【エヴァ】なつやすみのおもいで【シンジ】
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- 1 : 2015/02/03(火) 21:19:16 :
- 担任「じゃあ次、碇シンジくん。お願いします」
シンジ「はい」
シンジ「夏休みの思い出。2年A組、碇シンジ」
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- 2 : 2015/02/03(火) 21:20:32 :
- 期待です!
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- 3 : 2015/02/03(火) 21:28:25 :
- シンジ「みんなは、この夏休みに何をして過ごしたでしょうか」
シンジ「海水浴をしたり、山登りをしたりしたでしょうか」
シンジ「ちなみに僕は、ずっと家にひきこもって寝ていました」
アハハ
クラスメイト「シンジ何やってんだよwww」
クラスメイト「思い出あんのかよwwwww」
シンジ「だから、僕はそのときに見た夢を報告しようと思います」
アハハ
クラスメイト「まさかの夢ネタwwwww」
シンジ「いかしてるでしょ?」笑
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- 4 : 2015/02/03(火) 21:40:15 :
- シンジ「夢の中で、僕は人類を守るスーパーヒーローでした」
シンジ「すごく強い敵を倒して、人類を危機から何度も救いました」
シンジ「もしもみんながヒーローだったら、どう思いますか?」
『めっちゃかっけえな俺!って思う』
『敵に負けたらどうしようって感じじゃない?』
『決めポーズ考える』
シンジ「ヒーローは絶対かっこいいし、絶対負けないと思いますよね」
シンジ「でも、本当はそうじゃない。絶対は絶対にないんです」
シンジ「ヒーローにだって心はあるんです」
シンジ「攻撃されたら痛いし、辛いし、やりたくないって思うんです」
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- 5 : 2015/02/03(火) 23:27:36 :
期 待 ★
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- 6 : 2015/02/04(水) 22:04:22 :
- シンジ「でも、それでも戦わなきゃいけないんです」
シンジ「そうしないと他の人が傷つくから」
シンジ「夢の中で僕は、ずっとずっとそう思っていました」
シンジ「今思うと本当に、夢のような夢でした」
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- 7 : 2015/02/04(水) 22:52:33 :
- 『汎用人型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオン』
『乗るなら早くしろ。でなければ帰れ』
『私には、他に何もないもの』
『エヴァで戦えなかったことを恥とも思わないなんて』
『そうやっていじけてたって、何にも楽しいことないよ』
僕はあの世界で、エヴァンゲリオンというものに乗っていました。
それは僕がやらなければならないことでした、だからやりました。
僕はエヴァに乗って使徒という敵と闘っていました。
怖かったけど、逃げませんでした。逃げられなかったからです。
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- 8 : 2015/02/04(水) 23:01:09 :
- 僕が使徒を倒すと、周りの大人は僕をほめてくれるんです。
僕はきっとそれが嬉しかった、だからエヴァに乗ったんです。
嫌な気持ちもありました、それを口にすることもたくさんありました。
でも、結局僕は自分を認めてもらうためにエヴァに乗り続けました。
逃げられなかったんじゃない、逃げようとしなかったんです。
怖いことが気持ちよかったんです、僕にしか味わえない最高の怖さでした。
エヴァに乗る僕は特別だった、ヒーローだったから。
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- 9 : 2015/02/04(水) 23:13:37 :
- 僕の周りには、たくさんの大人と、少しの子供がいました。
僕は彼らのどちらとも、たくさん話をしました。
でも子供のほうが、まともな言葉を話していたように思います。
僕自身が子供にすぎなかったからなのかもしれないけど。
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