この作品は執筆を終了しています。
ベルトルト「三人で」*シリアス?
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- 1 : 2015/03/02(月) 19:47:13 :
- 三作目です!
ぼーっとしてたら急に閃いた、またまた思いつきです!
がんばります!
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- 2 : 2015/03/02(月) 19:54:16 :
- 真夜中
僕は眠れなくて
一人で兵舎裏にいた
真っ暗で足元など全く見えない
不意に、スーッ…………と辺りがほのかに明るくなった
空を見上げると、まん丸な月が青白い光を放ちながら
ぼんやりと浮かんでいた
「ああ……今日は満月か…」
そういえば……今日は満月だってアルミンが言ってたっけ
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- 3 : 2015/03/02(月) 19:55:57 :
………最後に見たのはいつだったかな………
………故郷で三人で見たときだ………
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- 4 : 2015/03/02(月) 20:03:37 :
あれ?何か忘れているような…………
なんだったっけ?
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らいなー「おーい!はやくこいよー!」
べるとると「ま、まってよ!」ゼェゼェハァハァ
あに「あんたたいりょくなさすぎ!」
べるとると「あにがありすぎるの!おんなの子なのに………」ハァハァ
あに「!(おんなの子…)しょ、しょうがないなぁ……じゃあ許してあげる!」
らいなー「まったく……はやくいくぞ!」タッタッタッタッ
あに「あ!ちょっとまちな!」タッタッタッタッ
べるとると「ひぃぃぃいぃぃいい!!!」タッタッタッタッ
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- 5 : 2015/03/02(月) 20:12:25 :
- 期待です!
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- 6 : 2015/03/02(月) 20:22:08 :
そう
僕たちは今から
肝試しです………
オンボロ屋敷
グァーー!グァーー!グァーー!
三人「…………」
屋敷だけでも怖かったが、何処からか聞こえてくるカラスの鳴き声が、僕たちの恐怖を増幅させた
らいなー「……順番どうする?」
僕は正直帰りたかったけどそんなわけにはいかない
今日はあににいいところを見せるんだ!
ふと、「前」「中」「後ろ」どれがいいかと思うと
「中」が一番いいなと思った
あに「………ふたりに前と後ろはあげる………」
僕はとっさに
べるとると「へ!?」
と声を上げてしまった
あに「……ん?」ギロッ
やめて………ほんとうにに怖い…………
べるとると「いえ、いかせてください……」
あに「よろしい」
らいなー「じゃあ、おれとべるとるとでジャンケンだな!」
べるとると(前だけは!前だけはいやだ!)
らいなー「じゃあ行くぞ?ジャンケン…………
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- 7 : 2015/03/02(月) 20:24:50 :
- >>5さん
ありがとうございます!
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- 8 : 2015/03/02(月) 20:28:12 :
べるとると「…………」シクシクシク
あに「あきらめなって」
らいなー「替わるか?後ろもなかなか怖いぞ?あっははははは!」
べるとると「いいよべつに………じゃあ………入るよ」ギギギギギギギ
僕は扉を少しづつ開けた
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- 9 : 2015/03/02(月) 20:31:39 :
- あ、ついでに
http://www.ssnote.net/archives/24696#bottom
一作目「時雨蒼燕流」
http://www.ssnote.net/archives/32150#top
二作目「アルミン……疑いの心、信じる気持ち」です
よろしければどうぞ!
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- 10 : 2015/03/02(月) 21:58:50 :
あに「………なかは思ったより………キレイ………だね…」
らいなー「誰か住んでるのか?」
部屋はとても広く、キャッチボールが出来そうなほどだった
見た感じ部屋も多く、普通の家より少し豪華だった
屋敷の中は所々痛んでいたが、あまり汚れもなく
生活しようと思えば普通に出来そうな感じだ
ギシ ギシ ギシ ギシ ギシ
歩くたびに床板が鳴る
べるとると「…………」ドクン ドクン
あに「……………」ギュッ
あには、ずっと僕の服の裾をつかんでいた
らいなー「うおお………ふんいきあるなぁ…………」
雰囲気どころかほんとに何が出てきてもおかしくない空気だ
はやくおわれ!はやくおわってくれ!
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- 11 : 2015/03/02(月) 23:06:58 :
ドン‼︎
三人「!?」
べるとると「な、ななななななに今の!?」ガタガタガタガタ
あに「しらないしらない!何も聞こえてない‼︎」ギュゥゥゥゥ
あに……ぞごぐび………ぐびじばっでる…………
(あに……そこくび……くびしまってる………)
らいなー「いや………ほら!ものがおちただけかも…………」
らいなーが言い終わるや否や
またもや聞きたくもない音が
聞こえてきた
ギシ ギシ ギシ ギシ ギシ
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- 12 : 2015/03/02(月) 23:46:29 :
あに「ぃゃ……ぃゃ………ぃゃ…」
ドキッ
あには涙目になりながら僕にしがみついた
べるとると「ら、らいなー………どうするの?」グスッ
らいなー「とにかくかくれるぞ!あの部屋にはいれ!」
らいなーは急いで僕らの手を引き
バタンッ!
近くの部屋に入った
ドクン ドクン ドクン ドクン
べるとると「ど、どうする?」ガタガタ
あに「かえる!かえりたい!」ポロポロポロポロ
らいなー「ま、あにも泣いちまったし……帰るか!」
そう言ってらいなーはドアを少し開け、周囲を確認した
いつの間にか、もう音は消えてしまったようだ
らいなー「よし、いくぞ……」クイクイ
らいなーは後ろにいる僕らに
指で合図した
一歩、、、二歩、、、三歩、、、
四歩、、、
数歩歩いたところで
ん?
何か背後に
気配を感じた
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- 13 : 2015/03/02(月) 23:58:43 :
- 欠点やアドバイスくれたら嬉しいです!
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- 14 : 2015/03/03(火) 16:01:37 :
二人は感じてるのかな?
チラッと僕は二人を見た
らいなー「……………」ジーーーーッ
青ざめた顔でこちらを見ている
あには
あに「…………」グィィィ
何も見たくないのか、僕の服に顔を埋めていた
べるとると「………ねぇらいなー……」ボソボソ
らいなー「……いや、わかってる………うしろだろ?」ボソボソ
あに「え………?なに……?うしろになにかいるの?」グスッ
あにが僕らに質問した時……………
ギシ ギシ ギシ ギシ ギシ ギシ
ギシ ギシ ギシ ピタッ
何かがすぐ後ろで止まった
ドクン ドクン ドクン ドクン
らいなー「……いいか?みんな同時にふり向こう」ヒソヒソ
べるとると「!?ほんとにゆってる!?」ボソボソ
あに「……ぃゃ………ぃゃ…」
らいなー「頼むあに、何かあったらまもってやるから」
あに「……………ぜったい?」
らいなー「ああ!」
あに「……………わかった」グスッ
はぁ……あにが見るんだったら
僕が見ないわけにはいかないじゃないか
べるとると「…………わかった。僕も見るよ………」
らいなー「……よし、行くぞ?せーの!」
三人「」バッ!
三人は
同時に振り返った
!!!!
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- 15 : 2015/03/03(火) 16:24:27 :
翌朝
べるとると「……う、うぅん………」
べるとると「!!!」
あれ?ここは…………
僕の部屋だ………
……昨日の‘‘あれ’’から記憶がない………
そうだ‼︎らいなーたちは!?
僕は急いで家を出ようと一階に降りた
トントントントントントントン
急いで階段を降りる
食卓を見ると、しらないおじさんがいた
ベル母「あら、おきたの……おはよう」
べるとると「お、おはよう……えっと……その人は?」
僕は知らないおじさんに指をさしながら言った
ベル母「ああ、この人はお父さんのお友達のトーヤさんよ」
ベル母「あなたを昨日担いで来られてね、びっくりしたわ」
ベル母「夜も遅かったから泊まってもらうことにしたの」
トーヤ「いやいや、申し訳ない。それにしてもあいつの息子さんだったとは、元気な子ですね」
ベル母「いえいえそんな…あ、そういえば聞いてませんでしたね。」
ベル母「うちの子……昨日どうしてたんですか?」
トーヤ「いや、いつの間にか私の家に居ましてね………」
トーヤ「私の家は古いので、よく空き家と間違えられるんですよ」
トーヤ「表札もちゃんとあるんですがね……?」
トーヤ「で、そんな輩をこのお面で脅かして逃げさせるんですよ」スッ
そう言っておじさんはお面を取り出した
あ‼︎
そのお面とは、昨日記憶が途切れる前に見た顔と一緒だった
なんだ………おじさんだったのか………
トーヤ「いつもみんな逃げるんですが、この子らは………」
ベル母「な、何かしたんですか?」
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- 16 : 2015/03/03(火) 16:37:08 :
トーヤ「いやいや、失神してしまいまして。それも三人とも」苦笑い
ベル母「あらまぁ、ご迷惑をおかけして本当にすみません」
母さんは深々と頭を下げた
あ、忘れてた………二人のところへ行かないと!
べるとると「おじさん!ごめんなさい………」
僕も深々と頭を下げた
トーヤ「ははは、気にしなくていいんだよ。でも、もう入っちゃだめだぞ?」
べるとると「はい!」
べるとると「じゃあお母さん!ちょっとらいなーたちのとこ行ってくる!」
そう言って僕は急いで家を出て二人を誘い
らいなーとあにに全てを話した
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- 17 : 2015/03/03(火) 16:55:52 :
真夜中の草むら
らいなー「いやー………昨日は怖かったな〜」
べるとると「あにが甘えん坊になってたもんね」
あに「//////う、うるさい‼︎」
あには顔を真っ赤にさせながら反論した
にしても昨日はすごかったな〜………と思い、顔を上げた
そこには
雲ひとつない空に
青い満月が
なんとも言えない風景を
作り出していた
二人も満月に気づいたようだ
べるとると「………ねぇ………」
べるとると「おっきくなっても、いつか………いつかまた
三人で満月を見ようね!」
あに「もちろん!」
らいなー「当たり前だ!」
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ーーーーーー
ーー
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- 18 : 2015/03/03(火) 17:18:03 :
なんで……
なんでこんな大事なことを忘れてたのだろう………
ベルトルト「……」グスッ
あれ?いつの間に涙が………
でも
あの時の願いが叶うことは…
もうないのだろうか…………
????「………よ」
誰か来たのだろうか?
ライナー「おっす!ベルトルト」
顔を上げると、見慣れた顔のライナーが立っていた
ライナー「………どうしたんだこんなところで?」
ベルトルト「いや……昔、『大きくなってもみんなで満月見ようね!』って言ったの思い出してね」
ライナー「ああ、あの時のか」
それから二人は少しの間
無言で月を見つめていた
「なにやってんだいアンタら」
振り返ると、僕の片思いの相手であり幼馴染の
アニが立っていた
アニ「……………ああ、あったねそんなこと」
ライナー「あの時アニ顔真っ赤だったもんな!」
アニ「!?」バッ
挑発に耐えきれなかったアニは、すぐさま格闘のポーズをとった
ライナー「ま、待てアニ‼︎ここで騒いだら教官が来る‼︎」
アニ「チッ」
ライナー「でもまあ、子供の頃の約束通り、三人で見れたな………」
三人は無言で月を見つめた
ライナー「でもまぁ、アニはちっちゃいまんまだけどな!」
ブチッ
何かが切れた音がした
アニ「ライナー………覚悟は出来てんだろうね」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ライナー「うわ!?じょ、冗談だろ!?やめ………助けてくれーー!」
ギャーギャーワーワー
大人になっても……
こんなやり取りが出来たらいいな……
そしたらまた…
満月を見よう
「三人で」
【完】
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- 19 : 2015/03/03(火) 17:20:56 :
- はい、これにて完です。
この作品も早めに仕上げちゃいました!
まあ、勢いで書きましたが後悔はありません!
アドバイス、欠点等お待ちしてます!
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- 20 : 2015/03/03(火) 17:21:33 :
- 読んでくれた方々、ありがとうございました!
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- 21 : 2015/03/03(火) 17:30:07 :
- 面白かったです!失神するほど凄いお面なんだ…
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- 22 : 2015/03/03(火) 17:42:18 :
- >>21さん
ありがとうございます‼︎
まだ子供なので(笑)
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- 23 : 2015/03/04(水) 16:20:43 :
- 同郷いいですねぇ(*´ω`*)
おもしろかったです!
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- 24 : 2015/03/04(水) 16:29:06 :
- >>23さん
ありがとうございます!
同郷三人は私も好きなので喜んでもらえて良かったです!
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- 25 : 2015/03/04(水) 19:21:05 :
- まあ……見てやって下さいm(_ _)m
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