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マルコ「憲兵団に入団した」
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- 1 : 2013/11/17(日) 21:25:29 :
- 前作
キース「貴様…なぜだ……?」
http://www.ssnote.net/archives/1281
ライナー「みんなの呼ぶ声」
http://www.ssnote.net/archives/2345
-
- 2 : 2013/11/17(日) 21:46:49 :
- 支援
-
- 3 : 2013/11/17(日) 21:57:00 :
- >>32
あざすっッ!
胸糞注意?です
-
- 4 : 2013/11/17(日) 22:16:50 :
- 支援
-
- 5 : 2013/11/17(日) 22:17:36 :
ー入団式翌日ー
マルコ「おはよう、ジャン」
ジャン「おはよう。早いな もう着替えたのか」
マルコ「まぁね。なにせ今日は僕の小さい頃からの夢の第一歩だからさ」
トロスト区攻防戦から一週間
僕とジャンとアニは憲兵団に入団した
多くの仲間を失い、巨人の恐ろしさを知ったが、
104期生の上位陣ほとんどが調査兵団に入団した。
それぞれ兵団は違えど、
人類のために尽くすことは変わらない
僕も気持ちを切り替え、
幼少からの憧れだった憲兵団として
王に仕え、仕事を全うして行こうと思う
-
- 6 : 2013/11/17(日) 22:19:19 :
- >>4
助かります!
本来、マルコの一人称は俺ですが
ここでは僕でいかせてもらいます
-
- 7 : 2013/11/17(日) 22:32:58 :
- 頑張れー!
-
- 8 : 2013/11/17(日) 22:36:16 :
ザワザワ
ナイル「…そろったか?」
ナイル「では今から憲兵団の入団式を始める」
ナイル「知っての通り私が憲兵団師団長のナイル・ドークだ。」
ナイル「憲兵団は民の統制を保ち、住民の安全を守る。それだけに、普段から自分達の規律を正しくしなければならない。」
ナイル「常に周りから見られていることを意識し、職務を全うしろ」
ナイル「わからないことがあれば、自分達の上司に聞け。以上だ。今日は荷物の整理などにあてなさい」
あれが憲兵団の団長かー
言ってることが違うな!
僕も頑張ろう!
憲兵としての初日、僕は希望に満ちた生活を思い描いていた
現実がどうであるか、
まったく知らずに……
-
- 9 : 2013/11/17(日) 22:37:22 :
- >>7
あざす!
-
- 10 : 2013/11/17(日) 22:38:47 :
- 期待
-
- 11 : 2013/11/17(日) 22:38:53 :
- 期待
-
- 12 : 2013/11/17(日) 22:39:01 :
- きたい
-
- 13 : 2013/11/17(日) 22:39:21 :
- 期待!
-
- 14 : 2013/11/17(日) 22:54:11 :
一1週間後ー
ヒッチ「ちっ…また雑用かよ〜」
マルロ「静かにしろヒッチ。上官に聞こえるだろうが」
ヒッチ「はぁ〜?上官?酒飲んで博打やってるだけの奴等のどこが上官なの?」
今僕達は上官達にいつもの雑務を命じられ、支部の掃除を行っている
この一週間でだいたい憲兵団の現状が掴めてきた。
ストヘス区支部の憲兵(上官) は
一日中、ギャンブルに明け暮れている。
仕事は殆んどせず、たまに街をうろついたりする程度だ。
…他の支部もこんなところなのだろうか?
いや…そんなはずはない
僕達がまだ新兵だから、位の低い連中が当てられているんだ。
そうだ…そうに違いない!
-
- 15 : 2013/11/17(日) 23:00:55 :
マルコ「ジャン」
ジャン「…」
マルコ「ジャン!」
ジャン「…!どーしたんだマルコ?」
ジャンはここに来てからずっと元気がない
なぜだか大方僕には予想がついている
マルコ「いや、なんでもないんだ」
マルコ「掃除頑張ろう!」
ジャン「…ああ」
けど僕からは聞けない。
このことはジャンが自分で考えて答えを見つけたほうがいいんだと思う
-
- 17 : 2013/11/17(日) 23:17:26 :
- マルコとマルロ…気になります!
-
- 18 : 2013/11/17(日) 23:19:25 :
ー夜ー
ジャン「なぁ…マルコ…少し話したいことがあるんだ」
マルコ「…なんだい」
ジャン「俺、調査兵団に異動しようと思う」
マルコ「…!…やっぱり考えていたことはそのことだったんだね。」
ジャン「…お前…わかってたのか?」
マルコ「まぁね 伊達に君の親友やってないよ」
ジャン「フッ…俺さ、ガスの補給をするために本部突っ込む時、みんなを誘導したよな?…何の責任もなしに」
ジャン「俺は今でもあの時正しい判断をしたと思ってる」
ジャン「でもよぉ…俺はここに入団してからずっと悩んでる」
ジャン「自分は内地でぬくぬく暮らして、今この瞬間も調査兵団に行った奴らは、仲間の死を無駄にしないためにも必死で訓練してる」
ジャン「…俺にはこの兵団の選択が正しかったんだろうか?…あの時自分が発破をかけて死なせた仲間達の責任が俺にはあるんじゃないかって…」
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- 19 : 2013/11/17(日) 23:29:28 :
マルコ「ジャン…僕は前に君に言った。
君は現状を理解する能力に長けているって」
マルコ「…君がそう思うんならそれが正しいと思う。僕は君を応援するよ」
ジャン「…すまないなマルコ」
ジャン「ハハッ…あんなに憲兵憲兵言ってたやつが調査兵団に来たら、あいつら腰抜かすだろうな!」
ジャン「……マルコ、ありがとな」
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- 20 : 2013/11/17(日) 23:34:58 :
翌朝ジャンはここを去っていった
親友がそばにいなくなるのは寂しいが、
これで良かったと思う。
彼はきっといい指揮官になるだろう
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- 21 : 2013/11/17(日) 23:52:29 :
ー数日後ー
「なぁ…お前この兵団についてどう思う?」
就寝前、同室のマルロに問われる
マルコ「どうって、なにが?」
マルロ「この腐りきった憲兵団についてだよ」
マルコ「確かに、この支部はそう見えるかもしれないけど、他の支部は違うと思うよ」
マルロ「はぁ?そんなわけないだろ?」
マルロ「どこの支部もこんな感じだ」
マルロ「俺はこの腐りきった憲兵団を変えようと思ってここに入った」
マルロ「お前は見てる限り真面目で頭が良さそうだ」
マルロ「どうだ?俺たちでこの兵団を変えてみないか?」
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- 22 : 2013/11/18(月) 00:03:35 :
マルコ「…君には同調できない」
マルコ「僕はまだこの兵団を信じている」
マルロ「そうか、まぁ考えておいてくれ」
マルコ「…もう寝るよ」
マルロ「ああ」
-
- 23 : 2013/11/18(月) 00:18:13 :
- ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ワンワン
「ああ!子犬が川で溺れてる!どーしよう!」オロオロ
ザブンッ
スイスイスイ
「おじさん!ありがとう!」
「おじさん誰なの?」
「おじさんは憲兵団だよ」
「王に仕え、この街のみんなを助けることが仕事なんだ」
「へぇー!すごい!僕も大きくなったら憲兵団になる!」
「おう!坊や、頑張れよ!」
「うん!」
-
- 24 : 2013/11/18(月) 00:24:03 :
今日はここまで!
本当は一作目のようにしようかと
思っていたのですが、
割とシリアスにらなってしまいました
みなさんコメントありがとうございます
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- 25 : 2013/11/18(月) 07:33:05 :
- 期待!
-
- 26 : 2013/11/18(月) 16:50:32 :
- 期待!!!
-
- 27 : 2013/11/18(月) 23:36:26 :
>>26
ありがとうございます
ーーーーーーーーーーーーーー
上官「今日はいつもの雑務とは違う仕事をやってもらう」
上官「調査兵団の一行が王都へ召喚される件だ」
上官「調査兵団失墜の件はーーー」
そーだった。調査兵団はまた多くの損害を出して、エレンの処分が決まったんだったな
マルロ「…一ついいでしょうか?」
また仲間を1人失うのか…
上官「おぉ お前 真面目だな」
というより人類唯一の希望であるエレンをこんなに簡単に処分していいものだろうか?
上官「お前達だけでやり通してみろ」
憲兵団団長の判断は正しいのだろうか…
上官「だがヘマだけはやるな?」
………また新兵任せか
-
- 28 : 2013/11/18(月) 23:39:56 :
- これは新しい
支援NOW
-
- 29 : 2013/11/18(月) 23:44:40 :
- >>28
リアル鬼ごっこ見てます
荒らしに負けず頑張ってください
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- 30 : 2013/11/19(火) 00:02:53 :
マルロ「…クズ目!……自分の考えることしか出来ないクズが!」
たしかに、ここの上官達はそう言われても仕方がないだろう。
しかし、今日は他の支部の上官にも会えるはずだ。
本来の憲兵団のあり方というものを
しっかりと学ばせてもらおう!
アニ「あんたはそれで自分か身内にヒドイ目にあったりしたの?」
珍しい アニの声を久々に聞いた気がする
そーいえばアニはここのところ
体調不良で寝込んでいたらしいな
マルロ「…!…いいや?」
マルロ「だがそれらの悪行はーーー」
悪行?
それはこの支部の憲兵だけだキノコヘアー
アニ「私は…ただ…そうやって流されるような弱いやつでも」
アニ「人間だと思われたいだけ」
……なぜだろう?
彼等が今話していたことはあまり耳に入ってこなかった
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- 31 : 2013/11/19(火) 00:09:32 :
マルロ「護送の馬車は45分後に外門に到着する」
マルロ「現場に着いたら各自持ち場を確認しておけ」
マルロ「いいな?」
ヒッチ「へいへーい♪」
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- 32 : 2013/11/19(火) 00:21:10 :
明日で終わらせます
進むの遅くて申し訳ない
-
- 33 : 2013/11/21(木) 00:00:46 :
遅くなって申し訳ない
-
- 34 : 2013/11/21(木) 00:13:07 :
テクテクザッザッ
ヒッチ「ふぁーぁ」
ドンッ
ヒッチ「ちょっとー!」
ヒッチ「マルロ、あんた急に止まんないでよ」
マルロ「…」
マルコ(あれは…)
ヒッチ「何あれ?うちの備品じゃん」
隣の奴「内地に運ぶんだろ」
マルロ「だとしても商会が介入するのはおかしい」
マルロ「一体何やって…」
商人「…」キンカノフクロドウゾ
憲兵A「…」キンカトル
マルロ「緩急品を横流ししてるって訳か!!」
マルコ(!!)
-
- 35 : 2013/11/21(木) 00:20:40 :
マルロ「…」テクテクチカヅク
隣の奴「オイオイ 任務はどーすんだよ?」
ヒッチ「やっべー あいつほんとに本物じゃん」
隣の奴「まぁ幸か不幸か時間はあるんだ」
隣の奴「せいぜい楽しませてもらおうぜ」
アニ「…」
-
- 36 : 2013/11/21(木) 00:33:54 :
憲兵A「さーて 一杯いくかー」フリムク
憲兵B「うん?」
憲兵A「なんだ新兵?なんの用だ?」
マルロ「かっ緩急品の横領は犯罪です」
憲兵B「それで?」
マルロ「うっ…緩急品とはつまり民の血税によって賄われたものであり、したがって…「「ハハハハハッ」」
憲兵A「いやいや 新兵にして教官を恐喝するとはなぁ」
憲兵A「お前さんの将来が楽しみだよ」
テクテク
マルロ「えっ?」
チャリン
憲兵A「女でも買ってスッキリしてきな」トン
テクテクテク
マルロ「…」ハッ
マルロ「まっ 待てー!」
-
- 37 : 2013/11/21(木) 00:42:18 :
ガッ
マルロ「緩急品の横領はっ…グハァ!」
バキッバコッ
マルコ(えっ…)
マルロ「グハァ…ウッ…ウゥ…」
ミゾウチケルケル
憲兵A「新兵のくせに何たてついてんだ?」
バコッ
マルロ「グハァ!」
僕は今目の前で起こっている出来事を
しばらく信じることができなかった
-
- 38 : 2013/11/21(木) 00:43:30 :
今日はここまで
見てる人すいません
話は考えてるんですが、時間がね。
-
- 39 : 2013/11/24(日) 23:26:16 :
- 何日も遅れて申し訳ない
見てくれてる人いますかね?
始めます
-
- 40 : 2013/11/24(日) 23:29:36 :
- あと友人からの指摘
緩急品→官給品です
-
- 41 : 2013/11/24(日) 23:49:24 :
お父さん!今日憲兵さんに犬を助けてもらったんだ!
憲兵A「全く…官給品の横領なんてどの憲兵もやっているんだよ」ゲシゲシ
そうかー、よかったなー。
お前も訓練して立派な兵士になるんだぞ
憲兵A「ここは、お前みたいな綺麗事いう奴は邪魔なんだよ!」ゲシゲシ
うん!僕も大きくなったら憲兵団に入るんだ!
憲兵A「お前も内地の優遇狙ってここに入ったんだろ?」ゲシゲシ
そうかそうか!偉いぞマルコ!
頑張るんだぞ!
憲兵A「なにが民の血税だ !」
うん!僕頑張るよ!
憲兵A「ここには民を救ってくれるような王も憲兵もいねぇんだよ!」
憲兵A「現実みやがれ!」バキッ
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァ」
-
- 42 : 2013/11/25(月) 00:02:57 :
憲兵AB「…」ビクッ
シーン
憲兵B「おいどーした坊主?」
憲兵B「びっくりさせやがって…」ザッザ
憲兵B「お前もああなりたくなかったら黙っt」
スパンッ
憲兵B「ふへぇ?」ゴロゴロ
ヒッチ「ひいいいいぃいぃ」
オイアレクビジャネエカ?ハナレロ!ケンペイヲヨベ!
マルコ「ふふふっ…ふふふふ」テクテク
憲兵A「ひっ…お前、殺したのか?」
マルコ「ふふふふふ」テクテク
憲兵A「くっ…来るな!」アトズサリ
マルコ「…」
死ねぇ
スパァン
-
- 43 : 2013/11/25(月) 00:07:22 :
- まる子・・・何があった・・・
-
- 44 : 2013/11/25(月) 00:11:17 :
- >>42
夢に裏切られたら気が狂うんじゃないかなって思いまして。
すいません
今日もここで終わります。
ほんと申し訳ない
-
- 45 : 2013/11/25(月) 00:12:00 :
- >>43
です。
レスあざ
-
- 46 : 2013/11/27(水) 16:04:46 :
- 鬼畜モードはいりましたね(´Д`)
これからの展開期待してます。
-
- 47 : 2013/11/27(水) 16:09:47 :
- じぇじぇ?
じぇじぇじぇ?
じぇじぇーー!
あざす!
-
- 48 : 2013/12/01(日) 23:16:25 :
- >>46
は友人です。
勉強忙しいのに見てもらってごめんね
-
- 49 : 2013/12/01(日) 23:35:54 :
長らくお待たせしました
「ふひっ…ふひひひひ…」
やってしまった
地に染まったブレードを見つめ、
一言呟く。
「疲れた」
振り返れば虚しい人生だったと思う
幼い頃から夢を持ち、
ここまで努力を続けてきたが
そもそもその夢が自体が間違いだった。
故郷の家族を思い返す
息子が上官殺しとして知られたら
どーなってしまうのだろう?
いずれにせよ
もう僕がやるべきことは一つだ
「死のう」
ごめんねジャン、
こんなことになるなら
僕も君に連いて行けば良かったよ。
血に染まったブレードを見つめ直す
反射して見えた僕の顔に希望はない
「さようなら」
僕は柄をしっかりと握りしめ、
迷いなく首を掻っ切った。
-
- 50 : 2013/12/01(日) 23:56:21 :
- (゚д゚ )
( °д° )
( Д ) ⊙ ⊙
俺もホラー(?)書いてるから親近感がわく
-
- 51 : 2013/12/02(月) 00:05:45 :
- >>50
あなたの作品いつも見てます
ミカサの奴の終わり方好き。
ホラー?少ないんでもっと増えて欲しい
-
- 52 : 2013/12/02(月) 00:31:39 :
- >>51
ありがとう。本当に
あリヵ”
ト
ぅ
-
- 53 : 2013/12/08(日) 00:14:20 :
はずだった
ガシッ
!!!??
-
- 54 : 2013/12/08(日) 00:24:16 :
「…………アニ…?」
僕が覚悟を決めたその瞬間。
少女の小さな手によって僕の願望は崩れ落ちた。
「もうこれ以上」
「わたしの前で死なないで」
-
- 55 : 2013/12/08(日) 21:38:07 :
気がつくと馬車の中にいた
両脇には憲兵
ちらりと目をやると、
怯えたように顔を背ける
もう何も思わない
心の中にぽっかりと穴が空いたような気分だ。
-
- 56 : 2013/12/08(日) 21:47:24 :
「降りろ」
目的の場所に着いたのだろう
ここから先は歩けということか
馬車から降り、
歩を進める
突然、後ろの方で爆音が鳴り響く
自分の前にいる商人、貴族、住民が一斉に振り返る
彼らの表情は全て同じ
恐怖と混乱
憲兵の慌てふためきながら
周りに避難の指示を出す
僕は振り返らなかった
もう関係ないのだから。
後ろの
-
- 57 : 2013/12/08(日) 21:49:58 :
- 最後の
後ろの
はなしで!
-
- 58 : 2013/12/15(日) 21:38:09 :
ー2ヶ月後ー
ガチャ
「よお…マルコ」
「…久しぶりだね。ジャン」
-
- 59 : 2013/12/15(日) 22:22:40 :
看守「面会は30分だ。思い残すことのないように」
バタン
「元気にしてたか?」
「もちろんだよ。ご飯もおいしいしね」
「君もどうだい?」
何の味気もないパンを差し出す
ありがとよ、
彼は一口かじって置いた。
「訓令兵時代を思い出すな」
-
- 60 : 2013/12/15(日) 22:37:04 :
「どうだい、調査兵団は?」
「へっ…聞きたいか?次期分隊長の活躍ぶりを」
それから僕らはいつものように語り合った
巨人の討伐が10を越えただの、
あの死に急ぎ野郎はまだ一匹だ
ミカサのピンチを救ってから、たまに俺の方を見ている気がするんだがとか、
ほんとに当たり障りのない会話。
僕もいつものように相槌をうちながら
ミカサは多分君の後ろのエレンをみているんだよ、
などと返す。
-
- 61 : 2013/12/15(日) 22:59:33 :
ガチャリ
看守「時間だ」
「おっと…もうこんな時間か」
楽しい時間は一瞬だね、と
心の中で呟く
「じゃあ俺そろそろいくわ」
にっこり笑って腰を上げ、歩き出す
「…」
ドアノブに手をかける
「…マルコ」
「すまねぇ」
カチャッ
「ジャン。」
ドアノブから手を降ろし彼が振り向く
「ありがとう」
君に会えて良かったよ。
-
- 62 : 2013/12/15(日) 23:17:34 :
静まりかえった牢獄で
一人余韻に浸る
昨日、サシャとコニーが来たから
ここ最近の出来事はおおよそ知っている
ライナー、ベルトルト、ユミル、
そしてアニが巨人だったこと。
ジャン、君は最後まで大事な事は何も言わなかったね。
暗い話を聞かせない方がいい、
少しでも楽しい思い出を作ろうと、
ふふっ、
やはり君は指揮官に向いてるよ。
-
- 63 : 2013/12/15(日) 23:32:08 :
ー翌日ー
「出ろ」
冷たい鉄格子の箱から出ると
大柄な男に腕を挟まれる
「行くぞ」
真っ直ぐ、右、左、
最後のドアが開くと、
少し大きな部屋に出る
中央にある木の台と
茶色い輪っかのかかった
2m程の細長い円柱がそうなのだろう
「これがお前の見る最後の景色だ」
後ろから何かを被せられると
視界が暗黒の世界に変わった
-
- 64 : 2013/12/16(月) 00:00:49 :
「上がれ」
右足、左足、交互にあげて登ると、
すぐに輪が首にかけられた
その瞬間、
今までの事が凄まじいスピードで
脳裏を駆け巡る
川で溺れている犬
それを助け、僕に道を示した
憧れだった人
僕の夢を応援してくれた家族
訓練所の広場
キース教官、最初に僕にかけて頂いた言葉の真意がよくわかりましたよ。
立体機動で駆け抜けた森
つらかった雪山での訓練
サシャとコニーがパンを争い、
エレンとジャンが取っ組み合いを始め、
盛り上がった食堂
そして毎日のように語り合い、
最後まで僕を励ましてくれた親友
楽しかった思い出だけが
次々に浮かんでは消える
意識が途切れゆく中、
意外にも最後に浮かんできたのは
あの小さな手の温もりだった…
-
- 65 : 2013/12/16(月) 00:02:04 :
マルコ「憲兵団に入団した」
ーFINー
-
- 66 : 2013/12/16(月) 00:10:13 :
以上です。
まさか1ヶ月もかかるとは…
駄文&長々とごめんなさい。
突然ですが、
SSは発想が醍醐味だと思っております。
最近似たような話が多いかな〜、なんて
皆さん頑張って下さい!
受験戦争に生き残れたらまた書くので
その時まで御機嫌よう。
-
- 67 : 2014/01/17(金) 14:37:49 :
- うええええええええん。・°°・(>_<)・°°・。
感動したああああーーー
-
- 68 : 2014/01/17(金) 15:40:41 :
- 。・°°・(>_<)・°°・。
-
- 69 : 2014/01/17(金) 16:47:15 :
- マルコオオオオオオ
-
- 70 : 2014/01/17(金) 17:13:04 :
- 憲兵団って…
-
- 71 : 2016/09/19(月) 13:59:18 :
- 処刑されたんか?
- 著者情報
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