このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
エレン「俺を産んでくれてありがとう」
-
- 1 : 2015/03/02(月) 16:51:04 :
-
また感動する話をしてみたいと思い作りました。
ある動画を見てそれを話しにしてみました。
短編です。
-
- 2 : 2015/03/02(月) 17:00:09 :
エレン「母さん!!」
カルラ「エレン!!ミカサを連れて逃げなさい!」
エレン「逃げたいよ俺も!!早く出て一緒に逃げよう!!」
カルラ「母さんの足は瓦礫に潰されて逃げれない」
エレン「俺が担いで走るから!!」
カルラ「最期くらい言う事を聞いて!」
カルラ「ミカサ!!」
ミカサ「やだ…いやだ…」
ハンネス「おい!大丈夫か!」
カルラ「待って戦ってはダメ!!」
カルラ「子供達を連れて逃げて!」
ハンネス「見くびってもらっちゃ困るぜ!俺はこの巨人をぶっ殺して3人とも助ける!」
カルラ「ハンネスさん!お願い!」
ハンネス「(俺は…俺は…)」
ガシッ
カルラ「ありがとう…」
エレン「ハンネスさん!何やってんだよ!」
カルラ「エレン!ミカサ!生き延びるのよ!」
カルラ「……あ……い……行かないで…」
エレン「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!」
ーーー
ーー
エレン「はっ!?」
また…この夢か…
母さん…
-
- 3 : 2015/03/02(月) 17:07:07 :
あれ…みんないないな…
あっ今日は確か休暇だったな。
久々に外出してみるか…
〜街〜
人結構いるな…
え?あれ?あれって…
?「母さん!今日ご飯何するの?」
俺は…夢を見てるのか?
どうして…いるんだ…?
母さん…。
カルラ「今日はシチューよ。エレン」
子エレン「やったー!早く家に帰ろ!」
あれは小さい時の…俺?
やっぱり夢なのか…?
ついていってみるか…
-
- 4 : 2015/03/02(月) 17:23:15 :
なんだここ…こんなところに家なんかあったっけ?
あっ…入っていった。
俺も入ってみるか。
カルラ「ただいま、ミカサ」
子エレン「ただいまー!」
子ミカサ「おかえりなさい。おばさん、エレン」
子エレン「今日シチューらしいぜ!」
子ミカサ「そう。それは楽しみ」
こんな会話したことある気がするな。
やっぱり夢なのかな…?
カルラ「できた!エレンできたわよ!」
子エレン「な、なんだよそれ!女の子みたいじゃねぇか!」
あれは…母さんが手作りで作ってくれた服だ。
今はもう着れないけど…
カルラ「もう!文句言わないでよ!」フフッ
母さんが笑ってる。
こんなに優しい顔してたんだ。
子エレン「ま、まぁ着てやるけどな」
カルラ「当たり前でしょ?」
子ミカサ「エレンは素直じゃない。」
子エレン「うるせぇ!」
-
- 5 : 2015/03/02(月) 18:28:37 :
カルラ「こら!そんなこと言っちゃだめでしょ!」
子エレン「うるさい!いっつもミカサばっかり庇って!」
カルラ「え…?」
子エレン「もういい!」
バタンッ
子ミカサ「ま、待ってエレン!」
カルラ「……」
こんな顔してたんだ…。
俺と喧嘩した後泣きそうで悲しそうな顔をしてたんだ。
知らなかった…。
ごめん。母さん。
小さい頃の俺を追いかけてみるか。
ーーー
ーー
子ミカサ「エレン。さっきのは言い過ぎ」
子エレン「だって…いつもミカサのこと庇うだろ?」
子ミカサ「それは違う。おばさんはそんなつもりで言ったわけじゃない。」
子エレン「……」
子ミカサ「エレンの口が悪かったから怒った。ただそれだけ。私は庇われてなんかない」
子エレン「わかったよ…」
子ミカサ「でもエレンそう思わせてしまってごめんなさい」
子エレン「なんで謝るんだよ!俺が悪いんだからな!」
あれ…?こんな会話した覚えない…
子ミカサ「では戻ろう。ちゃんと謝ること。」
子エレン「うるせぇ!わかってるよ!」
ーーー
ーー
子エレン「暗くなっちまったな…」
子ミカサ「なかなか帰ろうとしないから」
子エレン「だ、だって怒ってるかもしれないだろ?」
-
- 6 : 2015/03/02(月) 18:31:37 :
- 期待!
そう言えばそうゆう事言った時ないな…
-
- 7 : 2015/03/02(月) 18:52:21 :
子ミカサ「…もういい。」
ガチャッ
子エレン「ちょっ…ミカサ!」
子エレン「あっいい匂い!」
懐かしい匂い…。
よく母さんが作ってくれてたシチューの匂い。
あれ…なんで泣いてんだ…?
子エレン「兄ちゃん何してんの?一緒に食べよ?」
エレン「え?」
子エレン「いいからいいから!」
エレン「え、あ、え?」
カルラ「!」
エレン「あ、あのえっと…」
カルラ「おかえりなさい。エレン」ニコッ
えっ…名前呼んでくれた…?
あの優しい声で…また名前を呼んでくれた…
あーだめだ…涙が止まらないや…
大きくなったのに泣き虫なのは変わってないな…
エレン「た…ただいま…」ポロポロ
カルラ「ふふ、泣きすぎよ。久々に会えたのに」
エレン「か、母さん…お、俺さ…いつも喧嘩ばっかりして…母さんに辛い思いさせて…いっぱい迷惑かけて…ごめんなさい…」ポロポロ
エレン「素直に…なるの恥ずかしくて…だから…」
カルラ「いいのよ。エレン。」
エレン「で、でも…母さん…助けれなかった…」
カルラ「言ったはずよ。生き延びてって。」
カルラ「あなたがあの後すぐに死んでた方がもっと怒ってたわ。ミカサをちゃんと守ってあげるんだよ?」
エレン「う、うん…守る…守るよ…」ポロポロ
カルラ「ありがとうエレン。それと調査兵団入るのかい?」
エレン「それはその…人類のために入りたい…」
カルラ「そう…わかったわ。頑張りなさい。そのかわり死んじゃダメだからね?」
エレン「わ、わかってる…」
カルラ「エレン。私はあなたを愛してる。これから先どんなことがあっても」
そう言うと母さんは俺を抱いてくれた。
俺は大声で泣いた。
母さんの温もり…こんなに暖かいんだ…
-
- 8 : 2015/03/02(月) 19:07:25 :
エレン「か、母さん…俺……あれ?」
今までいた母さん達が消えていた。
やっぱり夢だったのか…
でもなんでだろう…
まだ暖かい気がする…
…なんだったんだろう…
…帰ろう。
ーーー
ーー
ミカサ「エレン。どこに行ってたの?」
エレン「…俺が言うこと信じるか?」
ミカサ「えぇ。」
エレン「母さんに会ったんだ…」
ミカサ「!?…そう。どうだった?」
エレン「優しくてとても暖かかったよ…それとミカサ守れって…」
ミカサ「ふふ、おばさんらしい…。私も会いたかったな…」
エレン「今度また一緒に行ってみるか?」
ミカサ「うん。行ってみよう」
エレン「あぁ…じゃあな。俺戻るからさ」
ミカサ「えぇ。またね」
ーーー
ーー
母さん…。
俺はとても後悔してます。
素直になれずにずっと喧嘩したことを。
母さんに大好きって言えなかったことを。
今見てくれてますか?聞いてくれてますか?
俺は母さんのことが大好きです。
こんな俺を大切に育ててくれてありがとう。
喧嘩した時も何もなかったかのように居てくれてありがとう。
俺は母さんの辛さや悲しみなんて考えてなかった。
ごめんなさい。
母さん俺はあなたと居れて幸せでした。
だから見守っててください。
母さん。
俺を産んでくれてありがとう。
〜end〜
-
- 9 : 2015/03/02(月) 19:08:33 :
- 泣ける(T ^ T)
-
- 10 : 2015/03/03(火) 12:54:46 :
- 全俺が泣いた(ToT)
-
- 11 : 2015/04/23(木) 23:25:27 :
- 泣けました(T_T)
-
- 12 : 2015/04/24(金) 00:49:34 :
- 乙ですわ
-
- 13 : 2015/06/23(火) 00:19:27 :
- いいお話…ヽ(;▽;)ノ
-
- 14 : 2016/01/04(月) 06:28:01 :
- これ、動画で見た事ある。泣きました
このSSでも、泣きました
素晴らしいですね。
- 著者情報
- 「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場