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赤いうさぎ

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  1. 1 : : 2014/12/29(月) 02:18:39
    あるところにウサギが一匹いました


    ウサギは足がけして遅いわけではありませんでしたが、回りに比べたら遅いものでした


    でもウサギは跳ねるのが得意でした


    跳ねる事によって狩りをしていたのです


    ウサギは一躍人気者になりました


    高いところにある木の実等が採れるからです


    しかし、それをよく思わないウサギが一匹


    白いウサギです


    白ウサギは走るのが遅いし、狩りも下手くそです


    その代わり、白ウサギは考えるのが得意でした


    まあ所詮ウサギ、狩らなければ生きていけません


    白ウサギはどうやったら生きれるか毎日考えていました
  2. 2 : : 2014/12/29(月) 02:21:23
    ウサギはある日、狩りの途中で怪我をしました


    そこに通りかかった白ウサギ


    ウサギは叫びます


    「そこの白いウサギ君!助けてくれ!」


    白ウサギはウサギに気づきます


    白ウサギは考えました


    あいつは確かに嫌いだ


    でもウサギだ、仲間だ


    白ウサギは走り出しました


    ウサギの元へ、ではなく逆方向へ
  3. 3 : : 2014/12/29(月) 02:29:10
    「白いウサギ君…そうか、あいつは確か狩りが下手くそな木偶の坊だった。僕は見捨てられたんだ」


    ウサギが動けないでいると、遠くから銃声がしました


    猟師が近くまで来ている証拠です


    ウサギは恐怖しました


    そして思い付きました


    あの白ウサギが僕の事を殺そうとして猟師を誘き寄せたんだ


    瞬間、猟犬の姿が見えました


    ウサギは覚悟しました


    ここで死ぬことを


    目をつむります


    …………




    いつまでたっても猟犬は近くに来ません


    目を開けました


    すると目の前には






















    真っ赤なウサギが真っ赤な実を持って、そこにいました


    「…傷口にこれ潰して塗ってね」


    真っ赤な実が落ちます


    真っ赤なウサギは浮かび上がりました



    そして、猟犬に首根っこを噛まれたまま、連れていかれます
  4. 4 : : 2014/12/29(月) 02:34:42
    傷口に赤い実を塗ると、痛みは収まってきました


    走れる事を確信すると、ウサギはその場から逃げました


    ただ、生きなきゃと思い、逃げました





    数日後、こんな噂を耳にしました


    「あの狩りもままならない木偶の坊、狩られたんだって」


    「白い毛が、血で真っ赤になってたって」


    「ウサギ様が近くに居たらしいよ、危なかった」


    「ほんと」

































    「死んだのがウサギ様じゃなくてあの木偶の坊で良かった」




























    ウサギは、本当の事を言いませんでした


    自分のせいで死んだんだって、言いませんでした





    END
  5. 5 : : 2014/12/29(月) 02:39:30




    ありきたりな話



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bigmoroh0909

ブドウ&グラウ

@bigmoroh0909

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