ベルトルト「はぁ・・・」



「この・・・裏切りもんがあああああああ」



「アニは拷問受けているよ」




「こいつらは人類の害」






ベルトルトの脳裏にかつて仲間だったエレン達の言葉がよぎる




ベルトルト「はあ・・・」



ベルトルトはまた深くため息をついた

しかしライナーやユミルに聞こえないように・・・





ライナー、君だけじゃない

君だけが自分は兵士だと錯覚してたわけじゃない

僕も・・・、僕だって・・・、戦士でいるのはつらかった






「大量殺人鬼だ!!」





そう言い放った時のエレンの眼は怒りで充血していた


その眼は僕のことを仲間としてみていなかった




訓練兵のときの眼とは違う・・・


あの眼で僕はエレンに自分という存在を否定された気がした・・・






泣きそうになる

しかし泣かない

戦士に・・・ベルトルトになくことは許されない








壁の上に戦士が一人

その少年はベルトルト



もしかしたらほかの戦士よりも心を痛めてるかもしれない





END