このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
霧切「……」 舞園「……」 こまる「……」
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- 1 : 2015/02/22(日) 17:23:02 :
- 息をのむ心理戦をお楽しみ下さい‼(注意、ギャグです)
ネタバレないです。多分。
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- 2 : 2015/02/22(日) 17:23:31 :
- 期待!
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- 3 : 2015/02/22(日) 17:25:12 :
- >>2
ありがとうございます^ ^
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- 4 : 2015/02/22(日) 17:25:58 :
- 期待です!気になるなぁ…(;◔ิд◔ิ) ドキドキ・・・
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- 5 : 2015/02/22(日) 17:26:02 :
私は名探偵、霧切響子。
嫁(苗木)の浮気調査のため、彼の部屋に侵入している。
決してやましい思いがあるわけではない。
これは任務である。
私はタンスの中にある彼の下着をおもむろに取り出し、頭に被った。
霧切「苗木くんくんかかくんか」
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- 6 : 2015/02/22(日) 17:27:02 :
舞園「……」
私はおニャン子クラブを超越したアイドル、舞園さやか。
彼女(苗木)の趣味を探るべく、ベッドの下に潜っている。
……やはりあった。
エロ本だ。
決してこれを餌に苗木くんを脅迫し、逆レイプしようなんて思ってはいない。
カップルたるもの、共通の趣味(性癖)を持たなければならない。
私はエロ本を手に取り、ぱらぱらとめくった。
私は悪い笑みを浮かべ、それを抱きしめてベッドから抜け出した。
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- 7 : 2015/02/22(日) 17:32:15 :
こまる「……」
私はお兄ちゃんの部屋の床を、這って回っている。
決して変態行為に勤しんでいるわけではない。
健康管理である。
こまる「……あった」
お兄ちゃんの抜け落ちた髪の毛を私は大切に握りしめ、口に運んだ。
こまる「お兄ちゃんの髪の毛ぺろぺろ」
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- 8 : 2015/02/22(日) 17:33:26 :
- >>4
へへ、大福メアリーさん、どぞどぞ、お楽しみ下さい‼(下町の商人風)
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- 9 : 2015/02/22(日) 18:06:35 :
- 期待
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- 10 : 2015/02/22(日) 18:33:11 :
- これは酷い(褒め言葉)
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- 12 : 2015/02/22(日) 18:56:01 :
霧切「……」
舞園「……」
こまる「……」
霧切(えっ!? なんで舞園さんとこまるちゃんがここにいるのよ‼)
舞園(ベッドから抜け出したら、そこには霧切さんとこまるちゃんがいました……)
こまる(お兄ちゃんの髪の毛集めるのに必死になり過ぎた所為で、周りが見えてなかった)
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- 13 : 2015/02/22(日) 19:39:12 :
戸惑う三人。最初に口を開いたのは舞園だった。
舞園「あのー、なんで霧切さんは男性用のパンツを頭にかぶっているんですか?」
舞園(きっとあれは苗木くんのパンツ‼ 泥棒は許せません‼)
完全に自分のことを棚に上げ、霧切を追及する舞園。
霧切「こ、これは……」
霧切「帽子よ」
苦し紛れの言い訳としては上出来だった。
今や霧切がかぶっているパンツを苗木のパンツと証明する手段は、パンツの臭いを嗅ぐしかない。
だが、人のパンツを嗅ぐなんて変態行為、女子には出来ない。
その盲点を突いた霧切の言い訳。
満点の解答といえるだろう。
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- 14 : 2015/02/22(日) 20:23:02 :
- 満点www
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- 15 : 2015/02/22(日) 20:45:23 :
- >>14
満点です‼
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- 16 : 2015/02/22(日) 20:45:29 :
霧切「それよりこまるちゃん」
霧切「それって苗木くんの髪の毛よね?」
霧切「貴方それをどうする気?」
正確にはしゃぶっていたのだが、霧切はそれを見ていなかったようだ。
こまるは、生まれて始めて嘘をついた。
こまる「しょ、植毛するんです……」
舞園(その年で!?)
同情を誘いながら、やましい気持ちがあったことを隠し通す。
女の嘘は最強の武器とは良くいったもので、こまるはそれを身につけつつあった。
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- 17 : 2015/02/22(日) 21:24:11 :
こまる「舞園さんこそ、その……エッチな本を持ってるじゃないですか‼」
こまるは恥じらいながら叫ぶ。
あんな変態行為をした後に恥じらいが残っているとは、人間とは不思議な生き物である。
舞園「これは自分用です」
舞園は即答した。
まさに、嘘のエキスパート、舞園さやか。
自分がレズと思われようが、自分の夢(逆レイプ)を優先する。
この少女、齢16にして、既に大人の世界を生きている。
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- 18 : 2015/02/22(日) 21:54:20 :
霧切「じゃ、今日は解散といきましょうか」
舞園「そうですね。今度会ったら、お茶でもしましょう‼」
はたから見れば、普通の女子高生の会話である。
しかし、一方は頭に男物のパンツをかぶり、他方はエロ本を抱きかかえていた。
異質である。
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- 19 : 2015/02/23(月) 18:57:03 :
このまま終わるかと思えた変態行為。
だが、そこに異議を唱えるものがいた。
こまる「あの……なんで霧切さんと舞園さんが私の家にいるんですか?」
ずばり突かれてしまった、この計画の綻び。
そう、こまるは兄の部屋に入っただけだ。取り立て指摘するところはない。
しかし、霧切と舞園は違う。
こいつ等は部外者である。
盗み以前の問題に、普通に不法侵入でお縄につくだろう。
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- 20 : 2015/02/23(月) 18:59:59 :
舞園「えー、うー、いー」
変な言語を使い時間を稼ごうとする舞園をしり目に、霧切は何も言わなかった。
そう沈黙。
霧切「……」
これが霧切の答えだった。
どう答えても矛盾が生じることは、他でもない霧切が一番良くしっていた。
だから口を開かない。
それにつられ、こまるも黙り込む。
こまる「……」
霧切「……」
舞園「えー、うー、いー」
結果、黙り込む二人とキチガイ一人が部屋に見えた。
重要なことは、ここにいる全員が変態だということである。
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- 21 : 2015/02/23(月) 19:17:48 :
霧切「……」
こまる「霧切さん……何か言って下さいよ」
霧切「何か」
こまる「いや、そんな小学生みたいなボケはいいですから」
霧切は、失態を犯した。
沈黙が辛過ぎるあまり、つい口を割ってしまったのだ。
舞園(ふふっ、所詮、強い意思がないと沈黙を貫くなんて不可能なんですよ……!!)
舞園「えー、うー、いー」
心では恰好いいことを思っていても、現実は、何ら打開策を見出せていない舞園は、依然変わらずキチガイであるしかなかった。
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- 22 : 2015/02/23(月) 21:49:51 :
霧切「違うわ。『何かおかしいことでもあるの?』と言いたかったのよ」
こまる「えっ……!?」
霧切「私はサンタクロースなの」
霧切「今日はクリスマスに向けて、その視察よ」
こまる(サンタクロース……!?)
こまる(恰好いい‼)
こまるは中学生である。まだ、サンタクロースを信じている可能性があった。
そこを考えた霧切の頭脳プレイ。
こまるは完全に霧切に手懐けられた。
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- 23 : 2015/02/23(月) 23:50:47 :
こまる「じゃあ、霧切さんへの質問は終わりですね」
こまる「あとは……」
舞園「おー、うー、えー」
こまる「舞園さん、あなただけですよ……!!」
舞園(どうしましょう!? というか、なんで霧切さんがスルーされているんですか‼)
舞園「……」
舞園は一瞬、考えることを止めた。だが、それは決して敗北の空虚ではない。
言霊を創っていたのだ。
こまるの心に届きゆる。
舞園(何を言えばいいんですか‼?)
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- 24 : 2015/02/24(火) 18:19:59 :
舞園は緊張のあまり、身体が浮くような錯覚に陥っているのを感じていた。
その幻想世界の中で見えた、一筋の光明。
舞園「……私は」
舞園「幻覚ですよ」
こまる「幻覚!?」
こまる「じゃあ、しょうがないですね!!」
舞園は思っていた。
中学生であるこまるは、中二病真っ盛りなのではないかと。
だから少し無理があっても、中二病フィルターにより、納得してしまう。
いや、納得せざるを得ない。
霧切と舞園、この二人は最早、人を騙すことにかけては超高校級であった。
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- 25 : 2015/02/24(火) 18:21:40 :
霧切「では帰るわ、クリスマスを楽しみにね」
こまる「はい‼」
舞園「私は幻覚ですから」
こまる「はい‼」
ガチャリ
苗木「あれ、なんで霧切さんと舞園さんがここにいるの?」
ざわっざわっ
圧倒的、帰宅……!!
苗木、帰宅……!!
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- 26 : 2015/02/24(火) 19:27:42 :
苗木「それに霧切さん、それって僕のパンツだよね?」
霧切「いえ帽子よ」
苗木「帽子なの!?」
霧切「ええ、自宅までこの格好で帰ってやるわ」
苗木「ふむ……」
舞園「では、私は失礼させていただきます‼」
苗木「ちょっと待って!?」
苗木「その舞園さんが持ってる本って……」
舞園「これは自分用のエロ本ですよ?」
舞園「あれ、もしかして苗木くんのですか?」
舞園「でも、『人妻寝取り』とかそんな変態ジャンルを苗木くんが好きになるわけないですしね……」
苗木「え、中身見ちゃったの!?」
舞園「はい、私のものですから」
苗木「……」
こまる「お兄ちゃん、私は部屋で勉強してくるね」
苗木「あ、うん、わかった」
霧切「私も」
舞園「私も」
苗木「けど、霧切さんと舞園さんは残ってね」
霧切「……何故、理由がわからないわ」
苗木「君がかぶってる帽子が僕のパンツだからだよ」
苗木「困るんだけど」
霧切「悪いけど、この帽子は私のものよ」
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- 27 : 2015/02/24(火) 21:18:01 :
- 困るで済むのか苗木よ
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- 28 : 2015/02/24(火) 22:13:28 :
- >>27
実は伏線だったり‼
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- 29 : 2015/02/24(火) 22:14:29 :
苗木「だって、それって実は狛枝くんのパンツなんだよ」
霧切「汚ッ‼」
霧切はかぶっていたパンツを床に叩きつけた。
霧切「おえっおろろろろ‼」
苗木「昨日、押し付けられちゃってね、『希望と希棒はぶつかり合うんだ‼』とか言いながら」
舞園「それは災難でしたね」
苗木「ちなみに、舞園さんが持ってるエロ本も狛枝くんのだから」
舞園「アポ?」
苗木「『性癖という性壁を希望で乗り越えるんだ‼』とか言いながら、無理やりベッドの下に詰め込まれちゃってさ」
苗木「もしかすると、狛枝くんの子孫がこびりついてるかも‼」
舞園「あっぽおおおいっっぽっっぽおぽおっっっお!!!!?」
苗木「それと狛枝くんは、僕の部屋にたくさん髪の毛を毟っては放っていたからね」
苗木「『ハァハァ、希望の象徴の部屋が僕の髪の毛に侵されていくよぉ……!!』とか叫びながら」
<<<盗聴中>>>
こまる「えっ!? 嫌だ嫌だ‼」
こまる「私が舐めまわした髪の毛は狛枝先輩のもの!!?」
こまる「……お口をゆすがなきゃ」バタンッ
苗木「あらら、みんな気絶しちゃったか」
この後、霧切と舞園とこまるは、こっぴどく説教され、苗木に従順になったそうだ。
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- 30 : 2015/02/24(火) 22:21:35 :
- 吹きました。期待
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- 31 : 2015/02/25(水) 18:23:13 :
- >>30
期待に応えられるよう頑張りやす。
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- 32 : 2015/02/25(水) 18:23:42 :
〜本編より面白い後日談〜
【食堂】
舞園「ご主人様、お口を開けて下さい‼」
苗木「あ〜ん」
舞園「あ〜ん」サッ
苗木「……」モグモグ
苗木「美味い」
舞園「ありがとうございます‼」
苗木「ふぁ〜……」
霧切「ご主人様、膝枕をいたします‼」
苗木「うむ」
霧切「……///」
苗木「……」ムニュ
苗木「苦しゅうない」
霧切「あ、ありがたき幸せ‼」
桑田「何あの羨ましい光景」
山田「家に帰れば、苗木殿には専属メイドもいるそうですぞ」
大和田「そりゃ凄え」
狛枝「……」
狛枝(これが希望‼)
狛枝「……ふふっ」
罪木「日向さん、 狛枝さんがまたおかしくなっちゃいました‼?」
日向「平常運転だな」
罪木「で、でも……」
日向「罪木、理解するんだ」
日向「それが俺たちに出来る、狛枝への対処だ」
日向「そう、それが希望なんだ」
罪木「……希望って難しいんですねぇ」
END
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- 33 : 2015/02/25(水) 18:25:47 :
- ハイ‼ 終里です‼
見てくださった方に感謝を捧げます‼
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- 34 : 2015/02/25(水) 18:30:38 :
- 終わったのか、面白かったです。
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- 35 : 2015/02/25(水) 18:36:42 :
- >>34
ありがとうございまーす‼
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- 36 : 2015/02/25(水) 20:56:39 :
- 伏線…ブフッwww
なるほど…グッwww
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- 37 : 2015/02/26(木) 18:19:27 :
- >>36
伏線の定義がわからなくなる伏線だったと思います‼
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- 38 : 2016/08/21(日) 11:01:43 :
- 以前ギャグが苦手と仰っていましたが、全くそんなことなさすぎるギャグで何度も吹き出しました><!
こういう心理戦(?)自分も書いてみたいです!
面白かったです!お疲れさまでした!
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- 39 : 2016/08/21(日) 13:22:09 :
- >>38
ありがとうございます! セックスしようよ!
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