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ベルトルト「雪の日に」
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- 1 : 2014/12/24(水) 22:49:48 :
- ベルトルト誕生日記念ssです。
今回はいつもと違った書き方をします。
30日に一気に投下予定。
リヴァイ誕生日記念ss↓
http://www.ssnote.net/archives/28887
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- 2 : 2014/12/25(木) 21:23:40 :
- 楽しみです!期待させていただきます(*´ω`*)
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- 3 : 2014/12/31(水) 13:27:38 :
- 遅れて本当にすみませんでした。
すぐに投下します。
が、注意↓
・自分の先入観ヤバイ
・アニが「全く」としか言ってない
・ご都合主義も酷い
それでは投下
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- 4 : 2014/12/31(水) 13:28:03 :
- その日はとても寒かった。
12月だからしょうがないのだが、いつもよりその日は寒かった。
雪だ。雪が降っていたせいでいつもより寒かった。
だが雪よりも冷たいものがあった。
それは皆の心だった。
ーーーーーーーーーーー
ベルトルト「んー...今日はやけに寒いな...」
朝早く起きたベルトルトはその寒さにすぐ気が付いた。
辺りを見てみるとまだ皆は寝ていた。それもそうだ。起床時間30分前に起きたのだから。
ベルトルト(あれ?ライナーは...?)
ライナーだけでなく、エレンやアルミン、ジャンまでいなかった。
ベルトルト(あ、当番か...)
ふと窓を見てみると、外が白くなっていた。
ベルトルト(もしかして!)
さすがに皆が寝てる中、窓を開ける訳にはいかないので外に出た。
ベルトルト「やっぱり、雪だ...」
白い雪は外を別の世界に変えていた。
ベルトルト「積もってる...」
1,2㎝くらい雪は積もり、なおも雪は降り続いている。
ベルトルト(この雲だと結構降るな...)
ベルトルト「あ、そういえば今日訓練ある...」
今日、12月29日は普通に訓練がある。だが、30日は休み、31日も半日しか訓練がない。
ずっと休みだと体が鈍くなるため途切れ途切れの休みになる。
ベルトルト(立体起動の訓練ツラい...)
ワイワイ ガヤガヤ
ベルトルト「あれは...ライナー達?」
エレン「全く...井戸凍るとか...」
ライナー「ほんと、寒いのは嫌いだ」ハハッ
ジャン「ライナーはやっぱすげぇなー。エレンと違ってなー?」
エレン「は?俺だって氷ぐらい割れるし、だいたい、ジャンだって見てるだけだっただろ」
ジャン「そーかそーか...宣戦布告ってことでいいんだな?」
エレン「ああ」
アルミン「ちょっ!二人共!朝から止めなよ!!」
ジャン「雪が降ってることだし...」
エレン「...なるほど」
ライナー「はぁ...お前らいい加減に...」ドサッ
アルミン「ラ、ライナー大丈夫!?」
エレン「おい!ジャン!雪玉の中に石入れたな!?」
ジャン「エレンもくそ固いぞ!?雪玉!!」
ベルトルト「何やってるんだよエレンとジャンは...」
ベルトルトは二人の仲立ちのためライナー達の方に向かった。
ベルトルト「エレンにジャン、止めなっ...」ゴスッ
ライナー「べ、ベルトルト!?」
エレジャン「あ」
アルミン「あーあ」
ベルトルト「二人共...?」
エレジャン「す、すみませんでしたっ!!」ドゲザ
ベルトルト「分かればよろしい」
ライナー「ベルトルトの力は絶大だな...」
ベルトルト「ライナー?それ、どういうこと?」
ライナー「い、いや、何でもない...」
アルミン「ゴメンねベルトルト。ほら!行くよ!?」
エレン「分かってるって」
ジャン「はぁ...」
ライナー「そういえばベルトルトはどうしてここに?」
ベルトルト「目が覚めちゃって...」
ライナー「そうだったのか」
ベルトルト「手伝うよ?暇だし」
ライナー「いいのか?んじゃ片方持ってくれ」
ベルトルト「いいよー」
エレンとジャンはまだ睨み合っている。
ベルトルト(あの二人も仲いいな...)
さっきの話から、ライナーのおかげで水がくめたらしい。
さすがライナーと言うべきだ。ライナーは何でも出来る。
それでいて僕は何も出来ないな...
ベルトルトはよくそう思っていた。
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- 5 : 2014/12/31(水) 13:28:27 :
- 当番の仕事も終わり、朝食の時間になった。
ミカサ「すぐ衝動的になる...」
エレン「分かってるっての...」
エレンはまたミカサに説教をくらっている。自業自得だからしょうがない。
アニ「んで?あんたら二人は雪玉が顔面に見事当たったと」
ライナー「まあ、そうなるな」
アニ「全く情けないね...避ける事ぐらい出来ただろうに」
ベルトルト「あははは...」
アニ「それで?どうやって仲裁したのさ」
ライナー「ベルトルトだよ」
アニ「ベルトルトが?」
ベルトルト「なんかよく分からなかったけど...」
ライナー「ベルトルトの圧力で解決したんだ」
アニ「あーなるほどねー...」
ベルトルト「なるほどって...だからどういう意味だよ...」
ライナー「そのまんまの意味だよ」
ベルトルト「うーん...」
まだベルトルトはその言葉の意味を理解出来なかった。
ベルトルト(僕の圧力って...)
ライナー「おい、ベルトルト。行くぞ」
ベルトルト「あ、うん」
朝食の時間の終わりを知らせる鐘が鳴り、訓練兵達は訓練の準備をし始めた。
ベルトルト達は座学が最初だった。
ライナー「このあと対人格闘、走り込み、立体起動...」
アニ「殺す気だね」
ベルトルト「よりによってこんな雪の日に...」
だが一番キツイのは寒い部屋の中での座学だ。全然内容が頭に入ってこない。
また、手がかじかんで板書もまともに出来なかった。
座学の時間も終わりに差し掛っていたとき、小さな紙が次々に回っていたことにベルトルトは気が付いた。
ベルトルト(全く何やってるんだ...見付かったらただじゃ済まないのに...)
その小さな紙は結構な人に回ったようだが、幸いと言っていいのか、ベルトルトには回って来なかった。
座学も無事終わり、ライナーに訊いてみた。
ベルトルト「ねぇ、ライナー。座学の時、小さい紙回って来た?」
ライナー「小さい紙?知らねぇな。つか回っていたことも知らなかったな」
今度はアニに訊いてみる。
アニ「ミーナには回って来たけど、内容までは見えなかったね」
ベルトルト「そっか...ありがとう」
何だか二人は内容を気にしているどころか、あっさりと答えていた。
ベルトルト(二人は内容気にならないのかな?)
ベルトルトは多少気にしたが、あまり深く首を突っ込まない事にした。
ベルトルトに来なかったということは、小さな紙の内容はベルトルトとは
関係のないことなのだろう。
ならば関わらないことが一番だとベルトルトは思ったのだ。
ベルトルト「でもライナーに回って来なかったなんて...」
あの皆から人気のライナー兄貴が計画に関わらないとは。
ベルトルト(もしかして、くだらないこと?)
なら、僕達に回って来なかったのは自然なことだ。
ベルトルト「やっぱりほっとこう...」
ライナー「何ぶつぶつ言ってるんだ?早く、銀世界に行くぞ」
アニ「あんたこそ何言ってんだい。雪より冷たいよ」
ライナー「すまん、聞かなかったことにしてくれ」
アニ「どうだか」
ライナー「いや、本当にお願いします」
アニ「自分の言動に最後まで責任持ちな、ライナー兄貴」
ライナー「くっそぉー...」
ベルトルト「ねぇ!二人共!見てよ!」
ライアニ「!?」
ベルトルト達だけではなく、皆が息をのんだ。
外の景色は想像の遥か上をいっていた。
クリスタ「うわぁ...きれい...」
アニ「すごいね雪...」
ライナー「こんなに降ったのは初めてか」
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- 6 : 2014/12/31(水) 13:28:52 :
- エレン「かなり積もったな」
アルミン「10cmぐらいは積もってるよ」
ミカサ「しかもまだ雪が降ってる」
ジャン「こんな中で訓練すんのかよ...」
マルコ「皆ー!キース教官から伝言が!」ダッダッダッダッ
ジャン「キース教官から?」
コニー「もしかして、訓練中止か!?」
マルコ「ああ、そうだ」
サシャ「やったー!!」
エレン「は?なんでだよ」
ミカサ「仕方無い。この雪では何が起きるか分からない」
アルミン「流石に危険だと判断したんだよ」
エレン「立体起動ならまだしも、対人格闘とか出来るだろうに...」
マルコ「皆!静かに!まだ続きがあるよ!」
ジャン「嫌な予感しかしないんだが?」
マルコ「流石ジャン。訓練中止のかわりに雪かきだって」
ユミル「うわーマジかよ...」
ライナー「こりゃ、訓練より大変だな」
マルコ「しかも、雪がおさまり次第、立体起動の訓練だって」
ジャン「ああ、熱でも出ねぇかな...」
クリスタ「雪かきは楽しいよ!」
ベルトルト「ずっとこの大雪の中にいるのか...」
ライナー「明日休みで良かったよ」
アニ「ほんとだよ」
そのあと、シャベル等が配られ、大規模な雪かきが始まった。
ただでさえ、十数cm積もっているのに、今もなお、ボタン雪が降っている。
ベルトルト「はぁ...疲れるなぁ...」
ライナー「あ、またあの二人...」
ベルトルト「え?」
またあの二人、エレンとジャンがケンカをしていた。
ライナー「ていうか皆もか...」
アニ「全く何やってるんだか...」
エレンとジャンのケンカに便乗して、他の人も雪合戦なり、雪ダルマを作ったり、真面目に雪かきしていたのは極少人数だった。
ライナー「...止めにいくか」
アニ「二人で行ってきなよ」
ベルトルト「え!?僕も!?」
ライナー「朝みたいに圧力で解決が手っ取り早いだろ?」
ベルトルト「あ、うん...ってだから圧力って何だよ!?」
ライナー「まぁまぁ、早く止めないとキース教官にバレるぞ」
ベルトルト「はぁ、行けばいいんでしょ行けば...」
ミカサ「止めなさい」
エレン「てめぇ...!」
アルミン「二人共!いい加減に...」
ジャン「くたばれっ!」ブンッ
エレン「うっ!...もう容赦はしねぇ!!」ブンッ
ジャン「くっ!やりやがったな!」ブンッ
アルミン「あーあ、もう駄目だこりゃ」
ミカサ「止めなさいっ」スッ
エレン「うわぁ!お、降ろせよミカサ!!」
ジャン「またミカサに抱っこかよ!いいな!抱っこにおんぶしてもらって!!」
エレン「ああ?くそっ!!」スタッ
ミカサ「あっ!エレン!!」
エレン「俺はミカサのお荷物なんかじゃねぇ!!」
ジャン「へぇー?知らなかったなー?」
ライナー「あぁ、白熱してやがる」
ベルトルト「ミカサが機能してない...」
ライナー「おいおい二人共、朝の二の舞になりたくなかったら止めるんだな」
エレン「ふっ!!」ブンッ
ジャン「くっそ!」ブンッ
アルミン「あぐっ!」ドスッ
ミカサ「あ!アルミン!」
コニー「いてっ!」ドスッ
サシャ「コ、コニー!?」
ベルトルト「被害者が増えてくよ...」
ライナー「早くベルトルト!お前の出番だ!!」
ベルトルト「え!?だからどうやって止めるの!?」
ライナー「こうだよっ!!」ドンッ
ベルトルト「うわぁっ!!」
エレン「ちょっ!」
ジャン「あぶねーよ!ベルト...」
ドシャッ!!
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- 7 : 2014/12/31(水) 13:29:17 :
- エレン「あ...」
ジャン「うわっ...」
ライナー「二人の雪玉直撃かよ...」
ベルトルト「あははー...」
エレジャン「うわあぁ!すんませんでしたぁー!!」ドゲザ
ベルトルト「もう許さないよー?」
ライナー「いや、許さないと駄目だろ...」
ベルトルト「ライナーも悪いよねー?」
ライナー「え、いや、こいつらを止めるために必要な...」
ベルトルト「やり方ってもんがあるでしょー?」
ライナー「死にたくねぇ奴は...逃げろぉー!!」
うわあぁー!
キース教官「やかましいわっ!!」ドンッ
アニ「全くバカだね...」
その後キース教官の説教をくらい、ベルトルトも冷静になった。
キース「次騒いだらどうなるか分かっているな...?」
皆「はっ...」
ベルトルト「えっと...その...ごめん」
ライナー「いや、俺もすまん...」
エレジャン「本当に反省しています...」
ベルアルミカ「分かればよろしい」
ライナー「まさかこんなことになるとは...」
アニ「ライナー兄貴も終わったね」
ベルトルト「急に寒くなってきた...」
マルコ「風が出てきた...」
ユミル「早く終わらせようぜー」
クリスタ「そうだね!皆風邪ひいちゃうもんね!」
ライナー「こりゃ今日は立体起動の訓練出来ねぇな...」
アニ「雪かきしても意味ないんじゃない?」
ベルトルト「確かにそうかもね...」
エレン「おーい!ライナー!」
ライナー「なんだー?」ダッダッ
ミーナ「アニー!来てー!」
アニ「はぁ...あんまり騒ぐとバレるよ」スタスタ
ベルトルト「あれ...?」
ベルトルト(ぼっちになった...)ポツーン
そのあと無事雪かきを終わらせられたが、吹雪は酷くなっていく一方だった。
エレン「あー疲れたー!」
ジャン「飯食ったら弱まんねぇかなー」
ライナー「確かに雪の中で立体起動してみたいがあの吹雪じゃーなー」
ミーナ「意外と楽しかったー!」
クリスタ「でしょー!?」
アニユミ「それはあんたらがガールズトークしてたからだろうに」
ミーナ「ちゃんと雪かきしてたからいーでしょー?」
クリスタ「そーだそーだ!」
アニ「はいはい」
ベルトルト(結局1人で...)
昼食の時間となり、それぞれいつもの席でいつもの人と食べるのだが、ライナーはエレン達と、アニはミーナ達と食べていた。
ベルトルト「あれ?二人共...?」
ベルトルト(違う人と食べるのか...)
ベルトルト「ん...?」
ベルトルト(え...?これは....どういうこと?)
驚くことも無理はなかった。ベルトルトの周りに誰もいなかったのだから。
ベルトルト(しょうがないか...さっきちょっとおかしくなったから...)
ザワザワ
ベルトルト(なんか今日の空気いつもと違うな...)
いつもなら大騒ぎしている皆が今日はヒソヒソと話していた。
しかも重たい空気で。
ベルトルト(何話してるんだろう?僕のことかな...?)
ベルトルトは周りの人の視線を気にしながら、誰よりもはやく食べた。
ベルトルトは周りの人の会話を聞こうと耳を澄ませてみる。
ヒソヒソ ザワザワ
それでもよく聞こえない。ならばとベルトルトは部屋から出てみることにした。
ベルトルト(僕が部屋から出てると声も大きくなるはずだ)スタスタ
バタン
部屋から出たベルトルトは壁に耳をたてる。
シーン
ベルトルト(なかなか喋らなー...)
-
- 8 : 2014/12/31(水) 13:29:49 :
- エレン「ベルトルト出ていったな」
ライナー「ああ」
ジャン「流石にこれはよー...?」
ライナー「大丈夫だ」
ミーナ「んじゃあ!!皆でもっと...!!」
アニ「ちょっと止めときな。声が大きくて聞こえる」
ミーナ「え!?だって今...」
アニ「きっと聞いてる」
クリスタ「!?」
アルミン「じゃあ、今出ていったのは...」
ライナー「アイツは頭がいいからなー」
アニ「今聞いててもおかしくないよ」
ユミル「んじゃ見てみるか!」
クリスタ「ユミル!止めなよ!」
ガチャッ!
ユミル「...。」
クリスタ「ユミル...?」
ユミル「いねぇよ?足跡あるし、こりゃ普通に帰ったか、もしくは...」
ライナー「好都合だ」
アニ「ハラハラさせるんじゃないよ全く...」
ユミル「つまんねぇなー」
バタン
ベルトルト「はぁ、はぁ...」
ベルトルト(危ない...見つかるところだった...)
ベルトルト(ライナーとアニめ...)
ユミル「あ、そういえば雪止んでたな」
ジャン「マジかよー」
エレン「立体起動の訓練ありかー」
ライナー「雪景色を飛べるんだからいいだろ?」
アニ「氷点下100℃は確定だね」
ライナー「それは俺の心のことか?」
アニ「どうだか」
雪が止み、中止だった立体起動の訓練が開始された。
キース「では安全に気を付けてするように!!」
ジャン「点数付かないだけましかー」
ライナー「しかも団体行動なんてな」
アニ「楽だね」
ベルトルト(居づらい...)
ライナー「おいエレン行くぞ!」
エレン「ああ!!」
アニ「行くよミーナ」
ミーナ「あ、うん!」
ベルトルト(また1人か...)
ヒソヒソ
ベルトルト(またヒソヒソ話してる...)
その後ずっとヒソヒソ話をしていた。男子も女子も全員がずっとしていた。
その間ずっとベルトルトは1人で焦っていた。
自分の事を言われているような気がしてたまらなかったのだ。
寒いはずなのに身体が熱かった。
汗が恐ろしいほど出てきた。風邪でもひきそうだった。
頭がくらくらした。手足が震えた。
胸の鼓動が異常なくらい速くなっていた。
ベルトルトはこれほどまで不安で怖くて怯えたのはアノとき以来だと、急に仲間に切り離される気持ちが今になってこみ上がってきた。
ベルトルト(僕もいつか皆に......)
ベルトルト(でも今の方が好都合だ...皆に嫌われてた方がどちらも気がまだ楽に...)
立体起動の訓練が終わっても皆はずっと話している。ライナーもアニも一緒に。
それは夕食の時間も、その後もずっと続いた。
というか夕食の後ライナー達が居なくなっていた。
ベルトルト(皆どこにいったんだろう...まあ、いいか...僕もう嫌われてるんだから)
ベルトルトは自分のベッドに行った。
ドアを開けると案の定誰も居なかった。
ベルトルト(もう早く寝よう)
ベルトルトは今までにない速さで眠りについた。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
23時55分。ベルトルトは何故か起きた。
ベルトルト「ん?何これ?」
小さな紙が置いてあった。その紙には図と"ここに来い"とだけしか書かれていなかった。
ベルトルト(うわー何されるんだろー...)
ベルトルトは震えながらその部屋に向かった。
そして、その部屋の前に着くと、ベルトルトは勇気を振り絞ってドアを開けた。
バンッ! ババンッ!
ベルトルト「うわっ!!」
ベルトルト(なんだ!?銃声!?)
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- 9 : 2014/12/31(水) 13:30:35 :
- カチャ
ライトがつく。
ライナー「ベルトルト!」
アニ「誕生日!!」
皆「おめでとう!!!」
ベルトルト「え!?何!?」
ライナー「どうだ!驚いただろ!?」
アニ「こっそり準備してたんだ」
ベルトルト「え?え?」
エレン「おいおい、ベルトルトー。なに挙動不審になってんだよー」
ベルトルト「え、だってあの、えっと」
ジャン「何涙目になってんだ」
ベルトルト「だって皆が...皆がヒソヒソ話してて ...だから...」
ライナー「すまんな。お前に気付かれないようにしようとしたんだが...」
アニ「違和感バリバリだったらしいね」
ライナー「ベルトルト、許してくれ」
ベルトルト「あったり前だよっ!!」
エレン「えっとー、これは結果オーライってことで?」
ジャン「えっとー、これは作戦成功ってことで?」
ベルトルト「うん!皆ありがとう!!」
皆「いえーい!!」
ベルトルト「あれ?でも今日29日じゃ...?」
ライナー「ベルトルトが入ってきた時、丁度30日になったんだ」
ライナーはそう言うと時計を見せた。
確かに今は0時になっていた。
ベルトルト「皆、本当に本当にありがとう!!」
ーーーーーーーーーーー
あの日はとても寒かった。12月だったのだからしょうがないのだが、あの日はいつもより寒かった。
雪だ。雪が降っていたせいでいつもより寒かったのだ。
だが雪よりも冷たいものがあった。
それは皆の心だった。
と、最初は思った。
だが、それは違かった。
皆の心は熱いぐらいに温かく、それは長く永遠のものかと思うぐらい素晴らしいものだった。
今もそうだと思ってる。
だが、それを切り離したのは僕達自身だ。
自業自得なのだ。
自分達が悪いのだ。
彼等は本当は悪くないのだ。
分かっているのだ。
でも僕達は彼等の知らない事を知っている。
だから彼等を完全に許すことが出来ないのだ。
だって彼等はあいつらの子孫。
ベルトルト「あ、雪だ」
ベルトルト(そうか、あれから一年たったのか)
ベルトルト(もう、あの日に戻れない。戻ることが出来ない)
ライナー「おい、大丈夫かベルトルト」
ユミル「雪降ってきたよ...風邪ひいちまう」
ライナー「せめて雨風しのげるところに隠れればいいんだがな」
ベルトルト「......。」
ライナー「こんな時になんだが...」
ユミル「...まあ、ほんと場違いな感じっつか、空気読めないが...」
ライユミ「ベルトルト、誕生日おめでとう」
ベルトルト「...っ」
悪魔の末裔なのだから。
ーENDー
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- 10 : 2014/12/31(水) 13:37:03 :
- ベルトルト誕生日おめでとう!
そしてすまない。
また、こんなごみssを待っててくれた方、本当にありがとうございました。
-
- 11 : 2015/01/03(土) 12:36:33 :
- >>10ごみssじゃないよ!!
すっごい感動したよ!!!
自分に自信持って!
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- 12 : 2015/01/08(木) 17:24:17 :
- 結構経つけどおめでとーう!
最後での落とし方がもうね…
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