アルミン「変わっちゃった僕」
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- 1 : 2015/03/04(水) 07:27:21 :
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アルミン主人公です!!
コメントは制限させて頂きます!
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- 2 : 2015/03/06(金) 00:25:44 :
アルミン「(はぁ……)」
エレン「ん?アルミン、元気ないな。具合でも悪いのか?」
アルミン「あ、エレン!別に…何でもないよ」
エレン「そうか?大丈夫ならいいけど、あんま無理はすんなよ」
アルミン「うん。ただ単に訓練で疲れただけだから」
アルミン「それに明日は休みだから、ゆっくり休むとするよ」
エレン「あー、そう言えば休みか」
アルミン「エレンはまた自主練するの?」
エレン「そうするつもりだったんだが、ミカサに街に行こうってしつこく言われてよ…」
アルミン「あはは…そうなんだ」
エレン「おう…。アルミンも来るか?」
アルミン「(んー…本屋には行きたいから付いてきたいけど、ミカサに悪いしな…)」
アルミン「いいよいいよ…!二人で行ってきなよ!」
エレン「むぅ…アルミンが駄目となるとやっぱ二人で行くしかないか…」
アルミン「しっかり楽しんできなよ」
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- 3 : 2015/03/06(金) 10:48:37 :
―――――男子部屋
ライナー「そろそろ消灯の時間だな」
マルコ「そうだね。消しといた方がいいかも」
ジャン「まっ、消してもうるさくしなきゃ起きててもいいからな」
ベルトルト「大抵は消すと寝るんだけどね」
ライナー「エレンなんかもう寝てるしな」チラッ
エレン「…スー…zZz…」
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- 4 : 2015/03/06(金) 16:36:31 :
ジャン「はっ!さすがお子ちゃまエレンだな」ハハッ
マルコ「またそんな事言って…」
コニー「エレンって、めちゃくちゃ規則正しい生活してるよな」
ライナー「夜は早く寝て、朝早くから自主練だもんな」
ベルトルト「それでこそエレンって感じだけど…」ハハハ
ライナー「よーし、明かり消すぞー。アルミンもいいかー?」
アルミン「うん。いいよー」
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- 5 : 2015/03/06(金) 18:12:42 :
マルコ「本読んでたみたいだけど大丈夫?」
アルミン「うん。ちょうど読み終わったところだったから」
マルコ「そっか。それなら良かった」
マルコ「おやすみ。アルミン」
アルミン「おやすみ」
アルミン「(うーん…どの時間帯に本を買いに行こうかな)」
アルミン「(エレン達の同じ時間帯だと、強制的に連れてかれそうだしね…エレンに)」
アルミン「(よし。少し遅めに行こう。ゆっくり朝起きて、朝食を済ませてからだ)」
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- 6 : 2015/03/07(土) 09:06:33 :
―――――――
アルミン「…ん」パチ
アルミン「ふわぁぁ…良く寝た~~」ノビー
アルミン「エレンは…っと?」キョロキョロ
シーーン
アルミン「もう行ったみたいだね?」
アルミン「それじゃあ僕も、食堂に向かおっかな」
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- 7 : 2015/03/09(月) 20:12:52 :
―――――――食堂
アルミン「(あんまり人が居ない…ってことは予定通り遅めに来れたみたいだね)」
アルミン「(まず、パンとスープを取りに行かなきゃ)」タタッ
ジャン「ん?アルミン、遅かったな」
アルミン「あ、ジャン」
マルコ「ぐっすり眠ってたみたいだったから…起こしちゃうのも悪いと思ってさ」
アルミン「いいよいいよ。しっかり寝れて良かったから!」エヘヘ
ジャン「俺も遅めに来れば良かったぜ」ケッ
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- 8 : 2015/03/10(火) 11:45:03 :
アルミン「どうしたの?」
マルコ「別に…大した事じゃないよ」
ジャン「大した事だよ!!」
アルミン「?」
マルコ「あはは、エレンとミカサが街に出掛けるっていうのを目の前で聞いてむしゃくしゃしてるだけだよ」
アルミン「そういうことね」
マルコ「ね?大した事じゃないでしょ?」コソッ
アルミン「うん。いつも通りだね」コソッ
ジャン「な、何コソコソしてんだよ。行くぞ!マルコ」
マルコ「はいはい」
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- 9 : 2015/03/10(火) 15:42:35 :
アルミン「…」スッ
アルミン「いただきますっ」パンッ
アルミン「はむっ…」
アルミン「もぐもぐ…」
アルミン「うん。いつもと同じ美味しいとは言えない味だね」
アルミン「ううん。食べられる事に感謝しないとねっ」
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- 10 : 2015/03/10(火) 18:34:19 :
―――――
アルミン「よしっ!」ギュッ
アルミン「朝食も食べたし、準備も出来た!」
アルミン「僕も出掛けるとしよう」
アルミン「レッツゴー!」タッタッ
アルミン「(って一人でやると恥ずかしいね…//)」エヘヘ
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- 11 : 2015/03/11(水) 01:25:51 :
―――――――
ミカサ「♪」ギュッ
エレン「…」
エレン「ミカサ…さすがに手を繋いで歩くのは恥ずかしくないか?」
ミカサ「エレンが迷子にならない様にしているだけ。ので、恥ずかしくもなんともない」ブイッ
エレン「そのVサインとどや顔は余計だな…ってか子供扱いすんなよっ!」クワッ
ミカサ「エレン。あの店に行こう!」
エレン「…無視かよ」
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- 12 : 2015/03/12(木) 05:02:51 :
―――――本屋
アルミン「(何も起きることなく、無事に本屋に到着することが出来たっ!)」
アルミン「(見渡す限りの本の山!テンションが上がるのを抑えれないね!!)」
店員「(…あの可愛い子凄い嬉しそうだな)」
アルミン「(とりあえず見て回ろう!!)」キラキラ
アルミン「♪」ルンルン
「…」ジーー
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- 13 : 2015/03/12(木) 10:27:06 :
アルミン「(色々あるね!えっと…ここは図鑑ゾーンみたいだね)」
アルミン「(動物についてや、花についてか。面白そうだね!)」
アルミン「(次のゾーンは…小説関係かな?)」
アルミン「(恋愛から始まって、冒険物やホラー系とか多種多様だね!)」
アルミン「(ん?『エルヴィン団長の髪について追ってみた!』って…えぇ!?)」
アルミン「(何で追ってみたんだ!?これは出しちゃまずいんじゃないの!?)」
アルミン「(うん。見なかった事にしよう)」
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- 14 : 2015/03/12(木) 17:37:58 :
アルミン「(他にもたくさん…料理関係についてもあるし…んっ!?)」
アルミン「(こ、これは…!外の世界についての本!?)」
アルミン「(前、僕も外の世界についての本は持ってたけど…シガンシナに取りに行けない…)」
アルミン「(だから、こんな所で外の世界についての本を見つけれたのは凄い事だ!!)」
アルミン「(それに、僕が持ってたのと違う!!)」
アルミン「(凄く読みたい!!けど…パッケージがあって読めそうにない…!)」
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- 15 : 2015/03/12(木) 18:58:15 :
アルミン「(手を伸ばせばすぐなのに、読めないこのもどかしい感じ…!)」
アルミン「(そっか。買えばいいんだ!うん!!)」
アルミン「(値段はいくらかな?)」チラッ
『月の訓練兵の3ヶ月分くらいの金額』
アルミン「(えぇぇぇぇぇぇぇっっ!?)」
アルミン「(訓練兵の月の給金がそもそも少ないにしても…僕等からしたら高いっっっ!!!)」
アルミン「(いくらか貯金してあるから、買えない事はないけど…一回寮に戻らなきゃないね)」
アルミン「(戻ってまた来るの大変だけど…何としてもこの本は欲しいっ!!)」
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- 16 : 2015/03/12(木) 20:16:56 :
アルミン「(よし!決めたよ!アルミン・アルレルト!)」
アルミン「(何かを得ることが出来る者は何かを捨てる事が出来る者!!)」
アルミン「(この本を得る為には、僕の少ない体力を捨てるしかないっ!!)」
アルミン「(よし!!行くぞ!!)」
「あっ!ちょっといいかな?」
アルミン「は、はいっ!?」ビクッ
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- 17 : 2015/03/12(木) 21:01:51 :
「あははっ!そんなに驚かなくても…巨人みたいに君を食べようとかって思ってる訳じゃないんだから!」
アルミン「ぼ、僕に何か用ですか? って…あなたは…!!」
「ん?分かるかい?」
アルミン「ハンジ分隊長!?」
ハンジ「おー!だーいせいかい!訓練兵の君が私を知ってるとはねぇ」
アルミン「大体の人なら知ってると思いますよ!」
ハンジ「ははっ、それは光栄だね」
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- 18 : 2015/03/13(金) 15:12:06 :
アルミン「ハンジ分隊長に出会えた事自体に驚きですが…僕に何の用でしょうか?」
ハンジ「いやぁ…ちょっとした私の実験の対象になってもらえないかなぁと思ってね」
アルミン「ちょっとした…実験…ですか?」
ハンジ「そーそー。ほんとにちょっとした実験! 付き合ってくれるならしっかりと報酬も出すよ!」
アルミン「…報酬」
ハンジ「うん!例えば今君が買うか買わないか悩んでる本とか?」
アルミン「…!」
ハンジ「とりあえず付き合ってくれるって言うなら前払いにその本を買ってプレゼントするよ!」
ハンジ「そして、最後に別に報酬も用意しよう!!」
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- 19 : 2015/03/13(金) 19:30:26 :
ハンジ「どうかな?悪くない条件だとは思うけど!」
アルミン「あの…怪我とかはしませんよね?」
ハンジ「うん!勿論!」
アルミン「(何の実験かは分からないけど…分隊長がちょっとしたって言ってるんだ。きっと大丈夫…なはず)」
アルミン「(了承すればすぐに本を手に入れる事が出来るし、その上他にも報酬を出してもらえる…)」
アルミン「(中々…というよりかなり良い話だと思う!)」
アルミン「(でも…余りにも良い話過ぎる気もする…)」
アルミン「…」チラッ
『外の世界についての本』キラキラ~~
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- 20 : 2015/03/13(金) 22:06:11 :
アルミン「(考えるのを放棄しよう)」
アルミン「分かりました!僕に出来る範囲でお手伝いします!」
ハンジ「そっか!それは嬉しいよ!」
ハンジ「あっ…その前に一応確認で、名前と性別教えてもらえるかな?」
アルミン「? アルミン・アルレルトで、男です!!」
ハンジ「よしっ!分かった!オッケーオッケー!」
ハンジ「それじゃあまずこの本を買ってこないとね。これでいいんだよね?」スッ
アルミン「はいっ!!」
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- 21 : 2015/03/13(金) 22:53:08 :
ハンジ「すみませーーん!これくださーーいっ!!」
「会計○○円となります」
ハンジ「はい!これでいいかな?」
「丁度です。ありがとうございました!」
ハンジ「ひゃっほーい!ありがとう!!」
アルミン「(凄い。僕が悩んでた物を即決で…さすがは分隊長!)」
アルミン「(テンションが例えるなら奇行種みたいな事は黙っておこっ!)」
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- 22 : 2015/03/13(金) 23:51:00 :
ハンジ「はい!これ!」
アルミン「ありがとうございます!! でもほんとにいいんですか?」
ハンジ「大丈夫大丈夫!!」
アルミン「そうですか…ほんとにありがとうございます!!」パァァ
ハンジ「どーいたしまして! それじゃあ早速だけどいいかな?」
アルミン「大丈夫ですけど…僕は何をすればいいでしょうか?」
ハンジ「えっとね…んーと」ガサゴソ
ハンジ「おっ!あったあった!!」スッ
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- 23 : 2015/03/14(土) 03:16:00 :
アルミン「それは?」キョトン
ハンジ「えっとねぇ!これは私が対巨人用に作った薬でね、今回君に頼みたいのはこれの試用運転ってとこだね」
ハンジ「まだ巨人に試してないけど、人間にも効くのかなと思ってね!!」
アルミン「(えええぇぇぇっっ!!??そんなまだ試してもない薬を僕で試すの!?)」
アルミン「あの、ほ…ほんとに怪我とか最悪の場合死に至るって訳じゃないんですよね?」
ハンジ「だから大丈夫だって!そんな危ない物ではないよ!」
アルミン「…」ジトー
ハンジ「ほんとに好奇心から作り出した物だから!!さあっ!ほらほら!!」ガシッ
アルミン「えっ…ちょ!?むぐっ…!?」
アルミン「ごくん…!」
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- 24 : 2015/03/14(土) 07:22:05 :
アルミン「うぅぅぅぅ…? あれ?」
アルミン「何も起きてない?」
アルミン「良かったぁぁぁぁ…」ホッ
ハンジ「うん。効果が出るのは一日後だからね」
アルミン「」
ハンジ「そんな巨人の目の前に居るかの様な顔しなくても」
アルミン「明日になれば分かる事なんですよね?」
ハンジ「そうだね。後どうなったかも知りたいからまた今度の休みにここに来てもらえるかな?」
アルミン「わ、分かりました…!」
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- 25 : 2015/03/14(土) 13:43:28 :
ハンジ「それじゃあまた今度!」
ハンジ「ばいばーーーいっ!!」ダッ
アルミン「さ、さようなら!」
アルミン「…ってもう居ない。何て足が速いんだ…さすがは分隊長!」
アルミン「でも…ちょっと、いや結構落ち着きのない人だったかな?」
アルミン「言い方を変えると凄く活発な人って感じだったね!」
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- 26 : 2015/03/14(土) 15:56:31 :
アルミン「ハンジ分隊長もどこかに行っちゃったし、僕も戻ろっかな」
アルミン「さっきの薬の効果が気になってしょうがないけど…明日になってみないと分からないし…」
アルミン「…うん。薬の効果については考えない様にしよう!!」
アルミン「それにしても外の世界についての本を買って貰えたのは嬉しいね!」
アルミン「今度エレンと一緒に読もう!勿論ミカサも一緒に!」
アルミン「あぁ~、楽しみだなぁ!!」パァァ
店員「(さっきの可愛い子凄い声に出ちゃってる…まー可愛いからいいけど)」
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- 27 : 2015/03/15(日) 01:45:11 :
―――――雑貨屋
ミカサ「エレン見て、物がたくさんある」
エレン「そりゃあ雑貨屋だからな」
ミカサ「…」ジーー
エレン「…?」
ミカサ「…」ジーー
エレン「どうした?急に黙りこんで…。ん?もしかしてそれ欲しいのか?」
ミカサ「…! さ、さあ…それはどうか分からない」
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- 28 : 2015/03/15(日) 02:58:22 :
エレン「いらないのにずっと見る訳ねえだろ」
エレン「よし。これがいいんだな?」
ミカサ「…」コクリ
エレン「分かった」スッ
エレン「せっかく街に出てきたし、ミカサにこれプレゼントするよ」
ミカサ「(エレンが私にプレゼント→エレン大好き→結婚…///?)」カァァ
エレン「おーーい?ミカサーーっ?」
ミカサ「…はっ!?」
エレン「急にぼーっとしたりして…大丈夫か?具合でも悪いのか?」
ミカサ「大丈夫。エレンの優しさに浸っていただけ」
エレン「?」
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- 29 : 2015/03/15(日) 22:25:23 :
エレン「ミカサにこれを買うとなると…アルミンにも何か買ってかないとな」
エレン「何買ってくかなぁ…」
ミカサ「アルミンなら本とかがいいのでは?」
エレン「確かにそれが一番だと思うけど…何の本がいいか分かんねーからな」
エレン「本の場合は一緒に行かなきゃなんねえ」
ミカサ「アルミン可愛いから、エレンが私にプレゼントしてくれるやつの色違いではどう?」
エレン「んー。さすがにダメだろ?男子に髪留めは…」
エレン「まー、アルミンの事だから怒らずにちょっと苦笑いしながら受け取ってくれると思うけど」
ミカサ「苦笑いではなく、笑顔で受け取ってくれるはず」
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- 30 : 2015/03/17(火) 10:53:24 :
エレン「とにかくダメだな」
ミカサ「…けち」
エレン「けちって言われても買わねーからな」
エレン「とりあえず見て回るか」
ミカサ「結論それが一番」
エレン「お菓子とかいいんじゃねーか?」
エレン「毎日の訓練けっこう厳しいし、甘いものとかなら喜びそうじゃね?」
ミカサ「確かに。私も甘いものは欲しい」
エレン「よし!決まりだな!アルミンにはお菓子を買ってこう!!」
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- 31 : 2015/03/17(火) 16:06:51 :
ミカサ「それじゃあ私も」
エレン「ん?何を買うんだ?」
ミカサ「エレンとアルミンと食べる物を買っていく」
エレン「いいのか?」
ミカサ「今日エレンからプレゼントを貰うから。私も何か二人に贈る」
エレン「別に…いらねーけど…まっ皆でならいいか」
ミカサ「ええ。今度の休日に」
ミカサ「…!」
エレン「ん?」
ミカサ「やはり買うものを変える」
エレン「え?じゃあ何にするんだ?」
ミカサ「…内緒」フフッ
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- 32 : 2015/03/18(水) 07:17:25 :
ミカサ「今度の休日、楽しみにしてて」
エレン「良くわかんねーけど…分かった」
ミカサ「さてと」
エレン「(何買うのか見てっかな)」ジーー
ミカサ「エレン、先に買って待ってて」
エレン「わ、分かった」ビクッ
エレン「(気付かれたか…今度の休日には分かることだし、まあいいか)」
エレン「(よし!とりあえず買ってくるとするか)」
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- 33 : 2015/03/18(水) 18:27:26 :
エレン「すいませーん!これください」
店員「はい。こちら二点で○○円となります」
エレン「○○円…んーと…はい」スッ
店員「はい。お釣り○○円です。こちらの商品はラッピングしますか?」
エレン「プレゼント用だから…お願いします!」
店員「分かりました!どのタイプでラッピングしますか?」
エレン「(どれがいいか分かんねーな…)」
エレン「お、おすすめとかはありますか?」
店員「あります。この星柄のなんていかがでしょうか?」
エレン「それでお願いします!」
店員「分かりました。色はピンクと水色で構いませんか?」
エレン「はい」
店員「少し待っていてください」
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- 34 : 2015/03/19(木) 02:09:47 :
ミカサ「これと…これと…後は…」キョロキョロ
エレン「(ミカサはまだみたいだな?)」
エレン「(うん。外で待ってるか)」
ミカサ「あったあった。後は会計を済ませるだけ」
ミカサ「今度の休日…ふふ」
ミカサ「エレンとアルミンにちょっとしたサプライズ」
ミカサ「材料は多目に買ったし、足りない物もない!よし」
ミカサ「すみません。これください」
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- 35 : 2015/03/21(土) 18:32:06 :
―――――――本屋前
アルミン「んーー!いい天気だなぁ」ノビー
アルミン「天気がいいしちょっと散歩して、公園とかで休もうかな」
アルミン「休みの日に天気がいいと何だか嬉しいな」パァァ
アルミン「それじゃあ行こう!」
子供「あの女の人何だか子供みたい!」
母親「確かにそうね」フフッ
アルミン「…///」カァァァ
アルミン「(僕は女の子じゃないよっ!)」
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- 36 : 2015/03/22(日) 17:53:47 :
――――――
ミカサ「待たせてごめん」
エレン「お?来たか」
ミカサ「ええ。それじゃあ次行こう」グイッ
エレン「ん?次って…どこにだよ?」
ミカサ「公園の近くに店が出来たらしい。ので行こう」グイッグイッ
エレン「わ、分かったから引っ張んなよ!!」
-
- 37 : 2015/03/22(日) 18:32:01 :
エレン「店って言ってもどんな店なんだ?」
ミカサ「美味しいパンの店と聞いた」
エレン「パン?訓練所で出るあの?」
ミカサ「パンと言えばそうだけれど、訓練所のパンとは違う」
エレン「?」
ミカサ「訓練所で出る固くてあんまり美味しくないパンと違い、柔らかく美味しいと評判」
エレン「へぇー!それはすごいな!」
ミカサ「ふっ」ドヤァァ
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- 38 : 2015/03/22(日) 19:08:28 :
エレン「何でお前がどや顔すんだよ」
ミカサ「エレンが知らない事を教えれたから」ドヤァァ
エレン「そんな連発されっと、何か悔しくなってくる」
ミカサ「さっ、どんどん進もう!」
エレン「いや、無視されっとエレンハートが傷付きます」
ミカサ「何かレオンハートみたいでイラッとした」
エレン「何でだよ。 てか顔こわっ!? 急に怒んなよ!」ビクッ
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- 39 : 2015/03/22(日) 21:03:17 :
ミカサ「ふっ、冗談冗談」
エレン「冗談に見えなかったぞ」
エレン「何でアニの事そんな嫌うんだよ?」
ミカサ「別に嫌ってる訳ではない。むしろ寮ではけっこう話す方」
エレン「へー。そうなのか。何かいつもアニに対して怒ってる感じだったから意外」
ミカサ「ただ、女狐と化した状態のアニはあまり好きじゃない」
エレン「??」
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- 40 : 2015/03/22(日) 23:33:08 :
――――――公園
アルミン「公園にとうちゃーくっ!!」
アルミン「来る道中で何回か女の子って間違われたりしながらも、何とか無事に着いた!!」
アルミン「けっこうな距離歩いてきたし…ベンチで一休みしようかな?」キョロキョロ
アルミン「あれ?あのお店は…パン屋さん?」
アルミン「見たことないから、最近出来たばかりなのかな?」
アルミン「…」ジーー
アルミン「ちょっと一休みしたかったけど、予定変更!あのパン屋さんに直撃してみよっ!」
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- 41 : 2015/03/22(日) 23:59:34 :
――――――パン屋
アルミン「(ちょっと混んでたけど、もう少しでパンを買うことが出来そうだ!)」
アルミン「(あっ、回ってきた!)」
店員「いらっしゃいませ!!」
店員「お嬢さん。今日はおつかいか何かかい?」
アルミン「あ、あの…僕は男です!」
店員「な!?そりゃ悪かった!お詫びにパン一つサービスするよ!」
アルミン「えっ!?いいんですか!?」
店員「ああ!勝手に判断して悪かったしな!」
アルミン「そ、それじゃあお言葉に甘えて」エヘヘ
店員「(って言われても男には見えないな)」ハハッ
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- 42 : 2015/03/23(月) 12:55:23 :
アルミン「どれにしよう」ムムー
店員「好きなの選びな!」
アルミン「たくさん種類があるんですね」
店員「まーな!種類だったらうちが一番だと思うぜ!」
アルミン「悩むね…エレンとミカサはどれがいいかな…」
アルミン「いや、ここは皆同じにした方がいいかな?」
アルミン「よし!皆同じのにしておこう!!」
アルミン「このパン三つください!」
店員「はいよ!一つサービスのは何がいい?」
アルミン「えーっと…それじゃあおすすめのやつで!」
店員「じゃあこれだな!ほらっ!」
アルミン「ありがとうございますっ!!」パァァ
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- 43 : 2015/03/23(月) 17:59:36 :
アルミン「よし!パンを買ったし、当初の予定通り一休みしよう!」
アルミン「あそこの空いてるベンチにとりあえず座ろっ!」タッタッ
アルミン「よいしょっ」チョコン
アルミン「ふう…何か落ち着くね」
アルミン「っと、今の何か年寄りみたいな感じだったね」エヘヘ
アルミン「…さて、このパンどうしよう」ジーー
アルミン「買ってみたのはクリームパン…サービスしてもらったのはチョコレートドーナッツ」
アルミン「高そうなのサービスしてもらっちゃったね」エヘヘ
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- 44 : 2015/03/24(火) 00:06:28 :
アルミン「どうしよ…すっごい美味しそう」キラキラ
袋の中のパン「」キラキラーーン
アルミン「ちょっと食べてみようかな」
アルミン「いや…!エレン達と一緒に…?」
アルミン「うーーん」ムムムッ
アルミン「ど、どうしよう…」
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- 45 : 2015/03/24(火) 17:40:39 :
――――――
ミカサ「公園に着いた!!」
エレン「けっこう歩いたな」
ミカサ「ええ。疲れた!ので、ベンチに二人で座ろう!」
エレン「別に…疲れるほどではなかったろ? そして、何故に二人を強調して言った?」
ミカサ「それは…何ゆえ私がエレンを好きか…という事ですか?」
ミカサ「それはもう、顔・性格・体・声全てに決まっています」
エレン「最初のはサシャの真似か?それと勝手に色々と話を進めるな!」
ミカサ「とりあえずベンチに向かおう」
エレン「はいはい」
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- 46 : 2015/03/29(日) 18:42:47 :
ミカサ「あれ?」
エレン「どうしたミカサ?」
ミカサ「…私の気のせいじゃなければだけど、あそこのベンチにアルミンが居る様に見える」
エレン「は!?どこのベンチだよ」
ミカサ「ほらあそこ」ユビサシ
エレン「んんっ?あっ!ほんとだ、アルミンだ!」
エレン「アルミンの奴…今日は寮に居るっつってたのに。街に来るなら一緒に来れば良かったのに…」
ミカサ「とりあえずアルミンの所に行ってみよう」
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- 47 : 2015/03/29(日) 20:44:16 :
アルミン「う~~ん…」ムムー
エレン「アルミン!」
アルミン「うひゃああっ!?」ビクッッ
アルミン「え、エレン!?それにミカサ!?」
エレン「驚かせちまって悪いな!」
ミカサ「驚かせてすまない。うちのエレンがいつもお世話になってます」ペコッ
エレン「お前も行こうって言ってただろ! それにお前のエレンじゃねえからな!!」
アルミン「はははっ…相変わらずだね。ミカサ」
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- 48 : 2015/03/29(日) 21:43:52 :
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アルミン「どうしてここに?」
エレン「ミカサと買い物してて、ここに出来たパン屋に行きたいって事になってな」
ミカサ「そうそう」
アルミン「パン屋…って、あそこの?」ユビサシ
ミカサ「ええ。あれに違いない」
アルミン「あっ!それなら僕、さっき入ってみたよ!」
エレン「へぇ!アルミンもう入ったのか!」
アルミン「ちゃんと二人の分も買っといたよ!!」エヘヘ
エレン「まじか!サンキュー!」
ミカサ「ありがとうアルミン!」
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- 49 : 2015/03/29(日) 22:40:38 :
アルミン「僕だけ座ってるのも悪いし…ほら座って座って」スッ
ミカサ「分かった」スッ
エレン「え?俺が真ん中なの?」
ミカサ「勿論」
アルミン「いつもエレン真ん中だからね」
エレン「別に…まぁ、どこだっていいけどよ」スッ
アルミン「はい、どうぞ」
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- 50 : 2015/03/29(日) 23:08:15 :
エレン「どんなパンなんだ?」
アルミン「ちょっと待っててね」ガサゴソ
アルミン「はい!」スッ
エレン「や、柔らかい…!?」フニフニ
アルミン「出来立てらしいからね。はいミカサ」スッ
ミカサ「ほ、ほんとだ」フニフニ
アルミン「今渡したのはクリームパンっていうパンなんだって!」
エレン「クリーム?」
ミカサ「…真ん中にそのクリームがつまっているということ?」
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- 51 : 2015/03/29(日) 23:20:51 :
アルミン「うん!そうみたいだよ!」
アルミン「食べた事ないから詳しくは分かんないけど…!」
ミカサ「それは食べれば分かること。違わない?アルミン」シレッ
アルミン「う、うん」
エレン「いきなり何で雰囲気変えたんだ?アルミン戸惑ってるぞ」
アルミン「いきなりでびっくりした」
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- 52 : 2015/03/30(月) 02:10:21 :
アルミン「それじゃあ」
「いただきまーーす!」パクッ
エレン「!」
ミカサ「!」
アルミン「!!」
エレン「うめぇぇぇぇ!!?」
ミカサ「エレン。行儀悪いから大きな声出さないで」
アルミン「そういうミカサは声は出してないけど凄い顔にやけてるよ」フフッ
エレン「アルミンもな!」
アルミン「だって…こんなに美味しいんだもん。顔に出すなっていう方が難しいよ!」
ミカサ「普段食べているパンからは想像出来ない程に柔らかく、気付けば口の中から無くなっている。そして真ん中に行き着くととても甘い。まるでエレンの唇みたいなクリームが私を出迎えていて、パンとクリームの絶妙なハーモニーが……」ペラペラ
エレン「あ、アルミン!?ミカサが壊れたぞ!!?」
アルミン「み、ミカサァァァ!!」
-
- 53 : 2015/03/30(月) 20:43:43 :
アルミン「美味しかったね!!」パァァ
ミカサ「ええ。とても美味しかった。今度は皆誘ってまた来よう」
アルミン「うん!いいねぇ!」
ミカサ「ねえ?エレンもいいでしょ?」
エレン「…おう」ポーー
アルミン「…あれ?」
アルミン「もしかして?」チラッ
ミカサ「ええ。きっと眠いに違いない」
アルミン「やっぱり?」
ミカサ「こうなったエレンは一度寝させないと駄目。無理に起こし続けると機嫌が悪くなってしまう」
-
- 54 : 2015/03/31(火) 01:33:58 :
アルミン「そうだよね」
アルミン「ねぇ、エレン?」
エレン「…ん?」ポーー
アルミン「僕達も休んでたいし、少しの間寝てていいよ」ニコッ
エレン「そっか…ありがとな」ドサッ
ミカサ「!」
アルミン「わわっ!」
ミカサ「…」ジーー
アルミン「ごめんミカサ…これは僕が悪い訳じゃないからね…」
ミカサ「何でアルミンの膝の上に…ここは私の膝の上にくるはずでは…!!?」
アルミン「でも…もう寝ちゃったし…」
アルミン「今回は我慢して…エレンの事起こしたくないでしょ?」
ミカサ「それは…そうだけど…」
-
- 55 : 2015/03/31(火) 20:19:55 :
ミカサ「…!」
ミカサ「それなら…私の膝の上にはエレンの足を乗っけよう」スッ
アルミン「ええ!?」
ミカサ「…」ブイッ
アルミン「音もなくエレンの足を膝の上に持ってきたのは凄いと思う! でも大丈夫?」
ミカサ「問題ない。今回はこれで我慢する。次はちゃんと頭を!!」
アルミン「今度そうなる様に願っとくね!」ニコッ
-
- 56 : 2015/03/31(火) 23:58:37 :
――――――数十分後
アルミン「エレンってば…ほんと気持ちよさそうに寝てるね」
ミカサ「ほんと。この寝顔は永久保存版」フフッ
アルミン「えいっ」ツンツン
アルミン「エレンの頬っぺ、柔らかいね」
ミカサ「アルミンずるい。私もしたい!」
アルミン「そこから届く?」
ミカサ「限界まで伸びれば…」グググッ
アルミン「頑張ってミカサ!」
ミカサ「やぁぁぁぁ!!!」
-
- 57 : 2015/04/02(木) 15:34:31 :
ミカサ「と、届いた!」ツンツン
ミカサ「な、何て柔らかいの?これはいつまでも触っていられる」ツンツン
アルミン「いつまでも触っちゃうとエレン起きちゃうから我慢してね」
ミカサ「世界は残酷だ…」
アルミン「起きてる時に触ってみれば?」
ミカサ「それは難しい…頬についたパンくずを取っただけで、ちょっと怒るから…」
アルミン「(本気で怒ってる訳じゃないから行けそうだけどね…)」
ミカサ「でも…アルミンがそう言うならやってみる」
アルミン「あれ?もしかして全責任は僕にくる感じかな?」
ミカサ「…」
アルミン「そこで無視するってことはそうなんだね!?」
-
- 58 : 2015/04/02(木) 19:47:05 :
アルミン「ふぁぁぁ…」
アルミン「エレン見てたら何だか僕も眠くなってきちゃった…」
ミカサ「アルミンも寝る?」
アルミン「いや、我慢するよ。今寝たら起きたくなくなっちゃうと思うから」エヘヘ
ミカサ「そう?」
アルミン「うん」
アルミン「それにしてもやっぱ休みっていいね」ンーー
ミカサ「確かに。エレン達と過ごせるのは貴重」
-
- 59 : 2015/04/03(金) 22:18:01 :
アルミン「そうだね!僕の場合は休みがないと体が持たないってのもあるけど…」
ミカサ「大丈夫。アルミンは強い子」
アルミン「ミカサやエレンに比べたらまだまだ弱いよ…」トホホ
ミカサ「そうだろうか?」
アルミン「そうだよ!」
アルミン「(二人にはいつも助けられてばかりだし…)」
ミカサ「なら、これから頑張っていけばいい!」
アルミン「うん!」
-
- 60 : 2015/04/04(土) 23:47:59 :
アルミン「そろそろ帰る?」
ミカサ「うん。そうした方がいい」
アルミン「それじゃあ、エレン起こすね」
アルミン「エ~レ~~ン?」ツンツン
エレン「う~…ん」ムニャムニャ
アルミン「そろそろ帰るよ~」ツンツン
エレン「~~♪」スヤスヤ
-
- 61 : 2015/04/05(日) 04:30:48 :
アルミン「駄目だ…起きる事を放棄している…この心地いい睡眠から解放されるのが怖いんだ…!」
ミカサ「そうみたい」
アルミン「ど、どうしよっか?」
ミカサ「解決策は無い訳ではない」
アルミン「ほんとっ!?」
ミカサ「ええ。私に任せてアルミン」ドンッ
アルミン「(な、何て心強いんだ!さすがミカサだっ!!)」
-
- 62 : 2015/04/05(日) 10:51:56 :
――――――食堂
エレン「なぁ…アルミン。俺いつの間に帰って来てたんだ?」
アルミン「…」
エレン「気付いたら寮の自分の部屋だったんだが…何か知らないか?」
アルミン「し、知らないよっ!」
エレン「質問を間違えた。何があったか教えてくれないか?」
アルミン「み、ミカサァァ!」
ミカサ「…」
ミカサ「わ、私の口から言うのはちょっと」カァァ
-
- 63 : 2015/04/05(日) 16:56:52 :
エレン「今のどこに照れる要素があった?」
エレン「それと、何だか周りの視線も感じるんだが関係あんのか?」
ミカサ「ここは、正直に言った方がいいだろうか?アルミン」ボソッ
アルミン「うん。エレンめちゃくちゃ気になってるし、言った方がいいね」
ミカサ「エレン…実は…」
ライナー「よっ!エレン!さっきはどうしたんだ?怪我でもしたのか?」
エレン「はぁ?怪我なんてどこもしてねーぞ!」
-
- 64 : 2015/04/05(日) 22:53:25 :
ライナー「む?そうか」
エレン「何で怪我してると思ったんだ?」
アルミン「…あ」
ライナー「さっき、エレンの事をおんぶしたミカサを見かけてな…ん?アルミンも一緒だったか?」
アルミン「…はい」コゴエ
エレン「お、おんぶってまさか…街からずっとか!?」
ミカサ「…」テヘッ
アルミン「…うん」コゴエ
-
- 65 : 2015/04/06(月) 06:29:53 :
エレン「なっ…!?まじかよ!?」
アルミン「…だって…エレンが起きないんだもん」シュン
ミカサ「そしたら、アルミンがミカサがおんぶする以外に方法はない!と言うから…」シュン
アルミン「ちょっ!?おんぶしてくって言ったのはミカサだよね!?」
ミカサ「…そうだっけ?」キョトン
アルミン「そうだよっ!!!」
エレン「そこはもうどっちでもいいけどな」
-
- 66 : 2015/04/06(月) 13:08:04 :
「エレンがおんぶされてるとこ私も見たー」
「何かメインヒロインって感じだったな」
「例えるならピーチ姫」ククッ
エレン「おい待てこら、ピーチ姫って言った奴出てこい」
エレン「どうすんだよ!けっこうな奴等に見られてるぞ!」
エレン「それに色々こそこそ言われてるし!」
アルミン「うっ…それについてはごめん…。でもすぐに落ち着くと思うから」
エレン「そ、そうか?ならいいけどよ…」
エレン「次からはおんぶはなしな」
-
- 67 : 2015/04/06(月) 14:26:12 :
アルミン「分かった。次はしっかり叩き起こしてあげるね!」
ミカサ「それならば次はお姫様抱っこという方法で…」ブツブツ
エレン「ん?ミカサ、何か言ったか?」
ミカサ「何も言ってないけど?」キョトン
エレン「そうか。ならいいけど」
アルミン「(僕の聞き間違いじゃなければ、今お姫様抱っこって言った?)」
アルミン「(さすがにそれはやったらまずいかな?でもまぁ…ミカサだから大丈夫…なのかな?)」
アルミン「(深く考えない様にしよう)」
-
- 68 : 2015/04/06(月) 15:27:00 :
―――――男子寮
ライナー「上がったぞ。他に入ってないのは…エレンとアルミンだな?」
エレン「あぁ。今入ってくる」
ベルトルト「いつもは早い方なのに珍しいね」
エレン「あー、俺が頼んでアルミンに座学について教えてもらってんだ」
アルミン「僕が教えれる範囲ならいつでも大丈夫だからね」ニコッ
ライナー「さすがは座学トップだな」
アルミン「褒めても何も出ないけどね!」
-
- 69 : 2015/04/06(月) 17:00:58 :
ベルトルト「何について教えてもらってるの?」
アルミン「前の座学の時間の内容だね」
ライナー「ん?何か難しい所あったか?」
エレン「いや…前の時間、寝ちまっててノート取るの忘れててよ」
エレン「その内容聞くついでに他の分かんねーとこも教えてもらってたんだ」
ライナー「そうか。お前の事だから、自主練で寝不足だったってとこだろ?」
エレン「まーそんなところだな。気を付けてはいたんだが、気付いたら夢の中だった」
-
- 70 : 2015/04/06(月) 22:30:43 :
ライナー「そうか。無理は禁物だからな。玉には休む事もしろよ」
エレン「分かった分かった」
エレン「アルミン付き合ってくれてありがとな。さっ、俺らも風呂入ってこようぜ」
アルミン「うん。そうしよっか!」
ベルトルト「ゆっくり浸かってきなよ」
ライナー「ちゃんと100秒数えるんだぞ」
アルミン「は~~い」
エレン「お前は俺の父さんか」
-
- 71 : 2015/04/07(火) 00:15:00 :
―――――風呂場
エレン「やっぱこの時間帯だと人居ないな」ゴシゴシ
アルミン「そうだね。すごいがらーんとしてる」ゴシゴシ
エレン「玉には静かに入るってのもいいな」ゴシゴシ
アルミン「いつもは大分賑やかだからね」ゴシゴシ
エレン「そうだよな」ジャー
アルミン「(ハンジ分隊長が渡してきた薬…結局どんな効果があるのかな?)」ジャー
アルミン「(今日寝れば分かること…だけど、その時が近付いてきたら気になってきちゃった)」ジャー
-
- 72 : 2015/04/07(火) 23:21:37 :
アルミン「(巨人になる薬とかだったらどうしよう…)」シャカシャカ
アルミン「(いやいや、そんなのがあったら今頃巨人兵団とか出来てるか…)」シャカシャカ
アルミン「(あれ?待って、最悪その最初の実験台が僕だとしたら…?)」ピタッ
アルミン「(悪い方向のはやっぱり考えない様にしよう)」ジャー
アルミン「(凄く身長が伸びるとか?)」
アルミン「(まったく見当がつかないや…)」
エレン「アルミーン!いい湯だぞ!!入んないのかー?」
アルミン「あっ!今入るよ!!」ジャー
-
- 73 : 2015/04/08(水) 12:28:04 :
アルミン「よいしよっ!」チャプン
アルミン「ふぅ~~」
アルミン「ちょうどいい温度だね~」ホワーン
エレン「ライナーがきっと調節してくれたに違いない」ホワーン
アルミン「さすがライナーだね」
エレン「ああ」ホワーン
-
- 74 : 2015/04/10(金) 11:19:05 :
エレン「気持ちいいなぁ」ホワーン
アルミン「うん」ホワーン
エレン「今日ミカサに連れ回されたおかげで、すげえ風呂に浸かるのが気持ちいい」
アルミン「あはは…何かすぐにその様子が想像できる」
エレン「アルミンの想像した通りで多分合ってるぞ」ハハッ
アルミン「そっか。僕もけっこう散歩したりしたからね…そんな後のお風呂っていいね」
-
- 75 : 2015/04/10(金) 17:49:39 :
アルミン「いーち、にぃー、さーーん」
エレン「ほんとに100秒数えんのか!?」
アルミン「まー、それくらいで上がればちょうどいいと思って」エヘヘ
エレン「分かったよ。俺も付き合う」
エレン「よーん、ごーー、ろーーく」
アルミン「しーち、はーち、きゅーう」
-
- 76 : 2015/04/11(土) 20:37:44 :
――――――男子寮
アルミン「気持ちよかった~~」ポカポカ
エレン「しっかり浸かったからな」ポカポカ
ライナー「お?しっかり100秒数えてきたのか?」
エレン「アルミンが数えるっていうから、俺も一緒にな!」
エレン「それにしてもいい湯加減だった。サンキューライナー」
ライナー「はっ、それぐらい別に構わん」
アルミン「ありがと!!」ニコッ
ライナー「(天使…?)」
-
- 77 : 2015/04/12(日) 10:47:47 :
ジャン「けっ、のぼせてくれば良かったのに」
エレン「何だと!?」
マルコ「またジャンは…。エレンただのやつあたりだから気にしなくていいよ」
エレン「気にしなくていいってのは分かるんだが…どうにもな…」
アルミン「喧嘩するほど仲がいい?」
ジャン・エレン「違うわ!!」
ベルトルト「おー。息ぴったり」
-
- 78 : 2015/04/13(月) 23:22:08 :
エレン「息ぴったりって言ったベルトルトちょっと出てこい」ユラァ
ベルトルト「えっ」
ジャン「出てこい」ユラァ
ベルトルト「え?ちょ…えっ?」
エレン「そんな変な事言うベルトルトには制裁を与えないとな」
ジャン「あぁ。その通りだ」
-
- 79 : 2015/04/15(水) 08:49:21 :
エレン「マルコ!!コニー!!」
ジャン「の二人は足を押さえろ!」
マルコ「悪く思わないでね。ベルトルト」ガシッ
コニー「おう!任せろ!!」ガシッ
エレン「ライナー!!ジャン!!」
ジャン「俺らは腕っと!」ガシッ
ライナー「離さないぜ!」ガシッ
エレン「よっと!」ノシッ
ベルトルト「ひいっ…!」
-
- 80 : 2015/04/18(土) 00:34:01 :
ベルトルト「え、エレン…」
エレン「覚悟はいいな?」
ベルトルト「こ、この…悪魔の末裔がぁぁ!!」
エレン「人類の攻撃を思い知れ!!」コチョコチョ
ベルトルト「あ…ははははははっ!!ちょ…ははは!」
アルミン「(何て連携プレー…)」
アルミン「(この連携なら巨人討伐もすんなり出来そうだね)」
-
- 81 : 2015/04/20(月) 14:32:43 :
ベルトルト「はぁ…はぁ…」チーン
エレン「これに懲りたらもうあんな事は言わない様にな」
ジャン「ほんとだぞ」
ベルトルト「はい…」
アルミン「(僕はぎりぎりセーフなんだね。次は一応気をつけよっ!)」
-
- 82 : 2015/04/22(水) 23:47:41 :
アルミン「そろそろ寝た方がいいんじゃい?」
ライナー「確かにそうだな。もう消灯の時間、近いだろ?」
マルコ「近いね。ほんとなら大きな声とか出しちゃまずいんだけど…」
ベルトルト「ご、ごめん…でもあれは…」
エレン「あれは?」
ベルトルト「いや、何でもないです…」
-
- 83 : 2015/05/23(土) 20:35:36 :
アルミン「ほんと、教官が来なかったのは幸いだったね」
マルコ「うん。来てたら間違いなく罰則だったね」
ライナー「そういう事だ。事も済んだしおとなしく寝るとしようぜ」
エレン「そうだな。じゃー電気消すぞ」
コニー「エレンが消すの珍しいな」
ベルトルト「いつも寝るの早いからね」
カチッ
「おやすみ~」
-
- 84 : 2015/06/07(日) 00:49:14 :
――――――朝
ライナー「む?」ムクッ
ライナー「…日差しがまぶしいな…もう朝か」
ベルトルト「おはようライナー」ニュッ
ライナー「うおっ!?ベルトルト!?起きてたのか!!?」ビクッ
ベルトルト「そんなに驚かなくても…カーテン開いてる時点で気付かなかったの?」
ライナー「まったく気付かなかった…」
-
- 85 : 2015/06/08(月) 02:05:38 :
ベルトルト「起きたのが一番なのは僕みたいだね」
ライナー「そうだな」
ベルトルト「皆の事起こす?」
ライナー「うーむ…まだ起こすには早いんじゃないか?」
ベルトルト「それもそうか…じゃー僕は軽く散歩でもしてこようかな」
ライナー「俺も付いてくかな。よいしょっと」
ベルトルト「何だかおじさん臭いね」
ライナー「何でだよ…!」
-
- 86 : 2015/06/13(土) 22:22:51 :
ジャン「…zZz」スヤスヤ
マルコ「…ん?」パチッ
コニー「…」カキカキ
マルコ「あ、あれ?コニー。何してるの?」
コニー「…」シーー
マルコ「(静かにって合図された…)」
マルコ「(とりあえず…静かに何をしてるか聞いてみよう)」
-
- 87 : 2015/06/13(土) 23:57:45 :
マルコ「何してるの?」コソコソ
コニー「ジャンが気持ち良さそうに寝てるだろ?」コソコソ
マルコ「うん。そうみたいだね。ミカサの夢でも見てるのかな?」コソコソ
コニー「だから、顔に落書きしようと思って!作戦を実行してた」カキカキ
マルコ「理由と行動に関係ないね」コソコソ
コニー「見たからにはマルコも共犯だからな!」コソコソ
マルコ「ええっ!?」
-
- 88 : 2015/06/14(日) 14:11:34 :
マルコ「見ただけなのにそれはひどい…って…ふふふっ」プッ
コニー「あっ!笑ったから完全に共犯だぞ!」
マルコ「いや…だって、ふふっ!」プルプル
マルコ「何でこんな立派なひげを書いたの?」プルプル
コニー「いやぁ。イメージはピクシス司令」
マルコ「どこかで見たことあるな~って思った!」
コニー「何かひげ効果凄いな。威厳を感じる」
マルコ「ほんとだね!ジャン王様!」
-
- 89 : 2015/06/15(月) 21:12:45 :
ジャン「…んっ?」ピクッ
コニー「…!」
マルコ「あっ」
ジャン「…ふぁぁ~。おっ?お前ら早いな。おはよう」
コニー「お、おあよう!」
マルコ「おはよう。何だか目が覚めちゃってさ」
ジャン「コニーはおはようくらいちゃんと言え」
コニー「へへっ、誉めるな誉めるな」
マルコ「(それは違うよコニー)」
-
- 90 : 2015/06/21(日) 13:42:08 :
ジャン「…何か腹減ったな」
マルコ「ちょっと早いけどもう食堂に行っちゃう?」
ジャン「そうするか。さて…準備するかな」ヨイショ
コニー「(や、やばい!鏡の前に行かれたら終わりだぞ!)」アワワ
マルコ「(でもジャンはいつも朝起きたら身だしなみを整えるからね。ほんとにまずいよ!!)」アワワ
ジャン「何だ?二人して、俺の顔に何かついてんのか?」
コニー「い、いや!何でもねえよ!」
ジャン「?」
ジャン「まっ、別にいいけどよ」
-
- 91 : 2015/06/21(日) 17:12:42 :
マルコ「洗面所に行くの?」
ジャン「おう。お前らも行くだろ?」
コニー「俺はさっき行ったからいいぜ」
マルコ「僕もいいかな…」
ジャン「いやいや、マルコ。お前寝癖ついてるぞ」
マルコ「えっ!?」
ジャン「そんな格好で行けねーだろ。ほら、とっとと直しに行くぞ」グイッ
マルコ「わっ!」
マルコ「(もう、ばれるのは確定。コニー。君にも来てもらうよ)」
マルコ「コニーも行くよ!!」グイッ
コニー「なっ!?は、放せって!」
-
- 92 : 2015/06/21(日) 20:40:40 :
-
エレン「…はっ!!」ガバッ
エレン「…」キョロキョロ
エレン「ん?皆もう起きたのか…って…あぁっ!!」
エレン「くっそ!寝過ごしたのか!?自主練する時間が!!」
エレン「昨日勉強したからか?」
エレン「…明日はしっかり起きよう」
エレン「皆居ないし、俺も食堂行くか」
エレン「おっ?アルミン珍しいな。まだ寝てんのか?」
-
- 93 : 2015/07/06(月) 22:00:45 :
-
エレン「アルミ~ン?朝だぞ~」ユサユサ
アルミン「うぅん…?」ポー
エレン「起きろ~。準備して食堂行こうぜ」
アルミン「う…ん」ポー
アルミン「(何か汗かいちゃってるなぁ…着替えよっと)」ヌギヌギ
アルミン「……」
アルミン「…!?」
アルミン「えええええええぇっっ!?」
-
- 94 : 2015/07/14(火) 04:32:36 :
エレン「ア、アルミン!?どうした!?」ビクッ
アルミン「エ…エレェン…」アワワ
エレン「服着替えてるのは見て分かるが…どうして叫んだんだ?」
エレン「まさか…巨人が現れたのか!?」
アルミン「ち、違うよ!こんな所に巨人が出現する訳ないよっ!」
アルミン「(あ、アルミン・アルルレルルト!今起きた事は無しにして一旦落ち着くんだっ!)」
アルミン「な、何でもないよ!!大きな声出しちゃってごめん」
エレン「いや…でも」
アルミン「予想外に汗びっしょりで驚いちゃっただけだから」アセアセ
アルミン「(く、苦しいか…?)」
エレン「何だ…そうだったのか? もしかして巨人に追われる夢でも見たんじゃないか?」
アルミン「うーん。詳しいのは覚えてないけど…そうだったかも」エヘヘ
エレン「まっ…大丈夫なら早く準備して行こーぜ」
アルミン「分かった!ちょっと待ってて!!」
-
- 95 : 2015/07/14(火) 06:46:34 :
アルミン「…」
アルミン「(何とか誤魔化したけど…問題は何一つ解決してないんだよね)」
アルミン「(とりあえず…もう一回確認してみよう)」ペラッ
アルミン「(……うん)」
アルミン「(いつもはついているはずのものが無くなっちゃってる…)」
アルミン「(そして…微かに膨らみを帯びたこれは…)」フニ
アルミン「(あわわわ…///)」
アルミン「(ど、どうしよう…僕……)」
アルミン「(…女の子になっちゃった!?)」
-
- 96 : 2015/07/14(火) 18:13:02 :
エレン「アルミンまだかー?」ヒョコ
アルミン「うひゃあ!?」ビクッ
エレン「何か考え事か?」
アルミン「う、ううん!大丈夫!それじゃあ行こっか!」
アルミン「(とりあえず…胸は大きい訳じゃないから…このままでも大丈夫…だよね?)」
アルミン「(何だか股間の方がスースーするけど…耐えるしかない…!)」
アルミン「(これ以上待たせるのはエレンに悪いから…朝ご飯を食べながら原因を探ろう……)」
エレン「ん?あれ? アルミン。お前、髪伸びたか?」
アルミン「え?そう…?」
エレン「いや…気のせいかな?」
-
- 97 : 2015/07/14(火) 23:33:36 :
―――――――食堂
ガヤガヤガヤガヤ
アルミン「あれ?何だか食堂賑わってるね?」
エレン「あぁ。何かあったのか?」
ミカサ「エレン。アルミン。こっちこっち」フリフリ
エレン「ミカサ!悪いな!」
アルミン「ありがとっ!ミカサ!」
アルミン「ところでミカサ。何で今日は朝から賑わってるの?」
ミカサ「私が見た範囲で答えると、原因を作ったのはジャン、コニー、マルコみたい」
エレン「そうなのか。一体何があったんだ?」
アルミン「とりあえず、話を聞いてみようか」
-
- 98 : 2015/07/15(水) 09:22:30 :
ジャン「てめぇら!ふざけんなよぉっ!」クワッ
コニー「わ、悪かったって…」アセアセ
マルコ「いけないとは思ってたけど…ごめんね。ジャン」アセアセ
ジャン「消すの苦労したんだからな!」
アルミン「どうしたの?」ヒョコ
マルコ「あっ、アルミン!」
エレン「喧嘩か?」スッ
ジャン「喧嘩って訳じゃねーよ!説教してんだ、説教!」
アルミン「…??」
エレン「?」
-
- 99 : 2015/07/16(木) 01:50:38 :
アルミン「マルコが説教受けるだなんて珍しいね」
マルコ「ははは…まぁこれまでの経緯を説明するとね…」
マルコ「朝…コニーがジャンの顔に落書きをしてて、それを見つけた僕も半ば強制的に混ざっちゃったってとこ」
アルミン「あはは…そうなんだ。だからジャン怒ってるんだね」
エレン「落書きされる側にも問題あるんじゃないか?例えば物凄くアホな顔してたとか」
アルミン「そ、それはひどくない?」
マルコ「まぁ悪い事しちゃったのは確かだから反省しないとね…」
-
- 100 : 2015/07/20(月) 17:14:49 :
ジャン「今後同じような事はしません!はい!復唱!」
コニー「こ、今後同じような事は…タブン……しません!」
ジャン「おい!今多分って言ったのか!?」
マルコ「今後同じような事はしません!!」
ジャン「よし!大分反省したみたいだな!」
エレン「どれくらい酷い落書きだったんだろうな?」
アルミン「ちょっと気になるね」
「さっきのジャンの顔見た?」
「見た見た。何かどっかの王様みたいだった」
「わがままって感じのね」ププッ
アルミン「…書かれたのは…ひげかな?」
エレン「やっぱ見たかったな。今度コニーとやってみるか…」
-
- 101 : 2015/07/26(日) 23:04:52 :
エレン「騒がしい原因も分かったし、そろそろ食べるか」スッ
アルミン「うん。そうしよっ! 待たせてごめんね、ミカサ」
ミカサ「大丈夫。所でアルミン。何か変わった事でもあった?」
アルミン「え…えっ!?」ドキッ
アルミン「と、特に何もないけど…?」アセアセ
ミカサ「そう?それならいいけど…。何だかいつもと少し違う様な気がしたから」
アルミン「き…気のせいだと思うよ!」ニコッ
-
- 102 : 2015/07/27(月) 22:57:26 :
アルミン「…あれ?」
エレン「どうした?」
アルミン「いや、変わったと言えばミカサ?今日は髪留めしてるんだね」
ミカサ「!」
ミカサ「アルミン!良く気付いてくれた!」
ミカサ「これは!昨日エレン…エレンから貰った物!!!」ゴオッ
アルミン「へぇ!それは良かったね! 似合ってるよ」ニコッ
エレン「おっ、早速つけてたんだな。 ただ、声を急に大きくした理由は分からないけどな」
-
- 103 : 2015/07/28(火) 16:41:50 :
アニ「…」ピクッ
ミーナ「ミカサったらよっぽど嬉しかったのね。あんなに声を大きくして」フフッ
アニ「…これは宣戦布告」
ミーナ「…アニ?」
アニ「…私も欲しいな」ボソッ
ミーナ「(あらやだ…可愛い)」
ミーナ「(何とかしてあげたいなぁ…席もそこまで遠くないし)」
ミーナ「(とりあえずエレン達の方、ずっとガン見してみよっと)」ジィーー
-
- 104 : 2015/07/29(水) 04:41:26 :
エレン「…」パクパク
アルミン「…」モグモグ
ミカサ「…」パクパク
アルミン「…?」ゾワッ
アルミン「(気のせいかな?何だか寒気が…)」キョロキョロ
ミーナ「…」ジィーー
アルミン「(…気のせいじゃなかった。凄いこっち見てるね、ミーナが)」
アルミン「(もしかして…エレンに用があるのかな?)」
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- 105 : 2015/07/29(水) 23:28:10 :
アルミン「エレン、エレン。ミーナがエレンに用があるみたいだよ」チョンチョン
エレン「ん?ミーナが?」
アルミン「うん。多分だけど…一応行ってみて」
エレン「んーー。何だろな?」スッ
ミカサ「(ミーナがエレンに何の用? 班が一緒だから訓練についてとか?)」
アルミン「(…これでいいかな?ミーナ)」ウィンク
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- 106 : 2015/07/31(金) 17:55:22 :
ミーナ「…」ジィーー
ミーナ「(…あれ?エレンが席を立って…え?こっち向かって来てる?)」
ミーナ「(あ、アルミンが私の方を見て…ウィンクした…!)」
ミーナ「(さすがアルミン!)」
エレン「ミーナ。アルミンから聞いたけど何か用か?」
ミーナ「うん。用といえば用だね」
アニ「…」ズゥーン
エレン「何だ?その曖昧な答えは…」
エレン「あれ?アニの奴…どうかしたのか?」
ミーナ「良く気付いたね。アニはね…最近大事にしてた髪留めが壊れちゃったんだー(棒)」
ミーナ「それで凄く落ち込んじゃって…何かアニを元気にさせる方法はないかなーー(棒)」
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- 107 : 2015/08/08(土) 18:40:30 :
エレン「そ、そうなのか…うーーん…」ムムム
エレン「よしっ!じゃあ俺がアニに新しいの買ってやるよ」
ミーナ「(いよっし!)」ガッツポ
ミーナ「アニ!今の聞いた?」
アニ「…え? 何か言った…?」
ミーナ「エレンが髪留め買ってくれるってよ!」
アニ「」
アニ「えぇぇぇっ!?」
アニ「(何だ?急にどうしたんだ!? しかも気付いたらこいつも近くにいるし…)」
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- 108 : 2015/08/09(日) 12:20:37 :
エレン「新しいの欲しかったんだろ?ミカサに買ったから店も分かるから別にいいぞ」
アニ「い、いや…悪いし…」
ミーナ「(あんなに欲しがってたのに! ここで遠慮したらエレンも買ってくれなくなっちゃうよ!)」
ミーナ「それじゃあ今度の休みに3人で買いに行こうよ!」
アニ「!?」
エレン「今度の休みか…分かった。そうしよう」ニッ
ミーナ「うん!お願いね」
エレン「それじゃあ戻るからな。今日も訓練頑張ろーぜ」
ミーナ「はーい!」
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- 109 : 2015/08/10(月) 23:40:50 :
アニ「」ポカーン
ミーナ「あれ?アニー??」フリフリ
アニ「…勝手に話を進めて…」ジッ
ミーナ「駄目だった?」ニコッ
アニ「…」
ミーナ「♪」ニコニコ
アニ「あ、ありがと」プイッ
ミーナ「いえいえ~♪」
アニ「買い物…ふふっ…」パァァ
ミーナ「(普段からもう少し素直になったらいいのにね)」フフッ
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- 110 : 2015/08/24(月) 22:58:49 :
アルミン「あっ…!エレン、戻ってきた」
エレン「よっと」スッ
エレン「凄いな。アルミンの言ってた事ほんとだったぞ」
アルミン「何かミーナがこっち見てたからさっ!用があるんじゃないかと思って…」
アルミン「それで何の用だったの?」
エレン「今度の休みに買い物付き合ってほしいって」
ミカサ「…」ピクッ
ミカサ「エレン…それは本当なの?」
エレン「あぁ…。今度の休みにな」
ミカサ「今度の休み……そう」
アルミン「み、ミカサ…?」
ミカサ「分かった。許可しよう」
エレン「何で上からなんだよ…」
ミカサ「でも…午後には戻って来てほしい。エレンとアルミンの二人に用がある」
エレン「まぁ…買い物付き合うだけだから直ぐだろ。分かった」
アルミン「僕も用事があるから、午前中で済ませとくね」
アルミン「(…今の体の状態について、ハンジさんに聞かなきゃないからね)」
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- 111 : 2015/08/30(日) 07:32:49 :
エレン「アルミンも用事あったのか」
アルミン「うん。ちょっとね」エヘヘ
ミカサ「もしかしてデート?」
アルミン「…ええっ!? 違うよ!」
エレン「そうなのか?」
アルミン「だから違うってば!」
ミカサ「もしそうなったらお姉ちゃんに相談していいから」
アルミン「お姉ちゃんってミカサの事?」
ミカサ「それ以外に誰かいる?何ならお姉ちゃんと呼んでも構わない」
アルミン「そ、それは…ちょっと恥ずかしいかな…//」エヘヘ
ジャン「お、お姉ちゃんだと…」ギリギリ
マルコ「じゃ…ジャン…落ち着いて」
ジャン「羨ましぃ……!」
ライナー「それなら俺がお前のお兄ちゃんになろうか?ジャン」
ジャン「何の意味もねえだろうが!!」
マルコ「まぁ、ライナーは兄貴分だから」ドウドウ
ジャン「それとこれとは意味が違うだろうがぁっ!!」ジャァァン
-
- 112 : 2015/08/31(月) 18:51:19 :
―――――洗面所
アルミン「うぅ~~」ジーー
アルミン「顔には特に変化は出てないかなぁ?」
アルミン「でも朝エレンに言われた様に…確かにちょっと髪が伸びてるかも…?」ムムム
アルミン「うん。気のせいだと思っておこう…」
アルミン「ミカサにちょっと怪しまれたけど…今のところ、外見の変化は皆に気付かれてないね」クルクル
アルミン「…いつ戻るか分かんないから…とにかく次の休みにハンジさんに会うまで我慢我慢!」
「アルミーーン!まだかー!?次の座学に遅れちまうぞー!」
アルミン「い、今行くよっ!!ちょっと待ってて!」バタバタ
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- 113 : 2015/08/31(月) 20:11:38 :
――――――座学
教官「巨人について分かっている事は~~」
アルミン「(我慢すると決めたはいいけど…やっぱり落ち着かないなぁ…)」ハァ
アルミン「(元に戻れるのかな…?)」
アルミン「(巨人にも試した事はない試作品って…あれ?もしかしてやばい?)」アワワワ
教官「では…ここの問題を…アルレルト!!」
アルミン「(もし元に戻れなかったら一生このまま…? ええええっ!?)」アワワワ
教官「アルレルト!? 聞こえているのか!?」
-
- 114 : 2015/08/31(月) 22:40:08 :
アルミン「ひゃ!?ひゃいっ!」ビクッ
ジャン「ここの問題について聞かれんだぞ?アルミン」
アルミン「問題…?ええっと…」
教官「はぁ…聞いていなかったのか。お前にしては珍しいなアルレルト」
アルミン「うっ…すみません…」シュン
教官「巨人の弱点である箇所はどこだ?という問題だ」
アルミン「は、はいっ!巨人の弱点はうなじ下の縦1m横10cmです!」
教官「そうだ!さすがはアルレルトだ」
アルミン「良かった…!合ってて」ホッ
ミカサ「…」ジーー
-
- 115 : 2015/09/01(火) 18:53:09 :
ジャン「教官が言ってた通り珍しいな。アルミン」
アルミン「あはは…ごめん。ちょっと考え事しててさ…」
ジャン「そうなのか? 何かあったらお兄ちゃんに相談しな!」ドヤッ
アルミン「お兄ちゃんってジャンのこと?」
ジャン「おう!」ドヤッ
アルミン「ふふっ…それって朝のミカサの真似?似てないよ」フフッ
エレン「気持ち悪いこと言ってんじゃねーよ。ジャン」
ジャン「うっせぇ!!」
-
- 116 : 2015/09/02(水) 10:19:09 :
アルミン「あれ?座学終わってお昼食べた後って、何の訓練だったっけ?」
エレン「対人格闘だぞ」
アルミン「…!!」
アルミン「(た、対人格闘だったんだ!?)」
アルミン「(対人格闘だと嫌でも体が当たってしまう…そうなると…!)」
アルミン「(今の僕の状態ではまずいっ! 女の子になっちゃってる事がばれちゃう!)」アワワワ
エレン「ん?どうしたアルミン。そんな嫌いな食べ物を目の前にした様な顔して」
アルミン「な!何でもないよっ!!」アセアセ
エレン「そ…そうか?」
ミカサ「……」ジーー
-
- 117 : 2015/09/02(水) 18:50:33 :
――――――対人格闘
アルミン「(うぅ…この時間が来てしまった…)」
アルミン「(今日は誰と組もう…エレン!…は多分アニとだろうし)」
アルミン「(え…どうしよ…)」ガーン
ミカサ「アルミンちょっといい?」
アルミン「み、ミカサ!?」ビクッ
ミカサ「組む相手が居ないのなら、私と組んで欲しい」
アルミン「(組む相手居ないし…ミカサとなら…大丈夫かな?)」
アルミン「分かった!お願いっ!」ニコッ
-
- 118 : 2015/09/13(日) 21:03:26 :
ミカサ「どっちが暴漢役をやる?」
アルミン「うーん。どっちでもいいよ!」
ミカサ「分かった。ではアルミンから」ポイッ
アルミン「分かったよ!」キャッチ
アルミン「それじゃあっ!行くよっ!」ダッ
ミカサ「受けて立つ!」クワッ
アルミン「やあっ!」ブンッ
ミカサ「…」ヒョイッ
アルミン「それっ!」ブンッ
ミカサ「…」ヒョイッ
アルミン「(やばい!全然当たらない…!さすがミカサ…!)」ブンッブンッ
ミカサ「甘い」ガシッ
アルミン「あうっ!?」
ミカサ「短刀を取り上げたから私の勝ち」
アルミン「さすがミカサだね…! 手も足も出ないよ」シュン
ミカサ「アルミンも動きは悪くない。ただ、相手が悪かっただけ。他の相手ならもっと通用する」
アルミン「ほんと!?」
ミカサ「ええ。勿論。次は私が暴漢役」
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