この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
この作品は執筆を終了しています。
エレン「内地に女型の巨人がいる?」
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- 1 : 2014/11/25(火) 21:22:44 :
- 初めまして。りーちゃんと名乗らせて頂いております。
初SS投稿なのですが、注意事項がいくつか。
・三次元と二次元の混合。賛否でいったら否の方が多いかもしれませんが、ご容赦願います。
・進撃でなくてもいいと仰る方もいると思いますが、私も進撃好きなので、ご容赦願います。
・キャラ崩壊注意。少なくともシリアスではないです…。あと女性キャラがほぼ出ません。女性キャラ好きの方、申し訳ありません。
・ネタバレ注意です。あるかはわかりませんが、念のため、最新刊までのネタバレ注意ということで。
・時代を無視しまくっていますが、技術的な点は可能な限り進撃世界に合わせたいと思っています。(それでもこじつけ気味になるかもしれません)
その他にも突っ込みどころ等々あるかもしれませんが、温かい目で見てやってください。それでは言い訳ばかりになってしまうので本編へどうぞ。
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- 2 : 2014/11/25(火) 21:27:04 :
- エレン「どういうことだ!?」
アルミン「僕も噂で聞いただけで、ウォール・シーナに最近現れたってことぐらいしか…」
エレン「デマじゃないのか?そんな事が本当に起きてたら今頃シーナは大パニックだろ!」
ライナー「なんだなんだ?何の話だ?」
ベルトルト「巨人がって聞こえたけど」
エレン「それがよ、ウォール・シーナに女型の巨人が出たって噂があるらしいんだ」
ライ・ベル「!!」
ライナー「(アニから何か聞いてたか?)」
ベルトルト「(いや、聞いてないよ。そもそも計画は訓練所を卒業してからってことになってたじゃないか)」
アルミン「二人とも、何か思い当たる点があるのかい?」
ライナー「いや…俺は何も」
ベルトルト「僕もわからないな…」
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- 3 : 2014/11/25(火) 21:27:55 :
- ジャン「おーおー、野郎四人で固まって何話してんだ?」
マルコ「僕たちもお邪魔していいかな?」
コニー「俺も俺も!!」
ライナー「なんでも…シーナの方で巨人が出たって噂があるらしい」
ジャン「はぁ!?んだそりゃ!?」
コニー「そ、そんなことあったらとんでもない騒ぎになるだろ!?」
アルミン「あ、そういえばもう一つ…。その巨人は歌って踊っていたらしい…」
ジャン「ますます訳わかんねぇじゃねえかよ…」
マルコ「…………」
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- 4 : 2014/11/25(火) 21:29:29 :
- エレン「どうした、マルコ?」
マルコ「いや…でも…」
ジャン「何か知ってるのか!マルコ!」
マルコ「もしかしたらだけど…心当たりはある」
エレン「本当か!?」
マルコ「うん。もしよければ、明日確認しに行かないかい?多分、シーナでも被害は出ていないと思うし」
エレン「被害はないって…大丈夫なのか?」
マルコ「多分だけどね。予想が当たっていれば被害は無いよ」
アルミン「今説明することは出来ないのかい?」
マルコ「口で説明するより実際に見た方がいい気がするんだ。明日は訓練も無いし、全員で行けるし」
ライナー「なるほどな。百聞は一見に如かずと言うしな」
ジャン「だったら今日はもうおせぇし、さっさと寝ようぜ」
マルコ「うん。明日は少し早目に外出申請しないといけないからね」
コニー「どうしてだ?」
マルコ「確認のために、ね」
ベルトルト「唯一心当たりのあるマルコがこう言っているんだし、今日はもう休もうよ」
アルミン「それもそうだね。それじゃ、おやすみ」
エレン「(女型の巨人…。害があるとわかったらすぐに駆逐してやる!!)」
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- 5 : 2014/11/25(火) 21:50:24 :
- 翌朝―――
マルコ「みんな!そろそろ出発しよう」
ジャン「あ…?マジかよ、まだ5時だぞ?」
マルコ「早いに越したことはないんだ!さあ支度して」
ライナー「やけに慌てているな」
エレン「う~ん…ねみぃ…」
~ウォール・シーナ内~
マルコ「着いたね。多分向こうだ」
エレン「それはそうと…いつの間にいるんだよミカサ」
ミカサ「エレンが外出するのが見えた、ので私も一緒についていくのは当然」
アルミン「今日もエレン命だね、ミカサは」ヤレヤレ
ミカサ「それほどでも」テレテレ//
エレン「多分褒めてねぇけどな」
ライナー「お、おい!あれ見てみろっ!」
ベルトルト「すごい人だかりだ…何かあるのかな?」
マルコ「あの人だかりの奥にいる女の子が、おそらく噂の正体だよ」
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- 6 : 2014/11/25(火) 22:57:04 :
- ???「みんなー!!今日は来てくれてありがとー!!」
アルミン「ん…?」
エレン「へ…?」
モブ達「ウオオオオオオオッ!!!」
ライナー「んん…?」
ベルトルト「えっと…」
ジャン「あ…?」
コニー「奥にいる子って、あの歌って踊ってる子か?なあなあ!マルコが何言ってるかわからないのは俺がバカだからじゃないよな!?」
マルコ「彼女はアイドルグループ、『ベリーズこーぼー』のメンバー、クマイ・ユリナちゃんだよ」
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- 7 : 2014/11/25(火) 22:57:46 :
- マルコ以外「」
エレン「あれが、女型の巨人…?」
ライナー「確かに背は高いな、少し底の高い靴を履いているし」
ベルトルト「隣にいる子がちっちゃいから更に際立ってるね」
ジャン「待て待て!!頭が追いつかねぇぞ!えー、つまり…?」
アルミン「噂の正体は背の高い女の子だった…てこと?」
コニー「なあ、そもそもアイドルってなんだ?」
マルコ「本来の意味としては神や仏などの存在をかたどって造られた像のことで、人々の崇拝の対象となっているようなもののことだよ。今回のケースではああいった女の子を崇拝する時に『アイドル』という単語を使うことが多いかな。数人で組んでいる場合はアイドルグループとも呼ばれている。彼女たちは実は数年前から活動を始めていたんだけど、雑誌などに載ることよりもああいったファンの人たちを対象としたいわゆるライブ活動やイベント活動を主としてきたから、知っているのはファンを中心とした人たちで訓練生の僕たちのところまでは情報が行き渡らなくて、今回の噂みたいなことになったんじゃないかな」
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- 8 : 2014/11/25(火) 22:58:22 :
- ジャン「うおっ!?マルコが急に流暢に喋り始めたぞ!?」
アルミン「マルコ、君は彼女たちのことを知っていた。つまり…」
マルコ「ああ。何を隠そう、僕もベリーズこーぼーのファンだよ」
エレン「知ってたなら何で昨日のうちに説明しなかったんだ?」
マルコ「それは……」
マルコ「今日が、イベントの日だからだ!!!」ドンッ
マルコ以外「」
マルコ「実際に行けばみんなもその場で納得出来ると思ってね」
ジャン「っていう口実を作ってイベントに来たってわけか」
マルコ「そういうことになるかな!」テヘペロッ
コニー「マルコって、そういうキャラだったんだな」
ベルトルト「でも、すでにこの人混みだけど…」
マルコ「ああ、彼女らは固定ファンがついているし、最近新規のファンも増えてきたからイベントは毎回こんな感じだよ」
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- 9 : 2014/11/26(水) 22:29:56 :
- ミカサ「」ゼエ
ミカサ「」ゼエゼエ
エレン「お、おい大丈夫かミカサ!?」
ミカサ「エレン、ここは危険…早く離れましょう」ゼエゼエゼエ
マルコ「女の子のミカサにはこの空間はキツイかもしれないね…」
ライナー「確かにすごい熱気だな」
アルミン「ちょっと僕も…なんか息苦しくなってきたよ…」ゼエ
ジャン「人口密度もそうだが…何とも言えない空気があるな」
マルコ「ミカサは向こうに行くといい、女性専用席だ」
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- 10 : 2014/11/26(水) 22:30:21 :
- ライナー「そんな所があるのか」
マルコ「女性ファンも増えてきた証拠さ。さあ、向こうへ」
ミカサ「エ、エレン…。もし何かあったらすぐに呼んで……」
エレン「いやお前の方が何かあるんじゃないか…?」
アルミン「ミカサがエレンから離れていくとは…」
ベルトルト「恐るべし、イベント会場」
マルコ「さて、それじゃあみんな行こうか」
コニー「どこにだ?」
マルコ「前方さ」
マルコ「今回のイベントは無料でも見られる。でも近くで見ることも可能なんだ」
ベルトルト「というと?」
マルコ「彼女たちは今歌っている曲とかを、販売しているんだ」
ジャン・ライナー「販売?」
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- 11 : 2014/11/26(水) 22:30:46 :
- マルコ「そう。歌っている楽曲をデータ化して販売している、らしい」
エレン「らしい?」
マルコ「内地の特別な技術らしいから詳しくは明かされていないんだ」
ジャン「そんなことに技術力を使ってどうすんだよ…」
エレン「まったくだな」
ベルトルト「(珍しく意気投合している)」
ライナー「このあたりは巨人の脅威に晒されていないからな、娯楽に技術を活かすのも仕方の無いことかもしれん」
コニー「なあ、それで前の方に行ったらどうするんだ?」
マルコ「おっと、本題に戻ろうか」
アルミン「コニーは乗り気だね」
コニー「前の方が楽しそうなんだよなぁ」
マルコ「ステージの右側が販売所みたいだ。まずはあそこに並ぼう」
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- 12 : 2014/11/26(水) 22:31:09 :
- エレン「こっちはそんなに混んでないな」
マルコ「ライブ中だからね。大半がステージに夢中なのさ」
アルミン「それで、その楽曲?っていうのを買うと何があるんだい?」
マルコ「イベント参加券さ」
ジャン「イベント」
ベルトルト「参加券?」
マルコ「楽曲を買うと一緒にチケットのようなものが配られるんだ」
ライナー「それを持っていると前の方へ行けるという事か?」
マルコ「正確には『優先エリア入場券』だね、実際にどのくらいの場所に行けるかはランダムなんだ」
エレン「なんだかいろいろあるんだな…」
コニー「だな。娯楽のはずなのにこんがらがってきた」
ライナー「つまりまとめると…」
アルミン「イベント自体はお金を払わなくても見ることが出来る」
ベルトルト「前の方で見るなら楽曲というものを買って入場券を貰う必要がある」
ジャン「券を持っていても場所はランダム…てことか」
マルコ「そういうことだね。さあ、僕たちの番だよ」
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- 13 : 2014/11/28(金) 09:17:43 :
- エレン「銅貨二枚か…結構な値段だな」
マルコ「特殊な技術らしいからね。高めに設定して元手をとってるんだよ、きっと」
マルコ「みんな、買ったら券の整理番号を確認して」
ライナー「俺は740番だ」
マルコ「この広場なら出る枚数は多くて1000程度だろうから…良席とは言えないね…」
ベルトルト「僕は680番、ライナーよりちょっと前かな」
マルコ「ベルトルトならそこでもしっかり見られるはずだよ。他の皆は?」
コニー「俺は110番だ!」
マルコ「これは…かなり前の方だ。コニーは運がいいね」
コニー「そうなのか!やったぜ!」
アルミン「僕は200番ぴったりだ。コニーよりちょっと後ろの方かな?」
マルコ「それでもなかなか良い番号だね。僕は…510か、ちょうど真ん中ってとこか」
ライナー「エレンとジャンはどうだ?」
エレン「8だ…」
ジャン「俺は9だ…」
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- 14 : 2014/11/28(金) 09:18:03 :
- エレンジャン以外「」
エレン「なんでよりによってお前が隣なんだよ!」
ジャン「知るか!だったらてめえは後ろの方行ってろ!」
マルコ「二人とも!!」
エレン「な、なんだ?」ビクッ
ジャン「い、いきなり大声出すなよ」ビクッ
マルコ「なんて羨ましいんだ…!」
エレン・ジャン「」
マルコ「喧嘩なんてしてる場合じゃないよ!君たちにはイベントを楽しむ義務がある!!」
エレン「い、いや、そもそもみんな買ってるから買ったけど俺はそんなに興味ない……」
ジャン「俺だってそうだ…大体俺はミカサ一筋……」
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- 15 : 2014/11/28(金) 09:18:34 :
- マルコ「お!そろそろ次の入場時間だ。二人は前の方へいってらっしゃい!」グイグイ
エレン「お、おいマルコ!押すなって!」
ジャン「なんだったらお前にこの券は譲…」
マルコ「ジャン!!僕は!自分で良席を当てたいんだよっ!!」
ジャン「」
マルコ「そして何より、君にも彼女たちの素晴らしさを知ってほしい……」グスッ
エレン「(マルコが…)」
ジャン「(泣いている…)」
ライナー「あんなマルコ初めて見たぞ」
アルミン「本当に好きなんだろうね、ベリーズこーぼー…」
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- 16 : 2014/12/01(月) 23:05:00 :
- ~優先席~
前方―――
エレン「結局来ちまったな…」
ジャン「ああ、マルコの気迫に押されたぜ」
エレン「なあ、ジャン」
ジャン「なんだよ」
エレン「なんていうか…楽しもうな、マルコのためにも」
ジャン「……ああ」
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- 17 : 2014/12/01(月) 23:05:22 :
- モブたち「ウォォォォォ!!!!」
コニー「うおーーーー!!」
アルミン「周りが大きな人ばかりでほとんど見えない…」
真ん中周辺―――
モブたち「ウォォォォォ!!!」
モブヲタA「ミヤーーーーーー!!」
モブヲタB「サキちゃーーーーん!!!」
マルコ「モモコーーーーーーーー!!!!!!」
後方―――
モブヲタC「前の奴でけえな」
モブヲタD「見えねえぞ」
ベルトルト「(なんだか申し訳ない)」
ライナー「このあたりか…」
モブヲタE「お?その服…あんた新規か?」
ライナー「わ、わかるのか」
モブヲタE「大抵の奴はイベントやライブツアーのTシャツとかを着てくるからな、あんたはまだそういうのを持ってない、つまり新規と見た」
ライナー「その通りだ…(すごいなこのオッサン・・・)」
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- 18 : 2014/12/01(月) 23:05:47 :
- 一方その頃―――
ミカサ「…女性限定の場所も、かなりの熱気……」ゼエゼエ
♪ジャーーーン♪
エレン「お、始まるのか?」
ジャン「なんだかんだで期待してんのかよ」
エレン「いや、そういうわけじゃねえけど…」
エレン「(そいや、さっきマルコがさらっとメンバーを紹介してたな…)」
~開演前~
マルコ「軽くメンバーを紹介しておくよ。知っていた方がより楽しめると思うからね」パラパラ
アルミン「(さらっと写真の束を出した)」
マルコ「この子がシミズ・サキちゃん。ベリーズこーぼーのキャプテンで、ダンスに定評がある。このももち結び…二つ結びの子がツグナガ・モモコちゃん。最近ぶりっこキャラで知名度を上げている」
マルコ「この子がトクナガ・チナミちゃん。活発な子で、いつも明るい笑顔がチャームポイントと言える。こっちの子がスドウ・マアサちゃんだ。面倒見が良くて、ベリーズの母と呼ばれている」
マルコ「こっちの写真の子はナツヤキ・ミヤビちゃん。整った顔立ちに加え、歌唱力も高い。そして噂の元だったクマイ・ユリナちゃん。身長が特徴、に見えるけどそれ以外にもトークや汗のかきっぷりが印象的でもある。そして最後にスガヤ・リサコちゃん。最年少なんだけどとてもしっかりしている。そしてパワフルな歌声でファンをも圧倒する」
マルコ「要点はこんな所かな。あとは自分たちの目で、心で魅力を感じ取るんだ!!!」
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- 19 : 2014/12/06(土) 00:07:39 :
- エレン「(あんな熱いマルコ初めて見た…)」
ジャン「はじまるぞっ」ヒソッ
エレン「あ、ああ…」ヒソッ
ベリーズこーぼー「Seid ihr das Essen ?Nein, wir sind der Jäger !」
モブヲタたち「Kämpf!Kämpf!Kämpf!Kämpf!」
ジャン「うおっ!?いきなり叫び出した!?」
エレン「なんだこりゃ!?新手の宗教か!?」
モブヲタF「おいおいお前ら、何も知らないでこんな最前に来たのか?」
エレン「あ、ああ…」
モブヲタF「ったく。あれはな、特殊な言語らしく、訳すと『お前たちは獲物か?いや、狩人だ』って意味なんだ」
モブヲタF「そして曲の間奏で俺たちは『Kämpf!』とコールする。これは『戦え!』って意味だ」
ジャン「そういう決まりなのか?」
モブヲタF「決まりというより全員好きでやってるものだな。静かに見たい奴は静かに見ている。だが最前に来るような奴はほぼコールする」
ジャン「とんでもねえとこに来ちまった…」
エレン「『戦え』って、何とだ?」
モブヲタF「それも人それぞれだ。ただこの曲は、巨人と対峙した時の歌って見方が強い」
モブヲタF「巨人のエサではなく、自分たちが狩る側だ、戦え、そんな想いが込められている、と考えられている」
エレン「!!」
ジャン「お前みたいな奴のためにあるモンだな、こいつは」
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- 20 : 2014/12/06(土) 00:07:48 :
- ~~~~~~~~~~
エレン「(戦え!戦わなければ勝てない!)」
~~~~~~~~~~
-
- 21 : 2014/12/06(土) 00:08:07 :
- ジャン「おい、どうした…!」
エレン「」ツー
ジャン「(泣いてやがる……!)」
エレン「か、感動した…!こんな考えを持ってくれている人もいるんだなっ…!!」
ジャン「いや、本人たちがそう考えてるわけじゃ」
エレン「ウォォォォォ!!!」
ジャン「周りの奴らと一体化してやがる……!」
ジャン「ったく、死に急ぎ野郎は感化されやすくていけねえ…」
ジャン「しかし…」
ジャン「曲の内容はともかく、全員が一生懸命歌って踊ってやがる。あんな必死になって取り組む姿勢、俺にはない…」
ジャン「娯楽としては、ありなのかもしれねえな…」
ベリーズこーぼー「宵闇に紫を運ぶ冥府の弓矢ーーー!」チラッ
ジャン「!!」ドキッ
ジャン「(な、なんだ今のは…)」
ジャン「(こっちを見た…のか?いや、客は大勢いる、俺を見たわけじゃねえ)」
ジャン「(しかし……)」
ジャン「(くそっ!なんだこの感情は!?)」ドキドキ
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- 22 : 2014/12/06(土) 00:08:30 :
- ~ライブ終了後~
ジャン「終わりか…結局しっかり見たな」
エレン「お前もか。なんか、連れてこられただけだったが…」
エレン・ジャン「悪くねえ」
エレン・ジャン「むしろ良かった」
エレン「特にリサコって子が良かったな、あの力強い感じ」
ジャン「俺はマアサって子だ。きれいな黒髪に、母性溢れるあの雰囲気…」
エレン「お前はそう思ったのか」
ジャン「なんだ?文句あんのか?」
-
- 23 : 2014/12/06(土) 00:08:57 :
- エレン「いや、俺も納得だ」
ジャン「へ…。俺もお前の気持ち、わかるぜ」
エレン・ジャン「」ガシッ
マルコ「おお、二人が無言で握手をしている」
ライナー「一体イベント中に何があったんだ…」
ベルトルト「アイドルが生んだ友情ってやつかい?」
アルミン「良いのか悪いのか」
コニー「なんだ?お前ら仲良くなったのか?」
ジャン「よおお前ら。なんつーか」
エレン「その、イベントってのは」
エレン・ジャン「前で見るべきだな」
ライナー・ベルトルト「(本当に何があったんだ……)」
マルコ「わかってくれたか!!ちなみに推しは!!」
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- 24 : 2014/12/08(月) 22:18:11 :
- エレン「リサコ」
ジャン「俺はマアサだ」
マルコ「ほう。ジャンはきれいな黒髪好きだからね。何となくわかっていたよ」
マルコ「エレンは…歌詞とりーちゃんの声質がマッチしていたからかな?特にあの歌詞はエレンの気持ちにぴったりだったしね」
ライナー「……」
ベルトルト「」
コニー「なんだか難しい話してんな」
アルミン「難しいかな…」
マルコ「ところで他の皆はどうだい?」
ライナー「そうだな、俺は強いて言うなら…キャプテンのサキ、って言ったか?あの子だな。何というか、守ってあげたくなる可愛らしさがある」
エレン「わかる!」
ジャン「わかるぞ!ライナー!!」
アルミン「君たちは一体何があったんだ」
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- 25 : 2014/12/08(月) 22:18:30 :
- マルコ「ふむふむ。そしてベルトルトは…クマイちゃんかな?」
ベルトルト「」ギクッ
マルコ「いやいや、恥ずかしがることじゃない。クマイちゃんは可愛いし、ベルトルトと並んでも遜色ない身長だし、魅力の詰まった子だ」
アルミン「その感じでいくと…僕らが気になった子も当てられちゃいそうだね」
マルコ「アルミンは…ライナーと同じでサキちゃん…と言いたいところだが、ミヤビちゃんだ!!」
アルミン「!どうしてだい?」
マルコ「アルミンは…どちらかというと自分と一緒に静かな雰囲気を楽しめるような人が好みなんじゃないかと思ってね」
マルコ「そのため、大人っぽい雰囲気を持ったミヤビちゃんのことが気になった…。違うかい?」
アルミン「マルコの言う通りだよ。正直、歌っている姿を見てドキドキした」
ベルトルト「(というかマルコの分析が凄い)」
ライナー「(訓練中もマルコを見る目が変わりそうだ)」
マルコ「そしてコニーはチナミちゃんだね。活発な子だし、コニーとはぴったりな印象だ」
コニー「マルコすげえな!確かにあの子見てたらなんか楽しい気分になったぞ!!」
マルコ「つまり僕らは、全員推しが違うことになるね」
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- 26 : 2014/12/08(月) 22:18:56 :
- エレン「つまりマルコはモモコ推しか」
マルコ「うん。久々に思い切り叫んできたよ」
アルミン「ああ…確かに周りの人は凄かったね」
コニー「みんな何言ってるかはわかんなかったけど、楽しんでるのはわかったぞ!」
マルコ「みんなもうっすらとだけど、彼女たちの魅力を理解してくれたみたいで嬉しいよ」
ライナー「イベントってのはこれで終わりか?」
ベルトルト「他のお客さんはもう一回見ていく人もいるみたいだったね」
マルコ「こういったイベントは一日三回くらいやるからね。熱心な人は当然のように三回見るよ。僕も普段は三回見ている」
アルミン「何というか、中毒性のあるものみたいだね。はまる人はとことんはまる感じだ」
エレン「そうだな。正直、俺ももう一回見たい」
ジャン「俺もだ。今度はお前らと前の方で見てえな」
マルコ「ジャン…君ってやつは…」グスン
コニー「なんだ?マルコが泣いてるぞ!?」
アルミン「ジャンに思いやりの心が芽生えている…」
ベルトルト「恐るべし、アイドルの力」
ジャン「お前ら俺の普段のイメージ悪すぎだろ…」
マルコ「きっぱり否定できなくてごめんね、ジャン」
ジャン「お前もかよっ!」
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- 27 : 2014/12/08(月) 22:19:10 :
- エレン「っていうかさ、何か忘れてないか?」
アルミン「え?うーん……」
ジャン「あ?そういや、ミカサはどうした!?」
マルコ「ああ、ミカサは結局会場のあまりの熱気に当てられてギブアップしたよ。さっき『エレンにごめんなさいと伝えて…』って」
ライナー「あのエレン命のミカサが
ライナー「まあなんだ、良い息抜きにはなったな。俺だって機会があればまた来てみたいぞ」
マルコ「みんな…まだイベントは終わっていないよ」
マルコ以外「え?」
マルコ「この後は…」
-
- 28 : 2014/12/08(月) 22:19:23 :
マルコ「握手会だ!!!」
-
- 29 : 2014/12/09(火) 17:37:21 :
はい、これにてこのお話は終了となります!
初ということで短すぎるのか、長めなのかもいまいち把握できず、
また、内容も実際の人物とミックスする内容となっておりましたので、訳が分からない、といった方も多くいらっしゃると思います。
ただ、自分の中で好きな作品と、好きなグループのミックスは自分としては一度やってみたかったものなので、書けてよかったです。
もし、また書く機会がありましたら、最後に出た通り、握手会の話を絡めて書けたらと思います。
その際はまた、よろしくお願い致します!
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