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エレン「三人の女神」

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  1. 1 : : 2014/11/28(金) 21:44:50



    ー前書きー





    壁が完成する前のお話です。

    なんでエレンがいるんだよっ!
    って思うかもしれませんが、エレンって書きやすいから。それだけです。
    自己解釈、それとご都合設定があります。お許しを。


    ではよろしくー!































    episode1《三人の少女》
  2. 2 : : 2014/11/28(金) 22:07:06



    太陽がてっぺんまで登った昼間。
    森の中で息を潜める三人の男。一人は中年の男性。二人は少年。そして、木越しには巨人。



    中年の男性ーーザミルが口を開く。




    ザミル「どうするリーダー。このままじゃ全員お陀仏だぜ」



    エレン「……確かに、ヤバいな。食料を確保したってのに、こんなとこでくたばるわけにはいかない」



  3. 3 : : 2014/11/28(金) 22:14:31
    期待
  4. 4 : : 2014/11/28(金) 22:22:39


    リーダーの少年ーーエレンが、隣で震えるもう一人の少年ーーカームに声をかける。



    エレン「カーム、怖いのか?」



    カーム「そりゃあ、怖いよ。ここで全員死ぬかもしれないし」



    泣きそうなカームを横目に、思案顔になるエレン。気のせいか、自分の中で、鍵が開けられたらような気がした。



    ーー取れる行動は二つ。一か八か全員で逃げるか、一人を犠牲にするか。



    さあ、選べ。時間がない。



    エレン「……ザミル、命令だ」



    酷く、冷たい声が出た気がする。
    エレンがゆっくり告げた。



    エレン「ーーーここで死ね」



    ザミル「ああ。了解リーダー」



    苦笑交じりに、右手の拳をで左胸ーー心臓を叩いた。



    そして、バックに詰めた食料をカームに押し付ける。



    カーム「ザミルさん……」



    今にも泣き出しそうなカームを宥めるように、ザミルが笑いかけた。



    ザミル「わかってるだろ。誰かが死ななきゃ全滅だ。俺達はエレンを失うわけにはいかない。となったら、俺が死ぬしかない。カーム、おまえはまだ若い。誰が間引くか、言うまでもないだろう?」



    ゆっくり立ち上がり、エレンの方を向くザミル。



    ザミル「じゃあな、リーダー。うちの家族、頼んだぜ」



    エレン「……ああ」



    エレンの黒いーー果てしなく黒い瞳を見つめ、言った。
  5. 5 : : 2014/11/28(金) 22:32:17


    ザミル「すまない」



    ふと、そう言った。



    エレン「なんで、あなたが謝る」



    ザミル「全部、背負わせちまってな」



    エレン「……」



    最後と言わんばかりに踵を返し、ザミルは優しく言った。



    ザミル「一足先に、逝かせてもらうぜ」



    大きく音を立て、全力疾走。巨人はザミルを見て、それを追う。



    それを見たエレンとカームは、逆方向に走り出す。それを見てザミルは、一瞬安堵した表情を見せ、微笑んだ。



    「うッ………オォオオオオオォォッォォオオオ!!!」



    叫び、走る。走る。ひたすら、命が尽きるまで。なぜなら、これが人生最後の仕事だから。



    仲間と家族のために死ぬ。なんて素晴らしい死に方。与えてくれたんだろうか。彼は。



    「ああぁぁぁぁあぁぁぁあぁあぁ!!!」



    ひたすら叫び、走る。



    巨人に対抗する術は人間にはない。
    自分たちができることなんて、こんなことしかーーーーー



    「あああぁぁぁぁあーーーーーぁ」



    また一つ、叫び声が消えた。
  6. 6 : : 2014/11/28(金) 22:46:16
    期待
  7. 7 : : 2014/11/29(土) 08:10:08
    期待
  8. 8 : : 2014/11/29(土) 09:37:08
    期待です!
  9. 9 : : 2014/11/29(土) 13:33:01
    期待
  10. 10 : : 2014/11/29(土) 13:37:27
    期待
  11. 11 : : 2014/11/29(土) 15:16:04

    皆さん期待どうも!














    ーーーこれが、人類と巨人の差。
    人間は無力で脆弱で。



    カーム「エレン、おい、エレン!」



    エレン「ーーーーぁ、ーーー」



    カームの声はエレンには届いていない。
    夜空のような瞳には、光が無い。



    ーーーいつからだろうか。少を切り捨て、多を救う。それを最善の手段としたのは。
    ああーーそうか。自分が今の集団のリーダーになってからだ。



    若くして数百の命を一人で背負い、今まで引っ張ってきたエレン。だが、それはあまりにも重すぎてーーーー



    エレン「……潰れそうだ」



    カーム「え……?」



    エレン「なんでもない。帰ろう」



  12. 12 : : 2014/11/29(土) 15:38:53

    洞窟内部にある隠れ家には、200ほどの人間がひっそりと息を潜めていた。
    見張りの男がエレンとカームの二人を見ると



    「……お疲れ様でした」




    エレン「ああ」



    短く返事をして、エレンは洞窟に入る。




    穴を掘ってつくった個室。まるでアリの巣のような構造の隠れ家。巨人が襲ってきても、かなりの頑丈さを持つ岩石は、そう簡単には崩れまい。水は洞窟の奥地で湧いてくる。



    自分の個室に入り、一度周りに人がいないか確かめる。誰もいないことを確認したエレンは、ガチャリと扉を閉めーーーー




    「何が、最善の手段ーーだ、ふざけんなクソ野郎ォォォオオッッッッッッッッ!!!!」



    拳を硬い岩にぶつける。



    「くそッ、くそッ!!」



    何度も何度も殴り続けた。血が弧を描きながら地面に水たまりをつくる。



    「何人殺した……俺は。何人殺したかって聞いてんだよッッッ!!」



    三十四人。四年間で三十四殺した。自分に問いかけて一瞬で答えが出た。
    二人のために一人を殺し。四人のために二人を殺しーー。そんなことを続け、いつの間にか三十四人。皆、自分の無能さの犠牲になった。



    「ごめんなさい……ごめん………」



    自分の無力さに絶望した。幻滅した。失望した。こんなことをいつまで続けてればいいんだろうか。



  13. 13 : : 2014/11/29(土) 15:52:36



    ###












    エレンは隠れ家から北、薬草の調達をするために、馬を走らせていた。
    しかし運悪く、三体の巨人に出くわした。



    エレン「ッッッ!」



    思いっきり綱を引き、馬を反転させる。
    しかしーーー



    エレン「おわっっ!?」



    おそらく、昨日降った雨のせいで地面がぬかるんでいたのだろう。馬共々盛大に転けてしまった。



    巨人が口角を上げながら近づいてくる。
    それを見たエレンは、すぐさま立ち上がり、巨人がいる方向とは逆向きに走り出す。



    エレン「くそッ……!!」
  14. 14 : : 2014/11/29(土) 16:00:10


    馬がいなくなったというのは、足がなくなったのと同じことだ。こんな平原で巨人と追いかけっこなんて、馬鹿げてる。どう考えても逃げ切れない。




    すぐ後ろにいる巨人が手を伸ばす。



    エレン「こんのッ!」



    身を縮めたエレンの頭上を巨人の腕が通過する。すると、勢い余って、巨人の重心が前に傾く。



    エレン「転けろ!!」



    片足立ちになった巨人の足の腱にナイフを突き立てる。地面がぬかるんでたこともあり、十メートルを超える巨体は地面に倒れ込んだ。



  15. 15 : : 2014/11/29(土) 16:05:28


    自分を追っている巨人が一体で助かった。
    小規模な森にさしかかる。



    エレン「はぁ、はァ……」



    自分が切り捨てていった仲間のほとんどが、巨人に追われて死んでいった。まさしく今のように。



    エレン「はァ……はァーーーー!!」



    森に入った瞬間、エレンもう、自分の命を諦めた。なぜならーーーー。



    自分を狙っている巨人の手が、もうすでに自分に向かって振り下ろされているからだ。
  16. 16 : : 2014/11/29(土) 20:47:38

    ここで死ぬのも、いいかもしれない。
    なぜなら自分は、今まで三十四人の仲間を同じように殺したのだから。当然の報いだろう。



    手に掴まれるーーと思っていたが、体が強い衝撃で吹き飛ばされる。どうやら、掴み損ねたようだ。



    エレン「何……やってんだ……よ。はやく……殺せ」



    巨人が徐々に近づいてくる。



    ーーーそう。それでいい。



    意識が朦朧としてきた。ああ、死ぬのか。
    意識が途切れる瞬間、目に映ったのは、なぜか見たことのない、金糸のような髪をした少女だった。
  17. 17 : : 2014/11/29(土) 21:32:05
    期待
  18. 18 : : 2014/11/30(日) 10:41:50





    ###













    夢を見た。



    辺り一面に広がる花畑。真っ青な空のを背景に、三人の少女が。
    絵に描いたような美しい光景だった。
    まるで、そこだけに光が降り注いでいるような。



    ーーーこれは、俺の……記憶、なのか?



    少女は皆、俺に背を向けているため、顔が認識できない。



    ーーー懐かしい。そんな気がするのは気のせいなのだろうか。



    わからない。



    ーーー大事なことを忘れているような気がするのは、気のせいなのだろうか。



    やっぱり、わからない。




    意識が浮上していく。その光景を残し、意識が覚醒した。









    エレン「ん……」



    顔に日差しが当たり、眩しさで目が眩む。といっても、数秒前までは寝ていたのだが。



    エレン「……ベッド?」



    なぜか、ベッドにいた。



    エレン「俺は確か、巨人に……」



    そこで思い出す。意識が途切れる瞬間、見知らぬ少女が目に入ったのを。
  19. 19 : : 2014/11/30(日) 11:02:01


    エレン「というかここ、部屋?」



    辺りを見渡すと、タンス、机、窓と順に目に入る。掃除も行き届いているようで、清潔感溢れる部屋だ。



    窓の外を見ると、巨大な木が連なる。巨大樹の森なのだろうか。下に目をやると、かなりの高さだ。目測三十メートル。ここが家かどうかはわからないけど、巨人から逃れるには最適だろう。



    エレン「とりあえず、ここがどこだか把握しないと」



    ドアに手をかけ、扉を開けた瞬間、正面から何かが胸の辺りにぶつかる。



    「むぎゅっ!」



    エレン「……むぎゅっ?」



    視線を下に向けるように、そこには、自分と同い年くらいの少女がいた。金糸のような髪をした少女が。
  20. 20 : : 2014/11/30(日) 11:07:37


    エレン「あ、その……」



    俺の胸に顔をうずめる少女は、恥ずかしさからか、顔を朱に染め。



    「体は大丈夫ですか?エレン」




    エレン「ああ。大丈夫……え」



    なんでこの子は、俺の名前を知っているんだろうか。初対面の筈だけど。



    「私はマリアと言います。お久しぶり、エレン」



    そう言って微笑む彼女を見て、懐かしいと思ったのは気のせいだろうか。
  21. 21 : : 2014/11/30(日) 14:12:16


    マリア「と言っても、覚えていないでしょうけど」



    寂しさを含んだ表情をして、しかし俺を案内する。どうやら二階建てらしい。下の居間、そして二階の部屋とお手洗い、風呂。



    居間の椅子に座るように促され、待つこと三分。木製のお盆にコップが二つ。
    とてもいい香りがする紅茶だった。



    マリア「久々のお客様なので上手くできたかわかりませんが」



    エレン「あ、いや。美味しい」



    マリア「本当ですか!?よかった」
  22. 22 : : 2014/11/30(日) 14:21:23
    期待
  23. 23 : : 2014/11/30(日) 15:20:01

    ニッコリと笑うマリアは、女神のようで。
    改めて見てみると、本当に可愛い子だった。



    金糸が束なるかのように柔らかなミディアムの金髪。蒼く澄み渡った瞳。その整った顔立ちは、絵に描いたように可憐だ。



    思わず見とれていると、マリアが顔を覗き込んでくる。



    マリア「どうかしましたか?」



    エレン「あっ、あー、なんでもない。ところでマリア、こんな所で何をやってるんだ?見たところ、お前以外に人いなさそうだし」



    一度椅子に座り直し、エレンの黒い瞳をジッと見つめ。



    マリア「人……ですか。ええ。私以外に誰もいませんよ。ここは」



    エレン「そうか。隠れ家からだいぶ離れて……あ、大事なこと忘れてた」



    マリア「大事なこと、と言いますと?」



    俺は椅子から立ち上がり、頭を下げた。



    エレン「巨人から俺を助けてくれたのは君だろう?ありがとう」



    マリア「いえいえ、頭を上げてください!私はその……」



    エレン「なんにせよ、マリアは俺の命の恩人だ。ありがとう」



    少し顔を赤らめ、マリア。



    マリア「……いえ、どういたしまして」
  24. 24 : : 2014/11/30(日) 15:39:42



    ###













    「はァ……はァ……」



    暗い森の中、少年はバッグを抱えて走っていた。いや、逃げていたと言ったほうが適切か。



    「はァ………はァ……うっ」



    ドサッ、と、地面に倒れた。体力の限界なのだろう。



    その少年に近寄る影。
    歩幅は小さく、子供のようだ。だがしかし、その視線はあきらかにバッグに向けられている。



    「これは……渡さない。僕たち…人間の……最後の………希望、だから……」



    それきり動かなくなった少年に、子供ーー年の頃十四ほどの少女が近寄る。
    腕を掴み、脈があるか確認する。



    「……ん。脈はある」



    そう言うと、その小さな体のどこにそんな力があるのか、少年を背負い、森の奥地へと歩いていった。



    「……人間の希望。《セフィラ・ゲノム》……確か、ヤツらの技術だったはず」



    ぶつぶつと言いながら奥に進む少女。



    「……エレン。とりあえず、ボコる。ローゼとマリアは色々聞いていればいい」



    眠たげな瞳をパチパチさせ、表情の欠片もないが、ほんの少し、微笑んだように思えた。
  25. 25 : : 2014/11/30(日) 15:50:31
    期待
  26. 26 : : 2014/11/30(日) 17:00:53


    ###










    「ほーんと、あのバカ。どうせ私のこと覚えていないんでしょうけど」



    少女は紅い髪で揺らしながら、夜空を見上げる。今日は、月が綺麗だ。



    「……エレン。今なにやってるんだろう」



    足をパタパタさせながら、昔を思い出すような顔をする。



    「って、私はそんな、エレンに気があるわけじゃないしっ!!」



    顔を手で覆い、真っ赤になった顔を隠す。
    ーーー周りには誰もいないが。



    「……マリア、シーナ、二人とも元気かなぁ」



    少女は、眼下に広がる巨人の死体の上で、蒸気をあびながら呟いた。



  27. 27 : : 2014/11/30(日) 17:41:49
    期待
  28. 28 : : 2014/11/30(日) 17:41:58
    続きが楽しみ
  29. 29 : : 2014/11/30(日) 18:57:13


    episode2《記憶の地》














    夢を見た。




    昨日と同じ、三人の少女の夢。
    俺はただ、眺めているだけでも、とても幸せな気分だった。



    ーーーだが、突然場面が変わった。



    燃え盛る炎。紅い血を被った剣。変わり果てた木々。喩えるとしたら、地獄絵図。それが一番適当だろう。



    そして、こちらを振り向く、三人の少女。煙で顔はよく見えない。けどなぜか、これだけはわかった。



    ーーー血に、染まっていた。











    エレン「ッッッ!?」



    反射で飛び起きたエレン。居間のソファーで寝ていたため、幅が狭く、床に落ちる。



    エレン「いてて……今のは、夢……」



    それとも、本当に俺の記憶なのだろうか。



    ーーーわからない。
  30. 30 : : 2014/11/30(日) 19:04:03
    続きが楽しみ
  31. 31 : : 2014/11/30(日) 22:59:53
    続き楽しみ♪
  32. 32 : : 2014/11/30(日) 23:03:12
    期待
  33. 33 : : 2014/12/01(月) 17:27:06
    期待
  34. 34 : : 2014/12/01(月) 22:16:47


    最近こんな夢を見るのは、不安の表れか。
    それとも、記憶なのか。



    エレン「……わからない」



    もしかしたら、知らない方が良いのかもしれない。



    ふと窓の外を見ると、マリアが太い木の枝に座り、夜空を見上げている。



    エレン「どうしたの、マリア」



    マリア「エレン……」



    俺に気づき、腰を上げるマリアを手で制し、隣に座る。



    しばらくの沈黙。



    マリア「……少し、考えていたんです。今後のこと」
  35. 35 : : 2014/12/01(月) 22:19:22
    期待
  36. 36 : : 2014/12/01(月) 22:39:54


    エレン「今後のこと……」



    マリア「はい。奴らももうすぐ動き出す頃ですし、何らかの対策を練らなければなりません」



    エレン「……奴ら、って、何」



    マリア「……巨人を作り出した集団《セフィラ・ウートガルド》。奴らが巨人を送り込み、人間を殺戮しています」



    エレン「セフィラ・ウートガルド……」



    なぜだろう。初めて聞いた名前なのに、どこかで聞いたことあるような、ないような。
    最近はこんなことが多い。



    マリア「通称セフィラス。私たちはそう呼んでいます」



    エレン「セフィラス……。なんで君は、そんなことを知っている?」



    マリア「……私たちーーーエレン、あなたも含めて、人間ではありません」



    エレン「ーーーーは?」



  37. 37 : : 2014/12/01(月) 22:56:37
    期待
  38. 38 : : 2014/12/02(火) 16:58:37

    自分が人間ではない。
    そんなこと突然言われて信用する奴なんていないだろう。けどなぜか、マリアの言ったことを素直に受け止めている自分がいた。



    マリア「私たちは世界のバランスを保つ世界樹《ユグドラシル》の化身、《シャリオン》。合計二十の化身からなるシャリオンは、ロキという少年によって世界に解き放たれました」



    エレン「ロキ……」



    マリア「ですが、エレン。あなたは例外です。存在しないはずの0番目のシャリオン。私たちとの接触で目覚めてしまったのでしょう」



    いまいち要領を得れないエレン。
    思案顔のエレンに、マリアが優しく言う。



    マリア「今すぐ思い出せとは言いません。なるべくはやく思い出してほしいところですが、焦らずゆっくり」



    マリアがゆっくり立ち上がり、エレンの脚を跨ぐ。そしてゆっくり腰を落とし、エレンと向かい合う。



    エレン「ちょ……マリア」



    マリア「なんなら、私が思い出させてあげましょうか?……夜通しね」



    エレン「ッッッ!」



    バッと立ち上がり、イタズラっぽく笑う。



    マリア「冗談ですよ、冗談!ふふ、期待しちゃいました?」



    エレン「……」



    度肝を抜かれた気分だった。
    まさか、マリアがあんなことをしてくるなんて。



    エレン「……別に」



    素っ気なくあしらったが、マリアは落ち込んだ様子ではなく、嬉しそうに微笑んでいた。
  39. 39 : : 2014/12/04(木) 22:33:21
    期待
  40. 40 : : 2014/12/04(木) 22:33:29
    続きが楽しみ
  41. 41 : : 2014/12/14(日) 09:56:34
    期待!
  42. 42 : : 2014/12/14(日) 11:14:00
    期待
  43. 43 : : 2014/12/14(日) 13:33:22


    再びソファーに戻り、先ほどの話を思い出す。



    エレン「……ロキ。なぜだろう。懐かしいような、そうじゃないような」



    しばらく考え込んでいると、後ろから足音が。マリアだ。



    マリア「エレン。明日には出発しないといけないのですが、ついて来てくれますか?」



    エレン「ああ、もちろん」



    マリア「では、今日はもうお休みになってください。明日ははやいので」



    エレン「どこに行くんだ?」



    マリア「……偽造の森へ」
  44. 44 : : 2014/12/14(日) 14:09:42
    期待
  45. 45 : : 2014/12/14(日) 14:09:51
    続きが楽しみ
  46. 46 : : 2015/01/05(月) 23:08:16
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taku2093

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