炎が燃え尽きるまで-復讐-

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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炎が燃え尽きるまで-復讐-

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1 : つーる : 2014/12/27(土) 10:35:07

以前書きかけてやめたネタですが
やっぱり書きたい!と思いまして。

いじめネタ、グロ等含みますので
苦手な方はブラウザバック推奨。

注意
☞グロ描写多数
☞原作設定キャラ崩
☞山崎烏様＊復讐教室参考

コメント書き込み歓迎です。

良かったら覗いて行ってください!
2 : つーる : 2014/12/27(土) 10:59:17

人は誰しも

心の何処かに

復讐の火種を持っていて

その火種に火がついた時

復讐の炎は燃え上がる

燃え上がった炎は

本人のみならず周りをも巻き込み

辺りを焼き尽くして行く
3 : つーる : 2014/12/27(土) 11:04:48

♪ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

ｷﾞｬｲｷﾞｬｲ
ﾜｰﾜｰ

ｶﾞﾗｯ

ｼｰﾝ…

「…っ」

「へぇ…また来た」

「いい加減来ないと思ったのに」

「すげぇなー尊敬する」

「チッ…また賭けに負けた…」

「……」ｷﾞﾛｯ

「…んだその顔」

「喧嘩売ってんのか？」

「ざけんな」

「…っ」

「さっさと失せろ」

「目障りなんだよ」

「ひっどーい」

「……」

ﾊﾞﾝｯ

「きゃっ」

「やれやれ〜」

「もううるさいよ〜」

ｸｽｸｽ
4 : つーる : 2014/12/27(土) 11:05:26

「…許さない…然るべき報いを」
5 : つーる : 2014/12/27(土) 11:06:05

さぁ……

復讐(death game)の始まりだ。
6 : つーる : 2014/12/27(土) 11:13:05

♪ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

「おはよー」

「よう！」

ﾜｲﾜｲ

-シガンシナ高校-

エレン「おふぁよ〜」

ミカサ「おはよう、エレン」

ライナー「ちっす」

ベルトルト「やぁ」

ジャン「課題忘れた…」

マルコ「僕の見る？」

コニー「ずりぃぞ！おいアルミン！」

アルミン「え…僕？」

サシャ「私にもパンをください」

クリスタ「皆おはよう！」

アニ「…はよ」

エレン「あぁ…今日も疲れた…」ﾊｧ

ライナー「おいおい…まだ朝だぞ？」ﾆﾔ

ジャン「朝から何してたんだ、あ？」ﾆﾔﾆﾔ

エレン「心配しなくても俺は」

ミカサ「あなたは知らなくて良い」

ジャン「」

コニー「なんなんなんなんだ！？」

エレン「うるせぇよ」

ｷﾞｬｱｷﾞｬｱ
7 : つーる : 2014/12/27(土) 11:19:24

アルミン「まぁまぁ…落ち着こう」

ジャン「ったくよぉ…」

マルコ「ジャンってば」

ジャン「だってよぉ…」

サシャ「あれ…？」

ベルトルト「サシャ、どうしたの？」

サシャ「ユミルが…いませんね？」

コニー「ほんとだ、あのブ」

ミカサ「…」

コニー「」

クリスタ「なんか昨日から…連絡が…」

エレン「何かあったのか？」

ライナー「大丈夫だろう」

ジャン「大方抜」

マルコ「ジャン」

ジャン「」

アニ「…そんな心配いらない」

クリスタ「そう…だよね！」

アルミン「うん」

クリスタ「ありがとう、皆！」

ライナー(結婚しよ)
8 : つーる : 2014/12/27(土) 18:22:09

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

「席つけー」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

「お前らに…伝えなきゃいけない」

「えー…大切な…ことだ」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

「その…ユミルが…昨日亡くなった」

ｼｰﾝ…

クリスタ「え…？」

ｶﾞﾀｯ

クリスタ「あっ」

ﾌﾗｯ

ミカサ「クリスタ」

アニ「大丈夫かい？」

クリスタ「え…えぇ…多分」

マルコ「どう…して…」

「それが、な…」
9 : つーる : 2014/12/27(土) 18:22:39
10 : つーる : 2014/12/27(土) 18:29:41

ジャン「自習だとか言われてもな…」

アルミン「こんな…精神状態で…」

サシャ「……」

コニー「サシャ…大丈夫か」

サシャ「えぇ…食欲がないだけです」

コニー「そんなことかよ」

サシャ「でも…食べ物を無駄に…」

ライナー「ベルトルト…」

ベルトルト「……」

ライナー「ベルトルト！」

ベルトルト「あっ…ライナー…」ﾋﾞｸｯ

ライナー「大丈夫か？」

ベルトルト「…わかんないけど、多分」

ライナー「そうか…」

マルコ「あんな話聞いた直後だから…」

アルミン「あぁ…無理もないね」

ジャン「マルコ…」

マルコ「…っ」

クリスタｸﾞｽｯ…

アニ「クリスタ…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ミカサ「……」

エレン「ミカサ？」

ミカサ「平気」

エレン「…そうか」
11 : つーる : 2014/12/27(土) 19:27:50
12 : つーる : 2014/12/27(土) 19:30:36

「…こんなことお前達に言うのも」

「残酷だろうが…ユミルは…」

「ユミルは何者かに…殺された」

「えっ！？」

「先生！それ本当ですか…」

「やだ…怖い…」

「私だって嘘だと言いたいさ」

「しかし現に頭を…ハッ」

「きゃあっ」

「先生！やめてください！」

「あ…あぁ…悪かった…」

「と、とにかく今日は自習だ！」
13 : つーる : 2014/12/27(土) 19:30:55
14 : つーる : 2014/12/27(土) 19:35:37

クリスタ「…さない」

アニ「クリスタ…？」

クリスタ「ユミルを殺した奴を…」

アルミン「！」

クリスタ「絶対に…許さない」

エレン「おい」

クリスタ「殺してやる…」

ライナー「クリスタ…」

マルコ「気持ちはわからなくないけど」

ジャン「今そんなこと…言うなよ」

クリスタ「……」

コニー「そうだぞ、クリスタ」

ミカサ「……」

クリスタ「皆…ごめん…」

エレン「今は…休むべきだろ」

ジャン「…そうだな」

アニ「…私たち、全員ね」

サシャ「はい…」
15 : つーる : 2014/12/27(土) 19:39:24
16 : つーる : 2014/12/27(土) 19:40:01

人が死ぬという悪夢。

それは1回きりだった。

はずだった。
17 : つーる : 2014/12/27(土) 19:40:13
18 : つーる : 2014/12/27(土) 19:45:32

ジャン「あーっ、もう！」

マルコ「おい」

ジャン「なんなんだよ！」

マルコ「ジャン！落ち着け！」

ジャン「落ち着けるかよ！」

アニ「一体…この短期間で…何人…」

ジャン「なんなんだよほんっとに！」

アルミン「……」

エレン「…なぁ」

ベルトルト「エレン？」

エレン「誰か…誰でも良いから…」

サシャ「どうしたんですか…？」

エレン「…ミカサ、知らねぇか」

ジャン「はぁ！？」

アルミン「昨日から連絡が途絶えて…」

ジャン「エレンふざけんなよ、おい！」

エレン「ふざけてねぇよ！！」

ジャン「…っ」

マルコ「ジャン、落ち着こう」

ジャン「…悪い」

ライナー「…あのミカサが？」

ベルトルト「そんな…」

クリスタ「やだ…やだ…」
19 : つーる : 2014/12/27(土) 19:52:00

アニ「…手分けして探そう」

コニー「…お前、アニ？」

アニ「…何？」

コニー「俺が知ってるアニは…」

アニ「それ以上言ったら蹴るよ」

コニー「」

エレン「探すってもよ…どこだよ…」

アニ「……」

アルミン「いないとは思うけど家は…」

エレン「いねぇから聞いてる」

アルミン「……」

ライナー「どうするんだ？」

ベルトルト「……」

アニ「……」

マルコ「とにかく…手分けして…」

サシャ「校外ですか？」

コニー「そうだろ！」

ジャン「大丈夫なのか？」

クリスタ「じっ、自習だし…」

エレン「行こう」
20 : つーる : 2014/12/27(土) 22:24:01
21 : つーる : 2014/12/27(土) 22:30:05

-前日-　

ミカサ「あなた…なの？」

「何が？」

ミカサ「ユミルを殺したの」

「さぁ」

ミカサ「…ユミルだけじゃない」

　　　「みんなの、こと」

「さぁ」

ミカサ「さぁ、って…」

「顔、怖いよ」

ﾄﾞｽｯ

ミカサ「っ！」

ﾓｶﾞｯ

ミカサ「……っ」

「しばらく口閉じて」

ミカサ「……」

ｼｭｯ

ｼｭｯ

ミカサ「！」　ﾋﾞｸｯ　
　
　
「…流石のミカサでも怖い…か？」

ミカサ「……」

「…悪いけど、死んでもらうよ」

ミカサ「……」　ﾂｰ

　　　(どう…して……)

「これは復讐」

ミカサ(何の…こと？)

「覚えてない？」

ミカサ(えっ…)

「残念」

ｸﾞｻｯ

ミカサ「っ！」

　　　(痛い…)

「同じ痛みを…味わって」

ｸﾞｻｯ

ミカサ(痛い痛いイタイｲﾀｲ…)

ｸﾞｻｯ

ｸﾞｻｯ

ミカサ(ｲﾀｲ…ｲﾀｲ…エレ…ン…)

ﾄﾞｻｯ

「まぁ…覚えててもこうなってたか」
22 : つーる : 2014/12/27(土) 22:30:23
23 : つーる : 2014/12/27(土) 22:34:08

エレン「くそっ…どこだ…」

アルミン「……」

コニー「…無事かな」

サシャ「コニー！」

クリスタ「そんなこと…言わないで」

コニー「あ…悪い…」

アルミン「……」

エレン「くそっ…俺が…俺の…せい」

クリスタ「エレン…」

サシャ「そんなこと…ないですよ」

コニー「自分責めるなよ」

エレン「……」

アルミン「あ…エレン…」

エレン「……っ」

アルミン「…家、見てきなよ」

エレン「……」

クリスタ「エレン！」

サシャ「行ってきてください」

コニー「…早く」

エレン「…わかった」
24 : つーる : 2014/12/27(土) 22:34:20
25 : つーる : 2014/12/27(土) 22:37:12

ｷﾞｲｯ

カルラ「おや、エレン？」

　　　「どうしたの？」

エレン「あ…いや…その…」

　　　「ミカサ…は？」

カルラ「ミカサ…？」

　　　「帰ってきてないよ？」

エレン「…だよな」

カルラ「何かあったのかい？」

エレン「…いや」

カルラ「大方クリスタちゃんとことか」

　　　「泊まりに行ってるさ」　

エレン「…おう」

　　　「…母さん、行くわ」

カルラ「お昼ごはんは？」　

エレン「…いらねぇ」

カルラ「わかったよ」

　　　「エレン…気をつけなさい」

エレン「…あぁ」

ﾊﾞﾀﾝ
26 : つーる : 2014/12/28(日) 15:45:41
27 : つーる : 2014/12/28(日) 15:50:11

アルミン「…エレン」

エレン「……」

クリスタ「そんなぁ…」

サシャ「…次、行きましょうか」

コニー「……」

サシャ「皆さん…」

エレン「俺が…しっかりしてれば…」

アルミン「エレン…それは…」

クリスタ「それはもう言わないで…？」

コニー「そうだぞ、エレン」

エレン「けどよ…」

サシャ「…エレン、やめましょう！」

エレン「……っ」

アルミン「今はミカサの無事を…」

エレン「…あぁ」

サシャ「行きましょう」

コニー「おう」
28 : つーる : 2014/12/29(月) 00:32:31
29 : つーる : 2014/12/29(月) 00:38:59

ジャン「ミカサ…」

マルコ「ジャン…」

　　　「元気出して」

アニ「死んでないのに泣くの？」

ライナー「そうだぞ、ジャン」

ベルトルト「うん…」　

ジャン「…あぁ、そうだな」

　　　「…悪い」

ライナー「それにしても…」

　　　　「一体どこ行ったんだか」

マルコ「今頃エレンと会ってるさ」

ベルトルト「そうだよね！」　
　
　
ジャン「俺のところ来いよな…」　

ライナー「ドンマイジャン」

ジャン「ひでぇジャン…」

マルコ「ジャン…」

ジャン「マルコ…」

ベルトルト「アニ？」

アニ「一応探すでしょ？」

ジャン「…あぁ、そうだな」

マルコ「どこがあるかな…」

ライナー「ジャンの家とか」

マルコ「ないね」

ベルトルト「ないよ」

アニ「ない」

ジャン「おいお前らァァ！」

　　　「ちょっとは気を遣え！」

マルコ「まぁまぁ」

ライナー「おちつけおちつ…」

『きゃあーーーーっ！』
30 : つーる : 2014/12/29(月) 00:40:20

ベルトルト「今のは…」

ライナー「クリスタっ！！」ﾀﾞｯ

アニ「案外近くだね」

ジャン「ミカサっ！！」ﾀﾞｯ

マルコ「僕達も行こう」

ベルトルト「あぁ！」
31 : つーる : 2014/12/29(月) 10:39:30
32 : つーる : 2014/12/29(月) 10:43:49

ﾊｧﾊｧ

アニ「どうしたの？」

コニー　ﾊﾟｸﾊﾟｸ

クリスタ　ﾏｯｻｵ

サシャ「あ…あ…あれ…です…」

ジャン「…あ…れ…？」

マルコ「あれ…って…」

エレン「あぁ、あ、あ………」

　　　「うわぁぁあー！」

　　　「ミカサぁぁぁあ！」

アルミン「あ…そんな…そんな…」

ライナー「おいおいおい…」

ベルトルト「あ…あぁ…あ…」

マルコ「嘘…だろ」

ジャン「アリかよ…こんなの…」ﾌﾗｯ

マルコ「ジャン！」

ジャン「おい…あ…あ…」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

マルコ「おい、ジャン…」ﾏｯｻｵ
33 : つーる : 2014/12/29(月) 10:44:19

ミカサ・アッカーマン

復讐完了(execute)
34 : つーる : 2014/12/29(月) 10:50:03

クリスタ「みんな…死ぬのね…」

アニ「……」

クリスタ「みんな…死んじゃう」ﾊﾊｯ

アニ「クリスタ」ｷﾞｯ

クリスタ「あっ…」

　　　　「ごっ、ごめんなさい…」

エレン「…どうしろって…言うんだよ」

アルミン「エレン…」

エレン「なんなんだよ！」

　　　「誰だよ！ミカサ殺したの！」

アルミン「おい、エレン…」

エレン「許さねぇからな！！！」

アルミン「……っ」　

ジャン「……っ」

マルコ「ジャン…」　

ジャン「ざけんな…よ…」

　　　「許さ…ねぇ…」　

マルコ「……っ」

ベルトルト　ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

ライナー「ベルトルト…」

ベルトルト「……っ」

ライナー「大丈夫…だ」

ベルトルト「そんな…保証なんて…」

　　　　　「できない…だろ！」

ライナー「……」

　　　　「…悪い」

サシャ「死にとうない…」

コニー「サシャ…」　ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

サシャ「コニー…」

コニー「…生きような」

サシャ「…当たり前、です」
35 : つーる : 2014/12/29(月) 11:00:37

マルコ「…とりあえず戻ろう」　

アルミン「あぁ…僕たちじゃ…何も」

アニ「良い、クリスタ」　

クリスタ　ｺｸﾝ

エレン「…さねぇ」ﾎﾞｿｯ

アルミン「…エレン」

サシャ「…あの」

コニー「サシャ…？」

サシャ「こんな時に…ですが」

ライナー「どうしたんだ？」

サシャ「なんとなく…犯人が…」

　　　「わかったような気がします」

　　　「えぇと…なんですか…」

　　　「…あっ、目星、です！」　
　

アルミン「えぇっ！？」

マルコ「本当に？」

ジャン「どこのどいつだよ！！」

エレン「…してやる」ﾎﾞｿｯ

サシャ「……ひっ」

アルミン「ごめんサシャ…」

　　　　「エレンは…」

サシャ「すっ、すみません…」

マルコ「それで、目星は？」

サシャ「あっ…はい」

　　　「その…被害者さんに共通点」

　　　「…が、あると思います」

　　　「それで…わかりませんかね」

ライナー「で、どうだったんだ？」　

サシャ「まだ調べてません」　ｼｭﾝ

コニー「なんだよ」

アニ「目星じゃなくて糸口…か」
　

クリスタ「戻って調べようよ！」

サシャ「ほっ、ほんとですか？」　

ジャン「あぁ！」

アルミン「手がかりになるかもね！」

サシャ「良かったです！」　

エレン「…さねぇ……ぜってぇ…す」

ベルトルト「エレン…」

アルミン「…戻るよ、エレン」

エレン「……してやる」

アルミン「……っ」
38 : つーる : 2014/12/29(月) 14:21:37
39 : つーる : 2014/12/29(月) 14:33:53

エレン「……」

アルミン「帰ってきたは良いけど」

ジャン「…っ」

マルコ「なんで…」

ライナー「…サシャが」

ベルトルト「…っ」

コニー「…いねぇんだよ」

クリスタ「そんなっ…」

アニ「……」

コニー「おい！サシャどこだよ！」

アルミン「コニー…っ」

コニー「おい！ふざけてんのか！」

ライナー「コニー落ち着け」

コニー「どこ隠れてるんだよ？」

マルコ「コニー！」

ガラガラッ

「！」

「はい…えー…会議で決まったことだ」

「お前らはしばらく自宅学習になる」

「安全を考えて学校を閉鎖する」

「各々自宅で身の安全を確保してくれ」

「それでは、解散」

「気をつけて帰りなさい」

ガヤガヤ

エレン「……」

アルミン「…どうする？」

クリスタ「ごめん…私…帰る…」

コニー「俺も…」

アルミン「えっ…コニー…」

コニー「くそっ…怖ぇんだよ…」

ジャン「…悪い」

マルコ「…ごめん」

ライナー「…俺たちも」

ベルトルト「うん…」

アニ「私も降りるわ」

エレン「…っ」

アルミン「…それじゃあ、帰」

エレン「腰抜け…共め…」

アルミン「…え？」

エレン「俺は帰らねぇ！」

ライナー「エレン…」

エレン「引きこもってろ腰抜け！」

ジャン「…死に急ぎ野郎め」

エレン「うるせぇっ！」

ダッ

アルミン「あっ…エレン…」

ジャン「無理なんだよ…今回は…」
40 : つーる : 2014/12/29(月) 14:34:19
41 : つーる : 2014/12/29(月) 14:39:29

エレンの独白

「…ふざけんなよ」

「もう…ミカサは…いねぇんだ」

「犯人見つけて…」

「ミカサの仇を討つ」

「許さねぇからな…」

パラパラッ

「何か…ねぇのかよ…何か…」

パラパラ…

ピタッ

「…え？」

「…嘘だろ？」

「…でも」

パラパラッ

パラパラッ

「…やっぱり」

「どこかで見覚えあると思った…」

「…そういう、ことか」
42 : つーる : 2014/12/29(月) 17:21:39

アルミンの独白

「この事件はどう考えてもおかしい」

「…いや、考えなくたってわかる」

「誰が犯人なのか…」

「なぜ彼らが狙われたのか」

「それがわからない限り…」

「この事件は止まらないだろう」

「エレンは何かを見つけただろうか」

「…例え見つけたとしても」

「今の彼にできることは少ないだろう」
43 : つーる : 2014/12/29(月) 17:23:53

ジャンの独白

「くそっ…」

「なんでミカサが…」

「殺される理由なんてないだろ…？」

「…あ」

「…いや？そんなはずはねぇ」

「……」

「エレン(死に急ぎ野郎)…さっさと…」

「手がかり見つけろよな…」
44 : つーる : 2014/12/29(月) 17:29:08

マルコの独白

「明らかにおかしい」

「…何が起きている？」

「あんな殺し方…」

「かなりの怨恨がありそうだ」

「…恐らく」

「犯人がわかったところで…」

「手出しはできまい」
45 : つーる : 2014/12/29(月) 18:11:00

ライナーの独白

「なんなんだよほんと…」

「俺たちはどうなる？」

「…このまま」

「死にたくはねぇなぁ」

「……」

「エレンの奴…」

「なんとか…してくれよな」

「あぁ…くそっ…」

「帰りてぇ」
46 : つーる : 2014/12/29(月) 20:23:32

ベルトルトの独白

「……」

「僕も…殺されちゃうの…？」

「ユミルや…ミカサみたいに…」

「嫌だ…嫌だ…嫌だ…！」

「怖いよ…」

「エレン…何か見つけてくれ…」

「ライナー…」

「故郷に…帰りたい…」
47 : つーる : 2014/12/29(月) 20:25:51

アニの独白

「……」

「…何を考えてる」

「次に死ぬのは誰」

「…くだらない」

「殺しなんて醜いだけ…」

「何も…生まれない…」

「…お父さん」

「こういう時の…格闘術なの？」
48 : つーる : 2014/12/29(月) 20:27:14

クリスタの独白

「怖いよ…怖いよ…」

「ユミル…助けて…」

「死にたく…ない」

「私たちが何かしたのかな…」

「わかんないよ…でも…」

「死にたくない」

「…怖い」
49 : つーる : 2014/12/29(月) 20:29:41

コニーの独白

「サシャ…どこだよ…」

「ほら…パンやるから…」

「……」

「あれ…おかしいな…ハハッ」

「…しょうがねぇな」

「ほら、スープもつけてやる」

「……」

「おい…サシャ…」

「サシャ！！！」
50 : つーる : 2014/12/30(火) 16:06:59
51 : つーる : 2014/12/30(火) 16:29:45

サシャ「んーっ！んーっ！」

「…お目覚め？」

サシャ「…っ！」

「ほんと…サシャは勘が鋭い」

サシャ「…っ？」

ｸｽｸｽ

サシャ(あなた…なんですか？)

「よくも皆にヒントを与えてくれたね」

サシャ「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

「エレンも余計なことを…」ﾎﾞｿｯ

サシャ(エレンに何かしたんですか!?)

「大丈夫…何もしていないから」

サシャ(良かっ…)

「…まだ、だけど」ﾆﾔｯ

サシャ「！」ﾋﾞｸｯ…

「サシャは運が良い」

サシャ(えっ…？)

「もう仲間の死を見なくてすむ」

サシャ「……」ﾎﾟﾛｯ

ﾆﾔｯ

サシャ(コニー…)

「サシャは優しいから」

「楽に死なせてあげる」

ｼﾞｬｷｯ

サシャ(コニー…助けて…死にとう…)

ﾄﾞｻｯ…

「……ふう」
52 : つーる : 2014/12/30(火) 17:45:50

サシャ・ブラウス

復讐完了(execute)
53 : つーる : 2014/12/30(火) 17:48:54

♪ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

クリスタ「はい、レンズです」

アニ「クリスタ…」

クリスタ「えっ…アニ？」

アニ「…今すぐ◯△公園に来て」

クリスタ「え？…そんな急だよ！」

アニ「エレンが」

クリスタ「えっ！？エレン！？」

アニ「…エレンが来いって」

クリスタ「…あ、そっか…」

アニ「…じゃあ」

クリスタ「うん…」

アニ「……」

ｶﾞﾁｬ

クリスタ「……ふぅ」
56 : つーる : 2014/12/30(火) 21:40:55
57 : つーる : 2014/12/30(火) 21:51:18

クリスタ「ここかな…あっ！」

アルミン「…クリスタ」

クリスタ「アルミン！」

ジャン「よっ」

マルコ「やぁ」

クリスタ「ジャン…マルコ…」

エレン「あぁ…悪いな、皆」

ライナー「どうしたんだ？」

ベルトルト「こんな時に…」

コニー「…サシャは？」

アニ「……」

エレン「コニーが連絡取るんじゃ…？」

コニー「…それが…いねぇらしくて…」

クリスタ「そんな…」

ﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯ

ジャン「あっ…悪い」

エレン「いや…」

ジャン「もしもし？あぁ…お前か」

コニー「サシャじゃねぇ…か」

ジャン「おう…。……は？」

クリスタ「えっ…」

ジャン「…わーった、おう…さんきゅ」

マルコ「……っ」

ジャン「おう、お前もな……」

ﾋﾟｯ

ジャン「……」

マルコ「…ジャン」

ジャン「…っ」

コニー「おい、ジャン！」

ジャン「…サシャが」

ライナー「……」

ジャン「…死んでたって」

ベルトルト「えっ…」

アニ「……」

アルミン「…どうして」

クリスタ「やだ…やだよ…」

エレン「……くそっ」

ジャン「…びっくりするくれぇに」

コニー「…？」

ジャン「綺麗に首が…」

クリスタ「やめてっ！」

ジャン「あ……悪…い」

マルコ「…ジャン」

ベルトルト「あ…あぁ…」

ライナー「…ぐっ」

コニー「ざけんな…ふざけんな…！」

ｷﾞﾘｯ

コニー「ぶっ殺す！」

エレン「…そのこと…なんだが」
58 : つーる : 2014/12/30(火) 21:59:25

マルコ「…エレン？」

エレン「…話したいことがある」

アニ「待ちなよ」

エレン「あ…？」

アニ「この状況わかってるの？」

エレン「…わかってるよ、でも」

クリスタ「無理よ！」

コニー「ゆるさねぇ…殺す…」

エレン「聞いてくれ！！！」

ﾋﾞｸｯ…

エレン「…犯人を絞れ込め…そうだ」

ジャン「なんだって？」

エレン「サシャの…お陰でな…」

ライナー「エレン、お前…」

マルコ「すごいよ…エレン…」

コニー「本当か？」

エレン「あぁ」

アルミン「教えて…くれるかい？」

エレン「あぁ…」

クリスタ「ユミルの仇…！」

コニー「サシャの…仇を…」

エレン「……」

ジャン「おいエレン」

エレン「…俺は被害者の名簿を調べた」

マルコ「…うん」

エレン「そしたら…気づいたんだ」

ｺﾞｸｯ

エレン「…元シガンシナ中3年A組」

クリスタ「…えっ」

アルミン「それって…」

エレン「あぁ…俺たちのクラスだ」
59 : つーる : 2014/12/30(火) 21:59:39
60 : つーる : 2014/12/30(火) 22:03:53

エレンの回想

エレン「おいお前ら！」

ジャン「なんだよエレン」

エレン「次の自習サボろうぜ！」

マルコ「エレン…また君は」

アルミン「いい加減ばれちゃうよ？」

ジャン「大丈夫だろ」

クリスタ「危ないよ！」

ユミル「あたしらも行こうぜ！」

クリスタ「ユミルまでっ」

コニー「ひゃっほー」

サシャ「私はお弁当を食べます」

ミカサ「エレンが行くなら行こう」

アルミン「ミカサもやめなって！」

ジャン「行くぞエレン！」

エレン「おうよ！」

マルコ「全く…」

アルミン「もう…」

クリスタ「ユミル！待ってよ！」

ユミル「早く来いよ！」

ミカサ「エレン待ちなさい」

コニー　　zzz

サシャ　　ﾓｸﾞﾓｸﾞ
61 : つーる : 2014/12/30(火) 22:04:13
62 : つーる : 2014/12/30(火) 22:16:49

クリスタ「そんな…嘘…」

アルミン「！だとしたら…」

ジャン「俺たちも…？」

マルコ「加えてA組の中に犯人が？」

エレン「その可能性が高い」

ベルトルト「ちょっ、ちょっと待って」

ライナー「お前ら…全員…？」

アニ「あんたらも被疑者…だよ？」

エレン「あぁ…そうだ…」

マルコ「…疑いたくは、ないけどね」

ジャン「しょうがねぇ」

アルミン「……」

コニー「…誰だよサシャ殺したの」

クリスタ「ユミル殺したのは？」

アニ「……」

ベルトルト「ここで争っても」

クリスタ「あなたたちには関係ない」

ベルトルト「…っ」

ライナー「クリスタ…落ち着け…」

アニ「興奮しすぎだよ」

ライナー「大丈夫か、ベルトルト」

ベルトルト「うん…」

クリスタ「……」

エレン「とにかく俺たちは…」

アルミン「気をつけるしかない」

マルコ「…だね」

クリスタ「どうして…だろう」

ジャン「こんなことしそうな奴…」

クリスタ「いないよ！」

アルミン「…僕もそう思う」

マルコ「そう…思いたいね」

コニー「喧嘩もいじめもなかったし」

エレン「そこは俺にもわからねぇ」

アルミン「…暗くなる前に帰ろう」

クリスタ「そうね…」

コニー「おう…」

ベルトルト「気をつけてね」

マルコ「ベルトルトもね」

ベルトルト「うん…」

ライナー「…またな！」

ジャン「おう！」

アニ「……」
65 : つーる : 2014/12/31(水) 09:55:36
66 : つーる : 2014/12/31(水) 10:06:32

コニー「……」ハッ

クスクス

コニー「ん…なんだ…これ…」

「コニー、警戒心がなさすぎる」

コニー「この状況を理解できないのは」

「…バカだから、かな」

コニー「…お前なのか」

「さぁ」

コニー「サシャ殺したのお前か？」

「さぁ」

コニー「…ちげぇのか？」

「さぁ」

コニー「…ふざけんなよ！」

「威勢が良いね」

コニー「なんで…こんな…」

「復讐」

コニー「…は？」

「…さっき素敵な発言してくれたし」

コニー「…なんのことだよ」

「喧嘩もいじめもなかったぜ！だっけ」

コニー「はんっ…なかっただろ？」

「…そう」

ニヤッ

コニー「おい…待てよ…それ…！」

「許さない」

コニー「…は？」

「…同じ…いや、それ以上の苦しみを」

ボッ

コニー「あちぃ！あちぃよ！！」

「……」

コニー「死んじまう！！」

バシャッ

コニー「…っ」

「…ゆっくり焼き殺してあげる」

ボオッ

コニー「ひっ…助けて…」

バシャッ

コニー「やめ…」ゼェゼエ

「もっと…もっと苦しめ」

ボオッ

コニー(あちぃ…母ちゃん…ごめん…)

ドサッ

「…見応えない」

パリッ

「次は…この人」

ニヤッ
67 : つーる : 2014/12/31(水) 10:06:50

コニー・スプリンガー

復讐完了(execute)
68 : つーる : 2014/12/31(水) 10:08:47

-翌日-

♪プルルルルル

アルミン「はい、アルレルトです」

「ボットです。アルミン君いますか？」

アルミン「僕です…マルコ？」

マルコ「あ…アルミン…」

アルミン「どうしたの？」

マルコ「エレンに…伝えて欲しい…」
69 : つーる : 2015/01/01(木) 14:24:22
70 : つーる : 2015/01/01(木) 14:36:00

エレン「…はぁ？」

アルミン「……」

エレン「コニーが…って…嘘だろ？」

アルミン「僕も嘘だと言いたいよ…」

エレン「……っ」

アルミン「…他にも」

エレン「いい加減にしてくれ！」

アルミン「…エレン」

エレン「俺達が何したってんだよ！」

ジャン「おい」

エレン「…あ？」

マルコ「……」

クリスタ「……」グスッ

ベルトルト「…エレン」

ライナー「怒ってたってな…」

アニ「…しょうがないでしょ」

エレン「お前ら…どうして…」

クリスタ「1人になりたくなくて…」

ジャン「…俺もだよ」

エレン「……」

ジャン「…お前今疑ってるだろ」

エレン「あぁ」

ジャン「即答かよ！」

マルコ「エレン…本当なんだ…」

エレン「…そうか」

ジャン「なんでマルコだと信じ」

アニ「コニーの件、聞いたね」

ジャン「」

エレン「あぁ…でもどうして…」

アルミン「……」

エレン「…おい」

クリスタ「…あの」

エレン「良い」

クリスタ「えっ」

エレン「良いよ…辛ぇから」

ライナー「…あぁ」
74 : つーる : 2015/01/01(木) 21:25:50

エレン「…今大事なのは」

アルミン「被害者を出さないこと…」

エレン「と、もうひとつ」

アルミン「えっ…」

エレン「犯人をあぶり出すこと…だ」

マルコ「…そうだね」

ジャン「今…どのくらい残ってる」

アルミン「僕たちを含め…10人前後」

クリスタ「その中に犯人が…？」

ジャン「そんなことってありかよ…」

マルコ「疑いたくは…ない…誰も」

クリスタ「…誰だと思う、犯人」

エレン「おいクリスタ…」

アルミン「そういう話は…やめよう」

ジャン「そうだぜ？」

クリスタ「…ごめん」
75 : つーる : 2015/01/01(木) 21:29:33

アニ「部外者だけど…良いかな」

エレン「あぁ、もちろんだ」

アニ「その…"何か"起きなかったの？」

ジャン「何か…？どこでだよ」

アニ「だからその、A組で」

アルミン「何か…いじめとか？」

マルコ「いじめ…か」

アニ「後はクラスで恨み買われたり」

クリスタ「それはないよ！」

エレン「あぁ…俺もそう思う」

アルミン「でもいじめなんて…」

ジャン「なかった…よな？」

クリスタ「…うん」

マルコ「僕も…そう思うよ」

ベルトルト「あの…」
76 : つーる : 2015/01/01(木) 21:33:06

クリスタ「ベルトルト？」

エレン「どうしたんだ？」

ベルトルト「気づかぬうちに…とかは」

ジャン「…え？」

ベルトルト「周りはそう思わないけど」

ライナー「本人はそう思う…か」

ベルトルト「うん」

アルミン「確かに…それはあるかも」

エレン「…あぁ」

マルコ「そうなるとわからない…」

ジャン「だよな…」

クリスタ「ねぇ…みんな…」

アニ「…日が暮れる」
77 : つーる : 2015/01/01(木) 21:50:38

エレン「！」

アニ「後は…今日はもう…」

クリスタ「祈ろう！」

マルコ「祈る？」

クリスタ「明日皆で集まれますように」

ジャン「…クリスタ」

クリスタ「…って、だめかな？」

ライナー「いや…良いと思うぞ」

クリスタ「ほんと？良かった」ニコッ

ライナー(結婚しよ)

アルミン「…みんな、気をつけて」

ジャン「おうよ」

エレン「アルミン…泊まってけよ」

アルミン「…うん、そうする」

マルコ「そうか…そうすれば」

ジャン「…マルコ」

マルコ「うん」

クリスタ「…アニ？」

アニ「良いよ」

クリスタ「ありがとう」

ベルトルト「…ライナー」

ライナー「来い」

ベルトルト「うん」

エレン「…じゃあ、また明日な！」
78 : つーる : 2015/01/01(木) 21:50:47
79 : つーる : 2015/01/01(木) 21:55:22

-翌日-

エレン「ふぁー…」

アルミン「おはようエレン」

エレン「おう…無事か」ニヤッ

アルミン「もちろんさ」

マルコ「ジャン」

ジャン「ん…マルコ…」ポケッ

マルコ「おはよう」

ジャン「おはよ」ポケッ

アニ「クリスタ…」

クリスタ「ん？」

アニ「大丈夫ね」

クリスタ「えぇ」

ライナー「んー…」ノビッ

ベルトルト「……」スピー

ライナー「相変わらずすげぇな…」

ベルトルト「ん…？あ、ライナー」

ライナー「よう」

ベルトルト「おはよう」

ライナー「おはよ」
80 : つーる : 2015/01/01(木) 21:55:49
81 : つーる : 2015/01/01(木) 21:58:01

エレンの独白

「もう…訳がわからねぇ」

「いじめ？恨み？」

「そんなもんあのクラスにねぇよ」

「ばっかじゃねぇの…」

「…つかなんでそんなこと？」

「まさか…な…そんなまさか」

「だってA組関係ねぇだろ」

「関係ねぇ…犯人はA組にいる」
82 : つーる : 2015/01/01(木) 22:00:50

アルミンの独白

「もし明日の朝僕が死んでいたら」

「犯人はエレン」

「ジャンとマルコ」

「アニとクリスタ」

「ライナーとベルトルト」

「…まぁそんなバカな犯人はいまい」

「原因はクラスの恨みではない」

「いじめ…心当たりがなくはない」

「けれど……」

「…この状況じゃ何もできないはず」

「それに……」
83 : つーる : 2015/01/01(木) 22:02:34

ジャンの独白

「A組にいじめ？」

「んなもんねぇよ」

「やっぱり犯人は狂人だな」

「A組ばかりなのはたまたまだ」

「死にたくねぇ」

「俺は生きる」

「…犯人なんて殺しちまえ」

「…マルコが呼んでる」

「何の話だ？」
84 : つーる : 2015/01/01(木) 22:05:07

マルコの独白

「はっきり言ってしまおう」

「犯人の目星はついている」

「糸口じゃなくて目星が」

「…白々しいんだよ、あの人は」

「犯人とは無関係みたいな顔して」

「あの人には動機もある」

「A組内でのことはよくわかってるし」

「…ジャンに話して警戒しよう」
85 : つーる : 2015/01/01(木) 22:09:22

アニの独白

「…きっと今頃皆考えてるんだろうね」

「犯人が誰なのか…」

「犯人自身も推理話しちゃってたり」

「…そうだったら笑えるね」

「A組に関係してないからかな」

「…恐怖心も何もない」

「って言ったら疑われそうだねぇ…」

「さっさと解決しないかな」

「もう疲れたよ」
86 : つーる : 2015/01/01(木) 22:11:37

クリスタの独白

「怖い」

「私にあるのはそれだけ」

「A組の誰が犯人なの…？」

「…もしかしたら彼かもしれない」

「いつもより…雰囲気が…変だった」

「だとしたらどうしよう」

「アニに守ってもらおう…かな」

「うん、そうしよう」
87 : つーる : 2015/01/01(木) 22:17:52

ライナーの独白

「一体…犯人は何を考えている？」

「俺は…俺たちはどうすれば…」

「…くそっ」

「どうすれば…守れる…」

「誰も…傷つかせたくねぇ」

「犯人は…まさか…な」

「まさか…違うよな？」

「自分でやったことに自分で…」

「あんななれねぇよな？」

「そんな悪魔じゃ…ねぇだろ？」
88 : つーる : 2015/01/01(木) 22:19:47

ベルトルトの独白

「…僕は死にたくないよ」

「ライナーと…アニと…」

「卒業したら故郷に戻るんだ」

「犯人…誰だかわからないけど…」

「なんとなくあの人かなーっていう」

「漠然としたのはあるよ」

「皆そうだと思うけど」

「ただ…疑いたくは…ないよね」
89 : つーる : 2015/01/02(金) 15:20:41
90 : つーる : 2015/01/02(金) 15:31:41

エレン「…っつーことで、無事、か」

マルコ「良かったよ…」ホッ

アルミン「本当に…」

アニ「……」

ジャン「昨日の続きだな」

マルコ「そうだね」

ベルトルト「やっぱり何もない？」

エレン「あぁ。お前らは？」

マルコ「ないよ…多分」

ジャン「俺もねぇと…思う」

クリスタ「ない…はずよ」

アルミン「…うん、ない…かな」

ベルトルト「…と、なると」

ライナー「他に考えられること…」

アニ「……」

クリスタ「無差別…？」

アルミン「それだと辻褄が…」

マルコ「A組に偏りすぎているよ」

ジャン「…狂人」

アルミン「それもおかしいと思う」

エレン「うーん…なんだよ…」

ライナー「…難しい」

ベルトルト「…そうだね」

シーン

ライナー「…ベルトルト、アニ」

ベルトルト「…うん」

アニ「…ん」

エレン「どうしたんだ？」

ライナー「ちょっと用が…」

ベルトルト「村の方で…ちょっと」

アニ「参加しないとまずい…ね」

ジャン「そうか…」

ライナー「お先、な」

クリスタ「うん、またね」

ベルトルト「うん」

アニ「気をつけなよ」

アルミン「うん」

マルコ「そっちもね」

ジャン「そうだぞ！お前らも…」

ライナー「あぁ」
92 : つーる : 2015/01/02(金) 15:43:26

エレン「……」

アルミン「…エレン？」

エレン「死にたく…ねぇ」

ジャン「死に急ぎ野郎でもそうなのか」

エレン「…は？」

マルコ「え…ジャン…？」

アルミン「今何て？」

クリスタ「死に急ぎ…？」

ジャン「死に急ぎ野郎だけど？」

エレン「…それは俺のことか？」

ジャン「お前以外に誰がいる」

エレン「はぁ！？」

マルコ「ちょっ…ジャン！」

アルミン「死に急ぎ野郎…？」

エレン「なんだよそれ？」

アルミン「ジャン…前もそんなこと…」

ジャン「エレンは突っ走りすぎなんだ」

エレン「…は？」

ジャン「死にてぇのかって思っちまう」

クリスタ「ジャン…それって…」

アルミン「心配…してる？」

ジャン「しっ、してねぇよ！！」

マルコ「素直じゃないなぁ…ジャンは」

ジャン「うっせぇ！！！」

エレン「…ありがとな、ジャン」

ジャン「…お、おう」

クリスタ「ふふっ」

アルミン「クリスタ？」

クリスタ「なんか…良いなぁって」

マルコ「良い？」

クリスタ「男の子同士って楽しそう」

ジャン「俺はエレンなんかと」
エレン「俺はジャンなんかと」

エレンジャン「仲良くねぇからなっ！」

アルミン「…」クスッ

マルコ「…そういえば」

ジャン「…あぁ」

エレン「なんだ？」

ジャン「俺たち話してたんだけどよ」

マルコ「一つ思い当たる節が…」
98 : つーる : 2015/01/03(土) 21:18:58

エレン「なんだって？」

アルミン「本当かい？」

クリスタ「そんな…何なの？」

ジャン「おう」チラッ

マルコ「あぁ…それが…」

♪プルルルルルッ

アルミン「あっ…ごめん」

マルコ「いや、良いよ」

アルミン「でも…」

ジャン「出ちまえよアルミン」

アルミン「うん…わかった」

ピッ

アルミン「もしもし…え？」

クリスタ「また…？」

アルミン「皆？うん…え？僕は…」

エレン「……」

アルミン「エレンとジャンとマルコと」

マルコ「…ん？」

アルミン「そう、クリスタ」

ジャン「どうしたんだよ…」

アルミン「わかった、ありがとう」

ピッ

アルミン「……」

エレン「なんだって？」

クリスタ「どうしたの？」

マルコ「……」

ジャン「……」

アルミン「新たに犠牲者…」

マルコ「いつ？」

アルミン「昨日…」

エレン「昨日か…」

クリスタ「…そう」

ジャン「…マルコ」

エレン「今日は解散しよう」

クリスタ「えっ？どうして？」

エレン「考えたいことができた」

アルミン「エレン…？」

エレン「マルコ、ジャン」

ジャン「あ？」

エレン「明日聞かせてくれ」

マルコ「…わかったよ」

ジャン「…おう」

クリスタ「…皆、気をつけてね」

アルミン「クリスタも…」

クリスタ「うん」
99 : つーる : 2015/01/03(土) 21:21:04

エレンの独白

「何が…あったんだ…」

「3年A組(あのクラス)で…」

「思い出せそうで…思い出せねぇ…」

「けど…何か…大事なことが…」

「忘れちゃ…いけねぇことが…」

「俺は…俺たちは…」
100 : つーる : 2015/01/03(土) 21:49:56
101 : つーる : 2015/01/03(土) 21:52:58

アルミン「大丈夫？クリスタ…」

クリスタ「えぇ」

アルミン「……」

クリスタ「…送ってくれてありがとう」

アルミン「…うん」

クリスタ「アルミンこそ大丈夫？」

アルミン「あぁ…」

クリスタ「そう…」

アルミン「何かあったらすぐに…」

クリスタ「連絡するわ」

アルミン「あぁ」

クリスタ「…また、明日ね？」

アルミン「あぁ…また明日」
102 : つーる : 2015/01/03(土) 21:53:40
103 : つーる : 2015/01/03(土) 21:56:30

マルコ「……」

ジャン「……」

マルコ「……」

ジャン「なぁ…マルコ」

マルコ「……」

ジャン「マルコ…？」

マルコ「ん…？あ…ごめん…」

ジャン「どうした？」

マルコ「ちょっと考え事を…」

ジャン「…そうか」

マルコ「…ジャン」

ジャン「どうした？」

マルコ「…いや、なんでもない」

ジャン「そうか？」

マルコ「うん」

ジャン「……」

マルコ「……」

ジャン「…マルコ」

マルコ「なんだい？」

ジャン「あのことって…」

ドスッ
104 : つーる : 2015/01/03(土) 21:56:49
105 : つーる : 2015/01/03(土) 21:58:02

「さぁて…どう片付けよう？」

クスクス

「復讐だから…」

「そんなに簡単に殺したくない」

「今回は…」

「ちょっと長期プレイも…悪くない」
106 : つーる : 2015/01/04(日) 23:07:48
107 : つーる : 2015/01/04(日) 23:14:13

-その後-

『こんな遅くに…何か用？』

「…××でしょ？A組殺してるの」

『何故？』

「そうとしか考えられない」

『理由になってない』

「…理由ならはっきりしてる」

『へぇ』

「あいつ…だろ？」

『ふぅん…』

「あのクラスで何かあったなら…」

『……』

「あいつしか…いない」

『ご名答』パチパチ

「ふざけないで」

『ふざけてるつもりはないけど』

「…ジャンをどうした？」

『さぁ』

「連絡取れないんだけど」

『……』フッ

「何がおかしい？」

『ジャンにしか連絡取ってないんだ』

「だから？」

『どうして？』

「…次狙われるなら彼だろうと」

『そう』ニヤッ

「……」

『明日が楽しみだ』

「…あんた」
116 : つーる : 2015/01/09(金) 23:58:29
117 : つーる : 2015/01/10(土) 00:01:20

-翌日-

エレン「…よう」

アルミン「…エレン」

クリスタ「…おはよう」

ライナー「…よう」

ベルトルト「おはよう…」

アニ「……」

エレン「なぁ…ジャンは？」

アルミン「…マルコ」

クリスタ「そんな…」

ベルトルト「……っ」

アニ「…まさか」

ライナー「探すぞ！！」

アルミン「あぁ」
118 : つーる : 2015/01/10(土) 00:01:31
119 : つーる : 2015/01/10(土) 00:02:56

ベルトルト「あ…あぁ…」

クリスタ「やっ…いやだ…」

ライナー「くそっ…」

アニ「……っ」

アルミン「そんなことって…」

エレン「もう…やめてくれ！！！！」
120 : つーる : 2015/01/10(土) 00:03:04
121 : つーる : 2015/01/10(土) 00:14:51

ジャン「ん…ここ…は…？」

「目は覚めたか」

ジャン「お前っ……！おい、マルコ！！」

マルコ「…ん？ジャ…ン…？」
　

ジャン「マルコ…」

マルコ「どうして…ここは…？」ﾊｯ

　　　「…君は」　

「おそようさん」

ジャン「…マルコ」

マルコ「ジャン…」

「昨日は危なかったよ…」

「君たちに何を話されるか怯えちゃった」

ジャン「…くそっ」
　

マルコ「やっぱり君だったか…」

「しょうがないよ」

「あなたたちも殺すしかないね」

ジャン「マル…コ…」

マルコ「大丈夫だよ、ジャン」

「大変仲がよろしいようで」

「ただ…これは復讐だから」

ジャン「っ！何のだよ！」

「覚えてないの？…残念」

マルコ「……」

「それじゃあ、ごゆっくり」ｽﾀｽﾀ

ﾊﾞﾀﾝｯ

ジャン「マルコ…」

マルコ「少し…酸素が薄いかも」

ジャン「…苦しいな」

マルコ「そうだね」ﾌﾌｯ

ジャン「なんでこんな時に笑うんだよ」

マルコ「こんな時だからだよ」

ジャン「はぁ！？」

マルコ「僕は…人目もないところで」

　　　「孤独に死んでくんだと思ってた」

　　　「けれど僕にはジャン、君がいる」

　　　「一人じゃない…」

ジャン「はっ…お前…お気楽だな…」

マルコ「そうかな？」

ジャン「だろ」

　　　「…マルコ、今までありがとな」

マルコ「僕も…ありがとう、ジャン」

ジャン「…薄いな」

マルコ「あぁ…」

ジャン「…きついな」

マルコ「あぁ…」

ジャン「なぁ…マル…コ」

マルコ「ジャ…ン…」

ジャン「お前に…会えて…良かった…」

マルコ「ありが…」

ジャン「…おい」

マルコ「……」

ジャン「…じゃあ…な…マル…」
122 : つーる : 2015/01/10(土) 00:15:13

ジャン・キルシュタイン

マルコ・ボット

復讐完了(exetute)
123 : つーる : 2015/01/10(土) 00:17:24

ベルトルト「マルコ…ジャン…」

アルミン「せめて一人じゃなくて…」

ライナー「…良かったな」

アニ「…ね」

クリスタ「もうね…私達しかいないの」

エレン「……くそっ」

　　　(昨日のうちに…聞いておけば…！)

(ここで犯人の名前をあげるのは…)

(良くないか)
124 : つーる : 2015/01/10(土) 11:48:10

エレン「なぁ」

ライナー「どうした？」

エレン「俺たち3人がさぁ…」

クリスタ「ん…？」

エレン「関係ねぇお前らといれば…」

アルミン「あっ…そうか！」

ベルトルト「確かに！」

アニ「そういう考え方もあったね」

クリスタ「アニ…」

アニ「……」コクン

アルミン「じゃあ…ベルトルト、かな」

ライナー「俺のこと…嫌いか？」

アルミン「いや…えっと…その…」

エレン「アルミン掘られそうだしな」

ライナー「なっ…！」

アルミン「…ごめんよライナー」

ライナー「否定しろよお前！！！」

ベルトルト「アルミン気をつけて」

アルミン「うん…」

ライナー「ベルトルトに裏切られた…」

エレン「ドンマイ」

ライナー「ったくよぉ…」

クリスタ「アニは強いもんね！」

アニ「…っ」ﾌﾗﾌﾗ

クリスタ「えっ…アニ？」

ベルトルト「あっ…」ﾌﾗﾌﾗ

ライナー「……っ」ﾊﾞﾀｯ

エレン「…嘘だろ？」

アルミン「どうして…」

クリスタ「…どうしよう」

アルミン「僕たちじゃ…！」

エレン「何言ってんだお前ら！」

クリスタ「えっ…？」

エレン「ライナー達助けねぇと！」

アルミン「あっ…」

エレン「ベルトルト！ライナー！」

クリスタ「アニ…！」

アルミン「…あっ！エレン！？」

エレン「だめ…だ…くそっ…」ﾌﾗｯ

アルミン「エレ…ン…」ﾌﾗﾌﾗ

クリスタ「いや…死にたくな…」ﾊﾟﾀｯ
125 : つーる : 2015/01/11(日) 12:59:33
126 : つーる : 2015/01/11(日) 13:12:02

エレン「ん…なんだったんだ…？」

クリスタ「んん…」

ライナー「あぁ…」

ベルトルト「ライナー…」

アニ「……」

エレン「…は？」

エレン「おい！！アルミン！！！」

クリスタ「きゃあっ！！」

アニ「あっ…」

ベルトルト「アルミン！」

ライナー「そんなこと…」

エレン「おいおいおいおい…」

クリスタ「やだ…やだ…」

エレン「なんでだよ？なんなんだよ？」

アニ「……」

エレン「アルミン…なんで…」

ベルトルト「そんな…あ…あぁ…」

エレン「木なんてぶらさがってんなよ」

ライナー「エレン」

エレン「なんの冗談だよ！」

クリスタ「やだ…助けて…」

アニ「…降ろそう」

エレン「おいアルミン…起きろよ…」

ライナー「…くっ」

エレン「なんなんだよ…おかしいだろ」

ベルトルト「…アルミン」

エレン「俺の大事な奴らが…」

クリスタ「助けてください助けて…」

ライナー「クリスタおちつけ…」

クリスタ「あなたは関係ないから…！」

エレン「もう…やだよ…俺は…」

アニ「……っ」

ベルトルト「…エレン、クリスタ」

クリスタ「…ごめんね、乱して」

ライナー「何もできなくて…すまん」

クリスタ「ううん、しょうがないよ」

ベルトルト「…ごめん」

アニ「……」

エレン「…俺帰る」

クリスタ「…エレン？」

エレン「どうせ…死ぬんだろ？」

クリスタ「…っ」

ベルトルト「そんなこと言うなよ！」

ライナー「そうだぞ、エレン」

エレン「…っ」

アニ「でも、とりあえず帰りな」

クリスタ「…うん」

アニ「クリスタは私が送ってく」

クリスタ「ありがとう」

ライナー「アニ…頼む」

アニ「うん」

ベルトルト「エレンも…ね」

エレン「おう」
127 : つーる : 2015/01/11(日) 13:18:39

アニ「ここまでで良いかい？」

クリスタ「えぇ、ありがとう」

アニ「気をつけなよ」

クリスタ「アニも、ね」

アニ「私は関係ないよ」

クリスタ「でも…一応よ！」

アニ「そうだね」

クリスタ「うん…アニ」

アニ「何？」

クリスタ「ありがとう」

アニ「うん」
128 : つーる : 2015/01/11(日) 13:18:51

アルミン・アルレルト

復讐完了(execute)
129 : つーる : 2015/01/11(日) 13:21:21

アニ「……」ｽﾀｽﾀ

あいつごときのためにそこまで？

何十人も殺す？

アニ「何がしたいんだか」

そんなことしたって何も得られない

本人が1番わかっているはずだ

アニ「普通は…」

ﾄﾞｶﾞｯ

アニ「…っ！」

油断…してたね…
130 : つーる : 2015/01/11(日) 13:21:41
131 : つーる : 2015/01/11(日) 13:26:39

アニ「ん…」

「よう」

アニ「…あんたが私を殺すわけ？」

「正体がバレちまったらしょうがねぇ」

アニ「A組じゃないけど？」

「もう遅い」

アニ「もう1度聞いて良いかな」

「なんだ」

アニ「あんたが私を殺すの？」

「そうだ」

アニ「ふぅん…なんであいつごときの」

ｶﾞｺｯ

アニ「…っ！」

「口を慎め。ごときじゃない」

アニ「……」

「大切なやつなんだよ」

アニ「ぐっ…そ…それ…！」

「アニには抵抗されたら大変だ」

アニ「よく言うよ…」

「確実に殺したいしな」

アニ「……」

「じゃあな、さよなら」

アニ「……」

ｸﾞｻｯ

アニ「…っ」

「…死んだ？」

アニ「」

「まぁ…当たり前だよな」

「こんな鋭利な刃物」
132 : つーる : 2015/01/11(日) 13:28:14
133 : つーる : 2015/01/11(日) 13:31:24

エレンの独白

「アルミン…」

「どうして俺たちがこんな目に？」

「考えても考えてもわからねぇ」

「俺も死ぬのか？」

「死にたくねぇ…」

「コニー…サシャ…ユミル…」

「ジャン…マルコ…」

「アルミン…」

「…ミカサ」

「仇は討つ」

「それまではぜってぇ死なねぇ」

「後は…俺とクリスタ…」

「…それってつまり？」

「まさか…女にそんな…」

「でも…」

「…わからねぇ」
134 : つーる : 2015/01/11(日) 13:33:35

クリスタの独白

「やっぱりそうだったんだ」

「犯人は明白…」

「明日にでも捕まえるべきよ」

「…ユミル、待っててね」

「仇は私が討つから」

「絶対に許さない」
135 : つーる : 2015/01/11(日) 13:42:09

ライナーの独白

「残るはエレンとクリスタ…？」

「ちょっと待て」

「クリスタには無理だろ」

「でもエレン…？」

「あのエレンが？」

「ミカサやアルミンを？」

「……」

「でも待てよ」

「女にできないとは言い切れねぇ」

「……」

「はたまた第三者が…？」

「俺たちは…」

「どうなっちまうんだよ」
136 : つーる : 2015/01/11(日) 13:44:25

ベルトルトの独白

「アニと連絡がつかない」

「どうして…？」

「でもアニは関係ないよね」

「だってアニは…」

「……」

「僕は…」

「……」

「…アニは無事だ」

「きっと寝ちゃったんだろう」
137 : つーる : 2015/01/11(日) 13:47:37

犯人の独白

「もう…ゴールは目の前…」

「すべて終われば…自由の身…」

「苦しまずにすむ…」

「…気づかれてはいない」

「疑われてはいるだろうど」

「証拠なんてどこにもないから」

「何もない、じゃなくて」

「どこにもない」

「うまく…行く」
140 : つーる : 2015/01/13(火) 00:22:43

クリスタ「いや…いやっ…いやぁ！」

エレン「うっ…」

ベルトルト「うぐっ…ひっ…」

ライナー「ありえ…ねぇ…おい…」

エレン「なんだよ…頭…おかしい…」

ベルトルト「はあっ…はぁっ…」

ライナー「限界だ…」

ベルトルト「らっ…ライナー…」

クリスタ「うっ…ごめん…無理…」

エレン「1番…ひでぇだろ…」

クリスタ「やだ…やだやだやだやだ」
141 : つーる : 2015/01/13(火) 00:27:36

すっかり軽くなってしまった

小さな身体(アニ)

それを見た瞬間

彼らの中の何かが壊れた

次に殺されるのは誰か

自分の命は後何日か

何のために生きているのか

誰にも何もわからない

犯人を除いては_____
142 : つーる : 2015/01/13(火) 00:34:16

ベルトルト「これじゃ…僕たちも…」

ライナー「くそっ…」

エレン「……っ」

クリスタ「怖い…怖いよ…！」

ライナー「クリスタ…」

ベルトルト「……っ」

エレン「…だ」

クリスタ「…え？」

ライナー「エレン…？」

エレン「もう…無理だ！！！」

ベルトルト「！」

エレン「どうせ…どうせ死ぬんだろ？」

クリスタ「…やだ」

エレン「死ぬんだよ！！」

ライナー「おい…エレン…」

ベルトルト「そんな…こと…」

エレン「じゃあ違うっていえるのか？」

ライナー「……」

エレン「言えねぇだろ？」

ベルトルト「……」

クリスタ「…そうだね」

エレン「…俺はもう帰る」ダッ

ライナー「お前…」

ベルトルト「あっ…」

クリスタ「エレン！！」ダッ

ライナー「おいクリスタ！」

ベルトルト「クリスタ…」

ライナー「……」

ベルトルト「……」

ライナー「…帰るか、俺たちも」

ベルトルト「…うん」
145 : つーる : 2015/01/16(金) 00:50:23
146 : つーる : 2015/01/16(金) 00:52:44

クリスタ「もう…やだよ…」ﾋｸｯ

どうして私たちがこんな目に…

ユミル…ユミルに会いたい…

クリスタ「エレンどこだろ…」

1人でいるのは怖いな

でも…犯人かもしれないから…

クリスタ「ユミル…」

ｸﾞｻｯ

クリスタ「えっ」
147 : つーる : 2015/01/16(金) 00:58:25

クリスタ「あっ…」

ﾄﾞｻｯ

クリスタ「なん…で」

「なんで？理由？復讐」

クリスタ「ふくしゅ…う…？」

「とぼけるなら好きにしろ」

クリスタ「…っ！」

ｸﾞﾘﾝｯ

クリスタ「きゃあ！目が…いやっ…」

「…痛い？」

クリスタ「いや…痛い…目が…」

ﾊﾟﾀｯ

「…気絶するの早すぎ」

「おーい、クリスタ」

クリスタ「あっ…」

ｸﾞﾘﾝｯ

クリスタ「きゃぁぁぁぁぁあ！」

ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

「目…なくなっちゃったね？」

「どうしようか？」

クリスタ「…ね」

「え？」

クリスタ「ユミルの仇よ！」

ﾊﾞﾝｯ

「痛！何するんだよ！」

クリスタ「ユミルと…皆の…カタ…」

ｸﾞｻｯ

クリスタ「あっ…」

ﾌﾗﾌﾗ

ﾊﾟﾀｯ

「…もう少し味わうつもりだったのに」

クリスタ「」

「…これがあの女神か」
148 : つーる : 2015/01/19(月) 16:41:48

クリスタ・レンズ

復讐完了(execute)
149 : つーる : 2015/01/19(月) 16:48:37

-翌日-

エレン「…よう」

ライナー「よう」

エレン「クリスタが…」

ライナー「…聞いた」

ベルトルト「もう…エレンしか…？」

エレン「あぁ」

ライナー「クリスタはいつ…」

エレン「昨日の…あの後だ…」

ベルトルト「…っ」

エレン「つかベルトルト…」

ベルトルト「うん？」

エレン「その傷どうしたんだ？」

ベルトルト「え？あ…ちょっとね…」

エレン「…そうか」

ライナー『エレン』ヒソヒソ

エレン『なんだ？』ヒソヒソ

ライナー『後でもう一度落ち合おう』

エレン『なんでだよ』

ライナー『…もしかしたらベルトルト』

エレン『…は？』

ライナー『犯人が…な』

エレン『…わかった』

ベルトルト「どうしたの？二人とも」

ライナー「いや、大したことじゃねぇ」

エレン「お、おう…」

ベルトルト「…ふぅん」

ライナー「ベルトルト、帰るぞ」

ベルトルト「え？エレンは？」

エレン「おっ、俺は大丈夫だ！」

ベルトルト「そう…」

ライナー「じゃあなエレン」

エレン「あぁ」
152 : つーる : 2015/01/24(土) 08:47:13
153 : つーる : 2015/01/24(土) 08:56:43

エレン「ライナー」

ライナー「おう、エレン」

エレン「どういうことだ？」

ライナー「…いや」

エレン「つかベルトルトいねぇだろな」

ライナー「あぁ、置いてきた」

エレン「そうか…それで…」

ライナー「……」

エレン「ベルトルトが犯人って？」

ライナー「あぁ…あの傷見たろ？」

エレン「見たけどよ…」

ライナー「クリスタにやられた」

エレン「…は？」

ライナー「その可能性が高いと思う」

エレン「…あ」

ライナー「……」

エレン「確かに仇取るって言ってたな」

ライナー「だろ？」

エレン「そういうことなら繋がる…」

ライナー「昨日も途中でいなくなった」

エレン「はぁ！？」

ライナー「恐らくクリスタを…」

エレン「…くそっ、ベルトルトめ」

ライナー「どうする…エレン…」

エレン「どうするって…仇を打つ…！」

ライナー「だよな」

エレン「…お前は良いのか？」

ライナー「何がだ？」

エレン「ベルトルトと馴染みだろ？」

ライナー「あぁ…」

エレン「それなのにあいつを…」

ライナー「……」

エレン「お前は降りても良いんだぞ」

ライナー「…いや、行こう」

エレン「……」

ライナー「あいつの罪…償わねぇと」

エレン「…わかった」

ライナー「よし…やるか」

エレン「おう！行くぞ、ライナー！」
154 : つーる : 2015/01/25(日) 23:38:31

ライナー「あ！ちょっと待て」

エレン「どうした？」

ライナー「どうせ行くなら武器がねぇと」

エレン「あっ…そうだな」

ライナー「これを…」

エレン「これは…？」

ライナー「…銃だ」

エレン「！どこからこんなもの…」

ライナー「まぁ…そこは色々あるんだよ」

エレン「…わかった、聞かねぇ」

ライナー「すまんな」

エレン「いや…けどよ」

ライナー「おう」

エレン「ベルトルトの奴…殺すのか？」

ライナー「そこはエレン次第だろ」

　　　　「実際に被害受けてるんだ」

エレン「…そうか」

ライナー「俺は護衛みたいなもんさ」

エレン「それは助かる…」

ライナー「任せとけよ」

エレン「やっぱりお前は頼りになるな」

ライナー「そうか？」

エレン「お前がいてくれて良かったぜ！」

ライナー「…そうか」

エレン「おう…どうしたんだ？」

ライナー「エレン…」

エレン「あ？」

ライナー「俺は…俺はな」
155 : つーる : 2015/01/25(日) 23:40:57

ﾊﾟﾝｯ

エレン「うっ…」
156 : つーる : 2015/01/25(日) 23:47:18

エレン「ライナー…お前…何を…」

ライナー「…悪いな」ﾆﾔｯ

エレン「な…！」

ライナー「俺はお前がいてくれて」

　　　　「最悪な気分だったよ」

エレン「…は？」

ライナー「……」　ﾄﾞｶﾞｯ

エレン「ぐはぁっ」

ライナー「…ベルトルトがそんなこと」

　　　　「するわけねぇだろ？」

エレン「おま…っ！」

ライナー「クリスタにやられたのはな」

　　　　「この俺だよ」　ﾁﾗｯ

エレン「そんな…信じてたのによ…」

ライナー「…あの女神がな」

　　　　「結局死んじまったけどよ」ﾊｯ

エレン「…！」

ライナー「眼球抉られてまで」

　　　　「俺のこと殺そうとしたんだぜ」

エレン「…アニもか？」

ライナー「おう」

エレン「どうして…」

ライナー「正体バレちまったらよ…」

　　　　「しょうがねぇだろ？」

エレン「アルミンもマルコもジャンも…」

ライナー「あぁもちろんだ」

エレン「コニー…サシャ…ユミル…」

　　　「…ミカサも」

ライナー「おう」

エレン「どうしてだ…ライナー…！！！」

ライナー「復讐だ」

エレン「…それは…マルセルか？」

ライナー「…ほう」

　　　　「その名前を覚えてたとはな」
158 : つーる : 2015/01/29(木) 00:32:32

エレン「…あたりめぇだろうが」

ライナー「……」

エレン「俺たち全員で恨み買われてんだ」

　　　「あの間抜け野郎しかいねぇだろ」

ライナー「……」

エレン「なんだよ」

ライナー「もう1回言ってみろ？」

　　　　「その時はこいつが火を吹くぜ」

エレン「……」

ライナー「……」

エレン「確かにあいつはいじめられてた」

　　　「俺だっていじめてた」

　　　「けどどうしてお前がそこまで…」

ライナー「俺の幼なじみだからだよ」

エレン「え…？」

ライナー「俺とベルトルトとマルセル」

　　　　「ずっと3人でやってきた」

　　　　「はずだったのに…」

エレン「……」

ライナー「転校後村に帰ってきたあいつ」

　　　　「どうなってたか…わかるか？」

エレン「んなこと言われても…」

ライナー「骨、だ」

エレン「！」
159 : つーる : 2015/01/29(木) 00:39:10

ライナー「…お前もわかったな？」

エレン「あいつが…死んだ？」

ライナー「そうだ」

エレン「そんな…でも俺たちのせいじゃ」

ｶﾞｺｯ

エレン「うっ…」

ライナー「…いい加減思い知れ」

　　　　「お前たちは人を殺した」

　　　　「それだけじゃない」

　　　　「他人の精神まで狂わせた」

エレン「…は？」

ライナー「ベルトルトは…」

　　　　「おかしくなっちまったんだよ」

エレン「…どこがだよ」

ライナー「毎日毎日何かを呟き続け」

　　　　「時に涙を流し」

　　　　「狂ったように暴れ」

　　　　「元のあいつはどこかへ行った」

エレン「…いつも普通だったろ、あいつ」

ライナー「それは昼間だからな」

エレン「……」

ライナー「俺は決めた」

　　　　「マルセルを殺し」

　　　　「ベルの精神を壊した奴に」

　　　　「然るべき制裁を」

エレン「…っ」

ライナー「お前が…最後だ」

エレン「…悪かった」

ライナー「もう遅い」

エレン「あぁ」

ﾊﾟﾝｯ…

ﾄﾞｻｯ…
160 : つーる : 2015/01/29(木) 00:39:59

エレン・イェーガー

復讐完了(execute)
161 : つーる : 2015/01/31(土) 10:27:44
162 : つーる : 2015/01/31(土) 10:30:36

ライナーの独白

「終わった」

「終わったぜ…」

「ベルトルト…マルセル…」

「もう俺達は苦しまなくてすむ」

「二度と…」

「マルセル…」

「お前の恨みは晴らしたぞ」

「ベルトルト…」

「帰ろう」
163 : つーる : 2015/01/31(土) 10:30:49
164 : つーる : 2015/01/31(土) 10:36:12

ライナー「ただいま」

ベルトルト「あ！ライナー！」

　　　　　「おかえりっ」ｲﾃｯ

ライナー「何してんだ？」

ベルトルト「ん？消毒だよ〜」

　　　　　「猫にひっかかれたとこ」

　　　　　「ばい菌入っちゃうからね」

ライナー「…そうだな」

ベルトルト「ライナーの首もやろうか？」

ライナー「…頼む」

ベルトルト「最近の動物は凶暴だね」

ライナー「本当だな」

ベルトルト「ちょっとしみるよ〜」

ライナー「あぁ」

ベルトルト「よしっ、できた」

ライナー「…なぁ、ベルトルト」

ベルトルト「…ん？」

ライナー「帰ろう…故郷に」

ベルトルト「…え？」

ライナー「もうここでの用は済んだ」

ベルトルト「…まさか」

ライナー「マルセルの恨みは晴らした」

ベルトルト「ライナーが…？」

ライナー「あぁ」

ベルトルト「そっか…ライナーが…」

ライナー「帰るぞ、ベルトルト」

ベルトルト「…あぁ！」
168 : つーる : 2015/01/31(土) 19:28:12
169 : つーる : 2015/02/01(日) 00:48:18

ライナーの独白

「ベルトルトは…」

「マルセルが死んでおかしくなった」

「エレンにも言ったことだが…」

「俺は…絶対に許せなかった」

「だから奴らを殺した」

「ベルトルトがおかしくたって」

「俺にとって大事なやつだということに」

「何も変わりはない」

「これからだって…」

「こいつだけは命に変えても守る」
170 : つーる : 2015/02/03(火) 20:28:10

ベルトルトの独白

「ライナーは…」

「マルセルが死んでからおかしい」

「なんかこう…」

「言い表せないけどおかしいんだ」

「それでも僕にとっては唯一の仲間」

「ライナーの味方は僕だけなんだから」

「僕らの仲を邪魔するやつは…」

「排除するべきだって思うよ」
171 : つーる : 2015/02/03(火) 20:35:20

ベルトルト「ねぇ、ライナー」

ライナー「どうした？」

ベルトルト「…これからも一緒だよ」

ライナー「当たり前だろ」

ベルトルト「…帰ろうか、故郷」

ライナー「あぁ」
172 : つーる : 2015/02/03(火) 20:35:30
173 : つーる : 2015/02/03(火) 20:41:30

作者の独白

最後まで読んでいただき
本当にありがとうございます!

お気づきの方も
いらっしゃるでしょうがこの事件。

犯人はライナーではありません。

ライナーが殺したのは
エレンともう1人、計2人。

では誰が真犯人か？

察しはつくかと思われます。

周囲はおろか本人さえも
その犯罪に気づかないまま。

3年A組を焼き尽くした
復讐の炎。

それはこれからも
何処で燻り続けます。

またどこかで
炎上する日を待ちわびて。

fin.
174 : プリン : 2015/02/03(火) 22:24:45

お疲れ

犯人は…

面白かった
175 : 名無しさん : 2015/02/04(水) 05:50:47

犯人誰だったの？
鈍い私には理解できなかった(泣
176 : いっちー : 2015/02/04(水) 08:15:53

執筆お疲れ様でした。
177 : つーる : 2015/02/04(水) 20:26:16

>>175
ライナー以外に唯一生き残ってるひとです！笑
コメントありがとうございます♪
178 : つーる : 2015/02/04(水) 20:28:49

>>174
>>176
ありがとうございました!
179 : 名無しさん : 2015/02/14(土) 17:43:45

怖かった
180 : つーる : 2015/03/02(月) 01:06:23

>>179
遅くなりましたが…ありがとうございました！

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つーる

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