この作品は執筆を終了しています。
エレミカアル「3人で家族」ジャン「お前らベタベタし過ぎなんだよ!羨ましいッ!」
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- 1 : 2014/12/31(水) 13:17:20 :
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今回は幼馴染み3人組+ジャンを中心に104期達との日常も書いていきます。
時間軸は訓練兵時代です(作者的に一番妄想しやすいし……笑)
幼馴染み3人組は作者が1番大好きなコンビです。3人がお互いを想い合ってるのが可愛いんです! その側でジャンがミカサ達を見てたらもっと可愛いっっ……!
……と、作者の欲望丸出しですが(^_^;) すみません!
【エレミカ,ミカエレ,ジャンミカ,(アルミカ)】要素があります。苦手な方はご注意下さい。
※注意事項等(よくお読み下さい)
• ジャンが不憫です(>_< )ですが作者はジャン大好きですよ!?
• 気をつけていますが、キャラ崩壊の恐れがあります
• コメントは基本、まとめて後程返させて頂きます
• 誤字脱字やおかしいところ等があったら、コメントで指摘してもらえると有り難いです
では……これから本編がはじまります。楽しんで貰えるように頑張ります!
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- 2 : 2014/12/31(水) 13:20:50 :
エレン達、104期が訓練兵団に入団して、もう半年が過ぎようとしていた。
最初はキツすぎて身体も慣れない日々が続いたが今では厳しい訓練後にもかかわらず、自主練をする者も少なくない。
エレンもその1人であった。
彼は同期達が口をそろえて“努力家”と言うほどの努力を怠らない人間であり、非常に真面目な性格だ。
──何故彼はそこまで努力をするのか?
……それは、彼には大いなる目標があるからだろう。
訓練兵に入団して間もない頃、同期達の中で数知れない巨人を直接目の当たりにしたエレンが食堂で質問攻めに遭っていた。
その時彼はこう言ったのだ。
『調査兵団に入って、巨人共を駆逐する!』
──そう。これこそが彼の今後の目標であった。
人一倍努力をし、巨人と戦う力を身に付け、そしていつか壁の外に出る……
──彼は立派な兵士そのものだ。
……しかし彼の目標はそれだけではなかった。それは────
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- 3 : 2014/12/31(水) 13:22:13 :
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~男子兵舎裏~
エレン「……ッ! ふんッ……!」
ミカサ「エレン……あなたは無理をしすぎ。今日はもう自主練を終わりにして、体を休めた方がいい」
エレン「はぁ!? 別に無理なんかしてないだろ! そう言うお前だって俺の横でやってるじゃん」
ミカサ「私はエレンとは体のつくりが違うから問題ない。でもエレンの体は悲鳴をあげている……早く体を休めないと、明日の訓練に響いてしまう……」
エレン「……っ! ああーもーわかったから……やめればいいんだろう!?」
エレンは半ば苛立ちを見せた顔で「お前も早く戻れよ」と言いながら自分の兵舎に去っていった。
ミカサはエレンの姿が見えなくなるまで見届けると、背を向けて歩きはじめた。
ミカサ「……はぁ……」
ミカサは溜め息を尽きながら考え事をした。
ミカサ「(またエレンを怒らせてしまった……どうして私はいつもこうなのだろうか?)」
ミカサ「(私はただ……エレンが心配なだけなのに。 ……! そうか……心配し過ぎなのが駄目なのか。でも、どうすれば心配をしないで済むんだろうか? エレンはいつも危なっかしいし……)」
ミカサ「(……クリスタに相談してみよう……)」
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- 4 : 2014/12/31(水) 13:25:23 :
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~男子兵舎~
アルミン「あっ、エレンおかえり──どうしたの!?」
エレンの怖い表情をいち早く察知したアルミンが事情を尋ねる。
エレン「……別に。オレもう寝るから、おやすみ……」
アルミン「う、うん……おやすみエレン(大丈夫なのかな……?)」
エレンは自分のベッドで横になり、うとうとし始めていた。
そのすぐ隣のベッドでアルミンは読書をしつつ、先程のエレンの怒りの原因を推察していた。
アルミン「(……エレンはさっき、外で自主練を行っていた。当然、ミカサも側についていただろう……ということは、エレンとミカサの間で何かがあった可能性が高いな。ジャンはずっと部屋にいたから、ジャンに対しての怒りは有り得ないだろう……いったいエレンはミカサと何があったのだろう……すごく心配だ。読書が捗らない……)」
アルミン「(でも今までエレンがミカサに対して怒りを見せることは何度もあった。……でもそれはミカサに対しての怒りというよりは、自分に対しての怒りだ。エレンは昔からミカサに対して劣等感があった。ミカサはエレンに命を救われた……だけどそれによってエレンを守ることに執着してしまった。エレンはミカサに守られるんじゃなくて、守ってあげたいんだ。──そう、僕も同じだよエレン……僕も本当は2人を守ってあげたい。でも僕には体力なんて無い……座学では褒められる事もあるけど、そんなんじゃ2人を守れない……)」
ライナー「おい大丈夫か、そんな難しい顔して。そんなに難しい本を読んでるのか?」
ライナーが心配してアルミンに声を掛ける。
アルミンが「ちょっと考え事してて……」と返すと、気遣うようにこう言った。
ライナー「もしも悩み事があれば俺が相談に乗ってやる。ひとりで抱え込まなくていい。他の奴らもきっとお前の力になってくれる筈だ」
アルミン「……ありがとうライナー。やっぱりライナーは僕たちのお兄さんだね……実はエレンとミカサの事を考えてて……」
ライナー「おまえ達は仲良いもんな。それで、何かあったのか?」
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- 5 : 2014/12/31(水) 13:27:40 :
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アルミン「僕さ……強くなりたいんだ。2人のように……」
ライナー「強くなってどうしたいんだ?」
アルミン「エレンとミカサを守りたい。……僕は今まで2人に守られてきただけだから。女の子のミカサすら守れないなんてね……男失格かもね」
ライナー「そんなことないだろ。俺からしたらお前らは、3人で支えあっているように見えるがな」
「僕もそう思うよ」と、いつの間にかいたベルトルトが言う。
アルミンが人差し指で顎をポリポリと掻きながら、「そうかなぁ……?」と少し疑いを見せた。
ベルトルト「ねぇライナー、向こうでみんなでババ抜きやるみたいだけど……ライナーはどうするの?」
ライナー「……相変わらずお前は自分で決めないんだな」
ベルトルト「……ごめん」
ライナー「俺は参加する……アルミンはやるか?」
アルミン「うん!」
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- 6 : 2014/12/31(水) 13:30:19 :
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~女子兵舎~
兵舎に戻ると、早速ミカサはクリスタに相談をしてみた。
クリスタを選んだ理由はいくつかあげられる。
クリスタはいつも皆を気遣い、誰にも態度を変えないのだ。
そんなクリスタなら、きっと親身になって聞いてくれる──そう確信していたからであった。
クリスタ「うーん……エレンもやっぱり男の子だし、ミカサにカッコいい所を見せたかったんじゃない?」
ミカサ「……/// そ、そんなことをしなくてもエレンは元からカッコいい!」
ミカサの少しズレた回答にクリスタが「あはは……」と苦笑した。
ユミル「おいおいクリスタ、そいつに構うな。ただのろけてるだけじゃねぇか」
クリスタ「そんな事言わないでユミル! ミカサは純粋な乙女なんだよ!?」
ユミル「ケッ、どうせあの鈍感野郎じゃミカサの気持ちなんか届くわけないだろ」
サシャ「確かにエレンは本当に鈍感ですよね。……でも私に良い案があるんです! 聞きたいですか?」
側で話を盗み聞きしていたサシャが得意気に言う。
ユミル「お前みたいな芋女に色っぽい話が分かるっていうのか!? そりゃぁ夏でも雪が降るぜ」
クリスタ「ユミルちょっと黙ってて! サシャ、話聞かせて?」
サシャ「ふっふーん、聞かせてあげましょ~う! まずですね───────」
ミカサ「!? それは出来ない! 出来るわけがない……」
ユミル「ふーん……サシャにしちゃぁよく考えたもんだな。ミカサ、やってみろよ」
サシャ「私の母もこの方法で上手くいったんですよ! だからきっと大丈夫ですミカサ!」
ミカサ「わ……わかった……! その方法でやってみる」
クリスタ「私達も全力で協力するからね」
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- 7 : 2014/12/31(水) 14:16:18 :
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~男子兵舎~
コニー「おいアルミン、お前何でそんなに強いんだ?」
マルコ「アルミンは観察力が優れているしね」
ジャン「コニーはすげー分かりやすいよな。顔に出すぎだ」
ベルトルト「何か秘訣でもあるの?」
アルミン「シガンシナにいた頃、よくエレンとミカサと僕でやってたからかな? ミカサも結構強いんだ。だけどエレンはすっごい分かりやすいから僕が負けたことはないんだ」
「ちっ……」と、ジャンがどうやら気に食わない顔をした。
マルコ「そう言えば、エレンは誘わないで良かったのか?」
ジャン「死に急ぎ野郎の顔なんか見たくねぇーよ」
ライナー「ジャン……お前は本当に素直じゃないな。本当はエレンとトランプやりたいんだろ?」
ジャン「はぁ!? ち、ちげぇし!」
コニー「声裏返ってやんの」
コニーがニヤニヤと笑いながらジャンをからかう。
それに対してジャンはムキになって声を張り上げる。
ジャン「うるせぇー!!」
アルミン「そうだよ……ジャン……君が以前エレンに遠回しの愛情で『来るな』とか言うから、エレンをトランプに誘っても『ジャンがオレのこと嫌ってるみたいだからやらない』とか言って譲らないんだ! 僕が『大丈夫だよ』って言っても、『オレ……嫌われてるから……アルミン1人でやってこいよ』って少し寂しそうに言うんだよ!」
ジャン「んだよ! 俺のせいかよ!?」
ライナー「あー……それでエレンは毎回断ってたのか。それはジャンが悪いな」
コニー「でもアイツ、この時間になると寝てることが多いし、誘っても意味なさそうだぜ」
アルミン「自主練で相当疲れてるだろうしね」
ジャン「アイツ何であんなに頑張るんだよ? その内頑張りすぎて倒れるんじゃねーの」
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- 8 : 2014/12/31(水) 14:20:15 :
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アルミン「……それは、ミカサよりも強くなりたいからだよ。自分が守られる事を嫌う性格だからね。ミカサよりも強くなって、守ってあげたいんだよ……エレンは」
ジャン「……! アイツもミカサを狙ってやがるのか!?」
アルミン「ジャンみたいに下心はないと思うよ。それに自覚もあまりないと思う……でも、いつか必ず2人は結ばれるはずだよ」
ジャン「お前……酷いな……俺の前でそれ言うのかよ」
アルミン「ごめん。……でもミカサは簡単に君に渡す訳にはいかないんだ。必ず幸せにできる男じゃないとね……」
ジャン「てめぇはミカサの父親かよ!?」
アルミン「? 何言ってるの、違うけど……」
ジャン「真面目に答えてんじゃねーよ!」
マルコが「まぁまぁ」と、ジャンを抑えた。
みんなトランプに飽きたのか、雑談をはじめる。
そんな中エレンだけはすうすうと静かに寝息を立てていた。
翌朝
~食堂~
エレン「おいミカサ! 早くこっちで食べようぜ」
ミカサ「……ごめんなさい、今日はむこうでクリスタ達と一緒に食べる」
エレン「そ、そうか……また後でな」
エレン「……急にどうしたんだ、アイツ」
アルミン「まあ良かったじゃない。ミカサにもちゃんと友達が出来たんだよ、嬉しいことじゃないか」
エレン「おう……」
アルミン「……寂しいの?」
エレン「はぁ!? んなわけねぇだろ……子どもじゃあるまいし」
ジャン「ハン、ついにミカサもお前の面倒見過ぎて育児疲れしたんじゃねーか? 良かったなー? エレン君」
先程まで反対のテーブルにいたジャンが、エレンをからかいに来る。
それをマルコが「やめなよ」といつものように仲裁に入った。
エレンは内心寂しいと思いつつ、なるべく態度に出さないようにしていた。
エレン「アイツ、これからずっとクリスタ達と食べるのかなぁ……」
アルミン「ははっ、やっぱり寂しいんじゃないか!」
エレン「うっ……ちょっとだぞ、ちょっと!」
アルミン「はいはい」
アルミンがニコニコして言った。
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- 9 : 2014/12/31(水) 14:29:46 :
- 期待である。めぐちんの第一作に乾杯~
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- 10 : 2014/12/31(水) 14:33:22 :
- ベルトルトさん可愛い…笑
ライナーめっちゃかっこいい!
そして安定のジャン↑
めぐの復帰作に期待しとる♡
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- 11 : 2014/12/31(水) 15:04:08 :
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~他のテーブル~
ミカサ「エレンが寂しい思いをしていたらどうしよう……」
サシャ「ダメですよミカサ。ミカサとエレンはいつも一緒にいるのだから、こうやって離れてみた方が効果があるんです!」
クリスタ「でもこれいつまで続けるの?」
サシャ「エレンがミカサをものすごーく! 意識するまでですよ!」
ユミル「そもそもアイツに恋愛感情なんてあんのかぁ? アイツ、巨人しか考えてねー気がするけど」
ミカサ「……べ、別に私はそういうことがしたい訳ではない/// ただ、エレンの隣にいられるならそれで──」
クリスタ「それは恋じゃないの?」
ミカサ「……分からない。恋がどういうものなのかも分からない」
ユミル「結婚したいかどうかだろ」
ミカサ「……結婚///」
ミカサの頬はみるみる赤く染まる。
クリスタ「結婚と恋愛って、別物って聞いたことあるけど……」
ミカサ「わ、私は……エレンが望むのなら、結婚してもかまわない///」
サシャ/クリスタ(キュン……!)
クリスタ「ミカサって可愛いなぁ。これはエレンも惚れちゃうと思うな~」
ミカサ「そんな事ない……私はクリスタのような小柄で小動物のような眼差しに憧れる。だけど、それじゃあエレンを守れない……エレンを守るためなら、私は男のように強くならなくてはいけない……!」
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- 12 : 2014/12/31(水) 15:10:21 :
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ユミル「馬鹿かお前は。ミカサ、おめー女だろ? 守るんじゃなくて、大人しく守られてろよ……まぁ、あの死に急ぎ野郎が危なっかしいのは分かるけどな」
サシャ「いや、ミカサの方が強いし、守られることなんて少ないんじゃ……?」
ミカサ「それは大きな間違い。エレンの方が本当は強い……何より、他人の私を自分の命を危険に晒してまで助けてくれた。私に力をくれた。私はエレンがいなかったら死んでいたのだから……」
サシャ「……エレンは昔から死に急ぎ野郎なんですね」
ミカサ「エレンは危なっかしいけれど、いつも私とアルミンを守ろうとしてくれる。とても優しくて、そして美しい。アルミンも優れた頭で、私達を守ってくれる……大事な幼なじみ」
ユミル「ふーん……お前らって、本当に仲が良いんだな。誰か1人でも欠けたら、成り立たないみたいな関係だな……」
クリスタ「それだけミカサとエレンとアルミンの絆が深いってことだね! いいなー私もそういうのに憧れちゃうよ」
サシャ「わかります! 私もちょっと羨ましいと思いました」
ユミル「おめーは芋とでも絆深めてな!」
クリスタ「ちょっとユミル! さすがにそれはひどいんじゃない!?」
サシャ「芋と絆深めたら、もっと沢山食べることができますかねぇ?」
クリスタが本日1度目の苦笑をする。
クリスタの隣に座るミカサが、目の前のサシャに自分の分のパンを突っ込んだ。
ミカサはこう見えて、食が細いのだ。
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- 13 : 2014/12/31(水) 15:41:04 :
- いい作品だ!こういうのもっと増えないかなぁ~チラッ
兎にも角にも期待です!
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- 14 : 2014/12/31(水) 15:58:35 :
- 期待!
めぐがんばれー
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- 15 : 2014/12/31(水) 17:22:10 :
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~ジャン達のテーブル~
マルコの正面でパンを大きく頬張っているのは思春期真っ盛りのジャンだ。
いつもとは違い、どこか嬉しそうに伺える。
マルコ「 今日は随分機嫌がいいな」
ジャン「は? 俺はいつでも機嫌良いぞ」
マルコ「嘘つけ。いつもはエレン達を見ては歯を食いしばってるだろ」
ジャン「マジかそれは!? そりゃあまるで嫉妬じゃねーか!」
コニー「おいおい、まさか無自覚だったのかよ? バカでもわかることだぞ。なぁ、ベルトルト?」
ベルトルト「えっ!? ……あ、うん……そうだね?(僕がアニを好きってことは知らないよね……?)」
ライナー「(ベルトルト……俺はお前がアニのこと好きってことは、結構前から気づいているぞ)」
マルコ「どうせエレンとミカサが別々で食べてるから機嫌いいんだろう?」
ジャン「ふははっ、バレたか! そりゃあ俺からしちゃあ滅多にねぇご褒美なんだよ」
マルコ「呆れた。本当におまえは性格が悪いなぁ……」
ジャン「だいたい、アイツらいつもベタベタしすぎなんだよ! なんなんだよマジで! 熟年夫婦かっつーのッ!」
コニー「ちょっと落ち着けジャン。ほんとジャンはガキだな!」
ジャン「てめぇーだけには言われたくねぇーよ!」
ベルトルト「……そういえば、なんかエレン元気ないね」
ベルトルトがエレンとアルミンが座るテーブルを見ながら言う。
エレンは何も話さず、ただ黙々とパンを食いちぎっている。
それを隣に座るアルミンが心配そうにのぞき込んでいた。
ライナー「ん? なんかイライラしてるみたいだな……アイツなんかあったのか?」
マルコ「いつもは楽しそうにアルミンと話してるのに。……もしかしてミカサがそばにいないからかな?」
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- 16 : 2014/12/31(水) 17:59:51 :
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コニー「!? おい、どこ行くんだよジャン!」
手に持っていたパンを置き、ジャンが突然席を立った。
スタスタと反対側のテーブルまで行き、エレンの目の前にまできた。
エレンがそれに気付いて、顔をあげた瞬間だった──
パシンッ
アルミン「ちょっ、ジャン!?」
ジャン「おい死に急ぎ野郎! 不味そうに食ってんじゃねぇよ! ミカサがそばにいないくらいで嫉妬してんじゃねーよバーカ!」
アルミン「……ジャン……(君の方がよく嫉妬してるじゃないか……)」
エレン「ううっ……痛いじゃねーかこの野郎!」
ミカサ「エレン! 大丈夫!?」
ジャン「ミカサいつの間に!?」
アルミン「(……ジャン、普通に考えれば、こうなることくらい分かるだろ?)」
ミカサ「エレン! 喧嘩したら駄目でしょう!」
エレン「オ、オレは喧嘩なんかしてねぇ。ジャンがいきなり突っかかってきたんだよ」
ミカサ「ジャンのせいにしてはいけない。エレン、何があったのか教えて」
エレン「そ、それは……(ミカサがいなくてイライラしてたなんて言えるわけねぇよな……)」
アルミン「あのね、ミカサ……エレンはミカサと普段から一緒にいたから、突然いなくなったら寂しいんだって。訓練の時は班が違うし、寮も当然別々だろ? だからミカサと過ごせる貴重な食事の時間がエレンは好きなんだ。……そうでしょ、エレン?」
エレン「おまっ、アルミン!? 何勝手にペラペラ話してんだよ……//」
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- 17 : 2014/12/31(水) 18:23:21 :
ミカサ「エレン……/// 寂しい思いをさせてしまってごめんなさい。でも、寂しいなら最初に止めてくれれば良かったのに……」
エレン「っっ……!」
アルミン「それはエレンなりの気遣いだよ。本当素直じゃないよねーエレンってば」
エレン「おまえさっきからなんなんだよっ! 恥ずかしいからもう喋るな///」
アルミン「ご、ごめん。……あのさミカサ、悪いんだけど……その食事の時は……なるべくでいいから3人で食べない?? その……僕も寂しいから……」
ミカサ「ええ……! 3人で食べよう。アルミンも寂しい思いをさせてごめんなさい」
アルミン「ううん、いいんだ。これは僕達のわがままなんだし。せっかくミカサにも仲の良い子が出来たのに……素直に喜べなくてごめんね!」
ジャン「ちくしょおおおおぉぉぉ!!!」
エレン/ミカサ/アルミン「!?」
エレン「? どうしたジャン、あんま騒ぐんじゃねぇぞ。教官に目つけられたらどうする?」
ジャン「うるせえぇぇぇ!!! クソッ! クソォォッ!!」
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- 18 : 2014/12/31(水) 19:41:27 :
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様子を見ていたマルコが立歩き、ジャンを落ち着かせる。
アルミン「ジャン? どうして君は泣いてるの?」
ミカサ「……私のでよければ、ハンカチを貸そう」
ジャン「い、いらん/// それにこれは涙じゃねぇ、汗だ!」
エレン「はぁ、また頭が逝かれたのか……マルコも大変だよな」
エレンがマルコに肩をポンと置いた。
ジャン「何でそんなにお前らは仲良いんだよ! いつもいつもベタベタしやがって……」
エレン「何怒ってんだよ? それにベタベタってなんだよ……別に普通だろ?」
ジャン「どこが普通なんだよ! 羨ましいッ!」
アルミン「ジャン……昨日も言ったけど、ミカサを君に簡単にあげるわけにはいかないからね?」
ジャン「だからてめーはミカサの父親なのかっつの!」
ジャンがギャンギャンと騒ぎ出すのを、同期達は面白そうに眺めていた。
同期達も実を言うと、エレン達3人は仲が良すぎると思っていたのだ。
逆に3人が揃っていなかったら違和感があるくらいだと。
エレン「……なぁ、前から気になっていたんだが……お前がオレに突っかかってくるのって、ミカサが関係してるのか?」
ジャン「…!!」
エレン「ミカサと友達になりたいなら、素直にそう言えばいいだろ?」
アルミン「(ああ……エレンはやっぱり鈍感だ。知ってたよ……うん)」
ジャン「……はぁ……もう俺色々と疲れたわ。エレン……やっぱりお前は気にくわねぇ。このあとの対人格闘は俺と組め!」
エレン「はっ、いいぜ。日頃の怒りをぶつけてやる!」
ミカサ「じゃあ私はアルミンと組もう」
アルミン「えっ!? ミカサと!? 僕が!?」
ミカサ「ええ。みっちりと教えてあげる」
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- 19 : 2014/12/31(水) 20:18:07 :
~対人格闘~
アルミン「いやミカサ……その、僕すごく弱いから……相手にならないんじゃないかな?」
ミカサ「教官に勝手に決められて、いつもライナーばかりだったし、たまには違う人と組んでみたい」
アルミン「もっと相応しい人いるんじゃないかな?」
ミカサ「でも、出来れば信頼してる人と組みたい。エレンはジャンと組むので、もうアルミンしかいない……!」
アルミン「わかった……! そういうことなら仕方ない!」
アルミン「(うっ……ミカサにお願いされると、どうしても断れないんだよな~。僕ってミカサに弱いな……やっぱり、僕って娘が可愛くて仕方ない的な父親タイプなのかもしれない……なんてね)」
~エレンとジャン~
エレン「ふんっ……!」
《ドシーンッ》
ジャン「んぎゃっ!」
エレン「ほら、手貸してやる」
ジャン「っ! クソ、お前強すぎだろ! もうちょい手加減しろよ」
エレン「……強くねぇよ。ミカサを越すにはまだまだ程遠い」
ジャン「お前、ミカサより強くなりてぇってか?」
エレン「ああ……当たり前だ」
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- 20 : 2014/12/31(水) 21:18:19 :
ジャン「お前本当に馬鹿だな。そんなのどう考えたって無謀すぎるだろーが」
エレン「なんだと……」
ジャン「お前は格闘術に関してはトップレベルだ。だが立体機動、兵站行進、馬術、技巧術といいいお前は不器用すぎるんだよ。そんなんじゃミカサより強くなるとか、いつまで経っても叶わないんじゃねぇの」
ジャンの正論に何も言い返せないエレンは、「くっ……」と歯を食いしばりながら俯いた。
ジャン「……お前が人一倍努力しているのは誰もが知っているし、俺も……それに関してはお前に叶わねぇよ。だがなエレン、ただ努力すればいいってわけじゃねぇだろ? お前がどうしてそこまで強くなりてぇのかは知らんが……現実を見ることも大事だ」
エレン「うっ……うぐっ……そんくらい分かってるよ……お前に教えてもらわなくても分かってるよ!」
ジャン「おい、男のくせに泣いてんじゃねーぞエレン」
エレン「お前こそ、さっき食堂で泣いてただろ!」
ジャン「ふざけんな! あれは汗だ!」
~ミカサとアルミン~
アルミン「うわああっ!」
《ドシンッ》
アルミン「いてて……」
ミカサ「? 手加減したはずなんだけど……」
アルミン「えっ、今ので手加減なの!? ……やっぱミカサはすごいや。(エレンの気持ちが分かるよ……これは悔しいよね)」
ミカサ「……私は強いのだろうか……まだまだな気がする」
アルミン「いやいや! 十分強いって! あのライナーよりも強いんだよ?」
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- 21 : 2014/12/31(水) 23:25:14 :
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ミカサ「……ライナーと比べても意味なんかない。大切なのは、エレンを守れるかどうか。私はもうあんな地獄を見るのは嫌だ。もう家族を失いたくない……エレンの側にずっといたい……」
アルミン「僕も……2人のそばにずっといたいよ。2人が許してくれる限りずっと……」
ミカサ「私も2人のそばにいたい……でもエレンはすぐに遠くに行ってしまう。私達を置いていこうとする。1人で危険な道にいこうとする……それがすごく怖いの」
ミカサはマフラーをギュッと掴んだ。
ミカサは不安になるとマフラーを掴むのが癖なのだ。
それを知っているアルミンが、マフラーを掴む手を優しく握った。
アルミン「そうだねミカサ。僕もすごく怖い。……でも僕達は大人しく置いてかれたりなんかしないだろ? 必死に2人でエレンのところに歩き続けただろ。これからもきっとそうだよ……それが僕達3人の生き方なんだよ」
ミカサ「……エレンは2年後、調査兵団に志願するだろう……私は、調査兵団に行ってほしくない……」
アルミン「そうだね……でも、僕たちはヤツらに奪われたものが大きすぎる……エレンは巨人を憎んでいるけど、僕はそれよりも王政府が許せない……! だから僕も迷わず調査兵団に志願する……エレンは多分僕達をとめるだろうね。エレンは僕達を巻き込みたくないと思っているから」
ミカサ「私はエレンと同じ場所に行くだけ。そして私の命に代えてでも守る」
アルミン「……ミカサ、たまにはエレンに甘えてみたら? ミカサは女の子だろ」
ミカサ「は、恥ずかしい…///…それに、エレンが私を女の子扱いしてくれるだろうか?」
アルミン「(可愛いなぁ……)当たり前だろ? ミカサは僕とエレンにとって、1番大切な女の子なんだから」
ミカサ「で、でもエレンは最近……アニと仲が良い」
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- 22 : 2015/01/01(木) 00:31:02 :
アルミン「ああ……確かに仲は良いかもしれないけど、ミカサより大事何てことはないと思うよ」
ミカサ「でも……アニがもし、エレンを好きになったらどうしよう……アニの方が小柄だし、美人だし……」
アルミン「もぉー! そんなこと心配しなくても大丈夫だって! 君も充分綺麗だよ」
ミカサ「はぁ……すごく不安。アルミン、私はどうすればいい?」ウルウル
アルミン「ぼ、僕に任せろ! ちょっと待っててくれ!」
~エレンとジャン~
エレン「ジャン、お前だいぶ強くなってきたじゃねーか」
ジャン「お前と違って、コツを掴むのが早いんだよ」
エレン「……それは認めてやる」
アルミン「エレーーン!」
エレン「なんだよアルミン。何しにきたんだよ?」
アルミン「いいからこっち来てよ!」
ガシッ
アルミンはエレンの腕を半ば強引に引っ張った。
エレン「お、おい!? なんなんだよ!?」
ジャン「……」ポツン
ジャン「……なんなんだよはこっちのセリフだっつの」
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- 23 : 2015/01/01(木) 10:50:34 :
マルコ「あれ、ジャン1人? 僕もちょうど今1人だから一緒に組もう」
ジャン「ダズと組んでたんじゃ……?」
マルコ「頭の打ち所が少し悪かったみたいで、医務室に連れて行ったんだ」
ジャン「そうか」
マルコ「ジャンは今日はエレンと組むんじゃなかったっけ」
ジャン「見ろよ……アルミンに連れてかれてやがる。こんな時までベタベタしやがって気持ち悪いな」
マルコ「違うだろ。ジャンはエレン達の関係が羨ましいだけだろう?」
ジャン「……そうだな……すげぇ羨ましいよ」
マルコ「あれ? 素直じゃないか……」
ジャン「アイツらの中になんか誰も入れねぇだろうな……」
マルコ「素直に『俺も混ぜろよ!』って言ってみたら?」
ジャン「ばっ、馬鹿野郎! そんなの……言えるわけねぇだろ///」
ジャンは耳まで赤くしながら興奮していた。
マルコは「冗談で言ったつもりなんだけどなぁ……」と、困った顔をした。
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- 24 : 2015/01/01(木) 19:04:56 :
- エレンとジャンが可愛い
期待しかありません!
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- 25 : 2015/01/04(日) 21:12:00 :
- いいね。
ほのぼのする。
あと、めぐこの場だけど、
俺、1月中は殆どnoteに来れないから。
グループの管理は、ラクラととあがしてくれるともう。
すまんな
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- 26 : 2015/01/04(日) 23:11:36 :
私も幼なじみトリオやジャンが好きなので御馳走様です(笑)
期待です
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- 27 : 2015/01/10(土) 12:23:21 :
- アルミンはズルズルとエレンを引っ張り、ようやくミカサの元へと辿り着いた。
エレンは「どうしてこんな事になったんだ……」と、呆れた顔をした。
アルミン「さぁエレン! ミカサに想いをぶつけるんだ!!」
エレン「ん!? 待てよアルミン。意味が分からん」
アルミン「もー仕方ないなぁー エレン! 君はアニのことをどう思っているの!?」
ミカサ「(う……聞くのが怖い……)」
エレン「どう思ってるってそんなの……『仲間』だろうが。ちょっと怖いけど、根は良い奴だと思うぜ」
アルミン「……じゃあミカサのことはどう思ってるの?」
ミカサ「(やっぱり怖い)」
エレン「な 何でそんなこと聞くんだよ! か、家族だよ……!」
アルミン「家族って言ってもさぁ……兄弟とか、夫婦とかあるだろ? どっちなわけ?」
エレン「さっきから質問ばっかしやがって。どっちとかわかんねぇよ……ただ……」
ミカアル「ただ?」
エレン「『守ってあげたくなる』っていうか……『幸せにしてあげたい』っていうか……んで、それがどうしたんだよアルミン?」
アルミン「だってさ、ミカサ」
エレン「おい? ミカサ顔赤いぞ……? 大丈夫かよ!?」
ミカサ「だ 大丈夫……///」
アルミン「ミカサ、エレンも君とおんなじ気持ちだから、不安にならなくて良いんだよ。それとたまにはエレンに守らせてあげてね? じゃないと男心が傷ついてしまうからね」
ミカサ「わ、わかった!」
アルミン「(僕もいつかきっと、君たちを守ってみせるからね。いつか必ず……!)」
アルミン「(肩を並べて生きられるように……)」
エレン「どうせお前、オレに守らさせてくれねぇーくせに」
ミカサ「エレンだって人のこと言えない。私が守るのを嫌うじゃない」
エレン「当たり前だろ! オレは男なんだから……女を守るのは当然だ」
ミカサ「じゃあ、サシャやクリスタ、ミーナ、ユミル……アニも守るの?」
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- 28 : 2015/01/10(土) 13:50:59 :
エレン「は? なんだその質問は……守るっていっても、なんでもかんでも守れるわけじゃねーし……。オレは……ミカサとアルミンだけは絶対に守りたいと思ってる。例えオレが死んででも」
ミカサ「……エレンが死んでしまったら私達が悲しむだけ」
アルミン「そうだよエレン、君が死んだら僕達は生きる希望が無くなるんだよ?」
エレン「…っ し、死なないから安心しろよ! せめて巨人を駆逐してから死ぬよ」
ミカサ「だめ! 絶対死なせない! あなたはいつか私と山で静かに暮らすのだから!!」
エレン「はぁー!? 何勝手に将来のこと決めてんだよ!!」
アルミン「へぇ。2人でまた暮らすんだね?」
ミカサ「違う。その時はもちろん、アルミンも一緒に暮らすの」
アルミン「!? なんで!?(僕がいたらどう考えても邪魔じゃないか!?)」
ミカサ「私だけでは……駄目なときもあるから。アルミンは私達を正解へと導いてくれるから」
ミカサ「だから……3人でいつか暮らそう。エレン、アルミン!」
そう言いいながらミカサは普段滅多にみせない可愛らしい笑みを見せた。
エレンとアルミンはそんな姿に胸が高鳴った。
アルミン「(ミカサの笑顔久しぶりだ! やっぱりこの笑顔は破壊力が強すぎる!!)」
エレン「(ん?! なんか胸のあたりがすげぇ高鳴ってるぞ!? なんでだ……?)」
ジャンが歯軋りをしながらエレン達のいるところへ向かってきた。
マルコもいる。マルコはハラハラとしながらジャンの様子を伺っていた。
ジャン「お前ら! ぺちゃくちゃ話してねぇで、さっさと訓練しろよぉぉぉお!!」
マルコ「ジャンが言うとあまり説得力ないよ」
ジャン「おい」
エレン「そうだな。まさかお前に説教されるとは思ってなかったが……ありがとな」
ジャン「…っ! やけに素直じゃねーか!」
ミカサ「アルミン、訓練を再開しよう」
アルミン「うん!」
ジャン「ミ、ミカサ……俺とやってみないか!?///」
ミカサ「ごめんなさい。今日はアルミンとやる」
アルミン「ふふ、残念だねジャン。もう少し早くくればミカサのレアな笑顔が見れたのにね」
ジャン「ミ、ミカサの笑顔だと!?(すっげー見たい!)」
ミカサ「? どうしたのジャン」
ジャン「ミカサ……笑ってみてくれねぇか?」
ミカサ「なぜ?」
ジャン「い、いや、その……」
エレン「だ、だめだ!!」
ジャン「はぁ!? なんだよ!?」
アルミン「ジャンには見せたくないもんね!」
ジャン「なんだとぉ!」
マルコ「落ち着いてジャン! 教官がすぐ側にいるんだよ?」
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- 29 : 2015/01/10(土) 13:54:04 :
教官は兵士達を見ながら色々なことを考えていた。
教官(これから彼らは立派な兵士となっていくのか……成長がとても楽しみだ。
彼らは皆それぞれ特技や個性がある。
その特技や個性をどう生かすかは、この子達が今後見つけていかなくてはならない。
……エレン•イェーガー……彼はもうはっきりしているな。
彼は目立った特技はないが、非常に努力家で目的意識が強い。
その目的は、巨人を駆逐するだけではないだろう。
彼は仲間想いだ。
特に出身が同じのミカサ•アッカーマン、アルミン•アルレルトとの信頼は厚い。
きっと彼は今後、仲間や友人を守るために更に強くなるだろう。
だが、彼の強さは武器でもあるが、弱味でもある……
彼は今まで訓練で、何度も死にかけていた。仲間を救うために。
非常に危ない存在だが、ミカサ・アッカーマンとアルミン・アルレルト……
この2人が側にいれば……彼は強くいられるだろう。
私も……若い頃は、そんな友人がいたな……彼らを見ていると昔を思い出してしまう)
エレン「ジャン! お前さっきより下手になってるぞ!」
《ドサッ》
ジャン「いってぇ! もっと手加減しろ!」
アルミン「いいぞーエレン! その調子でジャンを倒すんだ!」
ミカサ「エレン! その技じゃ勝てない!」
エレン「お前ら! さぼってんじゃねー!」
マルコ「なんでこんなことに……教官にバレたらまずいんじゃ!?」
教官「(ふむ。今日も微笑ましい光景だ。私がこれからも彼らの成長を見守っていこう)」
おしまい
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- 30 : 2015/01/10(土) 13:57:44 :
ここまでお付き合いありがとうございました!
コメントくださった方、お気に入り登録をしてくださった方、読んでくださった方、
全ての方に感謝しています。
またどこかでお会いできたら嬉しいです。
真紅
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- 31 : 2015/01/11(日) 15:28:24 :
終わりの教官の想いに不意打ちで胸打たれました(笑)
ミカサの笑顔は確かに破壊力抜群でしょうね
真面目に三人で住む幼馴染みを見守りたくなりました
素敵な作品ありがとうございます
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- 32 : 2015/01/11(日) 16:25:27 :
>>影刻さん
教官ってあまり見せないだけですごく優しくて、
104期の保護者的存在だと私は思っていたので今回表現出来ていたら嬉しいです
ミカサの笑顔の破壊力は、原作50話で確信しました!///
私も幼馴染みの平和になってからの暮らしを見守りたい(というか覗きたい)です
素敵な作品だなんて///勿体ないお言葉ありがとうございます!
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- 33 : 2015/02/06(金) 19:00:33 :
- きょきょ教官なんか優しいwお疲れ様
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- 34 : 2015/03/11(水) 21:17:37 :
- やっぱりジャンって、最高だなぁ((´∀`*))
お疲れ様♪
これからも頑張ってね(๑•̀ㅂ•́)و✧
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- 35 : 2015/04/17(金) 23:56:41 :
- エレンミカサアルミンはやっぱり仲がいいのがいいです! ミカサの笑顔は本当にレアですね(≧▽≦)
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- 36 : 2015/04/18(土) 22:27:31 :
- 教官が優しくてびっくりしました! おもしろかったです(☆。☆)
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