この作品は執筆を終了しています。
夜の闇を駆け抜ける獅子と狩人
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- 1 : 2015/02/10(火) 03:05:08 :
- 夜の闇を照らす月の光を浴びる少女がいる
その瞳に写るのは故郷の姿であろうか
それとも、過去の友人達の姿であろうか…
「………お父さん」
この世から【巨人】が絶滅した
この世の巨人を操る事ができる力を1人の少年が使いこなしたのだ
それは、少女からしてみれば【敗北】を意味していた
「起きてたのかい?早く寝た方が良いと思うよ?」
そんな彼女に話し掛ける女性が1人いた
凛とした姿は調査兵団を引退してからも消えることなく残っている
「………お休み」
女性は愛想なく答えると、自らの部屋に戻っていく
その後ろ姿を、元調査兵団であったハンジ・ゾエは見つめていた
「…………お父さん…か……そうだよな…彼女も……被害者なんだからな」
私がこのサイトにきて、執筆活動を始めて一周年が立ちました!
未熟者で、未熟な文章力ですが読者様からのコメントで励まされています
一周年記念として書かせて貰います!
SSを読者の皆様に気持ちよく読んで貰うために、作品が終了するまでコメントを制限させて頂きます。
コメントを貰えると本当に嬉しいです
しかし、途中で貰ったコメントを非表示にするのは心が痛みます。
ですので、作品が終了するまではこちらにコメントを頂けると嬉しいです!
http://www.ssnote.net/groups/347/archives/10
作品の感想
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- 2 : 2015/02/10(火) 03:07:37 :
- 巨人が世界から消えてから4年、人類は平和を取り戻し始めた
壁は消え去り、外の世界への調査が進んだからだ
壁の中に居ては一生、見ることが出来なかったであろう世界
それを人類は【海や火山、砂漠などと言う】
調査兵団が長年の月日をかけ、調査した結果で発見されたのだ
もちろん、多くの犠牲を産み出した
その結果を招いた巨人は多くの人に恨まれた
けれど、1人の少年が大衆の前に立ち上がり
大きく叫んだのだ
『この戦いに、正義も悪も存在しなかった』
『俺達は正義であり、悪である』
そう叫んだ少年の名は……
エレン・イェーガー
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- 3 : 2015/02/10(火) 03:08:08 :
- 彼は巨人を【駆逐】することが全世界の正義だと信じていた
目の前で母親を食い殺され、その瞬間に巨人への恨みはいっそう深まってしまっていた
けれど、多くの戦いを経験し、多くの真実を知った時
彼は巨人側も巨人側の正義を貫いているだけであり
人類が戦っている理由と変わらないと考え始める
生まれた国や、生まれた土地が違うだけで争うことになってしまう
その【運命】に抗うことが大事だと知ったのだ
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- 4 : 2015/02/10(火) 03:08:34 :
- 「ア~~ニ!!!今日も一緒に頑張るぞ!!」
「………」
元調査兵団である、ハンジ・ゾエは寝起きで機嫌の悪い少女に話し掛ける
少女の名前はアニ・レオンハート
人類に残る、巨人の力を持っている1人である
「今日は何をやれば?」
その少女、アニは髪の毛を後に縛りながら、面倒臭そうにハンジに話し掛ける
「シガンシナ区に食料の配達に行こうと思ってるんだよ」
「………シガンシナか」
「大丈夫だよ、アニ、君を責めようとする人間達は多くはない」
『絶対にいない』と言ってあげたいハンジであったが、それは嘘になってしまう
ハンジは言葉を濁しながらアニを同行させるように仕向けた
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- 5 : 2015/02/10(火) 03:09:02 :
- ハンジとアニは馬車に持てるだけの食料を詰め込み目的の地へ向かう
荒れ果てた街の姿はなくなっている
人類は確実に前進しているのが見てわかる
「……」
アニは外を見ていた
その瞳にうつるのは父親と娘の姿であった
父親に甘えてる小さな娘に、アニは自分を重ねて見ていた。
「アニ、君のことは色々と聞いたよね」
「……」
「それでも、1つだけ、教えてくれないことがある」
「父親……私の個人的な話はしてないね」
ハンジの質問にアニは鋭い口調で答える
アニはハンジに感謝している
本来なら殺されるのが当然の自分を庇ってくれたのだから
そんなハンジの手伝いをしている自分は『いいひと。』であると思えるからだ
「君達、3人の使命はさ、君達が背負うには重すぎたんだよ」
「……」
「そろそろさ、私にだけは話してくれないか?力になるから」
「……」
心の奥底に眠らした、自分が今も目標にしていること
『帰れなくなった故郷に帰ること』
彼女は今もなお、心にそれを誓い生きている
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- 6 : 2015/02/10(火) 09:21:28 :
- ハンジの問いに答えずに黙ったままのアニだったが
目的地に馬車が止まると、固く閉じていた口を開いた
「故郷に帰る……私は今もそれだけを考えてる………考えてる…」
「…………戦士だよ…私は……戦士にはなり損ねた…」
「けれど……私は戦士だから」
ハンジにそう伝えると、アニは馬車を降りていく
ハンジは黙ったまま、馬車を降り、食料を手に取り彼女の後を追った
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- 7 : 2015/02/10(火) 09:22:01 :
- シガンシナ区は一部は人が住める状態まで回復しているが、中には貧しい暮らしをしている者達もいる
調査兵団を引退したハンジは、このように貧しい人達を支援する活動をしている
彼女を常に支えていた男、モブリット・バーナーは現役で調査兵団を続けている
彼もハンジが調査兵団を辞めた時、辞めようと決意したのだが
ハンジからの『お願い』で調査兵団を辞めずに続けることにしたのだ
「は~い!!美味しい料理を持ってきたよ!」
「…」
「私は料理下手だから無理だけど、こっちの綺麗な……私には勝てないけど綺麗なお姉ちゃんが暖かい料理を作るからね!!」
「………あんたもさ、少しは手伝って欲しいんだけど?」
ハンジが大きな声で住民に話し掛ける、そうすると腹を減らした住民が集まってくる
巨人の脅威がなくなったとはいえ、全ての人が平等に暮らせていないのは今も同じであった
その中には小さな子供を連れている親もいる
「……」
アニは黙って包丁を手に取り、持ってきた野菜や肉を切っていく
そんな姿を小さな子供達は目を輝かせて見ているのである
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- 8 : 2015/02/10(火) 09:40:10 :
- 「お姉ちゃん、料理が上手なんだね!」
「……」
「だって!凄く美味しそうだもん!!」
「…………どうも」
どんなに無視しても、無愛想に答えても、なぜか感謝される
アニは感謝されるたびに、心の奥で謝っていた
『ごめんなさい』
この言葉は何度も思っていたが、1度だけ声に出したことがある
104期訓練兵の同期であり、少しだが友達のように話してくれた少女
ミーナ・カロライナの死を目の辺りにした時である
「………ハンジさん、摘まみ食いすると蹴りますよ」
「良いじゃん、美味しそうな料理を作ったアニが悪いんだしさ」
「ここの人達が食べる分が減るから辞めてほしいね」
「うげぇ、厳しいね~アニは!」
そんな少し前の罪を思い出しながら、アニは作った料理を披露する
小さな子供達をはじめ、多くの人が嬉しそうに料理を口にする
その笑顔には『アニ・レオンハート』を恐れる姿がない
アニは自分でも、自分を信用してくれているのだと感じていた
-
- 9 : 2015/02/10(火) 09:40:36 :
- そんな中、聴きたくない奴の声が耳に入る
「おかわりくれよ」
「……」
訓練兵時代、何度も地面に叩き付けてきた少年であり
故郷に連れていこうとした少年でもある
この無駄な争いを終わらせた『英雄』とでも言えば良いのだろうか
アニはその少年の瞳を見ることが出来なかった
「………」
黙ってもう一杯だけ、食べさせることにした
「ありがとな」
少年はお礼を言ってたから、アニの料理を口に流し込んだ
「エレンじゃないか!元気にしてたかい?」
その少年の名は『エレン・イェーガー』である
今は調査兵団の幹部まで登り詰めた実力者であり
巨人との戦いを終わらせるのに貢献した英雄でもある
しかし、彼の力だけではない、彼の側にいる黒髪の少女の存在も彼の強さの証であろう
今日はその姿は見えないが、今も彼のことを心配している
アニはそう思っていた
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- 10 : 2015/02/10(火) 13:41:47 :
- 「元気にしてますよ!ハンジさんは相変わらずですね!」
「相変わらずって酷いな!?どうせ奇行種ハンジだよ!!」
2人で暑く話し合う姿を見てアニは本気で思った
自分のいない所で話してほしいと
「……」
しかし、立場上そんなことを言うことは出来ない
アニは仕方なく黙って料理が焦げないように鍋をかき回した
「ハンジさん、モブリットさんが……そろそろ大丈夫だと」
「そっか……へへっ!」
『大丈夫』その意味はなんなのか、少しだけ気になったが
アニはあえて聞くことでもない
そう判断し、聞かずに黙っていた
「ごちそうさん!アニ、美味しかったぜ」
「………あっそ」
美味しかったと言われ、素直に嬉しかった
素直にお礼を言えないのは自分の悪い癖だと思いつつ
アニは素直になれなかった
「ハンジさん、今日……」
「あぁ、お願いするよ」
「………?」
2人の会話を聴いてる限り、何か大事なことをしようとしている様子だ
アニは気になる心を押し込め、自分だけの世界へ入り込んでいた
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- 11 : 2015/02/10(火) 17:28:31 :
- その後、アニとハンジは夕方まで住民達の生活を良くする為に働いた
他人の為に働くことは、不思議と嫌な気分ではなかった…
「いや~お疲れ様!」
「………」
自分達が出来る手伝いを済ませ、帰る時には真っ暗になっていた
持ってきた食料は綺麗さっぱりなくなり、アニが作った料理が入っていた鍋の中身は綺麗に消えていた
「まるで……サシャ…みたいだった」
「あははっ!彼女が来てたら、住民の食う分がなくなるね!」
「……今は…確か……」
「彼女は自分達の村の料理を知ってもらうって言ってね」
「店を開いてるよ、暇があったら行ってくると良いよ」
「………」
昔の同期が調査兵団を辞め、新たな1歩を踏み出したように
自分も1歩を踏み出したい
そう思っているが、1歩を踏み出す為には帰らなければいけない
『約束を果たすために』
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- 12 : 2015/02/10(火) 17:28:58 :
- アニ・・・俺が間違っていた・・
今さら俺を許してくれとは言わない
けど・・・ひとつだけ・・・
・・・ひとつだけでいい
頼みがある
この世のすべてを敵に回したっていい
この世のすべてからお前が
恨まれることになっても
父さんだけはお前の味方だ
だから約束してくれ
帰ってくるって・・・
-
- 13 : 2015/02/10(火) 17:29:35 :
- 父親との約束を果たすため、戦士という使命を受け止めていた
エレンを襲った時、躊躇いもなく人を殺した
外から見ればそう見えただろう
誰も気付いてくれないだろう
手が、足が、体が恐怖と罪悪感で震えていたことを……
「……」
「いやぁ~エレンって悪人面だけどさ、男前だよな!」
「……」
「調査兵団の中でもモテてるらしいよ!」
「………保護者がうるさそうだ」
「あははっ!ミカサか!そうだろうなぁ、愛が深いからね」
馬車に乗り、宿舎に戻ってる最中に2人はエレンの話で盛り上がる
盛り上がると言っても、盛り上がっているのはハンジだけであるが…
「アニは?将来一緒に生きていこうと思う男はいないの?」
「は?」
「そんだけ綺麗な顔で、スタイルもいいんだからさ!」
「いません」
「嘘つくなよ~正直に言わないと今晩は寝かせないぞ?」
何かを揉みほぐすような手付きをしているハンジをアニは呆れた顔で見る
恋人であるモブリットに会えていないからか?
「欲求不満ですか?」
「あ~そうかも……って!なに言わすの!?」
「ふっ……自爆したね」
大人をからかう、そんな行動をしてしまうのは自分自身がハンジを信頼しているからだろうか
アニは馬車の揺れを感じながら不意に自分が『人間らしくなった』と思っていた
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- 14 : 2015/02/10(火) 17:30:23 :
- 宿舎に戻ってきた頃には外は真っ暗になっていた
アニとハンジは急いで夕飯の支度に取りかかる
「あのさぁ、アニ?」
「?」
「私に料理を教えてくれ!!」
突然の頼みに驚いたが、この人も結婚を視野にいれている
女性として、愛してる旦那に美味しい料理を作ってあげたいのだろう
「高くつくよ」
アニはそう思い、ハンジからの頼みを聞くことにしたのである
ハンジは料理下手と言うわけではない、肉に斬撃……肉を切ることは上手い
切ること事態は上手であった
焼いたり煮込んだり、切った材料をどうすれば良いかがわからないだけ
そう思うと、この人と結婚をする男は幸福者だと思う
きっと毎日が楽しくて仕方がないだろう
「あのモブ面め」
「?」
「何もないです」
アニがハンジに料理を教えてる時、調査兵団で探索をしていた男
モブリット・バーナーが大きなくしゃみを3回し
人類最強の男、リヴァイに頭を叩かれたのは秘密である
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- 15 : 2015/02/10(火) 17:36:45 :
- 料理ができあがったのは予定よりも遅れてしまった
アニは空腹だったので、早く食べたいのだけれど…
「うおぉぉ!!これを、私が作ったのかよ!」
「…」
「ヤバイだろ!ヤバイだろ!!食ってもいいか!?これ!食ってもいいのか!?」
「(この人は巨人よりも怖いね)」
テンションが高いハンジを止める旦那がいないので、アニは落ち着くまで黙っていた
けっきょく、晩飯を食べ終わる時には次の日を迎えていた
「ふぐっ……ふふっ」
「お腹が一杯になったら寝るって……子供だね」
気持ち良さそうに眠っているハンジに、毛布をかけてやり
アニはシャワーを浴びに行く
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- 16 : 2015/02/10(火) 17:37:12 :
- 暖かいお湯を頭から浴びる…
この時、アニはあの夜を思い出す
エレンを故郷に連れていこうとした日の前日の夜を思い出す
あの日は故郷に帰れるかもしれないという希望
また多くの命を奪うことになるという定めを受け入れる
その狭間で自分自身と戦っていた夜を思い出すのだ
「………帰りたい…お父さん」
暖かいお湯がアニの身体を流れていく
1日の疲れをとるはずなのに、心の傷は洗い流してはくれない
「……ベルトルト…ライナー……あんたらは…故郷に帰れたのかい?」
エレン達が最後に2人を見た時、2人は人類側を恨みこもった目で見ていたと言っていた
特にベルトルトはアルミンを殺すような目で睨んでいたらしい
けれど、座標が人類側にある現在は私達には手の出しようがない
そして無駄な戦いは終わっているのだ
だから尚更、故郷に帰りたい気持ちは深まっている
けれど、人類の悪であったアニを解放することを許されないのが現状だ
「……」
アニはシャワーを浴び終わり、身体をタオルで拭き、いつも通りのパーカーに着替えハンジがいた部屋へ戻った
-
- 17 : 2015/02/10(火) 21:10:56 :
- 部屋の前につくと、誰かと話してるハンジの声が聞こえた
アニはもう起きたのかと思ったが、部屋に入ろうとノックをしようとした…
「アニを故郷に帰らせます……準備は整いましたから」
その声の持ち主が誰かはすぐにわかった
そして、その言葉が本当なら今すぐにでも連れていって欲しい
ガチャ
「……」
「よぉ?聴こえてたろ?」
「……」
「睨むなよ、嘘じゃねぇ」
目の前にいる少年、自分の対人格闘を褒めてくれた奴であり
何度も本気で殺しあった奴であり
私達が故郷にもって帰りたかった『座標』を持っている少年
「アニ、エレンが言ってる言葉は真実だよ」
「……」
「もちろん、上幹部には秘密だよ?」
「何で……そんなことが出来る?」
「モブリットさんとリヴァイ兵長だよ」
アニの質問にエレンが答え始めた
モブリットとリヴァイの2人がアニを故郷に帰すために影で動いていたのだ
-
- 18 : 2015/02/10(火) 21:11:58 :
- 「モブリットさんは王政の上幹部に潜り込んで、いつアニを連れ出すのが安全かを考えていたんだ」
「……」
「リヴァイ兵長は……まぁ、ちょっと怖いから言わないどくけどよ」
「上幹部に殴り込み!リヴァイらしいよね!」
「言っちゃダメですよ!!モブリットさんの努力を水の泡にしたんですからね!!」
「だはは!モブリットは苦笑いだよね!」
「上幹部の数名はリヴァイ兵長を怖れて何も言えないんですからね……ってアニ!?」
気が付いたら涙が溢れていた
人類の敵であった自分になぜ優しくしてくれる
この壁の中で暮らしていた人達はどうして暖かい?
「アニ?もう、大丈夫なんだよ?もう、戦わなくて良いんだから」
ハンジはアニを抱き締めて話した
もう罪の意識に押し潰される必要はない
使命を全うしようとしていた君達は何1つ悪くないと語る
「……馬鹿だよ………あんた…あんたらは……本当に…大馬鹿野郎だよ」
ハンジの胸の中で、子供のように泣いてしまうアニ
ハンジは母親のように強く抱き締めている
その様子をエレンは黙ってみていた
巨人を駆逐することが真の平和であったと考えていたんだ自分は間違っていた
そう考えてしまうのは仕方がない
アニ達も自分達と同じで辛い時間を過ごしていたのだから
-
- 19 : 2015/02/10(火) 21:30:28 :
- 「アニ!悪いけどよ、馬は使えないんだ」
「…」
「今の王政はレイス家じゃねぇけどな、巨人事態を恨んでるのは間違いねぇ」
「そんな王政が見張りをしてる中を馬で突き抜けるのは蜂の巣にされちまうからよ」
「(2人とも再生能力があるから大丈夫じゃね?)」
ハンジはエレンの説明を聞きながら、そう思っていたが黙っていた
どうやって王政を突破するのかを見てみたいと思ったからだ
「そこでだ!こいつを使う!」
「エレンさん!リヴァイに似てきたね!!」
目の前に姿を現したのは立体起動装置である
今は調査兵団が壁外調査をする際にしか使われていない
憲兵や駐屯兵団は使うことを辞めたのだ
「……本当に使うの?」
「安心しろよ、お前の分はミカサが憲兵団の倉庫から盗んで来たんだぞ?」
「ミカサが?」
「憲兵の倉庫に侵入するのは簡単だ、ので、任せて欲しい……って言われたよ」
アニはミカサが用意してくれた立体起動装置を身に付ける
久し振りの感覚に違和感を思いつつ、どこか懐かしい気分になれる
「ミカサは?」
「外に居るぜ?お前と話したいってよ」
外にいるミカサに会う前に、伝えなければいけないことがある
「………ハンジさん、今まで本当にありがとうございました」
「ははっ!初めてお礼を言われた気がするよ」
「私を守ってくれて……助けてくれて……本当にありがとうございます」
「アニ?私も何だか母親になった気分だったよ」
「……」
「アニ?今はまだ壁外と壁内の和解はできてない…けどな?」
「いつか必ず、私達は手を取り合う日が来る!その時まで……さよならだ!」
ハンジはそういうとアニの頭を撫で回した
いつか必ず会う
この人にもう一度会うと決めたのだ
「アニ……行くぞ!」
「……うん」
ハダン……
2人が出ていった部屋に1人だけ残ったハンジは部屋の広さにため息を溢した
「はぁ……楽しい時間はあっという間だな」
ハンジはベットに寝転がり、今日アニと一緒に仕事をしたこと
アニに教えて貰いながら作った料理を思い出していた
「うっし!アニに会った時の為に料理を練習しないとな!明日から!」
後にハンジの料理特訓に付き合ったモブリットとリヴァイは体重が増加し、ダイエットに明け暮れたのは別の話である
-
- 20 : 2015/02/10(火) 21:31:40 :
- 外に出ると黒髪の少女が立っていた
髪が延びており、最後に会った時とは雰囲気が変わっていた
「……」
「……アニ、久しぶり、元気そうで嬉しい」
「どうも……あんたは変わったね」
「そう?」
「丸くなったよ……兵士じゃなくなったんだね」
「アニ、体重が増えたことは気にする、言わないで欲しい」
「い、いや……そう言うことじゃなくてさ」
久しぶりの再開にもっと喧嘩腰になると思っていたが
お互い、敵同士という立場が消えた今
2人は心から親友と言える立場になれるのかもしれない
「アニ……私はついていけない」
「良いのかい?」
「仕方ない、色々とやらなければいけないこと、たくさんある」
「………」
「アニ?向こうについたら素直になるべき……ベルトルトは今でも貴女を待っている」
「……何のことだろうね」
「私も気がついた、彼はアニを見すぎ……アニもまんざらではない」
気が付かない訳はない、ベルトルトに好意を寄せて貰ってることに
そして戦士として共に生きてきた者だからわかり会えるのも知っている
「あんたらは……いつ結婚するのさ?」
「もう少し、まだ、調査は終わりそうにない」
2人の結婚を素直に祝福してしまうのは『いい人』であるからか?
不思議と2人は自然と付き合うべきだとわかっていたような気持ちだ
「おい、アニ…そろそろ行くぞ!」
「わかったよ」
立体起動装置を吹かそうとした時、ミカサから心からの言葉を聞いた
「また会おう、約束」
「その時は……あの時の決着をつけようか」
そう言い残し、エレンと共に立体起動装置で夜の闇を舞っていく
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- 21 : 2015/02/10(火) 23:41:15 :
- 夜の闇に紛れながら
獅子と狩人は夜の闇を切り開いていく
月は2人を照らすように、月光を強く浴びせている
地図に載っていない町を目指し、2人は夜空を舞う
「おい!久し振りの立体起動で怖いなんて……うおおい!置いてくなよ!」
「あんたはさ、対人格闘も立体起動も私には勝てないよ」
「んなろっ!!」
キイイイイイイイン!!
立体起動装置のアンカーが家の壁に刺さっては抜けていく
明日の駐屯兵団の仕事を増やしたとエレンは反省しながら外を目指していた
過去の願いは満たされる日が来るのだろうか?
私達の過去は争いの日々、許される日が来るの?
黄昏て、流れに身をおきながら生きていた
いくつも夢が破れ、生きることも疲れていた
「なんかよ!!」
「?」
「お前と久し振りに話すからよ!楽しいな!!」
「あんたね、乙女を口説きたいならさ、もっと言葉を考えな」
「口説く?そんな気はねぇよ!」
「(こいつは……変わらないね)」
目間の前に広がる暗闇の空を受け入れる勇気はなく
揺らぐ心、過酷な使命、夢は遠すぎるけれど
1つの約束を果たすために、私は戦士になった
この呪縛を解く呪文は見付かっていない
それでも呪縛を解くことはできる
たった1つの愛を胸に抱き締めて生きることが呪縛を解く魔法なのだ
-
- 22 : 2015/02/10(火) 23:42:18 :
- 街を飛び出した時、見慣れた顔が目に入った
目付きの悪さは隣にいる男と変わらない
「今のジャンだよな!あの野郎!けっきょく俺の手伝いをしてくれるんだな!」
「感謝してるよ……帰ったらお礼を言っておいてよ」
「仕方ねぇな」
王政の見張りが少なかったのは、ジャンが王政の見張りを寝かしてくれたようだ
人間らしい奴は、誰かの為になると格好いいと誰かが言っていた
それが誰だったか覚えていない
マルコだったのか、ミーナだったのか、またはリヴァイ班の誰かだったかのか…
覚えられない程の命が奪われてしまった時代に生まれてきた
1人1人の言葉を一字一句は覚えていない
けれど、生き残った者達には使命がある
『死んでしまった者達の分も幸せになる』
大きな使命があるのだから……。
-
- 23 : 2015/02/10(火) 23:42:52 :
- 立体起動装置のガスが切れるまで飛び続けた
気がつけば遠くまで来ることは成功したのだ
後ろを振り向くと自分達が飛び出した街が見える
壁は綺麗になくっており、外から中が丸見えな街がある
明日の朝、立体起動装置で穴だらけになった家や建物を見て
駐屯兵団のリコが怒鳴り声をあげる姿をエレンは想像していた
「お疲れ」
「あんたもね」
夜明けが開ける少し前に2人は立体起動装置を棄てて歩き出した
小鳥のさえずりが聴こえ始める
アニとエレンは歩き始めた
巨人になって走っていくのが1番はやいとは思う
けれど、その姿が調査兵団に見付かってしまったら
再び巨人が現れたと思われてしまう
この世界で巨人になることができる者は少ないのだ
「大丈夫か?」
「大丈夫さ、あんたこそ大丈夫なのかい?」
「体力はあるからな!」
「違う……こんなことをして大丈夫なのかい?調査兵団に戻れるのかい?」
「その心配はねぇよ、お前を故郷に送ったらリヴァイ兵長達と合流するしな」
「……」
「……」
「たぶんさ…近い内に俺達はまた会うことになると思う」
「…」
「その時はよ、笑って会おうぜ?」
エレンからの言葉にアニは微笑み、エレンの目の前に小指を見せる
その仕草に疑問を浮かばせながら、エレンは考えていた
「指切り元万……絶対に会おうね」
乙女のアニを見て、これが本当の姿なのだと感じた
小さな指と大きくはない指で指切り元万をした
『次に会った時は笑顔で笑い会う』
-
- 24 : 2015/02/11(水) 17:47:54 :
- 睡魔に負けたアニ、エレンはアニが寝やすいように持ち物で枕になるような物を作った
「………お父さん…」
「アニの親父は生きてるんだもんな」
寝言でアニが何度も『お父さん』と言う
この寝言からもアニが故郷に帰り、父親に会うために頑張っていたのだとわかる
「もっと……早くな…使命のことに気付いてやれたらな」
自分の中に眠っていた『座標』の力
自分の父親が犯した罪の重さを知っている
それが正義だと思うか、悪と思うか
それは誰にもわからないし、誰にも決める権利はない
それでも必ず正しいと言えることがある
「絶対に故郷に帰してやるからな」
1度本気で殺しあった者同士だからこそ分かち合うこともある
好きで人を殺していた訳じゃない
人の命の重さを知っているからこそ、人は強くなれるのかもしれない
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- 25 : 2015/02/11(水) 17:48:32 :
- それから何日も何日も歩いた
「おっ!でかい鳥だな」
「不味そうだね」
「コニーとかサシャなら躊躇なく狙ってたぞ?」
「私は躊躇するから」
「似合わねぇ……蹴るなよ!だぁ!!痛いだろ!!」
訓練兵時代を思い出す景色に、2人は時を忘れて楽しんでいた
生まれた場所が違う、それだけで争うことになった時代が悪い
普通ならば、2人は仲良く暮らせるのだから
「おい!アニ!!俺の分まで食うなよ!?」
「食べてないから、あんたが私より先に食べたんでしょ」
一緒に飯を食べ、一緒に山を登り、一緒に料理を作る
偽りのアニではなく、真実のアニを目の辺りにしたエレンは優しい女の子だと改めて思う
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- 26 : 2015/02/11(水) 17:48:59 :
- 楽しかった時間は過ぎていく、2人には別れの時間がやって来たのだ…
「ここか?」
「そうだよ、ここの森の奥に私達の故郷があるんだ」
何日かかったのか、エレンは記憶をたどってみる
ここまで来るのに10日は使っているのは確かである
そんなに時間を使ったんだ、少しだけ我が儘を言いたかった
「おい、アニ……久し振りにさ…本気で組み手しようぜ?」スッ
「か弱い乙女をデートに誘う言葉を知らないなんてね……別にいいよ」スッ
訓練兵時代、唯一の楽しみであった対人格闘訓練術
その相手であるエレン・イェーガー
こいつが自分の知らない間にどれだけ強くなったかはアニも知りたいと思っていた
-
- 27 : 2015/02/11(水) 17:49:26 :
- あの時と同じ構えで向き合うのは何回目だろうか
嫌というぐらい、訓練を共にした仲間である2人なのだから
お互いの戦い方は隠しようがない
2人は訓練兵時代を思いだしながら組み手に没頭した
「くっ…そっ!!」
エレンの攻撃は読まれているからか、アニの前では無力であった
あの時と同じように地面に叩き付けられてしまう
「まだやる?」
「まだ……やるに決まってんだろ!」
エレンは勝てないとわかっている
けれど、どうしても諦めきれない気持ちがあった
訓練兵時代、1度もアニを負かしたことがないのはエレンにとっては師を乗り越えてない気がしてしかたがない
「くっ……ちくしょう!」
「………まだまだだね」
「だぁ~!何で勝てないんだよ!」
「エレン……何で強くなりたいの?」
アニは不思議で仕方がなかった
巨人との戦いが終わり、兵士としての使命は終わったも同然なのに
エレンは対人格闘で自分に挑んでくる
ただ強くなりたいのか?それとも女の自分に負けたままなのが悔しいのか
「はぁ?」
エレンは勝ってみたかった
本気でアニと対人格闘で勝負をして勝ってみたかったのだ
アニに勝つことが、自分に対人格闘を教えてくれた彼女へと繋がる『絆』のような気もしていた
-
- 28 : 2015/02/11(水) 17:50:01 :
- 「どういう意味だよ?」
「何で戦う必要がなくなったのに、強くなりたいの?」
アニからの問いに、エレンは少しだけ考えることになる
そして、その光景は何だか懐かしい気もした
「訓練兵の時にも似たようなことを言われたよな」
「?」
「巨人と戦う術を知ってる奴等が、どうして安全な暮らしができるのか……今ならその答えはわかるけどな」
「………その時代が決めることだからね」
兵士として頑張れば頑張るほど、巨人からの脅威を免れる
普通に考えれば変な話である
それに気付かせてくれたのもアニである
「確かにな……強くなる必要は今のところはないよな」
「……だったらなんで」
「いつまたさ、巨人が現れるか何てわからねぇだろ」
平和が続くとは限らない
いつまた『壁』や『巨人』の脅威に恐れて生きていく日が来るかはわからない
「だからよ、俺はこれからも特訓だけは続けるぜ!」
「…………私はもう…戦いたくない」
戦士として生きることは絶対に嫌だ
無駄な人の命を奪うことだけはしたくない
命の重さを知っている自分だから、これからの人生は絶対に幸せに生きたい
「安心しろよな、その時は……俺が助けてやるからよ」
その言葉には少しだけ頼り無さを感じるけれど、その瞳がなぜか助けてくれると感じさせる
いくつもの戦場を生き抜いてきた彼の瞳は、いつの間にか立派な兵士の瞳をしている
アニは悔しい気持ちがあった
対人格闘は自分の方が上だけれど
いつの間にかエレンには追い抜かれていたのだ
「そうだね、私より強くないけど……その時は助けてよね」
1人の女性として生き、誰かの妻として生きたかった
普通の幸せを願っていた、普通に生きたかった
そう思うと………
「なぁ、アニ……俺さ…ライナーやベルトルトに比べたら背も身体も小さいけどよ」
「……」
「お前が泣いてる顔ぐらい……隠せるからよ……だからさ…思いっきり泣いちまえよ」
そう言い、アニを抱き締めた
その瞬間にアニは大声で泣き出した
エレンは黙って抱き締めていた
今まで我慢していたのが感じ取れる
ミカサに言われていた、アニを助けて欲しいと
それでも、俺ができるのはここまでである
「アニ……そろそろ…お別れだ」
「……」
「よぉ、ベルトルト……ライナー」
森の奥から姿を現した2人
その2人は鎧の巨人であり、超大型巨人である2人だった
「アニ…エレン……久し振りだな」
「アニ…………良かった…良かった!」
ライナーとベルトルトは少しだけ貫禄が身に付いていた
エレンはアニをベルトルトの方へ押した
「おい!ベルトルト!!」
「エレン!!なに?」
「ちゃんと気持ちを伝えろよ……それから……」
自分達が正義だと信じていた
けれど、全てが正義ではなかった
ライナーもベルトルトもアニも、そしてこの3人の先祖達は人類から攻撃を受けていた
この戦いに正義も悪もない
「悪かった……酷いことをお前らには言っちまった」
だから、謝らないといけないんだ
人を傷付けたら謝ると母親に教えられていた
この歳になってその大切さを知ることができたんだ
-
- 29 : 2015/02/11(水) 17:50:33 :
- その後、4人は新しい約束をした
「アニ……ライナー…ベルトルト…」
「絶対によ……また………」
「会おうな!!」
エレンは3人と約束をしてから、アニ達に背を向けて走り出した
エレンの後ろ姿を見たアニは、彼女らしくないが大声でエレンに叫んだ
「次に会った時は私より強くなってなよ!!」
その言葉にエレンは空に握り拳を見せ付ける
その姿を見た3人は、近い内に今日よりも逞しくなった彼の姿を見ることになる
そんな気がした……
ザッザッザッ…
「………アニ」
「…………お父さん」
3人の後ろから、足を引きずりながら歩いてきた男性が1人
その男性の正体はアニ・レオンハートの父親であった
父親はアニを抱き締め、何度も何度も謝罪する
「違う……お父さん…違うから……私が言って欲しい言葉は…」
「……そうだな…アニ……」
「お帰りなさい……帰ってきてくれて……ありがとう」
「ただいま……ただいま!」
夜の闇に紛れながら、故郷を目指して戦った獅子の子供は
全てを終わらせようした狩人の子供と一緒に故郷へ帰ってきた
故郷には共に戦った元戦士の姿があり
誰よりも会いたかった父親の姿もあった
彼等が壁内の人類と手を取り合う日は、そんな遠い未来ではない……。
-
- 30 : 2015/02/11(水) 17:51:15 :
- 5年後
小さな結婚式場で黒髪の女性と黒髪の男性が結婚式を開いていた
その黒髪の女性のウェディング・ドレス姿に1人の男が悔しそうな顔をしている
「ジャン、諦めましょうよ」
「うるせぇぞ、芋女」
「なぁ!まだ忘れてないんですか!?」
「104期の奴等は絶対に永遠に忘れねぇよ」
彼等の結婚式を祝うため、多くの仲間が集まっていた
「どうかしたか?」
式場の外を見つめ、ピースをしていた彼女に問いかける
彼女は黙って彼を見つめる
そうして答えるのだ
「アニ達が来ている」
「マジかよ!何で入って来ねぇんだよ!!」
急いでアニ達が居る方を見てみる
遠くから何かを言っているのがわかる
「………言われるまでもねぇよ」
「?」
「ミカサ……絶対に幸せにしてやるからな」
「ふふっ!すでに幸せ、ので、問題はない」
この結婚式から3年後、壁内と壁外の人々は完璧に和解するのであった
そうすると、イェーガー家には多くの来客がやって来る
1番遊びに来るのが多い客は、小柄で金髪の女性である
その女性は来る旅、イェーガー家の子供を抱っこしては一緒に遊んでいる
「そう言えばさ、あんたは私より強くなれたのかい?」
「当たり前だろ!後で勝負するか?」
「やめておきなさい、エレンはアニに勝てない、怪我するだけ」
「なっ!やってみないとわかんねぇだろ!!」
その後、自分の嫁と子供の前で、お尻を空に向けて倒れるのであった。
~夜の闇を駆け抜ける獅子と狩人~
―――Fin―――
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- 31 : 2015/02/11(水) 22:14:49 :
- 傑作ですな。
お疲れ様でした!
-
- 32 : 2015/02/12(木) 00:15:46 :
- アイカツ好き生徒会副会長さん
コメントありがとうございます!!読んでもらえて嬉しいです!!
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- 33 : 2015/02/12(木) 20:49:16 :
- あ、乙〜(((o(*゚▽゚*)o)))
ライクリのSS探しから名前変えました。
(何故犬?w)
-
- 34 : 2015/02/12(木) 20:51:32 :
- 多分、何回も変えるはず…
(↑面倒くさい奴)
-
- 35 : 2015/02/14(土) 16:16:34 :
- チワワさん
コメントありがとうございます!
-
- 36 : 2015/02/14(土) 16:19:41 :
- 面白い です
-
- 37 : 2015/02/14(土) 20:13:58 :
- 師匠執筆お疲れ様でした!
未来は本当、こうなってほしい(*´ω`*)
巨人組と人間組が手を取り合う時代に!
エレンとミカサ、やっぱりこの二人は切り離せないですね
そして、ア二が何度もえれんのエレンの家に赤ちゃん抱きにくるのがほほえましい!
ほんわかしました(*μ_μ)♪
素敵な作品ありがとうございました!
-
- 38 : 2015/02/14(土) 20:33:45 :
- エレンを初めみんなが大人になってみんながそれぞれの考えを持ちつつもお互いの考えを尊重しあって、和解。こんなハッピーエンドで本編も終わればいいですし、もし、そうでなくてもこのような幸せなSSを書ける神のような作者がいる限り「進撃の巨人」は永遠の作品になるでしょうね。
そういうわけで執筆、これからも頑張ってください、神様!
(あ、今回から神様と呼ばせていただきます。)
長々と失礼しました。
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- 39 : 2015/02/15(日) 18:36:36 :
- 88師匠
コメントありがとうございます!!
そうなんですよね~エレンとミカサ達、人類側と巨人側が手を取りあう時代になってほしいです!
アニが何度もエレンの家に遊びに行っちゃう姿は想像すると可愛いですよねw
彼女はか弱い乙女ですからね(笑)
ユミル&アニLOVEさん
お互いを尊重しあえば絶対に強くなると思うんですよね、人類側と巨人側が手を取りあって戦う展開を望みまくってるので、SSで書こうと思ってたんです!!読んでもらえて嬉しいです!本当にありがとうございます!!
神様なんて呼ばないで良いですよアセアセ
適当な名前で呼んでくださいね!コメントありがとうございました!!
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- 40 : 2015/02/16(月) 11:54:41 :
- 面白かったです!
これからの作品にも期待してます!
-
- 41 : 2015/02/16(月) 20:33:25 :
- めちゃくちゃ良かったです!
凄く感動!!
神作ですよ!!
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- 42 : 2015/02/16(月) 21:09:17 :
- 黒夜叉さん
コメントありがとうございます!!
次も何を書くかは決まってませんが、頑張っていきますね!!
雛莉華さん
読んでもらえて良かったです!
感動してもらえたのなら良かったです!!
神作ではありませんが!これからも頑張っていきますね!!
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- 43 : 2015/02/16(月) 22:15:16 :
- やっぱりいい作品ですね!(^^)
ほっこりした感じでよかったです!笑
頑張ってくださーい!!!!
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- 44 : 2015/02/19(木) 12:37:08 :
- 凄くいい…
感動しました!
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- 45 : 2015/02/20(金) 10:09:58 :
- 進撃sunnyさん
ありがとうございます!ほっこりしてもらえたのなら嬉しいです!!次の作品も頑張っていきますね!!
misomisoyosiさん
感動してもらえたのなら嬉しいです!!読んで頂きありがとうございます!!
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