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サシャ「今日も一緒に食べましょう!」大食い女と筋肉男の高校生活
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- 1 : 2015/02/21(土) 18:53:52 :
- 教室の昼休み、俺の目の前で弁当を食べている女がいる
サシャ「ライナー!箸が止まってますけど……残すんですか!?」
ライナー「食うに決まってる、お前にはやらねぇぞ」
サシャ「そうですか……ちっ」
ライナー「聞こえてるぞ?舌打ち聞こえてるからな」
仲良しな友達だと思っていたんだけどな………
SSを読者の皆様に気持ちよく読んで貰うために、作品が終了するまでコメントを制限させて頂きます。
コメントを貰えると本当に嬉しいです
しかし、途中で貰ったコメントを非表示にするのは心が痛みます。
ですので、作品が終了するまではこちらにコメントを頂けると嬉しいです!
http://www.ssnote.net/groups/347/archives/10
作品の感想
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- 2 : 2015/02/21(土) 18:54:56 :
- 弁当をガツガツと腹の中に入れていく奴は、こっそりと俺の弁当を狙っていた
サシャ「ライナー!」
ライナー「やらねぇよ」
サシャ「まだ何も言ってないじゃないですか!?」
ライナー「お前はな、さっきから俺の弁当を見すぎなんだよ」
サシャ「うぐっ」
ライナー「俺じゃなくたって……何で泣きそうな顔なんだよ!?」
腹ペコな女子高生は筋肉男子高校生の弁当を貰うため
泣きそうな顔を見せ付ける
クラスの大半は彼女の嘘だとわかっているのだが……
サシャ「ライナーのケチ!!酷いです!!」
ライナー「わかったわ!!やるから泣くんじゃねぇ!!!!」
クラス中の生徒がライナーを睨むので
ライナーは叫んだ。
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- 3 : 2015/02/21(土) 19:00:56 :
- 自分の弁当に入っていた骨付き肉を美味しそうに食べているサシャを見てみる
ライナー「それにしてもよ、よく食うよな」
サシャ「人間の本能は食べることですからね!」
ライナー「たくっ、帰りに何か奢れよな」
サシャ「財布の中には128円しか入ってないです!」
ライナー「……」
今日は晩飯が美味しそうだとライナーは思っていた
そんな時、後ろから声をかけられた
ベルトルト「相変わらず仲良しだね」
ライナー「ベルトルトか、どうかしたのか?」
サシャ「私に弁当をくれに来たんですね!!」
ベルトルト「違うから、たまたま通りかかっただけだから」
サシャ「ちっ」
ライナー「(まだ食うつもりかよ)」
幼馴染みに話し掛けられ、帰りに相談があると言われたので
帰りに一緒に帰る約束をしたのである
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- 4 : 2015/02/26(木) 00:50:22 :
- 約束をしたあと、ベルトルトはこっそりと教室を出ていった
サシャ「深刻な相談なんですか?」
ライナー「あ~どうだろうな」
サシャ「あっ!もしかして、もしかします?」
ライナー「その言葉だけでお前の伝えたいことがわかったら……俺は気持ち悪いよな」
サシャ「恋の相談……ですよね!?」
ライナー「(鋭い)」
目を輝かせて聞いてくるサシャにライナーは逃げられないと思い
遠回しにそうだと伝えたのである
サシャ「私も行きます!私も聞きます!!」
ライナー「おいおい、ベルトルトには誰にも言わないって約束を…」
サシャ「私もライナーの力になりたいんです!!」
ライナー「絶対に興味があるだけだろ」
サシャ「さぁ~て!ベルトルトの恋を応援しましょー!」
ライナー「(すまねぇ、今度なにか奢るからな……ベルトルト…)」
この日を境に、俺とサシャはベルトルトの恋を応援する使命が誕生した
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- 5 : 2015/02/26(木) 00:50:53 :
- 学校の授業が終わり、俺達はマクドナルドで待ち合わせをすることにした
ベルトルトは待ち合わせをする必要があるの?
と聞いてきたのだが、サシャの件を謝るためにマクドナルドを待ち合わせ場所にしたのだ
ライナー「ふぅ」
俺は金が許す限りマックを買って準備をしていた
サシャ「そんなにたくさん!!私も手伝いますよ!!」
ライナー「これはベルトルトの分だ!!」
ライナーは叫んだ、サシャに食べられてはベルトルトに謝ることができない
サシャ「ポテト!ポテトだけで良いですよ!」
ライナー「まてまて、落ち着け、お前は食ってる、すでに、ポテト食ってる」
サシャ「しゃべり方が……うん、美味いです……ミカサみたいです」
ライナー「食うのをやめんかい!!」
マクドナルドで大声で叫ぶライナーを周りの人達は変な目で見ていた
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- 6 : 2015/03/03(火) 14:19:10 :
- ベルトルト「何してるの?」
そんな時、後ろからベルトルトの声がしたので振り返る
サシャ「おっ!きましたね!!」
ライナー「はは………ま、まぁ、座って食えよ」
ベルトルト「………」
ベルトルトはライナーを少しだけ睨み付ける
サシャが居るということは彼にとっては予想外である
サシャ「ベルトルトの力になりに来ました!!」
ベルトルト「………もしかして」
サシャ「好きな子と付き合えるように精一杯、頑張ります!!」
ライナー「許せ、頼むから許してくれ」
ベルトルト「………はぁ」
ベルトルトは大きなため息を口から解放した…
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- 7 : 2015/03/03(火) 14:19:40 :
- ライナーは空気が重いと感じていたのだが…
サシャ「ベルトルト!食べないなら私が食べますよ!!」
ベルトルト「あははっ!さっきのは食べちゃったんだね!」
ライナー「(めちゃくちゃ仲良くなってるな)」
サシャの凄いところなのか、食べ物を通してすぐ仲良くなれたのだ
ライナー「(俺の買ったマックは……サシャに食われる運命なんだな)」
恋愛相談のつもりが、サシャの大食い大会に替わってしまう気がしていた
ライナー「なぁ、ベルトルト?」
ベルトルト「ん?」
ライナー「本題に入らないか?」
仕方ないからライナーは自ら聞き出したのである
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- 8 : 2015/03/06(金) 17:31:13 :
- ライナー「アニ………だよな?」
サシャ「アニなんですか!!!」
ライナー「サシャ、うるさいから落ち着け」
サシャ「落ち着いてられますか!私の思った通りですから!!」
ベルトルト「へ?」
ライナー「(サシャにも気付かれてたんだな)」
学校で有名なベルトルトの行動は、ある女の子を見ていること
別に悪い意味ではないが、学校の女の子達には良い話のネタであるようだ
もちろん男子にもバレてしまってはいる
ベルトルト「ぼ、僕って……そんなに……わかりやすいの?」
ライナー「見すぎだ」
サシャ「見すぎです」
ベルトルト「………アニも知ってるのかな?」
サシャ「アニは基本的に私達の中に入って来ませんからね……知らないと思いますよ?」
ベルトルト「でも……他の女子達に聞いたりとかは?」
サシャ「う~ん、アニは基本的にミーナとか一緒ですからね……心配はしなくて良いと思います」
ベルトルト「そ、そっか」
ライナー「なぁ、ベルトルト」
ベルトルト「?」
ライナー「こうやってよ、恋愛相談するのも終わりにしようぜ?」
ベルトルト「えぇ!?」
ライナー「さっさと告れ」
ベルトルト「えぇぇ!?」
ベルトルトは本気で驚いた
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- 9 : 2015/03/06(金) 17:32:00 :
- サシャ「男ならコソコソ隠れないで言っちゃいましょう!」
ライナー「その通りだぞ、アニを守れん男に結婚はさせねぇぞ」
サシャ「そうです!結婚させません!!」
ベルトルト「君達はアニの両親!?」
ベルトルトは本気で焦っていた
自分が長年、想いを寄せていた女の子に告白をする日が近付いたと感じたからだ
ライナー「お前だってよ、今のままは嫌だろ?」
サシャ「嫌です!」
ベルトルト「…」
ライナー「付き合えたら楽しいことが増えるんだぞ?」
サシャ「増えます!!」
ベルトルト「…」
ライナー「デートだって出来るし、飯だって2人で食えるぞ」
サシャ「パァン!!」
ベルトルト「…」
ライナー「なっ?」
ベルトルト「説得力に欠けるね!!(パァンって何だよ!?)」
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- 10 : 2015/03/14(土) 23:24:34 :
- 3人はマクドナルドで恋バナで盛り上がったのだ
ベルトルトは自分が覚悟を決めるため、1人先に帰ったのだ
残された2人は……
サシャ「ふぐぅ、ふふっが!」
ライナー「ふなっ、ふなくっそ!」
ハンバーガーの早食い勝負をしていた
サシャ「(ライナーやりますね)」
ライナー「(サシャに勝てる気がしねぇ、が!俺の辞書に諦めるって言葉はねぇ!!)」
サシャ「ふがぁ!!!」バッ!
ライナー「うぉぉぉ!!!!」バッ!
ガツガツという効果音が素晴らしく合うのではないか?
と、思うほど2人の早食い勝負は凄いものであった
サシャは日々鍛えた胃袋を存分に発揮している
対抗するライナー氏は早食い勝負をするために鍛えてる体はない
しかし、彼の不屈の体力に不屈の精神はハンバーガーを食べ尽くすのに貢献している
ライナー「………うっ」
サシャ「……ふふっ…ふぐぅ」
ライナーと2人で過ごしてるサシャは幸せそうな顔をしていた。
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- 11 : 2015/03/14(土) 23:24:58 :
- その帰り道……
ライナー「うえっ……気持ちわりぃ」
サシャ「情けないですね!あれぐらいで私に挑むなんて2000年早いです!」
ライナー「お前……化け物だな」
サシャ「失礼な!!!」
早食い勝負はサシャの完全勝利で幕を閉じていた
お腹がパンパンのライナーは気持ち悪そうに歩いている
そんな姿をサシャは勝ち誇った顔で見ていた
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- 12 : 2015/03/14(土) 23:25:23 :
- 二人で帰ってる最中、サシャはライナーに問いかける
サシャ「ライナーはクリスタに告白しないんですか?」
ライナー「は?」
サシャ「好きなんですよね!結婚したいって言ってますもんね!」
ライナー「まてまて!う~ん、この好きはアイドルを好きというのか何と言うのか」
サシャ「はっきりしてませんね?ライナーもベルトルトのことを言えませんね」
ライナー「うっ」
『クリスタ・レンズ』通称女神様と言われている学校のアイドル
男女誰にでも優しく接する彼女は色々な人達から愛されている
そんな彼女に恋心を抱く者はあとをたたない
彼もその1人であるとサシャは考えているのである
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- 13 : 2015/03/21(土) 21:30:40 :
- サシャ「クリスタが誰かと付き合いだしたらライナーは大丈夫なんですかね」
ライナー「俺よりもクリスタのボディガードが怖いよな」
サシャ「た、確かに……そうかもしれませんね!」
ライナー「あいつは怖い」
サシャ「男でしたらクリスタと結婚してるでしょうね」
クリスタのボディガードの話をしながら歩いていると
通り雨が降ってきてしまった
ザァーーーーーーザァーーーーーーザァーーーーーー
道路に落ちてくる小さな水は、2人の体にも落ちてきた
サシャ「あ~降ってきてしまいましたね」
ライナー「仕方ねぇ、そこら辺で雨宿りだな」
雨宿りができそうな場所がないかとライナーは辺りを見回した
マンションが辺りには多かったので、2人はマンションの自転車置き場で雨宿りをすることになった
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- 14 : 2015/03/21(土) 21:31:04 :
- サシャ「う……濡れてしまいましたね」
ライナー「ちゃんと拭けよ?風邪ひいちまうぞ」
サシャ「大丈夫です!天才は風邪引きませんから!」
ライナー「よしっ、しっかり拭け」
ライナーは鞄からタオルを取りだし、サシャの頭に投げつけた
サシャ「臭いです!洗ったんですか!?」
ライナー「洗ったわ!」
サシャ「何の臭いですか!?これは何の臭いですか!?」
ライナー「体操服の臭いだな」
サシャ「ばっちいです!!」
サシャは大きな声で叫んだ
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- 15 : 2015/03/21(土) 21:31:30 :
- 通り雨により、帰ることができそうにないので2人で時間潰しに話をしあうのだ
ライナー「お前ってよ、普段から飯どれぐらい食べるんだ?」
サシャ「いくらでも食えますよ!その気になれば駆逐できます!」
ライナー「何を駆逐するんだ!!何をだ!!」
サシャ「世界中の食べ物ですよ!!」
ライナー「アホか!」
サシャ「アホとは失礼ですね、今度ラーメン奢ってくださいね」
ライナー「意味がわからねぇ!」
サシャ「ラーメンとライナーって名前がにてますね!ライナーって食べれるんですかね?」
ライナー「食べれるわけねぇだろ!大丈夫か!?」
サシャ「わかりませんよ!ライナーを蒸かしたら美味いかもしれません!」
ライナー「蒸かすな!!」
ザァーーーーーーザァーーーーーーザァーーーーーーーーーー
雨が次第に強くなりはじめ、帰り道を塞がれてしまっている
雨の中を走って帰るのも1つの案だけれど、熱をこじらせてしまうかもしれない
ライナーは1人なら走って帰っただろうが、サシャがいるので辞めたのだ
ライナー「おい、サシャ?髪の毛がまだ濡れてるぞ?」
サシャ「あっ…本当ですね……でもしっかり拭くとライナーのタオルがびしょ濡れになりますから」
ライナー「アホかよ、気にしてねぇよ!仕方ねぇな」
ライナーはサシャの後ろに回り、後ろから髪の毛を拭き始めた
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- 16 : 2015/03/24(火) 01:03:37 :
- サシャ「えっ……ライナー!別に良いですよ!?」
ライナー「風邪ひいたら困るだろ」
サシャ「じ、自分で拭けます!大丈夫です!!」
ライナー「ごちゃごちゃ口答えするんじゃありません、お母さんはそんな悪い子に育てた覚えはないです!」
サシャ「いつの間に私のお母さんになったんですか!!!」
騒ぐサシャをからかいながら髪の毛を拭いていくライナー
サシャ「うぅ……」
ライナー「どうした?嫌だったか?」
サシャ「違います……ちょっと緊張してしまいます」
ライナー「そういうもんなのか?でも、サシャの髪の毛は綺麗だよな」
サシャ「えぇ!?」
ライナー「傷んでないよな、他の奴等は巻いたりしてくるから髪の毛が傷んでる奴等が多いからよ」
ライナー「サシャみたいに傷んでない髪の毛は綺麗だと思うぞ」
サシャ「っ!!」
ライナー「どうした?下向いてよ」
サシャ「な、何でもないです!!」
下を向いて顔を見せようとしないサシャの顔はどこか赤く見えた
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- 17 : 2015/03/24(火) 01:04:01 :
- ライナー「よし!これなら大丈夫だろ!」
サシャ「今度は私が拭いてあげます!」
ライナー「あぁ?俺は別に濡れてないぞ?」
サシャ「ダメです!私だけ恥ずかしい思いをしたのは恥ずかしいです!」
ライナー「な、何か日本語が変な気がしたぞ?」
サシャ「いいから座りなさい!!」
バチィ!!
ライナー「いっ!!(頭にビンタだと!?)」
特に理由のある暴力がライナーを襲った
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- 18 : 2015/04/03(金) 00:30:01 :
- ライナーを強制的に座らせ、ライナーの濡れた頭を拭き始めた
雨は強さを弱めようとはしない
2人の帰る時間は遅くなってしまうが2人には楽しい時間なのかもしれない
サシャ「ライナーの頭は柔らかいしますね」
ライナー「そうか?」
サシャ「はい!髪の毛も傷んでませんよ!」
ライナー「短いしな」
サシャ「……ライナーが長髪だったら似合う気もしますね…長すぎず短すぎずぐらいの長髪です!」
ライナー「うんと小さい頃はな、もう少し長かったんだけどな」
サシャ「そうなんですか!?小さい頃の写真を見せてくださいよ!」
ライナー「そんなの家にしかねぇぞ」
サシャ「今度ライナーの家に突撃しますからね!!!」
ライナー「(俺の家にあるお菓子が駆逐されらぁ)」
本当に家にお菓子を食べに来るんじゃないかと本気で焦ってしまう
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- 19 : 2015/04/03(金) 00:30:22 :
- ブーブーブー
ライナー「ん……ベルトルトだな」
サシャ「どうしたんですかね?」
ライナー「ん~~………おぉ!?」
サシャ「おぉ!?……って、どうしたんです!?」
ライナー「今度の日曜日ベルトルトとアニがデートするぞ!!!」
サシャ「えぇ!?」
雨が降るなか、大声で叫んでしまうライナーである
その後、2人は同じことを思っていたのである
ライナー「………日曜日」
サシャ「見に行きますよ!!!」
こうして、ライナーとサシャは2人でベルトルトのデートを追跡しようとするのである
2人の大声は雨の中を響かせたのである………。
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- 20 : 2015/04/03(金) 00:30:44 :
- 雨が降るなか2人は日曜日の作戦話に盛り上がってしまう
どんな服を着ていくのか、どんなお店で昼を食べるのが
食べ終わったあとに食べるデザートは何にするか……
ライナー「それじゃあ、日曜日にな!」
サシャ「はい!!日曜日に迎えに来てくれるんですよね!」
ライナー「おう!寝坊すんなよ!」
雨がやみ、2人は家に帰宅することになる
頭の中にはベルトルトのデートのことで頭がいっぱい……サシャは昼飯のことで頭がいっぱいだろう
2人は考えてることは違うが、日曜日に2人で出掛けることは楽しみであるのだ
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- 21 : 2015/04/10(金) 00:21:36 :
- そして………
ライナー「遅い………なにしてんだ」
約束の日曜日、ライナーはサシャの家の真ん前で待っていた
貫禄のある大きな体で待つ姿はまさに巨人のようである
ライナー「(寝てんのか……?でも起きてるってLINEはきてるしな)」
ライナー「(朝飯食い過ぎて腹壊したのかもしれないな)」
そんなことを考えていたら、ドアが開く音が聞こえた……
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- 22 : 2015/04/10(金) 00:21:57 :
- サシャ「お待たせしました!!!」
ライナー「サシャ!お前……その服は何だ!!!」
サシャ「服です!!!」
ライナー「(色っぽい……色っぽいぞ)」
普段とは違い、かなり可愛らしい服を着てきた彼女にライナーはドキドキしてしまった
サシャ「あっ!ライナーには刺激が強すぎたかも知れませんね!」
ライナー「そうだな、はっきり言っていいか?」
サシャ「な、なんですか!?はっきり言ってください!!」
ライナー「エロい!!」
サシャ「なぁ!?ど、どこがエロなんですか!?」
ライナー「谷間をみせるな!!俺も男なんだぞ!!」
サシャ「谷間をって!別にそういう為の服ではありませんから!!」
ライナー「なんだと!?お前……でかいんだな」
サシャ「変態です!スケベです!エッチです!!!!」
家の前で大声を出しあう2人をサシャの父親はこっそりと見ていたのである…。
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- 23 : 2015/04/10(金) 00:22:16 :
- 2人のやり取りが終わるのには時間がかかってしまい、ベルトルト達の約束の時間が迫っていた
サシャ「何で走らないとダメなんですか!!」
ライナー「あいつらが無事にデートを出来るか見守るんだろ!」
サシャ「ライナーが変なことを言わなければ走らなくてすんだんですよ!!」
2人は走っていた、運動が得意な2人の全速力は目立ってしまう
さっきから大声を出しながら走るサシャを周りの人は変な目で見ていたのである
その視線に気が付いたライナーは魔法の言葉でサシャを大人しくさせる
ライナー「昼飯も晩飯も奢ってやるから黙って走れ!!」
サシャ「本当にですか!?嘘じゃないですよね!?ライナーァァァァァァァァァ!!!!!」
ライナー「黙って走れ!!!」
ご飯を奢って貰えると知ったサシャは、黙ってニコニコしながら走っていくのである
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- 24 : 2015/04/10(金) 00:22:37 :
- その頃……
ベルトルト「……」
アニ「……」
ライナー達の目的の場には2人の姿があったのだ
アニ「で……?どこに行くの?」
ベルトルト「そ、そうだね…えっと……えっと!」
アニ「……」
ベルトルト「お昼ご飯を食べに行きませんか?」
アニ「……何で敬語なのさ?まぁ、良いけどさ」
緊張でいっぱいのベルトルトは冷静な判断をすることができなくなっているのだ
ベルトルト「(ライナー助けて!!)」
頭の中は常にライナーに助けを求めている
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- 25 : 2015/04/10(金) 00:22:57 :
- ベルトルトが助けを求めている時、ライナー達はベルトルト達の近くに来ていた
ライナー「背のでかい腹黒ベルトルトはどこだ!」
サシャ「普段からそう思っていたんですね!?」
ライナー「サシャ!お前には素晴らしい嗅覚と勘がある」
サシャ「いやぁ~照れますね」
ライナー「ベルトルトはどこだ!捜してくれ!!」
サシャ「はっ!!お昼ご飯の為に心臓を捧げます!」ビシィ
お昼ご飯と晩ご飯を奢って貰える、その為にサシャはベルトルトを探すのである
サシャ「ここら辺で美味しいお店は……あそこしかないです!」
ライナー「どこだ!?」
サシャ「こっちです!私に任せてください!!」ギュウ
ライナー「!?」
サシャはライナーの手を握り歩き出した
ライナーはサシャの手が想像してたよりも小さく、女の子らしいから変な気持ちになってしまう
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- 26 : 2015/04/10(金) 00:23:15 :
- ライナー「(手……やわらけぇ)」
ライナー「(指も細いなぁ、おい!こいつ……やべぇな)」
自分の胸の鼓動がサシャに聞こえてしまっているのではないか?
そう思ってしまうぐらいライナーはドキドキしていた
サシャ「この辺には色々と美味しい料理屋があるんですよ!」
ライナー「そ、そうなのか」
サシャ「今度はゆっくり食べに行きませんか?」
ライナー「……そうだな!お前と一緒だと楽しいしな!」
サシャ「本当ですか!約束ですからね!嘘ついたらライナーの肉を焼いて食べますからね!!」
サシャはライナーのお腹を見つめながら答える
そんな姿を見ていたライナーはサシャの純粋なところに惹かれていったのである
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- 27 : 2015/04/10(金) 00:23:31 :
- 少し進んだ場所にお洒落な店が見えてきた
サシャは指差し、ここだと言わんばかりに握った手を引っ張ってきた
サシャ「さぁ!食べますよ!!ライナーの奢りで!」
ライナー「お、おう(金たりるかな……たりてくれ)」
ライナーは食べる前から財布のことが心配になってしまったのだ
ウィーーーーーン
「いらっしゃいませ!2名様で宜しいですか?」
サシャ「はい!2名様です!」
「禁煙席で大丈夫でしょうか?」
ライナー「あ?あぁ!(俺は高校生で煙草は吸ってねぇよ!って言えたらスッキリするんだろうな)」
サシャ「早く食べましょう!早く食べましょう!!」
ライナー「(元気だな…こいつは……んで?ベルトルトとアニは…)」
ライナーが店員に案内されてる時、ベルトルト達はすでに座ってメニューを選んでいた
ベルトルト「アニはチーズハンバーグが好きなんだよね!ここのお店も美味しいって評判だよ!」
アニ「そうだね……ミーナ達も言ってたよ」
ベルトルト「や、やっぱり?ははっ……」
アニ「……」
ベルトルト「……」
アニ「あんたは何にするんだい?」
ベルトルト「僕!?僕はタバスコ…じゃない!僕もチーズハンバーグ!!」
アニ「(タバスコ……?食べれるの…ベルトルト…?)」
ベルトルト「(緊張で頭の中がおかしくなってきた!ライナー!助けてくれ!!)」
こっちはこっちで凄いことになっていた
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- 28 : 2015/04/10(金) 00:23:54 :
- ベルトルトが悩んでる時、ライナーはこっそりとベルトルトを探していた
ライナー「(本当にここにいるのか……サシャは…)」
サシャ「揚げたポテトは最高です!!」
ライナー「(めちゃくちゃ食ってるしよ)」
サシャは大量にメニューを注文したので、それを食べている最中だ
ライナーは仕方なく、1人でベルトルト達を探すことになる
ライナー「(ベルトルト……アニ…どこにいる)」
ライナー「(俺の予想はベルトルトが俺に助けを求める気がするんだよ)」
ライナーの予想は的中している
サシャ「ベルトルトとアニなら向こうの席に座ってますよ」
ライナー「は?」
サシャ「ここからは見えませんが、奥の方でチーズハンバーグ食べようとしてます!」
ライナー「わかるのかよ!?」
サシャ「私の鼻を舐めてもらっては困りますね!!」
ライナー「お前……人間か?」
サシャ「人間ですよ!!失礼な!!!」
ライナーはサシャが言った方を隠れて見てみた
目の前には幼馴染みの姿がある
サシャの嗅覚と野生の勘に恐怖を覚えたライナーであった
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- 29 : 2015/04/10(金) 00:24:12 :
- サシャが注文した料理を食べてる最中にライナーはベルトルトを監視していた
ベルトルト「チーズハンバーグって美味しいよね!」
アニ「そうだね、私の大好物を不味いなんて言ったら本気で蹴ったよ」
ベルトルト「あはははっ!(アニになら蹴られたいなぁ)」
物影のライナーは思った
ライナー「(面白味のねぇデートだなぁ!おい!!)」
ライナー「(もっと話せよ馬鹿野郎!!)」
自分のデートプランと違う現実を見て悲しくなってきたのである
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- 30 : 2015/04/10(金) 00:24:30 :
- サシャ「ライナー!食べ終わりました!」
ライナー「もう食ったのか?早食い大会があったら優勝だな」
サシャ「負けませんよ!負けたらご先祖様に会わせる顔がありません!」
ライナー「(その理屈はなんなんだろうな)」
ライナーの疑問を無視するような天然乙女のサシャは、ベルトルト達の食べてるチーズハンバーグが美味しそうだと思っているのであった
サシャ「チーズハンバーグ美味しそうですね」
ライナー「まてまてまて、グラタン食ってポテト食ってステーキ食って……まだ食えるのか?」
サシャ「駆逐してやる……この世から…1品残らず!」
ライナー「やめろ!全人類が餓死する可能性が出てくる!」
サシャ「私の口は自由の翼です!」
ライナー「俺達からしたら進撃の胃袋だからな」
ベルトルト達を見ているライナーとサシャは店員は変な客だと思って見ていた
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- 31 : 2015/04/10(金) 00:24:52 :
- ライナー達が店を出たのは数十分後だった
ベルトルト達が向かった場所は大きなデパートであった
サシャ「ほ~ここならアニも喜びそうですね!」
ライナー「服とか見れるしな」
サシャ「いいえ!アイスとかが食べれるからです!」
ライナー「お前はどんだけ食う気だ!!!」
デパートの中へ入っていく二人をライナー達は追いかけた
中は多くの人で賑わっていたのである
サシャ「ライナー!美味しそうな匂いがします!」
ライナー「我慢しなさい!」
サシャ「それでは家畜と一緒です!」
ライナー「お前は野性の野獣だから安心しろ!」
サシャ「がぅ!がぁう!!」
ライナー「ちょっと可愛いぞ」
サシャ「そ、そうですか?ありがとうございます!!」
ライナー「よし!食い物は後だ!先にベルトルトな!」
サシャ「はっ!ベルアニに心臓を捧げますです!!」バッ
こうして本気になったサシャとライナーはベルトルト達を見守るのである
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- 32 : 2015/04/10(金) 00:25:11 :
- ベルトルトとアニのデート?は普通に時間が過ぎていってた
ベルトルト「アニ!この服とか似合うと思うよ!」
アニ「パーカが良い、楽だから」
ベルトルト「そうかな?だったら好きな色とかある?あっ、触り心地が良いのが良いよね」
アニ「服なんて何でもいいのに(これってデートなのかな…ちょっとドキドキしてきた)」
2人のやり取りを見ているライナー達は…
ライナー「手ぐらい繋げよ」
サシャ「バカですねぇ、手を繋いだら服を手にもって見れないです」
ライナー「……」
サシャ「おっ!ライナーに勝ちました!」
ライナー「ちっ……普通に悔しい」
隠れてベルトルト達を応援していた…
その後も……
ライナー「おぉ!サシャ!」
サシャ「何ですか!あの美味しそうかアイスは!?」
ライナー「知らんが高そうだな」
サシャ「ベルトルトってお金持ち何ですか!?」
ライナー「お年玉とかだろうな」
服屋の次はアイス屋、アイス屋の次は雑貨屋……2人はベルトルトとアニをしっかしと応援?していたのである
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- 33 : 2015/04/10(金) 00:25:28 :
- 雑貨屋からベルトルト達が出ていった後に…
サシャ「行きますよ!」
ライナー「ちょい待ち」
サシャ「なんですか?早くしないと見失いますよ?」
ライナー「もう応援すんのは終わりだ!もう大丈夫だからな」
サシャ「大丈夫って何で大丈夫なんですか!?」
ライナー「親友の勘ってやつだ」
サシャ「親友の勘?」
ライナーとベルトルトとアニは幼い頃から一緒にいる
そんなライナーだからこそ、ベルトルトとアニの笑顔を見た時に気付いていた
心配する必要はないということに。
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- 34 : 2015/04/10(金) 00:25:47 :
- ライナー「サシャ、お前……こういうの似合いそうだな」
ライナーは雑貨屋にあったイヤリングを手にとってサシャに見せてみた
サシャ「私がですか!?いやいや、似合いませんよ!!」
ライナー「何でだよ?似合うと思うぞ?」
サシャ「そういうのは似合わないってわかってますから!」
ライナー「似合うと思うぞ?何でそんなに否定すんだよ?」
サシャ「……」
ライナー「?」
サシャは少しだけ悲しそうな顔をして答えてくれた
サシャ「私は周りから大食い女とか……そういうアダ名がありますから」
ライナー「サシャ……お前…」
サシャ「そういう可愛いのが似合うのはクリスタとかアニとか…ミカサ達ですよ」
サシャ「私は……花より団子って感じですから!」
ライナー「よし!悪いが俺の我が儘を聞けよ!」
サシャ「へ?」
ライナーはイヤリングを手にとり、ヅカヅカと歩いて行くのである
サシャは何をするんだといった顔でライナーを見ていたが、真剣な顔をしているライナーに驚き
黙って後をついていくことにしたのである
-
- 35 : 2015/04/10(金) 00:26:05 :
- ライナー「お願いします」
店員「ありがとうございます、こちらプレゼントですか?」
ライナー「あぁ、包んでくれ」
店員「わかりました!先にお会計を済まさせてもらいますね」ピッ
店員「こちら一点で2500円になります」
ライナー「んじゃあ、これで」
店員「5000円お預かりいたします」
ライナーがイヤリングを買うのを見ていたサシャは
サシャ「(ライナーもクリスタに告白ですかね!!これは応援しないと!)」
ライナーがクリスタの為にイヤリングを買ったのだと思っていた
店員からイヤリングを受け取ったライナーはサシャを呼んで外へ出ていくのだ…。
-
- 36 : 2015/04/10(金) 00:26:24 :
- 外に出て深呼吸をしたライナーは真剣な顔をしてサシャを見つめたのである
サシャ「な、何ですか!?私は失礼なことを言ってしまいましたか!?」
サシャ「怒ってるんですか!?」
サシャは真剣な顔をしているライナーに怯えはじめてしまうのだ
ライナー「お前にプレゼントだ!気に入ったら使ってくれよな!」
サシャ「へ?うわっ!たたっ…と!」
ライナーはサシャにプレゼントを優しく放り投げた
サシャは見事にキャッチすることに成功し、プレゼントを見つめたのである
サシャ「つ、着けてみても良いですかね?」
ライナー「おう!着けてみろよ!」
サシャ「はい!!」
サシャは袋の中からイヤリングを取りだし、耳に挟みつけてみたのである
サシャ「…ど、どうでしょうか?似合います?」
ライナー「似合うじゃねぇか!可愛いぞ!!」
サシャ「本当に言ってますか!?」
ライナー「本当に言ってるわ!お前は自分に自信を持てよ!なっ!」
サシャ「自信は持てませんが……ふふっ!ありがとうございます!」
ライナー「へへっ!喜んでくれたならいいぜ!」
サシャ「ふふふっ!」
ライナー「んじゃあ、約束通りに晩飯でも食いに行くか?まだ17時ぐらいで早いけどよ」
サシャ「今日は帰りましょうか!」
ライナー「は?晩飯は?」
サシャ「ライナーが良かったらですけど」
ライナー「?」
サシャ「今度は……私と一緒に遊びに行ってください!アニ達のデートを応援とかではなく!」
ライナー「お、おお、おう!俺は構わねぇぞ!!」
サシャ「えへへ!約束ですからね!!それでは!今日は退散します!」
ライナー「!?」
サシャ「イヤリングありがとうございました!大切にしまから!!」ダッ
ライナー「お、おう!気を付けて…………帰れよ」
走って帰っていくサシャの顔は、後ろからではわからないが真っ赤になっていたのである
ライナー「……」
ライナー「デート……って……ことだよな?」
ライナー「……やべぇな…」
ライナー「ドキドキしてきたな」
ライナーも顔を赤くしていたのである
こうして、ベルアニ作戦の1日は幕を閉じたのである
ベルトルトとアニは付き合いはしなかったが、アニは少しだけベルトルトを男として見るようになったのである
-
- 37 : 2015/04/10(金) 00:30:40 :
- 月曜日…
ライナー「くぁ~」
教室で大きなあくびをする男が1人
眠そうな目を擦りながら授業が始まるのを待っていた
ガラガラガラガラ!!
急に扉を開く音が聞こえたので扉の方に目線をやるとパンを食べながら教室に現れた女の子が入ってきた
ライナー「おっす!」
サシャ「おはようございます!」
いつも通りに挨拶をし、席に座ろうとするが……
サシャ「ライナー……見てください!」
女の子は髪の毛を耳にかけ、お洒落なイヤリングをつけているのを見せた
そのイヤリングを見て、ニコッと微笑んだのは体の大きな男の子だ
ライナー「似合ってるぞ!」
サシャ「ありがとうございます!あの、ライナー?」
ライナー「ん?」
サシャ「良かったら………」
サシャ「今日も一緒に食べましょう!!」
サシャ「今日も一緒に食べましょう!」大食い女と筋肉男の高校生活
―――Fin―――
遅い更新でしたが、最後まで読んでくれた読者の皆様、本当にありがとうございます
グループの方にコメントをくれた皆様も本当にありがとうございます
コメントに返事を返せてない方もいますが、しっかりと読んでいます
励みになっております!時間があるときに返事を書かせてもらいますね!
エレアニシリーズの方はネタが浮かび次第更新していきます
楽しみにしてくれてる方々には申し訳ございませんが、ご理解とご協力をお願いします
それでは、次の作品も皆様の目に止まって楽しんで貰えるように頑張ります
最後まで読んで貰えてありがとうございました。
-
- 38 : 2015/04/17(金) 21:16:14 :
- 乙です!
サシャは普通に良いこだけど付き合ったら財布の中身が無くなりそう...
次も待ってます!
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- 39 : 2015/04/22(水) 22:00:39 :
- チワワさん
確かに財布の中身はかなりのスピードで減っていくでしょうねwコメントありがとうございます!!
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- 40 : 2015/04/23(木) 18:57:33 :
- これは、続編が見たくなる作品です!できたら、お願いします! お疲れ様でした!
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- 41 : 2015/04/23(木) 22:28:45 :
- ニックンさん
読んで頂きありがとうございます!!
こちらも時間があるときに続きを書いていこうかとは思っています!その時は楽しんでもらえるように頑張りますね!!
-
- 42 : 2015/04/27(月) 00:46:46 :
- おぉ! 期待して、待っています!!
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- 43 : 2015/04/29(水) 22:35:34 :
- 全然応援に来れなくて申し訳ございません、神様!
実は、ログイン元の3DSが故障してしまい、新しいのを買った途端、こんどは家の無線LANが故障してしまって全然来れなかったのです。
ところで(?)神様の作品はいつ観ても何回観ても文字通りの神作です。これからも執筆頑張ってください!
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- 44 : 2015/05/02(土) 17:34:06 :
- ユミル&アニLOVEさん
神様なんかじゃありませんよ!普通の人間であります!
大変でしたね(汗)そんなに大変だったのに読んで貰えて嬉しいです!次も楽しんで貰えるように頑張っていきます!!いつも励みになるコメントありがとうございます!!
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- 45 : 2015/05/03(日) 13:36:00 :
- 続編期待
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- 46 : 2015/05/03(日) 20:40:10 :
- とあさん
時間があるときとネタが浮かんだら更新していきます!!
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