ミカサ「そんな…」 エレン「コニーとサシャが…」 アルミン「麻薬王だったなんて!」
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- 1 : 2015/03/30(月) 00:15:33 :
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キャラおよび世界観崩壊、ネタバレ注意
麻薬はダメ!ゼッタイ!!
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- 2 : 2015/03/30(月) 00:24:17 :
エレン「王様は一人しかなれないはずだろ!?」
ミカサ「エレン、ツッコむのはそこではない」
ジャン「あのバカコンビだろ。くだらねー冗談だな」
ライナー「いや、残念ながら真実だ」
ベルトルト「僕も見た時は我が目を疑ったけど…」
アニ「未だに信じられない…。いや、信じたくないね」
エレン「嘘だろ……」
ジャン「アニまで冗談言うとは思えねし…マジかよ」
ミカサ「あの二人が……想像つかない」
-
- 3 : 2015/03/30(月) 01:08:49 :
アルミン「確認なんだけど…密売人じゃなくて麻薬王なんだ?」
ライナー「あぁ、あの感じは絶対に間違いない」
アニ「いろいろぶっ飛んでたからね」
ベルトルト「今、二人のアジトでクリスタとユミルが足止めしているはずだよ」
ライナー「そういうことだ、詳しい説明は後だ。急いでくれ」
エレン「くそ…あいつら!」
ジャン「なんだって麻薬王なんだ?」
アルミン「アジトまであるなんて…」
ミカサ「何かの間違いであってほしい…」
-
- 4 : 2015/03/30(月) 03:29:47 :
- 期待です!
コニー……
-
- 5 : 2015/03/30(月) 13:16:01 :
- 麻薬ねぇ…使ったら最期だからねー。
期待です!
-
- 6 : 2015/03/30(月) 22:21:34 :
アニ「そもそもの話だけど、あの二人のサシャとコニーの名前、偽名らしいんだ」
エレン「なっ!そこから!?」
ジャン「麻薬王って呼ばれてるくらいだ。偽名使っててもおかしくねぇが、……ショックだ」
ミカサ「ほ、本名は?」
アニ「それは誰も知らない…」
ベルトルト「知った者は必ず行方不明になるそうだよ」
ミカサ「」 ゾクッ
-
- 7 : 2015/03/30(月) 22:46:06 :
ライナー「コニーとサシャはなんでも "ゴクモン・カルテル" の2大ボスらしい」
アルミン「 "ゴクモン・カルテル" ……あの巨大麻薬組織か!」
エレン「知ってるのか、アルミン」
アルミン「極悪非道の限りを尽くし、憲兵団を裏から牛耳っているといわれる腐り切った集団らしいよ」
ジャン「げぇッ!」
アルミン「僕はてっきり単なるウワサだと思ってたのに…」
ライナー「二人合わせて前科400犯、裏の業界からはコニーは "殺ころがし" 、サシャは "毒芋" の異名をもって恐れらているそうだ」
ミカサ「おそろしい……」
-
- 8 : 2015/03/30(月) 23:07:06 :
- 毒芋!?
おもしろいです!
期待!!
-
- 9 : 2015/03/31(火) 00:32:39 :
エレン「…なぁ、アルミンはともかく、なんでライナー達はそんなに詳しいんだ?」
アニ「クリスタが色々聞き出したのさ」
アルミン「クリスタが!?ずいぶん危ない橋を渡ってるね」
ミカサ「もともと私達は仲が良い。さらに、クリスタになら打ち解けやすいこと請け合い」
ベルトルト「クリスタとユミルと僕達三人で街中を散歩してたら、やたら陽気な曲が大音量で流れてきてね」
ライナー「気になって入った店が……奴らのアジトだったわけだ」
ライナー「そろそろ着くな。…あの雑貨屋がそうだ」
ア-イムハングリ~ ア-イムレジェンド~ トロスト ヨイトコ イチドハオイデ~~
ジャン「…なんだあの曲」
エレン「秘密のアジトなのにあんな事してるのか?目立ちまくりだろ」
アルミン「通りすがりの人はみんな避けて行くよ。よくあんな店に入る気になったね」
-
- 10 : 2015/03/31(火) 23:02:06 :
-
ライナー「ただの変な曲なら俺達だって通りすぎる。問題は次の曲だ!」
クーリスタ~ クーリスタ~~ ミンナノーテーンシ~~~♪
「!!?」
ミーンナ ダイスキ~~ キラキラ メ~ガ~ミ~~~♪
※ジブリの有名アニメの曲「さんぽ」をイメージして口ずさむと良い
ジャン「なるほどな」
アルミン「これは入るしか選択肢はないね」
ベルトルト「クリスタ本人よりユミルが一番反応してたからね」
-
- 11 : 2015/04/01(水) 22:41:35 :
-
ライナー「クリスタとユミルがまだ中で二人と話をしているはずだ。入るぞ」
アニ「待ちな、まず覗いて様子をうかがってから入りなよ」
ジャン「あ?なんでそんな面倒くせぇことを」
アニ「ひとつ、かなりショックを受ける可能性大。ふたつ、誰かさんが我を忘れて怒り狂うかもしれないから」
エレン「? 俺は感情のおもむくまま行動しないぞ。ジャンじゃあるまいし」
ジャン「おい、ひと言余計だぞ!それに俺は」
アルミン「今は喧嘩してる場合じゃないよ!」
ミカサ「これではアニの言うとおりにした方がいい。不安だ」
ベルトルト「裏にみんなが覗ける穴があるからそこに回ろう」
アルミン「思ったんだけどさ、コニーとサシャがただ単に麻薬ごっことかいって遊んでるだけじゃないかな?不謹慎だけど」
エレン「それしかないか。よく考えたらあの二人だもんな、早とちりだったぜ」
ジャン「なんだよ麻薬ごっこって?どんな遊びだ?」
アニ「……私達だってそう思いたかったさ。」
エレン「え?」
ライナー「…言っとくが衝撃のあまりに声出すなよ」
アルミン「え、…え?」
ベルトルト「僕も中を覗いたとき愕然としたよ……」
ジャン「そんなにすげぇのか…?」
ミカサ「…」 ドキドキ
ーこのあとコニーとサシャの姿を見た時、一同に戦慄が走るッ!ー
-
- 12 : 2015/04/01(水) 23:57:18 :
〜トロスト区アジトの裏側〜
コソコソ
ライナー「クリスタとユミルのことだから血迷ったり惑わされたりしないとは思うが…」
アルミン「いざという時は突撃、そして憲兵団に通報だね」
エレン「まだクロと決まったわけじゃないだろ」
アニ「そんなこと言ってられるのも今のうちさ」
ワハハハハハハ!! サイコウデスヨ コニー!! ソ、ソレデ? ソノマエニオチツケッテ…
ミカサ「声が聞こえる。四人は中にまだいる」
エレン「よしっ!早く確認するぞ!!」
ジャン「おい、静かにしろ!見つかっちまうじゃねーか……………う!!?」
ミカサ「」
アルミン「ひっ……」
エレン「なんだと……」
一同が見たもの
訳の分からない雑貨の品々
壁際に積まれた、粉が入っているとおぼしき謎の紙袋
机の上に置かれている謎の白い粉がのせられた皿
机のそばのイスに座るクリスタとユミル
そして
その机をはさむ形で対面しているのはーー
謎の白い粉をパンにかけてほおばるサシャとーーー
五、六本の注射器を頭に刺して笑っているコニーだったーーーー
コニー「かーーーーーーッ!! これはマジでキクなぁーーーッ!!」
サシャ「このパンもクセになりそうなほど美味ですっ!まさしく禁断の味ッ!!」
クリスタ「そ、そんなにおいしいの?」
ユミル「今は話しかけるなって」
-
- 13 : 2015/04/02(木) 00:36:15 :
コニー「これで頭のツボも刺激されて一石二鳥!こうかはバツグンだ!」
サシャ「コニーならではのアイデアですね。頭に打つとは普通じゃ考えられません!」
コニー「サシャも一本イットク?」
サシャ「いえいえ、私は食べるのが性に合っています。これからはふりかけとして売るのもありですね」
コニー「俺はもう一本打つ!これでバカが治るぜ!!」
-
- 14 : 2015/04/02(木) 23:43:51 :
ジャン「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおい…これはシャレになんねぇぞ」
アルミン「これは限りなくクロ……真っ黒だ」
-
- 15 : 2015/04/02(木) 23:53:26 :
-
クリスタ「…もうそろそろ質問を再開してもいいかな?」
コニー「おう。いいぜ!」
クリスタ「カルテルのウォール内に占めるシェアはどれくらいなの?」
コニー「えーと、ウォール・ローゼとウォール・シーナ合わせて約80パーセントってとこだな」
サシャ「年間の売上げ額は平均500億ぐらいですね!80パーセント支配していますから妥当でしょう」
ユミル「そんなによく捌けるな」
コニー「モノがモノなだけに大量に運べねぇからトンネルを掘って運ぶんだ」
サシャ「コニーはすごいですよ?わずか一年でローゼとシーナの地下を網目状に掘りましたからね!」
コニー「名付けて "スプリンガー・ネットワーク" だ!」
ユミル「モグラみてぇな奴だな。ご苦労なこった」
-
- 16 : 2015/04/03(金) 00:08:41 :
- 期待
-
- 17 : 2015/04/03(金) 00:47:52 :
-
サシャ「最近ではウォール・マリアの地下も掘ってるんですよ」
クリスタ「え?今は巨人に占領されてるのにどうして?」
コニー「そりゃあ、奪回した直後からスムーズに商売するためさ!」
サシャ「トンネルで思い出したんですけど最近大変なことがあったんです。聞きたいですか?」
クリスタ「うん!聞きたい聞きたいっ」
サシャ「トンネルの双方の出入り口はアジトの中、もしくは周辺の民家に掘るきまりなんです。それがコニーときたら間違えて憲兵団の基地の中に出ちゃったんです!」
ユミル「わぉ」
コニー「あれかぁっ!確か測量を間違えちゃってなぁ、あん時は焦ったぜ!」
-
- 18 : 2015/04/03(金) 01:03:41 :
-
サシャ「たしかチューオー憲兵でしたっけ?開いた口がふさがらないっていうのはあんな表情なんですねぇ、かなり驚いてました」
コニー「でも撃退して逆に基地を占領しちゃうんだから俺達はすげぇよなっ」
サシャ「朝飯前ですよね♪」
クリスタ「そうなの!?すごいね、二人とも!」 キラキラ
ユミル「おい、バカ二人のハチャメチャぶりに感心すんな」
コニー「おっと、エネルギー切れしそうだ。サシャ」
サシャ「はい、キンキンに冷えた注射ですよ。今度は脳天に打ちますか?」
コニー「おう」 プスッ
サシャ「私も補充するとしましょう」 モグモグ
-
- 19 : 2015/04/03(金) 22:47:09 :
-
ジャン「悪い、想像以上に甘くみてたわ」
ライナー「…だろ」
アルミン「サシャの言ってたチューオー憲兵って第一中央憲兵団だよね?そんな得体のしれない集団をも敵に回してたなんて……」
ミカサ「こ、コニー……。注射が頭に……怖すぎる」 ブルブル
エレン「ふるえてるぞミカサ!」
アニ「だから言ったじゃないか、ショッキングだって」
ミカサ「ま、麻薬…コワイ……」
ジャン「あいつら…ミカサをこんなに怖がらせやがって!!」
アルミン「というかクリスタはどうしたんだ!仲間とはいえ麻薬中毒なのに何気に二人との距離感が縮んでないかい?おかしいだろ!?」
ベルトルト「ユミルも大して警戒してない様子だね」
ライナー「俺達がいない間に何があったんだ……」
-
- 20 : 2015/04/03(金) 23:33:44 :
エレン「…アルミン、麻薬中毒って食べてもなっちゃうもんなんだよな?」
アルミン「なっちゃうね。普通は鼻から吸引するかコニーみたい注射する方法が主流なんだ。サシャみたいに食べるのは珍しいけど……」
アルミン「結局は体内に吸収されるわけだから…麻薬依存症に陥っちゃうね」
エレン「う~ん……」
ライナー「急にどうしたんだ、エレン?」
エレン「……案外あいつら麻薬中毒じゃないような気がしてな」
アニ「はぁ?」
ジャン「死に急ぎ野郎、てめぇの目は節穴か?百歩譲って麻薬王ってのは口からデマカセにしても麻薬中毒なのは間違いねぇだろうが!」
エレン「いや、特にコニーの注射には正直相当ショックだったぞ。…でも、そのわりには普段と雰囲気があんまり変わってねぇっていうか…」
エレン「ほら、麻薬にしろ他の薬物にしろ少しでもやったらラリったり幻覚とか幻聴とかでおかしくなるって言うだろ?そういうの全然ねぇからさ」
ベルトルト「あ……」
ミカサ「…エレンの言うとおりかもしれない」
-
- 21 : 2015/04/04(土) 01:25:41 :
アルミン「ひょっとして……」
エレン「ん?」
アルミン「普段のおかしなコニーとサシャの言動は麻薬から来てるのかもしれない……」
エレン「!?」
ライナー「なんだと?」
アルミン「特に記憶に新しい入団式のサシャがらみの事件!」
ミカサ「あれは鮮明に覚えている」
ライナー「あれだろ。入団式の最中にも関わらずサシャが芋を食ってて…」
ジャン「キース教官に目をつけられて……まさか!?」
ライナー「麻薬中毒からくる奇行だったということか!」
アルミン「その可能性があるね」
アニ「なるほどね。あの飽くなき食欲は麻薬中毒の症状だったってわけ」
ジャン「コニーの敬礼が左右逆だったのと普段の作戦誤認が多いのも…」
アルミン「きっと麻薬のせいだね」
ライナー「バカな……抜けてるところはあっても天真爛漫であり立派な兵士だと…信じていたのが…」
ベルトルト「なんか…むなしくなるね……」
アニ「まったく…ショック続きでしょうがないよ」
ジャン「同期なのに……ちくしょうがッ……」
ミカサ「…」
エレン「(気のせいか?…コニーとサシャの人格をみんなで否定しまくってるような…)」
-
- 22 : 2015/04/05(日) 01:06:50 :
サシャ「お二人も水じゃ足りないでしょう。何か食べます?」 モグモグ
クリスタ「私達はさっき食べてきちゃったから。"ゴクモン・カルテル"は何人ぐらいいるの?」
コニー「ざっと3000人かな?下請けも含めるともっといるぜ」
クリスタ「そんなにいるんだ」
コニー「栽培したり精製したり、トンネル掘ったり運んだり売ったりするからな。あ、ちゃんと給料は払ってるぜ」
ユミル「バカなのに経営できんのか?信じらんねーな」
サシャ「お祖父さんの代から仕えてる優秀なブレェンがいますから!」
ユミル「ブレーンな。発音はしっかりしとけよ」
クリスタ「そんなに前からあるの?」
コニー「そうだな、俺達のご先祖が共同で立ちあげたって話だ」
-
- 23 : 2015/04/05(日) 23:46:48 :
-
サシャ「狩猟のあいまに副業でやり始めたそうですよ」
クリスタ「それがここまで成長するんだからホントにすごいねっ。私じゃ真似できないよ」
コニー「数年前に俺が引き継いだわけだけどさ、強引な理由だったぜ。お前はバカだから兵士と兼業でやれって」
ユミル「なんだそれ? ていうか早すぎだろ」
コニー「バカをなおして両立させてみせろってさ、ラガコ村のみんなに挑発されてな」
サシャ「…私も、なかば強引にお父さんから押しつけられたようなものなんです。性格を治すためだって」
サシャ「ちゃんと立派なカルテルのボスと兵士になれるまで帰ってくるなって」
ユミル「親もすげぇムチャぶりしてくるな。同情するよ」
サシャ「しかもコニーとは入団式の時が初対面で、それまで会ったことなかったんですよ!不安で不安でしょうがありませんでしたよ!」
ユミル「そんな風には全然見えなかったんだが」
クリスタ「でもここまで成功させてるんだから充分なんじゃない?」
コニー「いや、まだまだ道は半ばだ。立派な憲兵になってはじめて大手を振って見返せるわけだからな!」
サシャ「そうですッ!そのあかつきには "ゴクモン・カルテル" というわけ分からない組織名を "トロピカル・カルテル" に改名するんです!!」
クリスタ「なんかカクテルみたいな名前だけど、ありかもしれない!応援するよ!!」
-
- 24 : 2015/04/07(火) 20:25:09 :
エレン「俺も応援するぜっ、コニー!サシャ!」
アルミン「我が子とはいえ未成年のうちにボスを委譲するなんて親は大胆なことをしたね」
ジャン「メチャクチャだぜ…」
ミカサ「子も子なら親も親」
ライナー「麻薬に手を出している時点で兵士失格だろっ」
エレン「まだ疑ってるのか、ライナー」
アニ「あんた、精製とか不穏な単語を聞いてなかったのかい」
エレン「だったら直接確認するか?もうそろそろ入ろうぜ」
ミカサ「……待って!複数の影がこちらに向かってくる!」
ジャン「組織の連中か!?やべぇっ、隠れるぞ!」
-
- 25 : 2015/04/07(火) 22:41:37 :
クリスタ「まだみんな来ないね」
ユミル「どっかで道草でも食ってんだろ」
サシャ「おみやげ持って来ますかね?そしたらこちらからもおみやげを用意しないと」
コニー「一人につき3キロあげるか」
クリスタ「え!そんなにいいの?」
コニー「さらに俺達が商売で使ってる偽名を教えるぜ!」
ユミル「なんだ、サシャとコニーは本名だったのか」
サシャ「万が一身辺調査されたら面倒ですからね、念のためです」
クリスタ「いろいろ大変なんだね」
サシャ「あはは……むっ!?」 バッ
コニー「おいっサシャ!急に床に耳をつけてどうした!?」
サシャ「…足音が複数、金属音も聴こえますね」
ユミル「金属音?」
サシャ「おそらく立体機動装置の音と思われます!」
コニー「…てことは憲兵!?ヤベェっ、手入れだ!」
クリスタ「えぇ~!?」
コニー「客人っ、早くパニックルームに避難だっ!」
ユミル「ほぉ~、さすがアジトだけあってしっかり用意してあるんだな」 フムフム
クリスタ「感心してないで早くっ!」
-
- 26 : 2015/04/09(木) 23:22:43 :
サシャ「パニックルームのタンスを倒すと秘密の抜け穴になってますんでそこから逃げてください!」
クリスタ「えっ、二人は?」
コニー「証拠隠滅してから別の抜け道で逃げるわ」
ユミル「クリスタっ早く!…お前らも無茶するなよ」 ダッ
サシャ「…さて、憲兵が入ってくる前にさっさとー」
ガッシャァーーーーーンッ!!
???「動くな!ドブネズミどもッ!!」
-
- 27 : 2015/04/11(土) 20:51:54 :
コニー「!? 窓を突きやぶりやがった!」
サシャ「!! こ、この男は!?」
???「ほう、ガキのくせに俺を知っているのか?」
サシャ「…数十年前に現れた大量殺人鬼」
コニー「憲兵を恐怖のドン底に突き落とした奴だな!?」
サシャ「確か…名前は……」
サシャ「切り裂きケリー!!」
ケニー「ケリーじゃねぇ、ケニーだッ!微妙に間違えんな!!」
-
- 28 : 2015/04/11(土) 21:16:19 :
ジャン「何だありゃ!?」
エレン「立体機動装置なのか!?」
ミカサ「二人とも、静かに」 シーー
ライナー「銃も装備してやがる。完全武装だな」
アルミン「見たこともない立体機動装置と銃……彼らは一体!?」
アニ「一人だけ中に入って他の連中は外で待機……か」
ベルトルト「みんなで木箱の中…せまい…」 ギュウギュウ
ライナー「それどころじゃない。二人は大丈夫なのか?」
-
- 29 : 2015/04/11(土) 22:17:17 :
コニー「あんたが装備してるのは対人立体機動装置か」
サシャ「なるほど、噂に名高い対人制圧部隊とはあなた方ですね」
ケニー「!……ガキとはいえ流石はカルテルの大ボス、といったところか」
サシャ「もちろんです!この業界は情報も重要ですから」 フーッ
サシャ「ではお近づきの印にこれをどうぞ!」 つ芋
ケニー「いらねーなぁッ!」 バシッ
-
- 30 : 2015/04/11(土) 22:17:53 :
アルミン「あのサシャが芋を丸ごとあげようとしただと!?」
-
- 31 : 2015/04/13(月) 22:07:35 :
ケニー「芋なんざどうだっていい。この前は俺が留守の間によくも部下におイタをしてくれたじゃねーか」
コニー「基地を占領した時のことか。あれはただ通路にトリモチを仕掛けただけだぞ」
サシャ「あわてて私達を追うもんですから憲兵自ら貼りついていきましたね」
コニー「ありゃバカだったよなぁー。名付けて "憲兵ホイホイ" だな!」
ケニー「てめぇらはそういう意味でも危険な存在ってことは確かだ。覚悟してもらうぞ…」 ジャキッ!
ケニー「ジャンジャン・ライナー! アニアニ・ブラウンハート!」
コニー「おーう!」
サシャ「のぞむところです!」
-
- 32 : 2015/04/13(月) 22:11:16 :
ジャン「おいぃぃぃぃぃぃぃぃいッ!」
アニ「」
エレン「静かにしろよジャン!!アニを見習え!」
ジャン「これが黙ってられるかッ!なんだジャンジャンってのはよぉ!?」
ベルトルト「あれが二人の偽名?」
ミカサ「でもケニーという男は騙されている」
ライナー「なぜ俺の名前を両方に使ってるんだ…」
エレン「ジャンジャン、アニアニ…」 プッ
ジャン「…アニ、これが終わったら死に急ぎ野郎を」
アニ「そうだね、人の名前を弄んだ報いを…」
エレン「お、俺が悪かったって!」
アルミン「エレン……」
ライナー「ジャンとアニが歩調を合わせるとは…」
-
- 33 : 2015/04/15(水) 00:07:56 :
エレン「というかあいつら完全に包囲されてるぞ!」
ベルトルト「でも、助けようにも僕達は何も武器を持ってないよ」
ジャン「おいおい、いくら麻薬に手を出しても仲間は仲間だろ」
ライナー「見捨てるわけにはいかんな。だがどう助ける?」
ミカサ「アルミン、何か策はある?」
アルミン「…たぶんこのまま静観してても問題ないかもしれない」
エレン「本当か!?」
アニ「相手は未知数なのに…大丈夫なのかい?」
-
- 34 : 2015/04/15(水) 00:12:00 :
サシャ「でも惜しいですねぇ」
ケニー「何がだ?」
サシャ「あなたみたいな人がいると早くからわかっていたらボディーガードとして勧誘したのに」
ケニー「あいにくだが…いくら麻薬王とはいえガキにひざまずく考えはねぇ」
ケニー「その代わりと言っちゃなんだが、俺の夢の礎になってもらうぜ」
コニー「…なんか勘違いしてる奴が多いが、俺達は麻薬王なんかじゃねーぞ」
ケニー「あ?」
サシャ「では……」
芋「プシュー」 モクモク~~
ケニー「! 芋からガスが!?」
サシャ「始めるとしましょう!」
コニー「 "毒芋" の本領発揮だな!」
-
- 35 : 2015/04/19(日) 23:57:52 :
ボンッ!!
憲兵A「なんだ!?店から爆発音が!!?」
ケニー「」 ヨロヨロ……バタンッ
憲兵B「隊長がやられた!」
憲兵C「待て、アニアニが出てきたぞ」
サシャ「ふふふ、私が芋を丸ごと渡すとおもいますか?おとなしく寝ててもらいましょう!」
ケニー「zzz……」
憲兵A「眠らされただと?あ、あの隊長が!?」
-
- 36 : 2015/04/20(月) 00:16:15 :
副隊長「うろえたえるな!敵は少数ー」
ヒュンッ ヒュンッ プスプス
憲兵D「うッ! 針が身体に刺さった!」
副隊長「…なんともないな?」
コニー「ふっふっふ……」
憲兵B「…いつの間に背後に!?」
コニー「お前らはもう……ころがっている……」 キリッ
副隊長「なにをワケわからないことを。このまま蜂の巣に……」 チャキッ
憲兵A「ウグッ!うわあああああああああ!!」 ゴロゴロゴロゴロ
憲兵B「か、体が勝手にぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 ゴロゴロゴロゴロ
副隊長「!??これは一体?」
コニー「ある経絡秘孔を刺激することで自分の意思関係なくころがる技だ!死ぬ寸前までころがってこい!!」
憲兵C「イタタタァーーーーーーーーーッ!!」 ゴロゴロゴロゴロ
憲兵D「いやぁああああああああーーーッ!!」 ゴロゴロゴロゴロ
副隊長「た、た、隊長ーーーーーーーーッ!!」 ゴロゴロゴロゴロ
サシャ「素晴らしいです! "殺ころがし" の名に恥じぬ戦果ですねっ!」
-
- 37 : 2015/04/27(月) 22:07:41 :
ケニー「なめんな、クソガキぃ!!」 ジャキッ!
コニー「もう目が覚めたのか!?」
サシャ「バカな!イノシシ10頭眠らせる分量ですよ!?」
ケニー「そんな子供だましが通じると思うか、バァーーンッ!!……と言いてぇところだが、俺の部隊に入らねぇか?」
コニサシャ「!!?」
ケニー「俺の隊と組むでもいい。こんなチンケな商売せずにもっと広い世界を見るべきだと思うぜ」
-
- 38 : 2015/04/27(月) 22:16:15 :
ライナー「あのケニーとかいう男、勧誘しだしたぞ」
ミカサ「サシャとコニー……いつの間にあんな技を」
エレン「なっ、コニーは麻薬王じゃないんだ!勘違いされるって言ってただろ!」
ジャン「どうなってやがるんだ?」
アルミン「そもそも、麻薬王だなんて誰が言い出したんだい?」
ベルトルト「間接的だけどそう聞こえたよ」
ライナー「あぁ。雰囲気だけでなく会話でも麻薬王と言ってたはずだ」
エレン「でも今は完全に否定してるぞ」
-
- 39 : 2015/06/05(金) 23:28:41 :
アルミン「ただの麻薬密売人?麻薬中毒者?」
ミカサ「アルミン、今はこの状況をなんとかするべき」
アニ「銃突きつけられててあの二人ピンチじゃない?」
ジャン「いよいよ突入…すべきだな」
-
- 40 : 2015/06/05(金) 23:29:05 :
ケニー「どうだ?」
コニー「そーだなー」
サシャ「そーですねー」
ケニー「裏をかこうだなんて思うなよ?今の俺はマジだ」
ケニー「返事次第で銃かナイフどちらかをお見舞いしてやるぜ」
サシャ「っ……」
コニー(ヤベェ、隙が全然ねぇ……)
ガサッ
ケニー「誰だッ!」 ヒュンッ
ブスッ
コニサシャ「!!!!!」
-
- 41 : 2015/06/05(金) 23:30:19 :
チューチューッ
ケニー「本物のネズミか…」
サラサラ
積まれた紙袋にナイフが突き刺さり、白い粉がさらさらと床に落ちていくー
コニサシャ「ああああああああああああああああっっ!!!」
ケニー「!」 ビクッ
コニー「おまえぇええええええええ!何てことをしてくれたぁあああああああ!」
サシャ「あ、あ……悪魔の末裔どもが来ちゃうじゃないですかぁあああああああああ!」
-
- 42 : 2016/05/24(火) 17:39:49 :
- 続き気になる
-
- 43 : 2018/10/25(木) 22:06:10 :
- まだか?
-
- 44 : 2019/02/12(火) 20:13:57 :
- 馬田でーす
-
- 45 : 2019/02/12(火) 22:33:18 :
- 最高( ☆∀☆)
-
- 46 : 2019/02/16(土) 21:32:10 :
- !?!?悪魔の末裔ってなに?超気になります!!!期待!!
-
- 47 : 2019/03/23(土) 00:09:01 :
- 期待ですー!!!!!
- 著者情報
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