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104期訓練兵「バグズ・ハザード~フォース・インパクト~」

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  1. 1 : : 2013/11/24(日) 18:32:24
    エレン「中途兵団!?」
    http://www.ssnote.net/archives/2294

    アニ「女型の巨人ってなんやねん!知らんがな!!」
    http://www.ssnote.net/archives/2939

    リヴァイ「牛乳に相談だ」
    http://www.ssnote.net/archives/3206

    も、よろしくお願いします。


    派手なタイトルですが、これでもかというくらい見かけ倒しです。
    なんやかんやで、初の日常系になります。

    「フォース」って言うのはただ単に昆虫ネタが4作目だからです。


    余談ですが、神宮の燕って覚えにくいし呼びにくい。
    「中途兵団の人」と覚えていただければ幸いです。
  2. 7 : : 2013/11/24(日) 19:11:11

    ―――――バグズ・ハザード エピソード・コニー&サシャ―――――




    ~訓練兵団施設・食堂~

    キース「本日、貴様らを集めたのは他でもない。実は、今年はハチが大量に発生している。
        営倉の裏手にも巨大な巣がかけられているのが発見されたため、近付かないように注意喚起を、と思ってな」

    キース「被害は主に山の周辺が多いが、街のほうでも、数件の被害情報が寄せられている。
        貴様らも、ハチの餌食にならぬよう、十分注意して行動するように」

    訓練兵一同「ハッ!!!」




    キース「営倉の裏手の巣について、駆除を業者に依頼したが、業務が立て込んでいて、作業は明日の昼過ぎになるそうだ。
        先ほども言ったが、決して近付かぬようにな。以上、解散!」







    ゾロゾロ……
  3. 8 : : 2013/11/24(日) 19:18:06

    サシャ「むふふふ…。コニー、聞きましたか…?」

    コニー「もちろんだ。これは、またとないチャンスだぜ…!」




    ユミル「何がまたとないチャンスなんだ?」

    クリスタ「いったい何を企んでるの?」

    サシャ「実はですねぇ…」




    コニー「おっと、そこまでだ。この事は、他言していいもんじゃないぜ!」

    サシャ「そうでした、危ない危ない…」

    ユミル「なんだよ、気になるな…」



    コニー「まぁ、おいおい教えてやるよ。それじゃ、俺はサシャと話があるから、さっさと行ってくれ」シッシッ

    ユミル「よく分からんが、勝手にしろ。行こうぜ、クリスタ」

    クリスタ「コニー、サシャ、あまり変なことは考えないでね。それじゃ…」







    スタスタ…
  4. 9 : : 2013/11/24(日) 19:25:42

    サシャ「…では改めて。コニー、決行はいつにしましょうか…?」

    コニー「駆除業者が明日には来ちまうからな。かと言って、視界の悪い夜は危ない。
        やるなら、今日の夕方しかないぜ!!」

    サシャ「分かりました。装備は、何が必要ですかね」

    コニー「厚手の服と手袋、それと顔を覆うネットみたいなモンだな。あとは、瓶がほしい」

    サシャ「了解です!大きめの瓶なら任せてください!」




    コニー「じゃあ、夕方に営倉前に集合な」

    サシャ「楽しみですねぇ…」ムフフ…
  5. 11 : : 2013/11/24(日) 19:29:41

    ~夕方・営倉前~

    コニー「と、言うわけで」

    サシャ「やって参りました!」




    コニー「いやぁ、部屋の奴らを撒いて来るのに苦労したぜ。馬鹿のくせに、勘だけはいいからな、あいつら。
        怪しまれたけど、バレずに来れたぜ」

    サシャ「私はアニに気づかれちゃいましたよ。黙っててくれると約束してもらいましたけど」

    コニー「さすがだな、アニ」




    サシャ「この間まで、お菓子がたくさん入った大きな瓶をアニが持っていたんですよ。
        空っぽになっていたので、譲ってもらおうとしたら勘付かれました」

    コニー「…空っぽになっていた?お前が空っぽにしたんじゃなくて?」

    サシャ「いやぁ…。少々分けてもらいましたけど、決して私が空っぽにしたわけでは…」




    コニー「…まぁ、いいけどよ…」
  6. 14 : : 2013/11/24(日) 19:35:24

    サシャ「でも、まさか私達がハチミツ採集に来るなんて、他の人達は思ってもいないでしょうね。
        この間、アルミンが持っていたので、うらやましくて仕方なかったですよ」

    コニー「村にいたころはよくやったよな。ハチの巣から、ハチミツを集めるの。
        たまにクマと鉢合わせして死にかけたけど…」



    サシャ「服を着込めばミツバチの針は刺さりませんし、万が一刺されても大事にはなりませんからね。
        お肉をハチミツ漬けにして食べると、本当においしいんですよ!」

    コニー「もう、考えるだけでよだれが止まらないぜ!」

    サシャ「最初は2人占めしようかと思いましたが、サプライズで皆に分けてあげるのもいいですね。
        そうしたらアニには、いの一番に分けてあげましょう」



    コニー「そうと決まれば、さっそく採集に行こうぜ。確か、営倉の裏手って言ったよな?」

    サシャ「はい!装備も完璧ですし、ちゃちゃっとやりましょう!」
  7. 15 : : 2013/11/24(日) 19:40:14

    ~営倉・裏手~

    コニー「…なぁ、アレって…」

    サシャ「ええ。ハチの巣はハチの巣ですけど…」

    コニー「あれは…」







    巨大スズメバチの巣「」ズーン…







    サシャ「ミツバチの巣じゃなかったんですね…」

    コニー「よくよく考えたら、ミツバチの巣の駆除でわざわざ業者呼ばないし、あそこまで注意喚起もしないよな…」

    サシャ「完全にぬか喜びでしたね、私達…」




    コニー「どうする?ハチの子とか、喰えないこともないけど?」

    サシャ「こんな装備で飛び込んだら、自殺行為もいいとこですよ!」

    コニー「だよな…」
  8. 16 : : 2013/11/24(日) 19:44:44

    ブブブブブ…

    コニ&サシャ「!?」






    スズメバチ「」ブーン…






    サシャ「うわっ!コニー、頭の上に!!」

    コニー「この野郎!!」バシッ!




    スズメバチ「」チーン…







    コニー「危なかったぜ…」

    サシャ「こんな大きなスズメバチ、刺されたら一大事ですよ!」
  9. 17 : : 2013/11/24(日) 19:51:10

    コニー「早く離れるぞ!ここは壁外並みに危険だ!!」

    サシャ「はい、急いで…」







    ブブブブブブブブブブ……

    コニ&サシャ「!!!!!」







    スズメバチの大群「」ブブブブブブブブブブ…







    コニー「か!!!囲まれたあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

    サシャ「このままじゃ、マズいですよ!!」
  10. 18 : : 2013/11/24(日) 19:55:57

    カチカチカチカチカチ……

    コニー「この音は!!!」







    サシャ「いやあぁぁぁぁぁぁっ!!来ないでえぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」ブンブンッ!!

    コニー「馬鹿!!この音は、ハチが出す警告音だ!!この音がするときに、激しく振り払ったらダメだ!!!」







    スズメバチの大群「」ブチッ…








    ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ……








    コニ&サシャ「い……」













    コニ&サシャ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
  11. 20 : : 2013/11/24(日) 19:59:16

    ~訓練兵団施設・食堂~

    ユミル「いたか?」

    クリスタ「いないよ。コニーとサシャはどこに行ったんだろう…」

    ユミル「まったく…。コニーはいいが、サシャの奴、水汲みサボりやがって…。見つけたら、タダじゃおかねぇ!」






    ガチャ…

    クリ&ユミ「!?」






    コニー「…」トボトボ…

    サシャ「…」トボトボ…






    ユミル「お前ら!!どこ行ってたんだよ!?」

    クリスタ「ちょっと!どうしたの!?全身腫れてるじゃない!!」

    ユミル「まさかお前ら、ハチに…!?」





    コニ&サシャ「は……」




    クリ&ユミ「は……?」
















    コニ&サシャ「……ハチミツ一緒に食~べよ?」グスン…
  12. 23 : : 2013/11/24(日) 20:07:24

    ―――――バグズ・ハザード エピソード・ライナー&アルミン―――――




    ~風呂~

    ライナー「ふぅ、いい湯だったぜ。俺は先に上がるぞ」ザバッ!

    アルミン「じゃあ、僕も10数えたら上がるよ。い~ち、に~、さ~ん……」

    ジャン「ガキかよ!」

    マルコ「まぁまぁ。子供のころからの癖って、結構しみついてるからね。ここに来る前は、僕もよくやってたよ」



    ジャン「ケッ!!どうやらここは、ガキの巣窟らしいな!」

    ジャン(俺もやっていたとは言い出せないな…)







    アルミン「…きゅ~、じゅうっ!!よし、僕も上がるね!」ザバッ!
  13. 24 : : 2013/11/24(日) 20:14:20

    ~脱衣所~

    ライナー「…むんっ!」ムキッ!

    鏡「」





    ライナー「…はっ!」ムキッ!

    鏡「」





    ライナー「…ふっ!」ムキッ!

    アルミン「…」






    ライナー「あっ…」

    アルミン「ライナー、鏡の前で何やってるの…」

    ライナー「すまん、日ごろの訓練で、どれだけ体が鍛えられたのかを確認しようとな…」
  14. 25 : : 2013/11/24(日) 20:20:26

    アルミン「体が、ね……」






    ライナー「」ムキムキ

    アルミン「」ヘロッ…







    ライナー「…あっ…」

    アルミン「…いいんだよ、どうせ僕は…」




    ライナー「ま、まぁ、そのうちお前も立派な肉体になれるって!毎日厳しい訓練に耐えてるんだからよ!な?」

    アルミン「…そうだね、頑張るよ…」ハハハ…

    ライナー「その意気だ!よかったら、夜に自主訓練でもしたらどうだ?俺も付き合うぞ?」

    アルミン「ありがたいけど、全裸でそういうこと言われると卑猥な印象しかないから、早く服を着てもらえるかな…?」

    ライナー「あ、すまん。言っとくが、俺にそっちの気は無いからな!」




    アルミン「信じてるよ…」ハハハ…
  15. 26 : : 2013/11/24(日) 20:33:00

    ライナー(さて、俺のパンツは……これだな。そろそろ、もう一回り大きいサイズを用意しないと駄目だな…)スルッ




    ライナー(次はシャツ、と…)






    モゾ…

    ライナー「!?」




    ライナー(…なんだ、今、股間のあたりで、何かがうごめいたような…!?)






    アルミン「どうしたの、ライナー?突然硬直して…?」






    ライナー「」ヌギッ…

    アルミン「うわっ!ちょっと、なんでまた脱いでるの!?」
  16. 28 : : 2013/11/24(日) 20:39:23

    ライナー「いや、股間のあたりで何かがうごめいたんだ…」

    アルミン「うごめいたって、自分の息子じゃないの!?わざわざ見せつけなくていいよ!!」

    ライナー「いや、そうじゃなくてな、ほんとに何かが…」




    ライナー「!?」




    アルミン(パンツの中をのぞいたと思ったら、なんか衝撃的な顔になった…)






    ライナー「…なんてことだ…」

    アルミン「どうしたの?」






    ライナー「パンツの中に、いた…」

    アルミン「…何が?」











    ライナー「カメムシ…」

    アルミン「!?」
  17. 30 : : 2013/11/24(日) 20:43:27

    ライナー「」バサッ!




    ボトッ!




    カメムシ「」テクテク…







    アルミン「…最悪だね…。干しているときに、紛れ込んだんだね…」

    ライナー「いつもは注意してるんだが、今日はうっかりしていたな…」

    アルミン「それより、大丈夫なの…?」

    ライナー「何がだ?」






    アルミン「…匂い…」

    ライナー「!!」
  18. 31 : : 2013/11/24(日) 20:46:08

    アルミン「気のせいかもしれないんだけど、この部屋、うっすらと匂うんだよね…」

    ライナー「…まさか、そんなはずは…」グググ…

    アルミン「…」






    ライナー「…ふんっ!」グググ…

    アルミン「どうしたの?」






    ライナー「ダメだ、体が曲がらん。自分では匂いを嗅げん、アルミン、ちょっと嗅いでくれないか?」

    アルミン「えぇっ!?嫌だよ!!なにが楽しくて、男の股間を嗅がなきゃいけないんだ!!」

    ライナー「そう言うな。俺だって嫌だが、かといって、匂いを気にしたまま放置するわけにはいかん。
         どうせここには俺達しかいない。一つ、頼まれてくれないか?」

    アルミン「えぇ…」
  19. 32 : : 2013/11/24(日) 20:51:20

    ライナー「俺とお前は同室だ。夜中、俺からカメムシの匂いが漂って来たら嫌だろう?」

    アルミン「分かったよ…」

    ライナー「頼む」ズイッ




    アルミン「…」ソロリ…




    アルミン「」クンクン…






    ライナー「どうだ?」

    アルミン「微かに匂いがするような、しないような…」

    ライナー「ちゃんと嗅いでくれ。はっきりさせてくれないと困る」ズイッ

    アルミン「うわっ!ちょっと、動かないで!ちゃんと確かめるから!」




    アルミン(屈辱だ。屈強な男の股間に顔を近づけて匂いを嗅がされるなんて…!
         こんなところ、誰かに見られでもしたら…!!)












    ガラッ!

    ライ&アル「!?」
  20. 33 : : 2013/11/24(日) 20:55:29

    ジャン「いやぁ、のぼせちまうところだったぜ」

    マルコ「ジャン、ほどほどにね。アルミンを見習って、ジャンも数を数えて…」






    ライナー「…」

    アルミン「…」

    ジャン&マル「…えっ…!?」







    ライナー「いや、違うんだ、これはな!」アセアセ

    アルミン「そ!そうだよ!!これは、えっと、その…」アセアセ
  21. 34 : : 2013/11/24(日) 20:59:25

    ジャン「…マルコ…」

    マルコ「…どうやら僕らは疲れてるみたいだ。もう一風呂、浴びてこようか…」






    ガラガラガラ…






    ピシャッ…






    ライ&アル「…」















    ライ&アル「…オワタ\(^O^)/」
  22. 38 : : 2013/11/24(日) 21:08:53

    ―――――バグズ・ハザード エピソード・クリスタ&ユミル―――――




    ~女子寮~

    ガチャン…





    クリスタ「はぁぁ…。今日も訓練疲れたね…」

    ユミル「まったくだ。あの鬼教官、覚えてやがれ…!」

    クリスタ「お風呂まで時間あるし、少し寝ようかな…」

    ユミル「やめとけ、絶対起きれないから。それよりも、小腹が空かないか?」

    クリスタ「え?私は特に…」



    ユミル「私は空いたな。どこかに、お菓子でもあればいいんだがな…」チラッ…

    アニ「…」
  23. 39 : : 2013/11/24(日) 21:13:28

    ユミル「お菓子の詰め合わせが入った瓶でもあればいいんだがな…」チラッ…

    アニ「…」




    ユミル「おい、無視すんなよ!」

    アニ「…何?」




    ユミル「お前の、そのお菓子瓶の中身を分けてくれって言ってんだよ。お前の大親友が腹空かして死にそうなんだぜ?」

    アニ「それなら問題ないね。おとなしく死んでいいよ、大親友さん」

    ユミル「このアマ…!」イラッ…





    クリスタ「ちょっと二人とも、喧嘩しないでよ!!」
  24. 41 : : 2013/11/24(日) 21:21:27

    アニ「うるさいねぇ、ほんとに。ほら、あげるからおとなしくしな」⊃瓶

    ユミル「…チッ!仕方ねぇな…」⊃瓶




    クリスタ「すごい、こんな大きな瓶にお菓子が…。どこで買ったの?」

    アニ「ミカサにもらったんだよ。好きなの持ってっていいから、静かにしてくれるかい?」

    クリスタ「ミカサが?珍しいね。
         とにかく、ありがとう。じゃあ、私はコレっ!」⊃菓子

    ユミル「ほんじゃ、私はこれをもらうぜ?」⊃菓子

    アニ「どうせ取っといても、サシャが食べつくしちゃうからね。一人じゃこんなに食べきれないし…」




    ユミル「うめぇな…」ボリボリ…

    クリスタ「ほんと!疲れが吹き飛んじゃう!」コリコリ…




    アニ「ちょっと、こぼさないでよ?後で虫が寄ってきたら、あんたら死刑だから…」

    ユミル「へいへい、気ィつけますよ」ボリボリ…
  25. 42 : : 2013/11/24(日) 21:26:21

    クリスタ「…ん?」

    ユミル「どうした?」





    クリスタ「アニのベッドの横の壁、なんか小さな穴が開いてない?」

    ユミル「ん?」ジー…





    クリスタ「ほら、枕の横あたりに…」

    ユミル「…ほんとだな。いつも一人でやることがないから、暇つぶしに空けたんじゃねぇの?」

    アニ「いくら何でもそんなことしないよ。気が付いたら空いてたんだ。まぁ、別に何の問題もないけど」
  26. 44 : : 2013/11/24(日) 21:29:59

    クリスタ「ふーん。不思議なこともあるんだね」

    ユミル「まぁ、そのくらい小さけりゃ、確かに支障はねぇな」



    アニ「そういうこと。分かったら、さっさと行ってくれない?」

    ユミル「へいへい、失礼しやした。クリスタ、ここにいるとアニ姫様の気分を害しちまうようだ。
        外の空気でも吸って来ようぜ?」

    クリスタ「そうだね。それじゃまたね、アニ」





    ガチャン…





    アニ(やっと行ったか。まったく、騒がしい奴ら…)




    アニ(…そうだ、ミカサに呼ばれてたんだった。私も行かないとね…)






    ガチャン…
  27. 45 : : 2013/11/24(日) 21:33:41

    ~1時間後・女子寮外~

    ベルトルト「♪」





    ユミル「おい!」

    ベルトルト「!?」ビクッ!






    ユミル「ベルトルさん、そんなとこにしゃがみ込んで何してんだ?ベル野グソに改名するつもりか?」

    クリスタ「ちょっとユミル!」




    ベルトルト「いや、僕は、その…」アセアセ

    ユミル「ってか、ここは私達の部屋の前じゃねぇか!!あんた、いったい何を…!?」
  28. 49 : : 2013/11/24(日) 21:38:52

    ベルトルト「違うんだ!!これを見て…」

    クリスタ「何を見るの…?」

    ユミル「…何だこりゃ?」







    アリの行列「」ゾロゾロゾロ…







    クリスタ「アリさん…?」

    ユミル「壁伝いに歩いてやがるな」

    ベルトルト「うん。どうやら、壁に穴をあけて巣を作ったみたいなんだ。もともと、老朽化していたみたいだからね」

    ユミル「そんなもんわざわざ観察してたのかよ!暇だなぁ、あんたも」
  29. 50 : : 2013/11/24(日) 21:42:39

    ベルトルト「観察の意味もあったんだけど、大丈夫かなと思って」

    ユミル「何が?」




    ベルトルト「いや、壁に穴をあけてるってことは、当然壁の中に巣があるってことでしょ?
          そうなると、内壁にも穴をあけて行動範囲を広げてるかもしれないからさ…」

    ユミル「…あれ…」




    ベルトルト「女子寮の中には入れないから、外に回ってアニに聞いてみようと思ったんだけど、いないみたいでさ。
          仕方ないから、観察しながら待ってたんだ」

    クリスタ「…もしかして…」




    ベルトルト「どうしたの?」

    ユミル「…クリスタ、今の話で、ちょっと思い出したことがあるんだが…」

    クリスタ「私も。しかも、もっと恐ろしいことを思い出した…」

    ベルトルト「え?」








    クリ&ユミ「」ダッ!!!







    ベルトルト「行っちゃった…。どうしたんだろう?」
  30. 54 : : 2013/11/24(日) 21:46:12

    ~女子寮~



    バタンッ!!






    ユミル「はぁ、はぁ…」

    クリスタ「…嘘でしょ…」






    アリの行列「」ゾロゾロゾロ…






    クリスタ(…何という事でしょう。アニのベッドの横の穴から、アリが群れをなして歩いているではありませんか!)

    ユミル(しかも、アニのベッドを横断し、その下に落ちている、私達がさっきこぼしたお菓子の欠片を持って、
        一生懸命往復しているではありませんか!!)







    クリスタ「…恐れていた事態が、現実に…!」

    ユミル「…殺される!間違いなく!!」
  31. 57 : : 2013/11/24(日) 21:50:04

    クリスタ「どうしようユミルっ!!!」

    ユミル「落ち着けクリスタ!!まずは、こぼれたお菓子を掃除だ!!
        あとは穴をふさいで、アリどもを地道に駆逐していくしかないっ!!」




    クリスタ「でも、アニが帰って来ちゃったらどうしようっ!!」

    ユミル「どうするも何も、これしか方法がないっ!!とにかく、急いで証拠をなくさないと!!」











    アニ「…何の証拠をなくすって…?」スッ…





    クリ&ユミ「…あっ…」ゾクッ…!!
  32. 61 : : 2013/11/24(日) 21:53:04

    アニ「…私のベッド…」

    ユミル「あっ!アニさんっ!!これにはですね、非常に深いわけがございまして…」アセアセ






    アニ「私が最初に言ったこと、覚えているかい…?」

    クリスタ「覚えてますとも!『後で虫が寄ってきたら、あんたら死刑だから』でしたよね!?
         この通り、一字一句違い無く覚えておりますとも!」アセアセ






    アニ「話が早くて助かるね…」スッ…

    クリ&ユミ「ひっ!!」ビクッ!!







    アニ「最後に言うことはあるかい…?」ゴゴゴゴゴ…





    クリ&ユミ「ひ……」ガタガタ…














    クリ&ユミ「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!」
  33. 69 : : 2013/11/25(月) 19:08:31

    ―――――バグズ・ハザード エピソード・ジャン&マルコ―――――




    ~男子寮・夜~

    エレン「zzz…」

    マルコ「zzz…」

    ジャン「zzz…」






    プ~~~~~~~ン…

    ジャン「」ピクッ…







    プ~~~~~~~ン…




    ジャン「」バシッ!




    ピタッ…
  34. 70 : : 2013/11/25(月) 19:13:44

    ジャン「zzz…」







    プ~~~~~~~ン…




    ジャン「」イライラ…







    プ~~~~~~~ン…



    ジャン「」バシッ!




















    プ~~~~~~~ン…







    ジャン「だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁもおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」ガバッ!!

    マルコ「うわっ!?」ガバッ!

    エレン「なんだ!?」ガバッ!
  35. 71 : : 2013/11/25(月) 19:20:52

    ジャン「蚊のクソ野郎があぁぁぁっ!!!人の安眠を妨げやがって!!!!」

    マルコ「なんだ、蚊か…」

    エレン「脅かすなよ…。何事かと思ったぜ…」



    ジャン「一大事だろうがっ!!人の耳元でプンプンうるせぇんだよっ!!」

    マルコ「仕方ないだろ、時期が時期だし。だから、窓は早めに閉めようって言ったじゃないか」



    ジャン「クソッ!奴を駆除するまで、今夜は眠れねぇぜ…」

    エレン「勝手にやってろよ。明日も早いんだ、俺は寝るぜ…」

    ジャン「てめぇ、少しは協力しやがれ!」
  36. 72 : : 2013/11/25(月) 19:26:01

    マルコ「まぁまぁ、落ち着いて」

    ジャン「落ち着いてられるか!風呂場ではライナーとアルミンの怪しい現場も見ちまったし、
        どれだけ苦しめられればいいんだよ、俺は!!」

    マルコ「別に、あれは誤解だったじゃないか…」



    エレン「そんな神経質になることじゃねぇだろ、蚊ごときで。血が吸いたきゃ、勝手に吸えばいい」

    ジャン「血を吸うだけに飽き足らず、安眠妨害まで働きやがるんだ!!これが黙っていられるかっ!!」







    エレン「zzz…」

    ジャン「寝るんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」







    マルコ(…一番の安眠妨害は君だよ、ジャン…)
  37. 73 : : 2013/11/25(月) 19:33:53

    ~翌朝~

    ジャン「」ゲッソリ…






    マルコ「結局、昨日の夜は?」

    ジャン「あぁ…。あの後、1時間くらいかけてようやく退治できたんだが…」

    マルコ「できたんだが…?」






    ジャン「…右腕をやられてた」

    マルコ「…災難だったね…」

    ジャン「睡眠不足な挙句、しっかり吸血されちまった。もう、今日の訓練休もうかな…」






    マルコ(哀れなジャン…)
  38. 74 : : 2013/11/25(月) 19:40:31

    ~食堂~

    エレン「…ってことがあってよ」

    ミカサ「昨日の夜中、騒いでいたのはジャンだったの?」

    エレン「聞こえたのか?」

    ミカサ「微かだけど、叫び声が。寝ぼけた犬が騒いでいたのかと思ったけど」




    エレン「噂をすれば、寝ぼけた犬が来たぜ?」

    ミカサ「?」







    ジャン「」ゲッソリ…

    マルコ「やあ、エレン、昨日は眠れたかい?」




    エレン「ばっちりだぜ。ジャンは…」

    ミカサ「顔に出ている。睡眠不足だと一目でわかる」




    ジャン「マルコ、後で街に蚊取り線香買いに行こうぜ…。毎日こんな調子じゃ、身が持たねぇ…」

    マルコ「ああ、そうだね…」
  39. 75 : : 2013/11/25(月) 19:45:59

    プ~~~~~~~ン…




    ジャン「!?」








    プ~~~~~~~ン…




    ジャン(この音は、奴か!?)






    ジャン「」キョロキョロ…

    マルコ「ジャン?どうしたの…?」




    ジャン(どこだ!?どこにいる!?)







    プ~~~~~~~ン…




    ジャン「!!」



    ジャン(いた!ミカサの顔のまわりを飛んでやがる!!ミカサは、まだ気づいてねぇ!)
  40. 76 : : 2013/11/25(月) 19:51:11

    プ~~~~~~~ン…






    ピタッ…






    ジャン(あいつ!!ミカサの頬に止まりやがった!!畜生、うらやましいっ!!)

    ジャン(…じゃなかった、早く退治しねぇと、ミカサの柔肌が!!)




    ジャン「」ソローリ…





    エレン「どうした、ジャン?」

    マルコ「ミカサに近付いて…?なんか手つきが怪しいよ?」

    ミカサ「ジャン、いったい何を…?」
  41. 77 : : 2013/11/25(月) 19:58:36

    ジャン「…」ソローリ…




    ミカサ「?」






    ジャン「もらったあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」バッ!



    パチーーーンッ!!!!!!



    ミカサ「!?」

    エレン「ジャン!?」

    マルコ(ジャンがミカサをひっぱたいた…!?)
  42. 79 : : 2013/11/25(月) 20:09:09

    ジャン「はっはっはっ!!どんなもんだ!?」

    エレン「お!おい、ジャン!!お前、早く逃げろ…」

    マルコ「君はどうして、そんな暴挙に走ってしまうんだ!?」

    ジャン「あ?何言ってんだ?俺はたった今、有害な害虫を駆除したところだぜ?」ハハハ…








    ミカサ「…なるほど。あなたにとって私は、有害な害虫だったという事…?」ゴゴゴゴゴ…

    ジャン「は…?」








    ミカサ「よく分かった。そしてあなたも分かってくれるだろう。この報復に、正当性があるという事を…」ゴゴゴゴゴ…

    ジャン「あっ!ちっ!!違うんだ!!お前の顔に、蚊が止まっててな!!ほら、見ろ」⊃蚊







    ミカサ「本当だ。そしてジャン、あなたの体にも蚊が止まっている。100匹ほど…」ゴゴゴゴゴ…

    ジャン「ひいっ!!!」ゾクッ…





    ミカサ「…逃がさない…」ゴゴゴゴゴ…
  43. 80 : : 2013/11/25(月) 20:16:32

    ジャン「あぁぁぁぁぁっ!!ミカサ、やめてっ!!!」バッ!

    マルコ「ちょっとジャン!!僕を盾にしないでっ!!!」







    ミカサ「面倒。マルコには悪いけど、二人まとめて逝ってもらう…」ゴゴゴゴゴ…

    マルコ「え゛!?」

    ジャン「あ…あぁ……」ガタガタ…







    ミカサ「…さようなら…」ユラァ…






    ジャン&マル「あ…」













    ジャン&マル「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
  44. 82 : : 2013/11/25(月) 20:24:54

    ―――――バグズ・ハザード エピソード・ベルトルト&アニ―――――




    ~食堂~

    ベルトルト「」ジー…





    コニー「お前、そんなところで何してんだ?テーブルの下に何かあるのか?」

    ベルトルト「やぁコニー。これを見ていたんだ…」

    コニー「これ…?」





    クモの巣「」ハロー





    コニー「うわっ、なんでこんなところに!?誰も掃除してないのか!?」

    ベルトルト「アシダカグモと言ってね、この子が一匹いれば、Gをはじめとする害虫達を駆除してくれるんだ」
  45. 83 : : 2013/11/25(月) 20:32:16

    コニー「そ…そうなのか…。とりあえず、皆が使うテーブルの下にいつまでも残しておくわけにはいかないだろ?
        どこか、違うところに移動させた方がいいんじゃないのか?」

    ベルトルト「そうだねぇ。考えておくよ。ベル吉の新居をね」

    コニー「ベル吉?」




    ベルトルト「この子の名前さ。虫の観察は、名前と愛着を持って行うべし!」

    コニー「そ、そうか…」






    コニー(ベルトルトがマジキチ…。つまりベルキチか…)
  46. 84 : : 2013/11/25(月) 20:36:37

    ~同日午後・食堂~

    サシャ「」キョロキョロ…





    ガチャ…





    アニ「」スタスタ…

    サシャ「あ!アニ!」



    アニ「なんだい?お菓子ならもうあげないよ?」

    サシャ「いえ、そうじゃなくて。この辺で、私のヘアゴム見ませんでしたか?落としてしまったみたいで…」

    アニ「見てないね。大事なものなのかい?」

    サシャ「いえ、そう言うわけでもないんですけど、最後の一個だったので、ないとちょっと不便で…」



    アニ「そういうのは、なくなる前にちゃんと準備しておくもんだよ」

    サシャ「そうですよね…」シュン…
  47. 85 : : 2013/11/25(月) 20:43:46

    アニ「…」




    サシャ「…」ショボン…







    アニ(…はぁ…)




    アニ「いいよ、暇だし、探すの手伝うから。元気だしな」

    サシャ「いいんですか!?あれ、おかしいな?アニが神様に見えますよ…?」

    アニ「そういうのいいから。馬鹿言ってると手伝わないよ?」

    サシャ「すいません!よろしくお願いしますっ!」

    アニ「はいよ」スタスタ…
  48. 86 : : 2013/11/25(月) 20:48:08

    アニ(さて、まずはこのテーブルの下から見てみるか…)




    アニ「」シャガミッ



    アニ(…ん?)





    ヘアゴム「」ハロー





    アニ(普通に落ちてるじゃないか。あの子は一体どこを見てたんだい?)

    アニ(さっさと拾って、部屋に戻ろう…)ググッ…








    パサッ…

    アニ(!?)









    ドゴッ!!!バキバキッ!!!バターンッ!!!!!

    サシャ「!?」
  49. 87 : : 2013/11/25(月) 20:53:15

    ベルトルト「何の音!?」ガチャッ!

    コニー「スゲー音がしたぞ!!」





    アニ「」





    ベルトルト「アニが倒れてる…?」

    サシャ「なんかいきなりテーブルを蹴り壊したと思ったら、気絶しました…」




    コニー「アニの頭に何かついてる…?」

    サシャ「これは…クモの巣!?」

    ベルトルト「べっ!!!ベル吉のスウィートホームがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」




    コニー「アニはきっと、クモの巣に引っかかったショックで倒れたんだな」

    サシャ「わざわざ巣が張ってあるテーブルを破壊して気絶するとは…。後で怒られませんかね?」

    コニー「とにかく、アニを医務室に運ぼうぜ。ベルトルト、手伝え」







    ベルトルト「」キョロキョロ…

    コニー「どうした?」






    ベルトルト(ベル吉がいない…)ホロリ…
  50. 88 : : 2013/11/25(月) 21:01:13

    ~医務室~

    アニ「」パチ

    サシャ「目が覚めましたか?」




    アニ「私は…?」

    コニー「えっと…。今は聞かないほうがいいと思うぞ…?」

    アニ「そう…」





    ベルトルト「」グスン…





    アニ「ベルトルト、あんたなんで泣いて…」







    モゾッ…

    アニ「!?」バッ!!
  51. 89 : : 2013/11/25(月) 21:06:16

    サシャ「アニ!?突然ジャケットを脱いで、どうしたんですか!?」






    アニ「」ブルブル…

    コニー「アニ…?」







    グググ…!!ビリィィィィィィッ!!!!




    アニ「」バタッ…






    コニー「今度は何だ!?ジャケットを引き裂いて気絶したぞ!?」







    ポトッ…
  52. 90 : : 2013/11/25(月) 21:07:49

    サシャ「ジャケットから何かが落ちて…」





    ベル吉「」チーン…

    ベルトルト「!!!!!!!!」




    コニー「クモの死骸か。さっき引っかかった時に、紛れ込んだんだな。
        これを見て、アニは気絶したんだな…」

    サシャ「ご愁傷様です…」







    ベルトルト「…さらば、僕のベル吉…」グスン…
  53. 91 : : 2013/11/25(月) 21:12:16

    ―――――バグズ・ハザード エピソード・エレン&ミカサ―――――




    ~早朝・訓練兵団施設近くの森~

    ミカサ「エレン、こんなに朝早くから、どうしてこんな場所に?」

    エレン「まぁまぁ。黙ってついてきてくれよ」

    ミカサ「この時間帯は、とても寒い。大した用でないのなら、早く帰りたいのだけど…」

    エレン「そう連れないこと言うなって。すぐそこだからよ」

    ミカサ「…」
  54. 92 : : 2013/11/25(月) 21:19:29

    エレン「確かこの辺に…」






    アルミン「おーい、エレン!こっちだよ!!」

    エレン「アルミンっ!」

    ミカサ「アルミンも一緒なの?」

    エレン「ああ。ちょっとした仕掛けを手伝ってもらったんだ」

    ミカサ「仕掛け?」




    ライナー「よう。俺もいるぜ?」

    エレン「ライナー!お前も来たのか?」

    ライナー「アルミンに誘われてな。ベルトルトも誘ったんだが、眠いからと断られた」

    アルミン「さすがに夜中にひとりで抜け出すのは怖かったからね。ライナーについてきてもらったんだ」
  55. 93 : : 2013/11/25(月) 21:25:10

    ミカサ「夜中に抜け出す?一体、何をしていたの…?」

    アルミン「これさ」⊃瓶





    ミカサ「…いったい、何の瓶?」

    アルミン「ハチミツだよ。と、言っても、食用じゃないけどね」

    エレン「昆虫達が大好きな、樹液に近いタイプだな。こいつを夜中のうちに樹に塗っておくと…」







    ライナー「エレンっ!来て見ろ!大物がいるぞ!!」

    エレン「何っ!?今行くぞ!!」ダッ!

    ミカサ「あっ…!待って…」



    アルミン「ミカサも早く!」ダッ!
  56. 94 : : 2013/11/25(月) 21:31:56

    エレン「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!こいつはっ!!!」





    オオクワガタ「」シャコシャコ





    ライナー「…素晴らしい!黒い光沢を放つボディ、他を寄せ付けない強靭なハサミ、完璧だ!!」

    エレン「こいつで決まりだな!アルミン、虫籠をくれ!」

    アルミン「はい、エレン」⊃虫籠




    エレン「これで、アレがもらえるな!!」

    アルミン「よかったね、エレン!」
  57. 95 : : 2013/11/25(月) 21:39:52

    ライナー「それじゃ、俺はここまでだな。いいものを見せてもらった」

    アルミン「ありがとうね、ライナー。また機会があれば、お願いするよ」

    ライナー「おう。それじゃあな」スタスタ






    ミカサ「…はぁ…」

    ミカサ(こんなもののために、朝早くから叩き起こされたのか…)






    エレン「ミカサ!」

    ミカサ「!?」




    エレン「今日の日中、空いてるか?街に一緒に行きたいんだが」

    ミカサ「街に?構わないけど…」

    アルミン「よかったね、エレン!」

    エレン「ああ!苦労した甲斐があったぜ!!」






    ミカサ「…?」
  58. 97 : : 2013/11/25(月) 21:44:32

    ~同日昼・トロスト区~

    エレン「この店だ」

    ミカサ「ここ?」




    店主「お?どうした少年よ?ついに奴を持ってきたのか!?」

    エレン「ああ!見てくれ、こいつを!!」⊃虫籠



    店主「おぉっ!!こいつはすごい、息子もきっと大喜びだ!!」

    エレン「だろ?今朝、早起きして捕まえたんだ!報酬は弾んでくれよ?」

    店主「分かってるって。ちょっと待ってろ…」スタスタ…
  59. 98 : : 2013/11/25(月) 21:49:58

    ミカサ「エレン、これは…?」

    エレン「ああ。この店の店主の息子さんが、カブトやクワガタが大好きなんだ。だけど今年は体調を崩して、
        採集に出かけられないんだとよ」

    エレン「だから、代わりに大物を捕まえてきてほしいって言うのを頼まれたんだ。
        俺もカブトやクワガタは大好きだから、息子さんの気持ちがわかるんだよ!」

    ミカサ「エレン、あなたは相変わらず…」




    ミカサ(とても優しい…)






    エレン「俺だってあいつを手放すのは惜しいけどさ。息子さんのことを聞いたら黙っていられないだろ?
        そこで、アルミンにも協力してもらって、今朝に至るって言うわけだ」

    ミカサ「そういうことだったの。でもエレン、目的はそれだけじゃないでしょ?」

    エレン「あっ…。バレた?」



    ミカサ「報酬がどうとか。なにか、いいものが代わりにもらえるんでしょ?」
  60. 99 : : 2013/11/25(月) 21:53:36

    エレン「ああ、実はな…」





    店主「ほらよ、少年。約束の品だ」⊃瓶

    エレン「おお!ありがとう、おっちゃん!!」

    ミカサ「…これはっ!」




    店主「内地でしか手に入らない、お菓子の詰め合わせ瓶だ!2つしかないから、2人で仲良く食べるんだぞ?」

    ミカサ「お菓子…」

    エレン「ほらよ、ミカサ」⊃瓶
  61. 100 : : 2013/11/25(月) 21:57:33

    ミカサ「わざわざ私を呼んだのは…」

    エレン「お前にはいつも世話駆けてるからな。まぁ、お礼っつーか、なんつーか…」



    ミカサ「…ありがとうっ!」

    エレン「…おう!」




    店主「そんじゃ、機会があればまた頼むぜ、少年よ」

    エレン「おう、ありがとな!それじゃ」

    ミカサ「ありがとうございました」
  62. 101 : : 2013/11/25(月) 21:59:57

    ~食堂~

    ミカサ「エレン、今日は本当にありがとう」

    エレン「おう。俺のほうこそ。朝早く起こしちまって、悪かったな」

    ミカサ「構わない。疲れもすべて吹き飛んでしまった」

    エレン「ならいいや」
  63. 102 : : 2013/11/25(月) 22:02:09

    エレン「それと、さ…」

    ミカサ「?」




    エレン「こっちの瓶なんだけど、アニに渡しといてくれないか?」

    ミカサ「アニに?どうして?」



    エレン「この間、怪我して寝込んだ時に、いろいろ当番とか替わってもらってたみたいなんだよ。
        そのお礼と、お詫びも兼ねて、な…」

    ミカサ「そういうこと。分かった、渡しておこう」

    ミカサ(エレンから、というのは内緒にしておこう…)








    ライナー「…なるほど、こういう事だったんだな」[壁]∀・)チラッ

    アルミン「そういうこと。ライナーにも、後で何かしらのお礼をさせてもらうよ」[壁]∀・)チラッ

    ライナー「気にするな。俺は先日の風呂場の一件、あの疑惑が晴れただけで満足だ」

    アルミン「あれはライナーが悪いんでしょ…」








  64. 104 : : 2013/11/25(月) 22:03:52
    …わらない。


    明日ももうちょい続く。
  65. 107 : : 2013/11/26(火) 19:06:25

    ―――――バグズ・ハザード エピソード・104期―――――




    ~食堂~

    ミカサ「アルミンもあの時はありがとう。とてもおいしいお菓子だった」

    アルミン「ううん、いいよ。ほとんどエレンの発案だったしね」

    エレン「でも、そのお菓子の空き瓶でハチミツ採集とか、馬鹿なこと考える奴もいたもんだぜ」ハッハッハ…

    アルミン「普通は死んでるよね、アレ…」

    ミカサ「山育ちは免疫が異常に強いのかもしれない。加えて、馬鹿なのも幸いしたのかも…」

    アルミン(すごく辛辣…)














    ???「あのっ!君達!!」

    3人「?」
  66. 108 : : 2013/11/26(火) 19:12:09

    ???「ちょっと、お願いがあるんだけど、いいかな?」

    アルミン「君たちは?」




    ???「僕はゴキオ・G・ブリスキー。こっちは双子の妹のゴキエ・G・ブリスキー」

    ゴキエ「よろしく…」





    エレン(こんな奴らいたかな…?)

    ミカサ(名前からして、嫌な予感しかしない…)





    アルミン「それで、いったいどうしたんだい?」

    ゴキオ「実は僕たち、趣味で『G』の生態を研究していたんだけど、ちょっと目を離した隙に
        研究対象のGが脱走してしまったんだ」

    3人「!!!!!」
  67. 109 : : 2013/11/26(火) 19:16:29

    ゴキエ「二人で何とかできれば一番いいのだけど、モタモタしていたらそのうち大量に繁殖してしまう。
        彼らの繁殖力をなめてはいけない」

    3人「!?」ゾワッ…




    ゴキオ「そう言うわけで、逃げたG達を探すのを手伝ってほしいんだけど…」

    アルミン「えぇ…」

    エレン「探すって、まさか探して捕まえるのか…?」

    ゴキオ「いや、かわいそうだけど、今回は駆除しないとね。繁殖力も考えると、捕まえる余裕はないだろうから…」

    ミカサ「…はぁ…」





    エレン「…とりあえず、人手がいるってことだな。ミカサ、アルミン、皆も呼んで来ようぜ」

    アルミン「えっ?でも…」



    エレン「こんなの俺達だけでやるなんて不公平だ。こうなったら、全員道連れにしてやる」ヒソヒソ…

    アルミン「エレン、君は…」ヒソヒソ…
  68. 110 : : 2013/11/26(火) 19:22:25

    ~と、いうわけで~

    アルミン「皆にも集まってもらったわけだけど…」





    ライナー「まったく、エラいもんを解き放ってくれたな」

    ジャン「今こうしている間にも、やつらがどこかでうごめいてるってことか…」

    サシャ「さすがにGは食べられませんからねぇ…」

    コニー「仮に喰えたとしても、絶対喰わねぇぞ、俺は…」

    ベルトルト「ベル吉が生きていれば、万事解決だったんだけどなぁ…」チラッ…

    アニ「…私が悪いってのかい?」

    マルコ「まぁまぁ。要は増殖する前に駆除すればいいんでしょ?」

    ユミル「それなら、さっさと探そうぜ?」

    クリスタ「何匹ぐらい逃げたの…?」




    ゴキオ「ずばり30匹。男子寮、女子寮で15匹ずつ。僕らの持っていた飼育ケースから逃げ出してしまった」
  69. 111 : : 2013/11/26(火) 19:27:09

    ゴキエ「皆さんにはこれを貸そう」スチャ

    エレン「なんだコレ…?」




    ゴキエ「Gレーダー。これを使うと、私達が飼育していたGの居場所を感知できる。
        彼らには、特殊な餌を与えて、レーダーに反応するようにしてあるの」

    ミカサ「それだけの技術力があるなら、まずは逃がさないように善処してほしかった…」

    ライナー「まぁ、言ってても始まらん。男子寮と女子寮、それぞれに分かれて駆除しよう。
         レーダーはどうやって使うんだ?」

    ゴキオ「あぁ、このスイッチを押すと…」ピッ







    ゴキオ「ん…?」

    ジャン「どうした?」







    ゴキオ「…男子寮、女子寮それぞれ10匹に加え、どうやら、すでに寮から逃げ出した奴がいるみたいだ。
        食堂裏の倉庫にも、10匹の反応が…」

    エレン「なんだと!?」
  70. 113 : : 2013/11/26(火) 19:32:30

    コニー「おいおい、早いとこやっつけねぇと、そこらじゅうに移動しちまうぞ!」

    ユミル「3か所か。私らは4人ずつに分けて、あんたら二人はどうするんだ?」

    ゴキエ「私達は、Gが他所へ行かないように、吸餌を周辺に撒く。そうすれば、寮や倉庫から移動しないと思うから」

    ゴキオ「終わったら、僕達も手伝うよ。とりかえず、それまではみんなでお願いね?」

    サシャ「報酬は弾んでくださいよ。半端なモノじゃ納得しませんからね」

    ゴキオ「任せといて」







    ライナー「じゃあ、さっそく取り掛かるぞ。4人ずつの班に分け、それぞれレーダーを一つずつ持て」

    一同「おう!!」
  71. 114 : : 2013/11/26(火) 19:36:07

    ~倉庫~

    コニー「と、言うわけで」

    サシャ「やって参りましたPart2!」




    ジャン「いかにも奴らが潜んでそうだな…」

    マルコ「レーダーもしっかり反応してる。間違いなくいるね」ピピッ

    サシャ「ちゃちゃっとやっつけて、おいしい報酬にあずかりましょう!」

    コニー「ちょっと待て、報酬って食い物に決まったんだっけか…?」
  72. 115 : : 2013/11/26(火) 19:41:07

    ~女子寮~

    クリスタ「レーダーだと、1階に10匹潜んでるみたい」ピピッ

    ユミル「部屋に侵入してるやつもいるみたいだな」

    アニ「私らの部屋じゃなきゃどこだっていいよ。行くよ」

    アルミン「ちょっと待って」

    アニ「何?」






    アルミン「女子寮で、この面子で、僕がいるのはおかしいでしょ!?」

    クリスタ「そう?」キョトン

    ユミル「ああ、違和感なかったから気付かなかったわ。まぁ、別にお前ならいいよ」

    アルミン「僕が良くないよ!!第一、ミカサはどこに行ったんだよ!?」




    クリスタ「ミカサなら…」
  73. 116 : : 2013/11/26(火) 19:46:15

    ~男子寮~

    エレン「…」

    ライナー「…」

    ベルトルト「…」







    ミカサ「」ドーンッ







    エレン「なんでお前がナチュラルにここに混ざってるんだよ…」

    ミカサ「大丈夫。代わりにアルミンを向こうに置いてきた」

    ライナー「大丈夫の理由がよく分からんが、まぁ、問題はないだろう」

    ベルトルト「レーダーによると、エレンの部屋にはいないみたいだしね」

    ミカサ「!?」




    エレン「なんでそんな悲壮な顔つきに変わるんだよ」

    ミカサ「エレンの部屋…」ショボン…

    エレン「…」
  74. 117 : : 2013/11/26(火) 19:52:42

    ベルトルト「まぁまぁ、ちょっとくらいはいいんじゃない、エレン?それと、Gの反応がある部屋に付いたよ」

    ライナー「ここか。ダズ達の部屋だな」

    エレン「ここに10匹いるのか?なんか惹かれるものでもあったのか…?」

    ベルトルト「開けるよ」ガチャ…







    プーン…

    4人「!!」







    ミカサ「ひどい匂い…」

    ライナー「男子部屋は臭いのが定説みたいな節はあるが、この部屋は異常だな…」

    エレン「一体何したらこんな匂いになるんだよ。同室の奴らは平気なのか…」
  75. 118 : : 2013/11/26(火) 19:57:19

    ミカサ「…いた!部屋の中央!」





    G×10「」カサカサ





    ライナー「逃げないな。ずっと中央に留まっている…」

    ベルトルト「何かに群がってるみたいだ。何だろう、水たまり…?」

    エレン「いや、あれは…」






    モザイク必須の液体「」






    ベルトルト「…」

    ライナー「…俗にいう、吐瀉物という奴だな…」

    エレン「ダズだな…」

    ミカサ「どこでもマーライオンだと思っていたけど、まさかここまでとは…」ドンビキ…




    エレン「Gが群がってるのはアレだったか。モザイクにモザイクをかけたくなるような光景だな…」

    ライナー「とりあえずGは仕留めて、あとはダズに片付けさせよう。さすがに、アレに触る勇気はない」

    ベルトルト「同感だよ…」
  76. 119 : : 2013/11/26(火) 20:03:09

    ~女子寮~

    クリスタ「レーダーによると、みんなバラバラに散らばってるみたいだね」

    アルミン「しかも、頻繁に移動しているみたいだ。これじゃ、捕まえるのは骨だね…」

    ユミル「こんなこともあろうかと、もらってきておいて正解だったぜ」

    アニ「何を?」




    ユミル「じゃじゃーんっ!」⊃餌




    クリスタ「それは…餌?」

    ユミル「そうだ。ゴキオからもらってきた。何でも、匂いでGを引き付けるんだと。奴のペットは、これが大好物らしい」

    アルミン「いわゆる吸餌ってやつだね。G用の罠とかにもたまにある」

    ユミル「そういうこった。これを撒けば、おのずとその場所に集まってくれるってわけだ」
  77. 120 : : 2013/11/26(火) 20:07:59

    アニ「じゃあ、さっさとやってくれる?早く終わらせて寝たいんだけど」

    ユミル「相変わらず、お前さんは口だけは達者だねぇ。捕獲係任せようか?」

    アニ「遠慮しておくよ。虫は嫌いなんでね」

    ユミル「虫好きでも、Gまで好きな奴はあのG兄妹くらいなもんだろ。じゃあ、撒くぞ…」




    パラパラ…







    カサカサカサカサカサッ!!!

    4人「!!!!!」







    G×10「」カサカサカサカサカサッ!!








    クリスタ「いやあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!一気に集まって来たあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ガシッ!

    アルミン「ちょっ!クリスタ!!僕の首が締まってるっ…」ギリギリ





    アニ「」ダッ!!!





    ユミル「おい!!アニてめぇ、どこ行きやがる!?私らを置いてくな!!戻ってこいっ!!」

    ユミル「アルミン!!男ならこいつらどうにかしてくれっ!!!」





    アルミン「」ブクブクブク…

    クリスタ「」ギリギリギリ…







    ユミル(最悪だ…。アルミンは酸欠状態、クリスタはアルミンの首を絞めたまま失神してやがる…。
        アニは巨人の全力疾走並みの速度で逃げちまうし、私一人でどうしろと…!?)
  78. 121 : : 2013/11/26(火) 20:15:38

    G×10「」モグモグ





    ユミル(餌に群がっているうちは、どこかに行く心配はないな…。それなら…)ダッ!






    ~3分後~

    ユミル「」⊃バケツ

    ユミル(こいつで蓋をして動きを止め、ゴキエに回収に来てもらおう。いくら私でも、Gを始末できるだけの勇気はないからな)





    G×10「」モグモグ

    ユミル「」ソローリ…







    ユミル「せいっ!」ガコンッ!

    バケツ「」ガコンッ!







    ユミル(よし、封印完了だ。アルミンとクリスタを叩き起こして、ゴキエを呼んで来よう)
  79. 122 : : 2013/11/26(火) 20:20:05

    ユミル「おい、クリスタ、しっかりしろ。終わったぞ」ペチペチ

    クリスタ「…んあっ?」




    ユミル「もうGは捕まえたから安心しろ。それより、アルミンを離してやれ」

    クリスタ「アルミン…?って、わあっ!!ごめんなさいアルミンっ!!」バッ!




    アルミン「」




    クリスタ「…アルミン?」

    ユミル「おい、悪い冗談はよせ…」





    アルミン「」





    クリ&ユミ「…」







    クリ&ユミ「し……死んでる…」


















    アルミン(…生きてます…)
  80. 123 : : 2013/11/26(火) 20:26:22

    ~倉庫~

    サシャ「せいっ!」バシッ!




    G「」チーン…





    コニー「とおっ!」バシッ!




    G「」チーン…





    マルコ「すごいね。あの二人で、あらかた片付いてしまったよ」

    ジャン「俺らの出る幕はないな。馬鹿+野生児ってのは、こういう場面で役に立つんだな」

    サシャ「ジャン、今ので何匹目でしたっけ?」

    ジャン「9匹だ。あと一匹、レーダーはこの倉庫を指しているから、逃げ出してはいないようだ」
  81. 124 : : 2013/11/26(火) 20:31:39

    サシャ「了解です。おいしい報酬は目前ですね…」ジュル…

    マルコ「最後まで気を抜かないでね。もし何かもらえたら、僕らの分もサシャとコニーにあげるから」

    コニー「何!?それは本当か!?」




    ジャン「おいマルコ、そりゃないぜ!」

    マルコ「だってそうだろ、実質僕らは何もしてないし。当然だよ」

    サシャ「だそうですよ、ジャン。ありがたく頂戴しますね」





    ジャン「クソ…」
  82. 125 : : 2013/11/26(火) 20:36:35

    コニー「おりゃっ!」バシッ!




    G「」チーン…





    サシャ「おぉ!コニー、やりましたね!全滅です!!」

    マルコ「それじゃ、死骸を回収して戻ろうか。大事になる前に駆除できてよかった」

    ジャン「大増殖して寮内に蔓延したらと思うと、鳥肌ものだぜ。あのミカサだって、平常心じゃいられねぇはずだ」

    コニー「どうでもいいけどよ、ジャン…」ニヤニヤ

    ジャン「なんだよ…?」




    コニー「もし、ミカサの顔にGが止まったら、ひっぱたいて退治するのか…?」ニヤニヤ

    マルコ「ちょっとコニー、それだけは言っちゃ…!」
  83. 126 : : 2013/11/26(火) 20:40:47

    ジャン「ミカサの…顔に…」




    ジャン「」ガタガタ…




    サシャ「ジャン?」







    ジャン「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ダダダダダッ!!







    マルコ「ジャン!!…もう、それは言っちゃだめだよコニー。ジャンはこの間の件でトラウマになっちゃってるんだから…」

    コニー「だはははははっ!!!何度見ても面白れぇや!!!」

    サシャ「倉庫の奥まで行って、うずくまってるじゃないですか。かわいそうに」
  84. 127 : : 2013/11/26(火) 20:45:33

    マルコ「コニー、早く連れてきてよ」

    コニー「へいへい、すいませんでしたー」







    コニー「おいジャン、悪かったって。早く戻ろうぜ?」

    ジャン「…」




    コニー「どうした?」

    ジャン「…コニー…」

    コニー「ん?」




    ジャン「…これ、見て見ろ」

    コニー「…なんだこれ!?」
  85. 128 : : 2013/11/26(火) 20:50:47

    ~食堂~

    エレン「と、言うわけで」

    ミカサ「回収完了」

    ライナー「思ったほど大したことなかったな」



    ユミル「あんたらはよかったみたいだが、こっちは地獄だったぜ。それとアニ、あとで1発殴らせろ」

    アニ「殴れるものなら殴ってみな」

    ユミル「こいつ…!」



    クリスタ「ちょっとユミル、喧嘩しないでよ!」

    アルミン「あとはジャン達の班だね。レーダーの反応は消えたから、退治は完了してると思うんだけど…」









    ジャン「おい!」バタンッ
  86. 129 : : 2013/11/26(火) 20:55:59

    ベルトルト「噂をすれば、戻って来た」

    ジャン「ちょっと来てくれ!倉庫で、エラいモンを見つけた!!」

    エレン「エラいモン?」







    ~倉庫~

    アルミン「これは…」

    クリスタ「…箱?相当古そうに見えるけど…」

    コニー「ジャンが見つけたんだ。鍵がかかってるみたいだが、俺にかかればこの程度…」




    カチャンッ




    サシャ「開きましたっ!さすがコニーです!」

    ユミル「なんだよ、そのくらい私だってできるっつーの。経験が違うんだよ」

    ベルトルト「経験って?鍵のこじ開けが必要な人生でも歩んできたの?」




    ユミル「あっ!いや!その…」
  87. 130 : : 2013/11/26(火) 20:56:42

    マルコ「まぁまぁ、そういう話は後にして。中身が何か、気になるでしょ?」

    エレン「確かに。もしかして、すげーお宝だったりするんじゃねぇのか!?」

    ミカサ「…気になる」

    アニ「…でも、なんか嫌な予感がするんだけど…」

    ライナー「お前は考え過ぎだ。よし、さっそく開けて見ろ、コニー」




    コニー「任せろ!行くぞ…」





    ギギギギギ…





    パカッ!






    一同「!!」







    ジャン「…これはっ!!」

    マルコ「…そんなっ!!」

    サシャ「…嘘やあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
















    大量のG「」ウジャウジャウジャウジャウジャウジャ
  88. 131 : : 2013/11/26(火) 21:02:04

    クリスタ「」ガクンッ

    ユミル「クリスタがまた失神したあぁっ!!」





    アニ「」ダッ!!!

    ベルトルト「ちょっ!アニ!どこ行くの!?って速っ!!!」





    エレン「おいコニー、早く閉めろ!!」

    コニー「お!おうっ!!」ガタッ!!




    コニー「あっ…」





    箱「」ガターンッ!!

    一同「!!!!!!」









    大量のG「」カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ…









    一同「い…」




















    一同「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
  89. 132 : : 2013/11/26(火) 21:04:59

    ―――――バグズ・ハザード エピソード・104期FINAL―――――




    ~教官室・説教タイム~

    キース「貴様ら…。昨日、貴様らが興味本位で解き放ったG集団が、兵団施設内にどれだけの被害をもたらしたと思っている…?」

    エレン「…」




    キース「ブリスキー兄妹の活躍がなければ、今頃我々はどうなっていたことか…」

    アルミン「返す言葉もございません…」




    キース「貴様らには、飛び切りの罰則を用意している。当然、拒むものなどおらんだろうな?」

    ジャン「甘んじて受けさせていただきます…」
  90. 133 : : 2013/11/26(火) 21:09:36

    キース「良い心がけだ。では、全員に道具を配布する。これを使い、兵団施設の裏山にある、小川の清掃を行ってもらう」

    エレン「小川…ですか?」




    キース「うむ。多くの生き物が生息する、きれいな川だ。代々、訓練兵達が環境を維持してきた。
        貴様らも、先輩兵士の任を引き継ぐことになる。誇りに思うのだな」

    エレン「はぁ…」




    キース「時間は本日いっぱい。私が迎えに行くまで、清掃を続けるように。手を抜いたものは一目で見分けがつくからな…」ギロッ

    ユミル(…なんで私を見るんだよ…)

    アニ(…ちゃんと手を抜こう…)




    キース「では行って来い。他の訓練兵には、私のほうから説明しておく」

    一同「はっ!」
  91. 134 : : 2013/11/26(火) 21:13:37

    ~裏山~

    ジャン「まったく、なんで俺らがこんなことを…」

    エレン「もとはと言えば、コニーが箱を倒しちまうからいけないんだろうが」

    コニー「俺だけのせいだっていうのかよ!?みんなして、宝がどうとかって期待してたじゃねぇか!!」

    クリスタ「コニー一人のせいじゃないよ。一緒になって楽しんでたんだし」

    ライナー「その通りだな。まぁ、いいじゃないか。たまにはこういう息抜きも」

    アルミン「そうだね。いつもキツい訓練ばかりだから、こういうのがあると僕はありがたいな」



    ユミル「そんな情けねぇことばっか言ってるから、いつまでたっても強くなれねぇんだよ」

    マルコ「ユミル言い過ぎ。君だって、いつもサボってるのバレバレだよ」




    アニ(私はバレてない…)

    ベルトルト(バレてるよ、ちゃんと…)




    サシャ「それにしても、この山は自然が豊かですね。あちこちに食用の野草が生えてます」

    ミカサ「確かに。ありのままの自然が保たれているという証拠なのかもしれない」

    エレン「掃除なんか必要あるのか?別に誰かがゴミを捨ててるわけじゃないだろうしよ」

    アルミン「まぁまぁ、とりあえず行ってみようよ」
  92. 135 : : 2013/11/26(火) 21:21:18

    ~小川~

    ジャン「うわぁ…」

    サシャ「これは…」

    マルコ「ひどいね…」





    小川「」ゴチャッ…





    ライナー「この間の大嵐の影響か。風で飛んできた木やゴミが、あたりに散乱していて目も当てられん」

    アルミン「水は幸いにもまだきれいなままだけど、これを放っておいたら…」

    ミカサ「間違いなく、この清流は失われてしまう」

    コニー「こいつは、放ってはおけねぇな」

    クリスタ「今日一日、みんなで頑張ればきっときれいになるよ!」

    ベルトルト「そうだね。頑張ろう」





    ユミル(あー、めんどくせぇ…)

    アニ(あそこの木陰がちょうどいいな。休むのには適してそう)
  93. 136 : : 2013/11/26(火) 21:25:36

    ~お掃除タイム~

    コニー「喰らえサシャ!!」バシャバシャ!

    サシャ「冷たっ!ちょっとコニー、やめてくださいよっ!」





    ジャン「真面目にやれお前ら!!あと、無駄に水面を揺らすな!!水が濁ってゴミが見つけづらい!!」

    マルコ「今日で終わらなきゃ、明日もやらされるよ?ってか、ヘタすれば晩御飯も抜きになるかもね?」

    サシャ「晩御飯が…」サァァァァッ…




    ライナー「分かったら真面目にやるんだな。よっこらしょ…」ヒョイッ

    ジャン「ライナーすげぇな。そんなデカい樹を持ち上げるとは…」

    ライナー「お前達とは鍛え方が違うんだ。悔しいか?」ニヤァ





    ジャン「…っ!」
  94. 137 : : 2013/11/26(火) 21:30:03

    マルコ「ちょっとライナー、あまり挑発しないで」

    ライナー「すまんすまん、ちょっと調子に乗ってしまったか」



    ジャン「俺だってそのくらい…。よし、あれがちょうどいいな!」ザバザバ

    コニー「おい、大丈夫か?ライナーのよりでかいぞ、その樹」

    ジャン「俺だって本気出せばこのくらい…」ヌォォ…




    マルコ「やっぱり無理だって。どう考えても一人で持てるサイズじゃないでしょ」

    ライナー「あー、悪かったジャン。謝るから無理はせんでくれ」




    ジャン「何のこれしき…」グググ…






    グキッ!!!!



    一同「あっ…」













    ジャン「…Oh…」
  95. 138 : : 2013/11/26(火) 21:35:30

    ~おサボりタイム~

    ユミル「…」

    アニ「…」




    ユミル「…おい」

    アニ「…」




    ユミル「…なんか喋れよ。うんとかすんとか」

    アニ「うん、すん」




    ユミル「」イラッ




    アニ「眠いから話しかけないでもらえる?」

    ユミル「お前なぁ、みんなが一生懸命掃除してるってのに、寝るのはナシだろう?」




    アニ「堂々とサボってるあんたに言われたくないね」

    ユミル「堂々とサボろうがこっそりサボろうが一緒だろうが!」




    アニ「私のは休憩。そのうちちゃんと仕事するから。あんたと違って」

    ユミル「お前なぁ…」イライラ
  96. 139 : : 2013/11/26(火) 21:39:26

    クリスタ「ちょっとユミル!ちゃんと仕事してよ!」

    ユミル「おいクリスタ、それはこっちのチビにも言ってやれよ。今からお昼寝するんだとよ」




    ベルトルト「こっちは僕に任せて。さぁ、アニ、休憩の時間は終わりだよ」

    アニ「休憩の時間は終わり。これから昼寝の時間だよ」

    ベルトルト「そうじゃなくて…」




    クリスタ「もう、二人とも!教官に報告するよ!?」

    ユミル「分かった分かった。私はちゃんとやるから、こいつだけはしっかりと報告してやってくれ」

    ベルトルト「ほら。早く立って、アニ」





    アニ(めんどくさ…)
  97. 140 : : 2013/11/26(火) 21:44:18

    ~幼馴染タイム~

    エレン「ふぅ、この辺は大体きれいになったかな」

    アルミン「そうだね。結構あったね、ゴミ」

    ミカサ「でも、流れてきた大木がせき止めたおかげで、下流にはほとんどゴミが流れていないみたい」

    エレン「本当だな。それに、水の中には結構生き物がいるんだな」

    アルミン「タニシ、ミズカマキリ、アメンボ、他にもたくさんいるね」




    ミカサ「ヒルなどはいないだろうか…?」

    エレ&アル「!?」





    アルミン「ま、まさか、ねぇ…」



    エレン「…おいアルミン!お前の右足にヒルが!!」

    アルミン「えっ!?嘘!?どこどこ!?いやだあぁぁぁっ!!!」バタバタ!




    アルミン「あっ…」グラッ…






    バシャーンッ!!
  98. 141 : : 2013/11/26(火) 21:48:43

    ミカサ「アルミン、大丈夫?」

    エレン「はははっ、嘘だよ。驚きすぎだっつーの」ゲラゲラ




    アルミン「うぅ、ひどいよエレン。ビショビショになっちゃった…」

    エレン「掃除してれば、そのうち乾くだろ」

    ミカサ「風邪をひかないように気を付けて。あと、エレン…」

    エレン「ん?」ドンッ!




    エレン「!?」バシャーンッ!




    アルミン「エレン!?」





    エレン「うわっ、冷てぇ。何すんだよミカサ」

    ミカサ「これでアルミンと一緒。そして私も…」グラッ…




    バシャーンッ!

    エレ&アル「!?」





    ミカサ「これで、3人とも一緒。もし風邪をひいたら、私も一緒に風邪をひこう」





    アルミン「ミカサ…」

    エレン「ははっ、お前は相変わらずだな」
  99. 142 : : 2013/11/26(火) 21:50:59

    ~掃除終了~

    ライナー「よし、このくらいになれば文句はないだろう」

    エレン「いやぁ、頑張ったなぁ、俺達」

    ジャン「まったくだ」




    アルミン「でも、だいぶ見違えたね。あれだけゴミだらけだったのに」

    クリスタ「もともとはきれいな川だからね。嵐でゴミが流れてきたくらいじゃ、そうそう簡単には汚くならないよ」




    アニ「…それより、早く帰らない?日が落ちてきて、暗くなるよ?」

    ベルトルト「そうだね。ランタンも何も持ってきてないから、道が真っ暗で帰れなくなっちゃう…」
  100. 143 : : 2013/11/26(火) 21:54:42

    マルコ「そうだけど、集めたゴミをまとめたりしなきゃならないから、もう少しかな。
        何なら、女子は先に帰っててもいいよ?」

    ミカサ「いや、私は最後までやろう。教官が迎えに来るようだし…」

    サシャ「そうですね。きれいになって、なんだか私も気分がいいので、最後まで残ります」

    コニー「乗り掛かった舟ってやつだ」




    ユミル「珍しいなコニー、お前もそういう格言知ってるのか」

    ジャン「喋ってるヒマがあったら、さっさとやっちまおうぜ。言ってる間に、さらに暗くなってきやがった」




    クリスタ「まさか、お化けとかでないよね…?」

    ユミル「そんな馬鹿な。考え過ぎだっつーの」








    ポワァ…





    クリスタ「!?」
  101. 144 : : 2013/11/26(火) 21:58:22

    ユミル「どうした、クリスタ?」

    クリスタ「今、向こうで、なんか光の球が飛んでたような…」

    ベルトルト「光の球?ヒトダマとかかな?」

    マルコ「さらっと恐ろしいこと言わないでよ…」



    ライナー「見間違いだろう?兵団施設の周辺で、そういった心霊関係のうわさは聞いたことが…」





    ポワァ…





    ライナー「…」







    エレン「今…」

    サシャ「ライナーの目の前を…」

    ライナー「皆まで言うな。俺もはっきりと見えてしまった…」ダラダラ…
  102. 145 : : 2013/11/26(火) 22:01:13

    ジャン「やっぱり、これは…」




    ポワァ…




    コニー「おいアニ!お前の頭の上に光が!!」

    アニ「!?」ダッ!!!






    ユミル「おい!あいつ、暗闇の林道に走って行っちまったぞ!?」

    ベルトルト「ちょっとアニ!そっちはダメだって!!」ダッ!!!






    ライナー「ベルトルトも行っちまった…」
  103. 146 : : 2013/11/26(火) 22:04:51

    ポワポワポワァ…






    クリスタ「ひっ!!!向こうに光がたくさんっ!!」

    ユミル「囲まれちまったのか…?」

    ジャン「マズいぞ…!呪い殺されるっ!!!」




    ミカサ「…いや、もしかするとあれは…」

    マルコ「うん、そうだね…」





    ポワァ…





    アルミンの手「」ピトッ…

    サシャ「アルミンの手に止まった!?」





    アルミン「何も怖くない。これは…」











    アルミン「ホタルだよ」
  104. 147 : : 2013/11/26(火) 22:07:22

    エレン「ホタル?」

    アルミン「うん。きれいな水辺の周辺にしか生息していない昆虫さ。お尻が光るのが特徴でね。
         水中にも餌となるタニシが豊富に生息してたから、条件としては申し分ない」

    ミカサ「もともときれいな川だったのなら、確かにこの数も頷ける」





    クリスタ「きれい…」

    サシャ「私達にお礼しに来たんでしょうか?『川をきれいにしてくれてありがとう』って」

    ライナー「そうだといいな。ヒトダマと勘違いするとは、驚き損だったな」
  105. 148 : : 2013/11/26(火) 22:10:22

    マルコ「教官は、このことを知ってて僕達に掃除させたのかな」

    ジャン「そうだろうな。おかしいと思ったんだよ、わざわざこんな川を掃除させるなんてな」

    コニー「もしかして、教官もちょこちょこ来てたのかもな」

    ユミル「勢い余って、自分の頭も掃除しちまったんじゃねぇの、あの教官!」ゲラゲラ

    キース「…」






    ユミル以外「あっ…」






    ユミル「どうしたみんな?教官の悪口言ってたら、まさかの本人登場!みたいな顔して…?」




    アルミン「あわわわわわ…」

    サシャ「ご愁傷様です…」

    クリスタ「ユミル、後ろ…」







    ユミル「あん?後ろに何があるって…」

    キース「…」







    ユミル「あっ…」

    キース「…貴様…」











    ユミル「…すいまっせーん…」











    ゴンッ!!
  106. 149 : : 2013/11/26(火) 22:15:25
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    クリスタ「ユミル、大丈夫?」

    ユミル(この歳でゲンコツ喰らうとは思わなかった…)グスン…




    キース「それにしても、なぜフーバーとレオンハートは森の中にいたのだ?」

    フーバー「いやぁ、それはですね…」

    アニ(…ホタルだって知ってたし。ただ、ちょっと全力疾走したくなっただけだし)




    アルミン「それにしても、この小川がホタルの生息地だったとは知りませんでした」

    キース「うむ。この川はあまり知られていないが、現在では数少ないホタルの生息地なのだ。
        我々教官含め、代々訓練兵が手を施し、環境を維持している」

    キース「貴様らへの罰則の意味もあったが、本当はこの景色を貴様らに見せてやりたかった、というのもあるな」

    マルコ「教官…」





    キース「…いかん、少々クサくなってしまったな。ある程度ホタルを鑑賞したら、食堂に戻るぞ。
        夕食はちゃんと用意してあるから、安心しろ」

    サシャ「うほっ!その言葉を待ってました!!」

    コニー「相変わらずだな、お前は…」
  107. 150 : : 2013/11/26(火) 22:18:59

    ライナー「しかしまぁ、最近はやたらと虫に踊らされる日々だったな」

    ジャン「まったくだぜ」



    クリスタ「だけど、最後の最後で一番いいものが見れてよかったね」

    ミカサ「本当。とてもきれい」

    サシャ「私はご飯のほうがいいですけどね」

    ライナー「ブレないな、お前は…」

    ベルトルト「本当だよ…」



    アニ「私は早く帰りたいんだけど」

    ユミル「こっちのやつもブレてないぜ。安定し過ぎ」



    マルコ「なんだかんだで、平穏な日常が一番かもね」

    コニー「まったくだぜ」



    アルミン「本当だね。こうしてホタルを見ていると、巨人のことなんか忘れちゃいそう」







    エレン「…」
  108. 151 : : 2013/11/26(火) 22:20:26

    アルミン「エレン?」





    エレン「…今日くらいは、巨人のことを忘れてのんびりするのも悪くないかな、って思ってさ」

    アルミン「…ふふっ」









    ポワポワポワァ…









    キース(…川のせせらぎ、ホタルの光、そして今宵も良い月だ)











    104期訓練兵「バグズ・ハザード~フォース・インパクト~」・完
  109. 152 : : 2013/11/26(火) 22:36:30
    面白かった!
  110. 154 : : 2013/11/26(火) 23:17:34
    面白かったぁ
  111. 156 : : 2013/11/29(金) 21:03:58
    めっちゃいい話!!
  112. 158 : : 2018/04/01(日) 01:45:20
    G怖いよォSS上手いですね٩(*´︶`*)۶
  113. 159 : : 2020/10/06(火) 10:05:21
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
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    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18

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