訓練兵だった時の貯金は無いのか?」
エレン「貯金?……ある!あるぞ!貯金はある!」
マルロ「ほう…いったいいくらあるんだ?」
エレン「ざっと30万円くらいはあるはずだ」
マルロ「30万か…よし、ならこういうのはどうだ?」
エレン「?」
マルロ「俺も30万持っている、お互いに30万を賭けて勝負する、勝った方が全て受けとるってのはどうだ?」
エレン「マジか?」
マルロ「ああ、60万手にすれば訓練兵に戻るって話もだいぶ現実味が出てくるんじゃないか?」
エレン「よし!その話乗った!」
マルロ「ふふふ…」
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- 11 : 2015/04/30(木) 00:31:09 :
- 期待
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- 12 : 2015/05/05(火) 18:12:09 :
- マルロ「それじゃあ詳しい勝負内容は部屋に戻ってから決めよう」
エレン「わかった」
部屋
マルロ「それじゃあ勝負内容だが…」
エレン「ジャンケン一回勝負で決めちまうか?」
マルロ「………」
マルロ「いや…せっかく大金を賭けるんだ、ジャンケンじゃ味気がないだろ」
エレン「そうか?じゃあどうする?」
マルロ「そうだな……神経衰弱ってのはどうだ?」
エレン「神経衰弱ってあのトランプゲームのか?」
マルロ「そうだ、ちょうどトランプを持っているんでな」
エレン「まあ…ルールも簡単だしそれでもいいぞ」
マルロ「そうか、じゃあ神経衰弱で勝負しよう」
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- 13 : 2015/05/05(火) 18:36:03 :
- マルロ「念のためルール確認だ、ジョーカーを除いた52枚のトランプのカードを裏向きに並べる、そこから2回カードをめくり同じ数字だったらそのカードを貰う、外したら交代、この繰り返しだ……全部取り終わった時、多くカードを持っていた方を勝ちとする、これで問題無いな?」
エレン「ああ問題無い、早速始めようぜ」
マルロ「くくく……よし、じゃあ始めようか、勝手も負けても恨みっこ無しだぞ」
エレン「もちろんだ」
こうしてお互いに30万を賭けた神経衰弱が始まった……
エレン「どっちから始めるんだ?」
マルロ「そうだな……神経衰弱を持ちかけたのは俺だ、先攻後攻の権利はお前に譲ってやる、好きな方を選べ」
エレン「マジか?お前良い奴だな、じゃあ俺から始めさせてもらうぜ」
マルロ「わかった」
マルロ(ふふっ、俺が良い奴だって?カモが逃げないように偽りの有利を与えてやってるだけだ…このゲームに先攻だろうが後攻だろうが大した違いは無い………そしてお前は知ることになるだろう、俺の恐ろしさを)
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- 14 : 2015/05/05(火) 18:53:34 :
- エレン「まずは1枚目……これだ!」
エレン「ハートの3、そして次は……チッ、クローバーの2か……チェンジだ」
マルロ「まあ最初から当たる可能性なんて0に近い、次は俺の番だな」
マルロ「う~ん……これだ、ハートの9…次は……クソ、スペードの2だ……お前の番だ」
エレン「ははは!悪いなマルロ!」
マルロ「ん?」
エレン「今お前が引いたスペードの2、それとさっき俺が引いた…」
マルロ「しまった!」
エレン「クローバーの2!いただきぜ!」
マルロ「クッ……」
エレン「そしてまだ俺のターンだな……これだ!ダイヤの3!」
マルロ「!」
エレン「ははは、こいつはいい流れだ、3ならさっき俺が引いた、確か…これだ!ハートの3!」
マルロ「ぐぬぬ…」
エレン「ふふっ顔色が良くないぜマルロ?」
マルロ「……くそ、流れは完全にお前だな…しかしまだ始まったばかりだ」
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- 15 : 2015/05/05(火) 18:59:29 :
- 期待
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- 16 : 2015/05/05(火) 19:28:47 :
- その後も何もなくエレンの良い流れのままゲームは続き、中盤エレン20枚、マルロ8枚でエレン有利の状況は変わらなかった…
エレンは後4回数字を当てれば勝ち決定、対してマルロは10回当てなくてはならない
エレンは勝ちを確信していた
しかし…
マルロ「俺の番だな…」
エレン「ああ、引いてくれ」
マルロ「………る…」
エレン「何か言ったか?」
マルロ「感じるんだ…」
エレン「は?」
マルロ「お前麻雀やった事はあるか?」
エレン「麻雀?……まあ、あるけど?」
マルロ「麻雀をやっているとき感じた事が無いか?根拠は無いのにリーチをかけた後一発でツモれる気がしたり、上がったあと裏ドラか乗る気がしたりと…そして思い通りの事が起きてしまう…そんな体験無いか?」
エレン「まあ確かにたまにそーゆーのあるけど…それがどうかしたか?」
マルロ「今がまさにそんな感じなんだ、根拠は無いんだが外す気がしない」
エレン「ああそうなの?どうでもいいけど早く引いてくれよ」(今更お前に流れがいっても俺の勝ちは揺るがねーよ)
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- 17 : 2015/05/05(火) 19:55:18 :
- マルロ「じゃあ引かせてもらう…まずは……ダイヤのQ……そして次は……スペードのQだ!」
エレン「!」
マルロ「ははは!やはりな!流れは完全に俺だ!」
エレン「おいおい、一回当てただけだろーが…」
マルロ「そうだな…じゃあ次ハートのA、そして…ふふっ、クローバーのAだ!」
エレン「くっ…2連チャンだと…」
マルロ「さあ次は、ダイヤの5!そして…ハートの5だ!」
エレン「ば…馬鹿な…」
その後もマルロは次々と数字を当ててゆき、気がつけば9連チャン
この時点で敗けは無くなり、次に数字を当てれば勝ちが確定という状況…
エレン「な…なんだよ……こんなの……ありえねぇ…」
マルロ「もし次俺が当てれば俺の勝ちは決定だ、覚悟はいいか?」
エレン「くっ…さっさとやれよ…」
マルロ「そうか……じゃあ引かせてもらう」
マルロ「まずはハートのK!そして…」
エレン(10連続なんてあるはずがねぇ…頼む、外してくれ!)
マルロ「くくくスペードのKだ!」
エレン「そ、そんな…」グニャア
マルロ「俺の勝ちは確定してしまった訳だがどうする?続けるか?」
エレン「……いや……もうやめだ……」
エレン「クソ…流れは俺だったのに……」ポロポロ
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- 18 : 2015/05/05(火) 21:51:48 :
- エレン「くそっ、くそっ」ポロポロ
マルロ「ふふふ、なあエレン……もう一度チャンスをやろうか?」
エレン「え?」
マルロ「勝負は今と同じ神経衰弱、俺は今勝ったぶん合わせて60万円賭けよう」
エレン「でも俺は賭ける金なんてもう無いぞ?」
マルロ「くくく……そうだな……お前が負けたその時は……」
3ヶ月後
ミカサ「アルミン、明日からまとまった休みが取れる……のでエレンに会いに行こうと思うのだけど……一緒にどうかな?」
アルミン「いいね、結局エレンから何の音沙汰も無いから僕も気になっていたんだ、急に行って驚かせてやろうよ!」
ミカサ「ふふっ……そうしよう」
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- 19 : 2015/05/05(火) 22:08:13 :
- なんのズルを使って勝ったんだこのクズロは…!!?
クズロ=クズなマルロ
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- 20 : 2015/05/06(水) 01:21:52 :
- なんかカイジ感がすごい伝わってくる...
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- 21 : 2015/05/07(木) 23:50:56 :
- 開拓地
アルミン「確かエレンが飛ばされた開拓地はこの辺だったはずだけど…」
ミカサ「あっ、見てアルミン…人がいる」
アルミン「本当だ、エレンを知ってるか聞いてみよう」
ミカサ「うん」
アルミン「すいませーん」
マルロ「ん?」
アルミン「あの、ここの開拓地にエレンって人がいると思うんですがわかりませんか?」
マルロ「エレン?……え~と……どっかで聞いたような名だな……」
マルロ「…………ああエレンか、思い出した、知ってるがお前たちはエレンのなんだ?」
アルミン「友達です」
ミカサ「私は家族」
マルロ「ほう…友達と家族か」ニヤニヤ
アルミン「エレンに会いに行きたいんですがどこにいるのかわかりませんか?」
マルロ「今日は休日でエレンは街に出掛けている」
アルミン「街に?」
マルロ「ああ、案内してやるよ」
アルミン「ありがとうございます」
マルロ「気にするな、ちょうど餌を与える時間だったんでな」ニヤニヤ
アルミン(……餌?)
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- 22 : 2015/05/08(金) 00:21:59 :
- 街
マルロ「ここだ、ほらあそこにいるだろ」
アルミカ「エレン!?」タッタッタ
アルミカ「エレ~ン!!」
エレン「!?」
エレン「お……おまえら……どうしてここに……」
アルミン「エレンから何の音沙汰も無いから会いに来たんだよ」
エレン「……」
ミカサ「エレン凄く痩せたみたいだけど……ちゃんとご飯食べてるの?」
エレン「ああ……」
アルミン「なんか元気無いよ、どうかしたの?」
エレン「どうもしねーよ……」
アルミカ「……」
ミカサ「ねぇエレン、こんな道の端っこに座って何をしていたの?」
エレン「……」
ミカサ「エレン?」
マルロ「物乞いだ」
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- 23 : 2015/07/01(水) 10:25:08 :
- マダー?
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- 24 : 2017/06/21(水) 22:42:01 :
- 新しい話しだね〜 良いと思います(o^^o)
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- 25 : 2018/11/18(日) 17:07:34 :
- おい!気になる!
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