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-A story to find an answer with you- 君に出会えて 良かった ありがとう 【第一話】
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- 1 : 2015/03/23(月) 02:40:41 :
- 2019/09 改稿版
まえがき
このスレッドを開いて頂き、ありがとうございます。そらやまれいく、と言います。
えー、今作品は
「進撃の巨人」に登場する主人公
「エレン・イェーガー」
……と、原作においてすぐに死に至ってしまった黒髪のお下げ少女
「ミーナ・カロライナ」
をヒロインとした現パロものです。
作品の世界観としては、限りなくキャラクターは原作寄りにしていますが、ミーナに関しては敢えて原作と違う部分もあります。
これに関しては後々明かす予定ではありますので心配なさらないでください笑(オリジナル展開と自分の私体験が元になってるのも理由の一つです笑)
今作は2015年時より執筆している作品の為、正直文的に拙い所がやや見受けられます。ご了承ください。
それでも喜んでいただける方は
今作───エレン×ミーナSS「君に出会えてよかった ありがとう」
ぜひ、お楽しみくださいませ。
空山 零句
追記
今まで作中で沢山のありがたい意見を頂いております。ありがとうございます!
ですが、今現在は他の方が読みやすくなる様、コメントは申し訳ありませんが不許可とさせて頂いてます。
感想、ご意見は是非是非こちらへお願いします。ご協力、お願い致しますm(_ _)m
→http://www.ssnote.net/groups/2284
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- 2 : 2015/03/23(月) 03:02:03 :
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────何で、なんだろうか。
どうして 俺は
”あいつ”のことを好きになんて なったんだろう。
理由を言えって言われたとしても 多分…わからない。
ただ、オレは ”あいつ”が ずっと
自分から「独り」でいようとするのを
見ていられなかった。見ていたくなかったんだ。
何でなのか
俺は ”あいつ”に、ただ「独り」で いてほしくなかったんだ。
─────俺は、惹かれていたのかもしれない。
─────この世界で、たった一人の 君へ。
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- 5 : 2015/03/24(火) 09:30:14 :
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──────これは かつて幼き日に少年の見たかもしれない
とある小さな島国で
本当にあったかもしれないし
なかったかも知れない
とある 少年と
とある 少女の
小さな恋と、さよならを見つける為の
───────そんな、物語だ。
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- 6 : 2015/03/24(火) 09:41:48 :
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君に出会えて 良かった ありがとう
-A story to find an answer with you-
第1話 「惹かれていた心」
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- 7 : 2015/03/24(火) 10:00:00 :
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―2008年―
~4月~
ガララ・・・トッ・・トッ
ザワザワ・・・
キーン・・コーン・・
カーン・・コーーン・・
サシャ「え~~じゃあ挨拶しましょうか! 皆さん立ってください!」
サシャ「気をつけ!」
サシャ「礼!」
クラス全員『おねが~いしまーす!」
サシャ「はい! じゃあ座って!」
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- 8 : 2015/03/24(火) 10:38:00 :
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サシャ「え~~皆さん! まだ新学期2日目で緊張してる人もいると思うけど…」
サシャ「今日はなんと! クラスに転校生の子が来ます!!」
ザワァ・・・
エッ マジカヨ!?
ドンナヤツ クルンダロ~ナ!?
カッコイイオトコノコ キタリスルノカナ~?
マッサカ~ カワイイジョシカモシレネエゾ~?
ザワザワ・・・
サシャ「こらこら! 皆さん静かに!」
サシャ「それじゃ、クラスの新しい仲間を呼びましょうか!」
サシャ「じゃあ……入ってきて~!」
ガララッ………
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- 9 : 2015/03/24(火) 10:56:33 :
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少年「(トッ……トッ……)」
トッ・・トッ・・ピタ・・
カッ・・・カッ・・・
カタンッ
パッ パッ
サシャ「うんうん、じゃあお名前と、一言! どうぞ?」
少年「────エレン」
エレン「────エレン・イェーガーです」
エレン「よろしく……お願いします」
エ・・カッコイイ・・
メツキ ワリイナ・・
ザワザワ
少女「……」
サシャ「うん! じゃあみんな、拍手!」
パチパチパチ・・・!
サシャ「じゃあエレン君、運動場側の席で…えっと……そうですね…」
サシャ「あ……じゃあ、4番目のとこに座ってもらえます? 視力とか大丈夫ですか?」
エレン「……(コクッ)大丈夫です」
トッ・・・トッ・・・
カタン・・・ ドサッ・・・
エレン(────ここが4-1か)
エレン(今度は……どんだけここにいれんだろうな……)
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- 10 : 2015/03/24(火) 11:14:25 :
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キーーン・・・コーーン・・・
カーーン・・・コーーン・・・
サシャ「じゃあ休憩! 10分後には授業始めるからちゃんと座っててくださいね? じゃあ日直さん!あいさつ!」
そばかすの少年「あ……起立!」
そばかすの少年「礼!」
クラス『ありーがとーございました!』
ザワザワ……!!
少年「なぁなぁ! お前……エレン、で合ってるよな?」
エレン「……え、あ……あぁ」
トーマス「おれ、トーマスな! トーマス・ワグナーってんだ、よろしくなエレン!」
エレン「お、おぅ、よろしくな」
マルコ「ぼくはマルコ! マルコ・ボットって言うんだ。よろしく、エレン!」
エレン「あぁ……よろしく」
少女「わたしハンナ! ハンナ・ディアマントよ、よろしくね!」
ハンナ「ねえねえ! エレンはどっからきたの~!?」
エレン「……シガンシナマリア小学校」
「へぇ、結構遠くから来てんだな……」
「なぁなぁ、もっと話聞かせてくれよ!」
「いや、そんな群がってくんなよ……」
ザワザワ・・・
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- 11 : 2015/03/24(火) 11:26:23 :
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~夕方~
センセー!サヨナラ~~!!
センセー!!ダイスキ~~~
ハア!!?
エレン「………」
エレン「……疲れた」
エレン「─────……あ?」
少女「…………」トッ トッ トッ……
エレン「──────」
エレン(……なんであいつ、ひとりで帰って……)
エレン(……いや……女の子がたまたまひとりで歩いてるぐらい────)
ドックン……
エレン(………───本当にたまたまか?)
エレン(そういやあいつ、クラスでもなんか一人だけ本読んでたな)
エレン「…………………」
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- 12 : 2015/03/24(火) 11:34:08 :
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~翌日~
ー休み時間ー
エレン「……」
エレン(やっぱあいつ、……ひとりで昼休みなのに本読んでやがる)
エレン(────元々、ひとりの方が好きなやつなのか?)
トーマス「エレーーーン!」
エレン「!」
トーマス「おにごっこやらねーかーーー!」
エレン「! あ……あぁ、今いく!!」
エレン「……」
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- 13 : 2015/03/24(火) 11:53:03 :
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――――――2週間後
エレン(…………)
エレン「ちょっと待てよ…あいつが誰かと喋ってんのここ2週間見たことねぇぞ……」
エレン「……ホントにあいつ、ひとりが好きなのかよ……?」
ハンナ「どーしたのエレン? ひとりごと全部だだもれしてるよ?」
エレン「」
エレンらしきもの「」
ハンナ「───……エレン? ねぇねぇフランツ~~!!」
フランツ「どーしたんだい! イトシのハンナ───このフランツ・ケフカにできることなら何なりといってくれ!!」///ドヤッ
フランツ(きまったぁ!!)ドヤッ///
ハンナ「ああ……フランツ……どーしてあなたはフランツなの?」///
フランツ「おお、ハンナ……///」
ハンナ「フランツ……///」
ハンナ「じゃなくて!! フランツ、なんかエレンが変になっちゃったの!」
エレンらしき何か「」
フランツ「ああ……ツ」
フランツ「────……8時16分(チラッ)」
フランツ「ご永眠です……」(-∧-)南無…
ハンナ「エレーーーーーーーーーーーン!!」
マルコ「……何をしてるのフランツたちは?」
エレン「人を勝手に殺すんじゃねえええええええええええ!!!!!!!」
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- 14 : 2015/03/24(火) 11:57:35 :
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さらにさらに
ー1週間後ー
エレン「………………」
エレン「うん、ぜってえ違ぇな」
エレン「何であいつずっと独りでいんだよ、おかしいだろ……」ジーッ
エレン「はっ………!!!!」
エレン(あぶねえあぶねえ、また全部駄々漏れだったぜ)フッ
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- 15 : 2015/03/24(火) 12:02:24 :
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エレン(───もうすぐ5月だってんのに)
エレン(本当にずっと……未だに独りで本読んでやがるな、あいつ)
少女「(ペラッ)………」
エレン「(チラッ)……」
ガヤガヤ ワイワイ…
ザワザワ……
エレン(やっぱ変だ)
エレン(あいつ“だけ”……独りなんだ)
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- 16 : 2015/03/24(火) 12:12:22 :
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エレン「なあ、マルコ」
マルコ「ん? どうしたの、エレン」
エレン「何であいつ……ずっと独りでいんだ?」
マルコ「! あ……『ミーナ』のこと?」
エレン「えっと、苗字は『カロライナ』っていうだっけか?」
マルコ「うん、そうだね」
マルコ「────なんで、か」
マルコ「ぼくもあの子とは……しゃべったことないんだよね。去年はクラス違ったし」
マルコ「……たしかにひとりでいること多いし、なんだかちょっとしゃべりずらい感じするもんね」
エレン「…」
マルコ「もしかしたら、ひとりでいることのほうが好きなのかもしれないなぁ」
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- 17 : 2015/03/24(火) 12:17:09 :
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エレン(─────そんなやつ)
ドックン……
エレン(いるわけねえだろ)
キーーン…コーーン
マルコ「!! 授業だね。座ろうよ、エレン」
カーーン…コーーン…
エレン「────あぁ」
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- 18 : 2015/03/24(火) 12:34:25 :
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~休み時間~
……レン!
ェ……レン……!!
サシャ「エレン!! 起きなさい!!」
エレン「」
サシャ「」
サシャ「起きてくださいよおおおおおおおおおおおお!!?」
エレン「うアアアアあああああああああああああああ!!?」ガバッッッ
サシャ「あ、失礼気にしないでくださいね☆(てへぺろ★)」
クラス「…………」(ドン引き)
エレン「」
エレン「うわっやっべ!!!!? 寝てた!?」ヨダレタリーーン
サシャ「睡眠授業受けてましたよあなた」
ドッ ハハハハハ!!!
ミーナ「……………」
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- 19 : 2015/03/24(火) 12:44:19 :
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サシャ「いやもう、おかげで取り乱したじゃないですか全く……あっ! もう休み時間ですね、挨拶ぬきです! 解散!」
クラス『は~~~~い!』
ぶ男「どうした寝不足か、エレン?」
エレン「んあ…(ふあああ~……)わかんねえ…なんかここんとこ、変な夢をよく見るんだよなぁ」
エレン「……悪ぃ ライナー…ノート見してくんねぇか…?」
ライナー「俺のでよければいつでも貸すぞ。…だがな、それが慢性化しないようにしろよ」
エレン「まんせい?」
ライナー「それが当たり前のようになってしまうってことだ。次から気をつけろ、エレン」スッ
エレン「……ライナー」
エレン「ありがとな」
ライナー「おう」
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- 20 : 2015/03/24(火) 13:00:46 :
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エレン「…いや~参ったな……」カリカリカリ
エレン(……この頃、なんかやけに眠いんだよな)
エレン(なんか、すっげぇ長い夢ばっか見る気がして……なんなんだろな、これ)
エレン「あっ」ポロッ
コロコロ・・・
金髪の少女「!(スッ)」
エレン「あ、わりぃ。それオレの消しゴムなんだ」
金髪の少女「あっ、はい! どうぞ」
エレン「あぁ、ありがとよ!」
エレン「ん? お前……誰だっけ?」
金髪の少女「え、ひどいな~~同じクラスメートでしょ?」
金髪の少女「クリスタだよ! クリスタ・レンズ。よろしくね、居眠りさん!」ニコッ
エレン「わりわり……っては!? 居眠りさん!?」
クリスタ「ふふふ! ごめんごめん、冗談だよ!(テヘッ)」
エレン「そ、そーかよ」ムスッ
エレン「………ん? なんか、けっこう可愛いなお前」ジッ
クリスタ「……ふぇ?」
クリスタ「へ!!?」///(カアァァアア///)
そばかす「あぁん? おいおいおいおいおい、『私の』女神クリスタに手出そーなんていい度胸してんなゴラ」
エレン「あ?」(バチッ)
バチチチチチッッッ!!!!!
アレ・・・ナアオイ ヒバナトンデルヨウニミエンノオレダケカ?
ハ?
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- 21 : 2015/03/24(火) 13:09:14 :
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クリスタ「も~こらこらこら、ユミル!! そういう態度出さないで……っていうか『私の』って何!?」
ユミル「『私の』女神だからな」ドヤァ
クリスタ「(シカト)ごめんねエレン……この子はユミル! 私の幼馴染で目つきちょっと悪いけどけっこう優しいからね?」
ユミル「デレデレ///」
エレン「……なるほど。よろしくな」
ユミル「ふん」
エレン「」……イラッ
クリスタ「あわわわ」オロオロ
ミーナ「…………………」ペラッ
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- 23 : 2015/03/24(火) 18:01:55 :
- 良いんじゃないかな!
期待!
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- 26 : 2015/03/26(木) 01:34:25 :
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エレン「…ったく、何なんだよあのそばかすはよ……」
エレン「何にもしてねぇってのにいきなり因縁つけてきやがって……」ブツブツ
エレン「おろおろしてるクリスタがかわいそうだってんだよ」ブツブツ
サシャ「よっと! ん~~、重たっ…っ」
エレン「! サシャせんせー……」
エレン「なんか……重そうだな」
エレン「────よし…サシャせんs……ユミル「お~~! サシャ先公じゃねえの~~!」
サシャ「あ! ユミル、その“先公”っていうのやめてくださいって言ってるでしょう~!?」ンショット・・
ユミル「へいへい、それは置いといてよ。あんた重そうだなそれ」
サシャ「…はい、まぁ。ピクシス教頭から職員室へって頼まれたんですけど、これがなかなか……───きつ……い……」
ユミル「…………やれやれ、仕方ねぇな。ほれ、貸しな」
サシャ「え? ちょっ!?」
ユミル「よっ、…………ん、重もっ!!?」
サシャ「ユ…ユミル!? ちょ、いい、いいですって!! 大丈夫ですよ!?」
ユミル「ほらっ…こっちはいいからよ。さっさと、自分の仕事………っやってこいよ……っ! 仕事、たまってんだろ」
サシャ「え、どうしてそれを……で、でもっ」
ユミル「ッッいいから行けよ!!」
サシャ「─────……分かりました」
サシャ「……ごめんね。ありがとう、ユミル(ダッ!!)」
ユミル「─────……ったく」フンッ
ユミル「あの先公、お人良しだからこういうの……おしつけられんだよっ!! ふぐぐぐ」
エレン「………………」
エレン「……あいつ……」
_____クリスタ『ちょっと目つき悪いけど結構優しいんだよ?』
エレン「…………」
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- 27 : 2015/03/26(木) 01:45:14 :
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ユミル「……っ……重てぇ……くっそ、予想以上に重っ……」グググ・・
エレン「……おい」
ユミル「あ?」
エレン「(ス…ッ)」
ユミル「!?」
エレン「手ぇ貸してやる」
ユミル「はぁ…!? いやいいって! これは私がやるって言ったんだからよ!」
エレン「いや、無理してんのぐれぇわかるってんだよ」
ユミル「!!」
エレン「”持つ”とは言ってねぇだろ。”手貸す”っていってんだよ」
ユミル「………」
ユミル(───……こいつ)
ユミル「…………助かるわ」
ユミル「……サンキュー」
エレン「気にすんな」
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- 28 : 2015/03/26(木) 01:51:29 :
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~数分後~
エレン「……あ――――――っ、肩痛ぇ」
エレン「────あと昼休み10分か」
ガラララッ……
エレン「……!」
ミーナ「……(ペラッ)」
エレン「……またあいつ……」
エレン「……………」
エレン(……結構暑いな)
エレン「……」チラッ
ミーナ「………ッ、暑っ………」グイッ…
エレン(……よしっ。コレだ)
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- 29 : 2015/03/26(木) 01:54:03 :
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ミーナ「(ペラッ)」
エレン「なぁ」
ミーナ「!」
エレン「水筒、持ってきてやろうか。結構暑いしさ」
ミーナ「………………………」
ミーナ「…………………?」
エレン「」
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- 30 : 2015/03/26(木) 01:54:13 :
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ジーワ…ジーワ……ソヨソヨ………
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- 31 : 2015/03/26(木) 01:59:57 :
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エレン「………………」
エレン「」
エレン(うわアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアぁぁぁぁぁぁあああァァァァァァァァァァァァァああああああああああああああああああああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!!)
エレン「…………!!!!!!!(何言ってんだオレはぁァぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァ)」クルッ
ミーナ「………」ジト………ッ
ミーナ「………」プイッ
ミーナ「……(ペラッ)」
エレン(しかも無視されたァァぁぁぁぁぁァァぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァああああああああぁぁぁ!!!!!)
エレン「」
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- 32 : 2015/03/26(木) 02:04:08 :
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エレン「……………悪ぃ。何でもない」
ミーナ「………(ペラッ)」シカト
エレン「…………(スッ)」
エレン「………………ッッッッ////////」ダッッ………
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- 33 : 2015/03/26(木) 02:06:48 :
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ミーナ「……」ペラ……
ミーナ「……(何あの人)」
エレン「」
エレンっぽかったもの「」
トーマス「……オイ。どうしたん、お前。抜け殻になってんぞ? 『っぽかったもの』なんてのになってんぞ?」
エレンだったもの「」
トーマス「」
ミーナ「……(ペラッ)」
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- 36 : 2015/03/26(木) 18:11:25 :
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ガチャ……ギイイィッ
女性「あら」ジャアッ――ッ
キュッ……ポタッポタタ……
女性「おかえりなさい、エレン」
カルラ「あら? エレン?」
かつてのエレンみたいな何か「」
かつてエレンだった何か「タダイマカアサン」
カルラ「」
カルラ「……ちょ…エレン?」
エレンのような何か「」
ギイィィ……パタン…
カルラ「」
カルラ「何があったの、エレン……」
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- 37 : 2015/03/26(木) 18:27:46 :
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ボフンッッ!!
エレン「」
エレン「―――――――――――――――っっっっ!!!!!!!」
エレン(うwaaaaアアアアああaくぁあaaaaあaあaあaあ!!!!!!!!!!)←コエニナラヌサケビ
エレン「恥ずっ……恥ッッず!!! 絶対『何あの人』って思われたアアアアアアああああああああぁぁぁああっっ!!!」/////
エレン「く、そぉぉぉおおおおっ……明日学校行きたくねぇ………恥ずい死にてええ」//////
~その頃~
カルラ「♪(こそ~~っとね♪)」ドキドキ
カルラ(失礼~~~っ♪)キイッ・・・・
エレン「ウワアアワアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!! ハズイハズイハズイハズイ~~~~~~~~~~~!!!!/////」(小声)
カルラ「」
カルラ「(パタン。)」
カルラ「………」
カルラ「息子の青春の1ページを見てしまったぜ……………………(フッ…)」トッ…トッ……トッ・・・
エレン「―――――――――――っっっっ~~~~~!!!!!」//////ボッスンッボッスンッ
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- 38 : 2015/03/26(木) 18:57:06 :
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~翌日~
ガヤガヤ……ザワザワ……
エレン「……はぁぁぁぁぁああああ~~~~~っ」
エレン「………結局行く事になるよな。うん……わかってたよ」
ガララッ
マルコ「あっ、エレン。おはよう」
トーマス「ようエレン!」
エレン「……お、おぉ。おはよ」
二人「?」
トーマス「お前なんか昨日から様子変だぞ? どうしたよ?」
エレン「……あ、いや。悪ぃ、何でもねぇんだ」
二人「??」
エレン「(トッ…トッ…カタン)」
エレン「(ドサッ…)ふぅ…」
エレン「……(チラ)」
ミーナ「………(ペラッ)」
エレン「……はぁ」
ミーナ「ふへっきしっ!!」
エレン「!!!?(ビクビクッ!!!?)」
ミーナ「!?」
エレン「!!!(プイッ!!)」///
ミーナ「─────………(フイッ)」
エレン「………(うん。何やってんだオレ?)」
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- 39 : 2015/03/26(木) 19:45:12 :
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トーマス「なぁおいエレン?(ガタン)」
エレンらしき萎れ物「んあ?」
トーマス「お前に何があったのかはわかんねぇ
けどな?」
トーマス「とりあえず、前向きに…今考えてること考え直してみたらどうだよ?」
エレン「…え?」
トーマス「だから、もしうじうじ後悔とかもししてんならよ、『まあがんばるか』って頭切り替えてみろよってこった」
エレン「!」
トーマス「そしたら、今より少しは元気になれるんじゃね?」二カッ
エレン「───トーマス」
トーマス「ま、なんかあったらいつでも言えやエレン、なっ!」
エレン「!」ドクン
ドックンッ!!
……──────あいつさマジ調子乗ってね?
うぜぇよなホント
正義の『ヒーロー』のつもりなのかってんだよな?
キモ
うぜぇ
死ねよ
お前なんか
いなけりゃよかったのにな
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- 40 : 2015/03/26(木) 19:55:06 :
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・・・・レン?
・・・・・・・レン!!
・・エ・・ン!!!
トーマス「エレン!!?」
エレン「─────………はっ!!?」
トーマス「大丈夫かお前!? いきなりすげぇ顔して止まってたからどうしたかと思ったんだぞ!??」
エレン「……」
エレン「……あ…いや、何でも……ねぇ」
トーマス「ホントか!? 大丈夫なのか!?」
エレン(トー……マス……本気で心配してくれて……)
エレン「ありがとう、トーマス」
トーマス「……っ、ホント、何でも言えよ? なっ?」
エレン「………ああ」
エレン「─────本当に…ありがとう」
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- 41 : 2015/03/27(金) 21:14:21 :
- 期待!
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- 43 : 2015/03/28(土) 09:59:14 :
- 続き期待です!!頑張ってください!
カルラの息子の青春の一ページを見てしまったぜ・・・がちょっと面白かったです!
応援してます!
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- 44 : 2015/03/28(土) 17:58:32 :
- 期待です!青春やなぁ…カルラw私も一時期似たようなことが…((殴
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- 46 : 2015/03/29(日) 00:58:10 :
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エレン「……あぁ、うん…そうだよな」
エレン「よし」
エレン「元気出たわ、トーマス!! ありがとな!」
トーマス「……(ニカッ)おうっ! ま、せいぜいがんばれや!」
エレン「おう!」
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- 47 : 2015/03/29(日) 01:24:22 :
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~2時間目~
〝体育〟
_____
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ザワザワ
ナアナア キョウッテナニヤルンダッケ?
エ? エーートッ……ソウソウ タシカ 50mソウダッタトオモウヨ?
エレン「……(ミーナ……)」チラッ
ミーナ「……(トッ…トッ)」
エレン「………靴…だしてといてやろっかな」
エレン「…うん、よし」
エレン「……よいしょ」
エレン「───見られたらなんか恥ずいなこれ」
エレン「っ!!(ダッ!)」
ン? ナンダナンダエレン!
キアイハイッテンナオマエ! マテヨ!! カルクショウブシヨウゼ!
トーマス!? ナンダヨオマエ!? クッソ! アア、ヤッテヤルゼゴラ!!
ミーナ「………あれ?」クツバコカラ~ン
クリスタ「ミーナちゃん、どしたの?」
ミーナ「……………私の靴が…ない」
クリスタ「え?(キョロッ)……あれ? ねぇ、あそこ」
ミーナ「!」
クリスタ「? 靴出てるね」
ミーナ「……え……何で?」
男子「何やってんだお前ら。もう時間ないぞ?」
クリスタ「あっ、サムエル! ん~とね?何でかミーナちゃんの靴が出ててね」
クリスタ「それで、何でだろうってなってて」
サムエル「ふ~ん」
ミーナ「………」
ミーナ(もし、かして…嫌がらせ……)
サムエル「ん、あぁ。さっきそういやなんかエレンが置いてたぞ?」
クリスタ「え? エレン!?」
ミーナ「…………え?」
クリスタ「え? な、何で?」
サムエル「そんなん俺が分かる訳ないだろ……でも」
サムエル「なんか『靴…だしてといてやろっかな…』ってボソっと言ってたのが聞こえてたな」
ミーナ「……………………………」
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- 48 : 2015/03/30(月) 01:05:41 :
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~4時間目~
“国語”
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____
__
_
サシャ「えー、授業を始める前に……皆さん!」
エレン「…?」
ミ-ナ「…」
クラス『??』
サシャ「席替えをしましょう!!」ドンッ!!
エレン「……は?」
ミ-ナ「…………………え」
クラス『』
全員『えええええええ!!!!!!??!?」
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- 49 : 2015/03/30(月) 01:44:26 :
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ト-マス「はああ!? 先生、い…今!? これから!?」
サシャ「はい! 今、これからですよ!」
ェェェェェェェッ?! イ、イマカラァ!?
ウワ、メンドクサッ?!
ヨウヤクイマノセキ…ナレテキタノニナァ…
サシャ「うわぁ、思っていたよりブーイング結構きましたねぇ」
サシャ「ごめんなさい、皆さん…私もちゃんと前もって言ってなかったんですもんね……」
サシャ「……ということなので、ええもう、今回は完全に全部私が席を考えてきました!」
サシャ「皆さんー! 席表を見て自分で席移動を始めて下さいねー!」
ウワアアアアアアアアアアアア センコウ、テメエフザケンナヨ オイィ!?
イトシノ アタシノメガミトハナレバナレジヤネェカヨ!!?ドーシテクレンダヨオイィゴラアァァァァァ!!!!!?
ヤカマシイワァァァ!!!!!
ァァァ!!!?テメエナニヒラキナオッテンダゴラアァ!!!
オドレハハナンデソウ イツモイツモ ソウウエカラメセンナンジャゴラアァ!!!エエカゲンニセンカゴラアァ!!!
ウワアァァァァァァァァァァ!!!? サシャセンセーカンサイベンニナッテルヨ!?
イマソコツッコンデルバアイカヨバカ!! ニゲルンダヨ!!!!
-
- 50 : 2015/03/30(月) 02:14:02 :
-
ドンガラガッシャアアアン!!!
エレン「ああもう……うっせえなぁ」
ライナー「フッ、まあ賑やかなのは良いことじゃないか」
エレン「………(何でこいつはこんなに余裕しゃくしゃくに見えんだろうな)」
クリスタ「もうッ!! ユミルいい加減にしてよ!」バッ
ユミル「ああッ!? 離せよ!! こいつだけはアアア!!!」
サシャ「おどれは……ほんまに……ええ加減にせえええええ!!!!!」ブンッ!!!!
クリスタ「!! やだッユミルよけて!!」ドンッ!!
ユミル「は!? うわっ?!」ドサッ
ブンンンッ!!!
エレン「ん? うわっ、ライナー!! おい後ろ!!!?」
ライナー「ん? 何だ、エレンどうしたん(クルッ)
d………バキィィッッイ!!!!!!!!
ライナー「ガハッァァッッ………!!」
エレン「」
ユミル「」
クリスタ「」
ミーナ「」
サシャ「」
ライナー(なっ……ま、まさかのひ、肘だとッグハァッッ)
-
- 51 : 2015/03/31(火) 22:22:46 :
- 『まさかの肘wとくに理由のない暴力がライナーを襲う!!』
期待です♪
-
- 53 : 2015/03/31(火) 23:22:02 :
-
……ドッシャァァァァ……ッ!!!!
全員「」
ライナー「」チーン…
サシャ「」
サシャ「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!?!j;do;vijufoidfje」
トーマス「うわああああ!!?? ちょ、おい、先生落ち着け!!」
エレン「……おい」
エレン「とりあえず」
エレン「こいつ……どうすんだ?」
ライナーだったもの「」
サシャ「」
サシャ「ああああああああああああああああああああああ!!!!!! 終わっ☹☆◎×△▽□wgkswd!!!!!」
トーマス「ちょっだから落ち着けせんせぇええぇえええ!!!!(ガッ)」
-
- 54 : 2015/03/31(火) 23:33:43 :
-
_______
_____
___
_
ライナーは結局、ケガ自体はたいしたものじゃなかったらしいが、サシャせんせーは後に地獄を見たそうな。
(☆注☆ 教師による生徒虐待の図ではないから誤解しないでね。ミカリンからのお❤願❤い♡)
-
- 106 : 2015/04/22(水) 22:13:41 :
- エレミナか
俺得だな
-
- 107 : 2015/04/22(水) 23:45:24 :
- ミカリンww期待ですっ!!
私「先生落ち着けぇ!(ガッ)」
-
- 112 : 2015/05/03(日) 23:16:27 :
- 期待しかねぇ!!!
-
- 114 : 2015/05/06(水) 11:10:49 :
-
─────そのあと、緊急でなのかなんなのかは分からないが、名前の
知らないメガネのせんせーが代わりに教室に来た。
※せんせーの本名は「クロード・デュヴァリエ」らしい。
メガネ「えー……これから給食までは1時間ごとの自習時間とする」
メガネ「宿題をするもよし」
メガネ「本を読むもよし。……ただし」
トーマス「」zzzzz
メガネ「……(メガネキランッ☆)」
メガネ「(スッ)」
メガネ「ふんっ!!!!!」ヒュッッッ!!!!!
トーマス「(ヒュウウウウウ)……zzz」
ゴッ!!!
トーマス「ぐっはっああああ!!?(ガッタン!!!)
ドシャッ!!!!
トーマス「」
クラス『』
メガネ「(ふっ……)寝るのは無しだ」ドヤッ。
クラス「……(え、チョーク?)」
ユミル「─────こいつ、できる」ギラッ
メガネ「む。(パチリ)」
ユミル「!(サッ)」
メガネ「……ふふ」
ユミル「……(いややっぱ謎だわあいつ)」
エレン「…なあ、何ニヤニヤしてんだお前」
ユミル「………………」
ユミル「別に」
-
- 115 : 2015/05/06(水) 11:29:20 :
-
※以下、小声でお送りします。
ユミル「っていうか」
ユミル「何でよりにもよって」
ユミル「てめえがとなりなんだよゴラッ!!?」
エレン「ああっ!!? んなもんおれが知るかっ!!?」
※小声でお送りしております。念の為。
ユミル「ああっ!! くそっ…クリスタとはあんなに遠いしよ……」
ユミル「あんのクソ先公、マジで覚えてやがれ……ったくよ(ブツブツ)」
エレン(………うっせえ……)
-
- 116 : 2015/05/06(水) 11:41:09 :
-
ユミル「………ん?(チラ)」
クリスタ「!!、、!。。。!!」
ユミル「……何してんだ? あいつ」
クリスタ「!!。。!!・・!」
※訳
クリスタは手話っぽい何か(ジェスチャー?)でユミルと話をしようとしているようである。
↓※訳
クリスタ(もーー、ユミル! エレンの邪魔しないの!!)
クリスタ(宿題終わったの!? 後で一緒にゲームするんでしょ!?)
と言いたいようである。
ユミル「…? 何してんだあいつ?」
※まったく伝わっていないようである。
クリスタ「」
-
- 117 : 2015/05/06(水) 11:55:27 :
-
エレン(ったく……なんでよりにもよってこのそばかすとなんだよ…くっそ)ペラッ・・
ガサゴソ……ガサッ……ゴソゴソ……
エレン「…?」カリカリ・・・
ガササ……ゴソゴソ……
エレン(…? 何だ…?)
エレン(音、気になるな……ったく、何してんだ?)
エレン(……ああ、もう…宿題……進まねぇ。集中しにく……)
ガササッ……ガサ!? ゴソソ!
エレン「…………………」プチン
エレン(誰だ後ろのやつ!!!!?)チラッ!!
⇒ミーナ「………? ……??(ゴソソ…ガサゴソ)」
エレン「」
-
- 118 : 2015/05/06(水) 12:20:30 :
- チョークww期待っ!
-
- 119 : 2015/05/06(水) 13:34:52 :
-
エレン(何で)up
エレン(お前が)更にup
エレン(お ま え が )更 に ド U P
ミーナ「…!」チラ
エレン「」バッ!!
エレン(後ろにいんだよ!!!?)ド――――ン!
ミーナ「…?」
-
- 121 : 2015/05/06(水) 13:48:43 :
-
エレン「………」
エレン(いい、いやいやいや関係ねえだろそんなん!!)
エレン(何焦ってんだおれは……ふー……おちつけ……落ち着くんだおrガサゴソガサガサ……
エレン「…………」
エレン(何してんだ? こいつさっきから…)チラリ
ミーナ「…? ……??」
エレン(……)
エレン(なんか探してやがんのか?)
-
- 122 : 2015/05/06(水) 14:28:20 :
-
ミーナ「……」ガサ
ミーナ(お母さんが買ってくれたお気に入りの鉛筆………無い……)
ミーナ(ど…どうしよう……今日、あれしか持ってきてない……筆箱忘れたし……予備の鉛筆だったのに)ショボン・・
エレン「……!」
エレン(……こいつもしかして)
ミーナ(……宿題……できない……)
ミーナ「………………」ハァ
ミーナ(本でも読んでよっかな)
エレン「おい」
ミーナ「!」
スッ……
ミーナ「……! え……?」
ミーナ(……鉛筆…?)
-
- 123 : 2015/05/06(水) 19:47:40 :
- 期待っ!
-
- 124 : 2015/05/06(水) 20:04:45 :
- 期待!
-
- 126 : 2015/05/10(日) 14:05:18 :
-
エレン「使えよ」
エレン「鉛筆、無ぇんだろ」
ミーナ「……………え…で、でも」
エレン「ほらっ! いいから使えって!(ポイッ)」
ミーナ「あっ! っとっと……(パシッ)」
ミーナ「………」
ミーナ「あ─────あの、……」
ミーナ「ありが…… キ――――ンコ―――――ンッ・・・カ―――――――ンコ―――――――――ン・・・
ヨッシャアアアアア!! シュクダイオワッタゼ~~!!
ツギキュウショクダア~~~~!!
ダンシ テンション タカイ・・・
エレン「あ~~!! 終わった終わった、トイレ行くか」ガタタ
エレン「…おい、ユミル、お前いつまで寝てんだよ(パシッ)」
ユミル「んぁ………何だよあと五分……むにゃむにゃ」
エレン「いや起きろよ」
ユミル「にゃんならあと千分……おごしたらミックミにしてやんよ、……むにゃ」
エレン「………………………」
クリスタ「ユミル~! トイレ行こ~よ!」テテテ~
ユミル「女神ィィィィィィ!!!?(ガバッッッ!!)」ドオッッッ!!
ユミル「今日のパンツ何色だお前?」ペラッ…フワッ
クリスタ「」
エレン「!!!!!」/////
野郎共「」
クリスタ「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」////////バッッッッ!!!
野郎共「おお・・・」///
野郎共「ピンクか・・・」///
野郎共「……イイ、女神……イイ」///
エレン「何してんだお前はあああああああああああああ!!!!!!!!!」///
ミーナ「………………」(´°ω°)チ――――ン・・・
-
- 127 : 2015/05/10(日) 14:18:13 :
- エルン優しい!ミーナありがとうは、チャイムの音で下記消されてしまった…ガクッ
あと、ユミルお前なにやってんるだぁ~w野郎共に一人声に出している奴がいる…wエレン面白い!
期待です!
-
- 128 : 2015/05/10(日) 14:19:16 :
- あ、エレンがエルンに……すみません……
連投すいません…!!m(_ _)m
-
- 130 : 2015/05/10(日) 14:49:05 :
-
~給食時間~
ヨロッ・・・
サシャ「」
ハンナ「あっ、サシャせんせー!! おかえ……ひっ!!?」
フランツ「? どうしたんだい、ハンナ?」
ハンナ「……あ、ふ、フランツ…サシャせんせーが……」
フランツ「? あ、サシャせんせー! ライナーは大丈夫でし……た…か………ヒェッ」
サシャ「」プ~ン・・・
フランツ「」
フランツ「…へ、返事がない」
フランツ「ただのしかばねのようだっっっ!!!」
ハンナ「フランツ!!??」
エレン「いや何してんだお前等?」
マルコ「みんな~! もう食べるよ~~、席座って!」
マルコ「あ、サシャせんせー! お帰りなさい~!」
サシャ「」
マルコ「!!?」
-
- 131 : 2015/05/10(日) 14:58:49 :
-
もわ~~んっ
オオオ!!ヤッタゼ キョウハシチュージャネエカ!!
イッパイクオーゼ!!
モ~!ダンシ イタダキマススルヨ?
サシャ「(ジーーーーー)」
サシャ「」(º﹃º)ジュルッ
サシャ「やっほおおおおおおおお!!!!!!」ガッタアアアン!!!← 生き返った
クラス『!!!!?』
サシャ「うまそおおおおおおおお!! 皆さん、早くいただきますしますよ!!!?」わくわくわくわくわく
ハンナ「……サシャせんせーの『返事が無いただのしかばね』状態」
フランツ「いったいどこにいったんだ……!!?」ポタポタポタポタ
トーマス「いや、お前そんなキャラだっけ」
エレン「サシャせんせー……」
クラス男子(……誰よりもテンション高え……)
サシャ「わくわくわくわくわくわくわく」
-
- 132 : 2015/05/10(日) 15:18:26 :
-
マルコ「えっと……まあとりあえず」(汗)
マルコ「みんな! 手を合わせてください!!」パシッ!
マルコ「いたーだきますっ!!!」
クラス『いたーーだきまーす!!!!』
サシャ「ひゃっほおおおおおおおおおお!!!」ガツガツガツガツガツガツ!!!
モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ
・・・ごっっくん
サシャ「んふー……おかわりおかわりっと」ガタッ
トーマス「はっ!? 早っっ!!?」
クリスタ「えっと、15秒……しか経ってないみたい……………」
トーマス「」
サシャ「おいひいいいいいいいいい!!!!!!」ガツガツガツガツガツガツ
トーマス「えっ怖っ」
ガヤガヤ・・・ザワザワ・・・
エレン「(はむっ)モグモグ…ムッシムッシ」
ユミル「(ガツガツ……モグモグッ…ゴクッ)」
サムエル「ふ~…おかわりすっかな(ガタッ)」
ユミル「あ、あたしんのも頼むわ」
サムエル「は? 自分で行けよ…」
ユミル「ちっ…めんどくせえなあ(ガタッ)」
ミーナ「…………」むぐむぐ
エレン「(ゴクン)……!」
エレン(…こいつさっきからなんかあんまし食ってねえな)
エレン(ん?)チラリ
エレン(……………あ)
エレン(シチューとかの人参だけ…残ってる)
ミーナ「………………」
-
- 133 : 2015/05/10(日) 17:29:41 :
- 期待!!
-
- 134 : 2015/05/10(日) 18:35:12 :
- 期待!
-
- 136 : 2015/05/29(金) 10:59:25 :
-
エレン(………もしかして、嫌いなのか?)ハムッ・・モグモグ・・
ミーナ(………にんじんやだなぁ。残しちゃおっかな)スッ・・コロコロ
サシャ「あ~! あと皆さん?」
クラス『?』
サシャ「給食は何か体調が悪かったりとかなどの、理由があって残すのは仕方ありませんが」
サシャ「自分が嫌いで食べたくないからって理由などで残すのは」
サシャ「許さへんから覚悟しぃや?(ニッコリ)」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ミーナ「」
クラス『は………は~い…………』
エレン「………」ポタポタポタポタ・・・
-
- 137 : 2015/05/29(金) 11:11:27 :
-
ミーナ「」
ミーナ(ドウシヨウ)
ミーナ(オワタ)
エレン「……」
エレン「なぁ、お前さ」
ミーナ「(ビクッ)え?」
ミーナ「……………な、何?」
エレン「お前…にんじん嫌い、なのか?」
ミーナ「ッ!?」
ミーナ(……え…ど、どうしてわかったの?)
ミーナ(…も、もしかして…先生に…?)ドクン
ミーナ(い、言う…………為?)ドクンッ
ミーナ「…………………っ……う…」
エレン「? 何だよ、どうかしたのかよ?」
ミーナ(………ッう、ぅう………)
ミーナ(もし…言われちゃったら?)ガクガク
ミーナ(こ、怖いよ……!!!)ドクンッッ!
-
- 154 : 2015/05/29(金) 11:32:51 :
-
ガヤガヤ…………ザワザワ……
ミーナ「…………」
エレン「…………」
エレン「………ったく」
エレン「…(スッ)」プス
エレン「(ハムッ……もぐもぐ)」
ミーナ「──────……え?」
ミーナ「え!?」
エレン「…ん? んだよ?」
エレン「嫌いなんだろ?」
エレン「残したら怒られんだしよ」
ミーナ「!」
エレン「内緒にしといてやっから…せんせーには言うんじゃねぇぞ?」コソッ
ミーナ「………………ぁ」
ミーナ「………」
ミーナ「─────うん」
-
- 155 : 2015/05/29(金) 11:42:52 :
-
ザワザワ……
ミーナ「───あ、あの…」
エレン「ん?」
ミーナ「……その、ど…う、して」ボソッ
エレン「…なんだよ? はっきり言えよ?」
ミーナ「……」
ミーナ「─────……私のこと、そんな、助けてくれるの?」
エレン「………………え」
エレン「…………は!?」///
ミーナ「!?(ビクッ!?)」
エレン「え、いやッ!! そんな……理由なんて無ぇよ!!」///
エレン「ご、ごっそーさん!!!」///ガタッ
ミーナ「え……? え、あの……ッ!」
ト、トーマス!! ソ、ソトイカネエカ?
サッカーシヨーゼ!
イヤ…マッテ クイスギテハラガ…オエップ。
……
-
- 156 : 2015/05/29(金) 12:12:36 :
-
ミーナ「…………」
ざわざわ……
_______
_____
___
__
_
ー 夕方 ー
キーーン・・コーーン・・カーーン・・コーーン・・・
ワアア・・・
ザワザワ…ガヤガヤ…
エレン「ふあ~~ッ……疲れ……たぁ」ノビー…
トーマス「じゃ、おれ帰るわ! じゃあなエレン!」
エレン「お~、じゃあな。…って、ん? 今日お前、塾行くのか?」
トーマス「ん? ああ、確かに今日は塾だな」
トーマス「寝ちまいそうで参るぜ~まったく」
エレン「アハハッ、まぁ…頑張れよ! じゃあな!」
トーマス「おう! じゃな!」ニカッ
エレン「………! あ、あいつ……」
ミーナ「…」ガララ
エレン「……また一人で帰んのか」
サシャ「あ、カロライナさん! さよなら。また明日会いましょうね」
ミーナ「…あ、せんせー……さ…さよなら」(ボソッ)
サシャ「あ、そうそう、カロライナさん! 明日確か誕生日ですよね?」
ミーナ「………え」
サシャ「そうだ! クラスでカロライナさんが一番早いお誕生日ですし」
サシャ「もしよかったら明日クラスの皆にお祝いしてもらうなんてどうですか!?」ニコッ
ミーナ「!!」
ミーナ「───い、いやですッ! やめて、ッ……ください!!」
エレン「!?」
エレン「……な、何だ?」
エレン(……いや、ていうか盗み聞きしてねえで、もう帰ろう……)こそ…
サシャ「え…………そ、そうですか?」
サシャ「嫌なら全然大丈夫なんですが……もしかして、そういうの苦手なんですか…?」オロオロ
ミーナ「……………………はい」
サシャ「そ……そうですか」
サシャ「じゃあ、引き止めてしまってごめんなさいね。……それじゃあ、改めてさよなら! カロライナさん」
ミーナ「…………さようなら」
サシャ「また明日元気な顔見せてくださいね!(フリフリ)」
ミーナ「………(ガララッ……)」
ピシャ
サシャ「───────……」
サシャ「……やっぱり聞いてたとおり…『あのこと』をきっかけに……」
サシャ「1年前と感じが大きく変わってしまったというのは……本当、なんですね」
-
- 157 : 2015/05/30(土) 07:59:49 :
- はい!KITAI☆
-
- 159 : 2015/05/31(日) 15:09:01 :
-
________
______
____
__
_
トッ・・・
トッ・・・
エレン(……あいつ、明日誕生日なのか)
エレン(…………う~ん)
エレン「………よし」ダッ!
_____
___
_
・・・ヲミルトキハ・・・テレビカラハナレテミテネ!
チャチャララ~!!
ミンナーー!ミカリントウジョウダゾオー! ヨロシクネ!☆ キラリン!
カルラ「……ふあぁ~~…う~ん、そろそろエレンも帰ってくるころかしら?」
カルラ「……! そうそう、まだやり残してる事があったわね…」ヨッコイショット
カルラ「……よいしょ」トッ トッ トッ…
……チーーン…
カルラ「………あなた……エレンも、もう10歳になるのよ……」
カルラ「……もう…6年たつのね。あなたがこの世を去ってしまってから」
カルラ「…………あなたに…今のエレンの姿をみせてあげたいわ」
カルラ「(ポタッ…ポタッポタッ)……っ」
ガチャッ
エレン「母さんただいま~~!(ドタドタ)」
カルラ「!!(ゴシゴシ)」
エレン「………? 母、さん?」
カルラ「…あら、エレン! お帰りなさい。お菓子買ってきてあるから、手を洗って食べなさい?」
エレン「……う、うん、ありがと」
カルラ「……お母さんちょっと公共料金払いにコンビニ行ってくるから、お留守番おねがいね?」トッ トッ
エレン「……お、おぅ。いってら」
ガチャ・・・
ギイイ・・・パタン
エレン「─────母さん」
エレン「……泣いて……いたのか?」
-
- 160 : 2015/05/31(日) 15:29:58 :
-
~夜~
エレン(………)
カルラ「ふ~ふふ~ん~~…♪」トントントン・・・
ポチャポチャ…グツグツ…
エレン(────さっき、母さん……泣いてたように見えたのは……気のせいだったのか?)
カルラ「ふふふ~~ふーん…♫」グツグツ
エレン「……」
エレン(まあ……今、至って普通に台所でカレーつくってるし)
エレン(気にする必要もねぇのかな……)
エレン(あ。うーん……そういや、あいつの誕生日……)
エレン(どんなのがいいんだろな)
エレン(宿題終わって暇だし…おまけに思いつかないし、母さんに聞いてみるとするかな)
エレン「なぁなぁー! 母さん、あのさぁ!」
カルラ「あら、エレン……何ー?」グツグツ
エレン「女の子のプレゼントってさぁ~! どんなのがいいんだ?」
カルラ「」
カルラ「(ガタタッ)え、ええ?!」
エレン「…な、なんだよその反応……」
カルラ「え、いや別に~~?」クスクス
カルラ「どうして~?」
エレン「え、いや、明日さ、誕生日の奴がいてさー」
エレン「何かプレゼントあげてぇなあって思ってよ」
カルラ「あら~? ふ~ん、そう……(ニヤニヤ)」
エレン「……? な、何だよ。なんでそんなニヤついてんだ!?」
カルラ「ふふ…なんでもないわ!」クスクスッ
カルラ「よぉしで~きた、よいしょっと」
エレン「!! あっできたっ!? ご飯盛っていいか!?」
カルラ「ふふ、できたわよ。お母さん特製のおいし~カレー!」
カルラ「エレンのためにいっぱい作ったんだからいっぱい食べなさい?」
エレン「よっしゃああ!!(ダッ)」
エレン「!」
エレン「あ、これ………」
エレン「────なぁなぁ! 母さん!」
カルラ「? どうしたのよ?」
エレン「これ、このタンスにずっとかけっぱなしのコートってさ、使ってる?」
カルラ「コート? ああそれ?」
カルラ「そういえば最近全然使ってないわね、それ……どうして?」
エレン「これさ、使ってないんだったらもらってもいいか?」
カルラ「そうね、着てなくても結構気に入ってはいたんだけど……ええ、まぁ…いいわよ」
エレン「(パァァァッ)サンキュ! 母さん!!」
カルラ(……? にしてもどうしてこの時期にコート?)
エレン「よっしゃああ! いただきまーーす!!」
エレン「うんめええええええええ」ガツガツガツガツ
-
- 161 : 2015/05/31(日) 16:05:08 :
-
______
____
__
_
パタンッ
エレン「ふああ~……よし…」
エレン「へへッ、いいもんもらったぜ!」バサッ
エレン(まあこのコート自体もいいんだけどよ・・それ以上に)
エレン(このボタンがめっちゃ綺麗でキラキラしてっし)
エレン(これ持ってったら、キラキラって大抵女子好きだし……たぶん喜ぶよな、あいつ!)ニシシッ
エレン「あ…! よし…ペン、ペンっと」
カキカキ…
エレン「……よしっ、できた! これで喜んでもらえりゃいいんだけどな……!」
エレン「11時か……(ふああ~~)もう寝るかな……」ゴソゴソッ…
__
___
____
カチャッ……ギィィ……
カルラ(あらあら………そういえばさっきの質問、答えてなかったけど)
カルラ(女の子が何をもらったら嬉しいのか……自分でどうやら気づけたみたいね)
カルラ(そうよ…エレン、プレゼントは、何よりも『心』がこもってるのが一番嬉しいのよ)
カルラ(喜んでもらえるといいわね…)
エレン「(スゥ……スゥ……)」Zzzz……
カルラ(……おやすみ、エレン)ナデナデ
トッ トッ トッ ……
ギィィ……パタンッ…
-
- 162 : 2015/05/31(日) 16:23:12 :
-
_______
_____
____
___
__
_
~翌日~
チュンチュン………チュン……
エレン「(ガララッ)んしょっと」
ハンナ『おっはよ~!エレン!!』
フランツ『おっはよ~!エレン!!』
ハンナ「やだっフランツったら! ハモちゃったじゃないの///」
フランツ「いやいや!! 君と声を重ねることことができるなんてこれ以上嬉しいことはないよ!
ね、ハンナ………///」
ハンナ「……ば、ばか……や、やだもぉ…フランツったら///」
フランツ「ハンナ…」///
ハンナ「フランツ……」///
エレン「──────お前ら、朝っぱらからイチャイチャしてんじゃねぇえええええええええこのバカ夫婦ッッ!!!!!!」
フランツ「そ、そんな……! 夫婦だなんて……き、気が早いよエレン・・」//////
ハンナ「そ、そうよ、エレン!! まだ私とフランツはそんな…ッ…夫婦なんてものじゃ…!!」/// カアアアア
エレン「・・・・・・」イラッ…
-
- 163 : 2015/05/31(日) 16:29:41 :
-
エレン「(ガタッ)ったく……」ヨイショット
エレン「(ドサッ)ふう…」
エレン「(チラ)…………」
ミーナ「………(ペラ……)」
エレン(……本好きなのはわかるけど、真後ろで朝っぱらから独りで読んでんなよ……)
エレン(…………っ、話しかけづれぇ………)
エレン(……)
エレン「…………」
ミーナ「……………………(ペラッ)」
エレン「……………………………………」
エレン(ああーーーーッッッ!! もう…くそ、どうとでもなれ!!!)
バッ!!!
ミーナ「!!?」ビクッッ
-
- 164 : 2015/05/31(日) 16:44:16 :
-
エレン「(ごそごそ)」
エレン(────あった!! よし!)
エレン「んッ!!」バッ!!
ミーナ「……え?」
エレン「は、早く受け取れよ!? ほらよ!!」///
ミーナ「え、え、え???」スッ
ミーナ(……??? な、なにこれ、箱?)
ミーナ(! ……何か書いてある…?)
────そこには
『誕生日おめれとう』
と…ちょっと読みずらい字で
ボタン(?)が入った手のひらくらいよりも小さな箱に
そう………書かれていた。
ミーナ「───────…っえ…?」///
エレン「は、早くしまえ! 見られたらいろいろ言われるだろ!」
ミーナ「えっ、ぅあ、うんッッ!(ごそ)」
エレン「……誕生日プレゼントだよ、それは。……その、やるからよ……良かったら、受け取ってくれよ」
ミーナ「……!!」
ミーナ「……………………」
エレン「──────……と、トイレ行ってくるわ」ガタッ
ミーナ「あ! ま、待って!!」バッ!
エレン「……!」
エレン「な、何だよ?」
ミーナ「────────……あ、あの、ね?」
ミーナ「………この間から、ずっと…言えなかったんだけど」
-
- 165 : 2015/05/31(日) 16:49:48 :
-
ミーナ「─────その……」
エレン「?」
ザアアァァァァアアア………ッ
ミーナ「────……ありがとう」ニコッ…///
─────今まで。
表情もろくに変えず、ずっと独りで、
つまらなそうにしてばかりいた彼女は
─────そのとき、初めて……笑ったんだ。
-
- 166 : 2015/05/31(日) 17:01:27 :
-
エレン「─────────」
エレン「……………ッッッ!!!!?」//////
ダッッ!!
ミーナ「あ……」
ミーナ「………」
ミーナ(……いっちゃ、った)
ミーナ「………(ゴソッ)」
ミーナ「……」パカッ
ミーナ「…………!」
ミーナ「……ふ、ぁああ……ッ」
ミーナ「……………綺、麗……」///
-
- 167 : 2015/05/31(日) 17:06:50 :
-
エレン「はぁ、っはぁ…はぁ……」
エレン(な、何だ!!? 何だ、何だ、これ、何だ!? 何、で!!?)
ドクン・・・ドクン・・・
エレン(なんでオレ……こんなドキドキしてんだ!!?)
エレン(な、何なんだ……!? 何なんだよ、この気持ち!!?)
エレン「…………!」
────そうだ
あいつ、似てたんだ。
1年前の、あの日のオレに。
だから、────おれは……
あいつと……『友達』に、なりたいって
そう、思ってたんだ……
-
- 168 : 2015/06/01(月) 23:45:17 :
- 期待しかない
-
- 169 : 2015/06/07(日) 12:57:21 :
- 期待です☆
-
- 171 : 2015/06/21(日) 15:41:25 :
-
───その日は結局、オレはミーナとは帰りまで一言も話せなかった。
言うまでもないかもしれねぇけど、
やっぱ、なんていうか
なんて言って話しかけたらいいか、分からなかったし
それ以上にあの笑顔が脳裏にこびりついてて、あいつの顔を見る度に猛烈に恥ずかしくなって
目も、合わせれなかった。
そして、そのまま……夕方になって……
_______
_____
___
_
~夕方~
PM 4:30
キ――ン・・・コ――ン・・・
カ――ン・・・コォ―――ン・・・
ザワザワ・・・
ガヤガヤ・・・
センセー! サヨナラ~~!!(バフッ!!)
センセー!! アシタハ サッカー イッショニスンダカラナアー!
坊主の教師「おおう、お前ら! 夕方になったってのに元気だなぁおい!」
坊主の教師「はいよ! また明日な、気を付けて帰るんだぞ~!」
ハ~イ! サヨナラ!
センセー! センセーダイスキ~!//
ウオイ!!
坊主の教師「……あ、アハハッ、参ったなぁ、おい」
ガヤガヤ・・・
校内放送『下校時間になりました────全校児童の皆さんは、寄り道をしないで、暗くならないうちに、お家へ帰りましょう……下校時間になりました……』
PM 4:35
エレン「……」
エレン(……ダメだ)
エレン(あれから結局、一回もアイツと、なんか喋れなかった……)
エレン(……そもそもプレゼント、気に入ってくれたのか? あいつ)
エレン(迷惑がられてねぇかな。……でも、話せねぇし。……まあ仕方ねぇ、よな……)
エレン(もう靴履いて、帰るか…)ハァ
トッ…トッ…
エレン「…………ッ!!」///
エレン「……あ!!?」
-
- 172 : 2015/06/21(日) 15:55:06 :
-
ミーナ「!!」
エレン「…………」
ミーナ「…………(カァァッ)」///(スタスタ)
エレン(な……ってオイ、無視かよッ!!?)
エレン「~~~~………ッ」
エレン「な、なあ!」
ミーナ「!!(ビクッ!)」
エレン「…な、なぁミーナ」
ミーナ「!」
ミーナ(え、………いま、私の、事……名前……)
ミーナ「………え…。な、何……?」クルっ…
エレン「…………」
エレン(なんて、言おう)ドッドッドッドッ…
エレン「………あ、あのさ?」ドクンッドクンッ
エレン「───────っ、……」
-
- 173 : 2015/06/21(日) 16:01:28 :
-
エレン「───────じゃ、」
エレン「じゃあ、な………?」/////
─────今でも、忘れた事なんて、無い。あの時の感覚を。記憶を。
はじめて……胸がそっと、締め付けられるように優しく撫でられたような感覚。きっと人は、
あれを、切なさと表現するのだろう。
オレは、あの時の自分には理解ができなかった
何かの勇気を、
その時の自分なりに、精一杯振り絞って
あいつに...手を、振った。振ってみせたんだ。
反応なんて、されないかもしれない。
その怖さは確かに在ったのに、でも、
それでも、アイツに手を振りたかったんだ、そうする事で
何か、変わるかも、って。
そう、思ったから。
ミーナ「……!」
─────そしたら、アイツは
-
- 174 : 2015/06/21(日) 16:31:49 :
-
ミーナ「──────」
ミーナ「(クス…ッ)」///
ミーナ「………バイバイ」///
エレン「!!!」
────そうだ。
ミーナは……その時、
頬を緩ませて、笑ってくれたんだ。
橙色に光る夕陽を背に、きっと、この世界よりずっと愛おしくて、眩しくて、
哀しいくらいに、幸せそうな笑顔で。
────オレに、優しく……手を振り返してくれたんだ。
-
- 175 : 2015/06/21(日) 16:42:39 :
-
エレン「ーーーーっ!!?(カアアァァ)/////」
エレン「っ…じゃ、じゃあな!!(ダッッ!)」///
ミーナ「あ、う、……うんっ!」
タッ・・・タッ・・・タッ・・・ッ
ガヤガヤ・・・
エレン「…………(クル……)」
エレン「……!」
────何となく、後ろを振りむいた。
そしたらあいつは、オレをまっすぐに、見つめながら
まだ、あの笑顔で、手を振り続けてくれていた。
エレン「……///」
エレン「(……フリフリッ)」
エレン「……ッッ(ダッ!!)」
タッ・・タッ・・・タッ・・・タッ・・・
-
- 176 : 2015/06/21(日) 17:01:37 :
-
ミーナ「…………」フリフリ…
ミーナ(───行っちゃ、った……)フリフリ…
ミーナ(……最後、振り返してくれてた)
ミーナ「……!」フリフr・・・ピタ・・・
ミーナ「───────────」
____エレン『……使えよ。鉛筆……無ぇんだろ』
____エレン『……せんせーには言うんじゃねぇぞ……?』
____エレン『誕生日プレゼントだよ…』
____エレン『じゃ…………』
____エレン『じゃあ……な…?』////
ミーナ「────ッ、あ(カァアアア……!!)」///
ミーナ「……………レン……」トクン
ミーナ「………///」ドッ ドッ ドッ ドッ
ミーナ(あ……れ、なんだろこの、きもち)
ミーナ(……………なんで、私こんな…くるしいんだろ)ギュウゥゥ
ミーナ(………私、……わたしは、もっと)
ミーナ(あの人のこと、知り、たい)ドクン
ミーナ「………………えれ、ん」ドッドッドッ……
ミーナ「…エレン……イェー……ガー…」///
────彼女は、彼の名前を そっと呟いたとき
トクン、と。
胸が密かに 高鳴ったのを、確かに…感じていた。
-
- 177 : 2015/06/21(日) 17:06:12 :
-
─────オレンジ色に輝く美しき残酷な世界の輝きは
彼女を、そして彼を、今はただ優しく包み込んでいた。
彼も、彼女もまだ 気づいていない。
『友達』になりたい、と思ったお互いの心が
既に、少しずつ惹かれはじめていたということに。
-
- 178 : 2015/06/21(日) 17:10:06 :
-
君に出会えて 良かった ありがとう
ーA story to find an answer with youー
次回
第2話 「初めて握った手の“温度”」
To Be Conntinued...
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- 179 : 2015/06/21(日) 17:20:54 :
-
2019/09
改稿版 あとがき
空山 零句です。
えー、いかがでしたでしょうか。
本作「君に出会えて良かった ありがとう」は
原作「進撃の巨人」のエレンたちが何処ともしれない平和な世界で産まれ、
新たなる「道」によって紡がれた絆を基に
エレンやミーナたちを初めとしたキャラたちが
かつての世界で生きた時とは違った「答え」を見つける為に生き、そして「さよなら」を見つける為の物語です。
この物語の終着点は何処へ行き着くのか。
非常に遅筆ではありますが
どうか彼らの恋物語を見守っていただけたら
とても幸いです。
それでは、第二話「はじめて握った手の“温度“」にてまたお会いするその時まで。
空山 零句
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- 181 : 2015/06/21(日) 17:46:24 :
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https://www.youtube.com/watch?v=HkIhnJ9Y-2A
加藤ミリヤ×清水翔太 『Love Forever』
上の曲はこの作品『君に出会えて よかった ありがとう』のモチーフとなった曲になります。
(ご存じの方もいるかもしれませんが…10年時のオリコンチャート1位の伝説のソングです)
良ければこの物語のエンディングをイメージする形で聴いてみてもらえれば幸いです。
それではでは。
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