このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
紅茶の正しい使い方
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- 1 : 2014/12/30(火) 20:23:00 :
- はじめまして、無敵というものです。
人生初のSS投稿なので、手が震えています…
緊張して誤字が多発かもしれないけど、温かく見守って下さると嬉しいです!
文才の無い僕が才能のある皆様に呼んで貰う小説、「紅茶の正しい使い方」
※この小説はリヴァハンになる予定です。苦手な方はここで閉じて下さい(`・ω・´)ノ
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- 2 : 2014/12/30(火) 20:40:07 :
- エルヴィンの護衛と言う名の地下へ行く日
その日は、雲ひとつない怠いくらいの快晴だった。
涼しい木陰へ自然と足が進む。
と、目の前に見覚えのある男が引っかった。
地下の住人に怒鳴り散らしている兵士長の姿だ。
エルヴィンに少し離れることを伝え、足早に向かう。
全く何やってんだよ…。
「ーーーハンジ!」
奴はこちらに気づいたらしい。
私の名前を呼ぶ。
軽々しく呼んで欲しくない。
「こいつらが煩いんだよ、お前強いだろ?黙らせて欲しい」
「やだ兵士長」
ハンジは、性に合わない丁寧言葉で喋る。
そうでもしないと、拳が出てしまう。
「私には、この方たちに手を上げる理由が分かりかねます…」
「…は?」
兵士長は私の反応が予想外なのか目を丸くしている。
「理由はだな、地下の奴らのクセして紅茶などという贅沢品を買おうとしていたからだ」
「それに、上司に逆らおうとでもいうのかい?」
「紅茶は誰でも楽しんでいいと思います。あなたがとやかく言う問題ではないと思いますが…」
その先をなんで続けたのか今でも不思議だ。
「それと、私はあなたのことを微塵も上司だと思っていません!」
「……!?」
「私の上司はエルヴィンだけです、このコネだけで上がってきた豚が……」
そこまでなんの気無しに喋ったハンジは、顔を真っ赤にしている兵士長に気づいた。
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- 10 : 2015/01/15(木) 22:24:03 :
- 「どうしましたか?」
「いや……」
兵士長が苦笑しながら答えた。
「君のような一介の分隊長などすぐに辞めさせることが出来るのに、歯向かってきたものだから驚いたところだよ。」
「そうか、コネだけで上がってきた豚ねぇ……」
ハンジは、キレ気味に兵士長を睨みつけた。
それをみた兵士長は何を思ったのかあっと声を上げた。
「こういうことをしても大丈夫なのか」
「ひゃぁっ」
兵士長はハンジの背中をつつーっとなぞった。
「これをセクハラとして訴えるかい?まぁ、お前が言うコネで取り消すけどな……」
「いえ、私は別にっ……」
気にしませんとか何とかごにょごにょと呟く。
ハンジは、悔しさで目に涙をためながら、せめてものプライドで睨みつけていた。
ニヤニヤと笑顔を浮かべた兵士長が改めてーーいや、貴族の豚と呼んでおこう、紅茶の茶葉を選ぶ。
「今日はなにを飲むかなぁ、ダージリンにしようか……」
やつの悩みをよそに、ハンジは内心自分を罵っていた。
馬鹿だ! わたし! いくら事実でも! 本当のことを言うってどうよ? 豚って!
そりゃあ起こるっつうの! またエルヴィンに迷惑を! しかも背中なぞられただけで!何故!あんな声を出した!
あんなにキレたのは紅茶のせいか……
リヴァイ!あんたのせいだ!
ハンジは自分に紅茶の基礎からマニアックなところまで教えこませた男を罵倒した。
とはいえ、とハンジは溜め息をついた。
怒鳴る相手がいないんだよなぁ、なにしろいきなり壁外に消えたまま行方が分からないんだから。
というか、そもそもあの男とわたしの間に何かがあったのか?
「ハンジ、どうして泣いているんだい?」
エルヴィンに声を掛けられ、ハンジは
「ごめんなさい」
と、小さく呟いた。
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- 11 : 2015/01/17(土) 06:28:36 :
- leviって書いてリヴァイと読む。
ハンジが彼から聞いた個人情報はそれだけだった。
出会ったのは寒くなってきた、秋の終わりかけの休日だった。
エルヴィンの計らいによって出来た、久しぶりの休暇を楽しもうと、酒のつまみを買った帰り。
綺麗な三日月だった。
分隊長という役職のため部屋が広い。
研究所としても使っているハンジの暮らしの城である。
モブリットは
「掃除をしてくださいっ」
の一点張りなのだが、なかなか快適だと思う。
会議室から一番近く、寝坊しても間に合うので利便性めまあまあだ。
(それを考慮した部屋割りなのだが)
疲れたからだに鞭打って帰り道を辿り、半ば癖になってきている巨人への考察をぶつぶつ呟いた。
そして、ドアの前に来たときーーハンジはそれを見つけた。
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- 13 : 2015/02/02(月) 00:01:27 :
- 小さく丸まったゴミ?らしきものが放置されている。
まったく、よくゴミ部屋と言われるけれど、外には侵食していない筈なのにーーもしかして……上司への嫌がらせ?
そんなことを考えながら、それを捨てようと思い………
「う、うわーあぁぁ!」
静かな調査兵団の夜に相応しくない、ついでに普段出さないような高い悲鳴をあげ、ハンジは思わず後ずさった。
ハンジは視力が悪い。
眼鏡をつけ直して見えたものは、うずくまっている人だったのである。
それも、今噂の人類最強の男。
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- 14 : 2015/02/02(月) 00:11:57 :
- し……ししし死んでる?
流石にそれは無いだろうという判断を下し、ハンジは男の頬をつねった。
あ、柔らかい。
そして、その刺激で男は声を上げた。
「ううっ……」
ハンジは言葉に迷いながら尋ねた。
「大丈夫?」
男は唸りながら答えた。
「毒を盛られました。」
「毒!?急いで救護室に行きなさい!」
「もう、空いてません……うっ」
「うーん、あっ犯人は?」
「95期の新兵だと思います。」
95期か……。あいつらならやりかねないな。
「了解した。自分で動ける?」
「毒が回ってきているようで、手足の感覚 うっ が無いです。」
「へー、かわいそう」
男が自分のことを他人事のように言っていたせいだろうか。
自分の中で好奇心が疼くのがわかってきていた。
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