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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

「コロシアイ合宿」

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  1. 1 : : 2015/03/21(土) 00:38:08
    初めてですが、よろしくお願いします!
  2. 2 : : 2015/03/21(土) 00:44:49
    苗木「超高校級の育成合宿?」


    桑田「そーだよ!なんだ苗木、しらねーのか?」
  3. 3 : : 2015/03/21(土) 00:46:20


    苗木「う、うん。なに?その超高校級の育成合宿って?」
  4. 4 : : 2015/03/21(土) 00:52:27
    桑田「あれだよ!あれ!希望ヶ峰学園の生徒がどっかの島まで行ってお泊りしてくるってやつだよ!」


    石丸「お泊りではないぞ!桑田君!超高校級の育成合宿というのは僕たち希望ヶ峰学園の生徒が自らの才能を高め合うための合宿だ!断じてお泊りなどではない!」


    桑田君が言い終わると同時に石丸君が訂正をいれてきた。
  5. 5 : : 2015/03/21(土) 01:00:40
    桑田「そんなことはどうでもいいんだよ!俺が言いてえのは部屋割りのことだ!」


    苗木「部屋割り?」


    桑田「ああ。部屋割りは1部屋に2人で分けられるんだけどよ、もしもよ、苗木が舞園ちゃんと同じ部屋になったら俺と部屋交換してくんねえか!?」


    苗木「ええ!?」


    石丸「桑田君!男女が同じ部屋で過ごすのは立派な男女異性交遊だぞ!そんなものは風紀委員である僕が断じて認めないぞ!」
  6. 6 : : 2015/03/21(土) 01:06:53
    桑田「うるせえ!あほ!せっかくの合宿なんだ!同じく部屋にいるくらいいいだろ!なあ、苗木!」


    苗木「ええ!?」


    石丸「いいや!断じて認めん!男女異性交遊などもってのほかだ!君もそう思うだろう、苗木君!」


    苗木「ええ!?」


    2人同時に意見を求められ、僕が困っていると今、話題になっていた舞園さんが近付いてきた
  7. 7 : : 2015/03/21(土) 01:23:13
    舞園「苗木君!おはようございます!」


    苗木「あ、舞園さん!おはよう!」


    石丸「舞園君!おはよう!」


    舞園「おはようございます!石丸君」


    桑田「舞園ちゃん!おはよう!」


    舞園「桑田君…」


    舞園さんは僕の方に振り返りこう言った


    舞園「苗木君!苗木君が私と同じ部屋になっても桑田君と部屋を交換したりしないでくださいね」


    桑田「……………………」


    苗木「あ、うん。わかったよ。」


    石丸「流石、舞園君だ!やはり風紀は乱すものではないな!」


    苗木(ごめんね、桑田君。)


    舞園「謝る必要なんてないですよ、苗木君」


    苗木「あれ?声にでてた?」


    舞園「声に出てなくてもわかりますよ。エスパーですから!」


    苗木「あはは…舞園さんには適わないなあ…」


    桑田「で、でもよ!もし偶然俺と舞園ちゃんが同じ部屋になった場合はしょうがないよな!な!」


    桑田君が必死に周囲に同意を求めると、大和田君が口を開いた


    大和田「同じ部屋になるっつってもよ、77期生の奴らも合宿に行くんだろ?」

  8. 8 : : 2015/03/21(土) 02:09:58
    桑田「それがどうしたんだよ」


    大和田「合宿に行くのは全員で31人だろ?くじ引きで決めるとしてもお前が舞園と同じ部屋になる確率はかなり低いんじゃねえか?」


    舞園「それもそうですね。安心しました!」


    桑田「…………………あぽ?」


    苗木「く、桑田君…」


    舞園「気を使わなくてもいいですよ苗木君」


    葉隠「桑田っちは俺の占いでは舞園っちと同じ部屋になるべ!」


    大和田「だってよ桑田、舞園との相部屋は諦めるんだな」


    葉隠「ひどいべ!」


    十神「朝から騒々しいぞ愚民ども。もう少し場をわきまえろ」


    腐川「そ、そうよ。白夜様の朝食の邪魔よ…」


    十神「貴様もだ、腐川」


    朝日奈「楽しみだなー!合宿!ね、さくらちゃん」


    大神「朝日奈よ、石丸の言うようにこれは鍛錬のための合宿だ。あまり気を抜くでないぞ」


    江ノ島「てか、もう時間じゃね?」


    石丸「む!しまった!僕としたことが…」








  9. 9 : : 2015/03/21(土) 02:42:00
    石丸「諸君!荷物をまとめて至急玄関前に移動だ!」


    朝日奈「あっ!ドーナツも持ってかなきゃ!」


    桑田「合宿のときくらいいらねーだろ」


    朝日奈「だめだよ!ドーナツなしでどーやって合宿するのさ!」


    桑田「ドーナツなしでも合宿できるわ!」


    舞園「苗木君!急ぎましょう!」


    苗木「ごめん、もうちょっとだから」


    不二咲「あ、アルターエゴ部屋に置いてきちゃった!」


    大和田「急げ!不二咲!」


    山田「あのー…セレス殿、このたくさんの荷物は一体…」


    セレス「あなたには関係ことですわ。無駄な口を聞いていないで早く荷物を運んでくださる?」


    時間に追われつつ荷物をまとめた僕たちは玄関へと急いだ


    苗木「ふー…なんとか間に合った…って霧切さん!?」


    霧切「あら、苗木君」


    苗木「なんで霧切さんがいるの!?」


    霧切「なんでって今日は合宿じゃない。それともいちゃ悪かったかしら」


    苗木「い、いやそういうことじゃなくていつの間に来たのさ!?」


    霧切「私は用事があって先に来てたの。そんなことより日向先輩たちをバスで待たせちゃってるわよ」


    苗木「あっ!」


    僕たちがバスに入ると77期生の先輩達が既に奥の座席に座っていた


    日向「遅いぞ。苗木」


    苗木「日向先輩!」


    大和田「お、左右田先輩じゃねーか」


    左右田「大和田!久しぶりだな!」


    葉隠「大和田っちはあのピンク色の髪の先輩と面識あるんだべか?」


    大和田「まあな。たまにバイク作ったりしてもらってんだよ」


    葉隠「バイクを作るんか!?すげーべ!」


    左右田「へへっ、これでも一応超高校級のメカニックだからな!」


    桑田「おいw十神に似てるやつがいるぞw」


    朝日奈「あっ、ホントだ!太った十神みたい!」


    豚神「…………………」


    十神「相変わらず不快な容姿だな。俺の姿を真似るのはやめろと言った筈だが?」


    豚神「……人を真似るのが俺の才能だ」


    十神「…フン」


    石丸「十神君!葉隠君!先輩には敬語を使いたまえ!」
  10. 10 : : 2015/03/21(土) 03:09:44
    朝日奈「あっ、弐大先輩!」


    弐大「無ッ!朝日奈!久しぶりじゃのお!」


    終里「なんだおっさん、知り合いか?」


    弐大「終里、お前も何度かあったことがあるぞ」


    終里「あー…なんかみたことあるような…ないような…」


    朝日奈「私ですよ!終里先輩!」


    終里「あ!この前ドーナツくれたやつか!」


    朝日奈「そうです!」


    日向「いい加減、人の名前くらい覚えろよな終里」


    終里「わりーわりー。人の名前覚えんのとかどうも苦手でよ」


    狛枝「ああ…こんなにたくさんの希望に囲まれるなんて…このあとにどれほど大きな不幸が待っているんだろう!」


    苗木「あ、相変わらず個性的な先輩だね」


    舞園「そ、そうですね」


    澪田「舞園ちゃん、ヤッホー!」


    舞園「あ、澪田先輩!」


    苗木「澪田唯吹先輩…だっけ?」


    舞園「そうですけど…苗木君って澪田先輩のこと知ってるんですか?」


    苗木「知ってるも何も舞園さんがたまに僕に澪田先輩のこと話してくれたじゃないか」


    舞園「あ!そうでしたね!」


    澪田「相変わらずお二人さんラブラブっすね〜」


    舞園「ラブラブだなんてそんな…///」


    澪田「まあ、唯吹も豚神ちゃんとラブラブなんすけどねー!」
  11. 11 : : 2015/03/21(土) 05:03:31
    豚神「誰がラブラブだ」


    澪田「じゃあ、澪田のこと嫌いなんすか?」


    豚神「そんなこと言ってないだろう!」


    澪田「タハー!豚神ちゃんはツンデレっすー!」


    不二咲「うわぁ、ハムスターだ!」


    田中「なんだ貴様は」


    不二咲「あ、あのハムスター触ってもいいですか?」


    田中「我が破壊神暗黒四天王に触れようとは身の程知らずな………だが今は暗黒四天王は魔力を温存しているのだ……貴様は運がいい。思う存分暗黒四天王に触れるがよい!」


    不二咲「あ、ありがとうございます!」


    九頭竜「あいつは普通に喋れねーのか」


    辺古山「モフモフ……」


    九頭竜「やめとけ。ハムスター起きちまうぞ」
  12. 12 : : 2015/03/21(土) 05:35:40
    各々がにぎやかに会話を楽しみつつバスはどんどん目的地へと進んでいった


    大和田「ん?どうしたんだ?左右田先輩。顔色がよくねーぞ」


    左右田「ウッ……………」


    日向「ああ、きっと車酔いしたんだろ。左右田は車酔いしやすいからな」


    葉隠「超高校級のメカニックが車酔いってどうかと思うべ」


    左右田「ウル……セ…エ」


    日向「だいぶやばそうだな。左右田おまえ、酔い止めは?」


    左右田「ガクエン…ニ……ワスレ…タ……………」


    日向「忘れたのかよ。うーん参ったな。俺、酔い止めもってないんだよなー」


    大和田「こんだけいりゃあ誰か持ってるんじゃねえか?」


    日向「それもそうだな…おーい!みんなー誰か酔い止め持ってる奴いるかー?」


    苗木「持ってないです」


    セレス「持ってませんわ」


    十神「そんなもの必要ない」


    罪木「す、すみませえん!持ってません!脱ぎますから許してくださいぃ…」


    弐大「正露丸ならあるぞ」


    終里「酔い止め?なんだそれ、うめーのか?」


    日向「ないみたいだな………あと罪木は脱がなくていいぞ」


    左右田「ウッ!」


    葉隠「もう限界が近いべ!」


    日向「とりあえず、バスの運転手にでも相談してくるか?」


    大和田「やるだけやってみるか」


    苗木「僕、行ってきますよ」


    日向「悪いな、苗木。頼む」


    苗木「はい!」


    僕は少し駆け足で運転手のいる座席へと近づいていった。


    苗木「あのー…すいません」


    そう言いつつ運転席を覗くとそこに運転手の姿はなかった


    代わりに白と黒の入り交じったクマのぬいぐるみが置いてあった


    苗木「なんだこれ……?」


    ぬいぐるみを持ち上げつつ一つの疑問が頭をよぎった


    このバスは運転手もいないのにどうやってうごいてるんだ?


    急いでこのことをみんなに伝えようとした瞬間ぬいぐるみの口から勢いよく大量のガスが噴射された


    僕の意識はそこで途絶えた





  13. 13 : : 2015/03/21(土) 06:50:54
    こ、怖いよー…
    あっ、すいません期待ですl
  14. 14 : : 2015/03/22(日) 00:03:19
    ありがとうございます!更新が遅くなると思いますがよろしくお願いします!
  15. 15 : : 2015/03/22(日) 00:17:06
    気がつくと僕は見慣れぬ天井を見上げていた


    苗木「うーん……ここは?」


    僕はまだ十分に機能していない頭を活用し、記憶を必死にたどった


    苗木「……………………………はっ!」


    僕はバスで起こったあの騒動を思い出した


    苗木「みんなのところにいかないと…!」


    僕はドアに手をかけ、部屋から出ようとした時、自分のポケットに何かが入っていることに気がついた


    苗木「なんだこれ…?地図?」


    その地図には建物の見取り図のようなものが描かれていた


    苗木「もしかしてこの建物の地図…?」


    さらに食堂がある場所に丸印がついていた


    苗木「ここに集まれってことかな…」


    僕は部屋を出て地図に描かれている通りに進んでいった
  16. 16 : : 2015/03/22(日) 00:31:25
    食堂に着くとそこには見慣れた光景があった


    葉隠「きっと誰かの陰謀だべ!」


    朝日奈「違うよ!きっとドッキリかなにかだよ!」


    大和田「ドッキリでわざわざ睡眠ガス使うかよ」


    左右田「なんなんだよこの状況……どーなってんだよ!?」


    田中「喚くな雑種。とうとう我が暗黒四天王に恐れをなしたか」


    左右田「ちげーよ!誰がハムスターにビビるか!」


    田中「フッ……まあ無理もない。貴様のような雑種が我が破壊神暗黒四天王に恐怖心を抱かないわけがないからな」


    左右田「聞けよ!」


    ソニア「左右田和一!控えおろう!口を慎みなさい!」


    左右田「すいません!ソニアさん!」
  17. 17 : : 2015/03/22(日) 00:41:36
    セレス「山田君、ロイヤルミルクティーを
    淹れてくださる?」


    山田「あのー…セレス殿?それは少し無理なご注文かと…」


    セレス「何を言っているのですか山田君。まさかロイヤルミルクティーの淹れ方を忘れたわけじゃないですよね?」


    山田「それがそのー…ここにはロイヤルミルクティーを作るための材料がなくて…」


    セレス「どこかにあるはずですわ」


    山田「はい?」


    セレス「ここにはなくともこの建物全体を探せばきっと見つかりますわ」


    山田「それは…流石にセレス殿の頼みといえど……」


    セレス「いいからとっとと探してこいよ!ビチグソがぁ!!!!!」


    山田「は、はいい!」
  18. 18 : : 2015/03/22(日) 01:04:47
    苗木「よかった…みんな無事だ…」


    舞園「苗木君!大丈夫ですか?」


    苗木「あ、うん。大丈夫だよ。舞園さんも大丈夫そうだね」


    舞園「苗木君がいつまで経っても食堂に来ないから心配したんですよ!」


    苗木「ご、ごめん。心配かけて…」


    舞園「でも、苗木君が無事でよかったです!」


    苗木(舞園さん、僕のこと心配してくれてたんだ…)


    舞園「友だちなんだからあたりまえじゃないですか!」


    苗木「あ…もしかしてまた?」


    舞園「はい!苗木君の考えてることはなんでもわかりますよ!エスパーですから!」


    苗木「あはは…」


  19. 19 : : 2015/03/22(日) 01:28:18
    豚神「どうやら全員無事のようだな」


    苗木「豚神先輩!」


    豚神「集まれ貴様ら。まず今俺達が置かれている状況について話し合うぞ」


    小泉「私達が置かれている状況って言われても…」


    九頭竜「睡眠ガスで眠らされて気づいたらここにいただけだしな」


    辺古山「そもそもなぜ私達をこんな建物に閉じ込めたんだ?」


    苗木「閉じ込めた!?」


    豚神「そうか、苗木は来るのが遅かったから知らないのか」


    豚神「ならば説明してやる。俺達は貴様が来る前に既にこの建物の探索を進めていたんだ」


    豚神「どうやらこの建物は一階建ての高さで長方形のような細長い造形の建物らしい」


    豚神「奥に行くと出口があったがびくともしなかった」


    大神「我の拳でも開けることは不可能だった」


    苗木「大神さんでも…!?」


    豚神「他にも色々な部屋があったがそのほとんどは厳重にロックされていた」


    苗木「左右田先輩なら開けれるんじゃ…」


    左右田「流石の俺も道具がなきゃお手上げだ」


    豚神「左右田の持ち物がなくなっているように俺達全員の荷物もなくなっている」


    七海「これじゃあ助けも呼べないね」


    豚神「これが俺達が知っている情報の全てだ」


    桑田「………てゆーかよ、なんで苗木だけ集まるのが遅かったんだよ」


    苗木「え?」


    石丸「むっ、言われてみればそうだな。苗木君を除いたみんなはほぼ同時に食堂へ集合したぞ」


    江ノ島「なんかあったの?苗木」


    苗木「いや、別に…」


    桑田「じゃあ、なんで遅かったんだよ」


    苗木「僕はただ目を覚ました後にすぐ食堂に向かったけど…」


  20. 20 : : 2015/03/22(日) 01:39:36
    十神「そんなことはどうでもいい。問題はなぜ俺達をこんなところに閉じ込めたかだ」


    終里「合宿じゃねーのか?」


    弐大「合宿ならこんな大掛かりなことはせんわい」


    みんなが頭を悩ませていた……その時、食堂の床から聞いたこともない声が聞こえてきた


    ???「コロシアイをするためです!」


    みんなが一斉に足元に視線を向けた。すると食堂の床に小さな穴があき、そこから「なにか」が飛び出してきた


    ???「ひゃっほーーう!」


    ???「僕はモノクマ!この超高校級の育成合宿を仕切っているいわゆる君たちの先生なのです!」


    モノクマ「あ、それで君たちには急ですが、超高校級の育成合宿ではなくコロシアイ合宿をしてもらいます!」
  21. 21 : : 2015/03/22(日) 19:48:11
    苗木「…………………………」


    僕は目の前に起こったことが信じらず、ただ黙っていることしかできなかった


    それはみんなも同じで食堂には沈黙が続いた


    そんな沈黙を十神君が破った


    十神「なんだ貴様は。いきなり出てきたかと思えばコロシアイをしろだと?ふざけるのは存在だけにしておけ」


    十神君の声で我を取り戻したのか、みんなが遅れて各々の反応をする


    左右田「ぎにゃああああああああ!」


    葉隠「ぬ、ぬいぐるみが喋ってるべ!」


    苗木「あっ!あのぬいぐるみ……」


    僕達の目の前に現れたぬいぐるみは僕がバスで見たものと全く同じものだった


    モノクマ「もう、うるさいなあ。これだから最近の若者は…受け入れ難いことがあるとすぐに騒ぐ…やれやれだよ」


    九頭竜「ちょっと待てやコラァ!」


  22. 22 : : 2015/03/22(日) 20:17:50
    九頭竜「何をわけのわかんねーこと言ってやがる!コロシアイだと!?俺達はここに育成合宿のために来たはずだ!コロシアイなんかしにきたわけじゃねえんだよ!」


    モノクマ「オマエたちの意見はどうでもいいの。僕がコロシアイをしろって言ってるんだからコロシアイをしなさい!先生の言うことが聞けないのかー!」


    桑田「そんな滅茶苦茶な話あるかよ!」


    辺古山「それ以前にそもそも私達がコロシアイをする理由がないな。」


    モノクマ「あ!それなら大丈夫!ちゃんと手はうってあるからね!」


    そう言うとモノクマは衝撃のひとことを放った


    モノクマ「オマエらはこの島からでられません!」


    山田「は?」


    モノクマ「正確に言うとコロシアイをするまでこの島からでられません!」


    左右田「はあああああああああ!?」


    豚神「ふざけるな!そんなことがあってたまるか!」


    田中「そもそも貴様は何者だ」


    モノクマ「だからーこのコロシアイ合宿を仕切っている先生だってば!」


    大神「………貴様、何を知っている?」


    大神「バスで起こってことにも貴様が関わっているのだろう」


    モノクマ「まあね!ていうか僕の仕業なんですけどね!」


    大和田「てめえ……」


    モノクマ「とりあえずコロシアイしたかったらここからでてね!あ、逆だ。ここからでたかったらコロシアイしてね!」


    モノクマ「みんなのために自分の命を犠牲にするとかやめてよね!死んでもなお、みんなの気を引こうとしてよのが見え見えだからね!」


    九頭竜「とことんふざけたやつだ…そんなにコロシアイしてほしいんだったらまずてめえを殺してやるよ!」


    九頭竜先輩は「モノクマ」へと勢いよく駆け出した


    モノクマ「あれ?かかってきちゃう?かかってきちゃう?」

  23. 23 : : 2015/03/22(日) 20:39:33
    九頭竜先輩は拳を握りしめモノクマに殴りかかろうとしていた


    モノクマ「しょうがないなあ……モノクマ天気予報〜!」


    そう叫ぶとモノクマは一つのスイッチを取り出した


    モノクマ「今日は九頭竜クンの頭上のみに激しい雨が降るでしょう!」


    モノクマがスイッチを押した瞬間、九頭竜先輩の頭上の天井に穴が開いた


    モノクマ「…………槍の雨だけどね!」


    モノクマの予報通りに九頭竜先輩に無数の槍が降り注いだ


    その槍は九頭竜先輩を容赦なく斬りつけていく


    九頭竜「……………………!!!!!」


    辺古山「坊っちゃん!」


    辺古山先輩は竹刀に手をかけ、九頭竜先輩の元
    へと走り出した


    九頭竜「来るな!ペコ!」


    九頭竜先輩は槍の猛攻に耐えられずしゃがみこんでいた


    辺古山先輩は九頭竜先輩の静止を聞かずに九頭竜先輩の頭上で竹刀を構えた


    そして九頭竜先輩へと降り注ぐ槍を竹刀で次々と振り払っていく


    モノクマ「なにぃ!?」


    辺古山先輩は手を休めることなく槍を振り払い、ついには九頭竜にこれ以上の傷を負わせることなく全ての槍を阻んだ
  24. 24 : : 2015/03/22(日) 20:54:57
    左右田「す、すげえ…」


    終里「やっぱ強えな…あいつ」


    舞園「かっこいい……」


    モノクマ「もー!なんで邪魔すんのさ!」


    辺古山「黙れ!今度坊っちゃんに手をかけてみろ!貴様を切り刻むぞ!」


    普段の辺古山先輩からは考えられない程に彼女は怒っていた


    モノクマ「こっちこそ!次にボクに手を出したら容赦なく殺しちゃうからね!これは警告だよ!」


    モノクマ「とりあえずコロシアイ合宿の詳しい内容はオマエら電子生徒手帳に載せておくからね!ちゃんと見とくんだよ!」


    花村「電子生徒手帳…?」


    モノクマ「携帯電話代わりだと思えばいいよ!それでは、これからはこの島で清く、正しいコロシアイをしてコロシアイ合宿を乗りきってください!」


    そう言うとモノクマは再び床へと戻っていった
  25. 25 : : 2015/03/23(月) 01:11:22
    豚神「とりあえず九頭竜を保健室へ運ぶぞ!罪木、ついてこい!」


    罪木「は、はいい!」


    辺古山「私も同行させてもらうぞ」


    豚神先輩は九頭竜先輩を抱え、辺古山先輩と罪木先輩と一緒に保健室へと急いだ


    舞園「大丈夫でしょうか…九頭竜先輩…」


    苗木「きっと大丈夫だよ。すぐに良くなるよ!」


    舞園「ですよね…でもあの「モノクマ」の言ってたことって本当なんでしょうか…?」


    大神「この島から出られないことか」


    十神「島以前にまずこの建物から出ることを考えたらどうだ?」


    十神「まあ、大神でも出口を壊すことができなかったんだ。少なくとも力づくでこの建物から出るのは無理だろう」


    舞園「じゃあ、どうすれば……」


    十神「奴の言っていた通りにコロシアイをするしかあるまい」


    大和田「なっ…!本気かてめえ!」


    十神「冗談で言うと思うか?」


    十神「俺はここから出る。貴様らを殺してでもな」


    澪田「細いほうの白夜ちゃん、冷酷すぎっすー!」


    終里「おもしれえ…やってみろよ」


    苗木「ちょ、ちょっと待ってよ十神君!僕達を殺すなんて冗談だよね?」


    十神「冗談ではないと言っているだろう」


    苗木「だって僕達仲間だよね…?十神君が仲間を殺すはずが…」


    十神「いいか苗木」


    十神「俺は貴様らを仲間だと思ったことは一度もない」


    十神「たかが数年学園生活を共にしただけで仲間意識を持つな」


    十神「馴れ馴れしいんだよ!」
  26. 26 : : 2015/03/23(月) 01:21:06
    大和田「てめえ、ぶっ殺してやる…!」


    十神「やってみろ。できるとは思えんがな」


    不二咲「だ、だめだよぉ…コロシアイなんて良くないよ!」


    石丸「やめたまえ、兄弟!こんなところで人を殺して何になる!人を殺して社会に出ても生きる資格はないぞ!目を覚ませ、兄弟!」


    大和田「…………クソッ!」


    十神「どうした来ないのか、とんだ臆病者だな」


    十神「俺は貴様らとは違う、選ばれし人間だ。俺はこの島からでなければならない。殺す覚悟のないやつは一生ここにいればいい」


    十神君はそう言うと食堂を去っていった
  27. 27 : : 2015/03/23(月) 01:26:26
    弐大「なんじゃあの十神、うちの豚神とはえらい違いじゃのう」


    苗木「………十神君」


    狛枝「とりあえずみんな自分の部屋に戻らない?ここにいてもなんだしさ」


    花村「そう言えば部屋には電子生徒手帳があるって言ってたね」


    狛枝「一応、目だけでも通しておこうよ」


  28. 28 : : 2015/03/23(月) 01:50:38
    僕達はこうしてそれぞれの部屋へと向かった


    苗木「あとで九頭竜先輩のお見舞いにいかないとなぁ…」


    苗木「あ、よく見ると部屋ドアにネームプレートが貼ってある」


    苗木(最初部屋から出るとき見落としてたんだな)


    僕はドアを開けて自分の部屋へと入っていった


    辺古山「どうだ罪木、坊っちゃんの様態は?」


    罪木「とりあえず応急処置はしました…あとはゆっくり休むと良くなると思いますぅ」


    辺古山「そうか…恩に着る」


    豚神「九頭竜はまだ目を覚まさないのか」


    罪木「はい…明日あたりで目を覚ますとは思うんですけど…」


    豚神「それなら九頭竜の見張りも必要だな。いつ誰に襲われるかわからんからな」


    辺古山「それなら私が」


    豚神「いくら辺古山といえど九頭竜の怪我が治るまで毎日見張りをするのは苦しいだろう。俺もたまには見張りにつこう」


    辺古山「すまない…」


    豚神「謝ることではない。仲間として当然のことをしているだけだ。弐大や大神にも頼んでみよう」


    豚神「罪木も無理はするなよ」


    罪木「は、はいい!すみません!私なんかを気づかっていただいて…」


    豚神「言っただろう。仲間として当然のことだ」


    辺古山「…………十神」


    豚神「なんだ」


    辺古山「お前は…優しいな」


    豚神「……ふん」


    豚神(優しい…か。これは俺の個性なのだろうかいや違う。優しいのは俺ではなく俺がなりきっている元となる十神のほうだろう。俺はただ十神白夜のフリをしているにすぎない詐欺師だ)


    豚神「俺は…一体なんなんだ」


    そんなことをつぶやき、俺は保健室をあとにした




  29. 29 : : 2015/03/23(月) 04:39:47
    俺は少し苛立ちを覚えつつも自分の部屋へと入った


    そこには机や椅子、ベッドやシャワールームなど日常生活するには問題ない程度の家具が置かれていた


    ふと机に目をやるとモノクマの言っていた電子生徒手帳が目に入った


    十神「これが電子生徒手帳か」


    十神(コロシアイのルールが書かれていると言っていたな)


    十神「見てみるか」


    俺は電子生徒手帳の電源をいれた


    そしてコロシアイ合宿のルールに目を通した




    コロシアイ合宿の主なルール

    1.先生ことモノクマへの暴力を一切禁ずる

    2.コロシアイをすることでこの島から出る権利があたえられます

    3.コロシアイ合宿において人を殺すと自分が持っている超高校級の才能が強化されます

    4.「アイドル」や「舞踏家」など比較的コロシアイに向いてない才能を持っている生徒は自室にコロシアイ合宿を生き抜くのためのアイテムが用意されています(この条件で人を殺した場合、自分の才能とアイテムが強化されます)

    5.コロシアイをして生きてこの島から出られるのは5人のみです

    6.この島から出る方法はコロシアイの他に「試練」を受けることでこの島から出ることができます。※ただし、命の保証はしません

    7.試練を受け、クリアした生徒はその時点でコロシアイには一切関与せず、この島から出ることができる権限があたえられます

    8.試練をクリアした上でこの島から出られる生徒は5人の中には含まれません

    9.コロシアイ合宿においてルール以外に大きな行動制限はありません

    10.ここで生活するための食料は各自室に保存してあります(生存者の食料を盗むことはルール違反です)



  30. 30 : : 2015/03/23(月) 04:48:03
    十神「なるほど…」


    十神「中々面白くなりそうじゃないか」


    十神(見てろ苗木。お前が最も大切にしている仲間がコロシアイする様を)


    十神(コロシアイはそう遠くない日に起きる。お前にコロシアイを止めることができるか?)


    十神「このゲームは情を捨てない限り生き残れんぞ、苗木」


  31. 31 : : 2015/03/23(月) 05:13:50
    コロシアイ合宿2日目


    僕達は早朝の豚神先輩の収集によって食堂に集まっていた


    左右田「で?なんだよ話って」


    豚神「昨日、九頭竜が重症を負ったことはみんな知っているな?」


    小泉「そりゃあ、現場にいたわけだし…」


    豚神「そのことについて話がある」


    豚神「今、九頭竜は体にとんでもない重症を負っている。意識こそ取り戻したものの今の状態で誰かに襲われたらまず殺されてしまうだろう」


    豚神「そこで九頭竜の傷が治るまで交代で見張りについてもらいたい」


    豚神「見張りは1日交代で……」


    十神「勝手に話を進めるな愚民め」


    十神「なぜ俺が九頭竜の見張りになどつかなきゃならないんだ」


    十神「そんなことを話しに来たんだったら俺は部屋へ戻るぞ」


    そう言って十神君は部屋へと戻っていった


    苗木「十神君…」


    大和田「ほっとけよあんな奴」


    豚神「この見張りは協力するかはあくまで自由だ。見張りをしている間はそいつ自身もあまり持ち場を動けず、コロシアイのターゲットになりやすくなる」


    豚神「もし、この中で見張りをしてもいいと言う奴は返事をしてくれ」


    辺古山「当然私はやるぞ」


    苗木「僕もやります。力になれるかわからないけど…」


    舞園「苗木君がやるなら私もご一緒します」


    桑田「舞園ちゃんがやるなら俺もやるぜ!」


    大和田「俺もやらせてもらうぜ」


    石丸「うむ!仲間として放っておくわけにはいかない!僕も参加させてもらおう」


    大神「我も力を貸そう。この力、大切なものを守るためにあるのだからな」


    朝日奈「私も協力するよ、さくらちゃん!」


    葉隠「俺はパスだべ!そんなあぶねーことしてらんねーべ」


    山田「拙者もそういう危険なのはちょっと…」
  32. 32 : : 2015/03/23(月) 05:31:10
    反対する人もいたが、結果的に見張りにつける人は舞園さん、桑田君、大和田君、石丸君、大神さん、朝日奈さん、不二咲くん、霧切さん
    田中先輩、ソニア先輩、左右田先輩、弐大先輩、終里先輩、罪木先輩、小泉先輩、豚神先輩の16人だった


    辺古山「みんな…ありがとう」


    左右田「いいってことよ!」


    弐大「お前はソニアがいるから参加しただけじゃろうが」


    左右田「うっせ!俺にも少しぐらい仲間を思いやる気持ちくらいあんだよ!」


    豚神「しかし、狛枝が参加しないのが意外だな」


    左右田「だよな!あいつのことだから希望がどうとか言って参加すると思ったのによ」


    狛枝「ごめんね。僕はちょっとね……」


    左右田「相変わらずお前は何考えてるかわかんねーやつだなあ」


    豚神「…………………………」

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ライス定食

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