このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
この作品は執筆を終了しています。
『冬空の下を歩く天使達』
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- 1 : 2015/01/01(木) 15:57:23 :
- 12月25日
世の中はクリスマスで盛り上がる
誰もが幸せになりたいと思う
だが、必ず幸せになれるとは限らない
必ず幸せになれるなら、挫折を味わう人はいないだろう
命尽きるまで笑っているだろう
そんなふうに生きる事が出来る人は本当の幸福者だと思う
それでも、12月25日という今日は誰もが平等に幸せを感じれる日であって欲しい
http://www.ssnote.net/archives/28533
ミカサ「素敵なクリスマス会」
こちらの続きになります
SSを読者の皆様に気持ちよく読んで貰うために、作品が終了するまでコメントを制限させて頂きます。
コメントを貰えると本当に嬉しいです
しかし、途中で貰ったコメントを非表示にするのは心が痛みます。
ですので、作品が終了するまではこちらにコメントを頂けると嬉しいです!
http://www.ssnote.net/groups/347/archives/10
作品の感想
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- 2 : 2015/01/01(木) 16:01:26 :
- 【Episode~リヴァイとペトラ~】
冬空の下には2人で歩いている男女の姿がある
2人は恋人同士でクリスマスを過ごしているようだ
ペトラ「今日が誕生日だなんて、何か素敵ね」
自分の隣を歩く彼女の言葉に返事が出来なかった
冷気が強く、身体の芯まで冷える時期に訪れる誕生日
祝ってくれる人が居ない訳ではない、ボクシングに明け暮れていた時は多くの仲間に祝って貰えていた
それ以外の仲間であり、古き付き合いの親友が2人
その2人と一緒に過ごしていた日々を思い出す
思い出してみれば2人も自分の誕生日を祝ってくれていた
リヴァイ「…」
ペトラ「何か言ってよ?せっかくの、クリスマスなんだから」
リヴァイ「誕生日……か」
ペトラ「もしかして、嫌いだった?」
嫌いだった?
この質問の答えがYESと言う奴は珍しいだろう
もともと、良く話す方である
人と話すことが嫌いではない、俺にしてみると
リヴァイ「嫌いではない、ただ……慣れないだけだ」
他人から祝って貰うということは、自分も祝うことが礼儀だと感じる
多くの人と関わることで、自分が背負っていく『もの』が多くなる気がする
それは自分の将来を考えると心の支えになるはずである
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- 3 : 2015/01/01(木) 16:02:34 :
- ペトラ「慣れないだけ?」
リヴァイ「あぁ、慣れないだけだ」
ペトラ「何で?何か嫌な思い出とかが……あるの?」
リヴァイ「……」
嫌な思い出など1度もない
祝ってくれた奴等と過ごした時間は永遠の宝物だろう
リヴァイ「お前には言ったが、俺は警察を目指している」
自分の回りにいる人達が警察官と言うのもあり、自然と警察になることが目標になっていた
ペトラ「知ってるけど……それと何か関係がある?」
リヴァイ「最近じゃあ、警察だって死ぬことがあるだろう」
事件に巻き込まれるのは一般人だけではない
警察官だって巻き込まれる
そもそも、自ら事件のある場所に踏み込むのだ
そんな職業を目指している自分にとって守るものが多くなるにつれて
守ることが出来るか自信が失われていくのである
リヴァイ「俺だって1人の人間にすぎねぇ、普通に殺す事だって可能だ」
ペトラ「…」
リヴァイ「警察って職に就いた以上、文句は言わねぇし、覚悟もしている」
リヴァイ「だか、俺が死んで悲しむ奴等が多くいるかもしれねぇ」
リヴァイ「自惚れかもしれねぇが、俺は想像すると嫌になる」
ペトラ「悲しむ人の顔……かな?」
リヴァイ「………あぁ」
自分が守ることが出来るのは限られている
深く考えすぎだとも思う
それでも、リヴァイはあえて深く考える
自分が目指している職が死と隣り合わせだと言い聞かせるのだ
だからか?
歳をとるにつれ、自分の目標を達成するための努力をしなければならない
ペトラ「夢は……目標は変えないんでしょ?」
他にも色々な選択があるだろう
警察官という職に拘る必要はないのだ
回りに流されての目標なら、リヴァイは変えていただろう
それでも警察官を目指すのには理由がある
彼には彼の目標があるのだから
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- 4 : 2015/01/01(木) 17:53:10 :
- リヴァイ「エルヴィンの野郎がな」
ペトラ「エルヴィンさん?」
リヴァイ「俺に夢を語って来やがったんだ」
その夢は素直に言ってしまえば一生叶うことはねぇような夢だった
この世に人間が生きつづける限りは一生叶うことはねぇ
それでも、俺もそんな夢が叶えば良いと思った
きっと、俺も心のどこかでは、そんな世界を望んでるんだろう
ペトラ「聞いても教えてくれないでしょ?男の友情とか言ってさ」
リヴァイ「……」
ペトラ「でも、いつかは教えてくれるよね?」
リヴァイ「そうだな、長い付き合いになるからな」
ペトラ「遠回しにプロポーズしてるよね」
自分の言葉に照れくさそうに笑う彼女
必ず守ると決めた最愛の人であろう
『最愛の人』
この言葉を口にするのは早い気もするが
リヴァイにとってペトラは『最愛の人』なのである
リヴァイ「……行くぞ」
ペトラ「あっ!そうだね」
恥ずかしさを紛らすため、彼は目的の場所へ向かうのを急がせるのである
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- 5 : 2015/01/01(木) 17:53:47 :
- いつのまにか2人で過ごす事が当たり前になっていた
初めて出会った時の印象は良くはなかった
ペトラ『はじめまして、ペトラ・ラルと言います!力不足ですが精一杯、頑張ります!』
生徒会に入った時、先輩達を前に私は猫を被っていた
気に入って貰えるように別の自分を作り上げていたのだ
そんな中を…
リヴァイ『………リヴァイ』
一言だけ自分の名を言い、先輩達に睨まれる貴方を見たとき
素直に私は近寄らない方が良いと思ってしまった
先輩達も近寄らない方が良いと私に言ってくるほどだった
私は近寄らないつもりだった
それでも、何故か貴方の行動が目に止まってしまう
先輩達が会議で使った黒板を1人で綺麗にしていたり
学校行事の後片付けをしている姿
クラスメイトが不良に絡まれてる時、誰よりも先に助けに行く姿
そんな姿を見ていて思ってしまう
近付きにくい人であるけれど、本当は誰よりも優しい人なんだと
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- 6 : 2015/01/01(木) 21:16:31 :
- リヴァイ「どうかしたか?」
ペトラ「ちょっと、昔の事を思い出してたの」
リヴァイ「昔のこと……?」
ペトラ「内緒ですよ~だ!」
2人で歩きながら進んでいく
2人が行こうと思っていた場所には多くの人が集まっていた
リヴァイ「チッ……」
ペトラ「舌打ちはしないの!皆だって見たいんだからね」
リヴァイ「もっと早くこれたらな、俺の話が長くなったからな」
リヴァイ「すまない」
ペトラ「ぷっ…ふふっ」
リヴァイ「?」
ペトラ「謝ることじゃないよ、イルミネーションならここからでも良く見えるしね」
2人で見に行こうとしてたイルミネーションは恋人や家族で賑わっていた
もっと近くで見れると考えていたリヴァイは少し、悔しい気持ちでイルミネーションを見る
ペトラ「綺麗だよね」
リヴァイ「そうだな」
幻想的な空間を楽しむことが出来るのはイルミネーションの良さであろう
人混みの中を2人は進んでいく
幻想的な空間を通り抜けると、真っ暗な街が見えてくる
そんな幻想的な空間の外にある公園をペトラは指差すのである
ペトラ「あそこの公園……行ってみない?」
リヴァイ「別にかまわねぇが……何があるって言うんだ」
何かを見つけ、公園に行こうと言い出すペトラ
リヴァイにはペトラが見付けた物がわからないままであった
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- 7 : 2015/01/01(木) 21:18:10 :
- 公園には何もない
リヴァイは何を見付けたのかをペトラに問う
リヴァイ「何があるって言うんだ?」
ペトラ「ん!見てよ!」
ペトラが指差す方を見てみると、誰かの家に小さなイルミネーションがあるのがわかる
リヴァイ「さっきのに比べたら凄くはねぇ……が、俺は割りと好きだな」
ペトラ「だよね?家族の暖かさを感じれるんだよね」
リヴァイ「……」
ペトラ「電気代はかかるけど、リヴァイと私……もしかしたら子供がいるかもしれないけど」
ペトラ「家の外に小さなイルミネーションを作って一緒に見たいなぁ」
ペトラは未来予想図をよくする
子供と一緒に散歩をしたりするのが夢だと語ってくれる
これも夢の1つなのだろう
リヴァイ「そうだな、良いかもな」
ペトラ「やっぱり?何かリヴァイと子供と一緒に飾り付け?って言うのかな?」
ペトラ「何だか楽しそうだもん!」
遠くない未来、2人は夢を叶えるのだろう
そこに辿り着くまでには、もう少し時間が必要だと思う
だが、必ずこの夢は叶うだろうと思う
リヴァイはペトラのことを
ペトラはリヴァイのことを
しっかりと考えているのだから……
リヴァイ「ペトラ……クリスマスプレゼントだ」
ペトラ「用意してくれたんだ」
リヴァイ「バレないように使え」
ペトラ「イニシャルピアス……高かったでしょ!?」
リヴァイ「気にする必要はねぇよ」
ペトラ「ありがとう……大事に使うね!絶対に学校では使わないよ!」
リヴァイ「キースあたりに見付かったら2度と戻ってこねぇからな」
学校で先生に見付かってしまえば、必ず没収されてしまう
それは嫌だから、学校に行く時は絶対に身に付けないと心に決めたのである
ペトラ「私は……これなんだ」
リヴァイ「腕時計か」
ペトラ「うん、前に壊れたって言ってたから」
リヴァイ「お前な、こういうのを高いって言うんだろうが」
ペトラ「そんなことは……ないこともないけど」
リヴァイ「ふっ……これは毎日使わせて貰う」
リヴァイ「ありがとな」
ペトラ「えへへっ!」
大切な人からのプレゼントを身に付けると、2人は手を繋いで歩き出す
風が強く、2人を冷たい風が包む
それでも2人は離れることなく歩いていける
そう遠くない未来、2人の夢は叶うだろう
なぜ?
リヴァイ「お前は必ず守ってやる」ボソ
ペトラ「えっ?何か言った?」
リヴァイ「何も言ってねぇよ」
目には見えないが、強い【なにかで】結ばれているのだから
【Episode~リヴァイとペトラ~】完
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- 8 : 2015/01/01(木) 21:18:58 :
- 【Episode~ニファ~】
キュッ、キュッと一定のリズムで動き
一定のリズムでサウンドバックに拳をぶつける少年を見ている少女がいる
今日はクリスマスであり、彼女の友達は恋人同士で過ごす人もいれば
友達と一緒に過ごす人もいる
彼女も友達に一緒に過ごそうと誘われていた
けれど断っていたのだ
「良いの?せっかく誘って貰えたのに」
ニファ「先輩に向かって何なの?その口の聞き方は!」
「先輩に見えないから……つい」
ニファ「先輩に見えないからって……そんなに子供に見える?」
「まぁ、ぶっちゃけ」
ニファ「な、何か……普通に傷付く」
ニファは子供に見えると言われて傷付いてしまった
そんな彼女を見ていた後輩は気にせずに練習を再開する
ニファ「まったく、女の子が傷付いてたら優しくするのが男なんだよ?」
「先輩が演技してるの……わかってましたから!」パン
ニファが傷付いた演技をしていたと見抜いていたようだ
ニファ「うわぁ…じゃあ、私は本気で傷付いたからね!」
ニファは頬っぺたを膨らます
そして練習をしている少年を見つめる
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- 9 : 2015/01/02(金) 20:07:41 :
- 練習をしている男は真冬だというのに大量の汗を流している
そんな彼を見ていると不思議とあの人と重なって見えてしまう
顔は似ていない、性格も似ていない
それなのに彼と重なって見えてしまう理由はわかっている
彼は『あの人』と同じでボクシングが好きで、ひたすら練習する姿が重なって見えるのだろう
「頬っぺたを膨らましても怖くないですよ」
ニファ「それって、普段から可愛いってことかな?」
ちょっと意地悪そうに尋ねてみた
そうすると後輩は微笑み
「自惚れですか?」
と返したきたので
ニファ「ロープやろうか、ロープ!」
俗にいう縄跳びだが、ボクシングの練習ではロープと言う
「鬼か!!」
ニファ「マネージャー命令です!」
居残り練習をすると言っていた後輩は、昼の練習メニューも終えている
ニファは途中で休憩をいれてあげようと考えた
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- 10 : 2015/01/02(金) 20:08:41 :
- 「だぁ~むりむり……もう、疲れた」
腰を完全に落として休む後輩、そのまま寝転がってしまう
ニファ「こら!そんなふうに寝ると体が冷えちゃうよ?」
「だって、マネージャーは他の先輩よりも鬼だから」
ニファ「鬼じゃないもん、厳しいだけだもん」
ニファは後輩の返事に笑いながら返事を返す
「その厳しい練習のおかげで、俺の足は既に駆逐されましたけど」
ニファ「駆逐って辞書を引いてみなよ?意味が違うってわかるはずだから」
「………知ってるし」
静まり帰ったボクシング部の練習場で、簡単な会話が弾んでいた
学校から出ていかないと行けない時間が迫ってきている
残りの時間も練習をしようと後輩は立ち上がろうとするが…
ニファ「寝転がって楽にしててね」
「マジですかい」
疲労している足を小さな手が揉みほぐしていく
運動男子なら1度は夢に見る光景だ
ニファ「動かないでよ、やりづらいでしょ」
「くずぐったい……」
ニファ「文句は言わない!」
冷たい練習場だが、人がいると過ごしやすい場所なのかもしれない
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- 11 : 2015/01/02(金) 23:51:40 :
- 数分の短い時間のマッサージだが、それでも気持ちが良いのは確かである
ニファ「はい!おしまいです!」
「あざ~す、それじゃあ練習を」
ニファ「もう帰らないと怒られちゃうよ?」
後輩の目の前にスマホを見せつける
時刻は下校時間のギリギリであったのだ
2人は慌てて出ていく準備をする
「先輩!先に行っててくださいよ」
ニファ「何で?」
「何でって、着替えて来るから」
ニファ「別に見られて困る?皆、私の前で普通に上半身裸になるくせに」
ニファ「一種のセクハラだよね」
「グウの音も出ませんわ」
その発言に馬鹿らしく思ったのか、後輩はニファの目の前で着替え始めた
鍛え上げられた腹筋を露にし、急いで着替えようとする
ニファ「まだまだだね」
「先輩が憧れてた人には及びませんよ」
ニファ「あの人は別次元の人だからね」
あの日の試合を見て、ボクシング部に入部してきた人は多かった
憧れからスポーツを始める人は多い
が、続くとは限らない
毎日のように体をいじめる練習に耐えることが出来ずに退部する人は珍しくない
ニファ「着替えたね!それじゃあ、帰るよ」
「へいへ~い……です」
ニファがマネージャーを勤める、このボクシング部も多くの人が退部していった
憧れただけでは続けられない厳しい部活が存在する
珍しいことではない、ここのボクシング部は【ただレベルが高い】それだけである
そんな厳しい練習が当たり前の部活を辞めないで残ってる少年
まだまだボクサーとしては未熟だが
ニファは期待している、彼が試合で勝つ日が来ることを…。
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- 12 : 2015/01/02(金) 23:53:46 :
- 空は真っ暗になってしまっている
冬の夜空を代表しているような星が綺麗に姿をあらわしていた
ニファ「オリオン座って覚えやすくて好きだなぁ」
「小学生かよ、オリオン座って」
ニファ「本当に口が悪い後輩ね~ニファさんは悲しいわよ」
「悲しいからって、練習メニューを増やさないで欲しいです……切実に」
真冬の帰り道、2人で一本道を使って帰っていく
通り過ぎる人達は、クリスマスを楽しんでいる恋人や友達
家族などが自分達の前を横を通りすぎていく
可愛いバックを持っている女の子だったり
格好いい服を着た男の子が少しだけ羨ましいと思う
ニファ「…」
スポーツに力を入れているから、普通の高校生がやっている遊びは中々できない
友達からカラオケ等に誘われる時もある
だからといって人前で歌うことに抵抗がある
結局、誘われても断ってしまい
辿り着く場所は汗の臭いが染み付く部室や練習場である
それでも年頃の女の子、恋人同士で過ごしたりもしてみたい
長かった片想いは終わり、前に進めているのだが、恋に対して少しだけ臆病になってしまった
「昔……先輩が練習してた場所ってこの辺?」
ニファ「そうだよ?」
「ちょっと行ってみたいんですよね」
場所を聞いてくる後輩に、隠す必要はないと思い
想いを伝えた場所に再び足を運ぶのであった
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- 13 : 2015/01/02(金) 23:55:19 :
- 辿り着いた場所は昔と何も変わっていない
【あの人】がいた頃のままの姿を残している
ニファ「ん~何で来たかったの?」
「理由を聞かれるとな、俺も困るけど……何となく…かな?」
ニファ「なにそれ、ちょっと変な感じだね」
目を閉じてしまえば甦ってくる光景
皆で練習をした光景が甦ってくる
絆を結んでいるのは【思い出】
あの日の試合は忘れることは絶対にない
そして、あの人に伝えた気持ちに嘘はない
後悔もしていない
新しい1歩を踏み出しすことが出来た場所へ戻ってみると変な気持ちになってしまう
ニファ「寒い……マフラー貸してよ」
「無理に決まってるでしょ」
ニファ「ケチ!ケチ男!!」
「忘れてきた先輩が悪い」
マフラーを貸してくれない後輩、ニファは強引に奪おうとする
しかし、貸してはくれない
途中でニファは諦めて頬っぺたを膨らまして拗ねてしまう
「貸せるわけ…ないし……汗臭いのに」ボソ
ニファ「何か言いましたか~?」
「何も~」
本音は貸してあげたいが、汗臭くなってしまったマフラーを貸すのには抵抗があった
だから貸すことが出来なかったのである
ニファ「あの先生は面倒臭いよね、私達の学年も苦手って言ってるし」
その後、学校のありふれた話をしていた
少しだけの寄り道だったが、時間が過ぎるのは早い
帰る決意をした理由は、ニファの父親からの怒りの電話であった
ニファは話したりない様子だが、2人は帰るために歩き出した
ニファ「あ~クリスマスなのになぁ、何もないよね」
「そうっすね」
ニファは少しだけ寂しかった
友達と遊びに行く選択もあったはず
それを断り、練習に付き合ってしまうのはマネージャーとしての意思が強いからか?
そんなニファを驚かす言葉を口にする
「次の大会……勝てたら…俺とデートして欲しいです」
ニファ「……え?あっ!はい!」
突然の言葉に慌ててしまうが、ニファは返事を返す
その返事に嬉しそうにする後輩は、嬉しさと照れ臭さが残った表情を見せる
ニファの家まで2人に会話はなかった
ニファ「わざわざ、ありがとう……明日も練習あるからね」
「知っております…明日も辛い辛い練習ですから」
そう言ってニファに背を向けて歩き出す
その姿を見届けてから家に入ろうとした……
「俺!本気ですからね!!」
急に大声で叫ばれ振り返ってみる
その後ろ姿は走っていく後輩の姿だった
ニファ「私だって本気だよ……何が何でも勝ってもらうからね」
ニファ「………ケイジ」
新しい【宝物】を作るのには【壁】が存在するかもしれない
しかし、その【壁】は人の命を奪うような物ではない
ニファとケイジが2人で【宝物】を作っていける日は遠くない……。
【Episode~ニファ~】完
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- 14 : 2015/01/03(土) 22:30:32 :
- 【Episode~ミケとナナバ~】
一軒家から聞こえてくる暖かい声
ナナバ「リーネ、良い子にしててね」
リーネ「う~!ま!」
ミケ「なぜか馬が好きになってしまったようだ……なぜだ」
リーネの手には馬の人形が握り締められている
サンタクロースからのプレゼントのようだ
リーネ「うっ~!」
ミケ「ナナバ、さっきから同じアニメしか見ていない気がする」
ナナバ「この家はリーネが主だからね」
料理を作りながら答える奥さん
旦那は子供を抱っこしながらアニメを一緒に見ている
リーネ「あ~あぅ」
ミケ「(このシーンは5回ぐらい見たな)」
何度も何度も再生させるアニメに、旦那のミケは飽きてしまっている
それでも文句1つ言わずにリーネと一緒にアニメを見てくれるのは父親としての愛だろう
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- 15 : 2015/01/04(日) 18:15:19 :
- 2人がアニメを見ている最中、ナナバは料理を作っていた
ナナバ「(いつもより量が多いけど大丈夫よね)」
クリスマスに2人が揃って休みを貰えたことが奇跡のような気がし
ナナバは普段よりも力を入れて料理を作ったのだ
ミケ「スンスン……美味そうだな」
リーネ「スンスン」
ミケ「真似をしたいのか?可愛い奴め」ナデナデ
日々、事件に関わる仕事をしている2人にしてみたら
こういう落ち着いた時間は貴重である
家族と一緒に過ごす時間は彼らの心の支えになっている
ナナバ「お待たせ、先に食べててよ」
ミケ「何を言う、お前こそ座って食べるんだ」
リーネ「ま~」
ミケ「リーネも、そう言ってる」
ナナバ「そのようね(先に片付けたかった)」
作ってくれた料理は様々であった
ミケはナナバが作ってくれた和風料理が大好きだ
リーネはミルクしか飲めないが、いつの日か必ずナナバのようになる気がするとミケは言う
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- 16 : 2015/01/04(日) 18:15:41 :
- 3人で晩御飯を食べる
ミケとナナバはリーネを見ながら箸を進める
リーネ「うっ~!!」
ナナバ「暴れられると食べれないね」
ミケ「子供は暴れるのが仕事だ」
ナナバ「寝るのが仕事だよ」
リーネを癒しながら食べる晩は中々忙しい
それでも2人は楽しいと思えてしまっているのだ
ナナバ「リーネは本当に馬が好きだよね」
ミケ「サンタも驚いただろう、馬の人形が欲しいとわかった時は」
ナナバ「可愛いから良いんだけどね」
ミケ「理由は……」
ナナバ「近い内に一緒に遊びに行きたいね、ジャン君とミカサちゃんと」
リーネ「あ~!ま!ま~う!」
2人の名前を口にすると、さらに元気になるリーネ
ミケとナナバは先にリーネを寝かせなければケーキが食べれないと判断する
ミケはリーネを抱っこし、ナナバは子守唄を歌い出した
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- 17 : 2015/01/05(月) 01:44:46 :
- リーネと格闘すること1時間、やっと眠ってくれたのだ
2人はリーネを布団に寝かせ、用意しておいたケーキを食べてしまおうとした
リーネがケーキを食べれる歳になった時の楽しみは計り知れないだろう
2人はケーキを美味しく食べてる娘の姿を想像し、自然と笑みが溢れてきた
ミケ「リーネにケーキを食べさせたい」
ナナバ「来年には食べれると思うよ」
ミケ「来年……か………長いな」
ナナバ「大きいケーキ用意しないとね」
長いと思っていても、子供の成長はとても早い
気が付いたら大人になってしまうのだ
ミケとナナバの子供も、いつのまにか大人になり
自分達のもとを離れていく、そう思うと悲しくなってしまう
けれど、娘の成長は嬉しいのも真実である
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- 18 : 2015/01/05(月) 01:45:08 :
- ミケは冷えたシャンパンを用意する
学生の時は賑やかなのが好きだったが、今は静かに過ごすのも良いと感じてる
ナナバ「用意してくれたんだ、今からケーキ出すね」
ミケ「わかった、待ってる」
小さなケーキとシャンパンで静かにクリスマスを祝う2人
明日から仕事が始まる、今日ぐらいは幸せな時間に浸っていたい
ナナバはケーキを用意してくれた
ミケは食べる前に必ず、臭いを嗅ぐ
ナナバはミケの臭いを嗅ぐ姿を見て笑ってしまう
ミケ「イチゴ食べるか?」
ナナバ「嫌いだったけ?食べるよ」
毎日、休みのない生活をしている2人
クリスマスを一緒に過ごしていると昔を思い出すようだ
ほどよく、いい気分になってきたから寝る準備をしようとした時…
リーネ「う~」
ミケ「起きてしまったな」
ナナバ「もう寝ないわ」
寝ていたリーネが起きてきたので、2人はリーネと遊ぶことになる
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- 19 : 2015/01/05(月) 01:45:48 :
- 子供が大人になるまでの時間は限られている
何歳からが大人なのだろうか?
ミケ「リーネ、何回も同じアニメで飽きないのか?」
リーネ「う~?」
ミケ「いや……飽きてないのなら良いんだ」
気が付けば小学生に、中学生に、高校生に…
あっという間に過ぎていってしまう
子供は親とクリスマスを一緒に過ごしてくれるのは何歳までなのか
反抗期を迎えたら、話すこと事態が少なくなるかもしれない
反抗期は悪いことではない、大人になるために必要な行動である
反抗期を迎えることができるのは幸せなことである
ナナバ「大丈夫?先に寝ても良いよ?」
ミケ「大丈夫だ……まだ、大丈夫だ」
世界では、親の顔を見たこともなく育つ子供がいる
親がいたとしても、戦争で闘う兵士として子供を産む親がいる
子供は親の背中を見て、親の愛を感じて育っていく
ミケ「………ん…zzz」
ナナバ「お父さん、寝ちゃったね」
リーネ「あ~う」
ナナバ「疲れてるんだよ、許してあげてね」
必ず平和だとは言えない世の中で、優しい両親に育てられるリーネ
何も心配することはない
この2人の背中を見て、2人の愛を感じて育っていく子供は必ず立派な大人になる
親は子供が幸せになって欲しいと想っている
たとえ、どんなに辛い世界で生まれたとしても
親は必ず子供のことを心配している
戦争の兵士として育てた親がいたとしても
心の片隅には『子を愛する心』があると信じたい……
【Episode~ミケとナナバ~】完
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- 20 : 2015/01/05(月) 01:46:29 :
- 【Episode~モブリットとハンジ~】
クリスマスの夜、ある2人の男女が夜道を歩いていた
女性の方は酔っている様子だ
男性は女性の体調を気遣いながら歩いている
モブリット「まったく、飲みすぎですよ」
ハンジ「今日は固いこと言うなよ……せっかくのクリスマスだよ」
かなり酔っている女性は、いつもと違って大人しい姿になっている
そんな女性を男性は優しくおんぶする
ハンジ「ん……大丈夫だよ…歩けるし」
モブリット「大丈夫じゃないです、私に任せてください」
ハンジ「お持ち帰りされちゃう……私」
モブリット「……」
女性の言葉に少しだけ悩む男性
自分の家に連れていこうか、遠くの彼女の家に連れていこうかを悩んでいる
ハンジ「モブリット……寒くないの」
モブリット「いえ、寒くはないですよ」
ハンジ「そっか……そっか…」
弱々しい姿を見せてくれる彼女、昔では考えられない姿である
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- 21 : 2015/01/05(月) 18:57:48 :
- 初めて出会ったのは取調室だった
私が取調室に行くと、女性の怒鳴り声が聞こえてきた
その声は怒りが爆発しているような声だった
私は取り調べをしている警察に女性の名前を訪ねた
『ハンジ・ゾエだよ……噂の…ほら』
モブリット『……なるほど』
有名な名前だった
逃走した犯人の顔面に蹴りを入れ、前歯をへし折ったり
子供を誘拐しようとした犯人の首を絞め落とそうとしたり
個人的に近付きにくい人であった
ハンジ『いい加減に吐いたらどう?そのムカつく顔に膝蹴りしたくなってきたよ』
どんどん怖い発言が聞こえてきて、内心このまま取り調べをさせて良いのか不安になってきてしまっている
そんな時に…
エルヴィン『モブリット、悪いが君はハンジと一緒に取り調べをしてもらいたい』
モブリット『私……が…ですか?』
人望ある上司、エルヴィンからの頼みを断ることもできず
モブリットはハンジとの初対面を迎えるのである
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- 22 : 2015/01/05(月) 22:12:16 :
- ハンジ『……誰かな…見ての通り』
モブリット『エルヴィンさんからの頼みです、どうか御一緒させてください』
最初は出ていってくれと言わんばかりに睨まれてしまったが
エルヴィン・スミスの名を出したら睨む目は辞めないが、一緒に取り調べをさせて貰えるようだ
ハンジ『君が犯人ってことはバレてるんだよね』
モブリット『(この人は……殺人容疑がある人ですね)』
どれだけハンジが聞いても口を割らない
ハンジ『いい加減にしろよ!!この、人殺しが!!』
モブリット『ハンジさん!?』
ハンジ『君に殺された人と同じ方法で私が君を殺してやろうか!?』
胸ぐらをつかんで怒鳴り出す
その光景にモブリットを始め、多くの警官がハンジを止める
エルヴィンはその姿を黙って見ていたのである
数時間後、犯人は容疑を認めたが、ハンジへの恐怖心を抱く警官が増えてしまう
モブリット『はぁ……疲れた』
モブリットは大きなタメ息をする
体の底から緊張がほどけていく感覚がわかる
そんなモブリットに声をかける人がいた
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- 23 : 2015/01/05(月) 22:12:46 :
- エルヴィン『お疲れ様、さっきは急に申し訳なかった』
モブリット『い、いえ……力になれなくて申し訳ないです』
エルヴィン・スミスが缶珈琲を握り締めて隣にきた
モブリットに缶珈琲を渡すと黙ってしまう
モブリットは空気の重さに逃げ出したい気分であった…
モブリット『あの』
黙っていたら失礼だと思い、モブリットは言葉を発する
ちょうど聞きたいこともあった
エルヴィン『なんだ?』
モブリット『ハンジさんの……ことなんですけど』
ハンジはなぜ、あのような態度をとっているのか
それには理由があるのか
モブリットは真相が知りたく、エルヴィンに尋ねたのだ
エルヴィン『…』
エルヴィンは黙っていた
モブリットは聞いてはいけない事を聞いたと思い謝った
が……
エルヴィン『彼女はね、同期の警察官を殺されてしまっているんだ』
モブリット『……』
エルヴィン『犯人を抑えた込んだハンジにね、犯人の仲間が刺そうと襲ったんだ』
エルヴィン『それを同期の仲間が助けた……そしたら…代わりに刺されてしまったんだよ』
モブリット『……そうだったんですか』
エルヴィン『それからね、彼女は変わってしまった』
エルヴィン『成績は残しているが、犯人への憎悪が強くなりすぎて……』
エルヴィン『もちろん、犯人は悪いからね……同情はする必要はない』
モブリット『…』
エルヴィン『それでも、犯人の中にも色々な犯人がいる』
エルヴィン『好きで人を殺す者、嫌々だが人を殺してしまった人』
モブリット『えぇ、わかっています』
エルヴィン『それに、心配だ……その内、彼女も殺されてしまうかもしれない』
仲間を失う悲しみを知っている人だからこそ、ハンジの気持ちがわかるのだろう
多くの警官が命を懸けて仕事をしている
その警官が命を落としてしまうことはある
エルヴィンの話では、彼もその現実を乗り越えている様子である
エルヴィン『乗り越えていくのは難しい、特に1人で頑張ってる人は特にな』
モブリット『…』
エルヴィン『…』
エルヴィン『君が良ければなんだが、ハンジの…』
モブリット『やります……自信はありませんが、やらしてください』
その言葉を聞いたエルヴィンは安心した様子だ
ハンジの相棒をやる人は、ここでは『変人扱い』か『死に急ぎ野郎』のどちらかだと噂されている
-
- 24 : 2015/01/06(火) 00:50:56 :
- 次の日、モブリットは朝一でハンジに挨拶をしに行った
モブリット『失礼します』
ドアを開けると椅子に座って睨んでくるハンジの姿がある
ハンジ『昨日の………何か用事がある?』
モブリット『今日からハンジさんの相棒として仕事をサポートさせて貰います』
その言葉にハンジは大声で
ハンジ『ふざけるな!何を勝手に!!出ていってくれ!』
モブリット『すみませんが、それは出来ません』
ハンジは何度も何度も怒鳴ってくる
内心、心が砕けそうになるぐらいの言葉を言われ、素直に傷付いた
けれど、誰よりも傷付いているのは貴女だと知っています
きっと好かれることはない
警察を辞めるまで、私は貴女に気に入られないと覚悟していました
それから私は色々な現場についていきました
容疑者を追う時の貴女は正直、怖かったのを覚えています
それでも、長い間を一緒に過ごすと貴女の優しい心が見えてきました
何度も何度も一緒に事件を解決しようと力を合わせました
そんな多くの事件を追ってる最中、私達をまきこんだ事件が起きたんですよね……
-
- 25 : 2015/01/06(火) 22:56:28 :
- あれは忘れることは絶対にありません
犯人を追ってる時、犯人の仲間が貴女に襲いかかろうとしたんです
ハンジ『しまっ…』
刃物を突き付ける犯人を見て、私は犯人へ蹴りを入れていました
冷静になれない瞬間でした
無我夢中で貴女を守ることしか考えることが出来なかった
犯人に私は…
モブリット『この人には―――――
私が叫んだ言葉を貴女は覚えてくれてるでしょうか
私は1度も忘れたことがありません
-
- 26 : 2015/01/06(火) 22:57:02 :
- クリスマスに眠り込んでしまったハンジをモブリットは彼女の自宅へ連れていった
モブリット「ハンジさん?家につきましたよ」
モブリット「ハンジさん?」
ハンジ「ん……う~ん」
モブリット「仕方ありませんね……はぁ」
モブリットは合鍵で扉を開ける
モブリットは家の中へ入っていく
何度もハンジの家にはあがっている
恋人同士であり結婚も考えている
モブリットは本気で彼女のことを愛しているのだ
モブリット「ふぅ……相変わらず部屋の中は散らかってますね」
ベットの下には着替えの服が何着が落ちている
机の上には2人で写っている写真が飾ってある
部屋の中を見渡してから、モブリットはハンジをベットの上に寝かせてあげるのだ
モブリット「ハンジさん、私は帰りますね」
ハンジ「ん……ん…」
モブリット「明日は昼に出勤して貰えれば良いですから」
モブリットはハンジの頭を優しく撫でてから家を出ようとした
モブリット「ハンジさん?」
服の袖を離してくれないハンジ、寝てると思っていたが起きていたようだ
モブリットは離してくれないと帰れないと伝えた
ハンジ「一緒に寝ようよ、寒いし」
モブリット「……」
恋人同士になって数年、子供の恋愛だけではない
何度も抱きあった
そのたびに愛の言葉を伝えた
今日もこの人を抱きしめたい、この人に愛の言葉を伝えたいとモブリットは強く想う
モブリットはハンジの上に優しく倒れかかった……
-
- 27 : 2015/01/07(水) 23:05:13 :
- モブリット「色っぽいですね」
酔っているからか、頬が紅くなってしまっている頬を撫でる
そのまま首に手を回し、ハンジの顔を見つめた
ハンジ「目がギラギラしてるよ……エッチな時のモブリットだ」
モブリット「誰だって魅力的な女性が目の前にいたら……こうなりますよ」
モブリット「私は………俺は貴女だけですけどね」
ハンジ「はははっ…今度、モブリットの家に行った時にベットの下を確かめないとな」
余裕がある彼女に優しくキスをした
そのまま強く抱き締め、彼女を腕の中から離れないようにする
モブリットは彼女を優しく抱きながら、何度も同じ言葉を耳元で言うのである
『愛してます』
その言葉にハンジは『私もだよ』と答える
彼女はモブリットと一緒にいる時、素直な気持ちになれる
裸の心を見せれる相手だとハンジは心の底から思っているのであった
-
- 28 : 2015/01/07(水) 23:06:03 :
- 事が済み、2人はベットの上で横になっている
モブリットはハンジに腕枕をしてあげるのだった
ハンジ「ねぇ……モブリット」
モブリット「どうしました?」
先程まで自らの手により、跳ねていた女が切ない声で尋ねてくる
ハンジ「昔さ、言ってくれた言葉……覚えてるかな?」
思考を巡らせる、この人には多くの言葉を伝えている
数えきれないほどの愛の言葉を伝えた
その中の1つを聞かれてしまうと困る
ハンジ「ん?今は私の体について聞いた方が良いかな?」
モブリット「ちょっ……」
その言葉にモブリットは先程の行為を強く思い出す
何度も重なってきた相手だが、モブリットは自らの行為を思い出すたび、照れてしまう
そんなハンジに負けないよう、モブリットは語り出す
モブリット「貴女には多くの言葉を伝えましたからね……ヒントが欲しいです」
ハンジ「ヒントかぁ、その時……私は腰が抜けてたよ」
『腰が抜けてたよ』
モブリットは思い出した
彼女も覚えてくれていたのである
モブリット「覚えていますよ、私が犯人の目の前で告白したことですからね」
ハンジ「はははっ……嬉しかったよ」
ハンジ「あの時は嬉しいよりも怖かったけどね」
その言葉を伝えたのは、犯人の仲間を蹴り飛ばした時である
無我夢中で彼女を守ろうとしていた
ハンジ「もう1回さ、言ってよ」
形勢が逆転した
先程まで自分の腕の中で自分の欲求をぶつけた彼女がニヤッと笑いながら見てくる
モブリット「い、言いません」
ハンジ「ナナバに教えてあげないとな、夜のモブリットは激しいって」
モブリット「……優しい…ですよ」
ハンジ「モブリットのモブリット君は可愛いとか」
モブリット「……普通に傷付きます」
ハンジ「お尻が好き」
モブリット「貴女の可愛い、お尻だけです」
ハンジの脅しにモブリットは負けずに答える
クリスマスプレゼントを用意しているが、渡すのは仕事が終わってからになりそうである
2人は、クリスマスの夜が過ぎてしまうことを残念に思う
楽しくて素敵な時間は過ぎてしまうのが早い
2人は時の流れに逆らうように、抱きあった
ハンジ「ん~眠くなってきた」
モブリット「良いですよ、ゆっくり休んでください」
モブリットはハンジの頭を優しく撫でる
ハンジは安心したように眠った
-
- 29 : 2015/01/07(水) 23:06:34 :
- 眠ったハンジの隣で、モブリットは小さな声で言う
先程の言えなかった言葉を口にする
モブリット「この人には……私が指一本触れさせません」
モブリット「今も同じですよ、絶対に守ってみせますから」
もしも、生まれてきた世界が残酷だったとする
大きな敵や大きな恐怖が貴女を襲う時は、私が命に変えて守ってみせます
時代を越えようと、この想いだけは揺るぎません
必ず貴女を守ってみせます
サンタクロースは2人に素敵なプレゼントを用意しました
2人が生まれ変わっても、必ず出会えるというプレゼントをしました
誰よりも何よりも貴女だけを守りたい
【Episode~モブリット&ハンジ~】完
-
- 30 : 2015/01/09(金) 18:34:22 :
- 【Episode~エルヴィン~】
クリスマスの夜、1人で仕事をしている男の姿がある
机に腰掛け、淡々と資料に目を通している男の名はエルヴィン・スミス
エルヴィン「……クリスマスか」
エルヴィンは外の景色に目をやる
外を歩いている人々の笑っている姿が目にはいる
家族で過ごす者、友達と過ごす者、恋人と過ごす者…
エルヴィンは1人でクリスマスを過ごすことになっている
同じ警察官に夫婦がいる、その夫婦には子供がいる
エルヴィンはその夫婦の仕事を代わりにやっているのである
-
- 31 : 2015/01/10(土) 13:30:10 :
- エルヴィンは同僚や親戚達に結婚を進められている
お見合いの話も数知れない
だが、エルヴィンは結婚をしようと思わないのである
エルヴィン「…」
彼の心には淡い想いがまだ残っているのだ
エルヴィン「………マリー」
つい名前を言ってしまうのは無意識であった
今は親友の妻として幸せな家庭を築いていてる
子供達も元気だと連絡を貰っている
連絡を貰えるのは嬉しいはずだが、少しだけ悔しくなる
エルヴィン「おっ……雪が降ってきたな」
エルヴィン「……」
エルヴィン「きっと、彼等も楽しく過ごしているだろうな」
エレン達の姿を想像する
エルヴィンにしてみたら、エレン達は我が子のような存在になっている
きっと、クリスマスを楽しんでくれていると信じている
そんな時、不意に電話が鳴り響いた
エルヴィンは嫌な予感を感じながら電話に出る
-
- 32 : 2015/01/12(月) 15:36:12 :
- エルヴィン「こちら紅蓮警察署です、どうかなさいましたか?」
「不審者がいるんです!何とかしてください!」
エルヴィンは仕事の電話が鳴ると憂鬱になる
日々、多くの事件を聞き、目の辺りにする
心がへし折れるような現場も見てきている
だからか?
クリスマスぐらいは静かに過ごしたいと考えていた
エルヴィン「現場に行ってきます」
同僚に一言かけ、何人かを連れていき現場に向かう
外は完璧にクリスマスムードであった
こんなムードでいっぱいになってる時ぐらい大人しく過ごしてくれと思う
エルヴィン「寒いな」
「寒いですね、でも事件は起こりますからね」
エルヴィン「今日ぐらいは静かに過ごしてもらいたいな」
同僚と話ながら、現場に向かう
連絡は一軒家からだった、不審者が多くなってしまうのは何故なのだろうか
-
- 33 : 2015/01/12(月) 18:21:02 :
- 今日もどこかで人が人を傷付ける
人はなぜ、自分より弱い生き物を傷付けるのか
エルヴィン「大人しくしろ、傷付ける気はないから」
強者が弱者を踏み台にする
弱者を複数で傷付けるような世界
人間は何をするために生まれてきたのか
エルヴィン「(俺にはわからない)」
「あんたは警察なのか?優しすぎるだろ」
エルヴィン「俺は優しくなんかない、かなり腹黒いぞ」
「自分のことをな、そう言う奴は基本的に優しい奴だよ」
生きてる間に出来ることは限られる
生きてる間に何をするかが大事だとエルヴィンは思う
エルヴィンが見てきた事件の中で、1番というほど嫌いな事件があった
誘拐し、地下室に閉じ込め、拷問をするという事件があったのだ
犯人を見た時、こんな人間は死ねば良いと思ってしまった
エルヴィンはその事件以来、警察という仕事が好きではない
自分の夢は世の中で起こる事件を減らす
本当に安全だと胸を張って過ごせる世界を夢見ている
そんな世界は不可能だ
絶対にあり得ない、あり得ないんだ
そんな俺の夢を共感してくれる男がいたんだ
「わるくねぇな、だから警察をやってるのか」
そいつは目付きが悪く、不良にしか見えないが
俺と似たことを考えているらしく、警察になると言い出した
-
- 34 : 2015/01/12(月) 18:21:50 :
- エルヴィン「ふぅ、先に帰っていいぞ」
「でも、まだ…」
エルヴィン「妻と子供が待っているだろう?帰ってやれ」
「…」
エルヴィン「命令だ」
「ありがとうございます!」
戻ってきてから、エルヴィンは同僚の警察に帰ることを進めた
同僚と言っても、エルヴィンの方が偉い立場になっている
同僚や部下、目上の人に対する言葉遣いがしっかりしているエルヴィンは人気がある
エルヴィン「さて、残りの仕事を終わらせないとな」
再び椅子に腰かける
コーヒーを飲みながら資料に目を通す
その事件の中には最近の事件の内容が書かれている
エルヴィンは思う、自分が語る夢は自分の為であると
結婚はしたいと思っている
が、相手を探す気になれない
理由はまだ好きでいるからだ、彼女は結婚しているというのに
エルヴィン「…」
夢の中にある、もう1つの夢、自分が結婚をした時
妻と子供が安心して暮らせる環境が欲しい
けれど結婚をしようとは思わない
《エルヴィンが心から求めている夢は―――――
『When something of you who don't think "Like." can be a special person, I'm satisfactory to many people』
『多くの人に好かれたいとは思わない、貴女の何か特別な人になれれば私は満足だ』
エルヴィン「……Merry Christmas」
エルヴィン「…………Mary」
1人で呟いた名前に返事はない、誰も聞いてはいない、聞こえていない
彼の真っ白で純粋な気持ちを知る者は彼だけである
―――――自分が好きになった女性が、幸せに暮らしている未来なのかもしれない》
【Episode~エルヴィン~】完
-
- 35 : 2015/01/12(月) 19:38:26 :
- 【Episode~コニーとサシャ~】
元気なカップルが2人、夜の歩道を歩いている
女の子は歩道を歩いていると『お腹減りませんか?』と言っていくる
先程までクリスマス会をし、誰よりも多く食べていた彼女……
コニー「どんだけ入るんだ!お前の腹は!!」
サシャ「時間が経てば腹は減ります!自然の摂理です!!」
コニー「使い方おかしくね!?」
サシャ「肉マンとオデン……どっちにしましょうね」
コニー「さっき食っただろ!?」
彼氏は驚いてしまうが、彼女には逆らえずにコンビニへ向かうのだった
-
- 36 : 2015/01/15(木) 00:52:50 :
- サシャ「うっ~冷えますね」
コニー「冬だからな、冷えるのは当たり前だよな」
サシャ「見てください!鼻から白い煙がでます!!」
コニー「それは寒いからだ!俺でもわかる!!」
サシャ「口からも白い息がでますよ!」
コニー「冬だからだって!!」
2人の会話は周りを和ませるのである
サシャ「あっ!コニー!」
コニー「何だよ?」
サシャ「クリスマスプレゼントです!」
コニー「俺も用意したぞ!」
サシャ「当たり前じゃないですか!!」
帰り道でクリスマスプレゼントを渡す2人、いったい何をプレゼントしたのだろうか。
-
- 37 : 2015/01/15(木) 00:53:09 :
- コニー「お前が欲しいって言ってた物を用意したんだぞ!」
サシャ「焼肉ですかね!!」
コニー「焼肉をプレゼントするって初めて聞いたぜ」
彼女からの無茶な用件を無視し、コニーは小さなプレゼントを手渡した
サシャ「空けて見ても良いですか!?」
コニー「ん?別に良いだろ?」
サシャ「えへへ!」
サシャは今貰ったプレゼントの中身を確かめる
中には彼女が欲しがって物が入っていた
サシャ「あぁ!私が可愛いって、言ってた髪留めです!」
コニー「しっかりと覚えていた!凄いだろ!?」
サシャ「凄いですけど、当たり前だと思いますよ」
彼女が欲しいと言っていた物を用意したコニー
彼は喜んでる彼女を見て、ニヤニヤしてしまうのである
サシャ「どうです?可愛いですか?似合ってますかね?」
コニー「似合ってると思うぞ?可愛いし!」
サシャ「えへへ、良かったです!」
可愛いと言って貰うと嬉しいらしい、その理由は可愛いものである
-
- 38 : 2015/01/15(木) 00:53:46 :
- サシャ「基本的に私は大食い女って言われてますからね」
サシャ「可愛いって言って貰えると嬉しいです!」
コニー「気にしてたのか?」
サシャ「う~ん、1度クラスの男子に大食い女って言われた時は傷付きましたね」
コニー「あぁ、ユミルが泣かした男子達な」
コニーと付き合っていない時、サシャを馬鹿にした男子をユミルが泣かしていたのだ
サシャ「ユミルは優しいです!あの時は嬉しかったです!」
コニー「あいつは優しいのに、酷い奴だからな」
サシャ「あははっ!それですよね!」
2人でユミルの話をしている、この同時刻にユミルは大きなくしゃみをしていた
コニー「でもさ、大食いでもサシャは可愛いから大丈夫だろ?」
サシャ「そ、そうですかね!?」
コニー「そうですな」
サシャ「なら!後で肉マン食べましょうね!」
コニーに肉マンを食べようと言い出した彼女、その頬はうっすらと紅く染まっていた
-
- 39 : 2015/01/16(金) 23:17:07 :
- サシャ「あぁ!忘れてました!」
コニー「ん?」
サシャは小さなバックからプレゼントを取り出す
サシャ「コニーには絶対、必要な物を用意したんです!」
コニー「俺が必要な物?」
サシャ「はい!この季節は絶対必要な物ですよ!」
コニー「空けて見ても良いのか?」
サシャ「もちろんですよ!!」
コニーはプレゼントを開け、中身を取り出す
中身を見たコニーの反応は……
コニー「可愛いな!」
サシャ「コニーなら似合います!被ってください!」
サシャが用意したプレゼント、それはニット帽であった
サシャは強引にニット帽を被らせた
自分が用意したプレゼントを被って貰えることが嬉しいのだ
サシャ「似合います!流石は私ですね!」
コニー「似合ってるか?自分だと見えないんだよな」
サシャ「でしたら、一緒に写真とりましょうよ!」
2人は写真を撮るため、二人寄り添うのである
サシャ「ん~どこで撮りましょうね」
コニー「ここじゃダメなのか?」
サシャ「ここでも良いんですかね?」
コニー「だって、俺達で撮るんだから写るのは顔ぐらいだろ?」
サシャ「あぁ!確かにそうです!!」
2人は再度、寄り添い写真を撮るため準備をするのである
-
- 40 : 2015/01/16(金) 23:17:57 :
- コニー「…」
サシャ「撮りますよ?はい、チーズ」
カシャ…
サシャ「写りましたよ!ほら、コニー!似合います!!」
コニー「おぉ、似合ってる気がするな」
サシャ「気がするじゃありません、似合ってます!」
コニー「サシャも髪留め似合ってるぞ」
サシャ「さっきも聞きましたよ!照れますから、2度も言わないでください!」
コニー「俺だって照れるだろ」
2人は写真を見ながら笑いだした
その後、2人で近くのコンビニへ入ったのだ
コニーはプレゼントのニット帽が気に入り、コンビニの窓に写る自分を見てしまうのだった
2人は肉マンとオデンを買い、外に出ていく
立ち食いするのも良かったが、近くに公園があるので、公園のベンチを目指して歩き出した
サシャ「早くしないと冷めます!」
コニー「走ったらオデンが!オデンがやばいだろ!?」
サシャ「うっあぁ!美味しそうな臭いです、我慢できませんよ!」
コニー「我慢しろ!もう少しなんだからよ!」
サシャ「冷めたら味が!味がぁぁ!!」
コニー「冷たいオデンでも食べるだろ、お前なら!」
彼氏は彼女の暴走を止めながらも、公園のベンチを目指した
ベンチに腰を下ろした時、コニーは今日1日で1番、疲れたと感じていた
-
- 41 : 2015/01/16(金) 23:19:20 :
- サシャ「肉マンから食べましょうか……オデンにしましょうか」
コニー「肉マンからにしろよ、その方が早いだろ」
サシャ「コニーがそう言うなら肉マンから食べます!いただきまーす!」
コニー「たくっ、本当に良く食うよな……ははっ」
サシャ「はふっ、熱いですね!」
コニー「ゆっくり食えよな(マジ、可愛いな)」
肉マンを食べる姿が幼く見えたコニーは、サシャが食べる姿を見ていて笑顔になってしまうのだ
サシャ「ん?どうかしましたか?」
コニー「何もないから安心して肉マン食えよ」
サシャ「変なコニーですね?まぁ、食べますけどね」
コニー「(飯食ってる時が本当に幸せそうなんだよな)」
サシャ「コニーも食べましょうよ!せっかく買ったんですから!」
サシャは肉マンを手渡そうとする
それを受け取ったコニーは肉マンを半分にする
サシャ「何で半分にするんですか?」
コニー「半分、食うだろ?ほら、やるよ」
サシャ「ありがとうございます!!」
サシャは笑顔で肉マンを貰う
その笑顔を見て、コニーはまた笑顔になる
サシャ「コニーは優しいですよね」
コニー「そうか?」
サシャ「優しい男はモテますよ!」
コニー「モテるのか!?」
サシャ「私はコニーみたいな優しい人が好きですからね」
サシャ「コニーと一緒だと私は幸せですよ」
その言葉を聞いた時、コニーは顔が赤くなったことを感じた
サシャ「コニー?大丈夫ですか?」
コニー「大丈夫だから、ちょっと俺のを顔を見るのやめてくれ」
サシャ「どうしたんです?体調でも悪いんですか!?」
コニー「違う、違う」
サシャ「オデンも残ってますよ!元気になってくださいよ!!」
クリスマスの夜に響く2人の会話
白い雪が舞い散り、2人を包んでいく
サシャ「来年のクリスマスも一緒に過ごしましょうね!」
コニー「約束だな!!」
2人の物語は続いていく
この時間は物語のほんの一部に過ぎない
サシャとコニーの2人の物語はこれからも続いていくのである
【Episode~コニーとサシャ~】完
-
- 42 : 2015/01/17(土) 00:28:19 :
- 【Episode~恋心の傷跡~】
雪が舞い始めた頃、夜道を1人で歩く女の子がいた
可愛らしい感じで、おさげが似合う女の子だ
ミーナ「うっ~寒い……雪も降ってきたし」
先程まで友達の家でクリスマス会を楽しんでいた彼女は、家に向かって歩いているのだ
ミーナ「…」チラッ
すれ違う恋人達に目線がいってしまう
楽しそうにしている姿が羨ましいと思っている
先程のクリスマス会も恋人同士が多く、好きだった人もいた
ミーナ「(ライナーって優しいよね~)」
ミーナ「(皆のコップにジュース入れたりさぁ、気が利くと言うか……)」
ミーナ「クリスタが羨ましいなぁ」
ボソッと本音を言葉にするミーナ、今もまだ諦めきれていないのだ
-
- 43 : 2015/01/18(日) 10:11:09 :
- ミーナ「うっ……寒い、寒い…家に帰ってココア飲も」
「どこ行くの~?」
「俺ん家、来るか?」
「行っても暇になるでしょ?」
ミーナ「……」
自分の周りを歩いている恋人達の会話が耳にはいる
自分がライナーと付き合っていたら今頃は2人で過ごすことができていたのだろうか…
ミーナ「ん~暇だな」
ミーナ「(アニはエレンと一緒に遊んでるのかな)」
ミーナ「(私も誰かに愛されたいなぁ)」
ゆっくりと歩いていく姿は、どこか寂しげである
高校生だから、という訳ではない
人は誰もが人に愛されたいと思う生き物
ミーナ「…」
彼女もその1人である
冬が舞い散る街を1人で歩いていた
そんな時、後ろから名前を呼ばれた気がして振り返ってみる
-
- 44 : 2015/01/18(日) 10:11:57 :
- マルコ「ミーナ?」
ミーナ「マルコだ!」
先程まで一緒にクリスマス会を楽しんでいた青少年の姿が見える
ミーナ「あれ?マルコの家ってこっちなの?」
マルコ「うん、駅の方だからね」
ミーナ「途中まで一緒なんだね」
マルコ「そうだね、良かったら家までおくるよ?」
ミーナ「あははっ!紳士だね」
雪が降ってきたが、2人は家を目指して再び歩き出すのであった
マルコは真面目でしっかり者である
ミーナが元気がないことに気が付いていた
マルコ「ねぇ?ミーナ……?」
ミーナ「ん~?」
マルコ「………やっぱり良いや、ごめんね」
ミーナ「?」
元気がない理由を聞こうとしたが、そこに踏み込んではいけない
マルコはそんな気がし、理由を聞くことを辞めたのである
-
- 45 : 2015/01/18(日) 20:02:19 :
- マルコ「クリスマス会、楽しかったね」
ミーナ「私は王様ゲームが1番ハラハラしたけどね」
マルコ「エレンとベルトルトのマッチョポーズ……だ、ダメだ」フルフル
ミーナ「自分で言い出して笑っちゃうの?」クス
マルコ「だって、2人とも本気だしてるんだもん」
ミーナ「マルコの告白も良かったけどな~」
マルコ「ふぐっ!」
ミーナ「ふふふっ!」
帰り道も楽しい時間を過ごすことができている
マルコはミーナを『友達』だと
ミーナはマルコを『友達』だと思っている
マルコ「ちょっとした黒歴史だよね」
ミーナ「扉を開いちゃった?」
マルコ「と、扉を開いちゃった……って…」
ミーナ「ボーイズ・ラブ……マルジャン…ふふふっ」
マルコ「ないよ!絶対にないよ!」
ミーナ「怒っちゃって、怪し~い!」
マルコ「怪しくないよ!?」
友達という関係は良いものかもしれない
気楽に話せ、笑いあえる関係が人には必要なのだろう
男と女の友情は『嘘』と言われている
その『嘘』はいけないことなのだろうか?
-
- 46 : 2015/01/19(月) 00:16:26 :
- 雪が強くなり、風が雪を際立たせる
マルコ「寒いね、転ばないように気を付けてね」
ミーナ「それは自分が転ぶフラグだよ?」
マルコ「そ、それはカッコ悪いね」
いつの間にか時間は過ぎていく
2人が歩いた道を表すように、少し積もった雪に足跡が出来ていく
2人で歩いた軌跡を残すかのように
ビュオオオオオ……
マルコ「ミーナは左かな?」
ミーナ「うん、別に大丈夫だよ?」
マルコ「いやいや、僕も一応は男だからね」
自分の家とは真逆の方に歩き出す
ミーナは大丈夫と言うのだが、ここで帰ったら男ではない
マルコはそう思っているのだ
2人で雪が積もり始めた歩道に足跡をつけていく
マルコ「ミーナ、歩くの早いと転んじゃうよ」
ミーナ「大丈夫、私は家に帰って炬燵でミカンを食べるの!」
マルコ「ははっ!僕も家に帰ったらミカンを食べるよ」
ミーナ「ふふふっ!マルコもわかってきたではないか」
2人で笑いながら帰っている最中、前から自転車が走ってきた
-
- 47 : 2015/01/19(月) 00:16:45 :
- マルコ「あ、危ないよ!」グイ
ミーナ「わぁっ!」
自転車を漕いでいた人は、2人の横を通りすぎていった
ミーナと衝突しそうだったが、マルコは自分の方にミーナを抱き寄せたのだ
マルコ「危ないな、しっかりと見て欲しいよね」
ミーナ「ま、マルコ……その…さ」
マルコ「え?………わぁ!!ごめん!!」
肩を抱き寄せ、ミーナが自転車と衝突するのを防いだマルコだったが
自分がやった行動はマルコには刺激が強すぎたようだ
マルコ「ほ、本当にごめん!無我夢中だったから」
ミーナ「あっ、き、気にしてないよ!助けてくれて……ありがとう!」
マルコ「怪我とかない?大丈夫だった?」
ミーナ「うん!マルコが助けてくれたから大丈夫だよ!」
マルコ「そ、そっか……へへっ」
素直に嬉しいと思ってしまう
マルコは頬をポリポリと掻いた
ミーナは先程の光景を思い出したのか
頬を赤くし、恥ずかしさを隠しきれないでいる
ミーナ「ま、マルコ!もう、1人で大丈夫だから!またね!!」ダッ
マルコ「え?ミーナ!?」
ミーナはマルコにお礼を言い、急いで家の方向に走っていく
マルコ「……ミーナ」
マルコ「……ドキドキしてる」
マルコは自分の行動に胸が暑くなってると思っていた
そうやって、自分に言い聞かしていた
マルコ「………まさかね……でも…」
マルコ「恋……しちゃったかな」
自分の本当の気持ちに気付いてはいない、けれどマルコは気になってしまう女の子が現れたのだ
クリスマスは、時として『恋を運ぶ』
ミーナ「はぁ…はぁはぁ…はぁ」
走って家まで帰ったミーナは、玄関で考えていた
ミーナ「私は……ライナーのこと、諦めきれてないのにな」
ミーナ「……」
ミーナ「やばい……恋しそう」
クリスマスは、時として『恋心の傷跡を癒す』
【Episode~恋心の傷跡~】完
-
- 48 : 2015/01/19(月) 17:01:53 :
- 【Episode~ベルトルトとユミル~】
背の高い男女が夜道を歩いている
女の子は彼氏に甘えているのか、寄り添って歩いている
ベルトルト「ゆ、ユミル……近くない?」
ユミル「ん~?」
ベルトルト「ちょっ、胸が……!」
ユミル「腕組むぐらい良いだろ?へへっ」
急に甘えてくる彼女に驚いてしまう彼氏であるが
可愛らしいので許してしまうのだ
ベルトルト「ユミル?」
ユミル「ん?」
ベルトルト「どうかした?」
ベルトルトはユミルの行動が気になり、彼女に問いかける
ユミル「…」
ベルトルト「…?」
ユミルは少し悩んだが、ベルトルトに素直な気持ちを言った
-
- 49 : 2015/01/19(月) 22:19:17 :
- ユミル「ちょっとだけな、心配になっちまってよ」
ベルトルト「心配?」
ユミル「……」
ベルトルト「もう少しだけ、詳しく教えてよ?」
ベルトルトはユミルが心配する原因を聞こうとする
ユミルはベルトルトに自分が感じた心配の種の話をするのだ
ユミル「ベルトルさん、今日の王様ゲームでよ」
ベルトルト「うん」
ユミル「アニのキス顔を見てた時、凄く嬉しそうにしてたからよ」
ベルトルト「うっ」
ユミル「ガン見してたしよ」
ベルトルト「あう」
ユミル「顔真っ赤にしてたしよ」
ベルトルト「ゆ、ユミル!!」
ユミル「ふ~ん?」
嫉妬していたユミルは、唇を尖らせベルトルトを睨み付けた
-
- 50 : 2015/01/19(月) 22:19:40 :
- ベルトルト「まって、落ち着いてね」
ユミル「私は冷静だぜ?冷静だからベルトルさんの心理状態を知ってんだからよ」
ベルトルト「心理状態って……例えば?」
ユミル「ムラムラしたろ?」
ベルトルト「ぶっ!」
ユミル「図星か」
ユミルからの質問攻めに逃げ場をなくしたベルトルト
ユミルが言うような事は一切ない…?
それでも、男子なら絶対に見てしまうものなのだ
ユミル「ふえっくし!!」
突如、ユミルは大きなくしゃみをする
ベルトルト「だ、大丈夫?」
ユミル「あ~ライナー辺りが私の悪口でも言ってやがるな」
ベルトルト「いやいや……とりあえず、寒いからマフラー巻こうね」
ベルトルトはユミルのマフラーを巻こうとする
ユミルに自分のマフラーを巻くのだが、彼女の機嫌はなおりそうにない
-
- 51 : 2015/01/20(火) 21:45:40 :
- ユミル「で?」
ベルトルト「……」
ユミル「正直に話せよ、怒らね~から」
ベルトルト「確かに……ガン見…しました………はい」
ユミル「だよな、男は変態なんだな」
ベルトルト「うっ」
ユミル「マルコですらガン見だしよ、ヒッチのキス顔の時は普通にエロい顔してたぞ?」
ベルトルト「男の……」
ユミル「あ?」
ベルトルト「ご、ごめん!!」アセ
ユミル「しらね~よ」
ユミルはベルトルトから離れ、1人で家に帰ろうと歩いていく
ベルトルト「うわぁぁ!待って!」
その後ろを歩くベルトルト、通行人は飼い主とペットのように見えていた
-
- 52 : 2015/01/20(火) 22:59:50 :
- ベルトルト「本当にごめん!」
ユミル「怒ってね~よ(可愛い奴だな)」
最初は嫉妬していたユミルだったが、ベルトルトの態度がオドオドしており
その姿が普通に可愛いと思い始めたのである
ベルトルト「ユミル!どうしたら許してくれる!?」
ユミル「…」
ベルトルト「僕が悪いから、僕に出来ることなら何でもするから!」
ユミル「何でも……ね」
からかったので満足しているのだが、何だかんだ悔しい気持ちもある
ユミルはベルトルトに何をしてもらおうか考えたのだ
ユミル「ベルトルさん」
ベルトルト「何?」
ユミル「ここで私を抱き締めれるか?」ニッ
ベルトルト「ここで!?」
ユミル「そう、ここでだよ」
自分達の横を通りすぎる人もいる
2人だけではない場所で、ユミルはベルトルトに頼んでみる
実際、ユミルは絶対に抱き締めてこないと思っていた
-
- 53 : 2015/01/20(火) 23:00:24 :
- ユミル「………は?」
ユミルは突然、強く抱き締められてしまうのだった
ユミル「お、おいおい!周りに人いるぞ!?」
ベルトルト「ユミル、温かいね」
ユミル「見られてるぞ!?てめぇ、ベルトルさん!!」
ベルトルト「ははっ、白い吐息が見えた」
ユミル「この野郎!!いい加減にしろよな!」
ベルトルト「ユミルが言ったんだよ?」
ユミル「うっ……はぁ」
周りを通り過ぎる人は2人を見て笑っている人が多い
ユミルは顔を真っ赤にしている
それでも、ベルトルトは離そうとはしなかった
ベルトルト「今日はさ、ごめんね?」
ユミル「別に気にしてね~よ」
ベルトルト「嘘つき」
ユミル「嘘ついてやったんだよ、感謝しろよな」
ベルトルト「反応に困っちゃうね」
ユミル「私は横を通り過ぎる奴等の視線の方が困るぞ」
ベルトルト「クリスマスだし、良いよ」
ユミル「そ~ゆ、問題じゃ……」
ベルトルト「…」
ユミル「目があの時と同じだな」
ベルトルト「好きだよ?」
ユミル「知ってるわ……ば~か」
2人で『冬を見た日』を思い出す
あの時と同じで、ベルトルトはユミルの吐息が見えなくなるまでキスをする
もちろん、白い吐息が見えなくなることなどない
ユミル「ふっく……この、変態野郎」
ベルトルト「ユミルが魅力的すぎるのが悪いんだ」
何度もキスをする
その間にベルトルトはユミルのポケットにプレゼントを入れておいた
ユミル「ふぅ……終わりか?」
ベルトルト「あっ、白いね」
ユミル「終わらねぇよ……とりあえずさ、家に寄ってけよ」
ベルトルト「いいの?遅くない?」
ユミル「ベルトルさんによ、プレゼント用意してあんだよ」
ベルトルト「えへへ!絶対に行く!」
2人が用意したプレゼントの中身が何だったのかを知っているのは2人だけ
彼等が用意したプレゼントは何だったのだろうか
サンタクロースでも、彼等のプレゼントが何なのかを知らない……
【Episode~ベルトルトとユミル】完
-
- 54 : 2015/01/21(水) 15:36:19 :
- 【Episode~アルミンとヒッチ~】
アルミン「ちょっと、ヒッチ!?」
ヒッチ「なにな~に?」
アルミン「胸を……押し付けるのは…」
ヒッチ「エッチな顔のアルミンだ!にししっ!」
金髪の可愛いらしい少年が、彼女にイジられている
彼女のスキンシップは多少、強引であるが周りの人達の目線は釘付けである
アルミン「ち、違うよ!いったん腕をはなして!」
ヒッチ「いやで~す」ニシシ
ヒッチはアルミンから離れようとはしない
-
- 55 : 2015/01/21(水) 22:58:53 :
- アルミン「恥ずかしくないの!?」
顔を真っ赤にして訴えるアルミンだが、彼女は意地悪そうに笑いだす
ヒッチ「アルミンさ、クリスマス会の王様ゲームが終わってから変だよ~?」
アルミン「変じゃないよ!」
ヒッチ「誰が見たって変だよ?」
アルミン「……変じゃないよ」
ヒッチ「あぁ~彼女に隠し事するんだぁ」
アルミン「えぇ!?」
ヒッチ「アルミン、私にだけは隠し事しないと思ってたのになぁ……残念だね」
ヒッチはアルミンから離れ、前を歩いて行ってしまう
アルミン「ちょっ、待って!ヒッチ!!」
ヒッチ「(慌ててるし、本当に可愛いし)」
ヒッチは慌てて追ってくるアルミンを眺める
自分が想像していた通りの未来で嬉しくなる
アルミン「ヒッチ?」
ヒッチ「楽しくてさ、今さぁ、最高に幸せなんだよね」
アルミン「?」キョトン
ヒッチはアルミンと肩を並べて歩き出す
話題になるのは先程のクリスマス会の話である
ヒッチが1番面白いと言ったのはアニがエレンにやった壁ドンらしい
-
- 56 : 2015/01/22(木) 00:20:52 :
- ヒッチ「アルミ~ン、壁ド~ン」
アルミン「…」
ヒッチ「壁ドン~壁ド~ン」
アルミン「いやいや」
ヒッチ「台詞は何でも良いですよぉ?」
ヒッチは壁ドンを請求する
その理由は謎だが、アルミンは恥ずかしくて行動できないのだ
アルミン「壁ドンは僕がやっても……」
ヒッチ「アルミンの壁ドンとか、私にしてくれたら最高だし」
アルミン「壁ドン……いやいや!無理だよ!」
ヒッチ「壁ドンだけじゃなくてもオッケーよ?」
アルミン「……も、もう!からかうの辞めてよ!」
ヒッチ「にししっ!(冗談ではないんだけどね)」
内心は壁ドンされ、その後の展開にも期待しているヒッチであったが
ベルトルト・フーバーに続く草食系男子のアルミンにはハードルが高いようだ
-
- 57 : 2015/01/22(木) 14:44:04 :
- 雪が本格的になる前に、2人は家に帰ろうとするのだが
ヒッチ「アルミン、私からのクリスマスプレゼントね」
アルミン「あっ!僕もちゃんと用意してあるよ!」
2人は互いが用意したプレゼントを交換するのである
ヒッチ「ねぇ、空けてみても良い?」
アルミン「う、うん!」
ヒッチ「なんだろうなぁ」
ヒッチは彼氏からのクリスマス・プレゼントを手に取り
幼い頃を思い出すかのようにプレゼントの中身を取り出してみるのだ
ヒッチ「ネックレスだ!しかも、私が欲しかった奴だよ」
アルミン「前に遊びに行った時さ、欲しそうにしてたから」
ヒッチ「……見ててくれたんだね」
アルミン「うん……何だか恥ずかしいや」
ヒッチ「私が用意したプレゼントも見てみてよ」
アルミン「うん、空けてみるね」
今度はアルミンがプレゼントを空ける
中から現れた物はアルミンが欲しかった物であった
-
- 58 : 2015/01/22(木) 15:59:50 :
- アルミン「ヒッチ……ヒッチが選んでくれたんだね」
ヒッチ「当たり前じゃん、アルミンに似合うのを選んだつもり」
中から現れた物は『服』であった
デートの時、アルミンは自分の服装を気にしていたのだ
お洒落には気を付けているが、他の人達に比べると子供臭さが残る気がしていた
ヒッチ「格好いいんだからさ、格好いい服を着ないとね」
アルミン「格好いいかな……ヒッチに言ってもらえると本当に嬉しいや」
アルミンは指で頬を掻いてから、ヒッチに感謝の言葉を伝えた
アルミン「ありがとう、明日から着るよ」
ヒッチ「そうしてよね」
アルミン「良かったらさ、明日は一緒に遊びに行かない?」
ヒッチ「おっ!いいねぇ、いいねぇ!」
プレゼントしてもらえた『服』を着た姿を見てほしいのである
2人で過ごすことが出来る時間が決まり、アルミンは凄く嬉しい気持ちで一杯である
そんな時に……
-
- 59 : 2015/01/22(木) 16:00:15 :
- ヒッチ「もう1つ……もう1つさ」
アルミン「?」
ヒッチ「アルミンに貰って欲しいプレゼントがあるんだよね」
アルミン「そうなの!?」
ヒッチ「うん、凄く恥ずかしいけどね」
アルミン「恥ずか……え?」
自分の目の前に顔を近づけるヒッチ、その行動に頭の中が真っ白になる
アルミン「えぇ!ヒッチ!?」
ヒッチ「私からのプレゼント……アルミンから貰ってよ」
アルミン「あっ……わかった」
彼女が求めていたのはキスであった
アルミンは照れながらも一瞬、唇を重ねた
アルミン「……ありがとう」
ヒッチ「違うし、これじゃないから」
アルミン「へ?」
求めていたのはキスではなかった?
では、彼女は何を求めていたのか
ヒッチ「もっと……長いキス…大人がするようなさ」
アルミン「ヒッチ……でも…」
ヒッチ「アニとかユミルは経験してるよ、ほら……アルミン…」
頬を紅く染め、とろけるような瞳で見つめてくる彼女にアルミンは衝動を抑えきれなくなる
アルミン「ヒッチ……大好きだよ」
彼女の両肩を掴み、綺麗なピンク色の唇に自分の唇を重ねる
何度も唇を重ね、途中で自分の舌を絡めてみた
初めての体験でアルミンは頭の中がボッーとしてくるのを感じていた
アルミン「ふっ……んっ」
ヒッチ「んっ…んっん」
今までで1番長いキスが終わり、ヒッチの顔を見てみる
顔を真っ赤にし、目を合わせそうとしてこないヒッチを見た時に先程の衝動に再度襲われてしまう
アルミン「ヒッチ……もう1回…キスするね」
ヒッチ「いいよ………何回でも…アルミンなら何回でも良いよ」
2人は雪が舞う街の中、初めて味わうキスの味に浸っていた
2人はクリスマスの夜に少しだけ大人の階段をのぼった
そして、お互いの気持ちを確かめ合うことができたのだ
アルミン「愛してるよ」
ヒッチ「うるさい……知ってるし…」
アルミン「ヒッチは?」
ヒッチ「………愛してるよ…当たり前じゃん」
【Episode~アルミンとヒッチ~】完
-
- 60 : 2015/01/24(土) 16:24:55 :
- 【Episode~ライナーとクリスタ~】
クリスマス会を終え、2人は一緒に過ごしていた
帰り道にイルミネーションを見てから、クリスタの家で一緒に遊んでいるのだ
クリスタ「ライナーの番だよ!」
ライナー「そうだな……どれにすっかな」
クリスタ「ふふっ」
ライナー「(2人でババ抜き……良いもんだな)」
クリスタの部屋で2人でババ抜きをしている
クリスタの両親はクリスマスだから2人で食事に行っているようだ
ライナー「(俺の手札にババが…)」
クリスタ「(う~ん、どれにしようかな)」
2人だけの時間を過ごしているのは娘も同じである
-
- 61 : 2015/01/24(土) 23:51:44 :
- クリスタ「これ!」バッ
ライナー「くくっ」
クリスタ「むぅ」
ライナー「(ババを選んだな、頬っぺた膨らましてるぜ、マジで可愛い)」
ババを選んでしまったクリスタを見て、ライナーは微笑む
クリスタ「ライナーの番だよ!」
ライナー「おっし!」
負けたくないクリスタは自分の手札を睨んでいた
ライナー「これだな!………げっ」
クリスタ「戻ったね……ふふっ!」
先程クリスタの手元に渡ったババが自分の手札に戻ってきてしまった
何とも言えない悔しさがライナーを襲った
ライナー「勝負は終わってみるまでわからんからな」スッ
クリスタ「負けた方が勝った人のお願いを聞くのが罰ゲームね!」
ライナー「罰ゲーム有りなのか!?」
クリスタ「もちろん!」
ライナー「ま、まぁ、良いだろ……うん」
クリスタからの罰ゲームの要望に驚くが、彼女なら自分が困る頼みはない
ライナーはそう思っているのだ
-
- 62 : 2015/01/24(土) 23:52:27 :
- その後、5分間の死闘を繰り広げ勝利したのは女神だった
ライナー「ちくしょう、普通に悔しいものがあるな」
クリスタ「えへへ!ライナーにお願いを聞いてもらえる!」
ライナー「罰ゲームだろ?何をしてほしいんだよ?」
ライナーは無邪気に微笑んでる女神を目に焼き付けながら問い掛ける
クリスタ「ふふっ!」
ライナー「?」
クリスタ「腕枕してほしいの」
ライナー「……ん?」
クリスタ「腕枕してほしいな、無理かな?」
ライナー「無理じゃない……けど…意味わかってる…のか?」
クリスタ「ライナーの腕を枕にするんだよ?」
ライナー「その通り……だな」
何の理由があっての頼みなのかは知るよりもないが
男ライナーにとってみれば、御褒美でしかないのだ
クリスタ「それじゃあ、先に私のベットに寝転んでよ!」
ライナー「お、おう……しし、失礼します」
緊張を隠せないまま、女神が愛用しているベットに寝転がる
-
- 63 : 2015/01/24(土) 23:52:53 :
- ライナー「……」
クリスタ「どうしたの?」
ライナー「幸せすぎて意識が消えそうだ」
クリスタ「えぇ!?」
普段、ベルトルトの家に遊びに行き
ベットの上で寝たことがあるのだが…
ライナー「(何て素晴らしい匂い)」
ライナーはクリスタの匂いが一杯のベットで睡魔に襲われてしまう
ここで一生を終えてもいいと感じてしまっている
クリスタ「ライナー!約束の腕枕!!」
ライナー「あ、そうだったな……んじゃ」
クリスタ「えへへっ!」
腕を伸ばし、クリスタが寝転がれるように大きな体を横にした
クリスタ「失礼します!」ゴロン
ライナー「(女神の頭が俺の腕に)」
クリスタ「あっ、これは……うん」
ライナー「?」
クリスタ「眠くなっちゃうね」
ライナー「ぷっ……はははっ!」
クリスタ「えへへ!このまま寝てみようか?」
ライナー「はははっ……へ?」
突然の問い掛けにライナーは戸惑った
-
- 64 : 2015/01/25(日) 01:29:07 :
- クリスタ「今日は一緒に寝る?」
ライナー「お、おい?クリスタ?」
普段と違い、何だか強引に迫ってくる様子を見せてくる
ライナーは心配になり、頭を優しく撫でてから理由を聞いてみる
ライナー「どうしたんだよ?何か普段と違うぞ?」
クリスタ「…」
ライナー「困ったことあるならよ、俺に言ってくれよな」
クリスタ「…むぅ」
頬っぺたをプクーと膨らまし、ライナーを睨むクリスタ
ライナーは焦ってしまう
ライナー「まてまて!えっ…俺は何かクリスタを怒らせるような事を…」
クリスタ「しりませ~ん!ふ~んだ!」
ライナー「(な、何故だ……何がクリスタを怒らしたんだ)」
ライナーは自分がやってしまった事を思い出してみるが…
ライナー「(全くっ、わからねぇ)」
理由はわからないままである。
-
- 65 : 2015/01/25(日) 01:29:52 :
- ライナー「なぁ、クリスタ……俺が悪いのは確かなんだが…」
クリスタ「…」
ライナー「理由を教えてくれないか?」
クリスタ「………アニ」
ライナー「アニ?」
クリスタ「アニと手を繋いでる時のライナーが嬉しそうだったもん」
ライナー「それで機嫌が……ん?」
クリスタ「ふ~んだ」
ライナー「(それって……ヤキモチ……焼き餅……焼餅…)」
ライナー「(結婚しよ!!)」
ライナーは腕を枕にしていたクリスタを抱き寄せてみる
突然のことにクリスタは驚いてしまう
クリスタ「ふぇっ……ら、ライナー?」
ライナー「すまなかった、アニと手を繋いだ時は懐かしくてよ」
クリスタ「う、うん」
ライナー「だけど……」
ライナーはクリスタの手を握る
小さな手を大きな手で包んでしまう
ライナー「クリスタと手を繋いでる時が1番の幸せだよ」
クリスタ「ライナー!」
ライナー「そうだな、本当に今日は一緒に寝てみるか」
ライナーは新婚気分になっていたのである
-
- 66 : 2015/01/28(水) 11:41:19 :
- クリスタ「えっ!?お母さん達が帰ってきたら……」
ライナー「そ、そうだな!(やべぇ、忘れてたぜ)」
クリスタ「……」
ライナー「?」
クリスタ「お母さん達が帰ってきたら……ダメだけど」
ライナー「?」
クリスタ「それまでは……ライナーに甘えるね」ギュウ
腕を枕にしていたクリスタが、急にライナーの体にしがみついた
ライナー「(神様……幸せすぎです…助けてくれ)」
あまりの幸せな状態に、ライナーは神様に助けを求めるのである
ライナー「……」
クリスタ「ふふっ、ライナー温かいね」
ライナー「く、クリスタは……柔らかいな」
クリスタ「うっ……実はね…」
ライナー「おう?」
クリスタ「体重が……少しだけ増えちゃって」
ライナー「そうなのか?でもよ、増えたって1キロぐらいだろ?」
クリスタ「そうだよ?でもね、女の子は傷付くの!」
ライナー「体重が1キロ増えたりするのはな、その日、その日の体調にもよるんだぞ?」
クリスタ「そうなの!?」
ライナー「そうだぞ?だからな、無理してダイエットはするなよ?」
ライナー「するなら健康を考えつつな!」
クリスタ「そ、そうする!!(じゃあ、後でプリン食べよ!)」
クリスタと体重の話で盛り上がり…
ライナー「俺なんてよ、前に四キロも増えたんだよ」
クリスタ「ライナーは筋肉だよ!」
ライナー「わからねぇぞ?もしかしたら脂肪かも……ん?」
クリスタ「う~ん、やっぱり筋肉ですね」モミモミ
体を揉んでくるクリスタに驚くが、幸せな時間に感謝するライナーであった
-
- 67 : 2015/01/28(水) 11:41:40 :
- 2人で過ごす時間はあっという間に過ぎていく
2人は外の景色がどうなっているかに気付いていない
ベットの上で寝転がり、雑談をしている最中にライナーが外がどうなっているかを見に行こうと言い出した
ライナー「おぉ、凄い雪だぞ!」
クリスタ「わぁ!これは明日の朝、積もってるよね!」
ライナー「絶対に積もってるだろうな、既に積もり始めてるしな」
冬景色を表すのに1番素敵な存在はなんだろうか
人によって様々であろう
けれど、2人にとっては『雪』は素敵な存在になるのだ
ライナー「俺からのクリスマス・プレゼントだ」
クリスタ「私も用意してあるんだ」
ライナー「…」
クリスタ「…」
ライナー「ははっ!」
クリスタ「ふふふっ!」
2人は笑いだす
理由は簡単であった
2人が用意したクリスマス・プレゼントは同じ物であるからだ
ライナー「写真撮ろうか、雪も一緒に撮してさ」
クリスタ「うん!」
同じクリスマス・プレゼントの正体は『写真立て』である
2人は冬が舞う街を後ろに写真を撮る
ライナー「へへっ!」
クリスタ「ふふふっ!」
この日、一緒に撮した写真の中にある笑顔はこれからも続いていく。
【Episode~ライナーとクリスタ~】完
-
- 68 : 2015/01/29(木) 17:39:39 :
- 【Episode~ジャンとミカサ~】
ジャン「…」
ミカサ父「…」
え~俺はジャン・キルシュタインって言います
俺は今、自分の彼女の父親と2人で話しています
何だか凄いプレッシャーに押し潰されそうなんだが
将来、ミカサと結婚する時はこれ以上のプレッシャーを感じながらミカサの父親と話さないといけない…
ジャン「えっと……今日は本当にクリスマス会をさせて貰って…あ、ありがとうございます!」
ミカサ父「あぁ、構わないよ」
ジャン「そ、そうっすか……」
1つだけ問題なのはな……
ジャン「(話が続かねぇぇ!!)」
-
- 69 : 2015/02/01(日) 13:41:19 :
- そもそも、この状況になった理由は眠っているミカサを1人にする訳にはいかない
俺はミカサの両親が帰ってくるまで眠っているミカサの隣で座って待っていたんだ
ミカサ「ふっ……ふふっzzz」
ジャン「(ミカサ……起きてくれ、俺をこの緊張から救ってくれ)」
両親が帰ってきたから、本当はミカサと一緒にイルミネーションでも見に行こうと思っていたが
遅くまで彼女の家に居座るのも悪いと思い、帰ろうとしたのだが……
ミカサ父「ジャン君は学校で何をして過ごしているんだい?」
ジャン「べ、勉強は苦手ですけど……授業とか…たまにスポーツもしてますよ」
突然、2人で男同士の話をしようと言われしまい
帰る時を逃したのである
-
- 70 : 2015/02/01(日) 13:41:44 :
- ジャン「…」
ミカサ父「…」
会話が続かないので空気が重くなってしまう
ジャン「あの……」
ミカサ父「なんだい?」
ジャン「お仕事は何をなさってるのですか?」
何でも良いから話さなければと思い
ジャンはミカサの父親が何をしているのかを訪ねてみた
ミカサ父「普通のサラリーマンだよ、取引先に頭を下げにいったりするのが仕事だよ」
ジャン「そ、そうだったんですか!」
ミカサ父「好きでやってる仕事じゃないんだけどね」
ジャン「何かやりたい仕事があったんですか?」
ミカサ父「そうだね、本当は山奥で狩りでもしながら暮らしたいね」
ジャン「あ~それは面白そ……ん?」
ミカサ父「どうかしたかい?」
ジャン「今のご時世に……そ、それはキツいんじゃ」
ミカサ父「あははっ!冗談に決まってるだろ!」
-
- 71 : 2015/02/01(日) 13:42:12 :
- ジャン「ですよね!?真剣な顔で言ってるんで、本気かと思いましたよ!」
ミカサ父「まぁ、そんな生活が送れるなら送りたいがな」
ジャン「まぁ……そうっすよね」
仕事は疲れてしまう、ジャンはミカサの父親の顔をみてすぐに察した
ミカサの父親も日々、仕事で疲れているということに…
ジャン「お疲れ様です、俺が言っても説得力はないかもしんないっすけど」
ミカサ父「?」
ジャン「無理しすぎて体ぶっ壊さない……体調を崩さないように気を付けてくださいよ」
ミカサ父「…」
ジャン「ミカサは両親の話するとき、本当に楽しそうに話すんで…」
ジャン「お父さんのことも、お母さんのことも大好きって……わかるんで」
ミカサ父「…」
ジャン「お父さんが倒れたら、本気で悲しむと思うんで」チラッ
寝ているミカサの方を見ながら、ジャンは思っていた事を話した
その目線の先にいる本人は寝息をたてて、気持ち良さそうに寝ているのだ
-
- 72 : 2015/02/02(月) 02:40:44 :
- ミカサ「zzz」
ジャン「(爆睡だなぁ、今日はこのまま寝てるかもな)」
ジャンがミカサと遊びに行くことを諦めかけていた時、ミカサの父親が叫んだ
ミカサ父「合格だ!うん、99点だ!!」
ジャン「へ?」
ミカサ母「あら、私は100点よ?」
ジャン「(い、いつの間に後ろに!?)」
ミカサ父「残りの1点はな、就職してしまえば問題はない」
ミカサ母「就職できるに決まってるでしょ、こんなに立派な男の子ならね」
ミカサの両親から見詰めれ、何の話をしているのかが分からない
2人とも、ニヤニヤと笑っていたのである
ジャン「99点……?残りの1点…えっ?」
ミカサ母「幸せになるためにはね、お金を稼ぐ力も必要ってことよ」
ミカサ父「その通りだ、理不尽なことに耐えるのも必要になってくるんだからね」
ジャン「(こ、これは……未来予想図……の話か?)」
-
- 73 : 2015/02/02(月) 02:41:08 :
- ミカサ「お母さん……お父さん…?」
ミカサ父「おっ」
ミカサ母「起きたようね」
ジャン「よ、よぉ!」
ミカサ「皆で何の話をしている?私も仲間に入れてほしい」
眠っていたミカサは皆の話に入ってくる、両親はそんなミカサを優しく迎え入れた
ミカサ「いったい皆で何の話をしていたの?」
ジャン「あぁ、それはな…」
ミカサ母「2人の赤ちゃんは可愛いだろうなぁって」
ジャン「!?」
ミカサ父「そうだな、ミカサは男の子と女の子……その顔は両方だな」
ミカサ「私は赤ちゃんが好き、ので、頑張る(赤ちゃんの作り方は詳しくわからないけれど…)」
ジャン「が、が、頑張る……た、確かにな…うんうん」
ミカサ母「(若いって可愛いわね)」
その後、ミカサの両親は将来はどんな家に住みたいか?等の質問をしてきた
もちろん、ジャンはミカサと一緒に暮らせるなら家はどんな家でも大丈夫だろう
ミカサ「私は屋根は赤色が良い、庭は小さくても良いので、子供と一緒に遊べるスペースがあれば大丈夫」
ジャン「(家を買うって大変だよな)」
ミカサ「できれば庭で花などを植えたい」
将来の話で1番、盛り上がっているのはミカサであった
-
- 74 : 2015/02/02(月) 02:41:31 :
- ミカサ母「2人とも雪が降ってることは知ってた?」
ジャン「えっ!?」
ミカサ「!!」ダッ
ジャン「ミカサ!?」
ミカサ父「雪を見に行ったんだな」
ミカサ母「まだまだ子供だからね……ふふっ」
ジャン「俺も見てきます!」
ミカサの後を追うように小走りで走っていく
ミカサの両親はジャンのその姿を見て微笑んでいた
外に出てみると雪が降っているのがわかる
ジャンは帰りが大変だと素直に思ってしまった
ジャン「おぉ……さむっ」
ジャン「(ミカサは何をやってんだ)」
少しだけ積もった雪を両手で集めているミカサを見付け
ジャンは後から話し掛けたのだ
-
- 75 : 2015/02/02(月) 02:42:11 :
- ジャン「ミカサ?何……」
ボフッ
ミカサ「……ふふっ!大成功」
振り向いたミカサはジャンの顔面に雪玉を当てたのである
ジャン「ミカサちゃ~ん?」
ミカサ「仕方ないでしょ、世界は残酷なんだから」ビュン
ジャン「うおっ!もう一発だと!?」
ミカサ「大丈夫、雪は降る、なくならないから」
ジャン「その理屈は変だぞ!?あ~雪合戦の始まりだからな!」
負けじとジャンも雪玉を作り、ミカサへ投げる
ミカサも負けじとジャンに雪玉を投げるのだ
ジャン「おっし!」
ミカサ「むぅ、冷たい……ので、反撃!」ビュン
ジャン「ふぐっ!」
ミカサ「ジャンは避けるのが下手……ふふっ、私は6回も当てている」
ジャン「まだまだ、これからが本番だぞ!へへっ!」ビュン
ミカサ「望むところ、そして当たっていない」
雪合戦を始めた2人、その2人をミカサの両親は中から眺めていた
雪が降ってる中を楽しそうに走っている娘を見て、心から感謝するのだ
素敵な友達ができ、素敵な彼氏ができ
自分達の娘は素敵な高校生活を送ることができている
ミカサ父「楽しそうで良いな」
ミカサ母「前の学校だったら、絶対に見れなかったわね」
ミカサ父「……そうだろうな」
ミカサ母「ねぇ、私達も雪合戦に参加しにいきましょうよ」
ミカサ父「奇遇だな、俺も雪合戦に参加したいんだ」
ミカサ母「それじゃあ、娘とその彼氏と遊びに行きましょうか」
この後、2人の参加により雪合戦はさらに盛り上がった
ミカサは両親と彼氏と遊ぶことが出来たのが嬉しいようで
満面の笑顔で思い出を造ることが出来たのだ
この笑顔は消えない、この世界は平和で暖かいからだ………。
【Episode~ジャンとミカサ~】完
-
- 76 : 2015/02/05(木) 01:59:24 :
- 【Episode~エレンとアニ~】
僕達は幾千の星に生まれてきた、そして出会うことができた
エレン「寒い……雪もヤバイよな」
アニ「……早くベットでヌクヌクになって寝たい」
エレン「猫みたいだな」
この世界で君と出会うことができた
私達の物語は何処に向かっているのだろう……
アニ「私が猫かい、あんたは狼だろうね」
エレン「目付きが悪いって言いたいのかよ」
アニ「ふふっ、わかってるじゃない」
エレン「(そ、そんなに目付きが悪い……のか?)」
雪が舞い散るこの街を歩く2人は、仲良く寄り添いながら歩いている
-
- 77 : 2015/02/05(木) 01:59:45 :
- エレン「おい、アニ……手袋はどうしたんだよ?」
アニ「今日は最初から持ってきてないよ?忘れちゃってね」
エレン「何だよ!早く言えよな、ほら!俺の使えよ」
アニ「そうしたらさ、あんたが寒いでしょ」
エレン「俺は良いんだよ、暑いぐらいなんだからよ」
アニ「(さっきまで、寒いって言ってた奴の台詞かい?)」
雪が降り、2人はどんどん寒さに体を寄り添いながら歩く
エレンはアニに自分の手袋を渡そうとするも、アニは受け取ってくれない
エレン「風邪引くぞ」
アニ「あんたもね」
エレン「……」
アニ「……」
エレン「だったらよ、手繋ごうぜ?」ギュウ
エレンは無理矢理、アニの手を握る
冷たい彼女の手を自分の手で包み込み、暖めようとしたのだ
-
- 78 : 2015/02/05(木) 02:00:05 :
- エレン「冷たいな……大丈夫かよ」
アニ「まぁ、大丈夫でしょ」
2人は手を繋ぎながら家を目指して歩き始めた
途中で何人かの通行人が2人を見て、羨ましそうに通りすぎていった
アニ「何だかさ、家が大変なことになってる気がしてきたよ」
エレン「は?」
アニ「覚悟しておいてね、第二回クリスマス会レオンハート家番が開催されるかも知れないから」
エレン「ネーミング……第二回レオンハート家クリスマス会だろ?」
アニ「……」
エレン「……」
アニ「はぁ、先が思いやられる」
エレン「(俺は参加確定なんだな)」
アニ「(今ごろはクロも私の家にいるんだろうな)」
エレンの飼い犬、クロは既にアニの家に居るのであった
-
- 79 : 2015/02/05(木) 02:00:25 :
- エレンとアニが自分達の家についたとき
少しだけ予想通りの展開に苦笑した
アニ父「2人とも!早く家にあがりなさい!」
アニ母「ケーキぐらいなら食べれるでしょ?」
クロ「わん!!」
アニの家の玄関前で自分達を待っていてくれたアニの両親に一匹の犬
エレンは何だか嬉しさと恥ずかしさを隠せないでいる
一方、アニは恥ずかしいから静かにしろと言いたい顔を見せる
アニ「はぁ……もう、エレン……行くよ」
エレン「おう!!」
2人は家に入っていく、机の上に用意された食事に驚くのである
-
- 80 : 2015/02/05(木) 02:00:42 :
- アニ「多すぎだよ」
エレン「チーハン!!」
アニ「さっき、食べたでしょ」
アニ父「エレン君、たくさん食べて大きくなりなさい」
アニ「お腹が大きくなるだけ!」
アニ母「いいじゃない、明日から運動すればね」
エレン「な、なぁ!アニ!!」
アニ「勝手にしてよね、太っても知らないから」
エレンはチーハンなどの用意された料理を食べ始める
先程、大量に食べたはずだが、エレンは食べれてしまう
アニ「…」
エレン「うまっ!チーズケーキもあるんですね!」
アニ「…」
アニ「お母さん、私も……少しだけ食べたい」
エレンを見ていたアニは、自分も食べたくなってしまう
-
- 81 : 2015/02/05(木) 02:00:59 :
- ごく当たり前の『幸せ』とは何なのだろう
恋人がいることが幸せ
友達がいることが幸せ
お金や地位があることが幸せ…
『幸せの形』は『生きてる人』それぞれによる
アニ父「あははっ!酒を飲んでみるか!?」
アニ母「ふざけないの、酔っぱらい」
『家族』がいるという『幸せ』を多くの人は気付いていない
この広い世界では、親がいない人もいる
子供を戦場に送り出さなければならない親もいる
子供の目の前で親が殺されてしまう時もあるのだ…
-
- 82 : 2015/02/05(木) 02:01:23 :
- エレン「何かさ」
アニ「?」
エレン「アニの家族って暖かいよな」
アニ「そうかい?」
エレン「あぁ、羨ましいよ」
アニ「……」
アニ母「エレン君?クリスマスのプレゼントを用意してあるの」
エレン「俺にですか!?」
アニ父「アニ、お前の分もあるからな」
アニ「あ、ありがと」
アニの両親は2人にプレゼントを渡した
2人は貰った直後、すぐに中身を空けるのである
エレン「すげぇ!えっ、本当に貰っても良いんですか!?」
アニ父「良いに決まってるだろ」
アニ母「アニも気に入ってくれた?」
アニ「うん、ありがと……凄く嬉しいよ」
2人に用意されていたクリスマスプレゼントの正体
エレンには値段の高い財布が用意されていた
アニにはフェザーシルエットのアクセサリーが用意されていた
エレン「ありがとうございます……凄く嬉しいです」
アニ「お父さん、お母さん……ありがとう」
エレンとアニは心から感謝の気持ちを伝えたのである
-
- 83 : 2015/02/05(木) 02:02:26 :
- その後、エレンとアニはアニの部屋へ向かった
ガチャ
エレン「第二回レオンハート家クリスマス会……楽しかったな」
アニ「そうだね……やっぱりさ、親って凄いんだね」
エレン「そうだろうな…アニの両親は特に優しいしな」
アニ「エレンのさ、お母さんも……きっと、お父さんも優しいよ」
エレン「……」
アニ「お父さんにさ、会えたらどうする?」
エレン「1発だけ………本気で殴るだろうな」
アニ「…」
エレン「母さんを見捨ててさ、俺を置いてどっかに行っちまった親父だからな」
自分の父親を今も許せないでいる
心から悲しく、辛いと思った過去があるからだ
それでも感謝しないといけない事もある
アルミンやミカサやジャン……
多くの『友達』を作ることができた
心を支えてくれる『宝物』を得ることが出来たのは
エレンが背負った『運命』と向き合ったからだ
エレン「アニ…これ、お前に用意しておいたんだよ」スッ
アニ「私もだよ」スッ
2人も恋人に送るプレゼントを用意していた
その中身は何が入っているのか
それは、2人だけの『秘密』である
エレン「アニ……これからも宜しくな?」
アニ「うん、こっちこそ宜しくね」
外は雪が舞っている
そんな世界を生きている人達よ
今日は12月25日である
今日は世界中の人々が笑って過ごせますように………
冬空の下を歩く天使達よ
これからも、その笑顔が絶えることなく、永遠でありますように。
【Episode~エレンとアニ~】完
ここまで読んでくれた皆様、本当にありがとうございます
少しだけ忙しく、執筆活動が遅れてしまいました
そんな私の作品ですが、応援のコメントをくれた皆様
星を付けてくれた皆様、本当にありがとうございます
執筆活動の励みになりました
これからも少しでも楽しんで貰えるように努力していきます
さて、気に入って貰えたEpisodeはありましたか?
どれか1つでも楽しんで読んで貰えたEpisodeがあったら嬉しいです
また、次の作品が皆さんの目に止まり、読んで貰えるように頑張ります
それでは、次の作品で会いましょう♪
冬空の下を歩く天使達
――Fin――
-
- 84 : 2015/02/05(木) 07:40:17 :
- お疲れ様でした!今回もとっても楽しかったです!
個人的にライクリとジャンミカが好きでした‼︎
次の作品も期待してます‼︎
頑張って下さい‼︎
-
- 85 : 2015/02/05(木) 10:26:37 :
- 執筆お疲れ様でした!
すべてのエピソードがリアルで、キャラが生き生きとしていて、引き込まれました♪
わたしはモブハンと、アルヒチが特にお気に入りです(*μ_μ)♪
急がしい中、とても素敵なエピソードばかり書いて下さってありがとうございました♪
次作にも期待しています!
必ず読みます(*μ_μ)♪
-
- 86 : 2015/02/05(木) 15:16:32 :
- アルヒチとベルユミですかね〜!
終わりの方のまとめがいつもいいですね!感動しました!
これからもずっと期待して待っとります‼︎(*^◯^*)
-
- 87 : 2015/02/05(木) 17:35:15 :
- 乙です!
どのエピソードも面白く、見ててほのぼのしました!次の作品も期待してますね!
-
- 88 : 2015/02/05(木) 17:38:58 :
- お疲れ様でした!
次回作も期待しています!
-
- 89 : 2015/02/05(木) 19:18:03 :
- お疲れ様です
二ファとケイジの放課後チックな雰囲気が素敵でした
-
- 90 : 2015/02/05(木) 20:23:52 :
- 本当にこのシリーズ大好き
これからも体調に気をつけてがんばってください
応援してます
-
- 91 : 2015/02/05(木) 23:14:34 :
- やっぱりおもしろい?と言うか魅力的です笑
エレアニ、アルヒチがお気に入りです!
もし、次作があるならのびのび頑張って下さい!!!
-
- 92 : 2015/02/06(金) 01:07:06 :
- マルコとミーナに期待!!
これからも頑張ってください!
-
- 93 : 2015/02/06(金) 22:07:05 :
- はじめまして!
EreAniさんの作品全て読んでいます!!
今回もすごく面白かったです!
そしてその文才を私にください(真顔
個人的にはジャンミカがお気に入りですね!
これからも応援しています!!
お疲れ様でした!!!
-
- 94 : 2015/02/07(土) 01:27:02 :
- 執筆お疲れ様です。
私はずっとアニファンだったのですが、
エレアニさんの小説ではヒッチに心が惹かれてしまっています。浮気しそうです。。。笑
-
- 95 : 2015/02/07(土) 01:47:36 :
- 江蓮•家牙さん
ライクリとジャンミカですか!!
このカップルは書いていると本当に楽しいです♪期待のコメントもありがとうございます!!
88師匠
師匠!!アルヒチを気に入って貰えて良かったです!
そして、モブハンと言えば、88師匠です!その師匠にモブハンを気に入って貰えて本当に嬉しいです♪
これからも一緒に頑張っていきましょうね♪
ハローハッピー!さん
ベルユミ良かったですか!ありがとうございます!!ベルユミは大人と子供の中間地点にいる気がするので、書いてると若返る気分ですw感動して貰えて嬉しいです♪
N.Sさん
ほのぼのして貰えたら嬉しいです♪
このシリーズはほのぼのしてもらえる為に書いてる作品ですので、そう言って貰えると嬉しいです♪
次も頑張っていきます!!
進撃オタさん
コメントありがとうございます!!
そして、読んでくれてありがとうございます!!続きも頑張っていきます!!
Mt.Mountさん
ニファのEpisodeを楽しんで貰えて嬉しいです!ニファは自分が今回書いたEpisodeでは、モブハンの次に内容を考えるのに時間を使ったので!
楽しんで貰えて嬉しいです♪
名無しさん
このシリーズを楽しんで貰えて良かったです!そして、暖かいコメントありがとうございます!泣
体調に気を付けて頑張っていきます!
本当にありがとうございます!!
sunnyさん
魅力的なんて言って貰える作品ではありませんが、読んでくれたsunnyさんにそう言って貰えると励みになります!本当にありがとうございます!!
アルヒチは私も書いていて楽しいです♪
進撃の俺さん
マルコとミーナをどうやって仲良くさせていこうか、ただいま考え中ですので!頑張って内容を考えていきますね♪マルコとミーナのEpisodeを楽しんで貰えて嬉しいです!
東方、進撃大好き☆怜奈♪さん
ぜんぶ読んでくれたのですか!?本当にありがとうございます!!そして、楽しんで貰えて良かったです!
文才は私もまだまだ未熟者ですよ!
これから、お互い執筆活動を通しながら楽しく頑張っていきましょうね♪
コロッケパンさん
アニ!!私もアニが1番すきなキャラなんですけど、ヒッチは書いていると本当に可愛く書きたくなるんです!
ですので、コロッケパンさん!仲間です!!本当に嬉しいです♪本当にありがとうございます!!
-
- 96 : 2015/02/07(土) 17:39:28 :
- 執筆お疲れ様です!
まだシリーズは続きますよね?
-
- 97 : 2015/02/08(日) 00:06:35 :
- ジャァァァァァァンさん
コメントありがとうございます!!
一応、これからもこのストーリーは続けていくつもりです♪
-
- 98 : 2015/02/08(日) 21:58:38 :
- 怜奈で大丈夫ですよ!名前が長くてすみません・・・
ここで言うのもあれですが、私もss書いてます!
お互い頑張りましょうね♪
-
- 99 : 2015/02/08(日) 22:10:45 :
- どれも神作品でしたが、特にアルヒチがいい感じにニヤニy.....ゲフンゲフンニコニコしながら見られました。後、マルミナの今後に期待!
-
- 100 : 2015/02/09(月) 01:34:51 :
- 怜奈さん
怜奈さんですね!!これからは怜奈さんと呼ばせて貰いますね♪
SS書いてるんですね!!宜しければ題名とか教えてください♪読ませて欲しいです!!
そして、お互い執筆活動を楽しく、頑張っていきましょうね!!
ユミル&アニLOVEさん
神作ではありませんがアセアセ
読んで貰えて本当に嬉しいです!!
そして、アルヒチを楽しんで貰えて良かったです♪アルヒチは書いていて本当に楽しいですw
これからマルコとミーナがどうなっていくか……頑張って考えますねw
-
- 101 : 2015/02/09(月) 14:06:43 :
- どれも素敵なお話で和みました。ジャンミカちゃんも可愛い・・!
このシリーズがいつまでも続きますように・・^^
-
- 102 : 2015/02/09(月) 18:36:52 :
- はっ!
いつの間にか終わってたw
どのカップリングも素敵です!
でも、リヴァペトはn...
なんでもないです。
次回も期待してます!!
頑張ってください(^^)
-
- 103 : 2015/02/09(月) 19:03:31 :
- まだ続くんですね!良かった〜!
個人的全部読ませて頂きましたが、素晴らしい作品ばかりですね!
あと、個人的には、ライクリ、ジャンミカが好きです!
-
- 104 : 2015/02/09(月) 20:16:53 :
- ssの題名は
怜奈「進撃の巨人の」霊夢「世界に」魔理沙「行くことになった」
です!長いのでキャラクターから『怜奈』で探したほうが早いですww
多分前作も出てくるので、良かったら読んでください♪
あと先に言っておきますが、文才がなく、思いつきで書いちゃったのでめちゃくちゃになってますw
-
- 105 : 2015/02/10(火) 03:00:46 :
- 名無しさん
コメントありがとうございます!!
ジャンミカを楽しんで貰えて良かったです!!書いてて自分でもほのぼのしましたwゆっくりですが、続きも頑張っていきますね♪
ライクリのSS探しさん
リヴァペトは楽しんで貰えなかったのですね……次は楽しんで貰えるように頑張りますね
コメントありがとうございます!!
ジャァァァァァァンさん
ライクリとジャンミカを楽しんで貰えて嬉しいです!!
これからも少しでも楽しんで貰えるように頑張っていきますね♪
怜奈さん
題名を教えて頂きありがとうございます!!暇を見つけて読ませて貰いますね!!
私も文章力はないので!アセ
これからお互い執筆活動を楽しくやりながら成長していきましょうね!
-
- 106 : 2015/02/11(水) 02:17:38 :
- いえいえ、別に(^^;;
リヴァぺトが好きな人は楽しんでもらえたみたいですし。
私はオルペトが好きなのでw(^ω^)
-
- 107 : 2015/02/12(木) 00:37:28 :
- 早く次の作品がみたいです!
-
- 108 : 2015/02/13(金) 00:46:05 :
- エレンとアニが何をプレゼントしたのかめちゃ気になる!
-
- 109 : 2015/02/16(月) 20:47:35 :
- 期待です。
自作は修学旅行とかどうでしょうか
-
- 110 : 2015/02/16(月) 20:48:05 :
- 訂正
自作 ×
次作○
-
- 111 : 2015/02/16(月) 21:14:43 :
- 怪盗キングさん
コメントありがとうございます!!
これの続きはまだ決まっていませんので、書き出した時によろしくお願いしますね!
トロスト区さん
2人のプレゼントは気になりますね…
2人のプレゼントはプレゼントを選ぶのに悩んだのでw2人の秘密にしてしまいました!
バスケ馬鹿さん
コメントありがとうございます!!
修学旅行編は今のところ書く気はありません!
自分が書きたいのを書いていますので、申し訳ございません!!
-
- 112 : 2015/02/18(水) 21:01:22 :
- Ereaniさん大ファンです!エレアニシリーズ大好きです❗これからも頑張ってください!
今後の作品に期待です!
-
- 113 : 2015/02/19(木) 22:20:31 :
- 執筆お疲れ様です!
全部面白かったです!アルヒチとモブハンはやっぱり見ててニヤn…笑みがこぼれますね!これからの進展に、期待しています!ゆっくりでもいいので、頑張って活動を続けて下さい!お願いします!
-
- 114 : 2015/02/20(金) 10:13:19 :
- ある意味人類最強さん
そう言ってもらえると励みになります!
本当にありがとうございます!これからも楽しんで貰えるように頑張っていきますね!!
暖かいコメントありがとうございます!!
死に急ぎ野郎さん
アルヒチとモブハンは確かにニヤニヤ……w
これからの彼等の物語も楽しんで貰えるように頑張っていきますね!
暇な時間を使って頑張っていきますね!!
-
- 115 : 2015/02/21(土) 23:34:02 :
- このシリーズ最初から読ませてもらってます!
もう毎回ニヤニヤしてしまいます笑
EreAniさんの作品大好きです!
これからも頑張ってください!
これからの作品も期待してます!
-
- 116 : 2015/02/22(日) 18:39:07 :
- エレアニ推しさん
最初から読んで貰えて嬉しいです!
本当にありがとうございます!!ニヤニヤして貰えたのなら書いてて良かったと思えます!
作品を大好きだと言って貰えると励みになります!これからも期待に応えれるように頑張っていきますね!!
-
- 117 : 2015/03/09(月) 17:48:33 :
- このシリーズが面白すぎていつも楽しみに次の作品を待っています!
このシリーズを読んでニヤニヤが止まりません期待してます!頑張ってください!
-
- 118 : 2015/04/06(月) 06:31:21 :
- 初めまして。第一作品から見てます!
今回も凄くよかったです。携帯変えてデータ消えてからも、意地で探して見つけました。
執筆頑張ってください。次回作期待してます!
出来れば単行本化とかしないですかね?
-
- 119 : 2015/04/23(木) 22:47:32 :
- 自由な豚さん
ありがとうございます!!今は続きのネタが浮かんでないので書きませんが、ネタが浮かんで納得のいくストーリーが思い付いたら更新していきますね!!楽しんで貰えて嬉しいです!!次もニヤニヤしてもらえるように頑張ります!!
前宙メガネさん
初めまして♪最初から読んでもらえて凄く嬉しいです!データが消えてから意地で探して貰えるなんて書いてる私達からしてみたら本当に嬉しい限りです!!ありがとうございます!!
単行本ですかwそんな凄いことはできませんが、そう言ってもらえると本当に励みになります!!ありがとうございます!!
-
- 120 : 2015/04/30(木) 00:49:14 :
- いつも楽しく見させて頂いて居ます!今まで見てきた中で僕はこのシリーズが一番だとおもいます!やっぱりエレアニが一番ですね!
これからもお体に気をつけて執筆頑張ってください!
-
- 121 : 2015/05/02(土) 17:38:41 :
- God of エレアニさん
読んでいただきありがとうございます!!
そう言って貰えると本当に励みになります!
エレアニは原作だと難しいですからね…SSだと色々なカップルが幸せにしてて読んでてほのぼのします!それを目標にしていきますね!
健康のことまで心配していただき、本当にありがとうございます!!これからもゆっくり頑張っていきます!!
-
- 122 : 2015/05/27(水) 00:46:39 :
- 続きはいつですか?
-
- 123 : 2015/05/27(水) 17:41:02 :
- 名無しさん
多忙のために執筆する時間がありませんので、執筆する時間がたくさん、とれた時に頑張っていきます
-
- 124 : 2015/05/29(金) 14:49:05 :
- EreAni&88さんのエレンとアニの次の作品楽しみに待っています。がんばってください。
-
- 125 : 2015/05/29(金) 21:23:32 :
- 直方正典さん
コメントありがとうございます!!楽しんでもらえるように頑張ります!!
-
- 126 : 2015/05/31(日) 07:39:53 :
- なるべく速くがいいな
続きがすごい気になる
-
- 127 : 2015/12/22(火) 02:47:21 :
- http://www.ssnote.net/archives/41888
お待たせしました
良かったら最後までお付き合いお願いします。
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- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
エレンとアニ シリーズ
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