この作品は執筆を終了しています。
進撃の巨人 七つの大罪 『悪徳のジャッジメント』
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- 1 : 2015/03/12(木) 01:25:56 :
- 14作目です。
ボーカロイド楽曲の七つの大罪シリーズをモチーフにしています。
1日に1作書き上げ、1週間かけてシリーズを終わらせるつもり5日目です。
4日目『ヴェノマニア公の狂気』はこちら
(http://www.ssnote.net/archives/32539)
誤字や脱字などあればご指摘お願いします。
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- 2 : 2015/03/12(木) 01:26:44 :
- アルミン・アルレルト
強欲(Avaritia) スプーン
『さあ、開廷の時間だよ』
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- 5 : 2015/03/12(木) 21:04:38 :
汚職にまみれた司法所がありました。
ここでは被告の貧富で決まる裁判が行われています。
法廷の主が望むのは、正義よりお金でした。
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- 6 : 2015/03/12(木) 21:23:15 :
「極悪人でもお金さえ払えば救ってあげるよ。地獄の沙汰も金次第ってね」
この裁判で容姿や年齢、人種や性別など全て関係ありませんでした。
大切なことはお金が払えるか、ただそれだけです。
被告の人生はお金次第。
救いが欲しければお金をだす他ありません。
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- 7 : 2015/03/12(木) 21:43:32 :
「そう罪は僕のさじ加減ひとつ」
悪徳のジャッジメント。
彼の“スプーン”で全てが決まります。
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- 8 : 2015/03/12(木) 22:06:55 :
彼がここまでお金に執着するのには理由がありました。
足の不自由な「娘」がいたのです。
その娘の為に、お金が必要でした。
そして『大罪の器』が揃えば彼の望みが叶います。
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- 9 : 2015/03/12(木) 22:43:36 :
今日も繰り広げられる疑惑の法廷。
悪人が笑い善人が泣く。
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- 10 : 2015/03/12(木) 23:16:03 :
「そう罪は僕のさじ加減ひとつ」
悪徳のジャッジメント。
非道とわかりながらも、彼は娘の為に今日も開廷の時間を迎えます。
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- 11 : 2015/03/12(木) 23:27:47 :
今回の被告人は民衆殺しの悪辣将軍です。
もちろん、死罪が当然でしょう。
ですが渡された賄賂により、将軍には無罪が告げられたのです。
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- 12 : 2015/03/12(木) 23:33:47 :
これにより巻き起こった民衆の怒り。
これにより始まった内戦。
これにより殺された将軍。
将軍の、無残な死体が野に晒されていました。
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- 13 : 2015/03/12(木) 23:45:17 :
そして、怒りの矛先は男へ向かいました。
炎に包み込まれた彼の家。
「ああ、愛しい娘。二人一緒なら恐怖なんてないよ」
焼け落ちた屋敷から見つかるでしょう。
孤独な「親子」の亡骸が……。
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- 14 : 2015/03/12(木) 23:51:24 :
彼が目覚めた時に居た場所は冥界の門でした。
天国か地獄か、それを決めるのは冥界の主です。
「極悪人でも金さえ払えば救ってやるよ。地獄の沙汰も金次第ってな」
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- 15 : 2015/03/12(木) 23:56:18 :
彼は微笑んで冥界の主に耳打ちをしました。
「僕の財産。君なんかには決して渡さない」
扉に飛び込んだ彼の身体は地獄の底へ落ちて行きました。
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- 16 : 2015/03/12(木) 23:56:30 :
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「そう罪は僕のさじ加減ひとつ」
悪徳のジャッジメント。
「たとえ誰だろうと僕の罪を裁くことは認めない」
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- 17 : 2015/03/12(木) 23:59:41 :
彼は誓いました。
いつか再び、大罪のフラグメントをこの手に集めようと。
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- 18 : 2015/03/13(金) 00:00:07 :
「その時にこの地獄は僕と娘の理想郷へと変わるから」
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- 19 : 2015/03/29(日) 18:25:17 :
- 凄い…!このシリーズのモチーフになった曲全部聴きましたよ♪
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- 20 : 2015/03/29(日) 18:59:14 :
- >>19
りお
嬉しいー!!
あ、プロフィールのところにヴェノマニア公の狂気とか眠らせ姫からの贈り物が好きって書いてあるのみましたよ♪
とっても嬉しかったです(*´∀`)
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