この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
この作品は執筆を終了しています。
ある少女の話
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- 1 : 2015/01/25(日) 22:22:18 :
- いっきにのっけます
これはりよのほうが書きます。
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- 2 : 2015/01/25(日) 22:29:37 :
- ある時間ある場所ある家族。
その家族には2人の娘がいた。
長女は大人しい女の子。
とても優秀でなんでも出来た。
次女は活発な女の子。
しかしあまり優秀ではなかったのでそこそこのことしかできなかった。
次女は昔から長女と比べられて、少し窮屈な思いをしていた。
しかし、愛情はどちらの娘にも同じようにたくさんかけられたので、親を憎んだり長女を羨んだりすることはなかった。
むしろ、家族を大切に思っていた。そんな次女がある日好奇心のままに散歩していると、突然雨が降ってきた。
家からはずいぶん遠いところへ来てしまっていたので、近くのお屋敷の屋根の下で雨宿りしようと思い、急いで屋根の下へ逃げ込んだ。
しばらく雨が止むのを待っていたが一行に雨が止む気配はない。そして、次女はそこで寝てしまった。
どれくらい眠っただろう、次女は外が晴れていることに気づいた。
が、外の景色が違っていることにも気づいた。
「ここは...どこ?」
・・・
「誰か、いないの?」
・・・
理由は分からなかったが次女は「孤独」の世界に閉じ込められてしまったのだ...
次女は孤独の世界に閉じ込められてしまったという事実をまだ確信としておらず、人を探し続けた。
当然、人はいない。
だが、この世界は不思議で、孤独の寂しさだけを背負うだけで、人生の辛さを感じたりや考えることなどを全て放棄することが出来た。
次女にかかる寂しさはそんなものでは隠しきれないほど大きかったが。
人が見つからず、日に日に次女の精神は崩れていった。
家族に会えない。
友達に会えない。
誰にも会えないただ一人。
その世界が、次女には辛すぎた。
寂しすぎたのだ。
誰がこんな事をしたのか、誰が自分をこんな風にしたのか、なにを目的としているのか。
全て分からなかったが、一つだけ決めていることがあった。
「コンナコトヲシタヤツハゼッタイニユルサナイ…タトエソレガカミダトシテモ…!」
当然この思いは強くなっていった。
その孤独の世界を覆い尽くすまでに。
そして。
その世界が覆い尽くされてしまった。
禍々しいという言葉の似合う巨大な次女の思いで。
巨大な次女の思いはいつの間にか次女の純粋な心までを飲み込んだ。
そして、次女は変わった。
寂しさによる憎しみだけを感じ、憎い相手を潰すためだけに存在するようになった。
根本にあったはずの家族に会えないことが寂しいというのを忘れ、とりあえず寂しいという曖昧な思いが元となって。
その思いはすぐに消えてしまった。
曖昧になってしまったのがいけなかったのか、寂しさという名の憎しみに変わったのがいけなかったのか、分からない。
次女はずっとこの世界にいたいと思った。
何も考えずにいい。何も辛いと思わなくていい。
寂しさという武器を失ってしまった次女にはもうこの世界は天国でしかなかった。
しかし、その時はやってきた。
「...ぉ-ぃ...ぉ-ぃ」
「...だ...れ...?」
「...ぉ-ぃ...父...んだ...」
「...お...とうさ...ん...?」
「い...!?こ...もいな...たわ...」
「おか...あさ...ん...?」
「.......!........!いな...の!?」
「おねえ...ちゃん...?」
「私のこと...探してるの...?」
「.......!.......!」
「おねがい...私を呼ばないで...おねがい...っ!!」
「.......!.......!」
「もうやめてえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!」
次女のこの世界に対する依存の気持ちが世界を変えた。
次女は世界の中心となり、次女が世界を操ることができるようになった。
いわば、女王。
家族も、いくら探しても見つからない次女に諦めた。
そして...次女はずっと、その世界で暮らしたという。
...end
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- 3 : 2015/01/25(日) 22:31:43 :
- チビハンのような面白い文は書けません。
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