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男「親父が急死した」
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- 1 : 2014/11/20(木) 16:54:19 :
- 初ssです
駄文ですがよろしくお願いいたします
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- 2 : 2014/11/20(木) 17:19:56 :
- 男「親父が急死した」
男「脳梗塞だったそう...」
男「おふくろはもう死んでいる」
男「俺はアパートを借りて学校に通っている」
男「一人っ子だからな...」
男「遺産あるかな...」
男「実家に帰るか」
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- 3 : 2014/11/20(木) 17:33:05 :
- ~~男の実家~~
ガラガラ
男「ただいま...」ボソッ
~回想~
幼男「ウワーン」エグッエグッ
母「どうしたの?」
幼男「ヒクッ...転んで...ヒクッ..足..をヒクッ」ボロボロ
母「あらあら」
母「痛いの痛いのとんでけー」
ドタドタ
父「どうしたんだ」
母「転んで足を擦りむいたみたい」
父「そうか..大事じゃあないんだな」
~回想終わり~
男「懐かしいな...」
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- 4 : 2014/11/20(木) 17:35:06 :
- 初なのに上手いですね
文章力分けてくださいw
期待です
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- 5 : 2014/11/20(木) 17:37:42 :
- ~居間~
男「親父が使っていた座布団だ...」
~回想~
父「おい」
母「はいお茶ね」コトッ
~回想終わり~
男「阿吽の呼吸だったな...」
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- 6 : 2014/11/20(木) 17:41:46 :
- ~台所~
~回想~
幼男「ご飯は何?」
母「フフッ今日はハンバーグよ」トントン
母「もうちょっと待ってね」トントン
~回想終わり~
男「おふくろのハンバーグ...」
男「うまかったな...」
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- 7 : 2014/11/20(木) 17:46:06 :
- 2階 俺の部屋
ガチャ
男「片付いてるな...」
男「中学の時のまんまだ..」
男「押入れは...」スーッ
ドサッ
男「なんだ?」
男「これは...」
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- 8 : 2014/11/20(木) 17:53:14 :
- ~回想~
幼男「買って買って!」
母「ダメです!」
幼男「ムーッ」
幼男「いいじゃん!仮○ライーダー買って!」
母「いけません!」
幼男「...ケチッ」
母「...ハァ」
母「...大事にするのよ」
幼男「ホント!?」パァァ
幼男「ヤッターヤッター!」
~回想終わり~
男「まだあったんだな...」
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- 9 : 2014/11/20(木) 18:02:49 :
- 親父の部屋(書斎)
ガチャ
男「遺言状あるかな」
男「引き出しは」スーッ
男「んーないなー」ゴソゴソ
男「タンスは...」
男「おぉ!」
男「これはいかにもな金庫だ!」
男「お金入っているかなー♪」
男「でも...ロックが...」
男「あ!」
男「親父のエロ本の間にロック解除番号の紙挟んであるかも!」タッタッ
~~しばらくして
男「あった!」
男「結構な量があったな」
男「あのスケベ親父...」
男「俺ノリで探したんだけどな...」
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- 10 : 2014/11/20(木) 18:14:33 :
- 男「じゃあ」
男「開けますか...」
男「」キリキリ...ガチャ
男「開いたー!」
男「中身は...」
男「金はないな....」
男「なんだ?手紙かな?」
男「読んじゃえ」ピラッ
男「ヘッタクソな字だなー」
『お父さんへ』
『誕生日おめでとう』
『これからもよろしくね』
『男』
男「俺の...」
男「まさか...」ガサッ
『あなたへ』
『いつもありがとうね』
『家族が一番って言って仕事を頑張って』
『本当にありがとう』
『母』
男「おふくろのも...」ボロボロ
男「あれ...なんで泣いてんの...俺...」ボロボロ
男「俺..泣き虫だなぁ...」ボロボロ
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- 11 : 2014/11/20(木) 18:21:44 :
- 男「これ...」ボロボロ
男「ピクニックの時に見つけた...」ボロボロ
『お父さん!』
『これ!綺麗な石でしょ...あげる!』
『あなた』
『私からも綺麗な花をあげるわ...』
男「...親父」ボロボロ
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- 12 : 2014/11/20(木) 18:27:17 :
- 男「おふくろの花は押し花にしてある...」ボロボロ
男「俺...アホだなぁ...」ボロボロ
男「こんなに...大事に思われてたなんて...」ボロボロ
男「それなのに...」ボロボロ
男「強引にアパート借りて...家出て...」ボロボロ
男「アホだ...」ボロボロ
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- 13 : 2014/11/20(木) 18:39:44 :
- 母の部屋
ガチャ
男「まだ泣いてるかって?」
男「俺だってもう泣き止んだよ!」
男「もう泣かないぞ!」
男「おふくろは早くに死んだからなー」
男「埃(ホコリ)被ってるなー」
男「化粧台は...化粧品で並んでるな...」ジロジロ
男「クリーム...パウダーかな?...口紅...」
男「あ!俺、女装の趣味はないからな!」
男「何かないかなー」
男「引き出しはー」ゴソゴソ
男「お!日記だ!」
男「おふくろは俺が小学3.4年位の時に死んだんだよなー」
男「どれどれ」パラパラ
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- 15 : 2014/11/20(木) 20:10:13 :
- 『2003 3/19』
『今日はみんなで遊園地』
『男も遊んで笑って楽しそう』
『見ているこっちまでつられて笑ったわ』
男「」パラパラ
『2003 4/4』
『今日は男の誕生日6歳』
『ハンバーグを沢山作ってあげるとはしゃいじゃって』
『男は食べ終わると片付けを手伝ってくれたわ』
男「」パラパラ
『2003 7/15』
『季節の変わり目なのか男が風邪をひいた』
『熱が高くて咳をしている』
『食欲が無いのか粥も食べられないみたい』
『心配だわ』
男「」パラパラ
『2008 6/4』
『最近体の調子が悪い』
『腕に痣みたいなのがいくつもできていた』
『男には心配して欲しくないわ』
『今度病院に行ってみようかしら』
男「あぁ《アレ》か」
男「《アレ》のせいでおふくろは死んだんだ」
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- 16 : 2014/11/20(木) 20:18:50 :
- 『2008 6/5』
『病院に行った』
『白血病』
『私はそう診断された』
『余命は1ヶ月』
『こんなに絶望したことはないわ』
『もう主人と笑えないと思うと』
『もう男にハンバーグを作ってあげられないと思うと』
男「」パサッ
男「もうやめよう」
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- 17 : 2014/11/20(木) 20:20:53 :
- そろそろ終わりです
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- 18 : 2014/11/20(木) 20:25:53 :
- 居間
男「ここのタンスはまだちゃんとみていなかったな」ゴソゴソ
男「ん?」
『遺言状』
男「...」
男「あった!」
男「えー!うそー!」
男「開けるk...」
男「先に言っておく」
男「もう泣かないからな!」
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- 19 : 2014/11/20(木) 20:37:44 :
- 男「今度こそ開けるか...」
ピラッ
『これを見ているのは男だと思う』
『遺産は全額男に相続する』
男「ウシッ」ガッツポーズ
『男、社会は甘くない』
『ちゃんと一人前になって』
『人様に迷惑を掛けるな』
『男、何でも経験だ』
『失敗しても諦めるな』
『失敗したらやり直せばいい、謝ればいい』
『その失敗を次はしないよう心がけろ』
『人様の役にたつ事をしろ』
『お前がやったことはいつか返ってくる』
『良いことも悪いことも』
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- 20 : 2014/11/20(木) 20:45:44 :
- 『最後に...』
『葬式はしなくていい...』
『ただ母さんと同じ墓に入れてくれ...』
『こんなろくでなしの父親の言う事なんざ聞かないかもしれない..』
『けどこれだけは....』
『母さんと同じ墓に入れてくれ...』
『俺の願いはこれだけだ...』
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- 21 : 2014/11/20(木) 20:53:03 :
- 男「どうしよう...」
男「泣きそう...」
男「親父はこんなに思ってくれてたなんて...」ツゥー
男「おふくろはずっと俺の事を心配してくれてたなんて...」ボロボロ
男「ヒクッ...エグッ...」ボロボロ
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- 22 : 2014/11/20(木) 20:59:45 :
- 男「葬式は...」ボロボロ
男「もう....」ボロボロ
男「いいや......」ボロボロ
男「...親父」ボロボロ
『お父さん』
男「...おふくろ」ボロボロ
『お母さん』
男「...ただいま」
『ただいま!』
『あら、おかえり』
『手、洗ってこい』
『はーい』
『ねぇねぇ』
『ん?』
『晩御飯は何?』
『フフッそれは...』
『ハンバーグよ』
~終わり~
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- 23 : 2014/11/20(木) 21:07:46 :
- 駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
コメントをお願いします。
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- 24 : 2014/11/20(木) 22:18:55 :
- 淡々とした文体ながら、暖かみと物悲しさを感じる素敵な作品だと思いました。
執筆お疲れさまでした。
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- 25 : 2014/11/21(金) 06:14:25 :
- >>24ありがとうございます。
卵
http://www.ssnote.net/archives/27093
見させていただきました。
僕も>>24さんのように
新しいジャンルに挑戦してみたいです
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