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わらしべクリスタ※天使注意
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- 1 : 2013/11/18(月) 00:09:52 :
- 短編です。
クリスタ大好きです^^
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- 2 : 2013/11/18(月) 00:10:17 :
- ===ある休日の朝・訓練兵宿舎===
クリスタ「いよいよ今日だ…」
クリスタ「最近訓練がきつくって、計画通り進まなかったけど…」
クリスタ「間に合うかなぁ…」
クリスタ「とりあえず、街に行こう」
===2時間後・訓練兵宿舎===
クリスタ「…今日に限って、お店がお休みなんて…」トボトボ
クリスタ「…」
クリスタ「…しょうがないよね。多めに買っておかなかった私が悪いんだから」
クリスタ「今回はあきらめるしかないか…」
***
クリスタ「ん?誰か倒れてる!あれは…サシャ!?」
クリスタ「サシャ!大丈夫!?」
サシャ「うう…お腹がすいた…もう立ち上がれない…」
クリスタ「今日は朝ごはん、少なかったもんね」
クリスタ「はいっ、サシャ、これ食べて」
サシャ「これは、クッキーですか!?」
クリスタ「さっき街に行った時に、おいしそうだなって思って買ったんだ」
サシャ「うう…神いぃぃぃ。いつもすみません」
クリスタ「な…泣かないでよ~^^;じゃ、私、馬の世話にいかなくちゃいけないからまた後でね」
サシャ「あ、クリスタ、よかったらコレ、お礼です」
クリスタ「ハンカチ?」
サシャ「この前、街で福引をしたときに、5枚セットで当たったんです。一枚あげます」
クリスタ「ありがたく貰うことにするよ」
***
===馬小屋===
ヒヒーン
クリスタ「みんな、今日も元気かな」
クリスタ「あ、誰かいる」
ライナー「クリスタか…」
クリスタ「!ライナー、その腕、どうしたの!?血が出てるよ!」
ライナー「立てかけてあった熊手が、急に倒れてきてな…」
クリスタ「大変!止血しなくちゃ!なにか包帯の代わりになるものは…」
クリスタ(そうだ、サシャに貰ったハンカチ)
クリスタ「」ギュッ
クリスタ「これで応急処置は大丈夫。すぐに医務室に行った方がいいよ」
ライナー「ああ、すまんな、クリスタ」
ライナー(結婚しよ)
クリスタ「ライナー、ちょっと顔が疲れてるよ」
クリスタ「ライナー、昨日もアルミンの荷物持って走ってたでしょ。そういうところ、ライナーのいいところだけど、自分の体も気遣わないとだめだよ」オコリガオ
クリスタ「馬のお世話は私がやっておくから、今日はゆっくり休んで。ね?」ニコ
ライナー「あ、ああ…助かる」
ライナー(なんってええ娘なんやーーー!惚れてまうやろーーー!///)
ライナー「でも、ただで馬の世話をやってもらうのも気が引けるな」
ライナー「そうだ、たまたま持っていたもので申し訳ないが、これ、貰ってくれないか」
クリスタ「わぁ、きれいな装飾のペンだね」
ライナー「じゃあな。馬の世話を任せておいてなんだが、クリスタも今日はゆっくり休めよ」
クリスタ「うん。ありがとう」
***
-
- 3 : 2013/11/18(月) 00:17:22 :
- クリスタ大好きの私にはたまらないssです♥︎ 頑張ってください。
-
- 4 : 2013/11/18(月) 00:18:10 :
- ありがとうございます^^がんばります♪
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- 5 : 2013/11/18(月) 00:18:15 :
===書庫===
クリスタ「さてと、午後からはやることないし、本でも借りて読もうかな」
クリスタ「あ、アルミン、こんにちは」
アルミン「やあ、クリスタ」
アルミン(休日の私服のクリスタも可愛いな)デレ
クリスタ「すごいね。休みの日なのに、座学の予習なんて」
アルミン「これくらいしか取り柄がないからね」ハハ
クリスタ「そんなことないよ。あれ、アルミン、そのペン…」
アルミン「うん、インクが切れちゃったみたいなんだ…。もう替えもないし…もう少しやりたかったけど、今日はここまでかな」
クリスタ「よかったら、このペン貸そっか?」
アルミン「え、いいの?」
クリスタ「うん。きちんと返してもらえれば大丈夫だよ。あ、そうだ!代わりに、アルミンのおすすめの本を教えてほしいな」
アルミン「はは。喜んで!」
アルミン「これ、僕の私物なんだけど、どうかな。エレンも好きなシリーズなんだ。とってもおもしろいよ」
クリスタ「ありがとう!さっそく読んでみるね」ニコ
アルミン(安定の天使だ…)
***
===休憩室===
クリスタ「すごい…話にどんどんひきこまれちゃう」
クリスタ「あ、エレン」
エレン「おう、クリス…」
エレン「あっ!その本!!!」
クリスタ「アルミンから借りたんだ。エレンも好きなシリーズの本なんだよね」
クリスタ(主人公が広い世界を冒険する話…確かに、エレンにぴったりだね)
エレン「新刊が出てたのか!なぁ、読んだら貸してもらってもいいか!?」
クリスタ「もちろん、いいよ」
エレン「じゃあ、読み終わるまでここで待ってる」
クリスタ「え」
クリスタ「…」
クリスタ「…」
クリスタ(エ…エレンの視線が気になって集中できないよ…)
クリスタ「エ、エレン、良かったら先に読む?」
エレン「!いいのか!?」
クリスタ「ふふ、そんなにこの本が出るのを楽しみにしてたんだね」
クリスタ(エレンって、こういうところ、可愛いよね)
エレン「読んでる途中なのにごめんな、クリスタ」
エレン「どうしても我慢できなくってさ…」
エレン「読み終わったら持ってくるから」
クリスタ「うん。急がなくっていいからね」
エレン「サンキュー。あ、そうだ、お詫びにこれやるよ」
クリスタ(なんだか今日はよく物を貰う日だなぁ…)
クリスタ「これ、何?缶バッジ?」
エレン「今、男子の中で流行ってんだけど知らないのか?その模様は、けっこうレアだぞ」
クリスタ「そうなんだ…じゃあ、つけとこっかな」
クリスタ(この服にはあんまり合わない感じだけど…)
クリスタ(まあいっか^^)
クリスタ「じゃあ、またね。エレン」
***
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- 6 : 2013/11/18(月) 00:19:56 :
- すごい
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- 7 : 2013/11/18(月) 00:20:43 :
- 支援×100000000000
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- 8 : 2013/11/18(月) 00:22:58 :
- これは久々に面白そうだ
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- 9 : 2013/11/18(月) 00:31:58 :
- ===中庭===
クリスタ「さて、次は何をしようかなぁ…」
クリスタ「あーあ。本当はやりたいことがあったのになぁ…」
クリスタ「ううん、いつまでもうじうじしてちゃダメ!」フルフル
コニー「お、クリスタじゃん」
クリスタ「こんにちは、コニー。もうずいぶん肌寒くなってきたのに半袖なんだね」
クリスタ(あ、コニーの服、缶バッジがついてる。本当に流行ってるんだ)
コニー「クリスタが厚着なんだよ。ん?」
コニー「!!!!その缶バッジは!!!!」
クリスタ「これ?エレンからもらったんだよ」
コニー「なぁ頼む!!それ、譲ってくれないか!?」
クリスタ「え…これを?」
コニー「俺、缶バッジ集めにはまってて、それ、俺が唯一持ってない柄なんだよ!頼む!この通り!!!」
クリスタ「そ…そこまで頼まれたら、断れないなぁ…」
クリスタ「…いいよ!」
コニー「本当か!?」
クリスタ「もらい物だから気が引けるけど、私、そこまで缶バッジにこだわりないし、ほしい人が持ってた方が、この缶バッジもきっと喜ぶだろうから…」
コニー「ありがとうクリスタ!神様仏様!!!」
コニー「お礼にこれやるよ!」
クリスタ(ま…また!?っていうか…)
クリスタ「」ズシン
クリスタ「きゃっ!これ、何!?重たっwwww」
コニー「ん?さっき見つけた、やたらとデカい、重い石だ!かっこいいだろ!?」
クリスタ「かっこいいって…」
コニー「じゃあな!」
クリスタ「ち、ちょっとコニー!」
クリスタ「行っちゃった…」ボーゼン・・・
***
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- 10 : 2013/11/18(月) 00:37:34 :
- 何に使えるんだろ…石って
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- 12 : 2013/11/18(月) 00:40:14 :
- 確かに「あの人なら…!」
-
- 13 : 2013/11/18(月) 00:42:36 :
- >>12
誰なんだ?
-
- 14 : 2013/11/18(月) 00:43:38 :
- あの人なら完全に石を使いこなせるはず..!
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- 15 : 2013/11/18(月) 00:48:54 :
- 考え中・・・(-.-)
-
- 16 : 2013/11/18(月) 00:51:10 :
- >>15 何を?
-
- 17 : 2013/11/18(月) 00:51:34 :
- クリスタ「…」
クリスタ「…」
クリスタ(お、重いっ)
クリスタ(もうダメ…)
クリスタ「」ズシン!
クリスタ(コレ、どうしたらいいんだろう…)
クリスタ(正直いらないんだけれど、ここに置き去りにするのもほかの人に迷惑だよね…)
ミカサ「クリスタ、何してるの」
クリスタ「あ、ミカサ…えっと…」
ミカサ「その石、クリスタの?」
クリスタ(私の…になるんだよね、コレ)
クリスタ「う、うん。まぁ…」
ミカサ「丁度そんな石をさがしていた。よかったら譲ってほしい」
クリスタ(マジで!?)
クリスタ「いいけど…っていうか、むしろありがたいんだけど、この石、何に使うの?」
ミカサ「最近、敵が強大になってきた」
ミカサ「今のままじゃ、エレンを守れない」
ミカサ「ので、日々トレーニングに励んでいる」
ミカサ「その石は、腹筋・背筋・腕立ての時の重しにもよさそうだし、握りつぶして握力を鍛えるのにもよさそう」
クリスタ「な…なるほど…」
クリスタ(って、握りつぶ…え?)
ミカサ「じゃあ、これは持っていくね」ヒョイ
クリスタ(か…片手で軽々と持った!!!)ガクブル
ミカサ「そうだ…」
ミカサ「これ、使いかけのなんだけど、私はもういらないから、よかったら貰って」
クリスタ「紙袋?」
クリスタ「何かな…」ガサガサ
クリスタ「あっ!これ…!!!」
ミカサ「『これ』の修繕に使ったの。でもたくさんあまっちゃって」
ミカサ「クリスタが前に作業してるのを見たから…もしかしたらいるかなって思って」
クリスタ「ミカサ…ありがとう!!!トレーニング頑張ってね!それじゃ!」タタタ
ミカサ(あんなに慌ててどうしたんだろう…)
***
-
- 18 : 2013/11/18(月) 00:53:50 :
- ミカサだった‼︎
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- 19 : 2013/11/18(月) 00:58:54 :
- ミカサなら納得
-
- 20 : 2013/11/18(月) 01:23:16 :
- クリスタ(まさか、手に入るなんて…)
クリスタ(今からやれば、まだ、間に合う!)
===6時間後・中庭===
ユミル「う~…」ブル・・・
ユミル「夜中になるとさすがに冷えるな」
ユミル(そういや、今日クリスタに会ってないな…)
ユミル(あいつどこで何やってんだ?)
ユミル(せっかくの休日なんだし、一緒に過ごしたかったんだが…)
ユミル(いや、クリスタだって、他の奴と過ごしたい日もそりゃあるだろ。あんまり束縛しちゃ、あいつが可愛そうだな)ハハ
ユミル(…)
ユミル「部屋に戻るか…」
クリスタ「ユミルっ!!!!」バッ
ユミル「うわっ!クリスタ!?」
ユミル「びっくりした…どうしたんだ?こんな時間に…」
クリスタ「えへへ…実はね、渡したいものがあるの」
クリスタ「はい!誕生日、おめでとう!」
ユミル「え?…た…?…何だ?」
クリスタ「誕生日だよ!この前ユミルに誕生日聞いたとき、『来月の今日だな』って言ってたでしょ?」
ユミル(そういえばそんなことが…自分の誕生日なんて知らねぇから適当に答えたんだっけ…)
ユミル(なんにしろクリスタまじ天使!)
ユミル「ありがとう。何だろコレ…開けてもいいか?」
クリスタ「うんっ」
ユミル「」ガサ・・・
ユミル「あ、マフラー…」
クリスタ「あのね、それ、手編みなの。初めて編むし、猶予は1か月だし、慌てちゃった」アハハ
ユミル「お、お前、毎日訓練で死にかけてるくせに、そんなことしてたのか…!?」
ユミル(こんな、)
ユミル(私なんかのために)
クリスタ「ユミル、あなたがいてくれて良かった」
クリスタ「最初はいじわるな人だなって思ったけど…」クス
クリスタ「誰よりも私のこと考えて、支えてくれる、私にとってかけがえのない人だよ」
ユミル「クリスタ…」
ユミル(やばい…なんか泣きそうだ…)
ユミル「だはははっ、編み物までできるなんて、ますます惚れちゃうなクリスタ!愛してるぜ!」ギューーッ
クリスタ「きゃっ!もうっ」
クリスタ「」
クリスタ「あはははっ」
ユミル「はははっ」
***
ユミル「このマフラー、温かいな」
クリスタ「そっか、良かったぁ」
ユミル「でも、端っこだけ色がワインレッドなのはなんでだ?」
クリスタ「え…それは…」
クリスタ「ひ、秘密!」
完
-
- 21 : 2013/11/18(月) 01:28:56 :
- 乙!
安定のコニー安心した
-
- 22 : 2013/11/18(月) 01:38:21 :
- 乙!
何だかんだでコニーがいい仕事した
-
- 23 : 2013/11/18(月) 01:46:50 :
- コニーが称えられるというまさかの結末w
-
- 24 : 2013/11/18(月) 02:24:29 :
- 面白い
-
- 25 : 2013/11/18(月) 20:38:46 :
- いいねー
-
- 26 : 2013/11/18(月) 22:11:15 :
- 隠れぱんださんミントさんありがとうございます(*^^*)!
-
- 27 : 2013/11/19(火) 21:29:35 :
- 天使クリスタ最高
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- 28 : 2013/11/21(木) 00:25:01 :
- クリスタには幸せになってほしい…!!
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- 29 : 2013/11/21(木) 03:34:00 :
- なんだかほっこり
-
- 30 : 2013/11/22(金) 23:00:28 :
- ほのぼのユミクリです(*^^*)
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- 31 : 2013/11/23(土) 22:52:32 :
- 後日談
サシャ「どうしたんですか、そのマフラー」
ユミル「クリスタから貰った。さすが私のクリスタだろ?誕生日プレゼントだってさ」
サシャ「へぇ~。ユミル何歳になったんですか?」
ユミル(え、何歳だっけ)
ユミル(適当でいいや)
ユミル「17だ」
サシャ「クリスタの一つ上なんですね」
ユミル(そういや、クリスタの誕生日っていつなんだろうな)
ユミル(聞いてみるか)
***
クリスタ「あ、マフラー使ってくれてるんだね」
ユミル「せっかくお前から貰ったプレゼントだしな」
ユミル「ところで、クリスタの誕生日はいつなんだ?」
クリスタ「え…えっと…」
ユミル「?」
クリスタ「明日…なんだ」
ユミル「明日ぁ!?」
ユミル(急すぎるだろ、おい!)
クリスタ「あ、プレゼントとか、気を遣わなくっていいからね!」
ユミル「そ…そうか?」
ユミル(クソっ、私からも贈り物ができたらとか考えてたんだが…)
ユミル(こうなったら、104期生から何か奪い取ってやる)
-
- 32 : 2013/11/23(土) 23:20:14 :
- ***
ユミル(ん、あそこにいるのはミカサ)
ユミル(あまり期待できなさそうだが…)
ユミル「よぉ、ミカサ」
ミカサ「なに?」
ユミル(相変わらずエレン以外にはそっけねー奴だな)
ユミル「お前、なんかいいもんもってねぇか?」
ミカサ「いいもの?何のこと?」
ユミル「だから、なんつーか、宝物みてぇな」
ミカサ「宝物なら、エレ///」
ユミル「そうじゃなくて」
ミカサ「エレン以外に大切なものなんてない」
ユミル「いや、人じゃなくてだな」
ミカサ「だったらコレ。エレンに貰ったマフラー」
ユミル「それはちょっとなぁ…」
ミカサ「エレンに貰ったブレードの替えの刃」
ミカサ「エレンの使っていたスプーン」
ミカサ「エレンの使用済みの歯ブラシ」
ユミル「」
ユミル(こいつに聞いた私がバカだった)
ユミル「わかった、もういいよ…ん?」
ユミル「…お前、なんで石なんか背負ってんだ?」
ミカサ「トレーニングの一環」
ミカサ「負荷をかけて訓練に臨むことで、さらに強くなれる」
ミカサ「握力も鍛えられる」バキョッ
ユミル(握りつぶ…え?)
ユミル「強くって、もう充分だろ…」
ミカサ「クリスタに貰った石、使い勝手が良くて助かる」
ユミル「クリスタに?」
ミカサ「ありがとうと、伝えておいて」
ユミル(クリスタ、何やってんだ?)
-
- 33 : 2013/11/25(月) 16:40:36 :
- 心が和むなぁ~♪
-
- 34 : 2013/11/27(水) 00:16:38 :
- ほっこり(=^x^=)ほっこり
-
- 35 : 2013/12/07(土) 16:01:46 :
- 憲兵団さん、りんごさん、ありがとうございます!
しばらく放置してしまっていましたが、続き書きます!
-
- 36 : 2013/12/07(土) 16:15:55 :
- ***
コニー「何うろついてんだ?誰か探してんのか?」
ユミル「コニーか」
ユミル(こいつもあまり期待できなさそうだが…)
ユミル「なあ、お前、なんかいいもんもってねぇか?金目のものとか、価値のありそうなもん」
コニー「なんだよいきなり」
コニー「まあいいけど…いいもんっつったら、コレだな!」
ユミル「缶バッジ?」
コニー「最近手に入れてさ!すっげぇレアなんだぜ!」ドヤァ
ユミル(こんなのが、レア物なのか…)
ユミル(まあいいか、時間もねぇし)
ユミル「」バッ
コニー「あっ、テメ、何すんだ!返せよ!」
ユミル「手癖が悪いもんでね。この缶バッジは諦めてくれ」
コニー「待てよブス!!!せっかくクリスタに頼み込んで譲ってもらったんだ!」
ユミル「クリスタに?」ピタ
ユミル(ちっ、それじゃ、クリスタに渡せねぇな…)
ユミル「ダハハ、マジになるなよ。ほら」
コニー「お前な…悪ふざけにも程があんだろ…」
コニー「なんでお前みたいな性悪とクリスタがいつも一緒にいるのか、理解できねぇぜ」
ユミル「」
***
-
- 37 : 2013/12/07(土) 16:37:38 :
- ユミル(コニーのやつ…何気に人が気にしてる事を…)
ユミル(おっ、あそこにいるのはエレンとアルミン)
ユミル(エレンはともかく、アルミンは期待できそうだな)
ユミル「おい、お前ら」
アルミン「やぁ、ユミル。どうしたんだい?」
エレン「…」
ユミル「ん?エレン、お前本なんて読むのかよ。意外だな」
エレン「ほっとけよ。本当はクリスタが借りてたやつなんだけど、先に読ませてもらってんだ。最近訓練がきつくて読めてなかったから、いそがねぇと…」
ユミル(また、クリスタか…)
ユミル(おっ)
ユミル(お宝発見!)
ユミル「アルミン!お前の持ってるそのペン、綺麗だな。私にくれないか?」
アルミン「これかい?」
アルミン「残念だけど、あげられないよ」
ユミル(ならば奪うまで、だ)ニヤ
アルミン「借りものなんだよ。クリスタからの」
ユミル「」
ユミル「クリスタ…?」
-
- 38 : 2013/12/07(土) 18:57:27 :
- アルミン「うん。本当に、優しくて気が利く子だよね、クリスタって///」
アルミン「ってうわあっwなんで蹴るの!?」
ユミル「なんとなくだ」
***
ライナー「~♪」
ユミル「ライナー、なにニヤニヤしてるんだ?」
ライナー「うおっ、なんだユミルか…」
ユミル「それ、ハンカチか?」
ユミル(安物っぽいがこの際……いや、)
ユミル「もしかして、だけどさ」
ユミル「それ、クリスタのか?」
ライナー「!なんでそれをwいや、俺は盗んでないぞ!?」
ユミル「わかってるよ」
ライナー「怪我した腕に巻いてくれたんだ。クリスタ…俺の天使…///」
ライナー「っておい、なぜ蹴る!?」
ユミル「だからなんとなくだ」
サシャ「二人とも、何してるんですか?」
ユミル「別に」
サシャ「もうすぐ夕飯ですよ!一緒にどうですか?」
ユミル「…なあ、サシャ。お前、クリスタに何か貰ったりしたか?」
サシャ「そういえば、この前空腹で倒れてた時に食べ物いただきましたね…」
ユミル「」
-
- 39 : 2013/12/07(土) 19:18:07 :
- ***
ユミル「はぁ…」
ユミル(クリスタ、どこまでお前は「いい子」なんだ)
ユミル(人の為なら、何だって差し出しちまうんだな)
ユミル(たまに命まで差し出そうとするのは困りモンだが)
ユミル(あいつは、紛れもなく、いい人間だ)
ユミル(それに引き替え私は根っからの性悪だ。今だって、汚れた方法でクリスタを喜ばせようとしている)
ユミル(冷静に考えてみりゃ、そんなことしたってクリスタが喜ぶわけないんだ)
ユミル(…こんな私にクリスタを祝う資格なんてないよな)
-
- 40 : 2013/12/08(日) 19:09:26 :
そして翌晩
ユミル「クリスタ!」
クリスタ「何?ユミル」
ユミル「あの、さ」
ユミル「お前の誕生日、祝わせてくれないか」
クリスタ「!」
ユミル(私に祝う資格なんてない)
ユミル(けど)
ユミル(どうしても、こいつが生まれてきたことを、祝ってやりたいって気持ちに勝てなかった)
ユミル(だからこれは私のエゴなんだけどさ)
クリスタ「ふふ、祝わせてくれだなんて、むしろ、私が祝ってもらうのに、変なユミル」
クリスタ「うん!祝って!」
ユミル「まぁ、本当はこのマフラーのお返しに、何か物を贈りたかったんだが」
ユミル「何にしろ、時間がなかったからな」
クリスタ「だから、そんなの気にしなくていいのに…」
ユミル「で、だ」
ユミル「う、歌を―――…聴いてくれないか?///」
クリスタ「歌?ユミルが歌うの?」アゼン
ユミル「そうだ、悪いかっ!?///」
クリスタ「ううん、嬉しい!聴きたいよ!」
ユミル(うわあああ、恥ずかしいwwやっぱやめときゃよかったww)
クリスタ「」ワクワクドキドキ
ユミル「」
ユミル「んじゃ…///」コホン
***
ユミル「~~~~♪」
―――その歌声はとても美しく、気高く、どこか儚げで
冷え込んだ夜の空に消えていった
***
ユミル「~……」
ユミル「お…終わりだ…。ああチクショウ、恥ずかしくて死ねる!///」
ユミル「」
ユミル「っておい、泣いてんのか!?」
クリスタ「ご、ごめん!なんか、感動しちゃって…」
クリスタ「歌を聴いてたら、自分が、生きてていいって、言われたような気がして…」
ユミル「ああもうバカ!」
ユミル「生きてていいに決まってんだろ!むしろ、頼むから生きててくれよ!私はお前が大切なんだ」
ユミル「私が誕生日の贈り物だ。どこまででもお前についてって、生きてていいって言い続けてやる。絶対死なせやしないからな」ギュ
クリスタ「ゆ…み、る…」グスッ
クリスタ「…ありがとう」ギュ
***
ユミル「…落ち着いたか?」
クリスタ「うん。ユミルって、歌すっごく上手なんだね」
ユミル「サンキュ///」
ユミル(まあ、中の人が初音さんだからな)
クリスタ「」クスクス
ユミル「?何笑ってんだ?クリスタ」
クリスタ「あのね、最近、面白いことがあって…」
クリスタ「全部話すと長くなっちゃうんだけど」
クリスタ「クッキーがね、ハンカチになって、ハンカチがペンになって、ペンが本になって、本がバッジになって、バッジが石になちゃって、それで、その石がマフラーになって…」
クリスタ「マフラーが、ユミルになっちゃった!」
ユミル「????はぁ?なんだそりゃ…」
クリスタ「ふふふ。ねぇ、今度、〇〇ってお店のクッキー買いに行って、一緒に食べない?」
ユミル「美味いのか?」
クリスタ「食べたことないからわからないけど、たぶん、幸せな気持ちになれるよ」
ユミル「幸せ…か」
ユミル(十分幸せなんだけどな)
ユミル「誕生日おめでとう、クリスタ」
fin
-
- 41 : 2013/12/08(日) 19:11:32 :
- 後日談の域を超えちゃいました。長々となってしまいましたが、これにて終了です!
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