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スミスの悲劇

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  1. 1 : : 2015/04/05(日) 23:51:58
    なんとなく書いてみたやつです。

    キャラ崩壊注意

  2. 2 : : 2015/04/05(日) 23:53:11
    心地のいい初春の昼下がり、エルヴィン・スミスは大量の書類を処理していた。

    彼は調査兵団の団長を務めており、一兵士としても優秀であった。

    そんな彼がテーブルの端に置いてある珈琲に手を伸ばした時だった。

    視界の端に映るのは、外に立って窓に片手を置き、なんとも言えない表情でこちらを見つめるアルミン・アルレルトの姿だった。


    エルヴィン「あー、、アルミン……?どうしたんだ?」

    アルミン「ねぇ、エルヴィン」

    エルヴィン「え?」

    アルミン「君はどうして外の世界に行きたいの?」
  3. 3 : : 2015/04/05(日) 23:54:04
    ただただ困惑した。

    いきなりどうしたのか、しかし部下が純粋な疑問を投げ掛けてきている。

    状況は不可解だが、上司として答えてやらねばなるまい。


    アルミン「一歩外へ出ればそこは地獄の世界なのに、」

    エルヴィン(続けた…………!)

    アルミン「僕の父さんや母さんみたいに、無惨な死に方をするだけかもしれないのに」

    アルミン「君はどうして、外の世界に行きたいの?」

    エルヴィン「えーと、それはだな……」


    と、答えようとしたときだった。

    バタンッ

    と、扉が勢いよく開かれた。


    エルヴィン(一体何が!?)クルッ
  4. 4 : : 2015/04/05(日) 23:54:52
    振り向くとそこには、エレン・イェーガーの姿があった。

    彼はカッと目を開き、左手を精一杯伸ばして言った。


    エレン「なあ……アルミン……お前が……」

    エレン「お前が教えてくれたから……俺は……外の世界に……」

    エルヴィン(え、、え!?)


    バリンッと、窓ガラスが割られた。

    犯人は精一杯右手を伸ばして叫んだ。


    アルミン「エレン!早く!!」

    エルヴィン「!?」クルッ

    エレン「……」ダンッ

    エルヴィン「!?!?」クルッ

    エレン「いいから黙って、全部俺に投資しろ!!!」

    エルヴィン「…………」アゼン

    アルミン「うぁぁぁぁぁああああ!!」

    エルヴィン「…………」

    エルヴィン「……え……?」
  5. 5 : : 2015/04/05(日) 23:56:26
    意味がわからなかった。

    しかし、窓ガラスが割られたことだけは理解した。

    アルミンに、破片でどこか切っていないか確認するために振り向くと、外は血の雨が降っていた。

    それを浴びて頭が赤いアルミンは、じっとこちらを睨んでいる。


    ケチャミン「…………」ギロッ

    エルヴィン「…………」


    唖然とし、立ち竦んでいた彼の目の前に、突然ミカサ・アッカーマンが歩いてきた。

    彼女は右手を挙げて言った。


    ミカサ「 私は・・強い。あなた達より強い。すごく強い。・・ので私はあそこにいる巨人共を蹴散らすことができる。例えば一人でも。」

    ミカサ「あなた達は腕がたたないばかりか臆病で腰抜けだ。とても残念だ。ここで指をくわえたりしてればいい。くわえて見てろ。」

    エレン「なぁ、どうしてお前らは戦えるんだよ!?どうして!!!」

    ケチャミン「仕方ないよ、世界は残酷なんだから……」

    ミカサ「……」コクコク

    エルヴィン「な、なあ、君達……」

    ミカサ「死体がどうやって喋るの?」クビカシゲ

    エルヴィン「…………」
  6. 6 : : 2015/04/05(日) 23:57:27
    恐怖すら覚えた。

    この不可解な状況に加え、第二のリヴァイとも言えるミカサが、とんでもない表情でこちらを見ている。

    殺られるかもしれない、とすら思った。

    すると、割られた窓の向かいにある窓から、リヴァイ・アッカーマンが侵入してきた。

    彼だけはまともだと、すがるような思いで話し掛けた。


    エルヴィン「なあ、リヴァイ……」

    リヴァイ「落ち着け、」

    エルヴィン「あ、ああ。なあ、助けてくれないか?」

    リヴァイ「馬鹿言え、俺は元々結構しゃべる。」

    エルヴィン「えぇー……」
  7. 7 : : 2015/04/05(日) 23:58:08
    悟った、彼もまともではない。

    背後ではミカサが殺気を放っている。

    ほんの数秒が何時間にも感じられるような沈黙を破ったのは、立ち上がったエレンだった。


    エレン「リヴァイ……兵長……」

    リヴァイ「何か、聞きたいことはあるか?」

    エレン「ここは、どこですか……!?」

    ケチャミン「地下牢、とだけ言っておこう。」

    リヴァイ「……」コクコク

    エルヴィン「…………いや、ここは私の部屋……」

    ミカサ「早く言え。お前がしたいことはなんだ?」

    エレン「…………調査兵団に入って……とにかく巨人を、ぶっ殺したいです!」
  8. 8 : : 2015/04/05(日) 23:58:50
    できれば逃げ出したかった。

    みんな訳のわからないことを言っているのに、目は真剣。

    おまけに誰も自分の声には耳を貸さない。

    呆然とエレンのいる扉の方を見ていると、第四分隊隊長のハンジ・ゾエが現れた。

    最後の希望だと、本能が言っている。


    エルヴィン「ハンジ!助けてくれ!!」

    ハンジ「ぁあ……来る、来るぞ……!」

    エレン「分隊長、目が、泳ぎすぎです……」

    エルヴィン「そんな…………」


    最後の希望は期待を裏切った。


    ハンジ「ねえリヴァイ」

    リヴァイ「あ?」

    ハンジ「たいして長く生きてないけど、確信してることがあるんだ」

    リヴァイ「何だ」

    ハンジ「何かを変えることができる人がいるとするなら、その人はきっと、」

    エレン「大切な何かを捨てることができる人だ……!」

    ハンジ「……」コクコク

    リヴァイ「そうか」

    ミカサ「さあ、壁に祈りを捧げましょう!」

    ケチャミン「……」コクコク
  9. 9 : : 2015/04/06(月) 00:00:36
    汗が額を伝う。

    もはや彼らには理性がないのだろうか。

    ふと、リヴァイが侵入してきた方の窓を見ると、いつの間にかそこには、リヴァイ班所属のオルオ・ボザドが立っていた。

    この際彼でもいい。

    望みをかけて言った。


    エルヴィン「オルオ、助けてくれないか?」

    オルオ「……」スッ


    無言でオルオが侵入してきた。


    オルオ「……」テクテク

    エルヴィン「なあ、どうしたんだ?」
  10. 10 : : 2015/04/06(月) 00:02:06
    嫌な予感しかしていなかった。

    オルオはエルヴィンに詰め寄り、部屋の壁まで追い詰めた。


    ダンッ


    エルヴィン(壁ドン…………)

    オルオ「ねぇ、エルヴィン、」

    オルオ「君はどうして外の世界に行きたいの?」

    エルヴィン「」

    オルオ「……」

    エルヴィン「…ウッ……ウゥ…」シクシクシク


    調査兵団は、今日も賑やかだった。



    めでたしめでたし
  11. 11 : : 2015/04/06(月) 11:03:23
    変人の巣窟になにがあったんですかwww

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