この世界では君を
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- 1 : 2015/02/22(日) 03:47:57 :
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初投稿。
現パロエレン×ミーナ。
頑張ってみる。
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- 2 : 2015/02/22(日) 04:00:04 :
エレン「…はっ」
時間は6時半を少し過ぎた頃。
とても、いい夢とは言い難い夢で目を覚ましたエレンは自分の服がかなり湿っていることに目を覚まして早々うんざりした。
エレン(嫌な夢だったな)
自分の住む世界とはかけ離れた世界。
その世界では人類の敵として巨人が存在しており、自分を含め同級生は兵士として訓練していた。
卒業を間近に控えたある日、巨人の襲撃により仲間たちが戦死した。その中で同じクラスのミーナが巨人に食べられる瞬間、それがエレンの頭の中に強く焼き付いた。
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- 3 : 2015/02/22(日) 04:03:52 :
エレン(やけにリアルな夢だった)
エレンはふとそんな事を思った。
まるで、この夢には何か意味があるのではないか、そんな風にさえ思えた。
エレン「考えたって仕方ないか」
まるで自分に言い聞かせるかのようにエレンはそう言った。
そして、気持ち悪いぐらいにかいた寝汗を流すために風呂場に向かった。
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- 4 : 2015/02/22(日) 04:10:49 :
アルミン「エレン、おはよう」
ミカサ「おはよう、エレン」
学校へ向かおうと家を出たところで親友の二人に出会う。幼馴染みともいうべきこの繋がりは高校生になっても続いており、エレンは勿論、アルミン、ミカサにとってもとても大事な繋がりだった。
エレン「二人ともおはよう」
いつも通り挨拶を交わし三人で学校へと向かう。この瞬間は、エレンも朝に見たばかりの嫌な夢を忘れることが出来た。
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- 5 : 2015/02/22(日) 04:23:30 :
学校につくと、ミカサだけはクラスが別なので別れることになる。
2年生に上がったばかりの頃、クラスが別れてしまった為、愚痴をいい続けてきたミカサも今ではほとんど口にしなくなっていた。
エレンとアルミンが揃って教室に入ると、クラスで1、2を争う体格の持ち主であるライナーが近づいてきた。
良き兄貴分といった感じだが、クリスタのことになると人が変わってしまうのがたまに傷である。
ライナー「よう、エレンにアルミン」
エレン「おはよう、ライナー」
アルミン「おはよう」
ライナー「お前らに今日も大切な知らせがあるぞ」
今日も。
この言葉に二人は少しげんなりする。
ライナー「今日も俺達の天使が可愛いぞ」
アルミン「毎日言わなくても分かってるよ。確かに天使は今日も可愛いね」
いつも通り、返事を返すアルミンをエレンは偉いなと思いつつ席に向かった。
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- 6 : 2015/02/22(日) 04:31:19 :
席につくと、ミーナとアニが楽しそうに話しているのが目に入った。
その瞬間、今朝の夢の事を思い出す。
エレン(なんでこんなに夢の事が気になるんだろうか?)
忘れてる事がほとんどなのかもしれないが夢なんて毎日、見るものだ。違う世界だったとは言え、やけにリアルな夢がエレンにそんなことばかりを考えさせた。
エレン(別に巨人に食われたのはミーナだけじゃない。でも、何故かミーナのことだけが凄く鮮明に思い出せる。やっぱり何か意味があるんじゃないのか?)
答えの出そうにない考えをこの日エレンは放課後まで考え続けることになる。
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- 7 : 2015/02/22(日) 04:42:57 :
--放課後--
エレンはほとんど授業に集中できぬまま、気付けば放課後を向かえていた。
エレン(うーん。やっぱりそんな気がするんだよなー。でも、たかが夢だし。いや、でも何かあって後悔はしたくないからな)
エレンは今朝の夢に対してある結論を導き出していた。
それは…
あの夢はミーナに何か危機が迫ってることを示しているのではないか?
では、何故その危機をエレンに伝えるのか?それについても考えてみたが、特に何も思い付かなかったため、保留にした。
とりあえず、万が一の事を考えエレンは当分の間はミーナと一緒に帰宅をすることにした。
無論、まだ本人の許可を得てないため、これからとるわけで、断られる可能性もあるわけだがエレン本人は気にしていないようだった。
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- 8 : 2015/02/22(日) 04:58:46 :
エレン「ミーナ。ちょっといいか?」
エレンは帰宅の準備をしていたミーナの元へと向かい声をかけた。
良くミーナと一緒にいるアニは空手部の練習があるため、既に教室にはいない。
ミーナ「どうかしたの、エレン?」
エレン「うん、まーな。当分の間さ、ミーナと一緒に帰っていいか?」
ミーナ「え、え、何で?」
ミーナは少し頬を染め慌てたように聞くが、その様子にエレンが気づいている様子はなかった。
エレン「うーん。何でって言われても特に理由はないけどなー」
理由は勿論あるが、とてもじゃないが口には出来ないためエレンは適当な事をいった。
ミーナ「でも、エレンにはミカサがいるし…」
エレン「ミカサ?あいつは運動部の助っ人で引っ張りだこだし俺はほとんど一人で帰ってるぞ。アルミンだって化学部があるし」
ミーナ「そういう意味で言った訳じゃないんだけど…」
エレン「あんまり意味が分かんないけど、とりあえず一緒に帰ろうぜ。駄目か?」
ミーナ「全然駄目じゃないよ。喜んで」
エレン「そっか。なら良かった」
ミーナ(これって私にもチャンスがあるのかな…?)
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- 9 : 2015/02/22(日) 06:02:37 :
エレン「そういや、ミーナの家ってどの辺?」
ミーナが指差した方はエレンの家がある方とは真逆だった。
エレン「俺とは真逆だなー。別にいいけど。どれぐらいかかるんだ?」
ミーナ「10分もあればつくよ。でも、申し訳ないし一緒に帰るなんていいよ」
エレン「いいって。気にするなよ。俺がしたくてしてるんだからさ」
ミーナ「え、うん…じゃあ、お言葉に甘えようかな」
この時、またミーナが頬を赤く染めたが勿論エレンは気づいていなかった。
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- 10 : 2015/02/22(日) 08:48:10 :
エレン「ミーナはなんか部活とかしないのか?」
二人での帰り道。
エレンはふと、そんなことを聞いてみた。特に理由があるわけでもなく、世間話として聞いてみた。
ミーナ「中学までは美術部だったんだけどねー。高校ではいいかなって。勉強も忙しくなると思って。エレンこそ部活しないんだね。運動得意なイメージあるけど」
エレン「体を動かすのは好きだな。でも、俺はあんまり団体行動がむいてないみたいでな」
エレンの話を聞いてミーナは確かになーと思った。エレンはアホとも言えるぐらいに真っ直ぐで曲がったことが嫌いなイメージがミーナの中にはあった。先輩と揉めることも多いのかもしれないと考えた。
ミーナ「でも、それじゃ暇じゃない?勉強だってちゃんとしてる訳じゃないんでしょ」
エレン「痛いところついてくるなー」
若干の苦笑いを浮かべながらエレンはそう言った。
ミーナ「あ、そうだ。じゃあ私が勉強教えてあげようか?こうやって送ってもらってるお礼を兼ねてさ」
ミーナにとっては少し勇気を使った提案だった。約10分の道のりを一緒に帰れるだけでも嬉しかったのに、自分でそれ以上の時間を一緒に過ごそうという提案だったのだから。
ミーナ(うー、また顔が赤くなってるだろうなー)
そんな事を考えながらエレンの返事をまつ。
エレン「うーん、いいかな。勉強嫌いだし」
ミーナ「そ、そっか。なんかごめんね」
エレン「別に謝ることじゃないだろ?」
ミカサとか関係なしに、この壁はとても厚いんだろうなとミーナは思った。
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- 11 : 2015/02/25(水) 01:23:35 :
ミーナ「今日はありがとう。一緒に帰れてとっても楽しかったよ」
エレン「そう言って貰えると嬉しいな。迷惑じゃないか心配だったからな」
ミーナ「迷惑だなんて思わないよ。だから、そのまた一緒に帰ってくれると嬉しいな」
エレン「誘うときにも言ったけど、当分は一緒に帰ろうぜ」
ミーナ「え?う、うん。お願いします」
エレン「何で急に敬語なんだよ。変なやつだな」
ミーナ(分かってはいたけど予想を遥かに越える鈍感ぶりだなー)
エレン「じゃあ、また明日なー」
ミーナ「うん、また明日」
そう返事をしてミーナは家の中にはいった。
ミーナにとって今日はいいことがありすぎたため、家の中で思わずにやけてしまった。
それを母親に見られ色々聞かれることになったのは、また別の話。
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- 12 : 2015/03/01(日) 17:15:59 :
- 期待してまーーす!!頑張ってください!!
ミーナかわいいよミーナw
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- 13 : 2015/03/07(土) 18:13:01 :
大分、放置してた。
空山零句さん、コメントありがとうございます。頑張ります!
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- 14 : 2015/03/07(土) 18:19:30 :
エレン(そういえば、ミーナに連絡先を聞いとけば良かったな)
ミーナと別れて一人での帰り道。エレンはそんな事を思っていた。今まで、そんなに話す機会もなく、二人であれだけの時間を話すのは初めてだった。
エレン(思っていたよりも、ミーナと話すのは楽しかったな)
ミーナが知ったら気絶しかねないような事を考えつつ、エレンは、明日は忘れずに聞こうと思った。
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- 15 : 2015/03/07(土) 18:35:46 :
-次の日-
学校への道中。エレンはいつもの二人と一緒に歩いていた。
ミカサ「そういえば、私はエレンに聞かなければならないことがある」
エレンは気付いていないが、ミカサの不機嫌な様子に気付いたアルミンは密かに冷や汗を流していた。
アルミン(頼む、平和な1日であってくれ)
エレン「なんだ?聞きたいことって」
ミカサ「私は昨日ハンドボール部の助っ人としてグラウンドで練習していた。すると、エレンとミーナが二人で帰宅するのを見た。どういうことか説明してほしい」
見られたか、とエレンは思った。二人になら理由を説明してもいいかなとおもったが恥ずかしいのでやめることにした。
エレン「大した理由はねぇよ。一人で帰るのも暇だったしミーナと帰っただけだ」
ミカサ「なら、これからは助っ人は断ることにする。そうすれば、エレンも暇にならないから」
エレン「いいよ、そんな事をしなくても。い色んな人に迷惑かけるじゃん」
ミカサ「でも…」
エレン「それに俺はお前が色んな大会で頑張ってるのを見るの好きだからな。幼なじみとして誇らしい気持ちになるし。だから、断ったりせずに頑張れよ」
エレンのその言葉にミカサは頬を染め、小さく頷いた。
アルミン(良かった、今日は平和だ。神様ありがとう)
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- 16 : 2015/03/08(日) 13:33:31 :
エレンとアルミンが教室にはいると、いつも通りライナーの報告があった。
二人は適当に流しつつ自分の席へとむかう。
エレン(あれ、今日はミーナとクリスタが話してるな。珍しい組み合わせだな)
そんな事を思いながらエレンは二人を見ているとミーナの顔が赤くなっていることに気付いた。
エレン(ミーナ顔が赤いな。体調が悪そうな訳でもないし、どうしたんだろう?)
そんな疑問が、エレンの頭のなかに流れたが答えは割とすぐに思い付くことができた。
エレン(そういえば誰かが言ってたな。人と喋って顔を赤くするのはその人の事が好きなんだって。つまり。ミーナはクリスタの事が…。女同士なのにか?いや、でもアルミンが同姓同士の恋愛もあるんだよって言ってたな。そうか、なら俺はミーナの恋を応援しようかな)
自分の前で赤くなっても気づくことはないが、こういう時だけ気づいて勘違いをするエレンであった。
クリスタ「ミーナ、どうかした?」
ミーナ「いや、何かあらぬ誤解を受けたような」
クリスタ「…?よく分かんないけど、続き聞かせてよ。エレンとやっぱり付き合いたいんだよね?」
ミーナ「そりゃ、出来れば付き合いたいけど」
クリスタ「じゃあ、私応援するね」
ミーナ「う、うん。ありがとう、クリスタ」
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- 17 : 2015/03/08(日) 14:43:31 :
時はエレンとアルミンが教室に入る少し前に遡る。
クリスタ「ミーナ、見ちゃったよ」
アニと一緒に登校したミーナは学校につくなりクリスタにそう声をかけられた。
アニ「ミーナ、私は眠いから自分の席に行ってるよ」
面倒くさそうな展開になりそうな予感がしたアニは、すぐに二人の元を離れていく。
ミーナ「クリスタ。見たって何を?」
クリスタ「昨日、エレンと二人きりで帰ってたでしょ」
ミーナ「うっ、どうして知ってるの?」
クリスタ「部活の活動中にたまたま見たんだよ」
クリスタは園芸部に所属しており、園芸部の活動する教室は、窓からミーナがいつも登下校で使う道が見下ろせる場所にあった。
クリスタ「ねぇねぇ、どっちが誘ったの?」
こう言った話が好きなのは知っていたが、まさかここまでとはそう思うと少し笑みがこぼれた。
ミーナ「えっと、エレンが誘ってくれたんだ」
クリスタ「いいなー。青春だねー」
そんな事を言われると昨日の事を思い出し、ミーナは顔が赤くなっているだろう事に気づいた。そして、それと同時にエレンとアルミンが教室に入ってきたのに気づく。
クリスタ「ミーナ、来たよ。未来の旦那様が」
ミーナ「ク、クリスタ」
想像していなかった言葉にミーナはさらに顔を赤くする。
そのせいか、エレンに顔が赤くなっているのを見られていることにも気付けなかった。
ミーナ(あれ、今何か凄い嫌な予感が・・・)
クリスタ「ミーナ、どうかした?」
ミーナ「いや、何かあらぬ誤解を受けたような」
クリスタ「…?よく分かんないけど、続き聞かせてよ。エレンとやっぱり付き合いたいんだよね?」
ミーナ「そりゃ、出来れば付き合いたいけど」
クリスタ「じゃあ、私応援するね」
ミーナ「う、うん。ありがとう、クリスタ」
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- 18 : 2015/03/26(木) 04:32:36 :
放課後になり、それぞれが所属している部活に行ったり家に帰ったりする中で、エレンは教室でボケッとしていた。
予定通りミーナと帰るつもりなのだが、少し用事があるから先に帰っててと言われたのである。
エレン(これで先に帰っちゃ意味ないもんな。少しって行ってたし待つことにするか)
エレンがそんな風に思って既に一時間は経過している。ミーナの席にバッグは置いてあるので、帰っているということはない。
エレン(うーん。流石に帰ろうかな?)
エレンがそんな風に考えたとき。
教室のドアが勢いよく空いた。
ミーナ「エレン、まだ帰ってなかったの?」
エレン「まぁ帰る約束してたしな。勝手に残ってたんだから気にするなよな」
ミーナ「気にするに決まってるよ。本当にごめんなさい」
エレン「じゃあ、帰りにアイスでも奢ってくれよ。それでチャラにしようぜ」
ミーナ「それはいいけど。いいのそれで?」
エレン「あぁ、一緒に帰る提案してるのも俺だからな。そんな気にしないでくれ。それより、さっさと帰ろうぜ。アイス食べたいし」
ミーナ「それなら私がとっておきの場所を教えてあげるね」
エレン「いいな、すげぇ楽しみだ」
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- 19 : 2015/03/26(木) 04:55:39 :
帰り道、エレンとミーナの二人は昨日と違う道を歩いていた。先ほど交わされた約束のため、ミーナのおすすめのお店でアイスを買うためだった。
エレン「そういえば、ミーナってさ好きな人いるだろ?」
突然のエレンの質問にミーナはびっくりする。
目の前にいる好きな人にそんな質問をされてびっくりしないはずがない。
昨日からもう何度目か分からない顔の火照りを感じていた。
ミーナ(も、もしかしてエレンの事が好きなのがばれちゃったのかな…?)
ミーナ「急にどうしたの?」
エレン「いや、なんとなく気になったからな」
ミーナ(何て答えるのが正解なんだろう。全然わかんないよ。ここは思いきって頷いてみようかな)
-以下ミーナの妄想-
ミーナ「うん、いるよ」
エレン「やっぱり、嫌じゃなかったらその人の名前聞いていいか?」
ミーナ「うん、いいよ。私の好きな人は今目の前にいるエレンだよ」
エレン「そう言ってくれて嬉しいよ。俺もミーナの事が好きだから。ミーナ、俺と付き合ってほしい」
ミーナ「うん。絶対に幸せにしてね」
-妄想終了-
ミーナ(何てなるわけないよね。そもそもエレンだったら回りくどいことはせずにストレートに来そうだし)
エレン「ミーナ、大丈夫か?」
ミーナ「あ、うん。ごめんね」
エレン「その感じだと好きな人いるんだな?」
ミーナ(正直に話すのは恥ずかしいけど、少しでも進展してくれるように)
ミーナ「うん、いるよ。その…好きな人は」
エレン「やっぱりなー。その人俺が当ててやるよ」
ミーナ(え、え、どういうこと?)
エレン「ミーナはクリスタの事が好きなんだろ?俺応援するよ」
ミーナ「…え?クリスタ?」
あまりにも予想できない人の名前にミーナは唖然とする。
ミーナ(私ってエレンにレズって思われてるの?)
少し泣きたくなったミーナだった。
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- 20 : 2015/03/26(木) 11:33:18 :
ミーナ「エレン、どういう理由でそう思ったのか分からないけど私はクリスタに恋愛感情は持ってないよ」
エレン「え、好きじゃないのか?」
ミーナ「もちろん。友達として好きだよ。でも、恋人になりたいとかそういう好きとは違う好きだから」
エレン「そうなのかー。結構自信あったんだけどな」
ミーナ「一応女同士だし、自信持たれるのも複雑だよ。どうして、私がクリスタの事が好きだと思ったの?」
エレンは今朝、見ていたことを説明する。
ミーナ(朝感じた嫌な予感ってこれだったのか。まぁ、解決できたしいいのかな)
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- 21 : 2015/03/29(日) 03:49:20 :
エレン「そういや、結局ミーナの好きな人って誰なんだ」
ミーナのおすすめのお店で買ったチョコ味のソフトクリームを食べながらエレンがそうたずねる。ストロベリーを選んだミーナはそれを口に運びながら冷や汗を流した。
ミーナ(忘れてほしかったんだけどなー)
ミーナ「それは秘密だよ。そんな簡単に教えるわけないじゃん」
エレン「そっかー残念だな」
ミーナ(でも自分から打ち明けないと絶対に気付いて貰えないよね…)
ミーナ「エレンは好きな人とかいないの?」
エレン「そうだな。正直に言うと好きってよく分かんないんだよな。友達として好きって思うやつはいるし、でもそれが特別と思う訳じゃないしな」
ミーナ「でも、私もそう思ってたな」
エレン「そうなんだな。で、何が違うんだ?友達の好きとは?」
ミーナ「うーん。一緒にいると緊張しちゃったり、いままでよりもその人の事が格好よく見えたりするかな。エレンの場合は可愛く見えるんだろうね」
エレン「ふーん、なるほどな。理解できるのは当分先になりそうだな」
ミーナ「エレンらしくていいと思うよ」
エレン「なんか子供扱いされてる気がするな」
エレンの言葉にミーナは思わず笑ってしまう。
ミーナ(そういう子供っぽいところが魅力の一つだと思うけどね)
エレン「なんで笑ってんだよ」
ミーナ「エレンには当分わかんないかな」
ミーナはそう言ってまた笑う。
少しでも長くこんな時間が続けばいいのになと思いながら。
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- 22 : 2015/03/29(日) 03:59:01 :
- 俺もさいきんはじめたばっか!お互い頑張ろうね!あ、あときたいしてるよ!
-
- 23 : 2015/03/29(日) 05:20:15 :
天地開闢さんコメントありがとうございます。
ゆっくりですが、良かったら読んでやってください。
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- 24 : 2015/03/29(日) 05:32:10 :
ミーナ「今日もありがとう。凄く楽しかったよ」
エレン「あぁ、俺も楽しかったよ。それとアイスありがとな」
ミーナ「気にしないでよ。待たせちゃったお詫びなんだからさ」
エレン「分かった。あ、そういえばミーナと連絡先交換したいんだけど」
ミーナ「え、私なんかでいいの?」
エレン「なんだよ、それ。嫌じゃないなら交換しようぜ」
ミーナ「うん、する。絶対する」
そう言ってミーナは携帯を取り出す。少し必死すぎかなと思ったが、エレンは気にしている様子はなかった。
エレン「ありがとな。まぁ、なんかあったら連絡するわ」
ミーナ「わ、私からもたまには連絡してもいい?」
エレン「そりゃ良いに決まってるだろ。ミーナ って実は変な奴なんだな」
ミーナ「べつに変な奴じゃないよ」
エレン「冗談だよ。明日から休みだから次は明々後日だな。じゃあな」
ミーナ「うん。バイバイ」
ミーナはそう言って手をふった。
家の二階の窓から母親がニヤニヤしながら見守っていることには気付かずに。
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- 25 : 2015/03/30(月) 02:58:45 :
- イイねえ…(ニヤニヤ///)
ハッ!し、支援してますよ!///
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- 26 : 2015/03/30(月) 03:11:02 :
空山零句さん、コメントありがとうございます。
同じエレミナを書いているということで、作品読んでます。
一緒に頑張りましょう!
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- 27 : 2015/03/30(月) 03:18:53 :
休みの日は基本的にエレンはだらだら過ごしていた。アルミンとミカサはそれぞれの部活に顔を出しており基本的に一人になってしまうからだ。
エレン(昨日も一日中だらけてたなー。今日ぐらいはなんかするか?)
今日は日曜日。天気は雲一つない快晴でお出掛け日和である。
エレン(でも、一人で出掛けてもな…そうだ、ミーナでも誘ってみるか。俺と同じ帰宅部だし暇してるだろうし)
帰宅部=暇してるわけではないが、エレンの頭の中ではそういう等式が成り立っているようだった。
携帯を取りだし、つい先日登録したばかりのミーナの連絡先を探しだす。すぐに見つかった連絡先にエレンは、今暇か?とだけ書いて送信ボタンを押した。
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- 28 : 2015/03/30(月) 04:24:50 :
- >>26
ありがとうございます!お互い頑張りましょうね!
-
- 29 : 2015/03/31(火) 18:13:55 :
「今暇か?」
エレンからメールが来て既に10分以上たっている。受信後すぐにメールを読んでいるがミーナはまだ返信できずにいた。
ミーナ(なんて、返せばいいんだろう?多分、遊びとかに誘ってくれるんだよね…?期待しすぎかな?仮にそうだとして私服で会うの恥ずかしいな…。でも、せっかくのチャンスだし)
エレンのメールを読んでからこのような思考がずっと続いている。まるで出口のない迷路に迷い混んだようだった。
「後悔はしたくないし…」
決意を決めるかのように、思っていることを口に出した。
うん。暇だよー。
エレン遊んでー。
そう打ち込んで送信ボタンを押そうとしたが少しあざといかもと考える。遊んでーの部分を消そうかなとも思ったが相手が相手なので気にする必要はないことに気づく。
ミーナ「もし二人で行くならこれって、デートみたいなもんだよね」
そう呟いてミーナは一人で赤面する。
がんばってお洒落しなきゃと思っているミーナの頭の中には、まだ遊びに行くことが決定しているわけではないということは想像できないようだった。
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- 30 : 2015/04/01(水) 09:57:31 :
ミーナからの返信メールを読んでエレンは良かったと思う。連休をだらだら過ごして終わることがなくなったからだ。
1時間後に公園で待ち合わせなと書いたメールを送り自分も準備を始めることにする。
エレン(そういや、ミカサ以外の女の人と二人で出掛けるのは初めてだな)
ふとそんな事を思ったエレンだが、ここで妙に意識したり緊張したりしないのは、さすが、エレンと言うべきか。
準備も終わって後は、家を出るだけになった。自分の部屋を出てリビングにいた母であるカルラに出掛けてくると伝えた。
エレン「行ってきます」
カルラ「行ってらっしゃい」
カルラの返事を聞いてからエレンはミーナとの待ち合わせ場所に向かった。
-
- 31 : 2015/04/03(金) 15:38:23 :
エレンが待ち合わせの公園につくと、ミーナは既に来ていた。
予定より五分早くついたが、待たせたかな?と思う。
エレン「ミーナ待たせたな」
ミーナ「あ、エレン。別に待ってなんかないよ。私も今来たばっかりだから」
エレン「なら良かった。それにしても、今日のミーナはいつもと雰囲気が違うな」
エレンにそう言われてミーナは顔を赤くした。
ミーナのトレードマークとも言えるおさげではなく今日は髪を下ろしている。
ミーナ「そうかな。あの、エレンはどっちがいいと思うかな?」
エレン「うーん。どっちも似合ってると思うし、ミーナの気分でいいんじゃないか」
ミーナ「あ、ありがとう」
エレンに褒められミーナの赤かった顔に更に赤みが増していく。
エレン「おい、大丈夫か?熱でもあるんじゃないか?」
ミーナ「うー、相変わらずだね、エレンは」
エレン「どういうことだ?」
ミーナ「秘密だよ。それより、せっかくだしどこか行こうよ」
エレン「そうだな。ミーナはどこか行きたいところあるのか?」
ミーナ「うん、一つ行ってみたい場所があるんだ」
エレン「じゃあ、そこに行くか」
-
- 32 : 2015/04/27(月) 12:13:02 :
- 支援してます!頑張って!
-
- 33 : 2023/07/07(金) 14:44:30 :
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●トロのフリーアカウント(^ω^)●
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2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
sex_shitai
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16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
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36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな
22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。
46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね
52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑
89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ
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